JPH11157290A - 転写具 - Google Patents

転写具

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JPH11157290A
JPH11157290A JP34717997A JP34717997A JPH11157290A JP H11157290 A JPH11157290 A JP H11157290A JP 34717997 A JP34717997 A JP 34717997A JP 34717997 A JP34717997 A JP 34717997A JP H11157290 A JPH11157290 A JP H11157290A
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JP
Japan
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transfer
pressing portion
laminated tape
pressing
case
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JP34717997A
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English (en)
Inventor
Nobuaki Kobayashi
宣暁 小林
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Sakura Color Products Corp
Original Assignee
Sakura Color Products Corp
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Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H37/00Article or web delivery apparatus incorporating devices for performing specified auxiliary operations
    • B65H37/002Web delivery apparatus, the web serving as support for articles, material or another web
    • B65H37/005Hand-held apparatus
    • B65H37/007Applicators for applying coatings, e.g. correction, colour or adhesive coatings

Abstract

(57)【要約】 【課題】 外形が小さく、且つ積層テープを使い切るま
で、複数の転写幅を選択することができる転写具を開発
する。 【解決手段】 ケース2内に、積層テープが巻かれたリ
ール3が内蔵されている。ケース2には、転写ヘッド5
が設けられている。転写ヘッド5の先端側には、テーパ
形状が設けられており、板状部材17の先端の稜線部分
が、第一押圧部15として機能する。板状部材17の一
方の面には半球状の第二押圧部16が形成されている。
幅の広い転写を行う場合には、転写具1を立て、板状部
材17の先端の第一押圧部15を紙等の被転写物28に
当接させる。幅の狭い転写を行う場合には、図7の様に
転写具1を寝かせて使用し、第二押圧部16を紙等の被
転写物28に当接させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、転写式修正具、蛍
光色テープ、両面粘着テープの貼り付け治具等に利用さ
れる転写具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ボールペンや万年筆等で書かれたインキ
書きの文字を修正する場合、旧来では液状の修正液が使
用され、この液状の修正液を刷毛やペン状の塗布具によ
って修正部位に塗布していた。しかしながら修正液は液
体であるため、修正部分に新たな文字を記載するには、
液の乾燥を待たねばならない不便があった。そこで近年
では、液状のものに代わって、転写式修正具が普及して
いる。
【0003】転写式修正具は、例えば実開平5−137
99号、実開平6−32446号、実開平6−6339
1号等に開示されたものである。転写式修正具は、ケー
ス内に二つのリールが内蔵され、そのうちの一つに白色
の塗膜層とフィルム層が積層された積層テープが巻き付
けられている。そしてケースには一部に開口が設けられ
ており、当該開口部に舌状の押圧部を備えた転写ヘッド
が設けられている。積層テープは、この転写ヘッドの押
圧部で折り返されて、もう一つのリールに巻き取られて
いる。そしてこの折り返し部分がケースの外部に露出し
ている。転写式修正具を使用する際には、転写ヘッドの
押圧部を修正部位に押し当て、転写ヘッドによって積層
テープを修正部分に圧接しつつケースをずらしてゆく。
その結果、リールから積層テープが繰り出され、修正部
位に白い塗膜層が線状に転写される。
【0004】転写式修正具は、液の乾くのを待つ必要が
無いので、迅速に修正作業を行うことができる利点があ
る。しかしながら、転写式修正具は、一回の修正幅が、
積層テープの幅によって限定されてしまうという不満が
ある。すなわち転写式修正具は、積層テープの積層物
(塗膜層)を修正部位に転写するものであるから、転写
される積層物の幅は常に一定であり、この幅を加減する
ことはできない。そのため修正面積が広い場合には、平
行に何度も何度もテープを移動して面を埋めつくす必要
がある。逆に、文字の行間が詰まっている場合のように
修正幅が狭い場合には、必要以外の部分にまで積層物が
転写されてしまい、修正作業が困難となる。そこで転写
幅を任意に変更できれば便利である。前記した実開平6
−63391号は、転写される積層物の幅を変更するこ
とを目的の一つとするものであり、ケースの中に、二種
類の幅の積層テープを内蔵している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】実開平6−63391
号に開示された修正具は、転写幅を変更することができ
るものの、ケース内に二つの積層テープを内蔵するた
め、どうしても外形が大きくなってしまう問題点があ
る。またこの構成は、ケース内に二つの積層テープを内
蔵するが、二つの積層テープの使用頻度は一様ではな
く、相当の相違がある。そのためいずれか一方の積層テ
ープだけが先に消耗し、その後は、結局旧来の単一幅の
修正具と同一となってしまう。
【0006】本発明は、従来技術の上記した問題点に注
目し、外形が小さく、且つ積層テープを使い切るまで、
複数の転写幅を選択することができる転写具の開発を課
題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記した問
題点を解決するために、研究と試作を重ねた。そして転
写ヘッドに形状の異なる複数の押圧部を設けることによ
り、転写される積層物の幅を変更することができること
が分かった。この構成は、転写ヘッドに押圧部を複数設
け、押圧部を選択的に使用し、当該押圧部によって積層
テープを押圧するものである。しかし、さらに試作と実
験を重ねるうち、単に押圧部を複数設けただけの構成で
は、綺麗な転写ができないことが判明した。すなわち押
圧部を複数設けて、選択された押圧部によって積層物を
転写する場合、転写時に他の押圧部によって積層テープ
が擦れ、紙等の不要部分に積層物が転写されてしまう。
また不要部分に積層物が転写されないまでも、積層テー
プが他の押圧部と擦れることによって傷み、選択された
押圧部に押圧される以前にしわや剥がれが生じ、正常な
転写が行われない。
【0008】さらに転写幅が小さい場合には、押圧部の
各部分における圧力分布のばらつきが大きく、転写幅が
一定となりにくいという問題があった。すなわち押圧部
は紙等の被転写物に対して真っ直ぐに押し当てられるべ
きであるが、使用者の癖や姿勢等によりどうしても幾分
傾く。特に転写幅が小さい場合には、被転写物と押圧部
との接触幅が小さいために、押圧部を真っ直ぐに維持し
て操作することは難しい。そのため押圧部の角の部位に
圧力が集中し、転写幅がばらついてしまう。
【0009】そこで本発明者らは、これらの問題点に鑑
み、さらに改良を重ね、実用的な転写具を完成するに至
った。こうして完成された請求項1に記載の発明は、一
部に開口を有するケースと、ケース内に内蔵された積層
テープと、積層テープを押圧する押圧部を有しケースの
開口近くに設けられた転写ヘッドを備え、積層テープの
一部をケースの開口から露出させ、転写ヘッドの押圧部
を積層テープに押し当てて積層テープの積層物を転写す
る転写具において、前記転写ヘッドは二以上の押圧部を
有し、当該押圧部の少なくとも一つは球面状であること
を特徴とする転写具である。
【0010】本発明の転写具は、球形の押圧部を有す
る。本発明の転写具では、押圧部の形状が球形であるた
め、使用者がどの様な角度で押圧部を被転写物に押し当
てても、積層テープと押圧部との接触状態は変わらな
い。そのため使用者の手元が多少ぶれても、転写幅は一
定である。また使用者が他の押圧部を選択して転写を行
う際には、積層テープは、前記した球形の押圧部を滑
る。すなわち他の押圧部を選択して転写を行う際には、
多くの場合、従来技術と同様に積層テープは円形の押圧
部とも接することとなるが、本発明では、押圧部は円形
であるために積層テープが滑りやすく、積層テープを傷
つけない。
【0011】また同様の目的を達成するための請求項2
に記載の発明は、一部に開口を有するケースと、ケース
内に内蔵された積層テープと、積層テープを押圧する押
圧部を有しケースの開口近くに設けられた転写ヘッドを
備え、積層テープの一部をケースの開口から露出させ、
転写ヘッドの押圧部を積層テープに押し当てて積層テー
プの積層物を転写する転写具において、前記転写ヘッド
は形状の異なる二以上の押圧部を有し、当該押圧部同士
は、不連続に配されていることを特徴とする転写具であ
る。
【0012】本発明の転写具では、転写ヘッドは形状の
異なる二以上の押圧部を有し、当該押圧部同士は、不連
続に配されている。そのため使用者が一つの押圧部を選
択して転写を行う際に、積層テープは、他の押圧部と接
しにくい。また例え他の押圧部と接しても、積層テープ
を押圧する力は弱く、積層テープを傷つけない。
【0013】また前記した発明と主たる構成が共通する
もう一つの発明は、一部に開口を有するケースと、ケー
ス内に内蔵された積層テープと、積層テープを押圧する
押圧部を有しケースの開口近くに設けられた転写ヘッド
を備え、積層テープの一部をケースの開口から露出さ
せ、転写ヘッドの押圧部を積層テープに押し当てて積層
テープの積層物を転写する転写具において、前記転写ヘ
ッドは球面状の押圧部を有することを特徴とする転写具
である。
【0014】本発明の転写具は、球形の押圧部を有する
ので、使用者がどの様な角度で押圧部を被転写物に押し
当てても、積層テープと押圧部との接触状態は変わら
ず、使用者の手元が多少ぶれても、転写幅は一定とな
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下さらに、本発明の実施形態に
ついて説明する。図1は、本発明の実施形態の転写具の
正面断面図である。図2は、図1の転写具の転写ヘッド
の先端部分の斜視図である。図3は、図1の転写具の転
写ヘッド部分の先端部分の正面図及び底面図である。図
4は、積層テープの斜視図である。図5は、使用時にお
ける転写ヘッドと積層テープ及び被転写物の関係を示す
説明図である。図6は、図5に示す使用状態において積
層テープが剥離する様子を説明する説明図である。図7
は、使用時における転写ヘッドと積層テープ及び被転写
物の関係を示す説明図である。図8は、図7に示す使用
状態において積層テープが剥離する様子を説明する説明
図である。図9は、本発明のもう一つの実施形態の使用
時における転写ヘッドと積層テープ及び被転写物の関係
を示す説明図である。図10〜図13は、他の実施形態
における転写具の転写ヘッド部分の先端部分の正面図及
び底面図である。
【0016】図1において、1は、本実施形態の転写具
を示す。本実施形態の転写具1は、具体的には転写式修
正具であり、ケース2内に、二つのリール3,4が内蔵
されている。またケース2には、本実施例形態に特有の
部材たる転写ヘッド5が設けられている。以下、順次説
明する。
【0017】本実施形態で採用するケース2は、ポリプ
ロピレン等の樹脂の射出成形によって作られたものであ
り、偏平形状であって、正面から見て図1の様な楕円形
をしている。ケース2は、裏板と表板(図示せず)とを
合わせたものであり、内部にはリール3等が内蔵される
空間がある。ケース2の一端部には開口8が設けられて
いる。
【0018】そしてこの開口8の部分には、ケース2と
は別成形によって作られた転写ヘッド5が設けられてい
る。転写ヘッド5は、図1の様に後端側にリング状の係
合部10を持つ。係合部10は、ケース2に設けられた
ピン11と係合して転写ヘッド5をケース2に固定する
役目をする他、転写ヘッド5に弾力性を付与する働きを
する。
【0019】一方、転写ヘッド5の先端側には図1乃至
図3に示すように、二つの押圧部15、16が設けられ
ている。すなわち転写ヘッド5の先端側は、前記したリ
ング状の係合部10に連続する板状部材17を持ち、そ
の最先端部分にはややテーパ形状が設けられている。そ
して板状部材17の先端の稜線部分が、第一押圧部15
として機能する。また板状部材17の一方の面には半球
状の第二押圧部16が形成されている。第一押圧部15
は、前記した様に板状部材17の先端の稜線部分であ
り、第二押圧部16は板状部材17の平面部分に設けら
れた半球部分であり、第一押圧部15と第二押圧部16
は不連続に配されている。板状部材17の先端部近傍の
両側面には、三角形状のガイド18が設けられている。
【0020】転写ヘッド5の材質及び製造方法は任意で
あるが、ポリエチレン、ナイロン、ポリアセタールやポ
リプロピレン等の樹脂の射出成形によって係合部10、
板状部材17、第一押圧部15、第二押圧部16及びガ
イド18を一体的に同時成形することができる。また第
二押圧部16だけを金属で作ることも推奨される。第二
押圧部16に金属等の硬い素材を採用すると、第二押圧
部16を被転写物に押し当てた際に第二押圧部16の変
形量が少なく、第二押圧部16はより点接触に近い状態
で被転写物と接する。そのため転写具1は、転写幅の変
動が少ないものとなる。一方、第二押圧部16に柔らか
い素材を採用すると、第二押圧部16にかける押圧力に
より、第二押圧部16が変形し、被転写物との接触面積
が変動する。そのため転写幅が変動する。したがって力
加減によって転写幅を変動させたい様な用途に使用する
場合には、第二押圧部16は柔らかい素材が適する。
【0021】リール3,4は、公知の転写具と大差な
く、回転軸を有し、当該回転軸を介してケース2に回転
自在に支持されている。またリール3,4には、図示し
ない歯車が取り付けられており、両者は互いに嵌合して
いて積層テープ20が弛むことのないように工夫されて
いる。
【0022】そして前記した二つのリール3,4の内、
転写ヘッド5から遠い方のリール3には、転写前の積層
テープ20が巻かれている。そして積層テープ20は、
ケース2の開口8に延び、転写ヘッド5と当接し、第二
押圧部16を経て第一押圧部15に至り、第一押圧部1
5で折り返される。そしてさらにもう一つのリール4に
巻き取られる。
【0023】なお積層テープ20は、ポリエステル樹脂
等の離形性に優れたフィルムの基材25に、隠蔽性に優
れ、粘着性を有する積層物(塗膜層)26を積層したも
のである。隠蔽性に優れた積層物(塗膜層)26を構成
する物質は、一般的には白色顔料たる酸化チタン粉末が
用いられるが、他にチタンイエロー、酸化鉄、群青、コ
バルトブルー、酸化クロムグリーン、スピネルグリー
ン、黄鉛、クロムバーミリオン、カドミウムイエロー、
カドミウムレッド等の他の色の顔料を使用する場合もあ
る。また他にアゾレーキ系、ハンザ系、ベンズイミダゾ
ロン系、モノアゾ系、フタロシアニン系、キナクリドン
系、アンスラキノン系、イソインドリロン系等の有機顔
料も使用可能である。
【0024】本発明の転写具では、積層テープ20の積
層物(塗膜層)26を部分的に剥離して転写を行うの
で、積層物(塗膜層)26は、公知のものよりも破断強
度が低いものを採用することが望ましい。より具体的に
は、破断強度が1.3×102g/mm2 以下であるこ
とが望ましい。また積層テープ20は、公知の転写具に
使用されているものをそのまま使用して差し支えない
が、特に図4に示すような長手方向にスリット27が設
けられたものを使用することが推奨される。図4に示す
積層テープ20は、基材25に積層物(塗膜層)26を
積層した点は公知のそれと同様であるが、積層物(塗膜
層)26が任意の幅に剥離することができる様に、積層
物(塗膜層)26に長手方向に延びるスリット27が設
けられている。そのため幅の狭い転写を行う際には、積
層物(塗膜層)26はスリット27の部分で適当な幅に
切れるので、転写物の端面が綺麗である。
【0025】次に、本実施形態の転写具1の作用を、使
用手順に沿って説明する。転写具1の基本的な作用は、
公知のそれと大差無く、修正しようとする紙等の上に転
写ヘッド5を押し当て、転写ヘッド5と紙等との間に積
層テープ20を介在させて転写具1を移動させる。する
と積層テープ20の積層物(塗膜層)26が基材25か
ら剥離し、修正部位に転写されてゆく。また転写具1の
移動に伴い、リール3から新たな積層テープ20が次々
に繰り出され、積層物(塗膜層)26は修正部位紙に連
続的に転写されて行く。また残った基材25は、順次リ
ール4に巻き取られて行く。
【0026】ここで、本実施形態の転写具1は、幅の広
い転写と幅の狭い転写を選択的に行うことができる点に
特徴がある。すなわち幅の広い転写を行う場合には、図
5の様に転写具1を立て、板状部材17の先端の第一押
圧部15を紙等の被転写物28に当接させる。そして第
一押圧部15によって積層テープ20を押圧し、積層物
26を剥離し被転写物28に転写する。板状部材17の
先端によって構成される第一押圧部15は、積層テープ
20の幅よりも広いので、図6の様に積層テープ20の
全幅にわたって積層物26が剥離され、幅の広い転写が
行われる。なおこの時、積層テープ20は、第二押圧部
16とも触れるが、第二押圧部16は半球状であるため
に容易に滑り、積層テープ20が傷むことはない。
【0027】次ぎに幅の狭い転写を行う場合には、図7
の様に転写具1を寝かせて使用し、第二押圧部16を紙
等の被転写物28に当接させる。そして第二押圧部16
によって積層テープ20を押圧し、積層物26を剥離し
被転写物28に転写する。第二押圧部16は、前記した
様に半球状であるから、平面たる紙等の被転写物28と
は点接触することとなる。そのため積層テープ20は、
狭い幅で剥離され、幅の狭い転写が行われる。また使用
者の手元が多少ぶれても、第二押圧部16は、球面であ
るから被転写物28とは常に点接触し、円滑な転写が行
われる。なお、第二押圧部16は半球状であり、どの部
位が当接しても被転写物とは常に点接触となるため、転
写具1を曲線状に移動させても円滑な転写が行われる。
すなわち第一押圧部15の様な直線状の押圧部15をも
って転写する場合には、押圧部15の当接角度によって
転写幅が変わったり、皺が発生するので、転写具1は直
線的に移動させる必要がある。これ対して第二押圧部1
6は、当接角度に関係なく被転写物28との接触状態は
一定となるため、転写具1を曲線的に移動させても円滑
に転写を行うことができる。
【0028】以上、説明した実施形態では、転写ヘッド
5から遠い方のリール3に転写前の積層テープ20を巻
き、半球状の第二押圧部16を経て直線状の第一押圧部
15に至り、当該第一押圧部15で折り返してリール4
に巻き取られる構成を例示した。すなわち上記した実施
形態では、積層テープ20は、先に半球状の第二押圧部
16に当たり、次いで直線状の第一押圧部15と当た
る。この様に積層テープ20が先に半球状の第二押圧部
16と当たる巻回経路とすると、使用前の積層テープ2
0が球面の第二押圧部16と当接することとなり、第二
押圧部16を使用して転写を行う場合は勿論のこと、第
一当接部15を使用して転写を行う場合であっても、第
一当接部15と当たる前に積層テープ20が傷むことが
なく、推奨される。
【0029】なお、上記した実施形態の作用の説明の中
で、幅の広い転写を行う場合に、図5の様に板状部材1
7の先端であって、第二押圧部16が設けられた側の角
によって積層テープ20を押圧し、積層物26を剥離し
て被転写物28に転写すると説明したが、図9に示すよ
うに板状部材17の他方の角を使用して転写を行っても
よい。先に示した図5の例では、図面左側から右側に向
かって転写具1を移動させるが、今回説明する図9の様
に板状部材17の他方の角を使用して転写を行う場合に
は、逆に図面右側から左側に向かって転写具1を移動さ
せる。前者の使用方法は、多くの場合、転写具1を引き
移動して使用するが、後者の場合は、転写具1を押し移
動して使用することとなる。
【0030】以上説明した実施形態では、第二押圧部1
6が半球状をしたものを示したが、本発明は、必ずしも
半球形状にこだわるものではない。すなわち第二押圧部
は、球面でありさえすればよく、当接部分が球の一部を
なすものであれば十分である。図10は、第二押圧部の
形状が異なる例を示すものであり、第二押圧部30は、
板状部材17の一面から突出し、その端面が球の一部を
構成する曲面となっている。第一押圧部15は、先の実
施形態と同一であり、板状部材17の先端の稜線部分で
ある。また第二押圧部30は板状部材17の平面部分か
ら突出したものであり、第一押圧部15と第二押圧部3
0は不連続に配されている。
【0031】また上記した実施形態では、板状部材17
の先端側を第一押圧部15として使用し、幅広い転写を
行う構成を説明したが、図10に示すように、逆に板状
部材17の先端に半球状の押圧部32を設けてもよい。
図10に示す例では、板状部材17は先端が細くなった
テーパ形状であり、その最先端部分に半球状の押圧部3
2が設けられている。また板状部材17の一方の面の中
央部分に角部33が設けられており、幅広い転写を行う
場合には、当該角部33をもって積層テープ20を押圧
する。すなわち図10に示す例では、角部33が押圧部
として機能する。
【0032】図10に示した例の様に、先端に半球状の
押圧部32を設け、板状部材17の一方の面の中央部分
の角部33をもう一つの押圧部として使用する構成を採
用する場合には、いずれの押圧部を使用する場合であっ
ても、積層テープのバージン面から転写が開始されると
いう特有の作用効果がある。すなわち半円状の第二押圧
部16を使用して、幅の狭い転写を行い、引き続いて第
一押圧部15を使用して幅の広い転写を行うとすると、
第二押圧部16を使用して、幅の狭い転写をし終えた
時、次に使用する第一押圧部15の位置にある積層テー
プ20は、まだ転写作業に供されておらず、バージンの
状態である。したがって直ちに幅広の転写を行うことが
できる。
【0033】逆に幅広い転写を行った後に、狭い幅の転
写を行う場合では、第一押圧部15での転写を終えた時
に、次に使用する第二押圧部15に位置する積層テープ
20は、基材25だけであって積層物26は無い。従っ
て第一押圧部15で積層テープ20を押圧しても紙等の
被転写物には何も転写されない。そして使用者が転写具
1を移動させるうちに、新たな転写テープ20が繰り出
されて転写テープ20のバージン面が第二押圧部15に
に現れ、幅の狭い転写が可能となる。なお、この様な常
に積層テープ20のバージン面から転写が開始される作
用効果は、積層テープ20が幅広い押圧部側から幅の狭
い押圧部側に移動する構成とすることにより発揮される
ものである。したがって、前述した図3の様な構成の転
写具1であっても、リール4に、転写前の積層テープ2
0を巻き、リール3で巻き取る構成とすれば同様の作用
効果が発揮される。
【0034】また他に本発明の変形例として、図12に
示すように、板状部材17の双方の面に大きさの異なる
半球状の押圧部16,35を設けることも可能である。
【0035】さらに図13の様に、板状部材17の片方
の面に複数の押圧部36,37を設けてもよい。
【0036】以上の実施形態では、ケース2の中に二つ
のリール3,4を内蔵して、使用済みの積層テープ20
を巻き取る構成を例示したが、ケース内にただ一つのリ
ールを内蔵して、使用済みの積層テープ20は外部に放
出してしまう構成のものにも、本発明は適用可能であ
る。
【0037】また以上の実施形態は、いずれも本発明を
転写式修正具に応用した例を示すものであるが、本発明
の用途は転写式修正具に限定されるものではなく、他に
蛍光テープや両面粘着テープの貼り付け治具等にも応用
可能である。なお蛍光テープには、ラインマーカの代わ
りとして使用されるものが実用化されており、この蛍光
テープの転写にも本発明の転写具が採用できる。ライン
マーカの代わりとして使用される蛍光テープは、先の実
施例で説明した塗膜層の代わりに、透明性を有する蛍光
顔料層を設けたものであり、フィルムの基材から蛍光顔
料を含んだ塗膜層を剥離して転写するものである。また
他に、基材とは別途に透明の蛍光フィルム層を有し、基
材からフィルム層と蛍光フィルム層を剥離するものもあ
る。両面粘着テープには、離型紙層に糊層が積層された
ものであり、離型紙層から糊層を剥離して転写するもの
が知られている。
【0038】
【発明の効果】本発明の転写具は、ただ一つの積層テー
プをもって複数の幅の転写を行うことができるものであ
り、外形が小さいという優れた効果がある。また本発明
の転写具によると、積層テープを使い切るまで、複数の
転写幅を選択することができる。
【0039】また請求項1及び3に記載の転写具は、押
圧部の形状が球面状であるため、使用者がどの様な角度
で押圧部を被転写物に押し当てても、積層テープと押圧
部との接触状態は変わらず、使用者の手元が多少ぶれて
も、転写幅が変動しないという効果がある。また請求項
1及び2に記載の発明では、一方の押圧部を使用してい
る際に、他方の押圧部で積層テープを傷つけることが少
ない。そのため請求項1及び2に記載の発明は、転写の
仕上げが綺麗であるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の転写具の正面断面図であ
る。
【図2】図1の転写具の転写ヘッドの先端部分の斜視図
である。
【図3】図1の転写具の転写ヘッド部分の先端部分の正
面図及び底面図である。
【図4】積層テープの斜視図である。
【図5】使用時における転写ヘッドと積層テープ及び被
転写物の関係を示す説明図である。
【図6】図5に示す使用状態において積層テープが剥離
する様子を説明する説明図である。
【図7】使用時における転写ヘッドと積層テープ及び被
転写物の関係を示す説明図である。
【図8】図7に示す使用状態において積層テープが剥離
する様子を説明する説明図である。
【図9】本発明のもう一つの実施形態の使用時における
転写ヘッドと積層テープ及び被転写物の関係を示す説明
図である。
【図10】さらにもう一つの実施形態における転写具の
転写ヘッド部分の先端部分の正面図及び底面図である。
【図11】さらにもう一つの実施形態における転写具の
転写ヘッド部分の先端部分の正面図及び底面図である。
【図12】さらにもう一つの実施形態における転写具の
転写ヘッド部分の先端部分の平面図、正面図及び底面図
である。
【図13】さらにもう一つの実施形態における転写具の
転写ヘッド部分の先端部分の平面図、正面図及び底面図
である。
【符号の説明】
1 転写具 2 ケース 5 転写ヘッド 15 第一押圧部 16 第二押圧部 20 積層テープ 30 第二押圧部 32 押圧部 33 角部(押圧部) 35 押圧部 36 押圧部 37 押圧部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一部に開口を有するケースと、ケース内
    に内蔵された積層テープと、積層テープを押圧する押圧
    部を有しケースの開口近くに設けられた転写ヘッドを備
    え、積層テープの一部をケースの開口から露出させ、転
    写ヘッドの押圧部を積層テープに押し当てて積層テープ
    の積層物を転写する転写具において、前記転写ヘッドは
    二以上の押圧部を有し、当該押圧部の少なくとも一つは
    球面状であることを特徴とする転写具。
  2. 【請求項2】 一部に開口を有するケースと、ケース内
    に内蔵された積層テープと、積層テープを押圧する押圧
    部を有しケースの開口近くに設けられた転写ヘッドを備
    え、積層テープの一部をケースの開口から露出させ、転
    写ヘッドの押圧部を積層テープに押し当てて積層テープ
    の積層物を転写する転写具において、前記転写ヘッドは
    形状の異なる二以上の押圧部を有し、当該押圧部同士
    は、不連続に配されていることを特徴とする転写具。
  3. 【請求項3】 一部に開口を有するケースと、ケース内
    に内蔵された積層テープと、積層テープを押圧する押圧
    部を有しケースの開口近くに設けられた転写ヘッドを備
    え、積層テープの一部をケースの開口から露出させ、転
    写ヘッドの押圧部を積層テープに押し当てて積層テープ
    の積層物を転写する転写具において、前記転写ヘッドは
    球面状の押圧部を有することを特徴とする転写具。
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