JPH11158570A - 材料及びその製造方法 - Google Patents

材料及びその製造方法

Info

Publication number
JPH11158570A
JPH11158570A JP10263399A JP26339998A JPH11158570A JP H11158570 A JPH11158570 A JP H11158570A JP 10263399 A JP10263399 A JP 10263399A JP 26339998 A JP26339998 A JP 26339998A JP H11158570 A JPH11158570 A JP H11158570A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phase
base material
matrix
alloy
mixture
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10263399A
Other languages
English (en)
Inventor
Ulrike Huber
ウルリケ・フーバー
Rainer Rauh
ライナー・ラウ
Eduard Artz
エドアルド・アルト
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daimler Benz AG
Original Assignee
Daimler Benz AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daimler Benz AG filed Critical Daimler Benz AG
Publication of JPH11158570A publication Critical patent/JPH11158570A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C1/00Making non-ferrous alloys
    • C22C1/04Making non-ferrous alloys by powder metallurgy
    • C22C1/0408Light metal alloys
    • C22C1/0416Aluminium-based alloys
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22FWORKING METALLIC POWDER; MANUFACTURE OF ARTICLES FROM METALLIC POWDER; MAKING METALLIC POWDER; APPARATUS OR DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR METALLIC POWDER
    • B22F1/00Metallic powder; Treatment of metallic powder, e.g. to facilitate working or to improve properties
    • B22F1/09Mixtures of metallic powders
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C49/00Alloys containing metallic or non-metallic fibres or filaments
    • C22C49/02Alloys containing metallic or non-metallic fibres or filaments characterised by the matrix material
    • C22C49/04Light metals
    • C22C49/06Aluminium
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22FCHANGING THE PHYSICAL STRUCTURE OF NON-FERROUS METALS AND NON-FERROUS ALLOYS
    • C22F1/00Changing the physical structure of non-ferrous metals or alloys by heat treatment or by hot or cold working
    • C22F1/006Resulting in heat recoverable alloys with a memory effect
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22FWORKING METALLIC POWDER; MANUFACTURE OF ARTICLES FROM METALLIC POWDER; MAKING METALLIC POWDER; APPARATUS OR DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR METALLIC POWDER
    • B22F2998/00Supplementary information concerning processes or compositions relating to powder metallurgy

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Powder Metallurgy (AREA)
  • Manufacture Of Alloys Or Alloy Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本質的に金属性の基礎材料即ちマトリックス
と該マトリックス内の第2の相とを含み、構造用材料と
して使用できるように、該第2の相は既に少ない振動振
幅のときに高い減衰性並びに十分に高い引っ張り強度及
び伸びを示す材料を提供すること、及び高温焼結等の付
加的な複雑な方法の段階無しに且つ第2の相の材料の形
態の制限無しに高い減衰性及び高い強度を有する材料を
製造する方法を提供すること。 【解決手段】 本質的に金属性の基礎材料と第2の相と
からなる高い材料減衰性と引っ張り強さを有する材料
は、前記第2の相が、金属であり、少なくとも部分的に
マルテンサイト結晶構造を有する。この材料は、粉末の
形態の基礎材料と第2の相からなる混合物が400℃〜
700℃の温度範囲の及び1000〜3000バールの
圧力の熱処理によって固化されることによって得られ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、本質的に金属性の
基礎材料、即ちマトリックスと該マトリックス内の第2
の相とからなる、高い材料の減衰性 (Materialdaempfun
g)と引っ張り強さを有する材料並びにその製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】機械的に運動せしめられる部分の高い加
速度は前記部分に幅の広い振動スペクトルの望ましくな
い振動を引き起こす。振動系における高い振動負荷は、
長い過渡現象による大きなむだ時間のもととなり、また
使用される部品の寿命を制限する。その他の問題は振動
によって引き起こされる騒音(Laermbelastung)にある。
【0003】上記の問題を解消するために、振動をでき
るかぎり多く且つ迅速に減衰させる高い減衰性を有する
材料を使用することが一般に知られている。しかし、現
在の構造用材料はそれ自身十分な減衰性を有するもので
はなく、またそれ自身構造用材料として働くに十分な強
度を持っていない。
【0004】金属及び金属合金は、高い安定度、少ない
重量即ち密度及び良好な耐腐食性に基づいて広い利用分
野において主に構造用材料として使用されている。しか
し、このような金属及び金属合金はむしろ低い減衰性を
有し、それ故金属及び金属合金製構造用部分からなる構
造において所望の減衰を達成するために純粋の付加の減
衰材料を使用することが必要になる。このような減衰材
料は一般に合成ポリマー又はプラスチックであるが、し
かしこのような材料はそれらの適用の可能性に制限があ
り、例えば材料の融点を越える温度における使用に関し
て又は場所的に制限がある条件の下での利用に関して制
限を受ける。鼠鋳鉄又は純粋のマグネシウムは高い減衰
性を示すが、制限された安定度を有する。
【0005】米国特許4,946,647(ロハツギ(R
ohatgi) その他)はアルミニウムマトリックスとその中
に第2の相として分散されたグラファイト粒子の金属複
合材料及び該材料の製造方法を開示している。この既知
の複合材料はアルミニウム又はアルミニウム合金自体に
対して優れた減衰性を有すると言われているが、この開
示された複合材料はアルミニウム又はアルミニウム合金
自体と比べて顕著に減少した強度を持っている。特にこ
の開示された材料は、純粋のアルミニウムがマトリック
ス材料として使用されるときでも、マトリックスの引っ
張り強度よりもはるかに低い高々190MPaの引っ張
り強度と高々4%の伸びを有する。これらの機械的特性
は開示された複合材料が徹底的に強度を減少させるとい
う犠牲をはらったときにのみ所望の減衰特性を得ること
を証明しており、それ故、この材料は構造用材料として
使用するには適していない。上記文献はこの強度上の欠
点を認めており、必要な強度値を得るために、グラファ
イトの含有量を制御又は制限しなければならないことを
示唆している。勿論、このようなグラファイトの含有量
の制限は所望の減衰特性を減少させる。
【0006】米国特許4,236,925(オヌキ(Onu
ki) その他)は高い減衰性を有し、グラファイト、鉛、
又はマグネシウムからなる第2の相を含む焼結した材料
の製造方法を開示している。この開示された方法は、粉
末状の前記第2の相を粉末状の鉄、銅、又はアルミニウ
ム金属の残部と混合し、この混合物を圧縮成形し、変形
可能な容器内に圧縮成形した混合物を密封し、前記容器
又は該容器内の前記混合物に塑性変形処理を施し、次い
で塑性変形した容器及び該容器内の混合物を焼結する段
階を含む。焼結段階の加熱温度は、マトリックス金属が
再結晶され、第2の相の材料が結晶面にスピンドルの形
態に集合せしめられるように、マトリックス金属の再結
晶温度よりも上でなければならない。これらの段階は複
雑で費用のかかるものであり、又この方法は勿論第2の
相の材料がスピンドル形を取るように制限している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、本質的に金属性の基礎材料即ちマトリック
スと該マトリックス内の第2の相とを含み、構造用材料
として使用できるように、該第2の相は既に少ない振動
振幅のときに高い減衰性並びに十分に高い引っ張り強度
及び伸びを示す材料を提供すること、及び高温焼結等の
付加的な複雑な方法の段階無しに且つ第2の相の材料の
形態の制限無しに高い減衰性及び高い強度を有する材料
を製造する方法を提供することである。本発明はさらに
従来技術のその他の欠点を解消し、本発明から明らかな
ように付加的な利点を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、本発明に
よって、本質的に金属性の基礎材料即ちマトリックスと
第2の相とからなる高い材料減衰性と引っ張り強さを有
する材料であって、前記第2の相が、金属であり、少な
くとも部分的にマルテンサイト結晶構造を有することを
特徴とする材料によって達成される。
【0009】次に上記の材料の製造方法に関する課題
は、粉末の形態の基礎材料と第2の相からなる混合物
が、400℃〜700℃の温度範囲で且つ1000〜3
000バールの圧力下で熱処理によって固化せしめられ
ることを特徴とする材料の製造方法によって解決され
る。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の材料は、本質的に金属性
の基礎材料即ちマトリックスと第2の相とからなる高い
材料減衰性と引っ張り強さを有する材料であって、前記
第2の相が、金属であり、少なくとも部分的にマルテン
サイト結晶構造を有する。この材料に関して、少なくと
も部分的に金属マトリックス内にマルテンサイト結晶構
造を含む金属性の第2の相の発明的な組み合わせが少な
い振動振幅のときにおいても高い減衰特性を達成するこ
とが見出された。その他の本発明の利点は部分的にマル
テンサイトの第2の相がマトリックスの機械的な特性に
否定的に影響を及ぼすことがなく、その結果材料全体が
その材料特性を維持し、それ故マトリックス材料が構造
用材料としてそれ自身で使用されるような仕方で並びに
用途に使用できることである。
【0011】さらに重要なことは、本発明の材料が第2
の相の外側の形態、形状又は輪郭の選択に関するなんら
の特別の限定をしないことである。即ち、第2の相は、
顆粒又は球形粒子、ファイバー、ストランド、ウィスカ
ー、ワイヤ等の形態のものである。第2の相の形態を適
切に選択することによって、簡単に材料全体の夫々の特
性を特別の用途の要求に適合させることも可能である。
注目すべきことは、第2の相が、好ましくは、マトリッ
クスに対して混合されていない、且つ合金化されていな
い状態においてマトリックスの全体にわたって分散せし
められており、従って、第2の相の異なる粒子がマトリ
ックス内に埋めこまれたままであり、かくして本発明の
材料に対して全体にわたる複合構造が提供せしめられる
ことである。言い換えれば、本発明による材料全体が特
別に均質な合金ではなく、むしろ未混合の材料である。
【0012】好ましくは、第2の相自身は合金である。
有利な材料の減衰性はニッケル及びチタンの合金が第2
の相として使用され、特にこれらの合金成分の各々が4
8乃至52原子%で存在し、且つ混合されていることに
よって達成される。第2の相に対して最も好ましいニッ
ケル及びチタンの合金組成は、49.9原子%のニッケ
ル、50.1原子%のチタンである。これらの合金の組
成は好ましい値としてあげられただけのもので、本発明
の範囲に関する必要な限定ではない。
【0013】材料の減衰性は、マルテンサイトの相を安
定化し特別の用途における使用条件に材料の特性を適合
させるために25原子%までの範囲で添加物を含むとき
さらに高められる。添加物の数及び各成分の含有量は本
発明の範囲に関する絶対的な限定ではないが、好ましい
値を示すものである。添加物は、有利に、ジルコン、ハ
フニウム、銅、ニオブ、マンガン、パラジウム、プラチ
ナ及び鉄から選択される。マルテンサイト相の安定化
は、第2の相の材料を前処理することによって、例えば
第2の相を塑性変形することによって又は第2の相の合
金成分の均質化処理を行うことによって、さらに強める
ことができる。
【0014】上記のように、第2の相は、球形粒子、顆
粒、ショートファイバー、ロングファイバー、ウイスカ
ー、長球面等のものである。この明細書においては用語
「粒子」は、粒子の形状が特に特定されない限り、粒
子、顆粒、ファイバー等の種々の輪郭又は形状を含むよ
うに用いられる。第2の相の粒子は、マトリックスの全
体にわたって均一に分散せしめられ、或いはマトリック
ス材料を通して伸びる1層以上の層内に存在し又は凝集
せしめられても良い。ファイバー又はウイスカー等の異
方性形状を有する粒子はランダムに配置されるか或いは
同一方向に配置されても良い。粒子の形状を適当に選択
することによって、マトリックスの中の分散パターン及
び粒子の配置、得られる複合材料の全特性は外面的に特
定された要件に最大に適合せしめられる。
【0015】これは、さらに材料全体の中の第2の相の
相対的な含有量が、所望の材料の全ての特性に依存し
て、好ましくは5乃至60容量%の範囲で、変えられ或
いは選択されることで達成される。第2の相のより高い
割合によって一般により高い減衰性が得られる。それ
故、減衰が特に重要である用途において、本発明は30
容量%以上の、特に35容量%以上の第2の相に対して
配慮している。さらに、この範囲は改良された特性を提
供する好ましい相対的な範囲であるが、しかし本発明の
範囲に関する厳密な限定ではない。
【0016】第2の相のマトリックス材料との結合を改
良し、それによってマトリックス材料から第2の相へ必
要な荷重の移転をさらに確実にするために、第2の層の
各粒子の外側境界層が混合物即ちマトリックス材料との
混合物又は混合相を形成するのが有利である。このよう
な構造は以下に述べるように本発明の方法を実施するこ
とによって得ることが出来る。
【0017】マトリックス材料内に少なくとも部分的に
マルテンサイト結晶構造を有する金属性の第2の相を提
供することによって、第2の相自身の機能又は作用によ
る全複合材料の必要な減衰特性を得ることが可能であ
り、一方全材料の引っ張り強度と伸びがマトリックスに
よって卓越して与えられ又は決定される。即ち、第2の
相は少なくとも部分的にマルテンサイト構造の結晶構造
を有する。複合材料全体は、好ましくは、最小の引っ張
り強度及び10%の、好ましくは5%だけの最小の伸
び、マトリックス材料自身の対応する引っ張り強度及び
伸び以下の引っ張り強度及び伸びを有する。さらに複合
物全体の引っ張り強度及び伸びは、マトリックス材料自
身の引っ張り強度及び伸びに等しいか又はそれらよりも
さらに良いのが好ましい。このため、マトリックス材料
は種々の用途における構造用材料としての全ての要件を
適宜得るように選択される。アルミルウムAl 6061
(90容量%)をマトリックス材料として、またNi
49,9Ti50,1(10容量%)を第2の相として用いるこ
とによって、223Mpa(2230バール)の引っ張
り強度を達成でき、これは純粋なアルミニウムAl 60
61と同じ範囲で減衰能力5・10-3はNiTiのない
アルミニウムよりも10倍も高く、10%以上の伸縮度
である。これは一例に過ぎない。異なった目的のために
他の材料を用いれば他の値が得られる。機械的な目的に
よるので、いわゆる限界を示すことはできない。ただ、
減衰能力は1・10-3より高くなければならない。何と
なれば、伸縮度が1%以上である減衰材料の低い値は分
からない。
【0018】機械的特性に関して、基礎材料としては例
えばアルミニウム,アルミニウム合金,チタニウム合
金,或いはマグネシウム合金等の軽金属又は軽金属合金
が有利である。ここにおいてドイツ・インダストリアル
・スタンダードDIN EN573によりEN AW−
6061として規定されたアルミニウム合金を使用する
のが特に好ましい。このアルミニウム合金は次の組成の
ものである;0.40乃至0.8重量%のシリコン、
0.7重量%までの鉄、0.15乃至0.40重量%の
銅、0.15重量%までのマンガン、0.8〜1.2重
量%のマグネシウム、0.04乃至0.35重量%のク
ロム、0.25重量%までの亜鉛、0.15重量%まで
のチタン、0.15重量%までの総量のその他の添加
物、及び残量のアルミニウム。しかし、いっそう高い強
度を必要とする用途が存在もしくは必要とすることがあ
る。その場合においては種々の結晶構造を有するマトリ
ックス材料もしくはマトリックス及び補強のためにマト
リックスの中に分散せしめられた第3の相を含み、それ
自身複合材料であるマトリックス材料を使用することが
可能である。特別のマトリックス材料に適した熱機械的
(thermo-mechanische)処理も同様にマトリックス材料の
強度の有利な増加をもたらす。
【0019】本発明の材料は、高い粉末の形態の基礎材
料と第2の相からなる混合物が400℃〜700℃の温
度範囲の及び1000〜3000バールの圧力の熱処理
によって固められることを特徴とする、高い減衰性と高
い強度を有する材料の製造方法によって得られる。その
場合において、540℃、2000バールの下に2時間
保持することにより固化させることにより最良の結果が
得られた。
【0020】マトリックス材料及び第2の相の開始のも
しくは最初の状態の選択に関して、マトリックス材料が
不活性ガスの雰囲気中に噴霧することによって急速に固
化した微粒子もしくは粉末材料の形態のものであると
き、最良の結果が得られた。第2の相の選択された外形
がそれを可能にする限りにおいて、第2の相の材料も前
記の方法で処理された形態で提供される。有利な方法の
段階は、固化を実施する前にマトリックス材料と第2の
相材料の混合物からガスを抜くことを含む。固化自身
は、熱間アイソスタチックプレス、焼結、押し出しプレ
ス、又は鋳造によって行われる。
【0021】その他の本発明の方法の変形としてマトリ
ックス材料が先ず溶融され、第2の相の材料が次に溶融
されたマトリックス材料に混合せしめられる。この場
合、第2の相の粒子が溶融したマトリックス材料に混合
せしめられるとき、2つの材料の間に過度の(heftige)
反応がおこることを防止するために第2の相の粒子を保
護するのが有利である。これは第2の相の粒子を溶融し
たマトリックス材料に導入する以前に各第2の相の粒子
の外側面にコーティングを設けることによって達成する
ことができる。
【0022】2つの本発明の製造方法の変形において、
即ち出発材料として粉末のマトリックス材料を使用して
又は溶融したマトリックス材料を使用して、種々の外形
の第2の相の粒子を提供することができる。有利に第2
の相は球形又は顆粒状の粒子、ワイヤ、ショートファイ
バー、又は一層以上の層の形態で提供される。その他の
好ましい段階において、第2の相は固化を実施する前に
マルテンサイトの相を安定化するために前処理される。
このマルテンサイトの安定化処理は第2の相の材料を変
形させること、又は第2の相の成分の均質化を含む。
【0023】本発明の材料の製造方法は、第2の相の材
料が特定の外形もしくは輪郭にされなければならない決
定的な(kritischen)方法の段階を必ずしも含まない。さ
らに本発明の方法は、高い減衰性を得るためにマトリッ
クス材料の再結晶点を越える温度に材料を加熱する付加
的な段階を必要としない。
【0024】本発明による材料の製造方法の実施の態様
は、次のように行われた。ドイツ・インダストリアル・
スタンダードDIN EN 573によりEN AW−
6061として規定されたアルミニウム合金材料がアル
ゴン雰囲気内に噴霧され、45μm以下の粒子寸法を有
する相当のアルミニウム合金粉末が形成された。180
μm以下の粒子寸法を有し、且つ49.9原子%のニッ
ケルと50.1原子%のチタンからなる組成を有するニ
ッケル−チタン粉末が、同様な方法で、即ちアルゴン雰
囲気中に噴霧することによって形成された。2種の粉末
は、10容量%のNi−Ti粉末と90容量%のAl合
金粉末を含む混合物を与えるように一緒に混合された。
この粉末混合物はカプセル内に充填され、それによって
混合物は室温でガス抜きされ、次いでカプセルはガス充
填された気孔の形成を避けるように気密に密封された。
次いで材料の固化は、圧力2000バール及び温度54
0℃において2時間熱間アイソスタチックプレスによっ
て行われた。
【0025】上記のようにしてつくり出された複合材料
について試験の結果、Ni−Ti粒子がアルミニウム合
金マトリックスの全体にわたって均質に分散され分配さ
れていることが分かった。複合材料の引っ張り強度は熱
間アイソスタチックプレスによって製造されたEN A
W−6061の引っ張り強度に相当する。さらに得られ
た複合材料は10%以上の伸びを示すものである。この
特性について、明らかなことは複合材料はマトリックス
合金がそれ自身で役に立つ全ての用途に構造用材料とし
ての使用に適していることである。
【0026】その他の推奨される第2の相の粒子の合金
組成は、60原子%の銅、21原子%の亜鉛、及び19
原子%のアルミニウムからなり、マルテンサイト結晶構
造を有する。この第2の相の合金は、有利な複合材料を
形成する同様な方法によって上記のNi−Ti合金に替
えることができる。期待されることは、マルテンサイト
結晶構造を有し、且つ各選択されたマトリックス材料と
相溶性の実質的に何れかの金属性の第2の相の材料が適
しており且つ減衰性の所望の改良を達成することであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 エドアルド・アルト ドイツ連邦共和国 ディー−71254 ディ ッツィンゲン,クニールストラッセ 84

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本質的に金属性の基礎材料と第2の相と
    からなる高い材料減衰性と引っ張り強さを有する材料で
    あって、前記第2の相が、金属であり、少なくとも部分
    的にマルテンサイト結晶構造を有することを特徴とする
    材料。
  2. 【請求項2】 前記第2の相が合金であることを特徴と
    する請求項1に記載の材料。
  3. 【請求項3】 前記合金が、48〜52原子%の範囲の
    ニッケルとチタンを含み、特に49.9原子%のニッケ
    ルと50.1原子%のチタンを含むことを特徴とする請
    求項2に記載の材料。
  4. 【請求項4】 前記第2の相が25原子%迄の添加物を
    含むことを特徴とする先行する請求項の何れか一項に記
    載の材料。
  5. 【請求項5】 前記添加物はジルコン及び/又はハフニ
    ウム及び/又は銅及び/又はニオブ及び/又はマンガン
    及び/又はパラジウム及び/又は白金及び/又は鉄を含
    むことを特徴とする請求項4に記載の材料。
  6. 【請求項6】 前記第2の相が粒子及び/又はワイヤ及
    び/又はショートファイバー及び/又は層状の形態のも
    のであることを特徴とする先行する請求項の何れか一項
    に記載の材料。
  7. 【請求項7】 全材料中の前記第2の相の割合が5〜6
    0容量%であることを特徴とする先行する請求項の何れ
    か一項に記載の材料。
  8. 【請求項8】 前記基礎材料が軽金属又は軽金属の合金
    であることを特徴とする先行する請求項の何れか一項に
    記載の材料。
  9. 【請求項9】 前記基礎材料がDIN EN 573に
    よるアルミニウム合金ENAW−6061であることを
    特徴とする先行する請求項の何れか一項に記載の材料。
  10. 【請求項10】 前記基礎材料が種々の結晶構造を備え
    ることを特徴とする先行する請求項の何れか一項に記載
    の材料。
  11. 【請求項11】 前記基礎材料が少なくとも第3の相と
    の複合材料であることを特徴とする先行する請求項の何
    れか一項に記載の材料。
  12. 【請求項12】 前記第2の相が前記基礎材料との境界
    面において前記基礎材料との混合物を形成していること
    を特徴とする先行する請求項の何れか一項に記載の材
    料。
  13. 【請求項13】 粉末の形態の基礎材料と第2の相から
    なる混合物が、400℃〜700℃の温度範囲で且つ1
    000〜3000バールの圧力下で熱処理によって固化
    せしめられることを特徴とする先行する請求項の何れか
    一項に記載の材料の製造方法。
  14. 【請求項14】 それが第2の相の外見上の形態を許す
    限りにおいて、前記基礎材料は不活性ガス中に噴射され
    た材料であることを特徴とする請求項13に記載の方
    法。
  15. 【請求項15】 前記基礎材料と第2の相からなる混合
    物は固化前に冷間で及び/又は熱間でガス抜きされるこ
    とを特徴とする請求項13乃至14の何れか一項に記載
    の方法。
  16. 【請求項16】 前記熱処理は熱間アイソスタチックプ
    レス、所謂HIP及び/又は焼結及び/又は押し出しプ
    レス及び/又は鍛造を含むことを特徴とする請求項13
    乃至15の何れか一項に記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記第2の相が液体の形態の基礎材料
    内に導入されることを特徴とする請求項1乃至12の何
    れか一項に記載の材料の製造方法。
  18. 【請求項18】 前記第2の相にコーティングが施され
    ることを特徴とする請求項13乃至17の何れか一項に
    記載の方法。
  19. 【請求項19】 前記第2の相が粒子及び/又はワイヤ
    及び/又はショートファイバー及び/又は層として導入
    されることを特徴とする請求項13乃至18の何れか一
    項に記載の方法。
  20. 【請求項20】 前記第2の相が加工前に前処理される
    ことを特徴とする請求項13乃至19の何れか一項に記
    載の方法。
  21. 【請求項21】 前記前処理が変形及び/又は均質化を
    含むことを特徴とする請求項20に記載の方法。
JP10263399A 1997-09-18 1998-09-17 材料及びその製造方法 Pending JPH11158570A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE19741019A DE19741019C2 (de) 1997-09-18 1997-09-18 Strukturwerkstoff und Verfahren zu dessen Herstellung
DE19741019:7 1997-09-18

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11158570A true JPH11158570A (ja) 1999-06-15

Family

ID=7842715

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10263399A Pending JPH11158570A (ja) 1997-09-18 1998-09-17 材料及びその製造方法

Country Status (6)

Country Link
JP (1) JPH11158570A (ja)
CA (1) CA2247654A1 (ja)
DE (1) DE19741019C2 (ja)
FR (1) FR2768436B1 (ja)
GB (1) GB2329395B (ja)
IT (1) IT1303678B1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009506217A (ja) * 2005-08-31 2009-02-12 ウニベルシダッド・デル・パイス・バスコ・エウスカル・エリコ・ウニベルトシタテア 形状記憶合金粉末に基づく金属マトリックス材料、該材料の製造法及び該材料の使用
JP2009541130A (ja) * 2006-06-27 2009-11-26 ボンバルディアー トランスポーテーション ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング レール走行車両の台車フレーム

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19846117C2 (de) * 1998-10-07 2001-09-20 Daimler Chrysler Ag Verwendung eines Werkstoffes mit hoher Materialdämpfung und Zugfestigkeit für ein Bauteil einer schallemittierenden Maschine
DE19846118C2 (de) * 1998-10-07 2003-04-17 Daimler Chrysler Ag Verwendung eines Werkstoffes mit hoher Materialdämpfung für ein Bauteil einer schallemittierenden Maschine
EP0992974A3 (de) 1998-10-07 2004-01-02 DaimlerChrysler AG Verwendung eines Werkstoffes mit hoher Materialdämpfung für ein Bauteil einer schallemittierenden Maschine
DE102007044160A1 (de) * 2006-12-12 2008-06-19 Technische Universität Bergakademie Freiberg Verbundwerkstoff aus Metall und Keramik und Verfahren zu dessen Herstellung

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB730164A (en) * 1952-10-28 1955-05-18 Gen Motors Corp Improvements relating to sintered metal and articles made therefrom
GB805100A (en) * 1956-08-14 1958-11-26 Gen Motors Corp Improvements relating to sintered metal and articles made therefrom
US4015947A (en) * 1975-09-10 1977-04-05 Alcan Aluminum Corporation Production of sintered aluminum alloy articles from particulate premixes
JPS5429809A (en) * 1977-08-10 1979-03-06 Hitachi Ltd Preparation of damping sintered material
US4196025A (en) * 1978-11-02 1980-04-01 Ford Motor Company High strength dual-phase steel
JPS5914096B2 (ja) * 1979-09-05 1984-04-03 財団法人電気磁気材料研究所 Al−Si基吸振合金およびその製造方法
US4491558A (en) * 1981-11-05 1985-01-01 Minnesota Mining And Manufacturing Company Austenitic manganese steel-containing composite article
IN168301B (ja) * 1986-09-02 1991-03-09 Council Scient Ind Res
DE3740424A1 (de) * 1987-11-28 1989-06-08 Fraunhofer Ges Forschung Verfahren zur herstellung von faserverbundwerkstoffen
US4885214A (en) * 1988-03-10 1989-12-05 Texas Instruments Incorporated Composite material and methods for making
DE3843859A1 (de) * 1988-12-24 1990-06-28 Messer Griesheim Gmbh Herstellung von titanpulvern durch verduesung der schmelze
US5028392A (en) * 1990-06-14 1991-07-02 Alcan International Ltd. Melt process for the production of metal-matrix composite materials with enhanced particle/matrix wetting
EP0568705B1 (en) * 1991-11-22 1998-05-13 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Method for degassing and solidifying aluminum alloy powder
SE503422C2 (sv) * 1994-01-19 1996-06-10 Soederfors Powder Ab Sätt vid framställning av en sammansatt produkt av rostfria stål
US5508116A (en) * 1995-04-28 1996-04-16 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Navy Metal matrix composite reinforced with shape memory alloy

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009506217A (ja) * 2005-08-31 2009-02-12 ウニベルシダッド・デル・パイス・バスコ・エウスカル・エリコ・ウニベルトシタテア 形状記憶合金粉末に基づく金属マトリックス材料、該材料の製造法及び該材料の使用
JP2009541130A (ja) * 2006-06-27 2009-11-26 ボンバルディアー トランスポーテーション ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング レール走行車両の台車フレーム

Also Published As

Publication number Publication date
FR2768436B1 (fr) 2000-01-14
DE19741019C2 (de) 2000-09-28
IT1303678B1 (it) 2001-02-23
DE19741019A1 (de) 1999-04-15
CA2247654A1 (en) 1999-03-18
FR2768436A1 (fr) 1999-03-19
GB9819651D0 (en) 1998-11-04
ITMI981992A1 (it) 2000-03-10
GB2329395B (en) 2002-11-20
GB2329395A (en) 1999-03-24
ITMI981992A0 (it) 1998-09-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20100003536A1 (en) Metal matrix composite material
JP5760278B2 (ja) チタン材料およびその製造方法
US6346132B1 (en) High-strength, high-damping metal material and method of making the same
JP5881188B2 (ja) アルミニウム粉末金属の粉末合金の製造方法
KR20160021765A (ko) 개선된 고온 기계적 특성을 가지는 알루미늄 합금 조성물
JP2014019945A (ja) チタン合金及びその製造方法
US4676830A (en) High strength material produced by consolidation of rapidly solidified aluminum alloy particulates
JPH11158570A (ja) 材料及びその製造方法
JPH0153342B2 (ja)
JP5951636B2 (ja) 遷移元素を有する改良アルミニウム合金粉末金属
JP2789035B2 (ja) アルミニウム・ケイ素合金物品の製造方法
JP2018529025A (ja) 高温で向上した機械的特性を有する複合材料
WO2005054529A1 (ja) 耐熱・高靱性アルミニウム合金およびその製造方法ならびにエンジン部品
JPH05171321A (ja) 高密度粉末焼結用チタン合金
JPH0578708A (ja) アルミニウム基粒子複合合金の製造方法
JPH05148568A (ja) 高密度粉末焼結用チタン合金
JPS62263940A (ja) Ti−Fe系焼結合金の熱処理方法
JP7388670B1 (ja) アルミニウム合金積層造形体、その製造方法、及び、アルミニウム合金粉末
JPH09287038A (ja) TiAl合金と金属ファイバの複合製品の製造方法
KR100256362B1 (ko) 저밀도 고온 구조용 내열합금
JPH05148567A (ja) 高密度粉末焼結用チタン合金
WO2022216380A2 (en) Al-ni-fe-zr based alloys for high temperature applications
JPH1157965A (ja) アルミニウム合金鋳物の製造方法
US4985200A (en) Method of making sintered aluminium nickel alloys
KR100436401B1 (ko) 분산강화 내열 알루미늄 합금 제조방법