JPH11158720A - かつら固定用シート及びかつらの固定方法 - Google Patents
かつら固定用シート及びかつらの固定方法Info
- Publication number
- JPH11158720A JPH11158720A JP34082697A JP34082697A JPH11158720A JP H11158720 A JPH11158720 A JP H11158720A JP 34082697 A JP34082697 A JP 34082697A JP 34082697 A JP34082697 A JP 34082697A JP H11158720 A JPH11158720 A JP H11158720A
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- JP
- Japan
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- wig
- fixing
- peripheral edge
- sheet
- self
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 頭部へ装着後のかつらのずれ、脱落等の不
安をなくし、さらに装着時に使用する接着剤等に起因す
るかぶれ、炎症を防止するかつら固定用シート、及びか
つらの装着及び取り外しを容易に行うことができるかつ
らの固定方法を提供する。 【解決手段】 かつらを頭部へ固定するに際して使用す
るかつら固定用シートにおいて、シート本体が合成樹脂
よりなる略ドーナツ形状であり、かつその内周縁及び外
周縁に適宜数のスリットを設けたことを特徴とし、さら
にかつら貼着面に両面接着テープの一側を貼りつけたか
つら固定用シートを頭部の所定位置へ載置し、内周縁及
び外周縁の各スリットから自毛を引き出し、内周縁側の
自毛を前記両面接着テープの他側に貼りつけるととも
に、対向する外周縁側の自毛に重ね合わせ、さらに両面
接着テープ上の自毛及び内周縁側の自毛と外周縁側の自
毛とを重ね合わせた個所のうち、かつら固定用シートの
外周縁上に接着剤を塗布した後、かつら本体を被せるこ
とによりかつらを固定する。
安をなくし、さらに装着時に使用する接着剤等に起因す
るかぶれ、炎症を防止するかつら固定用シート、及びか
つらの装着及び取り外しを容易に行うことができるかつ
らの固定方法を提供する。 【解決手段】 かつらを頭部へ固定するに際して使用す
るかつら固定用シートにおいて、シート本体が合成樹脂
よりなる略ドーナツ形状であり、かつその内周縁及び外
周縁に適宜数のスリットを設けたことを特徴とし、さら
にかつら貼着面に両面接着テープの一側を貼りつけたか
つら固定用シートを頭部の所定位置へ載置し、内周縁及
び外周縁の各スリットから自毛を引き出し、内周縁側の
自毛を前記両面接着テープの他側に貼りつけるととも
に、対向する外周縁側の自毛に重ね合わせ、さらに両面
接着テープ上の自毛及び内周縁側の自毛と外周縁側の自
毛とを重ね合わせた個所のうち、かつら固定用シートの
外周縁上に接着剤を塗布した後、かつら本体を被せるこ
とによりかつらを固定する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、かつらを頭部に固
定する際に使用するかつら固定用シート及びその固定用
シートを用いてかつらを頭部へ固定する方法に関するも
のである。
定する際に使用するかつら固定用シート及びその固定用
シートを用いてかつらを頭部へ固定する方法に関するも
のである。
【０００２】
【従来の技術とその問題点】従来より、かつらを頭部へ
固定するためのものとして以下のものがあった。先ず、
かつら使用者の残っている自毛をかつら本体に取り付け
た櫛歯を有するいわゆるストッパーにより挟み込み固定
するものである（特開昭６２−６１６８３、実開平２−
１４９７１２）。ストッパーを使用する場合、ストッパ
ー自体に厚みがあるため、かつら装着時ストッパー付近
のかつら表面が盛り上がり自然さに欠ける問題があり、
さらにかつらがずれたりした時にストッパーの櫛歯に挟
持されている自毛が引っ張られ痛みを感じやすいという
欠点も有する。
固定するためのものとして以下のものがあった。先ず、
かつら使用者の残っている自毛をかつら本体に取り付け
た櫛歯を有するいわゆるストッパーにより挟み込み固定
するものである（特開昭６２−６１６８３、実開平２−
１４９７１２）。ストッパーを使用する場合、ストッパ
ー自体に厚みがあるため、かつら装着時ストッパー付近
のかつら表面が盛り上がり自然さに欠ける問題があり、
さらにかつらがずれたりした時にストッパーの櫛歯に挟
持されている自毛が引っ張られ痛みを感じやすいという
欠点も有する。
【０００３】このような問題を除き、自然さをかもし出
すかつらの固定方法として頭皮に接着剤を直接塗布し、
または両面接着テープ、面ファスナーを頭皮に貼りつ
け、これとかつら本体の裏面とを貼り合わせ、固定する
ものがある。しかしながら、これらの固定方法によると
頭皮に直接接着剤を塗布した場合には、皮膚のかぶれ、
炎症の原因となることが多く、さらに頭皮より滲出する
汗、皮脂等により接着テープ等の接着力が低下し、かつ
らが所定位置からずれたり、頭部より脱け落ちるという
問題が生ずる。そこで、このような問題を解決し、かつ
らと頭皮との密着力を高めるために、頭皮とかつら本体
の裏面間にかつら固定用シートが使用されるようになっ
た。この場合であっても、かつら固定用シートを頭皮に
固定するのに接着剤、両面テープ等を使用する場合には
前述のような問題が生ずることから、かかる問題の発生
を防ぎしかも固定をより確実なものとするために、残っ
ている自毛を利用する方法が近年多く採用されるように
なった。
すかつらの固定方法として頭皮に接着剤を直接塗布し、
または両面接着テープ、面ファスナーを頭皮に貼りつ
け、これとかつら本体の裏面とを貼り合わせ、固定する
ものがある。しかしながら、これらの固定方法によると
頭皮に直接接着剤を塗布した場合には、皮膚のかぶれ、
炎症の原因となることが多く、さらに頭皮より滲出する
汗、皮脂等により接着テープ等の接着力が低下し、かつ
らが所定位置からずれたり、頭部より脱け落ちるという
問題が生ずる。そこで、このような問題を解決し、かつ
らと頭皮との密着力を高めるために、頭皮とかつら本体
の裏面間にかつら固定用シートが使用されるようになっ
た。この場合であっても、かつら固定用シートを頭皮に
固定するのに接着剤、両面テープ等を使用する場合には
前述のような問題が生ずることから、かかる問題の発生
を防ぎしかも固定をより確実なものとするために、残っ
ている自毛を利用する方法が近年多く採用されるように
なった。
【０００４】本発明者も残っている自毛を利用してかつ
らを頭皮に固定する「かつら並びにかつらの止着方法」
を発明した（特願平９−２０５５３４）。この発明は、
かつら本体裏面の周縁部を表側縁部と裏側縁部の二層と
し、裏側縁部をネット状部材により構成し、自毛をネッ
ト状部材の網目より引き出し、それを接着剤により接着
固定した後、表側縁部を被せ、かつらを固定するもので
ある。この発明は、かつらを確実に頭部に固定すること
ができ、しかもスポーツ等により頭部を激しく動かした
場合であっても、かつらがずれたり、脱け落ちることが
ない等優れた効果を有するものであるが、かつらの裏面
に前記した二層の周縁部を形成する必要があり、作製工
程が煩雑になる。また、かつらの取り付けにおいても、
所定の位置に且つずれないように作業を行うためには、
ある程度の熟練が必要である。
らを頭皮に固定する「かつら並びにかつらの止着方法」
を発明した（特願平９−２０５５３４）。この発明は、
かつら本体裏面の周縁部を表側縁部と裏側縁部の二層と
し、裏側縁部をネット状部材により構成し、自毛をネッ
ト状部材の網目より引き出し、それを接着剤により接着
固定した後、表側縁部を被せ、かつらを固定するもので
ある。この発明は、かつらを確実に頭部に固定すること
ができ、しかもスポーツ等により頭部を激しく動かした
場合であっても、かつらがずれたり、脱け落ちることが
ない等優れた効果を有するものであるが、かつらの裏面
に前記した二層の周縁部を形成する必要があり、作製工
程が煩雑になる。また、かつらの取り付けにおいても、
所定の位置に且つずれないように作業を行うためには、
ある程度の熟練が必要である。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の従来よ
りあるかつら及びかつらの固定方法が有していた装着後
のたかつらのずれ、脱落等の不安をなくし、さらに接着
剤等に起因するかぶれ、炎症を防止するとともに、本発
明者がなした先の発明「かつら並びにかつらの止着方
法」をより簡単にしたかつら固定用シート及びそのかつ
ら固定用シートを使用するかつらの固定方法を提供する
ことを目的とするもので、かつらを頭部へ固定するに際
して使用するかつら固定用シートにおいて、シート本体
が合成樹脂よりなる略ドーナツ形状であり、かつその内
周縁及び外周縁に適宜数のスリットを設けたことを特徴
とし、内周縁及び外周縁に形成されるスリットがそれぞ
れ対向して設けられていることを特徴とし、シート本体
を構成する合成樹脂がネット状部材であることを特徴と
し、スリットが形成される内周縁及び外周縁に合成樹脂
をコーティングもしくは合成樹脂シートを貼り合わせ補
強したことを特徴とし、さらに内周縁及び外周縁のスリ
ットが形成される個所に合成樹脂をコーティングもしく
は合成樹脂シート片を貼り合わせスリット部を補強した
ことを特徴とするものである。
りあるかつら及びかつらの固定方法が有していた装着後
のたかつらのずれ、脱落等の不安をなくし、さらに接着
剤等に起因するかぶれ、炎症を防止するとともに、本発
明者がなした先の発明「かつら並びにかつらの止着方
法」をより簡単にしたかつら固定用シート及びそのかつ
ら固定用シートを使用するかつらの固定方法を提供する
ことを目的とするもので、かつらを頭部へ固定するに際
して使用するかつら固定用シートにおいて、シート本体
が合成樹脂よりなる略ドーナツ形状であり、かつその内
周縁及び外周縁に適宜数のスリットを設けたことを特徴
とし、内周縁及び外周縁に形成されるスリットがそれぞ
れ対向して設けられていることを特徴とし、シート本体
を構成する合成樹脂がネット状部材であることを特徴と
し、スリットが形成される内周縁及び外周縁に合成樹脂
をコーティングもしくは合成樹脂シートを貼り合わせ補
強したことを特徴とし、さらに内周縁及び外周縁のスリ
ットが形成される個所に合成樹脂をコーティングもしく
は合成樹脂シート片を貼り合わせスリット部を補強した
ことを特徴とするものである。
【０００６】さらに、かつら貼着面に両面接着テープの
一側を貼りつけたかつら固定用シートを頭部の所定位置
へ載置し、内周縁及び外周縁の各スリットから自毛を引
き出し、内周縁側の自毛を前記両面接着テープの他側に
貼りつけるとともに、対向する外周縁側の自毛に重ね合
わせ、さらに両面接着テープ上の自毛及び内周縁側の自
毛と外周縁側の自毛とを重ね合わせた個所のうち、かつ
ら固定用シートの外周縁上に接着剤を塗布した後、かつ
ら本体を被せることによりかつらを固定することを特徴
とするものである。
一側を貼りつけたかつら固定用シートを頭部の所定位置
へ載置し、内周縁及び外周縁の各スリットから自毛を引
き出し、内周縁側の自毛を前記両面接着テープの他側に
貼りつけるとともに、対向する外周縁側の自毛に重ね合
わせ、さらに両面接着テープ上の自毛及び内周縁側の自
毛と外周縁側の自毛とを重ね合わせた個所のうち、かつ
ら固定用シートの外周縁上に接着剤を塗布した後、かつ
ら本体を被せることによりかつらを固定することを特徴
とするものである。
【０００７】
【実施の形態】本発明の実施の形態を図面とともに説明
する。図１は、本発明に係るかつら固定用シートの平面
図である。１は、かつら固定用シートであり、頭部への
密着性を高めるとともに汎用性を持たせるために略ドー
ナツ形状よりなり、材質は合成樹脂あるいは天然繊維か
らなるシート状物及び布状物が使用されるが、適度な透
湿性と可撓性及び耐久性からポリウレタン樹脂がよく、
さらに装着時の透湿性を持たせるためにはネット状が好
ましい。この略ドーナツ形状よりなるかつら固定用シー
ト１の内周縁２及び外周縁３に、ウレタン樹脂を細幅に
コーティングし各縁部を補強する。補強された内周縁２
及び外周縁３にスリット４ａ・・・、４ｂ・・・を穿設
する。さらに、内周縁２側のスリット４ａ及び外周縁３
側のスリット４ｂは、各周縁側のスリットから引き出し
た自毛を重ね合わせることでかつら固定用シートの密着
力を高めるために、対向する位置に設けることが望まし
い。
する。図１は、本発明に係るかつら固定用シートの平面
図である。１は、かつら固定用シートであり、頭部への
密着性を高めるとともに汎用性を持たせるために略ドー
ナツ形状よりなり、材質は合成樹脂あるいは天然繊維か
らなるシート状物及び布状物が使用されるが、適度な透
湿性と可撓性及び耐久性からポリウレタン樹脂がよく、
さらに装着時の透湿性を持たせるためにはネット状が好
ましい。この略ドーナツ形状よりなるかつら固定用シー
ト１の内周縁２及び外周縁３に、ウレタン樹脂を細幅に
コーティングし各縁部を補強する。補強された内周縁２
及び外周縁３にスリット４ａ・・・、４ｂ・・・を穿設
する。さらに、内周縁２側のスリット４ａ及び外周縁３
側のスリット４ｂは、各周縁側のスリットから引き出し
た自毛を重ね合わせることでかつら固定用シートの密着
力を高めるために、対向する位置に設けることが望まし
い。
【０００８】穿設されるスリットとして細幅のものを示
したが、その形状はこれに限定されるものではなく、ス
リットの真下の自毛を引き出すのに適したものであれば
よい。しかしながら、穿設されるスリットが大き過ぎる
と引き出される自毛が多くなり過ぎ、そのため後述する
両面接着テープ６ａへの接着及び内外のスリットから引
き出され重ね合わされた個所の接着剤による接着が不完
全となり、むしろかつら固定シートが浮き上がり不安定
となり、結果としてかつら本体の固定が不十分となるこ
とから、その大きさには自ら限界がある。穿設されるス
リット４ａ、４ｂとしては、本発明者による種々の実験
の結果、長さ１０ｍｍ×幅１ｍｍ程度のものが適当であ
ることが分かった。なお、スリットが長年の使用により
裂けることを未然に防ぐために、内周縁２側及び外周縁
３をウレタン樹脂をコーティングすることにより補強す
るものを示したが、コーティングの代わりに細幅のウレ
タン樹脂シートを貼りつけたものであってもよい。ま
た、穿設されるスリット部の周囲のみにウレタン樹脂を
コーティングもしくは細幅のウレタン樹脂シートを貼り
つけてもよい。
したが、その形状はこれに限定されるものではなく、ス
リットの真下の自毛を引き出すのに適したものであれば
よい。しかしながら、穿設されるスリットが大き過ぎる
と引き出される自毛が多くなり過ぎ、そのため後述する
両面接着テープ６ａへの接着及び内外のスリットから引
き出され重ね合わされた個所の接着剤による接着が不完
全となり、むしろかつら固定シートが浮き上がり不安定
となり、結果としてかつら本体の固定が不十分となるこ
とから、その大きさには自ら限界がある。穿設されるス
リット４ａ、４ｂとしては、本発明者による種々の実験
の結果、長さ１０ｍｍ×幅１ｍｍ程度のものが適当であ
ることが分かった。なお、スリットが長年の使用により
裂けることを未然に防ぐために、内周縁２側及び外周縁
３をウレタン樹脂をコーティングすることにより補強す
るものを示したが、コーティングの代わりに細幅のウレ
タン樹脂シートを貼りつけたものであってもよい。ま
た、穿設されるスリット部の周囲のみにウレタン樹脂を
コーティングもしくは細幅のウレタン樹脂シートを貼り
つけてもよい。
【０００９】次に、上記の構成よりなる本発明にかかる
かつら固定用シートを用いて、かつらを頭部へ固定する
方法について図２及び３とともに説明する。先ず、予め
かつら貼着面５に一側面の剥離紙を剥した両面テープ６
ａを図２（ａ）に示すように貼りつけたかつら固定用シ
ート１を頭部に被せ水性インクペン等によりマーキング
し位置決めした後、一旦頭部よりはずす。この両面接着
テープ６ａと同じ両面接着テープ６ｂを、図２（ｂ）に
示すようにかつら本体Ａの裏面にも一側面の剥離紙を剥
し貼りつけておく。この両面接着テープ６ｂは、後述す
る頭部に固定されたかつら固定用シート１にかつら本体
Ａを被せた際にかつら貼着面５の両面接着テープ６ａが
位置する個所に貼りつける。再びかつら固定用シート１
を頭部に被せ、先のマーキング箇所に位置させた後、図
３（ａ）に示すように外周縁３側のスリット４ｂ・・・
からその真下にある自毛７ｂをピンセットもしくは鉤止
具を用いて引き出し、外側に垂らす。次に、図３（ｂ）
に示すように内周縁２側の各スリット４ａ・・・からそ
の真下にある自毛７ａを前記同様引き出し、外周縁３側
に軽く引っ張りながら、両面接着テープ６ａの他側の剥
離紙を剥し、これに押さえつけて仮止めする。次に、両
面接着テープ６ａ上及び内外のスリット部から引き出さ
れた自毛７ａ、７ｂが重なる個所のうち、かつら固定用
シートの外周縁上に接着剤８を塗布した後、ドライヤー
の冷風を当て生乾きの状態にした後、前記したかつら本
体Ａの裏面に貼られている両面接着テープ６ｂの残って
いる剥離紙を剥した後、これを被せ、かつら本体Ａの裏
面側に貼りつけた両面接着テープ６ｂとかつら固定用シ
ート１の両面接着テープ６ａ面の各接着面を重ね合わせ
接着固定する。かつらが所定位置に固定されたことを確
認した後、櫛、ブラシ等により全体を整える。なお、自
毛のスリットからの引き出しは、かつらの位置決めを容
易かつ確実にするために、前頭部、後頭部、左右頭部の
順が望ましい。
かつら固定用シートを用いて、かつらを頭部へ固定する
方法について図２及び３とともに説明する。先ず、予め
かつら貼着面５に一側面の剥離紙を剥した両面テープ６
ａを図２（ａ）に示すように貼りつけたかつら固定用シ
ート１を頭部に被せ水性インクペン等によりマーキング
し位置決めした後、一旦頭部よりはずす。この両面接着
テープ６ａと同じ両面接着テープ６ｂを、図２（ｂ）に
示すようにかつら本体Ａの裏面にも一側面の剥離紙を剥
し貼りつけておく。この両面接着テープ６ｂは、後述す
る頭部に固定されたかつら固定用シート１にかつら本体
Ａを被せた際にかつら貼着面５の両面接着テープ６ａが
位置する個所に貼りつける。再びかつら固定用シート１
を頭部に被せ、先のマーキング箇所に位置させた後、図
３（ａ）に示すように外周縁３側のスリット４ｂ・・・
からその真下にある自毛７ｂをピンセットもしくは鉤止
具を用いて引き出し、外側に垂らす。次に、図３（ｂ）
に示すように内周縁２側の各スリット４ａ・・・からそ
の真下にある自毛７ａを前記同様引き出し、外周縁３側
に軽く引っ張りながら、両面接着テープ６ａの他側の剥
離紙を剥し、これに押さえつけて仮止めする。次に、両
面接着テープ６ａ上及び内外のスリット部から引き出さ
れた自毛７ａ、７ｂが重なる個所のうち、かつら固定用
シートの外周縁上に接着剤８を塗布した後、ドライヤー
の冷風を当て生乾きの状態にした後、前記したかつら本
体Ａの裏面に貼られている両面接着テープ６ｂの残って
いる剥離紙を剥した後、これを被せ、かつら本体Ａの裏
面側に貼りつけた両面接着テープ６ｂとかつら固定用シ
ート１の両面接着テープ６ａ面の各接着面を重ね合わせ
接着固定する。かつらが所定位置に固定されたことを確
認した後、櫛、ブラシ等により全体を整える。なお、自
毛のスリットからの引き出しは、かつらの位置決めを容
易かつ確実にするために、前頭部、後頭部、左右頭部の
順が望ましい。
【００１０】上記した本発明によるかつら固定方法によ
り頭部に固定されたかつらの取り外しは、先ず、かつら
本体Ａを後頭部から前頭部にかけて徐々に剥しとって頭
部よりはずし、次にかつら固定用シート上で接着剤で接
着している自毛７ａ、７ｂを剥して、自毛を引き出した
スリットに押し戻すようにしながら、かつら固定用シー
ト１を剥す。かつら固定用シート１を剥した後、自毛７
ａ、７ｂについている接着剤８をふき取れば、かつら本
体Ａの取り外しが完了する。
り頭部に固定されたかつらの取り外しは、先ず、かつら
本体Ａを後頭部から前頭部にかけて徐々に剥しとって頭
部よりはずし、次にかつら固定用シート上で接着剤で接
着している自毛７ａ、７ｂを剥して、自毛を引き出した
スリットに押し戻すようにしながら、かつら固定用シー
ト１を剥す。かつら固定用シート１を剥した後、自毛７
ａ、７ｂについている接着剤８をふき取れば、かつら本
体Ａの取り外しが完了する。
【００１１】
【発明の効果】以上の構成よりなる本発明は、かつら固
定用シートのかつら貼着面側に接着剤を塗布するもので
あることから、接着剤が頭皮に直接塗布されるものと異
なり、頭皮にかぶれ、炎症を惹起するおそれがなく、毛
根にも悪影響を与えることがない。また、接着剤及び両
面接着テープの接着面が頭皮に直接触れることがないの
で、汗、皮脂等により接着力が低下することがなく、か
つらの固定がより確実となり、さらにその安定した固定
力も長期にわたることができる。さらに、本発明におい
ては自毛とかつら固定用シートは、かつら固定用シート
のかつら本体貼着両面接着テープ上に内周縁側から引き
出した自毛及び内周縁側のスリットから引き出した自毛
と外周縁側のスリットから引き出した自毛の重なった個
所において接着され、しかも頭部自毛はかつら固定用シ
ート及びかつら本体に挟まれた形で接着されることか
ら、かつらの固定はより強固となり、容易にずれたり、
脱落したりすることはなく、かつら固定用シート及びか
つら本体がめくれ上がるおそれがない。さらに、かつら
固定用シートをあらかじめ頭部に被せ位置決めが可能で
あることから、接着剤をあらかじめ塗布した頭皮にかつ
らを被せるものに比べ、その位置決め及びその微調整が
容易である。本発明によるかつらの固定方法においては
スリットより自毛を引き出し、これを両面接着テープ上
仮止めし、さらに引き出された自毛同士を接着剤により
接着し、さらにこれにかつら本体を被せ、固定するだけ
であることから、その作業手順は簡単であり、特別な熟
練を要しないことから、かつら装着及び取り外しを家庭
で行なうことができる。以上のように本発明に係るかつ
ら固定用シート及びかつらの固定方法は、多くの優れた
効果を有するとともに、頭部に装着されたかつらは極め
て自然であり、しかもその状態を長く保つことができる
利点を有する。
定用シートのかつら貼着面側に接着剤を塗布するもので
あることから、接着剤が頭皮に直接塗布されるものと異
なり、頭皮にかぶれ、炎症を惹起するおそれがなく、毛
根にも悪影響を与えることがない。また、接着剤及び両
面接着テープの接着面が頭皮に直接触れることがないの
で、汗、皮脂等により接着力が低下することがなく、か
つらの固定がより確実となり、さらにその安定した固定
力も長期にわたることができる。さらに、本発明におい
ては自毛とかつら固定用シートは、かつら固定用シート
のかつら本体貼着両面接着テープ上に内周縁側から引き
出した自毛及び内周縁側のスリットから引き出した自毛
と外周縁側のスリットから引き出した自毛の重なった個
所において接着され、しかも頭部自毛はかつら固定用シ
ート及びかつら本体に挟まれた形で接着されることか
ら、かつらの固定はより強固となり、容易にずれたり、
脱落したりすることはなく、かつら固定用シート及びか
つら本体がめくれ上がるおそれがない。さらに、かつら
固定用シートをあらかじめ頭部に被せ位置決めが可能で
あることから、接着剤をあらかじめ塗布した頭皮にかつ
らを被せるものに比べ、その位置決め及びその微調整が
容易である。本発明によるかつらの固定方法においては
スリットより自毛を引き出し、これを両面接着テープ上
仮止めし、さらに引き出された自毛同士を接着剤により
接着し、さらにこれにかつら本体を被せ、固定するだけ
であることから、その作業手順は簡単であり、特別な熟
練を要しないことから、かつら装着及び取り外しを家庭
で行なうことができる。以上のように本発明に係るかつ
ら固定用シート及びかつらの固定方法は、多くの優れた
効果を有するとともに、頭部に装着されたかつらは極め
て自然であり、しかもその状態を長く保つことができる
利点を有する。
【図１】本発明に係るかつら固定用シートの全体を示す
平面図である。
平面図である。
【図２】かつら固定用シート及びかつら本体の裏面への
両面接着テープの貼着の状態を示す平面図である。
両面接着テープの貼着の状態を示す平面図である。
【図３】自毛をかつら固定用シートへ固定する経過を示
す平面図である。
す平面図である。
Ａ かつら本体 １ かつら固定用シート ２ 内周縁 ３ 外周縁 ４ａ スリット ４ｂ スリット ５ かつら貼着面 ６ａ 両面接着テープ ６ｂ 両面接着テープ ７ａ 自毛 ７ｂ 自毛 ８ 接着剤
Claims (6)
- 【請求項１】 かつらを頭部へ固定するに際して使用す
るかつら固定用シートにおいて、シート本体が合成樹脂
よりなる略ドーナツ形状であり、かつその内周縁及び外
周縁に適宜数のスリットを設けたことを特徴とするかつ
ら固定用シート。 - 【請求項２】 内周縁及び外周縁に形成されるスリット
がそれぞれ対向して設けられていることを特徴とする請
求項１記載のかつら固定用シート。 - 【請求項３】 シート本体を構成する合成樹脂がネット
状部材であることを特徴とする請求項１もしくは２に記
載のかつら固定用シート。 - 【請求項４】 スリットが形成される内周縁及び外周縁
に合成樹脂をコーティングもしくは合成樹脂シートを貼
り合わせ補強したことを特徴とする請求項１〜３いずれ
かに記載のかつら固定用シート。 - 【請求項５】 内周縁及び外周縁のスリットが形成され
る個所に合成樹脂をコーティングもしくは合成樹脂シー
ト片を貼り合わせスリット部を補強したことを特徴とす
る請求項１〜３いずれかに記載のかつら固定用シート。 - 【請求項６】 かつら貼着面に両面接着テープの一側を
貼りつけたかつら固定用シートを頭部の所定位置へ載置
し、内周縁及び外周縁の各スリットから自毛を引き出
し、内周縁側の自毛を前記両面接着テープの他側に貼り
つけるとともに、対向する外周縁側の自毛に重ね合わ
せ、さらに両面接着テープ上の自毛及び内周縁側の自毛
と外周縁側の自毛とを重ね合わせた個所のうち、かつら
固定用シートの外周縁上に接着剤を塗布した後、かつら
本体を被せることによりかつらを固定することを特徴と
するかつらの固定方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34082697A JP3909503B2 (ja) | 1997-11-27 | 1997-11-27 | かつら固定用シート及びかつらの固定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34082697A JP3909503B2 (ja) | 1997-11-27 | 1997-11-27 | かつら固定用シート及びかつらの固定方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11158720A true JPH11158720A (ja) | 1999-06-15 |
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