JPH10309892A - 転写具 - Google Patents

転写具

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JPH10309892A
JPH10309892A JP13594697A JP13594697A JPH10309892A JP H10309892 A JPH10309892 A JP H10309892A JP 13594697 A JP13594697 A JP 13594697A JP 13594697 A JP13594697 A JP 13594697A JP H10309892 A JPH10309892 A JP H10309892A
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transfer
case
head
reel
tape
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JP13594697A
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English (en)
Inventor
Mika Nishigori
美花 錦織
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Sakura Color Products Corp
Original Assignee
Sakura Color Products Corp
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H37/00Article or web delivery apparatus incorporating devices for performing specified auxiliary operations
    • B65H37/002Web delivery apparatus, the web serving as support for articles, material or another web
    • B65H37/005Hand-held apparatus
    • B65H37/007Applicators for applying coatings, e.g. correction, colour or adhesive coatings

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  • Adhesive Tape Dispensing Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来技術の転写具は、修正箇所がケースの影
になって見えにくい。そこで修正箇所が見やすく、修正
箇所の始点と終点の確認が容易な転写具を開発する。 【解決手段】 転写ヘッド8は、ケース2の6面を構成
する壁20乃至25の内、最も面積が大きい壁21(図
面では下面)に設けられている。言い換えると、転写ヘ
ッド8は、先端(転写テープとの接触線)15を接地
し、ケース2の主要な壁を水平又は垂直に置いた際にお
ける、転写ヘッド8真上のケースの壁面の高さHが、最
小となる部位に設けられている。転写ヘッド8の向き
は、転写テープとの接触線15が、転写ヘッドの取り付
け部位の略長手方向を向いている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、転写式修正具、蛍
光色テープ、両面粘着テープの貼り付け治具等に利用さ
れる転写具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ボールペンや万年筆等で書かれたインキ
書きの文字を修正する場合、旧来では液状の修正液が使
用され、この液状の修正液を刷毛やペン状の塗布具によ
って修正部位に塗布していた。しかしながら修正液は液
体であるため、修正部分に新たな文字を記載するには、
液の乾燥を待たねばならない不便さがあった。そこで近
年では、液状のものに代わって、転写式修正具が普及し
ている。
【0003】転写式修正具は、例えば実開平6−593
55号等に開示されたものである。図9は、従来技術の
転写式修正具の断面図を示すものであり、転写式修正具
100は、図9の様にケース101内に繰り出しリール
102と巻き取りリール103が内蔵され、そのうちの
繰り出しリール102に転写テープ106が巻き付けら
れている。そしてケース101には一部に開口が設けら
れており、当該開口部に舌状の転写ヘッド105が設け
られている。従来技術の転写式修正具100において
は、転写ヘッド105は、ケースの突端部分に設けられ
ている。また転写ヘッド105の転写テープ106との
接触線は、ケース102の幅方向に向いている。
【0004】転写テープ106は、この転写ヘッド10
5の部分で折り返されて、巻き取りリール103に巻き
取られている。そしてこの折り返し部分がケース101
の外部に露出している。転写式修正具100を使用する
際には、転写ヘッド105の部位を修正部位に押し当
て、転写ヘッド105によって転写テープ106を修正
部分に圧接しつつケース101を傾け、図9の矢印の方
向にずらしてゆく。その結果、繰り出しリール102か
ら転写テープ106が繰り出され、修正部位に白い塗膜
層が線状に転写される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】転写式修正具100
は、液の乾くのを待つ必要がないので、迅速に修正作業
を行うことができる利点がある。しかしながら、従来技
術の転写式修正具100は、いわゆる手暗がりとなって
修正作業の際に修正部分が見にくいという問題点があ
る。すなわち転写式修正具100は、ケース101を手
で保持して、転写ヘッド105の部位を修正部位に押し
当て、ケース101を傾け、ケース101を転写ヘッド
105の接触線に対して垂直の方向に移動させる。その
ため修正しようとする部位(転写前の部位)や転写直後
の膜は、使用者108の目から見てケース101の影と
なり、見えにくい。そのため従来技術の転写式修正具1
00では、修正しようとする部位の始点と終点の確認が
困難である。加えて転写式修正具100は、力の掛け加
減によって、塗膜層が破れたり、転写されなかったりす
ることが多く、転写直後の塗膜を確認できないのは不便
である。そこで本発明は、従来技術の上記した問題点に
注目し、転写直前や直後の転写物が見やすい転写具の開
発を課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】そして上記した課題を解
決するための請求項1記載の発明は、壁面で囲まれたケ
ースを有し、前記ケースの一部には転写ヘッドが設けら
れ、前記ケース内には転写テープが巻き付けられた繰り
出しリール及び使用済みの転写テープが巻き取られる巻
き取りリールが内蔵され、繰り出しリールの転写テープ
は、転写ヘッドを経由して巻き取りリールに巻き取られ
る転写具において、転写ヘッドは、その先端を接地した
際における、転写ヘッド真上のケースの壁面の高さが、
ケース全長の2分の1以下となる部位に設けられ、さら
に転写ヘッドの転写テープとの接触線は、転写ヘッドの
取り付け部位の略長手方向を向き、繰り出しリールから
繰り出された転写テープは、捻転されて転写ヘッドに当
接されていることを特徴とする転写具である。
【0007】本発明の転写具では、転写ヘッドは、真上
部分のケースの壁面の高さが、ケース全長の2分の1以
下となる部位に設けられている。そのため転写する際に
ケースを傾けた場合、ケースの投影面積と修正しようと
する部位等との重なり部分が小さく、塗膜等の転写物が
見えやすい。また本発明では、転写テープとの接触線
は、転写ヘッドの取り付け部位の略長手方向を向く。従
って転写具は、長手方向に対して垂直方向に移動して転
写が行われる。そのため本発明では、ケースを僅かに移
動させると、修正しようとする部位や転写された塗膜を
目視できる。
【0008】また同様の目的を達成するための請求項2
に記載の発明は、壁面で囲まれたケースを有し、前記ケ
ースの一部には転写ヘッドが設けられ、前記ケース内に
は転写テープが巻き付けられた繰り出しリール及び使用
済みの転写テープが巻き取られる巻き取りリールが内蔵
され、繰り出しリールの転写テープは、転写ヘッドを経
由して巻き取りリールに巻き取られる転写具において、
ケースは繰り出しリールと巻き取りリールが配される大
容積部分と、転写テープが導かれる小容積部分とを備
え、転写ヘッドは前記小容積部分であって転写ヘッド真
上のケースの壁面の高さが最大とならない壁面を選択し
て当該壁面部分に設けられ、さらに転写ヘッドの転写テ
ープとの接触線は、転写ヘッドの取り付け部位の略長手
方向を向き、繰り出しリールから繰り出された転写テー
プは、捻転されて転写ヘッドに当接されていることを特
徴とする転写具である。
【0009】本発明の転写具では、転写ヘッドは小容積
部分であって転写ヘッド真上のケースの壁面の高さが最
大とならない壁面を選択して当該壁面部分に設けられて
いる。そのため転写する際にケースを傾けた場合、ケー
スの投影面積と修正しようとする部位等との重なり部分
が小さく、塗膜が見えやすい。また本発明についても、
転写テープとの接触線は転写ヘッドの取り付け部位の略
長手方向を向くので、転写具は、長手方向に対して垂直
方向に移動して転写が行われ、修正しようとする部位
や、転写された塗膜を容易に目視することができる。
【0010】また同様の目的を達成するための請求項3
に記載の発明は、壁面で囲まれたケースを有し、前記ケ
ースの一部には転写ヘッドが設けられ、前記ケース内に
は転写テープが巻き付けられた繰り出しリール及び使用
済みの転写テープが巻き取られる巻き取りリールが内蔵
され、繰り出しリールの転写テープは、転写ヘッドを経
由して巻き取りリールに巻き取られる転写具において、
転写ヘッドは、前記ケースの最も面積が大きい壁面又は
当該壁面と平行な部位に配され、転写ヘッドの転写テー
プとの接触線は、転写ヘッドの取り付け部位の略長手方
向を向き、繰り出しリールから繰り出された転写テープ
は、捻転されて転写ヘッドに当接されていることを特徴
とする転写具である。
【0011】転写具では、一般的にケース内に繰り出し
リールと巻き取りリールが内蔵されているが、これらは
直径の割に厚さが薄い。そのためケースは必然的に平べ
ったいものとなる。本発明の塗布具は、転写ヘッドが最
も面積が大きい壁面又は当該壁面と平行な部位に配され
ているから、転写ヘッド部分の高さは低い。そのため転
写するためにケースを傾けた場合、ケースの投影面積と
修正しようとする部位等との重なり部分が小さく、修正
箇所が見えやすい。また本発明についても、転写テープ
との接触線は、転写ヘッドの取り付け部位の略長手方向
を向くので、転写具は、長手方向に対して垂直方向に移
動して転写が行われ、修正しようとする部位等の目視が
容易である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下さらに本発明の実施形態につ
いて説明する。図1(a)は、本発明の実施形態の塗布
具の斜視図であり、(b)(c)(d)(e)(f)は
転写ヘッドの斜視図である。図2は、本発明の他の実施
形態の塗布具の斜視図である。図3は、図1、図2の実
施形態における転写テープの懸架経路を示す斜視図であ
る。図4は、図1、図2の実施形態における転写テープ
の懸架経路の変形例を示す斜視図である。図5は、本発
明の他の実施形態の塗布具の斜視図である。図6は、本
発明の他の実施形態の塗布具の斜視図である。図7は、
図5、図6の実施形態における転写テープの懸架経路を
示す斜視図である。図8は、図5、図6の実施形態にお
ける転写テープの懸架経路の変形例を示す斜視図であ
る。
【0013】図1において、1は、本実施形態の転写具
を示す。本実施形態の転写具1は、具体的には転写式修
正具であり、ケース2内に、繰り出しリール3と巻き取
りリール5が内蔵され、またケース2には転写ヘッド8
が設けられている。
【0014】順次説明すると、本実施形態の転写具1で
は、ケース2は、ポリプロピレン等の樹脂の射出成形に
よって作られたものであり、偏平形状であって、上から
見ると略台形状をしている。すなわちケース1には、繰
り出しリール3と巻き取りリール5が配される大容積部
分Aと、転写テープが導かれる小容積部分Bとを備え、
外観は台形状となっている。
【0015】またケース2の一部には図示しない開口が
設けられ、この開口部分には、ケース2とは別成形によ
って作られた転写ヘッド8が設けられている、転写ヘッ
ド8の形状は、公知のそれと同様であり、図1(b)か
ら(f)の様に略三角形の案内板11の間に舌状板12
が挟まれたものである。図1(b)は、舌状板12が真
っ直ぐである転写ヘッド8の例であり、図1(c)は、
舌状板12の先端がやや曲がった転写ヘッド8の例であ
る。また(d)は、先端の稜線が丸みを帯びた転写ヘッ
ド8の例である。(e)(f)は、先端部分が薄く作ら
れた転写ヘッド8の例であり、(e)は先端が真っ直ぐ
に作られた例であり、(f)は、先端をやや曲げて作ら
れた例である。本実施形態に使用する転写ヘッドには、
舌状板12の先端がやや曲がった構成が望ましく、また
いずれの場合でも、使用時に軽く曲がる程度の弾性を持
つことが望ましい。この様な観点からは、前述の(f)
の様な先端が薄く、かつ先端を曲げて作られた転写ヘッ
ド8が最も好ましい。
【0016】転写ヘッド8自体の素材については、従来
技術と同様であり、ポリエチレン、ナイロン、ポリアセ
タールやポリプロピレン等の樹脂の射出成形や、金属に
よって作られる。舌状板12の先端部15は、転写テー
プと接触する。舌状板12の先端形状は、図1(d)の
様に幾分丸みを帯びている場合も多いが、本発明で肝心
な点は、先端部15の大まかな向きであり、「接触線」
という場合には、丸みは無視して考える。もし現実に丸
みがあるばあいは、概略的な直線に置き換えて、向きを
検討する。
【0017】本実施形態の転写具1では、転写ヘッド8
の位置及び向きが重要であり、詳細に説明する。本実施
形態の転写具1では、転写ヘッド8は、ケース2の6面
を構成する壁20乃至25の内、最も面積が大きい壁2
1(図面では下面)に設けられている。言い換えると、
転写ヘッド8は、先端(転写テープとの接触線)15を
接地し、ケース2の主要な壁を水平又は垂直に置いた際
における、転写ヘッド8の真上部分のケースの壁面の高
さHが、最小となる部位に設けられている。この様な位
置関係に転写具1を置いた場合の、転写ヘッド8真上の
ケースの壁面の高さHは、少なくとも転写具1の全長の
2分の1以下であることが必要であり、最も望ましい転
写ヘッド8の位置は、本実施形態の様な高さHが最も低
くなる位置である。さらに本実施形態の転写具1では、
転写ヘッド8が設けられた部位は、ケース2の内でもリ
ール等が内蔵されない小容積部分であって、転写ヘッド
8真上のケースの壁面の高Hが最小の壁面である。
【0018】また転写ヘッド8の向きは、転写テープと
の接触線15が、転写ヘッドの取り付け部位の略長手方
向を向いている。
【0019】繰り出しリール3と巻き取りリール5は、
本実施形態では何れも回転軸を垂直に向け(使用時の姿
勢を基準とする)、横に並べて配置されている。また繰
り出しリール3と巻き取りリール5の間には、図示しな
い歯車が設けられており、繰り出しリール3と巻き取り
リール5は同期的に回転する。転写テープ30は、公知
のそれと何ら変わるものではなく、ポリエステル樹脂等
の離形性に優れたフィルムの基材に、隠蔽性に優れ、粘
着性を有する塗膜層を積層したものである。隠蔽性に優
れた塗膜層を構成する物質は、一般的には白色顔料たる
酸化チタン粉末が用いられるが、他にチタンイエロー、
酸化鉄、群青、コバルトブルー、酸化クロムグリーン、
スピネルグリーン、黄鉛、クロムバーミリオン、カドミ
ウムイエロー、カドミウムレッド等の他の色の顔料を使
用する場合もある。また他にアゾレーキ系、ハンザ系、
ベンズイミダゾロン系、モノアゾ系、フタロシアニン
系、キナクリドン系、アンスラキノン系、イソインドリ
ロン系等の有機顔料も使用可能である。
【0020】そして転写テープ30は、バージンの状態
で繰り出しリール3に巻き付けられ、使用済みの転写テ
ープ30は巻き取りリール5に巻き付けられる。またそ
の間において、繰り出しリール3から繰り出された転写
テープ30は捻転され、転写ヘッド8の先端15で折り
返される。
【0021】本実施形態における転写テープ30の懸架
経路は、図3の通りである。すなわち転写テープ30
は、巻き取りリール5側に塗膜層を向けた状態で、繰り
出しリール3から繰り出され、真っ直ぐに引き出され
る。そして転写ヘッド8の近辺で、転写ヘッド8の方向
に向かって180°捻転され、転写ヘッド8側に進路を
変える。この時、塗膜層は裏返る。そして転写ヘッド8
の先端で折り返される。続いて転写テープ30は、再度
180°捻転され、前記した繰り出しリール3から繰り
出された部位と平行に引かれ、巻き取りリール5に巻き
取られる。
【0022】次に本実施形態の転写具1の使用方法を説
明する。本実施形態の転写具1は、転写ヘッド8を紙等
に押しつけ、転写ヘッド8の転写テープ30との接触線
15に対して垂直方向に転写具1を移動させる。具体的
には、図1の矢印Cの様に、ケース2を横方向に移動さ
せ、転写を行う。この時、本実施形態の転写具1では、
転写ヘッド8は小容積部分Bにあって、移動方向は、ケ
ース1の短辺に沿った方向であるため、僅かの移動によ
って、転写位置がケース1の投影部分から外れる。また
転写時に転写具1を傾けても、転写ヘッド8の取り付け
部位の全高(H+転写ヘッド8の高さ)は、極めて低い
ので、修正しようとする部位が影になることはない。
【0023】以上説明した塗布具1は、ケース2が台形
のものを例に説明し、繰り出しリール3と巻き取りリー
ル5のレイアウトは、回転軸を垂直に向けて横に並べて
配置したものを示したが、ケースの形状や、リール3,
5のレイアウトは、他のあらゆるものが利用可能であ
る。以下、ケースの形状とリール3,5のレイアウトの
変形例について説明する。なお、先の実施形態と同一の
機能を果たす部材には、同一の番号を付して重複した説
明を省略する。
【0024】図2は、本発明の塗布具を細形の転写具1
に応用したものである。本実施形態の塗布具1では、ケ
ース2は、大容積部分Aと、小容積部分Bとに明確に別
れており、大容積部分Aには、繰り出しリール3と巻き
取りリール5が配され、小容積部分Bは、単に転写テー
プ30が導かれる通路となっている。また本実施形態で
は、繰り出しリール3と巻き取りリール5は前後した位
置に配されている。
【0025】転写テープ30の懸架経路は、図4の通り
であり、転写テープ30は巻き取りリール5側に塗膜層
を向けた状態で、繰り出しリール3から繰り出された
後、真っ直ぐに引き出され、転写ヘッド8の近辺で、転
写ヘッド8の方向に向かって180°捻転され、転写ヘ
ッド8に至る。そして転写ヘッド8の先端で折り返さ
れ、続いて、再度90°捻転され、前記した繰り出しリ
ール3から繰り出された部位と平行に引かれて、巻き取
りリール5に巻き取られる。
【0026】なお勿論、図3の形状のケース1でも前述
した図3のレイアウトでリール3,5を配置し、図3の
経路で転写テープ30を転写ヘッド8に至らせることも
できる。逆に図1の台形状のケース1に、図4のレイア
ウトを採用することもできる。
【0027】図5は、本発明の塗布具をオフセット形状
の転写具1に応用したものである。図5に示した転写具
1では、ケース2は略「L」字形をしている。また本実
施形態では、繰り出しリール3と巻き取りリール5は、
回転軸を水平方向に向けて(使用時の姿勢を基準とす
る)配置され、両者は互いに前後した位置に配されてい
る。本実施形態の転写具1では、転写ヘッド8は、ケー
スの6面を構成する壁40乃至46の内、「L」字に曲
がった部位の先端面44に設けられている。転写ヘッド
8は、先端(転写テープとの接触線)15を接地した際
における、転写ヘッド8真上のケースの壁面の高さH
は、全長Lの2分の1以下である。また転写ヘッド8が
設けられた部位は、ケース2の内でもリール等が内蔵さ
れない小容積部分Bであって。転写ヘッド8真上のケー
スの壁面の高Hが小さい壁面である。
【0028】また転写ヘッド8の向きは、転写テープと
の接触線15が、転写ヘッドの取り付け部位の略長手方
向を向いている。
【0029】そして転写テープ30の懸架経路は、図8
の通りである。すなわち転写テープ30は、繰り出しリ
ール3から水平方向に引き出される。そして転写テープ
30は、ケース2のL字部分付近で、90°した向きに
進路を変えると共に、90°捻転される。この時、塗膜
層は、裏返る。そして転写ヘッド8の先端で折り返され
る。続いて転写テープは、再度90°捻転され、前記し
た繰り出しリール3から繰り出された部位と平行に引か
れ、巻き取りリール5に巻き取られる。
【0030】図6は、より細形の塗布具1に本発明を適
用した例である。塗布具1の転写テープ30の懸架経路
は、前記した図8と同一である。
【0031】また上記した図5,図6の「L」字の塗布
具1では、他に図9の様な転写テープ30の懸架経路を
採用することも可能である。図9は、繰り出しリール3
と巻き取りリール5が同一軸線上に並んで配置されたも
のである。この様なレイアウトにおいては、転写テープ
30は、繰り出しリール3から水平方向に引き出され、
つづいて転写テープ30は、ケース2のL字部分付近
で、少し捻転し、やや内側に入り、さらに捻転して、下
向きに進路を変える。そして転写ヘッド8の先端で折り
返される。続いて転写テープ30は、捻転して外側に進
路を変え、さらに捻転して巻き取りリール5に巻き取ら
れる。
【0032】以上の実施形態は、いずれも本発明の転写
具を転写式修正具に応用した例を示すものであるが、本
発明の用途は転写式修正具に限定されるものではなく、
他に蛍光テープや両面粘着テープの貼り付け治具等にも
応用可能である。なお蛍光テープには、ラインマーカの
代わりとして使用されるものが実用化されており、この
蛍光テープの転写にも本発明の転写具が採用できる。ラ
インマーカの代わりとして使用される蛍光テープは、先
の実施例で説明した塗膜層の代わりに、透明性を有する
蛍光顔料層を設けたものであり、フィルムの基材から蛍
光顔料を含んだ塗膜層を剥離して転写するものである。
また他に、基材とは別途に透明な蛍光フィルム層を有
し、基材からフィルム層と蛍光フィルム層を剥離するも
のもある。また両面粘着テープは、離型紙層に糊層が積
層されたものであり、離型紙層から糊層を剥離して転写
するものが知られている。
【0033】
【発明の効果】本発明の転写具は、転写するためにケー
スを傾けた場合、ケースの投影面積と修正しようとする
部位等との重なり部分が小さく、修正しようとする部位
の始点と終点の確認が容易である効果がある。また本発
明の転写具は、転写するためにケースを傾けた場合、ケ
ースを僅かに移動させると、転写された塗膜等が目視で
きる。そのため本発明の転写具は、転写直後に転写物を
確認することができる効果があり、使い勝手が良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の実施形態の塗布具の斜視図
であり、(b)(c)(d)(e)(f)は転写ヘッド
の斜視図である。
【図2】本発明の他の実施形態の塗布具の斜視図であ
る。
【図3】図1、図2の実施形態における転写テープの懸
架経路を示す斜視図である。
【図4】図1、図2の実施形態における転写テープの懸
架経路の変形例を示す斜視図である。
【図5】本発明の他の実施形態の塗布具の斜視図であ
る。
【図6】本発明の他の実施形態の塗布具の斜視図であ
る。
【図7】図5、図6の実施形態における転写テープの懸
架経路を示す斜視図である。
【図8】図5、図6の実施形態における転写テープの懸
架経路の変形例を示す斜視図である。
【図9】従来技術の転写式修正具の断面図である。
【符号の説明】
1 転写具 2 ケース 3 繰り出しリール 5 巻き取りリール 8 転写ヘッド 15 転写ヘッドの先端(転写テープとの接触線) 30 転写テープ A 大容積部分 B 小容積部分

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁面で囲まれたケースを有し、前記ケー
    スの一部には転写ヘッドが設けられ、前記ケース内には
    転写テープが巻き付けられた繰り出しリール及び使用済
    みの転写テープが巻き取られる巻き取りリールが内蔵さ
    れ、繰り出しリールの転写テープは、転写ヘッドを経由
    して巻き取りリールに巻き取られる転写具において、転
    写ヘッドは、その先端を接地した際における、転写ヘッ
    ド真上のケースの壁面の高さが、ケース全長の2分の1
    以下となる部位に設けられ、さらに転写ヘッドの転写テ
    ープとの接触線は、転写ヘッドの取り付け部位の略長手
    方向を向き、繰り出しリールから繰り出された転写テー
    プは、捻転されて転写ヘッドに当接されていることを特
    徴とする転写具。
  2. 【請求項2】 壁面で囲まれたケースを有し、前記ケー
    スの一部には転写ヘッドが設けられ、前記ケース内には
    転写テープが巻き付けられた繰り出しリール及び使用済
    みの転写テープが巻き取られる巻き取りリールが内蔵さ
    れ、繰り出しリールの転写テープは、転写ヘッドを経由
    して巻き取りリールに巻き取られる転写具において、ケ
    ースは繰り出しリールと巻き取りリールが配される大容
    積部分と、転写テープが導かれる小容積部分とを備え、
    転写ヘッドは前記小容積部分であって転写ヘッド真上の
    ケースの壁面の高さが最大とならない壁面を選択して当
    該壁面部分に設けられ、さらに転写ヘッドの転写テープ
    との接触線は、転写ヘッドの取り付け部位の略長手方向
    を向き、繰り出しリールから繰り出された転写テープ
    は、捻転されて転写ヘッドに当接されていることを特徴
    とする転写具。
  3. 【請求項3】 壁面で囲まれたケースを有し、前記ケー
    スの一部には転写ヘッドが設けられ、前記ケース内には
    転写テープが巻き付けられた繰り出しリール及び使用済
    みの転写テープが巻き取られる巻き取りリールが内蔵さ
    れ、繰り出しリールの転写テープは、転写ヘッドを経由
    して巻き取りリールに巻き取られる転写具において、転
    写ヘッドは、前記ケースの最も面積が大きい壁面又は当
    該壁面と平行な部位に配され、転写ヘッドの転写テープ
    との接触線は、転写ヘッドの取り付け部位の略長手方向
    を向き、繰り出しリールから繰り出された転写テープ
    は、捻転されて転写ヘッドに当接されていることを特徴
    とする転写具。
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