JPH11161910A - 磁気ヘッドの製造方法 - Google Patents

磁気ヘッドの製造方法

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JPH11161910A
JPH11161910A JP9344554A JP34455497A JPH11161910A JP H11161910 A JPH11161910 A JP H11161910A JP 9344554 A JP9344554 A JP 9344554A JP 34455497 A JP34455497 A JP 34455497A JP H11161910 A JPH11161910 A JP H11161910A
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JP
Japan
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pair
track
core
magnetic film
pitch
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Pending
Application number
JP9344554A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Sanpei
博 三瓶
Kazuhiro Yaegashi
和宏 八重樫
Kunihiko Seno
邦彦 瀬野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsumi Electric Co Ltd
Original Assignee
Mitsumi Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、トラック溝の間隔およびトラック
溝のピッチだけを精度管理すれば足りる磁気ヘッドの製
造方法を提供する。 【解決手段】 一対のコア母材10、10の接合面11
に第1のピッチP1で交互に繰り返す所定幅TW1の平
坦な対向部分30とトラック形成用凹部19を形成す
る。更に、トラック形成用凹部が形成された一対のコア
部材の接合面に磁性膜13を形成する。その後、磁性膜
が形成された一対のコア母材を接合面で接合してコアブ
ロック15を形成する。更に、コアブロックにトラック
幅を規定する所定の間隔TW2だけ離れた一対のトラッ
ク溝16、16を第2のピッチP2で形成する。その
後、一対のトラック溝の外部に位置する磁性膜の余剰対
向部分33を削除するように、一対のトラック溝で挟ま
れた磁性膜の有効対向部分32の周囲を切削する。本発
明では、対向部分の所定幅を一対のトラック溝を形成す
るに必要な寸法より大きく設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1つのコアブロッ
クを切断して複数のMIGコアチップに分割する磁気ヘ
ッドの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】VTR等で使用される回転ドラム式の磁
気ヘッドは、巻線を施すコアチップの種類によって、積
層式とMIG(メタルインギャップ)式に大別される。
本発明は、後者のMIGヘッドを対象としている。量産
される磁気ヘッドは、単体で製造されるのではなく、1
つのコアブロックを切断して複数のコアチップに分割す
る。
【0003】MIG式のコアチップは、例えば図4〜図
8のようにして製造される。先ず、図4に示すように、
接合面11に巻線用凹部12を形成し、且つ接合面11
に磁性膜13を成膜した一対のコア母材10を準備す
る。コア母材10は例えばフェライトであり、磁性膜1
3は例えば金属軟磁性膜である。
【0004】次いで、図5に示すように、一対のコア母
材10、10を、磁性膜13、13が対向するように接
着ガラス14で接合して、1つのコアブロック15を形
成する。この接合に先立ち、磁性膜13の表面にはSi
O2 等のギャップ層が薄く形成される。その後、この
接合コアブロック15の表面に、図6に示すように、一
対のトラック溝16、16を所定のピッチで形成する。
【0005】図6に破線で示された部分20は、切断し
て分割される1つのコアチップである。トラック溝16
の方向は、磁性膜13の面方向と直交し、交差部に残る
磁性膜13、13の対向部分がコアチップ20の中央に
対応する。
【0006】トラック溝16には、図7に示すように、
充填ガラス17が埋め込まれ、表面が再び平坦化され
る。次いで、コアブロック15の表面をステップ加工し
て、図8に示すように、ヘッド摺動面(テープ摺接面)
18を形成する。この後、コアブロック15は、各ヘッ
ド摺動面18に沿って複数のコアチップ20に分割され
る。
【0007】上述したコアブロック15は、表面の磁性
膜13、13が直線状に対向する基本的な例として示し
たが、実際には、ヘッド摺動面18、18間、即ちコア
チップ20、20間にトラック形成用凹部を形成し、磁
性膜13がこの凹部を含む面に沿って形成されることも
ある。
【0008】図9はこの一例を示している。この図は、
図8等で説明したコアブロック15を上面から見た場合
の、接合面11付近の拡大図である。図9に示すよう
に、トラック形成用凹部19を所定のピッチで形成する
と、磁性膜13には、凹部19によって離れている部分
と、凹部19がなく近接している対向部分とが発生す
る。
【0009】磁性膜13の対向部分の幅はTW1であ
り、これが所定のピッチP1で繰り返される。一対のト
ラック溝16、16はトラック幅TW2だけ離れて、前
記対向部分を通過する。このトラック溝16は所定のピ
ッチP2で繰り返す。ヘッド摺動面18は、一対のトラ
ック溝16、16に挟まれた磁性膜13、13の対向部
分を含み、トラック溝16に対して傾斜して形成され
る。
【0010】図10は、図9の一部を拡大して示したも
のである。一対のトラック溝16、16は、磁性膜の幅
TW1の対向部分30の端部31を切削して、トラック
エッジのシャープな幅TW2の有効対向部分(有効トラ
ック)32を残す。
【0011】図10は、幅TW1,TW2およびそれら
のピッチP1,P2について理想的な精度管理がなされ
た場合の位置関係であり、これらの精度が低下すると種
々の問題が生ずる。例えば、対向部分30のピッチP1
がずれると、図11のように、一対のトラック溝16、
16間には有効対向部分32が生じない(トラックな
し)か、あってもトラック幅不足となる。あるいは、図
12のように、有効対向部分32の他に余剰対向部分
(余分なトラック)33が発生する。同様の問題は、ト
ラック溝16のピッチP2がずれた場合にも生ずる。
【0012】対向部分30の幅TW1がばらつくと、ト
ラックが中途半端になったり、特にTW1が大きいと、
図13のように、余分なトラック33が発生する。一
方、トラック溝16、16の間隔TW2がばらつくと、
図12のように、余分なトラック33が生じたり、図1
4のように、対向部分30の両端部31、31を含むト
ラック32となり、シャープでないトラックエッジが発
生する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来は、上述した精度
管理をピッチP1,P2および幅TW1,TW2の全て
について行っているので、製造コストが高くなる欠点が
あった。本発明はこの点を改善しようとするものであ
る。
【0014】本発明は、トラック溝の間隔およびトラッ
ク溝のピッチだけを精度管理すれば足りる磁気ヘッドの
製造方法を提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、接
合面側に巻線用凹部を有した一対のコア母材を形成する
工程と、前記一対のコア母材の前記接合面に第1のピッ
チ(P1)で交互に繰り返す所定幅(TW1)の平坦な
対向部分とトラック形成用凹部を形成する工程と、前記
トラック形成用凹部が形成された前記一対のコア部材の
前記接合面に磁性膜を形成する工程と、前記磁性膜が形
成された前記一対のコア母材を前記接合面で接合してコ
アブロックを形成する工程と、前記コアブロックにトラ
ック幅を規定する所定の間隔(TW2)だけ離れた一対
のトラック溝を第2のピッチ(P2)で形成する工程
と、前記一対のトラック溝の外部に位置する前記磁性膜
の余剰対向部分を削除するように、前記一対のトラック
溝で挟まれた前記磁性膜の有効対向部分の周囲を切削す
るステップ加工工程とを備え、前記対向部分の所定幅を
前記一対のトラック溝を形成するに必要な寸法より大き
く設定している磁気ヘッドの製造方法で達成できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面に示した実施形態を参
照して、本発明を詳細に説明する。図1は本発明の一実
施形態を示す要部の平面図、図2はその部分拡大図、図
3は本発明にかかるコアチップの斜視図である。
【0017】本発明の製造方法でも、図4〜図8に示し
たように、先ず、接合面11側に巻線用凹部12を有し
た一対のコア母材10、10を形成する。次いで、一対
のコア母材10、10の接合面11に第1のピッチ(P
1)で交互に繰り返す所定幅(TW1)の平坦な対向部
分30とトラック形成用凹部19を形成する。更に、ト
ラック形成用凹部19が形成された一対のコア部材1
0、10の接合面11に磁性膜13を形成する。
【0018】その後、磁性膜13が形成された一対のコ
ア母材10、10を接合面11で接合してコアブロック
15を形成する。更に、コアブロック15にトラック幅
を規定する所定の間隔(TW2)だけ離れた一対のトラ
ック溝16、16を第2のピッチ(P2)で形成する。
その後、一対のトラック溝16、16の外部に位置する
磁性膜13の余剰対向部分33を削除するように、一対
のトラック溝16、16で挟まれた磁性膜13の有効対
向部分32の周囲を切削する(ステップ加工)。トラッ
ク溝16にはガラス17が充填されて表面が再び平坦化
される。
【0019】本発明では、対向部分30の所定の幅を一
対のトラック溝16、16を形成するに必要な寸法より
大きく設定し、これにより従来必要であった対向部分の
幅TW1とそのピッチP1の精度管理を不要にし、トラ
ック溝16、16の間隔TW2とそのピッチP2の精度
管理のみ行えば済むようにして製造コストを低減する。
【0020】図1の要部を拡大した図2を参照すると、
磁性膜13の対向部分30の幅TW1については、間隔
TW2を有する一対のトラック溝16、16が通過でき
る寸法より大きいという条件だけを満たせば済むように
設定して、上下限の精度管理はしない。また、幅TW1
の対向部分30の繰り返しピッチP1も精度管理しな
い。
【0021】上述したように、本発明では、精度管理し
ないTW1、P1を前提として、一対のトラック溝1
6、16の間隔TW2およびトラック溝16の繰り返し
ピッチP2だけを精度管理することで、図2に示すよう
に、トラック溝16、16の外側に余剰対向部分33が
必ず発生する寸法関係としておく。従来の製造方法で
は、図13に示したように、この余剰対向部分33の発
生は、余分なトラックにつながるため、不都合な問題と
して扱われた。
【0022】これに対し、本発明では、この余剰対向部
分33をヘッド摺動面18を形成するステップ加工で有
効対向部分32より一段低い位置に落とし、余分なトラ
ックとして機能しないようにする。このようにすれば、
精度管理は、TW2およびP2のみについて行えば良
く、その分製造コストが低減できる。
【0023】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、トラ
ック溝の間隔およびトラック溝のピッチだけを精度管理
すれば足りる磁気ヘッドの製造方法を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す要部平面図である。
【図2】図1の部分拡大図である。
【図3】本発明にかかるコアチップの斜視図である。
【図4】一対のコア母材を示す斜視図である。
【図5】一対のコア母材を接合したコアブロックの斜視
図である。
【図6】トラック溝を形成したコアブロックの斜視図で
ある。
【図7】トラック溝にガラスを充填したコアブロックの
斜視図である。
【図8】ヘッド摺動面をステップ加工したコアブロック
の斜視図である。
【図9】従来の製造方法を示す要部の平面図である。
【図10】従来の製造方法による理想的なトラックの位
置関係を示す平面図である。
【図11】従来の製造方法によりピッチP1またはP2
が変化した場合のトラックの平面図である。
【図12】従来の製造方法によりピッチP1またはP2
が変化した場合のトラックの平面図である。
【図13】従来の製造方法により磁性膜の対向部分の幅
TW1が変化した場合のトラックの平面図である。
【図14】従来の製造方法によりトラック溝の間隔TW
2が変化した場合のトラックの平面図である。
【符号の説明】
10 コア母材 11 接合面 12 巻線用凹部 13 磁性膜 14 接着ガラス 15 コアブロック 16 トラック溝 17 充填ガラス 18 ヘッド摺動面 19 トラック形成用凹部 20 コアチップ 30 対向部分 31 対向部分の端部 32 有効対向部分(有効トラック) 33 余剰対向部分(余分なトラック)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接合面側に巻線用凹部を有した一対のコ
    ア母材を形成する工程と、 前記一対のコア母材の前記接合面に第1のピッチ(P
    1)で交互に繰り返す所定幅(TW1)の平坦な対向部
    分とトラック形成用凹部を形成する工程と、 前記トラック形成用凹部が形成された前記一対のコア部
    材の前記接合面に磁性膜を形成する工程と、 前記磁性膜が形成された前記一対のコア母材を前記接合
    面で接合してコアブロックを形成する工程と、 前記コアブロックにトラック幅を規定する所定の間隔
    (TW2)だけ離れた一対のトラック溝を第2のピッチ
    (P2)で形成する工程と、 前記一対のトラック溝の外部に位置する前記磁性膜の余
    剰対向部分を削除するように、前記一対のトラック溝で
    挟まれた前記磁性膜の有効対向部分の周囲を切削するス
    テップ加工工程とを備え、 前記対向部分の前記所定幅を前記一対のトラック溝を形
    成するに必要な寸法より大きく設定していることを特徴
    とする磁気ヘッドの製造方法。
JP9344554A 1997-11-28 1997-11-28 磁気ヘッドの製造方法 Pending JPH11161910A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003010759A1 (fr) * 2001-07-23 2003-02-06 Sony Corporation Tete magnetique

Cited By (3)

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WO2003010759A1 (fr) * 2001-07-23 2003-02-06 Sony Corporation Tete magnetique
US6894868B2 (en) 2001-07-23 2005-05-17 Sony Corporation Magnetic head
US6950278B2 (en) * 2001-07-23 2005-09-27 Sony Corporation Magnetic head

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