JPH11162024A - ディスク状の情報記録媒体における液塗布装置及びディスク状の情報記録媒体における液塗布方法 - Google Patents

ディスク状の情報記録媒体における液塗布装置及びディスク状の情報記録媒体における液塗布方法

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JPH11162024A
JPH11162024A JP32628797A JP32628797A JPH11162024A JP H11162024 A JPH11162024 A JP H11162024A JP 32628797 A JP32628797 A JP 32628797A JP 32628797 A JP32628797 A JP 32628797A JP H11162024 A JPH11162024 A JP H11162024A
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disc
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JP32628797A
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English (en)
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Masaaki Iwasaki
眞明 岩崎
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Original Assignee
Sony Disc Technology Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスク状の情報記録媒体の面に滴下した液
が、ミスト状になっても、このミスト状の液がディスク
状の情報記録媒体に跳ね返らないようにすることができ
るディスク状の情報記録媒体における液塗布装置を提供
すること。 【解決手段】 ディスク状の情報記録媒体の面に滴下し
た液を、ディスク状の情報記録媒体を回転することによ
り、ディスク状の情報記録媒体の面に均一な厚さで塗布
する液塗布装置10である。ターンテーブル20を有
し、ディスク状の情報記録媒体をターンテーブル20に
載せて連続回転する回転手段12と、ディスク状の情報
記録媒体に滴下された液の内の回転手段12により連続
回転する際に振り切られた液L1を受ける液受け手段1
4と、回転手段12のターンテーブル20に対して一体
的に設けられて、振り切られた液L1を液受け手段14
内に導く液ガイド手段16と、液を受ける液受け手段1
4内を排気する排気手段30を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスク状の情報
記録媒体の面に滴下した液を、ディスク状の情報記録媒
体を回転することにより、ディスク状の情報記録媒体の
面に均一な厚さで塗布するための液塗布装置及びディス
ク状の情報記録媒体の液塗布方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ディスク状の情報記録媒体、たとえば光
ディスクを製作する時には、透明の基板に対して金属の
反射層を形成する。この金属の反射層に関連して信号等
の情報を記録するようになっている。そして反射層を保
護するために基板に対して反射層の上に保護層を形成す
る。このような保護層は、基板の反射層の上に保護膜を
形成するための液を滴下して、基板を回転させることに
より、反射層の全面に渡って塗布する、いわゆるスピニ
ング法が採用されている。
【0003】図7はこのようなスピニング法を実施する
ためのスピナー(スピニング装置)の一例を示してお
り、スピナーは、ターンテーブル200、チャンバー2
10、ガイド220等を有している。ターンテーブル2
00は、ディスク状の情報記録媒体(以下ディスクとい
う)Dを着脱可能に固定して、R方向に連続回転するも
のである。チャンバー210は、ディスクDの周囲に設
けられており、チャンバー210の上部にはガイド22
0が固定されている。チャンバー210は、ディスクD
の上に滴下して回転により振り切られた液Lを受けるた
めの空間であり、チャンバー210は、液Lを排出する
口、チャンバー210内に形成されるミスト状の液を排
出する排気装置(図示せず)を備えている。
【0004】このスピナーを用いてスピニング法を実施
することにより、ディスクDの上面に保護膜を形成する
必要がある。ディスクDの上面に規定量の液Lを滴下し
た後に、ターンテーブル200が所定時間内に0rpm
から所定の回転数Nrpmに達し、そして再び0rpm
に戻すようにして、液Lの保護膜がディスクDの反射層
の上に規定の厚みで形成できるようにする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この時にタ
ーンテーブル200が回転を開始すると、ガイド220
内の空気は、ターンテーブル200の回転によって動く
部分と、チャンバー210側に固定されているガイド2
20の付近の動きの少ない部分が生じ、このガイド内の
空気の中には、振り切られた液Lがターンテーブル20
0の回転数の変化によってミスト状に飛び込んでくる。
さらに、このミスト状の液が、製品であるディスクDに
跳ね返られないようにするために、上述したようにチャ
ンバー210内のミスト状の液を排気装置により排出す
るようにはなっている。しかし、その排気により、ガイ
ド220の付近の空気の流れは乱れており、ディスクD
のスピニングが完了するまでのある条件下では、ミスト
状の液Lが製品であるディスクDの上面に跳ね返って付
着してしまい、ディスクDは不良品となってしまう。こ
れを防ぐために、チャンバー210内の排気量をより大
きくして、かつ均一にすればよいが、そのためには排気
装置が大型となってしまい、しかも排気装置の運転制御
が大変面倒になり、コスト高にもなる。
【0006】そこで本発明は上記課題を解消し、ディス
ク状の情報記録媒体の面に滴下した液が、ミスト状にな
っても、このミスト状の液がディスク状の情報記録媒体
に跳ね返らないようにすることができるディスク状の情
報記録媒体における液塗布装置及びディスク状の情報記
録媒体における液塗布方法を提供することを目的として
いる。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明にあ
っては、ディスク状の情報記録媒体の面に滴下した液
を、ディスク状の情報記録媒体を回転することにより、
ディスク状の情報記録媒体の面に均一な厚さで塗布する
液塗布装置において、ターンテーブルを有し、ディスク
状の情報記録媒体をターンテーブルに載せて連続回転す
る回転手段と、ディスク状の情報記録媒体に滴下された
液の内の回転手段により連続回転する際に振り切られた
液を受ける液受け手段と、回転手段のターンテーブルに
対して一体的に設けられて、振り切られた液を液受け手
段内に導く液ガイド手段と、液を受ける液受け手段内を
排気する排気手段と、を備えることを特徴とするディス
ク状の情報記録媒体における液塗布装置により、達成さ
れる。
【0008】本発明では、ディスク状の情報記録媒体の
面に滴下した液を、ディスク状の情報記録媒体を回転す
ることにより、ディスク状の情報記録媒体の面に均一な
厚さで塗布する際に、回転手段はディスク状の情報記録
媒体をターンテーブルに載せて連続回転する。排気手段
により排気されている液受け手段は、ディスク状の情報
記録媒体に滴下された液の内の回転手段により連続回転
する際に振り切られた液を受けるようになっている。液
ガイド手段は、回転手段のターンテーブルに対して一体
的に設けられている。この液ガイド手段は、振り切られ
た液を液受け手段内に導くようになっている。
【0009】このように液ガイド手段が、回転手段のタ
ーンテーブルに対して一体的に設けられているので、空
気の流れをディスク状の情報記録媒体の中心部から外周
部、さらに液受け手段内にスムーズに流すようにして、
液及びミスト状の液がディスク状の情報記録媒体の面に
跳ね返らないようにする。すなわち、液ガイド手段とタ
ーンテーブルが一緒に回転することから、液ガイド手段
内の空気は液ガイド手段とターンテーブルとともに一緒
に動きやすくなる。液受け手段内は排気されているの
で、液ガイド手段内の空気はスムーズに液受け手段に流
れる。従って液とミスト状の液は、この空気の流れに乗
って、ディスク状の情報記録媒体の中心部から外周部、
そして液ガイド手段を経て液受け手段に導かれることに
なる。
【0010】上記目的は、本発明にあっては、ディスク
状の情報記録媒体の面に滴下した液を、ディスク状の情
報記録媒体を回転することにより、ディスク状の情報記
録媒体の面に均一な厚さで塗布する際に、ディスク状の
情報記録媒体をターンテーブルに載せて連続回転して、
ディスク状の情報記録媒体に滴下された液の内の振り切
られた液を受ける際に、液を受ける液受け手段内を排気
し、ターンテーブルに対して一体的に設けられた液ガイ
ド手段により、振り切られた液を液受け手段内に導くこ
とを特徴とするディスク状の情報記録媒体における液塗
布方法により、達成される。
【0011】本発明では、ディスク状の情報記録媒体の
面に滴下した液を、ディスク状の情報記録媒体を回転す
ることにより、ディスク状の情報記録媒体の面に均一な
厚さで塗布する際に、回転手段はディスク状の情報記録
媒体をターンテーブルに載せて連続回転する。排気され
ている液受け手段は、ディスク状の情報記録媒体に滴下
された液の内の回転手段により連続回転する際に振り切
られた液を受けるようになっている。液ガイド手段は、
回転手段のターンテーブルに対して一体的に設けられて
いる。この液ガイド手段は、振り切られた液を液受け手
段内に導くようになっている。
【0012】このように液ガイド手段が、回転手段をタ
ーンテーブルに対して一体的に設けられているので、空
気の流れをディスク状の情報記録媒体の中心部から外周
部、さらに液受け手段内にスムーズに流すようにして、
液及びミスト状の液がディスク状の情報記録媒体の面に
跳ね返らないようにする。すなわち、液ガイド手段とタ
ーンテーブルが一緒に回転することから、液ガイド手段
内の空気は液ガイド手段とターンテーブルとともに一緒
に動きやすくなる。液受け手段内は排気されているの
で、液ガイド手段内の空気はスムーズに液受け手段に流
れる。従って液とミスト状の液は、この空気の流れに乗
って、ディスク状の情報記録媒体の中心部から外周部、
そして液ガイド手段を経て液受け手段に導かれることに
なる。
【0013】上記目的は、本発明にあっては、複数のデ
ィスク状の情報記録媒体の間に供給した接着用の液を、
複数のディスク状の情報記録媒体を回転することによ
り、複数のディスク状の情報記録媒体の間に拡散して均
一な厚さで塗布する液塗布装置において、ターンテーブ
ルを有し、複数のディスク状の情報記録媒体をターンテ
ーブルに載せて連続回転する回転手段と、複数のディス
ク状の情報記録媒体の間に供給された液の内の回転手段
により連続回転する際に振り切られた液を受ける液受け
手段と、回転手段のターンテーブルに対して一体的に設
けられて、振り切られた液を液受け手段内に導く液ガイ
ド手段と、液を受ける液受け手段内を排気する排気手段
と、を備えることを特徴とするディスク状の情報記録媒
体における液塗布装置により、達成される。
【0014】上記目的は、本発明にあっては、複数のデ
ィスク状の情報記録媒体の間に供給した接着用の液を、
複数のディスク状の情報記録媒体を回転することによ
り、複数のディスク状の情報記録媒体の間に拡散して均
一な厚さで塗布する際に、複数のディスク状の情報記録
媒体をターンテーブルに載せて連続回転して、複数のデ
ィスク状の情報記録媒体の間に供給された液の内の外周
部から振り切られた液を受ける際に、液を受ける液受け
手段内を排気し、ターンテーブルに対して一体的に設け
られた液ガイド手段により、振り切られた液を液受け手
段内に導くことを特徴とするディスク状の情報記録媒体
における液塗布方法により、達成される。
【0015】本発明では、複数のディスク状の情報記録
媒体の面に供給した接着用の液を、複数のディスク状の
情報記録媒体を回転することにより、複数のディスク状
の情報記録媒体の面に均一な厚さで形成する際に、回転
手段はディスク状の情報記録媒体をターンテーブルに載
せて連続回転する。排気手段により排気されている液受
け手段は、ディスク状の情報記録媒体に供給された液の
内の回転手段により連続回転する際に振り切られた液を
受けるようになっている。液ガイド手段は、回転手段の
ターンテーブルに対して一体的に設けられている。この
液ガイド手段は、振り切られた液を液受け手段内に導く
ようになっている。
【0016】このように液ガイド手段が、回転手段のタ
ーンテーブルに対して一体的に設けられているので、空
気の流れをディスク状の情報記録媒体の中心部から外周
部、さらに液受け手段内にスムーズに流すようにして、
液及びミスト状の液がディスク状の情報記録媒体の面に
跳ね返らないようにする。すなわち、液ガイド手段とタ
ーンテーブルが一緒に回転することから、液ガイド手段
内の空気は液ガイド手段とターンテーブルとともに一緒
に動きやすくなる。液受け手段内は排気されているの
で、液ガイド手段内の空気はスムーズに液受け手段に流
れる。従って液とミスト状の液は、この空気の流れに乗
って、ディスク状の情報記録媒体の中心部から外周部、
そして液ガイド手段を経て液受け手段に導かれることに
なる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、
技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明
の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨
の記載がない限り、これらの形態に限られるものではな
い。
【0018】図1は本発明のディスク状の情報記録媒体
における液塗布装置の好ましい実施の形態を示してい
る。図1において、この液塗布装置10は、回転手段1
2、液受け手段としてのチャンバー14、液ガイド手段
としてのガイド16等を有している。回転手段12は、
ターンテーブル20とモータ22及び軸24等を有して
いる。モータ22の回転力は軸24を介してターンテー
ブル20をR方向に、回転数を制御しながら連続回転す
ることができる。このモータ22の制御は制御部100
が行う。
【0019】ターンテーブル20の上には、図3または
図5に示すようなディスク状の情報記録媒体を着脱可能
に載せることができる。以下このような情報記録媒体を
単にディスクと呼ぶ。図3に示すディスクDは、光ディ
スク、たとえばコンパクトディスク(CD:商標名)で
あり、図4に示すようにポリカーボネートの基板101
の一方の面に対して金属の反射層104を形成してい
る。この金属の反射層104には、信号等の情報が記録
できるようになっている。この基板101は、たとえば
透明あるいは透光性を有するポリカーボネートにより作
られており、金属層104はたとえばアルミニウムであ
る。反射層104を保護するために、反射層104の上
には保護層(保護膜)105を形成する必要がある。保
護層105としては、たとえば紫外線硬化型樹脂(UV
硬化型樹脂)を採用することができる。図1の液塗布装
置10は、この基板101と反射層104からなるディ
スクDの半製品106に対して保護層105をスピニン
グ法により形成する装置である。従ってこの半製品10
6を、ターンテーブル20に対して着脱可能に載せるこ
とができる。
【0020】一方、図3及び図4のいわゆる片面に記録
するディスクDの代わりに、図5及び図6に示す2枚の
基板を貼り合わせて形成する高密度記録用の貼り合わせ
タイプのディスクD1を、図1のターンテーブル20の
上に着脱可能に載せることもできる。図5と図6に示す
ディスクD1は、2枚の基板131,131及び2つの
反射層133,133を有している。各反射層133
は、基板131の一方の面に形成されており、さらに保
護層136が形成されている。このように作られている
一方の積層体160と他方の積層体161は、接着剤1
37により貼り合わせる必要がある。積層体160,1
61を貼り合わせることにより、大容量の情報記録用の
高密度マルチメディアディスクとして用いることができ
る。図1の液塗布装置10は、図5と図6の積層体16
0,161の間に接着剤137を均一な規定の膜厚にな
るように塗布する装置である。この貼り合わせ用の接着
剤としては、紫外線硬化型の樹脂を採用することができ
る。
【0021】図1のガイド16は、ディスク状の情報記
録媒体に滴下された液の内の、回転手段12により連続
回転する際に振り切られた液を、液受け手段であるチャ
ンバー14側に導くようになっている。特徴的なこと
は、ガイド手段であるガイド16が、好ましくはターン
テーブル20の外周囲に沿ってリング状にしかも一体的
に形成されていることである。つまりこのガイド16は
ターンテーブル20とともに一体的にR方向に回転する
ようになっている。そしてガイド16は、チャンバー1
4の入口14Aの付近にチャンバー14側に傾斜して配
置されている。チャンバー14は、回転手段12の外周
付近において、リング状に形成されており、チャンバー
14はディスクDの半製品106に滴下された液Lの内
の回転手段12により連続回転する際に振り切られた液
L1を受けることができるものである。チャンバー14
は、排気装置30の作動により液及びミスト状の液を外
部に排気することができる。排気装置30は、制御部1
00によりその作動が制御される。
【0022】次に、上述した液塗布装置10により、た
とえば図3と図4に示すディスクDの半製品106に対
して保護層105を形成するためのスピニング法による
液塗布方法を説明する。図3のディスクDの半製品10
6を用意する。この半製品106は、図1の回転手段1
2のターンテーブル20の上に載せてチャッキングす
る。この状態では反射層104が上面に位置しており、
液滴下装置70からは、保護層形成用の液Lが滴下され
る。この液Lの滴下位置は、ターンテーブル20の中心
部付近である。制御部100の指令によりモータ22が
作動すると、ディスクDは停止の状態から回転を始め
て、所定数の回転数でR方向に連続回転される。これに
より、滴下された液Lは、ターンテーブル20の上の半
製品106の反射層104の上を、中心部から外周部に
向けて流れて行き、振り切られた液L1はガイド16に
導かれて、ガイド16からその振り切られた液L1とそ
のミスト状の液L1はチャンバー14内にスムーズに送
られる。チャンバー14は排気装置(排気手段)30に
より常時排気された状態にある。これにより、図3に示
すように反射層104の上には規定の膜厚の保護層10
5を所定時間内に塗布して形成することができる。
【0023】この時に、ターンテーブル20が回転する
ことにより振り切られた余分な液(ミスト状の液も含
む)L1は、ターンテーブル20と一体的に回転するガ
イド16に導かれて、そしてこのガイド16はチャンバ
ー14側にこの余分な振り切られた液L1を受けさせ
る。ガイド16がターンテーブル20と一体的に設けら
れており、ガイド16はターンテーブル20と一体的に
R方向に回転することから、空気の流れをディスクDあ
るいは半製品106の中心部から外周部、さらにチャン
バー14内にスムーズに流すようにして、液L1及びミ
スト状の液L1がディスクDあるいは半製品106の上
に跳ね返らないようにすることができる。すなわち、ガ
イド16とターンテーブル20を一体化することで、ガ
イド16内の空気はガイド16とターンテーブル20と
ともに一緒に動きやすくなる。しかも上述したようにチ
ャンバー14内は排気装置30の作動により排気されて
いるので、ガイド16の空気はスムーズにチャンバー1
4に流れる。液L1やミスト状の液L1は、この空気の
流れに乗って、スムーズにチャンバー14内に導かれる
ことになる。
【0024】もし、ガイドが従来のようにターンテーブ
ル20と一体的ではなく外部の位置に固定されたままで
あると、ガイド内の空気の挙動は、ターンテーブル前の
回転によって回転を始めてしまい、ガイド付近の空気は
それよりもかなり遅い動きをする。時々刻々と変わるタ
ーンテーブルの回転数によって、1サイクルの内でもそ
の中に、余分な液L1及びミスト状の液が時々刻々変わ
る速度を持って飛び込んでくる。チャンバー内の排気量
は一定であるが、この排気量が強大でかつ均一ならば、
液及びミスト状の液はチャンバー内に引き込まれるが、
そのようにすると装置自体が巨大になり、コスト高とな
るので現実的ではない。
【0025】従って、従来の方式ではターンテーブルの
外周付近の空気の流れ(液やミスト状の液も同じ)が乱
れており、条件次第では液やミスト状の液がディスクD
あるいは半製品106の上に跳ね返ることがあり、ディ
スクDは不良品となってしまう。このように、本発明の
実施の形態の液塗布装置10では、このような従来生じ
たディスクの製品の不良の発生を、ガイド16がターン
テーブル20に一体化されることで防いでいる。
【0026】上述した実施の形態では図3及び図4のデ
ィスクDの反射層104に対して保護層105を所定時
間内に規定膜厚で形成する場合に用いている。しかしこ
れに限らず図5と図6に示すような高密度記録媒体用の
ディスクD1を貼り合わせて形成する場合にも用いるこ
とができる。すなわち図6の積層体160と積層体16
1の間に接着剤137にするための液Lを滴下してお
き、積層体160,161を図1のディスクDに代えて
ターンテーブル20に対して着脱可能に載せる。そし
て、ターンテーブル20とガイド16を一体的に回転す
ることにより、滴下した液Lは、ディスクD1の積層体
160,161の間において所定時間内に規定膜厚で均
一に広げることで上手く塗布することができる。
【0027】図2は、本発明の液塗布装置の別の実施の
形態を示しており、チャンバー14を構成する上部材7
0の付近には、排気ファン用の羽根72が設けられてい
る。この羽根72は、上部材70の全周方向に渡って1
つまたは複数個設定されている。これらの羽根72をチ
ャンバー14を形成する上部材70に設定することによ
り、羽根72はガイド16とチャンバー14側に空気を
強制的に送りこみ、ミスト状の液等が、さらに効果的に
ガイド16と上部材70の隙間からターンテーブル20
上のディスクDあるいは半製品106側に戻って行かな
いようにすることができる。またターンテーブル20に
対してガイド16を一体的に構成する時に、ガイド16
を支える部品の形状が、その回転によってガイド16内
の空気の流れをより強制的にチャンバー14側へ送れる
ようにすれば、液及びミスト状の液の跳ね返りをさらに
効果的に防ぐことができる。
【0028】そこで本発明の実施の形態においては、液
塗布装置(スピナー)を巨大化することなく、液及びミ
スト状の液の跳ね返りを防いで、ディスク状の情報記録
媒体の不良率の発生を低減あるいは無くすことができ
る。滴下した液の膜厚や、ディスク状の情報記録媒体の
内周部及び外周部の膜厚差を少なくできるターンテーブ
ルの回転数や回転時間は、従来では振り切られた液やミ
スト状の液の跳ね返り防止のために制限があったが、本
発明の実施の形態によりターンテーブルの回転数や回転
時間に制限されることなく任意に選択できるので、ディ
スク状の情報記録媒体の製品の品質を高めることができ
る。また、ミスト状の液が、液塗布装置(スピナー)か
ら外部に漏れることを防げるので、作業環境を悪化させ
ない。
【0029】ところで本発明は上記実施の形態に限定さ
れない。ディスク状の情報記録媒体は、図3〜図6に示
した形態のものに限らず、他の形態のものも勿論採用で
きる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ディスク状の情報記録媒体の面に滴下した液が、ミスト
状になっても、このミスト状の液がディスク状の情報記
録媒体に跳ね返らないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液塗布装置の好ましい実施の形態を示
す断面図。
【図2】本発明の液塗布装置の別の実施の形態を示す断
面図。
【図3】図1あるいは図2に適用されるディスク状の情
報記録媒体の一例を示す斜視図。
【図4】図3のディスク状の情報記録媒体の積層構造を
示す図。
【図5】ディスク状の情報記録媒体の別の実施の形態を
示す斜視図。
【図6】図5のディスク状の情報記録媒体の積層構造を
示す断面図。
【図7】従来の液塗布装置を示す断面図。
【符号の説明】
10・・・液塗布装置、12・・・回転手段、14・・
・チャンバー(液受け手段)、16・・・ガイド(液ガ
イド手段)、20・・・ターンテーブル、30・・・排
気装置(排気手段)、L1・・・振り切られた液(ミス
ト状の液)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク状の情報記録媒体の面に滴下し
    た液を、ディスク状の情報記録媒体を回転することによ
    り、ディスク状の情報記録媒体の面に均一な厚さで塗布
    する液塗布装置において、 ターンテーブルを有し、ディスク状の情報記録媒体をタ
    ーンテーブルに載せて連続回転する回転手段と、 ディスク状の情報記録媒体に滴下された液の内の回転手
    段により連続回転する際に振り切られた液を受ける液受
    け手段と、 回転手段のターンテーブルに対して一体的に設けられ
    て、振り切られた液を液受け手段内に導く液ガイド手段
    と、 液を受ける液受け手段内を排気する排気手段と、を備え
    ることを特徴とするディスク状の情報記録媒体における
    液塗布装置。
  2. 【請求項2】 ディスク状の情報記録媒体の面に滴下し
    た液は、ディスク状の情報記録媒体において情報を記録
    するための層を保護する保護膜形成用の液である請求項
    1に記載のディスク状の情報記録媒体における液塗布装
    置。
  3. 【請求項3】 ディスク状の情報記録媒体の面に滴下し
    た液は、複数のディスク状の情報記録媒体を接着するた
    めの接着剤液である請求項1に記載のディスク状の情報
    記録媒体における液塗布装置。
  4. 【請求項4】 ディスク状の情報記録媒体の面に滴下し
    た液を、ディスク状の情報記録媒体を回転することによ
    り、ディスク状の情報記録媒体の面に均一な厚さで塗布
    する際に、 ディスク状の情報記録媒体をターンテーブルに載せて連
    続回転して、ディスク状の情報記録媒体に滴下された液
    の内の振り切られた液を受ける際に、液を受ける液受け
    手段内を排気し、ターンテーブルに対して一体的に設け
    られた液ガイド手段により、振り切られた液を液受け手
    段内に導くことを特徴とするディスク状の情報記録媒体
    における液塗布方法。
  5. 【請求項5】 ディスク状の情報記録媒体の面に滴下し
    た液は、ディスク状の情報記録媒体において情報を記録
    するための層を保護する保護膜形成用の液である請求項
    4に記載のディスク状の情報記録媒体における液塗布方
    法。
  6. 【請求項6】 ディスク状の情報記録媒体の面に滴下し
    た液は、複数のディスク状の情報記録媒体を接着するた
    めの接着剤液である請求項4に記載のディスク状の情報
    記録媒体における液塗布方法。
  7. 【請求項7】 複数のディスク状の情報記録媒体の間に
    供給した接着用の液を、複数のディスク状の情報記録媒
    体を回転することにより、複数のディスク状の情報記録
    媒体の間に拡散して均一な厚さで塗布する液塗布装置に
    おいて、 ターンテーブルを有し、複数のディスク状の情報記録媒
    体をターンテーブルに載せて連続回転する回転手段と、 複数のディスク状の情報記録媒体の間に供給された液の
    内の回転手段により連続回転する際に振り切られた液を
    受ける液受け手段と、 回転手段のターンテーブルに対して一体的に設けられ
    て、振り切られた液を液受け手段内に導く液ガイド手段
    と、 液を受ける液受け手段内を排気する排気手段と、を備え
    ることを特徴とするディスク状の情報記録媒体における
    液塗布装置。
  8. 【請求項8】 複数のディスク状の情報記録媒体の間に
    供給した接着用の液を、複数のディスク状の情報記録媒
    体を回転することにより、複数のディスク状の情報記録
    媒体の間に拡散して均一な厚さで塗布する際に、 複数のディスク状の情報記録媒体をターンテーブルに載
    せて連続回転して、複数のディスク状の情報記録媒体の
    間に供給された液の内の外周部から振り切られた液を受
    ける際に、液を受ける液受け手段内を排気し、ターンテ
    ーブルに対して一体的に設けられた液ガイド手段によ
    り、振り切られた液を液受け手段内に導くことを特徴と
    するディスク状の情報記録媒体における液塗布方法。
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