JPH11157791A - 高所作業車の安全装置 - Google Patents

高所作業車の安全装置

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JPH11157791A
JPH11157791A JP32457997A JP32457997A JPH11157791A JP H11157791 A JPH11157791 A JP H11157791A JP 32457997 A JP32457997 A JP 32457997A JP 32457997 A JP32457997 A JP 32457997A JP H11157791 A JPH11157791 A JP H11157791A
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angle
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剛 浜濃
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信也 石井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レベリング調整時において作業台と高所作業
車における他の部材との干渉を防止することのできる安
全装置を提供する。 【解決手段】 レベリング調整時において、誤って作業
台15の傾斜角が大きくなる方向へポスト15aを揺動
させてしまった場合、作業台15が後方(図のR方向)
に傾斜しすぎて、ブーム13に対するポスト15aの交
差角αが許容最小交差角αminよりも小さくなり、第
1ポスト側L/S32からオン信号が入力されるか、作
業台15が前方(図のF方向)に傾斜しすぎて、交差角
αが許容最大交差角αmaxよりも大きくなり、第2ポ
スト側L/S33からオフ信号が入力されるかすると、
作業台15の揺動作動を規制したり、警報ブザーを鳴ら
したりするなどの警報作動を行い、ブーム13または運
転キャビン10と作業台15との干渉を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作業台のレベリン
グ調整時において、作業台が高所作業車における他の部
材と干渉することを防止する安全装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高所作業車は、トラックをベースに構成
され、車体上に起伏作動等が自在に設けられたブーム
と、このブームの先端に揺動自在に取り付けられた作業
者搭乗用の作業台とを有しており、ブームを作動させて
作業台を所望高所に移動させ、作業台に搭乗した作業者
により高所作業を行わせるように構成されている。概し
てこのような高所作業車は、安定して作業が行えるよう
に作業台を常時水平に保持するレベリング装置を有して
いる。このレベリング装置は、作業台とブーム先端との
間に設けられブームの起伏作動に応じて伸縮作動するレ
ベリングシリンダを有して構成され、ブームの起伏作動
に応じて作業台を揺動させ、作業台を水平に保持する。
【0003】ところで、作業台の自重や作業台上の荷の
重さにより、レベリングシリンダには圧縮荷重または引
っ張り荷重が作用し、その油室内および油室に繋がった
配管内には油圧が生じているため、配管等が経時変化す
るなどして作業台が水平位置から徐々に傾くことがあ
る。このため、高所作業車には通常はレベリング調整装
置が設けられており、レベリングシリンダのボトム側油
室またはロッド側油室に作動油を補給してレベリングシ
リンダの伸長量を調整し、傾斜角が小さくなる方向に作
業台を揺動させてレベリング調整(その姿勢の修正)を
行うことができるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば
ブームを格納状態、すなわち最大まで倒伏させた状態に
してレベリング調整を行うような場合等においては、誤
って傾斜角が大きくなる方向に作業台を揺動させてしま
うと、作業台が高所作業車における他の部材と干渉する
おそれがあるという問題があった。
【0005】特に、重荷重型高所作業車のように、作業
台に大型のものが用いられるような場合にこの干渉問題
が生じる。重荷重型高所作業車の場合、ブームの先端に
前後に揺動自在に取り付けられたポストの上端に大型の
作業台が前後に延びて取り付けられており、作業台の後
端側がブーム上に位置し、前端側が運転キャビン上に位
置している。このため、ブーム格納状態においては、後
端側がブームに、前端側が運転キャビンにそれぞれ近接
しており、後方に揺動させすぎると後端側がブームに干
渉し、前方に揺動させすぎると前端側が運転キャビンに
干渉する。
【0006】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであり、レベリング調整時において作業台と高所
作業車における他の部材との干渉を防止することのでき
る安全装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の安全装置は、車体に起伏自在に取り付け
られたブームと、このブームの先端に前後に揺動自在に
取り付けられたポストと、このポストに取り付けられた
作業台と、ブームの起伏に対応してポストを揺動させて
作業台を常時水平に保持するレベリング機構と、作業台
が水平より傾斜した場合にレベリング機構を作動させ、
ブームに対するポストの交差角を調整して作業台を水平
にするレベリング調整を行うレベリング調整手段とを備
えた高所作業車に用いられるものであり、交差角が許容
交差角範囲内にあるか否かを検出する作業台状態検出手
段と、レベリング調整を行うときに、作業台状態検出手
段により交差角が許容交差角範囲外になったことが検出
されると警報作動を行う警報手段とから構成される。な
お、警報作動とは、警報ブザーによる警報作動のみなら
ず、作業台の揺動作動を規制するような警報作動も含
む。
【0008】このような構成によれば、レベリング調整
を行う場合に、作業台を揺動させすぎて交差角が許容交
差角範囲を超えると、警報手段により警報作動を行うの
で、作業台と高所作業車における他の部材との干渉を防
止することができる。
【0009】本発明の安全装置は、例えばブームが車体
の後端側から前端側に延びて取り付けられ、車体がトラ
ックをベースに構成されて車体前部に運転キャビンを有
し、作業台は、格納状態でポストの上端から車体の前後
に延びて取り付けられ、後端側がブーム上に位置し、前
端側が運転キャビン上に位置しており、交差角が小さく
なる方向にポストを揺動させると後端側がブームに接近
し、交差角が大きくなる方向にポストを揺動させると前
端側が運転キャビンに接近するように構成された高所作
業車用に特に適している。この場合、上記警報作動によ
り干渉防止がなされるのは、作業台後端側とブームとの
干渉および作業台前端側と運転キャビンとの干渉とな
る。
【0010】なお、上記のような干渉防止は、ブーム格
納状態においてレベリング調整を行った場合においての
み行われるように構成することもできる。この場合、ブ
ームが格納状態となっているか否かを検出するブーム格
納検出器を設け、作業台状態検出手段を、交差角が許容
最小交差角以上となっているか否かを検出する最小交差
角検出器と、交差角が許容最大交差角以下となっている
か否かを検出する最大交差角検出器とから構成すること
が好ましい。
【0011】そして、この場合、ブーム格納検出器によ
り、ブームが格納状態となっていることが検出された場
合には、レベリング調整を行うことが許容され、且つこ
のレベリング調整時に、最小交差角検出器により交差角
が許容最小交差角よりも小さいことが検出されるか、最
大交差角検出器により交差角が許容最大交差角よりも大
きいことが検出されるかすると警報作動が行われ、ブー
ム格納検出器により、ブームが格納状態にないことが検
出された場合には、レベリング調整を行うことが規制さ
れるようにする。
【0012】このような構成によれば、ブームが格納状
態にある場合には、レベリング調整を行うことが可能で
あり、且つこのレベリング調整中においては、交差角が
許容最小交差角よりも小さくなるか、許容最大交差角よ
りも大きくなるかすると警報作動が行われて、作業台と
高所作業車における他の部材との干渉が防止される。こ
の場合、許容交差角範囲は、許容最小交差角以上許容最
大交差角以下となる範囲となっており、ブーム格納状態
以外には対応していないが、ブームが格納状態にない場
合には、レベリング調整を行うことが規制されるため、
確実に干渉が防止される。
【0013】さらに、上記のような干渉防止は、どのよ
うなブームの起伏状態においてレベリング調整を行った
場合においても行われるように構成することもできる。
この場合、ブームの起伏角を検出する起伏角検出器を設
け、作業台状態検出手段により、起伏角検出器によって
検出された起伏角における許容交差角範囲を算出させ、
起伏角に応じた許容交差角範囲を設定させるように構成
することが好ましい。このような構成によれば、起伏角
に応じた許容交差角範囲が設定されるので、ブームをど
のような起伏状態にしてレベリング調整を行っても干渉
防止を行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
について図を参照して説明する。図1には、本発明の安
全装置を有する重荷重型高所作業車(以下、単に高所作
業車という)1の構成を示している。この高所作業車1
は、車体11上に旋回モータ(図示せず)により旋回作
動自在な旋回台12を有しており、この旋回台12に
は、ブーム13が起伏作動自在に取り付けられている。
ブーム13は複数のブーム部材からなり、これらブーム
部材は入れ子式に伸縮自在に構成されている。このブー
ム13は、内部に配設された伸縮シリンダ(図示せず)
の伸縮作動により伸縮作動し、旋回台12とブーム13
との間に配設された起伏シリンダ14の伸縮作動により
起伏作動するようになっている。
【0015】ブーム13の先端には、ポスト15aが前
後方向に揺動自在に取り付けられている。このポスト1
5aには大型の作業台15が取り付けられており、この
作業台15には、複数の作業車が搭乗可能となってい
る。この作業台15は、ポスト15a上端から前後方向
に延びて取り付けられており、図に示すように、ブーム
13がブーム受け19上に載置されて格納状態とされる
場合には、後端側がブーム13上に位置するとともにこ
のブーム13に近接しており、前端側が運転キャビン1
0上に位置するとともにこの運転キャビン10に近接し
ている。
【0016】この作業台15上には上部操作装置17
が、車体11側には下部操作装置18がそれぞれ設けら
れており、これら操作装置17,18の操作により旋回
モータ、起伏シリンダ14、伸縮シリンダへの作動油の
給排が制御され、ブーム13の旋回、起伏、伸縮作動が
制御されるようになっている。
【0017】これにより、上部操作装置17または下部
操作装置18を操作してブーム13の作動制御を行い、
作業台15を所望高所に移動して作業台15に搭乗した
作業者により高所作業を行わせることができるようにな
っている。なお、作業を行わないときには、ブーム13
は、ブーム受け19上に載置されて格納状態とされる。
【0018】作業台15の底部とブーム13先端部との
間には、レベリングシリンダ16が設けられている。こ
のレベリングシリンダ16は、そのボトム側油室が起伏
シリンダ14のロッド側油室に繋げられており、起伏シ
リンダ14の伸縮作動に連動して伸縮作動するようにな
っている。すなわち、ブーム13を起仰作動させる場合
には、起伏シリンダ14のボトム側油室に作動油が供給
されるとともに起伏シリンダ14のロッド側油室内の作
動油がレベリングシリンダ16のボトム側油室内に流入
し、起伏シリンダ14の伸長作動に連動して起伏シリン
ダ16が伸長作動する。
【0019】ブーム13を倒伏作動させる場合には、レ
ベリングシリンダ16のロッド側油室に作動油が供給さ
れるとともにレベリングシリンダ16のボトム側油室内
の作動油が起伏シリンダ14のロッド側油室内に流入
し、レベリングシリンダ16の縮小作動に連動して起伏
シリンダ14が縮小作動する。
【0020】このため、このような起伏シリンダ14の
伸縮作動に連動したレベリングシリンダ16の伸縮作動
により、ブーム13の起伏作動に連動してポスト15a
が前後方向に揺動作動し、ポスト15aが常時垂直に保
持されて作業台15を常時水平に保持するレベリングが
なされるようになっている。
【0021】ところで、この作業台15は大きいため、
荷が作業台15の縁部上に載置される等すると、大きな
引っ張り荷重または圧縮荷重がレベリングシリンダ16
に作用し、その油室内および油室に繋がった配管内の油
圧が高圧になる。このようなことから、配管等が経時変
化するなどしてレベリングがずれる、すなわち作業台1
5が水平位置から徐々に傾くことがある。
【0022】このため、このように作業台15が傾いた
場合に、その傾斜角が小さくなる方向にポスト15aを
揺動させてレベリング調整(その姿勢の修正)が行える
ように、レベリング調整装置が設けられている。このレ
ベリング調整装置は、上部および下部操作装置17,1
8に設けられ、操作に応じてレベリング調整用操作信号
を出力するレベリング調整用操作装置17a,18a
と、このレベリング調整用操作信号に基づき作動信号を
出力するコントローラ20と、レベリング調整バルブ2
1とを有して構成される(図2参照)。レベリング調整
バルブ21は、レベリングシリンダ16への作動油の補
給制御を行うものであり、コントローラ20から出力さ
れる作動信号に応じて作動する。
【0023】このような構成によれば、レベリング調整
用操作装置17a,18aを操作すると、レベリングシ
リンダ16へ作動油が補給され、レベリングシリンダ1
6が伸縮作動する。このため、レベリング調整用操作装
置17a,18aを操作して、作業台15の傾斜角が小
さくなる方向にポスト15aを揺動作動させてレベリン
グ調整を行うことができるようになっている。
【0024】しかしながら、このレベリング調整をブー
ム13を倒伏させた状態、特に図1に示すように格納さ
せた状態において行う場合、作業台15の後端側がブー
ム13に近接しており、前端側が運転キャビン10に近
接している。このため、誤って作業台15の傾斜角が大
きくなる方向へポスト15aを揺動させてしまった場
合、作業台15が後方(図のR方向)に傾斜しすぎる
と、作業台15の後端側とブーム13との間の間隔Cr
が零となり作業台15がブーム13に干渉するおそれが
ある。
【0025】また、作業台15が前方(図のF方向)に
傾斜しすぎると、作業台15の前端側とキャビン10と
の間の間隔Cfが零となり作業台15が運転キャビン1
0に干渉するおそれがある。このため、高所作業車1に
は、このような干渉を防止する本発明の安全装置が設け
られている。
【0026】この安全装置の構成を図2に示しており、
これはブーム受け側リミットスイッチ31と、第1ポス
ト側リミットスイッチ32と、第2ポスト側リミットス
イッチ33とを有している。また上記のコントローラ2
0も含んでおり、これらリミットスイッチ(以下、L/
Sという)31〜33からの検出信号は、コントローラ
20に入力される。
【0027】ブーム受け側L/S31は、ブーム13が
格納状態にあるか否かを検出する。このブーム受け側L
/S31は、図1に示すようにブーム受け19に設けら
れており、ブーム13が格納状態となると、ブーム13
によりスイッチが押し込められてオン状態となるように
なっている。
【0028】第1および第2ポスト側L/S32,33
は、ブーム13に対するポスト15aの交差角αが許容
交差角範囲内にあるか否かを検出するために設けられる
ものであり、図1に示すようにポスト15aに取り付け
られている。ここで、本安全装置は、ブーム13の格納
状態においてレベリング調整を行った場合の干渉防止を
行うものであり、この許容交差角範囲には、ブーム13
を格納させた状態において、作業台15をブーム13ま
たは運転キャビン10に干渉させることなくポスト15
aを揺動させることが可能な交差角αの範囲が設定され
る。
【0029】すなわち、図1において、αmin以上α
max以下となる交差角αの範囲が設定される。αmi
nは、作業台15をブーム13に干渉させることなくポ
スト15aを揺動させることが可能な交差角αの最小値
(許容最小交差角)であり、αmaxは、ブーム13の
格納状態において、作業台15を運転キャビン10に干
渉させることなくポスト15aを揺動させることが可能
な交差角αの最大値(許容最大交差角)である。
【0030】第1ポスト側L/S32は、ポスト15a
を後方に揺動させすぎて交差角αが許容最小交差角αm
inよりも小さくなったか否かを検出するものであり、
作業台15があまり傾斜しておらず交差角αがαmin
より大きいときには、図3(A)に示すようにスイッチ
が解放されてオフ状態となっている。ポスト15aを後
方に揺動させすぎて交差角αがαminより小さくなる
と、図3(B)に示すようにブーム13によりスイッチ
が押し込められてオン状態となる。
【0031】第2ポスト側L/S33は、ポスト15a
を前方に揺動させすぎて交差角αが許容最大交差角αm
axよりも大きくなったか否かを検出するものであり、
作業台15があまり傾斜しておらず交差角αがαmax
より小さいときには、図4(A)に示すようにブーム1
3によりスイッチが押し込められてオン状態となってい
る。ポスト15aを前方に揺動させすぎて交差角αがα
maxより大きくなると、図4(B)に示すようにスイ
ッチが解放されてオフ状態となる。
【0032】コントローラ20は、ブーム13が格納状
態にありブーム受け側L/S31からオン信号が入力さ
れている状態においては、上述したようにレベリング調
整用操作装置17a,18aからのレベリング調整用操
作信号に基づき、レベリング調整バルブ21に作動信号
を出力してレベリング調整を行わせる。そして、このレ
ベリング調整時に、交差角αが許容最小交差角αmin
よりも小さくなり、第1ポスト側L/S32からオン信
号が入力されるか、交差角αが許容最大交差角αmax
よりも大きくなり、第2ポスト側L/S33からオフ信
号が入力されるかすると警報作動を行う。
【0033】ここで、警報作動は、レベリング調整バル
ブ21への作動信号の出力を停止して作業台15の傾斜
角が大きくなる方向へのポスト15aの揺動作動を規制
すること、警報ブザー22を鳴らすこと等を意味する。
なお、この後、作業台15の傾斜角が小さくなる方向へ
ポスト15aを揺動作動させるレベリング調整用操作信
号が入力された場合には、その操作信号に応じてレベリ
ング調整バルブ21へ作動信号を出力し、ポスト15a
を揺動作動させる。
【0034】ブーム13が起仰して格納状態でなくな
り、ブーム受け側L/S31からオフ信号が入力されて
いる状態においては、レベリング調整を行おうとしてレ
ベリング調整用操作装置17a,18aが操作され、レ
ベリング調整用操作信号が入力されると警報作動を行
い、レベリング調整を行わせない。
【0035】このような警報作動によれば、ブーム13
が格納された状態において、レベリング調整が行われた
場合に、作業台15がブーム13または運転キャビン1
0と干渉することを防止することができるとともに、ブ
ーム13が格納されてない状態でのレベリング調整を規
制することができる。
【0036】以上説明したように、本安全装置では、ブ
ーム13が格納状態にあるか否かを検出するためにブー
ム受け側L/S31を、交差角αが許容交差角範囲内に
あるか否かを検出するために第1および第2ポスト側L
/S32,33をそれぞれ用いている。これらL/S3
1〜33は安価であるため、本安全装置は、レベリング
調整がブーム格納状態に限定されるというデメリットは
あるが、コスト的にメリットがある。
【0037】以上、ブーム13が格納状態にある場合に
おいてのみ干渉を防止することが可能な安全装置につい
て説明したが、次に、ブーム13の起伏状態に関係なく
干渉防止を行うことが可能な第2例の安全装置について
説明する。図5には、このような安全装置の構成を示し
ている。この安全装置は、ブーム13の起伏角を検出す
る起伏角検出器41と、交差角αを検出する交差角検出
器42(ともに図1参照)と、コントローラ30とを有
しており、各検出器41,42からの検出信号は、コン
トローラ30に入力される。
【0038】コントローラ30は、ブーム13の起伏状
態に関係なく、レベリング調整用操作装置17a,18
aからのレベリング調整用操作信号に基づき、レベリン
グ調整バルブ21へ作動信号を出力して上記例と同様に
レベリング調整を行わせる。一方で、起伏角検出器41
により検出された起伏角における許容交差角範囲を算出
する。そして、このレベリング調整時に、交差角検出器
42により検出された交差角αが算出された許容交差角
範囲外にあるときに、上記例と同様に警報作動を行う。
【0039】ここで、この許容交差角範囲は、その起伏
角において、作業台15をブーム13に干渉させること
なく揺動させることが可能な許容最小交差角(上記例の
許容最小交差角αminと同一)以上で、作業台15を
運転キャビン10に干渉させることなく揺動させること
が可能な許容最大交差角以下となる交差角αの範囲であ
る。なお、この場合、許容最大交差角は起伏角に応じて
変化する。
【0040】このような構成によれば、起伏角に応じた
許容交差角範囲が設定され、警報作動は、交差角αがこ
の許容交差角範囲を超えた場合に行われるので、ブーム
13をどのような起伏状態にしてレベリング調整を行っ
ても干渉防止を行うことができる。
【0041】なお、交差角αは、上記のように交差角検
出器42により直接検出するのでなく、例えば、レベリ
ングシリンダ16にストロークセンサを設け、このスト
ロークセンサにより検出されたレベリングシリンダ16
の伸長量から算出するようにして検出することもでき
る。
【0042】
【発明の効果】以上のように、本発明の安全装置によれ
ば、レベリング調整を行う場合に、作業台を揺動させす
ぎて交差角が許容交差角範囲を超えると、警報手段によ
り警報作動が行われるので、作業台と高所作業車におけ
る他の部材との干渉を防止することができる。このた
め、干渉を気にせずレベリング調整作業を行うことがで
きる。
【0043】なお、ブームが格納状態となっているか否
かを検出するブーム格納検出器を設け、作業台状態検出
手段を、交差角が許容最小交差角以上となっているか否
かを検出する最小交差角検出器と、交差角が許容最大交
差角以下となっているか否かを検出する最大交差角検出
器とから構成し、ブームが格納状態となっている場合に
は、レベリング調整を行うことを許容するとともにこの
レベリング調整時に、交差角が許容最小交差角よりも小
さくなるか、許容最大交差角よりも大きくなるかしたと
きに警報作動を行い、ブームが格納状態になり場合に
は、レベリング調整を行うことを規制するように構成す
れば、レベリング調整はブーム格納状態に限定される
が、ブーム格納検出器、最小交差角検出器および最大交
差角検出器は機能が単純であり、これらに、構成が簡単
で安価なものを用いることができるため、コスト的にメ
リットがある。
【0044】また、ブームの起伏角を検出する起伏角検
出器を設け、作業台状態検出手段により、起伏角検出器
によって検出された起伏角における許容交差角範囲を算
出させ、起伏角に応じた許容交差角範囲を設定させるよ
うに構成すれば、起伏角に応じた許容交差角範囲が設定
されるので、ブームをどのような起伏状態にしてレベリ
ング調整を行っても干渉防止を行うことができるように
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の安全装置を備える高所作業車1の構成
を示す側面図である。
【図2】本発明の安全装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図3】第1ポスト側L/S32のオン・オフ作動を説
明する概略図であり、図(A)はオフ状態を示し、図
(B)はオン状態を示す。
【図4】第2ポスト側L/S33のオン・オフ作動を説
明する概略図であり、図(A)はオン状態を示し、図
(B)はオフ状態を示す。
【図5】第2例の安全装置の構成を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
10 運転キャビン 11 車体 13 ブーム 15 作業台 15a ポスト 20 コントローラ 22 警報ブザー 31 ブーム受け側検出器(ブーム格納検出器) 32 第1ポスト側L/S(最小交差角検出器) 33 第2ポスト側L/S(最大交差角検出器) α 交差角 αmax 許容最大交差角 αmin 許容最小交差角

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体に起伏自在に取り付けられたブーム
    と、このブームの先端に前後に揺動自在に取り付けられ
    たポストと、このポストに取り付けられた作業台と、前
    記ブームの起伏に対応して前記ポストを揺動させて前記
    作業台を常時水平に保持するレベリング機構と、前記作
    業台が水平より傾斜した場合に前記レベリング機構を作
    動させ、前記ブームに対する前記ポストの交差角を調整
    して前記作業台を水平にするレベリング調整を行うレベ
    リング調整手段とを備えた高所作業車の安全装置であっ
    て、 前記交差角が許容交差角範囲内にあるか否かを検出する
    作業台状態検出手段と、 前記レベリング調整を行うときに、前記作業台状態検出
    手段により前記交差角が前記許容交差角範囲外になった
    ことが検出されると警報作動を行う警報手段とからなる
    ことを特徴とする高所作業車の安全装置。
  2. 【請求項2】 前記ブームが格納状態となっているか否
    かを検出するブーム格納検出器が設けられ、 前記作業台状態検出手段が、前記交差角が許容最小交差
    角以上となっているか否かを検出する最小交差角検出器
    と、前記交差角が許容最大交差角以下となっているか否
    かを検出する最大交差角検出器とからなり、 前記警報手段は、 前記ブーム格納検出器により、前記ブームが格納状態と
    なっていることが検出された場合には、前記レベリング
    調整を行うことを許容し、且つこのレベリング調整時
    に、前記最小交差角検出器により前記交差角が前記許容
    最小交差角よりも小さいことが検出されるか、前記最大
    交差角検出器により前記交差角が前記許容最大交差角よ
    りも大きいことが検出されるかすると前記警報作動を行
    い、 前記ブーム格納検出器により、前記ブームが格納状態と
    なっていないことが検出された場合には、前記レベリン
    グ調整を行うことを規制することを特徴とする請求項1
    に記載の高所作業車の安全装置。
  3. 【請求項3】 前記ブームの起伏角を検出する起伏角検
    出器が設けられ、 前記作業台状態検出手段は、前記起伏角検出器により検
    出された起伏角における前記許容交差角範囲を算出し、
    前記起伏角に応じた前記許容交差角範囲を設定すること
    を特徴とする請求項1に記載の高所作業車の安全装置。
  4. 【請求項4】 前記ブームが前記車体の後端側から前端
    側に延びて取り付けられており、 前記車体がトラックをベースに構成されて車体前部に運
    転キャビンを有しており、 前記作業台は、格納状態で前記ポストの上端から前記車
    体の前後に延びて取り付けられ、後端側が前記ブーム上
    に位置し、前端側が前記運転キャビン上に位置してお
    り、前記交差角が小さくなる方向に前記ポストを揺動さ
    せると前記後端側が前記ブームに接近し、前記交差角が
    大きくなる方向に前記ポストを揺動させると前記前端側
    が前記運転キャビンに接近する位置にあることを特徴と
    する請求項1から請求項3のいずれかに記載の高所作業
    車の安全装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003137500A (ja) * 2001-10-31 2003-05-14 Aichi Corp ブーム作業車

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