JPH11157291A - 転写具 - Google Patents

転写具

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JPH11157291A
JPH11157291A JP34718197A JP34718197A JPH11157291A JP H11157291 A JPH11157291 A JP H11157291A JP 34718197 A JP34718197 A JP 34718197A JP 34718197 A JP34718197 A JP 34718197A JP H11157291 A JPH11157291 A JP H11157291A
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JP
Japan
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transfer
laminated tape
edge portion
case
tape
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JP34718197A
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English (en)
Inventor
Nobuaki Kobayashi
宣暁 小林
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Sakura Color Products Corp
Original Assignee
Sakura Color Products Corp
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Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H37/00Article or web delivery apparatus incorporating devices for performing specified auxiliary operations
    • B65H37/002Web delivery apparatus, the web serving as support for articles, material or another web
    • B65H37/005Hand-held apparatus
    • B65H37/007Applicators for applying coatings, e.g. correction, colour or adhesive coatings

Abstract

(57)【要約】 【課題】 外形が小さく、且つ積層テープを使い切るま
で、複数の転写幅を選択することができる転写具を開発
する。 【解決手段】 ケース2内に、積層テープが巻かれたリ
ール3が内蔵されている。ケース2には、転写ヘッド5
が設けられている。転写ヘッド5の先端側には、多角形
状の隆起物16が設けられており、その隆起物に平行且
つ直線状の三つのエッジ部12,13,14が形成され
ている。各エッジ部の中心及び板状部材17の先端の中
心を結ぶと、各エッジ部12,13,14が外向きに凸
となっている。また三つのエッジ部12,13,14の
長さは、積層テープの元側から進行方向に向かって順次
短くなるように配されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、転写式修正具、蛍
光色テープ、両面粘着テープの貼り付け治具等に利用さ
れる転写具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ボールペンや万年筆等で書かれたインキ
書きの文字を修正する場合、旧来では液状の修正液が使
用され、この液状の修正液を刷毛やペン状の塗布具によ
って修正部位に塗布していた。しかしながら修正液は液
体であるため、修正部分に新たな文字を記載するには、
液の乾燥を待たねばならない不便があった。そこで近年
では、液状のものに代わって、転写式修正具が普及して
いる。
【0003】転写式修正具は、例えば実開平5−137
99号、実開平6−32446号、実開平6−6339
1号等に開示されたものである。転写式修正具は、ケー
ス内に二つのリールが内蔵され、そのうちの一つに白色
の塗膜層とフィルム層が積層された積層テープが巻き付
けられている。そしてケースには一部に開口が設けられ
ており、当該開口部に舌状の押圧部を備えた転写ヘッド
が設けられている。積層テープは、この転写ヘッドの押
圧部で折り返されて、もう一つのリールに巻き取られて
いる。そしてこの折り返し部分がケースの外部に露出し
ている。転写式修正具を使用する際には、転写ヘッドの
押圧部を修正部位に押し当て、転写ヘッドによって積層
テープを修正部分に圧接しつつケースをずらしてゆく。
その結果、リールから積層テープが繰り出され、修正部
位に白い塗膜層が線状に転写される。
【0004】転写式修正具は、液の乾くのを待つ必要が
無いので、迅速に修正作業を行うことができる利点があ
る。しかしながら、転写式修正具は、一回の修正幅が、
積層テープの幅によって限定されてしまうという不満が
ある。すなわち転写式修正具は、積層テープの積層物
(塗膜層)を修正部位に転写するものであるから、転写
される積層物の幅は常に一定であり、この幅を加減する
ことはできない。そのため修正面積が広い場合には、平
行に何度も何度もテープを移動して面を埋めつくす必要
がある。逆に、文字の行間が詰まっている場合のように
修正幅が狭い場合には、必要以外の部分にまで積層物が
転写されてしまい、修正作業が困難となる。そこで転写
幅を任意に変更できれば便利である。前記した実開平6
−63391号は、転写される積層物の幅を変更するこ
とを目的の一つとするものであり、ケースの中に、二種
類の幅の積層テープを内蔵している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】実開平6−63391
号に開示された修正具は、転写幅を変更することができ
るものの、ケース内に二つの積層テープを内蔵するた
め、どうしても外形が大きくなってしまう問題点があ
る。またこの構成は、複数の幅の積層テープを内蔵する
ものであるから、転写幅の選択数に限界があり、実際上
可能な構成は、せいぜい3種類程度の選択数である。さ
らにこの修正具は、ケース内に二つの積層テープを内蔵
するが、二つの積層テープの使用頻度は一様ではなく、
相当の相違がある。そのためいずれか一方の積層テープ
だけが先に消耗し、その後は、結局旧来の単一幅の修正
具と同一となってしまう。
【0006】本発明は、従来技術の上記した問題点に注
目し、外形が小さく、転写幅の選択数が多く、且つ積層
テープを使い切るまで、複数の転写幅を選択することが
できる転写具の開発を課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】そして上記した課題を解
決するための請求項1に記載の発明は、一部に開口を有
するケースと、ケース内に内蔵された積層テープと、ケ
ースの開口近くに設けられた転写ヘッドを備え、積層テ
ープの一部をケースの開口から露出させ、転写ヘッドを
積層テープに押し当てて積層テープの積層物を転写する
転写具において、前記転写ヘッドは長さの異なる二以上
のエッジ部を有し、エッジ部を選択的に積層テープに押
し当てて積層物を転写することが可能であることを特徴
とする転写具である。
【0008】本発明の転写具は、転写ヘッドのエッジ部
を積層テープに押し当てて積層物を転写する。また本発
明の転写具では、長さの異なる二以上の複数のエッジ部
を備え、エッジ部を選択的に積層テープに押し当てて積
層物を転写することが可能である。本発明の転写具で
は、エッジ部によって押圧された部位の積層物が紙等に
転写されるが、本発明の転写具では、長さの異なる二以
上のエッジ部を備えるので、積層テープに押し当てるエ
ッジ部を選択することにより、転写幅を変化させること
ができる。
【0009】また上記した発明を具体化した請求項2に
記載の発明は、転写ヘッドには3以上のエッジ部が設け
られ、各エッジ部を結ぶ直線は、外向きに凸となること
を特徴とする請求項1に記載の転写具である。
【0010】本発明の転写具では、各エッジ部を結ぶ直
線は、外向きに凸となっている。そのため積層テープを
転写ヘッドに巻回した際、いずれのエッジ部にも積層テ
ープが当接する。したがって各エッジ部を選択的に積層
テープに押し当てて積層物を転写することが可能であ
る。
【0011】また上記の発明を改良したもう一つの発明
は、ケース内の積層テープは転写ヘッドに順次繰り出さ
れ、エッジ部は長さの順に配されていて、エッジ部の長
さは積層テープの元側から進行方向に向かって順次短く
なっていることを特徴とする請求項1又は2に記載の転
写具である。
【0012】本発明の転写具は、各種の幅の転写をラン
ダムに繰り返し行う場合を想定し、転写ミスが少ない様
に工夫されたものである。すなわち本発明の転写具で
は、エッジ部の長さは積層テープの元側から進行方向に
向かって順次短くなっている。したがって、幅広い転写
を行い、それが終了した際における、より幅の狭い他の
エッジ部と当接している積層テープは、常に転写済のも
のである。当該部位にある積層テープは、既に当該部位
のエッジ部よりも長いエッジ部によって押圧されたもの
であるから、当該エッジ部と当接している部位の積層テ
ープには積層物は無い。したがって先に使用したエッジ
部よりも長さの短いエッジ部を使用する際には、操作当
初は転写が全くできない。
【0013】しかしながら、その様に、全く転写ができ
ない場合、通常の使用者は、再度操作をやり直す動作を
行うものである。そうすると本発明の転写具では、操作
をやり直して短い長さのエッジ部を紙等に押し当て、転
写具を移動させる内、新たな積層テープが繰り出されて
積層テープのバージン面が現れるので、所望の幅の転写
を行うことができる。また逆に先に幅の狭い他のエッジ
部を使用し、その後に幅広い転写を行う場合には、後で
使用する長さの長いエッジ部に、常に積層テープのバー
ジン面があるので、直ちに所望の幅の転写を行うことが
できる。すなわち本発明の転写具は、どのエッジ部を使
用する場合であっても、転写は、積層テープのバージン
面から開始される。
【0014】本発明の構成に反して、エッジ部の長さを
積層テープの元側から進行方向に向かって順次長く配置
したり、ランダムに配置すると、転写が使用済みの積層
テープから開始される場合があり、具合が悪い。すなわ
ち本発明の構成に反する場合は、特定の幅の転写を行
い、その転写が終了した際、当該転写に使用したエッジ
部の先端側にあるエッジ部には、転写済の積層テープが
当接している。しかしながら先に使用したエッジ部より
も先のエッジ部の方が長い場合、当該先のエッジ部との
当接部にはまだ積層物が残っている。そのため使用者が
転写具を操作すると、残渣部分の積層物が紙等に転写さ
れてしまう。より具体的には、積層テープの縁の部分だ
けが転写され、肝心の中心部分がすっぽりと空洞状態と
なる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下さらに、本発明の実施形態に
ついて説明する。図1は、本発明の実施形態の転写具の
正面断面図である。図2は、図1の転写具の転写ヘッド
の先端部分の斜視図である。図3は、図1の転写具の転
写ヘッド部分の先端部分の正面図及び底面図である。図
4は、積層テープの斜視図である。図5は、第一エッジ
部を使用する際における転写ヘッドと積層テープ及び被
転写物の関係を示す説明図である。図6は、第二エッジ
部を使用する際における転写ヘッドと積層テープ及び被
転写物の関係を示す説明図である。図7は、第三エッジ
部を使用する際における転写ヘッドと積層テープ及び被
転写物の関係を示す説明図である。図8は、もう一つの
実施形態における転写具の転写ヘッド部分の先端部分の
正面図及び底面図である。図9は、さらにもう一つの実
施形態における転写具の転写ヘッド部分の先端部分の正
面図及び底面図である。さらにもう一つの実施形態にお
ける転写具の転写ヘッド部分の先端部分の平面図、正面
図及び底面図である。
【0016】図1において、1は、本実施形態の転写具
を示す。本実施形態の転写具1は、具体的には転写式修
正具であり、ケース2内に、二つのリール3,4が内蔵
されている。またケース2には、本実施例形態に特有の
部材たる転写ヘッド5が設けられている。以下、順次説
明する。
【0017】本実施形態で採用するケース2は、ポリプ
ロピレン等の樹脂の射出成形によって作られたものであ
り、偏平形状であって、正面から見て図1の様な楕円形
をしている。ケース2は、裏板と表板(図示せず)とを
合わせたものであり、内部にはリール3等が内蔵される
空間がある。ケース2の一端部には開口8が設けられて
いる。
【0018】そしてこの開口8の部分には、ケース2と
は別成形によって作られた転写ヘッド5が設けられてい
る。転写ヘッド5は、ポリエチレン、ナイロン、ポリア
セタールやポリプロピレン等の樹脂の射出成形によって
作られたものであり、図1の様に後端側にリング状の係
合部10を持つ。係合部10は、ケース2に設けられた
ピン11と係合して転写ヘッド5をケース2に固定する
役目をする他、転写ヘッド5に弾力性を付与する働きを
する。
【0019】一方、転写ヘッド5の先端側は図1乃至図
3に示すように、ブロック状をしており、三つのエッジ
部12,13,14及びガイド18が設けられている。
すなわち転写ヘッド5の先端側は、前記したリング状の
係合部10に連続する板状部材17を持ち、その両端に
三角形状のガイド18が設けられている。板状部材17
の先端部分は、ガイド18からさらに先に延びている。
そして板状部材17の先端部分の一方の面に多角形の隆
起物16があり、その隆起物16に平行且つ直線状の三
つのエッジ部12,13,14が形成されている。
【0020】三つのエッジ部12,13,14の内、最
も後端寄りに設けられた第一エッジ部12は、前記した
板状部材17の幅と同一の長さを持ち、且つ板状部材1
7の中心線からの垂直距離(高さ)は、板状部材17の
幅の約半分である。
【0021】そしてその隣に設けられた第二エッジ部1
3は、板状部材17の幅の約3分の2の長さを持ち、板
状部材17の中心線からの垂直距離(高さ)は、板状部
材17の幅の約3分の1である。
【0022】また最も先端側に設けられた第三エッジ部
14は、板状部材の厚さ程度の長さであり、板状部材1
7の中心線からの垂直距離(高さ)は、板状部材17の
厚さ程度である。
【0023】三つのエッジ部12,13,14及び板状
部材17の全体を観察すると、各エッジ部の中心及び板
状部材17の先端の中心を結ぶと、図3の様に各エッジ
部12,13,14が外向きに凸となっている。すなわ
ち三つのエッジ部12,13,14と板状部材17の先
端を含む板状部材17の先端部分の投影図は、図3の様
な凸多角形となる。また後記する様に積層テープ20
は、第一エッジ部12、第二エッジ部13,第三エッジ
部14の順に巻回されるので、三つのエッジ部12,1
3,14の長さは、積層テープの元側から進行方向に向
かって順次短くなるように配されている。
【0024】リール3,4は、公知の転写具と大差な
く、回転軸を有し、当該回転軸を介してケース2に回転
自在に支持されている。またリール3,4には、図示し
ない歯車が取り付けられており、両者は互いに嵌合して
いて積層テープ20が弛むことのないように工夫されて
いる。
【0025】そして前記した二つのリール3,4の内、
転写ヘッド5から遠い方のリール3には、転写前の積層
テープ20が巻かれている。積層テープ20は、ケース
2の開口8に延び、転写ヘッド5と当接し、第一エッジ
部12、第二エッジ部13、第三エッジ部14を経て板
状部材17の先端に至り、板状部材17の先端で折り返
される。そしてさらにもう一つのリール4に巻き取られ
る。本実施形態では、各エッジ部及び板状部材17の先
端の中心を結ぶ線が外向きに凸となっているので、積層
テープ20は、第一エッジ部12、第二エッジ部13、
第三エッジ部14及び板状部材17の全てと当接する。
【0026】なお積層テープ20は、ポリエステル樹脂
等の離形性に優れたフィルムの基材25に、隠蔽性に優
れ、粘着性を有する積層物(塗膜層)26を積層したも
のである。隠蔽性に優れた積層物(塗膜層)26を構成
する物質は、一般的には白色顔料たる酸化チタン粉末が
用いられるが、他にチタンイエロー、酸化鉄、群青、コ
バルトブルー、酸化クロムグリーン、スピネルグリー
ン、黄鉛、クロムバーミリオン、カドミウムイエロー、
カドミウムレッド等の他の色の顔料を使用する場合もあ
る。また他にアゾレーキ系、ハンザ系、ベンズイミダゾ
ロン系、モノアゾ系、フタロシアニン系、キナクリドン
系、アンスラキノン系、イソインドリロン系等の有機顔
料も使用可能である。
【0027】本発明の転写具では、積層テープ20の積
層物(塗膜層)26を部分的に剥離して転写を行うの
で、積層物(塗膜層)26は、公知のものよりも破断強
度が低いものを採用することが望ましい。より具体的に
は、破断強度が1.3×102g/mm2 以下であるこ
とが望ましい。また積層テープ20は、公知の転写具に
使用されているものをそのまま使用しても差し支えない
が、特に図4に示すような長手方向にスリット27が設
けられたものを使用することが推奨される。図4に示す
積層テープ20は、基材25に積層物(塗膜層)26を
積層した点で公知のそれと同様であるが、積層物(塗膜
層)26が任意の幅に剥離することができる様に、積層
物(塗膜層)26に長手方向に延びるスリット27が設
けられている。そのため幅の狭い転写を行う際には、積
層物(塗膜層)26はスリット27の部分で適当な幅に
切れるので、転写物の端面が綺麗である。
【0028】次に、本実施形態の転写具1の作用を、使
用手順に沿って説明する。転写具1の基本的な作用は、
公知のそれと大差無く、修正しようとする紙等の上に転
写ヘッド5を押し当て、転写ヘッド5と紙等との間に積
層テープ20を介在させて転写具1を移動させる。する
と積層テープ20の積層物(塗膜層)26が基材25か
ら剥離し、修正部位に転写されてゆく。また転写具1の
移動に伴い、リール3から新たな積層テープ20が次々
に繰り出され、積層物(塗膜層)26は修正部位紙に連
続的に転写されて行く。また残った基材25は、順次リ
ール4に巻き取られて行く。
【0029】ここで、本実施形態の転写具1は、幅の広
い転写と幅の狭い転写を選択的に行うことができる点に
特徴がある。すなわち幅の広い転写を行う場合には、図
5の様に転写具1を寝かせ、最も長さの長い第一エッジ
部12を紙等の被転写物28に当接させる。そして第一
エッジ部12によって積層テープ20を押圧し、積層物
26を剥離して被転写物28に転写する。第一エッジ部
12の長さは、板状部材17の幅と同一であるため、積
層テープ20の幅よりも広く、図5(a)の様に積層テ
ープ20の全幅にわたって積層物26が剥離され、幅の
広い転写が行われる。最も長い第一エッジ部12を使用
して転写を行う場合には、図5(b)の様にリール4に
は基材25だけが巻き取られて行く
【0030】次に少し幅の狭い転写を行う場合には、図
6の様に転写具1を45°程度に傾けて使用し、第二エ
ッジ部13を紙等の被転写物28に当接させる。そして
第二エッジ部13によって積層テープ20を押圧し、積
層物26を剥離し被転写物28に転写する。第二エッジ
部13は、前記した様に板状部材17の幅の約3分の2
の長さであり、図6(b)に示すように、当該長さに相
当する幅の積層物26が剥離され、転写が行われる。な
お、第二エッジ部13の長さは、積層テープ20の幅よ
りも短いので、図6(b)に示すように、積層テープ2
0は、縁の部分に積層物26を残した状態でリール4に
巻き取られて行く。
【0031】またさらに幅の狭い転写を行う場合には、
図7の様に転写具1を60°程度に立てて使用し、第三
エッジ部14を紙等の被転写物28に当接させる。そし
て第二エッジ部14によって積層テープ20を押圧し、
積層物26を剥離して被転写物28に転写する。第三エ
ッジ部14は、前記した様に長さが非常に短いので、図
7(b)に示すように、積層テープ20の中央部分にあ
る積層物26だけが剥離されて転写が行われる。第三エ
ッジ部14を使用して転写を行う場合には、積層テープ
20は、大部分に積層物26を残したままの状態でリー
ル4に巻き取られて行く。
【0032】次に、一旦転写作業を終了した後、再度転
写作業を行う場合の状況について説明する。いま例えば
図7の様に最も短い第三エッジ部14を使用して、最も
幅の狭い転写を行い、引き続いて第一エッジ部12を使
用して最も幅の広い転写を行う場合を想定する。そうす
ると、最初に最も短い第三エッジ部14を使用して、最
も幅の狭い転写をし終えた時、図7の様に、次に使用す
る第一エッジ部12の位置にある積層テープ20は、ま
だ転写作業に供されておらず、バージンの状態である。
したがって図5の様に転写具1を寝かせることにより、
直ちに幅広の転写を行うことができる。
【0033】逆に図5の様に幅広い転写を行った後に、
図7の様に狭い幅の転写を行う場合では、図5の様に第
一エッジ部12での転写を終えた時に、次に使用する第
三エッジ部14に位置する積層テープ20は、図5
(a)(b)の様に基材25だけであって積層物26は
無い。従って第三エッジ部14で積層テープ20を押圧
しても紙等の被転写物には何も転写されない。そして使
用者が転写具1を移動させるうちに、新たな転写テープ
20が繰り出されて転写テープ20のバージン面が第三
エッジ部14に現れ、幅の狭い転写が可能となる。
【0034】以上説明した実施形態では、三つのエッジ
部12,13,14の長さを、積層テープの元側から進
行方向に向かって順次短くなるように配した。この構成
は、前述した様に、どのエッジ部を使用する場合であっ
ても、積層テープのバージン面から転写が開始される効
果があり、推奨される構成であるが、本発明はこの構成
に限定されるものではなく、エッジ部12,13,14
の長さを、ランダムに配したものも本発明の技術的範囲
に含まれる。
【0035】また上記した実施形態では、各エッジ部1
2,13,14は、多角形状であって、それぞれが平面
で結ばれた形状を例示したが、本発明は、必ずしもこの
形状にこだわるものではなく、図8の様に各エッジ部1
2,13,14が曲面で結ばれていて各エッジ部12,
13,14部分だけが他の部位から突出した形状のもの
でも良い。また先に図示した実施形態では各エッジ部1
2,13,14はいずれも線状であるが、図9に示す様
に、各エッジ部12,13,14は板状部材17の厚さ
相当、或いはそれ以上の幅を持つものであってもよい。
【0036】さらに上述の実施形態では、エッジ部はい
ずれも板状部材17の一方の面に設けたが、図10の様
に両方の面にエッジ部を設ける構成も可能である。図1
0に図示した実施形態では、板状部材17の一方の面に
エッジ部12,13,14があり、他方の面に第四エッ
ジ部32,第五エッジ部33及び第六エッジ部34が設
けられている。
【0037】以上の実施形態では、ケース2の中に二つ
のリール3,4を内蔵して使用済みの積層テープ20を
巻き取る構成を例示したが、ケース内にただ一つのリー
ルを内蔵して、使用済みの積層テープ20は外部に放出
してしまう構成のものにも、本発明は適用可能である。
【0038】また以上の実施形態は、いずれも本発明を
転写式修正具に応用した例を示すものであるが、本発明
の用途は転写式修正具に限定されるものではなく、他に
蛍光テープや両面粘着テープの貼り付け治具等にも応用
可能である。なお蛍光テープには、ラインマーカの代わ
りとして使用されるものが実用化されており、この蛍光
テープの転写にも本発明の転写具が採用できる。ライン
マーカの代わりとして使用される蛍光テープは、先の実
施例で説明した塗膜層の代わりに、透明性を有する蛍光
顔料層を設けたものであり、フィルムの基材から蛍光顔
料を含んだ塗膜層を剥離して転写するものである。また
他に、基材とは別途に透明の蛍光フィルム層を有し、基
材からフィルム層と蛍光フィルム層を剥離するものもあ
る。両面粘着テープには、離型紙層に糊層が積層された
ものであり、離型紙層から糊層を剥離して転写するもの
が知られている。
【0039】
【発明の効果】本発明の転写具は、外形が小さく、転写
幅の選択数が多く、且つ積層テープを使い切るまで、複
数の転写幅を選択することができる効果がある。また本
発明の転写具は、構造が簡単であって製造が容易であ
り、操作性も高いという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の転写具の正面断面図であ
る。
【図2】図1の転写具の転写ヘッドの先端部分の斜視図
である。
【図3】図1の転写具の転写ヘッド部分の先端部分の正
面図及び底面図である。
【図4】積層テープの斜視図である。
【図5】第一エッジ部を使用する際における転写ヘッド
と積層テープ及び被転写物の関係を示す説明図である。
【図6】第二エッジ部を使用する際における転写ヘッド
と積層テープ及び被転写物の関係を示す説明図である。
【図7】第三エッジ部を使用する際における転写ヘッド
と積層テープ及び被転写物の関係を示す説明図である。
【図8】もう一つの実施形態における転写具の転写ヘッ
ド部分の先端部分の正面図及び底面図である。
【図9】さらにもう一つの実施形態における転写具の転
写ヘッド部分の先端部分の正面図及び底面図である。
【図10】さらにもう一つの実施形態における転写具の
転写ヘッド部分の先端部分の平面図、正面図及び底面図
である。
【符号の説明】
1 転写具 2 ケース 5 転写ヘッド 12 第一エッジ部 13 第二エッジ部 14 第三エッジ部 20 積層テープ 32 第四エッジ部 33 第五エッジ部 34 第六エッジ部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一部に開口を有するケースと、ケース内
    に内蔵された積層テープと、ケースの開口近くに設けら
    れた転写ヘッドを備え、積層テープの一部をケースの開
    口から露出させ、転写ヘッドを積層テープに押し当てて
    積層テープの積層物を転写する転写具において、前記転
    写ヘッドは長さの異なる二以上のエッジ部を有し、エッ
    ジ部を選択的に積層テープに押し当てて積層物を転写す
    ることが可能であることを特徴とする転写具。
  2. 【請求項2】 転写ヘッドには3以上のエッジ部が設け
    られ、各エッジ部を結ぶ直線は、外向きに凸となること
    を特徴とする請求項1に記載の転写具。
  3. 【請求項3】 ケース内の積層テープは転写ヘッドに順
    次繰り出され、エッジ部は長さの順に配されていて、エ
    ッジ部の長さは積層テープの元側から進行方向に向かっ
    て順次短くなっていることを特徴とする請求項1又は2
    に記載の転写具。
JP34718197A 1997-12-01 1997-12-01 転写具 Pending JPH11157291A (ja)

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