JPH11159867A - 太陽熱給湯装置 - Google Patents

太陽熱給湯装置

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JPH11159867A
JPH11159867A JP32798397A JP32798397A JPH11159867A JP H11159867 A JPH11159867 A JP H11159867A JP 32798397 A JP32798397 A JP 32798397A JP 32798397 A JP32798397 A JP 32798397A JP H11159867 A JPH11159867 A JP H11159867A
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JP
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hot water
temperature
storage tank
water storage
mixing valve
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Application number
JP32798397A
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English (en)
Inventor
Hirofumi Ishida
浩文 石田
Akira Shinozaki
明 篠崎
Koji Komata
康二 小俣
Isamu Takita
勇 滝田
Hiroshi Shimada
宏 島田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 太陽熱集熱器の集熱と貯湯タンクの貯湯と給
湯とが最適な条件で操作できるように制御して、貯湯タ
ンクの湯質を可能な限り高め、使い勝手を向上させた太
陽熱給湯装置を提供する。 【解決手段】 太陽熱集熱器2の運転可否は、該太陽熱
集熱器2と貯湯タンク1との温度差で判断するように
し、給湯に対しては、所望する給湯の指定温度と貯湯タ
ンク1の湯温とを比較し、更に太陽熱集熱器2が運転状
態に有るか無いかによって給湯パターンを分け、且つ、
貯湯タンク1の湯温に応じて電動湯水混合弁12を調整
し、必要の際は補助熱源機15で指定温度まで加熱し給
湯するようにして、これらの制御は全てコントローラ1
6によって行い、給湯温度の指定はリモートコントロー
ラ18で行うようにして使い勝手を向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、太陽熱集熱器と温
水を貯える貯湯タンクと補助熱源機とを組み合わせた太
陽熱給湯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の太陽熱給湯装置は図5に示すよう
に、太陽熱集熱器2と貯湯装置4と補助熱源機15とか
ら主に構成され、前記貯湯装置4には熱交換器3を内臓
した貯湯タンク1と循環ポンプ6とコントローラ16を
組み込んでいる。前記太陽熱集熱器2と貯湯タンク1内
の熱交換器3とは、内部に熱媒体を満たした行き管と戻
り管からなる循環パイプ5で接続し、該循環パイプ5の
ループ内に循環ポンプ6を設けている。尚、前記熱媒体
は補助タンク19から注入される。そして、太陽熱集熱
器2には集熱温度を測る温度検知器24を前記太陽熱集
熱器2の出口側に設け、前記貯湯タンク1には該貯湯タ
ンク1の下方の水温を測る温度検知器25を設けてい
る。前記補助熱源機15は、前記貯湯装置4の外部で貯
湯タンク1の下流側に接続している。
【0003】貯湯タンク1への給水は、上水を前記貯湯
タンク1を収納する貯湯装置4の給水口11から、給水
パイプ7を経由して行う。太陽熱集熱器2の運転可否
は、前記温度検知器24による太陽熱集熱器2の出口側
温度と、前記温度検知器25による貯湯タンク1下方の
水温との温度差によって判断し、予め記憶させておいた
コントローラ16の指令に従う。循環ポンプ6が運転さ
れると、太陽熱集熱器2で加温された熱媒体は、貯湯タ
ンク1内の熱交換器3から低温側の水を温水化する。
【0004】使用先の給湯栓を開けると、温水は貯湯タ
ンク1の下方に入る上水の給水圧力により貯湯タンク1
の上方から押し出され、給湯パイプ9を経由して給湯口
13より補助熱源機15に入る。この時、供給する温水
よりも給湯で更に高温が必要のときは、補助熱源機15
で加熱される。所望する給湯の温度制御は前記補助熱源
機15に内臓されるコントローラによって行う。
【0005】又、別方式として、前記貯湯タンク1の貯
湯を優先させたいときには、図6に示すように貯湯装置
4外において、給水配管20の途中に設けた切替三方弁
21から、補助熱源機15の入口に直接至るバイパスパ
イプ8を介して、上水を直接補助熱源機15に給水する
ようにして、前記貯湯タンク1の温水を出来るだけ使わ
ないようにする装置もある。この場合は、上水を前記補
助熱源機15のみで加熱して給湯する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来方
式の太陽熱給湯装置は、図5に示すように日中の集熱時
間帯に使用先の給湯栓を開けると、貯湯タンク1の貯湯
温度に関係なく上水が直接貯湯タンク1の下方に入り、
該貯湯タンク1の上方より温水を押し出すため、使用し
た分だけ貯湯タンク1の湯温が低下する。従って、いざ
浴槽への給湯や温水シャワーが必要な時間帯のときに
は、湯温が低く使用に適さないものとなってしまう。
又、集熱時間帯には貯湯タンク1の温水を出来るだけ使
わないようにするため、図6に示すように切替三方弁2
1を設ける装置もあるが、使用者が手動で行なう必要が
あり極めて煩雑で使い勝手が悪い。
【0007】本発明は前記した課題に鑑みてなされたも
のであり、太陽熱給湯装置を使用する際に、使用側の所
望する指定温度に対して、太陽熱集熱器の集熱と貯湯タ
ンクの貯湯と給湯とが最適な条件で操作されるように制
御して、貯湯タンクの湯質(温水として有効利用ができ
る質を表わす)を高め、使い勝手のよい太陽熱給湯装置
を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、図1に示すよ
うに、太陽熱集熱器2と、該太陽熱集熱器2の出口側温
度(TH)を測定する温度検知器24と、熱交換器3を
内臓した貯湯タンク1と、該貯湯タンク1の上方温度
(TT)及び下方温度(TL)を測定する温度検知器2
6、25と、前記太陽熱集熱器2と熱交換器3を接続し
内部に熱媒体を満たした行き管と戻り管からなる循環パ
イプ5と、該循環パイプ5のループ内に設けた循環ポン
プ6と、前記貯湯タンク1に上水を入水する給水パイプ
7と、該給水パイプ7の給水温度(TIN)を測定する
温度検知器27と、前記貯湯タンク1から温水を移流す
る給湯パイプ9と、前記貯湯タンク1を介さずに給水パ
イプ7と給湯パイプ9とを連通させるバイパスパイプ8
と、該バイパスパイプ8と給湯パイプ9との接合部に設
けた電動湯水混合弁12と、該電動湯水混合弁12の出
口側温度(TM)を測定する温度検知器17と、前記電
動湯水混合弁12の下流側に接続する補助熱源機15と
からなる太陽熱給湯装置であって、前記太陽熱集熱器2
の出口側温度(TH)と前記貯湯タンク1の下方温度
(TL)との差から前記循環ポンプ6の運転可否を判断
する手段と、所望する給湯の指定温度(TEX)との比
較に対して、前記貯湯タンク1の上方温度(TT)が高
く、且つ、前記循環ポンプ6が運転中のとき、前記電動
湯水混合弁12の出口側温度(TM)を指定温度(TE
X)になるよう調整し、前記補助熱源機15を加熱しな
いで給湯する手段と、前記貯湯タンク1の上方温度(T
T)が低く、且つ、前記循環ポンプ6が運転中のとき、
又、前記貯湯タンク1の上方温度(TT)が貯湯を優先
させる設定温度(TP)より低いとき、前記湯水混合弁
12から上水のみを通すよう調整し、前記補助熱源機1
5で指定温度(TEX)まで加熱し給湯する手段と、前
記貯湯タンク1の上方温度(TT)が低く、且つ、前記
循環ポンプ6が運転中のとき、又、前記貯湯タンク1の
上方温度(TT)が貯湯を優先させる設定温度(TP)
より高いとき、前記電動湯水混合弁12の出口側温度
(TM)を温水として利用できる最低の設定温度(T
U)に調整し、前記補助熱源機15で指定温度(TE
X)まで加熱し給湯する手段と、前記貯湯タンク1の上
方温度(TT)が低く、且つ、前記循環ポンプ6が停止
中のとき、又、前記貯湯タンク1の上方温度(TT)が
貯湯を優先させる設定温度(TP)より高いとき、前記
電動湯水混合弁12から貯湯タンク1の温水のみを通す
よう調整し、前記補助熱源機15で指定温度(TEX)
まで加熱し給湯する手段と、前記貯湯タンク1の上方温
度(TT)が低く、且つ、前記循環ポンプ6が停止中の
とき、又、前記貯湯タンク1の上方温度(TT)が貯湯
を優先させる設定温度(TP)より低く、温水として利
用できる最低の設定温度(TU)より高いとき、前記電
動湯水混合弁12の出口側温度(TM)を温水として利
用できる最低の設定温度(TU)に調整し、前記補助熱
源機15で指定温度(TEX)まで加熱し給湯する手段
と、前記貯湯タンク1の上方温度(TT)が低く、且
つ、前記循環ポンプ6が停止中のとき、又、前記貯湯タ
ンク1の上方温度(TT)が温水として利用できる最低
の設定温度(TU)より低いとき、前記電動湯水混合弁
12から上水のみを通すように調整し、前記補助熱源機
15で指定温度(TEX)まで加熱し給湯する手段と
を、コントローラ16の制御に組み込み、且つ、リモー
トコントローラ18で所望する給湯の指定温度(TE
X)を設定するようにしたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の太陽熱給湯装置は、図1
に示すように、太陽熱集熱器2と貯湯装置4と補助熱源
機15とから主に構成され、前記貯湯装置4には熱交換
器3を内臓した貯湯タンク1と循環ポンプ6と前記貯湯
タンク1に接続する給湯パイプ9と該給湯パイプ9と接
続する電動湯水混合弁12とコントローラ16を組み込
んでいる。前記太陽熱集熱器2と貯湯タンク1内の熱交
換器3とは、内部に熱媒体を満たした行き管と戻り管か
らなる循環パイプ5で接続し、該循環パイプ5のループ
内に循環ポンプ6を設けている。尚、前記熱媒体は補助
タンク19から注入される。前記貯湯装置4と補助熱源
機15とは給湯口パイプ10の給湯口13を介して接続
している。
【0010】前記太陽熱集熱器2には該太陽熱集熱器2
の出口側温度を測る温度検知器24を設け、前記貯湯タ
ンク1には、下方の湯温を測る温度検知器25と上方の
湯温を測る温度検知器26を設けている。更に、前記貯
湯装置4には上水を貯湯タンク1に入水する給水パイプ
7と前記上水の温度を測る温度検知器27を設け、前記
給水パイプ7から貯湯タンク1を迂回し、直接前記した
電動湯水混合弁12に接続するバイパスパイプ8を設け
ている。電動湯水混合弁12には該電動湯水混合弁12
の出口側温度を測る温度検知器17を設けている。各温
度検知器はサーミスタ、熱伝対、白金測温抵抗体がある
が、給湯レベルの温度範囲ではサーミスタが好ましい。
【0011】前記循環パイプ5の閉鎖回路内には、不凍
液である熱媒体のプロピレングリコールやエチレングリ
コール等の水溶液を用い充填している。太陽熱集熱器2
で温められた熱媒体は、循環ポンプ6により前記貯湯タ
ンク1内の熱交換器3に至り、貯湯タンク1内の低温水
を温める。貯湯タンク1への上水の給水は、貯湯装置4
の給水口11から給水パイプ7を介して行う。
【0012】前記した電動湯水混合弁12は、図2に示
すように、電動モータ14の駆動により、バネ23が付
いている弁体22を上下させて開閉を行い、温水
(イ)、又は上水(ロ)、あるいは両者の混合水(ハ)
を通水させるものである。そして、前記弁体22の開閉
度は、出口側に設けている温度検知器17と温水側、即
ち、貯湯タンク1の上方の温度検知器26と所望する給
湯の指定温度(TEX)とから決められる。尚、前記電
動湯水混合弁12の弁体22は上下に移動する方式を示
しているが、これに限定されるものではなく、弁体22
が左右に移動する方式でもよい。即ち、温水及び上水を
単独に、又は混合水として通し、調整できる方式の弁で
あればよい。
【0013】太陽熱集熱器2、貯湯装置4、補助熱源器
15の運転制御はコントローラ16により行い、使用側
が所望する給湯の指定温度は、前記コントローラ16と
係接するリモートコントローラ18によって行う。尚、
前記補助熱源器15に給湯温度を制御するコントローラ
がある場合、又は後付けする場合には、コントローラ1
6と連動させた制御を組み込むようにする。
【0014】太陽熱給湯装置の運転方法を次に示す。図
3に示すように、太陽熱集熱器2の集熱運転の可否は、
前記太陽熱集熱器2の温度検知器24による出口側温度
(TH)と貯湯タンク1の温度検知器25による下方温
度(TL)との差(ΔH1)で判断する。前記太陽熱集
熱器2の出口側温度(TH)と貯湯タンク1の下方温度
(TL)との差(ΔH1)が一定値以上のときは、日射
量があり集熱できると判断して循環ポンプ6を運転す
る。そして集熱を継続し、前記出口側温度(TH)と下
方温度(TL)との差(ΔH2)が一定値未満になる
と、貯湯タンク1の温度は高まったと判断して循環ポン
プ6を停止する。一方、前記太陽熱集熱器2の出口側温
度(TH)と貯湯タンク1の下方温度(TL)との差
(ΔH1)が一定値未満のときは、日射量が少なく集熱
できない、又は貯湯タンク1に温水が十分あると判断し
て循環ポンプ6を動かさない。前記両者の温度差(ΔH
1)は5から10℃未満が好ましく、又、温度差(ΔH
2)は0から5℃未満が好ましく、これらの値はコント
ローラ16のマイコンに記憶させておく。
【0015】所望する給湯の指定温度(TEX)に対し
て、貯湯装置4及び補助熱源器15の制御方法は、図4
に示すように6通りのパターンからなり、その制御をコ
ントローラ16に組み込んで記憶させておく。
【0016】給湯1の場合、即ち、指定温度(TEX)
に対して、貯湯タンク1の上方温度(TT)がそれ以上
か、且つ、循環ポンプ6が運転のときは、電動湯水混合
弁12の出口側温度(TM)が指定温度(TEX)にな
るように、温水と上水とを混合して給湯するもので、こ
のとき補助熱源器15による加熱はしない。これは、貯
湯タンク1に十分な湯質の温水がある場合である。
【0017】給湯2の場合、即ち、指定温度(TEX)
に対して、貯湯タンク1の上方温度(TT)がそれ未満
か、且つ、循環ポンプ6が運転のとき、そして前記貯湯
タンク1の上方温度(TT)が貯湯を優先させる設定温
度(TP)未満のときは、電動湯水混合弁12を上水側
に全開して上水のみを通し、補助熱源器15にて指定温
度(TEX)まで高めて給湯するものである。これは、
集熱により貯湯タンク1の貯湯を優先させ、且つ、集熱
途中での温水使用を防ぎ、出来るだけ貯湯タンク1の湯
質を高めるためである。尚、前記貯湯を優先させる設定
温度(TP)は、温水として有効利用できるが、十分な
湯質でないレベルを指している。
【0018】給湯3の場合、即ち、指定温度(TEX)
に対して、貯湯タンク1の上方温度(TT)がそれ未満
か、且つ、循環ポンプ6が運転のとき、そして前記貯湯
タンク1の上方温度(TT)が貯湯を優先させる設定温
度(TP)以上のときは、電動湯水混合弁12の出口側
温度(TM)を温水として有効利用できる最低の設定温
度(TU)になるように温水と上水とを混合して通し、
補助熱源器15にて指定温度(TEX)まで加熱して給
湯するものである。これは、前記温水として有効利用で
きる最低の設定温度(TU)を、少なくとも上水温度
(TIN)より高く設定して、出来るだけ補助熱源器1
5で使う燃料の消費を抑え、且つ、出来るだけ貯湯タン
ク1の湯質を高めるためである。従って、貯湯タンク1
の湯質としては使用できるレベルにあるが、更に集熱に
より貯湯温度を上げ湯質が高められる状態にある。
【0019】給湯4の場合、即ち、指定温度(TEX)
に対して、貯湯タンク1の上方温度(TT)がそれ以上
か、且つ、循環ポンプ6が停止のとき、そして前記貯湯
タンク1の上方温度(TT)が貯湯を優先させる設定温
度(TP)以上のときは、電動湯水混合弁12を温水側
に全開して温水のみを通し、補助熱源器15にて指定温
度(TEX)まで加熱して給湯するものである。このと
きは、循環ポンプ6が停止しているので、貯湯タンク1
の貯湯温度を更に上げることができない場合である。
【0020】給湯5の場合、即ち、指定温度(TEX)
に対して、貯湯タンク1の上方温度(TT)がそれ以上
か、且つ、循環ポンプ6が停止のとき、そして前記貯湯
タンク1の上方温度(TT)が貯湯を優先させる設定温
度(TP)未満、そして、温水として有効利用できる最
低の設定温度(TU)以上のときは、電動湯水混合弁1
2を最低の設定温度(TU)になるように温水と上水と
を混合して通し、補助熱源器15にて指定温度(TE
X)まで加熱して給湯するものである。これは、前記温
水として有効利用できる最低の設定温度(TU)を、少
なくとも上水温度(TIN)より高く設定して、出来る
だけ補助熱源器15で使う燃料の消費を抑えるためであ
る。
【0021】給湯6の場合、即ち、指定温度(TEX)
に対して、貯湯タンク1の上方温度(TT)がそれ以上
か、且つ、循環ポンプ6が停止のとき、そして前記貯湯
タンク1の上方温度(TT)が貯湯を優先させる設定温
度(TP)未満、そして、温水として有効利用できる最
低の設定温度(TU)未満のときは、電動湯水混合弁1
2を上水側に全開して上水のみを通し、補助熱源器15
にて指定温度(TEX)まで加熱して給湯するものであ
る。これは、貯湯タンク1に前記温水として有効利用で
きる最低の設定温度(TU)の温水がない場合である。
【0022】
【実施例】図1に示すように、太陽熱集熱器2と貯湯装
置4と補助熱源機15とを構成し、前記貯湯装置4には
熱交換器3を内臓した貯湯タンク1と循環ポンプ6と前
記貯湯タンク1に接続する給湯パイプ9と該給湯パイプ
9と接続する電動湯水混合弁12とコントローラ16を
組み込んだ。前記太陽熱集熱器2と貯湯タンク1内の熱
交換器3とは、内部にエチレングリコールを満たした循
環パイプ5で接続し、該循環パイプ5のループ内に循環
ポンプ6を設け、前記エチレングリコールは補助タンク
19から注入した。前記貯湯装置4と補助熱源機15と
は給湯口パイプ10の給湯口13を介して接続した。
【0023】前記太陽熱集熱器2には該太陽熱集熱器2
の出口側温度を測るサーミスタ式温度検知器24を設
け、前記貯湯タンク1には、下方の湯温を測るサーミス
タ式温度検知器25と上方の湯温を測るサーミスタ式温
度検知器26を設けた。更に、前記貯湯装置4には上水
を貯湯タンク1に入水する給水パイプ7と前記上水の温
度を測るサーミスタ式温度検知器27を設け、前記給水
パイプ7から貯湯タンク1を迂回し、直接前記した電動
湯水混合弁12に接続するバイパスパイプ8を設けた。
電動湯水混合弁12は、図2に示すように弁体22が上
下に移動する方式の物を用い、該電動湯水混合弁12の
出口側温度を測る温度検知器17にはサーミスタ式を用
いた。
【0024】太陽熱集熱器2、給湯装置4、補助熱源器
15の運転制御はコントローラ16により行い、且つ、
使用側が所望する給湯の指定温度は、前記コントローラ
と係接するリモートコントローラ18で行った。前記補
助熱源器15は燃焼を制御するコントローラを内臓した
ものを用い、該コントローラと前記コントローラ16と
を信号線で接続し、給湯の指定温度を前記リモートコン
トローラ18で設定できるようにした。
【0025】太陽熱集熱器2の制御は、図3に示すよう
に、太陽熱集熱器2の出口側温度(TH)と貯湯タンク
1の下方温度(TL)との差(ΔH1)を判断して行
い、前記温度差ΔH1が5℃以上のときには、日射量が
あり集熱できるとして判断し運転を行うように設定し
た。そして集熱を継続し、集熱後の温度差ΔH2が3℃
未満になると、貯湯タンク1の温度は高まったと判断し
て運転を停止するように設定した。又、当初から前記温
度差ΔH1が5℃未満のときには、日射量が少なく集熱
できないと判断して、運転は行わないように設定した。
これら温度の制御条件は、コントローラ16のマイコン
に記憶させた。
【0026】給湯温度の制御は図4に示すように、6通
りのパターンを設定した。給湯1は、所望する指定温度
(TEX)より貯湯タンク1の上方温度(TT)が高
く、且つ集熱運転(循環ポンプ6が運転)中の場合であ
り、このときは、電動湯水混合弁12にて温水と上水を
混合して通し給湯するもので、補助熱源機15による加
熱は行わないようにした。
【0027】給湯2は、指定温度(TEX)より貯湯タ
ンク1の上方温度(TT)が低く、集熱運転中の場合で
あり、そして前記貯湯タンク1の上方温度(TT)が貯
湯を優先させる設定温度(TP)35℃未満のときは、
電動湯水混合弁12は上水のみを通し、補助熱源器15
にて指定温度(TEX)まで加熱して給湯するようにし
た。
【0028】給湯3は、指定温度(TEX)より貯湯タ
ンク1の上方温度(TT)が低く、集熱運転中の場合で
あり、そして前記貯湯タンク1の上方温度(TT)が貯
湯を優先させる設定温度(TP)35℃より高いとき
は、電動湯水混合弁12は出口側温度(TM)を温水と
して有効利用できる最低の設定温度(TU)30℃にし
て、温水と上水とを混合して通し、補助熱源器15にて
指定温度(TEX)まで加熱して給湯するようにした。
【0029】給湯4は、指定温度(TEX)より貯湯タ
ンク1の上方温度(TT)が高く、集熱を停止(循環ポ
ンプ6が停止)している場合であり、そして前記貯湯タ
ンク1の上方温度(TT)が貯湯を優先させる設定温度
(TP)35℃より高いときは、電動湯水混合弁12を
温水側に全開して温水のみを通し、補助熱源器15にて
指定温度(TEX)まで加熱して給湯するようにした。
【0030】給湯5は、指定温度(TEX)より貯湯タ
ンク1の上方温度(TT)が高く、集熱を停止(循環ポ
ンプ6が停止)している場合であり、そして前記貯湯タ
ンク1の上方温度(TT)が貯湯を優先させる設定温度
(TP)35℃未満で、又、温水として有効利用できる
最低の設定温度(TU)30℃より高いときは、電動湯
水混合弁12を前記最低の設定温度(TU)30℃にな
るように温水と上水とを混合して通し、補助熱源器15
にて指定温度(TEX)まで加熱して給湯するようにし
た。
【0031】給湯6は、指定温度(TEX)より貯湯タ
ンク1の上方温度(TT)が高く、集熱を停止(循環ポ
ンプ6が停止)している場合であり、そして前記貯湯タ
ンク1の上方温度(TT)が貯湯を優先させる設定温度
(TP)35℃未満で、更に、温水として有効利用でき
る最低の設定温度(TU)30℃未満のときは、電動湯
水混合弁12を上水側に全開して上水のみを通し、補助
熱源器15にて指定温度(TEX)まで加熱して給湯す
るようにした。
【0032】
【発明の効果】従来技術において浴槽への給湯や温水シ
ャワーが必要なときに、湯温が低く使用に適さなかった
り、切替弁を設けたとしても操作が煩雑であったが、本
発明によれば、日中の集熱運転中において温水が使用さ
れても、貯湯タンク内の湯温の低下を最小限に抑えるこ
とができるように、又、貯湯タンク内の湯温に応じて最
適な給湯ができるように、制御をコントローラに組み込
み、且つ、リモートコントローラで操作できるようにし
たので使い勝手が向上した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の太陽熱給湯装置を示す系統図である。
【図2】本発明に用いる電動湯水混合弁を示す断面図で
あり、(a)は温水側(イ)を閉じ上水側(ロ)を開い
て上水(ハ)のみを通す状態、又、(b)は温水側
(イ)と上水側(ロ)を開いて、温水と上水の混合水
(ハ)を通す状態を示す。
【図3】本発明の太陽熱集熱器の動作を説明するフロー
チャートである。
【図4】本発明の太陽熱給湯装置の動作を説明するフロ
ーチャートである。
【図5】従来の太陽熱給湯装置を示す系統図である。
【図6】従来の別の太陽熱給湯装置を示す系統図であ
る。
【符号の説明】
1.貯湯タンク 2.太陽熱集熱機 3.熱交換器
4.貯湯装置 5.循環パイプ 6.循環ポンプ 7.
給水パイプ 8.バイパスパイプ 9.給湯パイプ 10.給湯口パイプ 11.給水口 12.電動湯水混
合弁 13.給湯口 14.電動モータ 15.補助熱源機 16.コントロ
ーラ 17.温度検知器 18.リモートコントローラ 19.補助タンク 2
0.給水配管 21.切替え三方弁 22.弁体 2
3.バネ 24.温度検知器 25.温度検知器 26.温度検知器 27.温度検知器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 滝田 勇 茨城県下館市大字下江連1250番地 日立化 成工業株式会社結城工場内 (72)発明者 島田 宏 茨城県下館市大字下江連1250番地 日立化 成工業株式会社結城工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 太陽熱集熱器と、該太陽熱集熱器の出口
    側の温度を測定する温度検知器と、熱交換器を内臓した
    貯湯タンクと、該貯湯タンクの上方及び下方の温度を測
    定する温度検知器と、前記太陽熱集熱器と熱交換器を接
    続し内部に熱媒体を満たした行き管と戻り管からなる循
    環パイプと、該循環パイプのループ内に設けた循環ポン
    プと、前記貯湯タンクに上水を入水する給水パイプと、
    該給水パイプの給水温度を測定する温度検知器と、前記
    貯湯タンクから温水を移流する給湯パイプと、前記貯湯
    タンクを介さずに給水パイプと給湯パイプとを連通させ
    るバイパスパイプと、該バイパスパイプと給湯パイプと
    の接合部に設けた電動湯水混合弁と、該電動湯水混合弁
    の出口側の温度を測定する温度検知器と、前記電動湯水
    混合弁の下流側に接続する補助熱源機とからなる太陽熱
    給湯装置であって、前記太陽熱集熱器の出口側の温度と
    前記貯湯タンクの下方の温度との差から前記循環ポンプ
    の運転可否を判断する手段と、所望する給湯の指定温度
    との比較に対して、前記貯湯タンクの上方温度が高く、
    且つ、前記循環ポンプが運転中のとき、前記電動湯水混
    合弁の出口側温度を指定温度になるよう調整し、前記補
    助熱源機を加熱しないで給湯する手段と、前記貯湯タン
    クの上方温度が低く、且つ、前記循環ポンプが運転中の
    とき、又、前記貯湯タンクの上方温度が貯湯を優先させ
    る設定温度より低いとき、前記電動湯水混合弁から上水
    のみを通すよう調整し、前記補助熱源機で指定温度まで
    加熱し給湯する手段と、前記貯湯タンクの上方温度が低
    く、且つ、前記循環ポンプが運転中のとき、又、前記貯
    湯タンクの上方温度が貯湯を優先させる設定温度より高
    いとき、前記電動湯水混合弁の出口側温度を温水として
    利用できる最低の設定温度に調整し、前記補助熱源機で
    指定温度まで加熱し給湯する手段と、前記貯湯タンクの
    上方温度が低く、且つ、前記循環ポンプが停止中のと
    き、又、前記貯湯タンクの上方温度が貯湯を優先させる
    設定温度より高いとき、前記電動湯水混合弁から貯湯タ
    ンクの温水のみを通すよう調整し、前記補助熱源機で指
    定温度まで加熱し給湯する手段と、前記貯湯タンクの上
    方温度が低く、且つ、前記循環ポンプが停止中のとき、
    又、前記貯湯タンクの上方温度が貯湯を優先させる設定
    温度より低く、温水として利用できる最低の設定温度よ
    り高いとき、前記電動湯水混合弁の出口側温度を温水と
    して利用できる最低の設定温度に調整し、前記補助熱源
    機で指定温度まで加熱し給湯する手段と、前記貯湯タン
    クの上方温度が低く、且つ、前記循環ポンプが停止中の
    とき、又、前記貯湯タンクの上方温度が温水として利用
    できる最低の設定温度より低いとき、前記電動湯水混合
    弁から上水のみを通すように調整し、前記補助熱源機で
    指定温度まで加熱し給湯する手段とを、コントローラの
    制御に組み込み、且つ、リモートコントローラで所望す
    る給湯の指定温度を設定するようにしたことを特徴とす
    る太陽熱給湯装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102444995A (zh) * 2010-10-11 2012-05-09 浙江比华丽电子科技有限公司 太阳能热水器高效、节能的工作方法
CN102853552A (zh) * 2011-07-01 2013-01-02 浙江比华丽电子科技有限公司 一种太阳能、即热式多能源智能热水器热水生成方法
JP2015534032A (ja) * 2012-09-28 2015-11-26 キュンドン ナビエン カンパニー リミテッドKyungdong Navien Co.,Ltd. 三方弁又はミキシング弁を用いた排熱回収システムの給湯温度制御構造、及び温水タンク熱交換器を用いた排熱回収システムの給湯温度制御構造
CN106123311A (zh) * 2016-09-07 2016-11-16 泉州圆创机械技术开发有限公司 一种利用智能手机控制家用电器

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