JPH11155657A

JPH11155657A - 棚板

Info

Publication number: JPH11155657A
Application number: JP32867197A
Authority: JP
Inventors: Osamu Katsumoto; 理勝本
Original assignee: Matsushita Electric Works Ltd
Current assignee: Panasonic Electric Works Co Ltd
Priority date: 1997-11-28
Filing date: 1997-11-28
Publication date: 1999-06-15

Abstract

(57)【要約】【課題】収納箱体内の収納場所を占有することなく収
納箱体内の収納物を乾燥状態に維持できる棚板を提供す
ること。【解決手段】収納箱体１内に設けられる棚板であっ
て、棚板本体２の下面に吸湿部材４を配設する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は棚板に関し、特に、
下駄箱等の収納箱体内において収納物を乾燥状態に維持
継続するに最適な、吸湿機能をもった棚板に関するもの
である。

【０００２】

【従来の技術】従来から、下駄箱、食品保管庫等の収納
箱体内収納物の吸湿による変質あるいはカビ発生による
汚れ防止のため、空気中の湿気を吸収する吸湿材である
塩化カルシウム等を通気自在な樹脂製ケース内に封入し
た、使い捨てタイプの吸湿装置を収納箱体内へ設置して
いる。

【０００３】また、図７に示すように、下駄箱Ａ内の履
き物Ｓの内部に、不織布等の通気自在の収納袋にシリカ
ゲル等の吸湿材を収納した吸湿部材Ｂを設置するものが
ある。この場合、吸湿部材Ｂは、吸湿材に吸湿した湿気
を天日干しなどによって乾燥放出させて再使用可能で、
上記の吸湿装置によるもののように収納箱体内の場所を
占有することがなく、したがって、収納箱体スペースを
有効に使用することができる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術の、収納袋に吸湿材を収納し履き物Ｓ内部へ吸
湿部材Ｂを設置する場合、下駄箱Ａ内に収納される、乾
燥を必要とする履き物Ｓそれぞれに吸湿部材Ｂを設置す
る必要があり、手間がかかる。また、吸湿部材Ｂの収納
袋の大きさは履き物Ｓの大きさにて制約される。そのた
め、各履き物Ｓ毎に人体の汗などによる使用後の吸湿状
態が異なり、その結果、吸湿部材Ｂそれぞれの収納袋内
の吸湿材に吸湿された湿気が変化するので、効果的に吸
湿材にて吸湿させるために、吸湿材の天日干し等による
湿気の乾燥放出作業を絶えず行わなければならないとい
う問題があった。

【０００５】本発明は、上記事由に鑑みてなしたもの
で、その目的とするところは、収納箱体内の収納場所を
占有することなく収納箱体内の収納物を乾燥状態に維持
できる棚板を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項１記載の棚板は、収納箱体内に設けられる棚
板であって、棚板本体の下面に吸湿部材を配設してな
る。

【０００７】したがって、この場合、棚板本体の下面に
設けられた吸湿部材にて収納箱体内の湿気を吸収するこ
とができる。

【０００８】また、請求項２記載の棚板は、請求項１記
載の吸湿部材を、棚板本体の下面側へ形成された凹所に
配設している。

【０００９】したがって、この場合、収納箱体内の湿気
が、棚板本体の下面側へ形成された凹所に配設された吸
湿部材にて湿気が吸収される。

【００１０】また、請求項３記載の棚板は、請求項２記
載の棚板本体を合成樹脂材による中空矩形板状とし、凹
所を該棚板本体の下板部の矩形長手方向に沿った開口溝
部とするとともに、同開口溝部に対応する略コ字状の金
属材による補強材を付設している。

【００１１】したがって、この場合、吸湿部材が、合成
樹脂材による中空矩形板状の棚板本体の下板部の矩形長
手方向に沿った開口溝部に対応する略コ字状の金属材に
よる補強材内へ設けられる。

【００１２】また、請求項４記載の棚板は、請求項２記
載の棚板本体を合成樹脂材による中空矩形板状とし、凹
所を該棚板本体の下板部の矩形長手方向に沿って全長に
亘って上方へ屈曲した屈曲溝部としている。

【００１３】したがって、この場合、吸湿部材が、合成
樹脂材による中空矩形板状の棚板本体の下板部の矩形長
手方向に沿って全長に亘って上方へ屈曲した屈曲溝部へ
設けられる。

【００１４】また、請求項５記載の棚板は、請求項１乃
至４のいずれか１つの請求項の吸湿部材を、シリカゲル
等の再生可能型吸湿材にて形成するとともに棚板本体へ
着脱自在に設けている。

【００１５】したがって、この場合、再生可能型吸湿材
を棚板本体から離脱させ再生させることができる。

【００１６】

【発明の実施の形態】図１乃至図５は、本発明の請求項
１乃至３及び請求項５に対応する第１の実施の形態を示
し、図６は、本発明の請求項４、５に対応する第２の実
施の形態を示している。

【００１７】［第１の実施の形態］図１は、第１の実施
の形態の棚板を示す説明図である。図２は、同棚板を示
す下方から見た斜視図である。図３は、同棚板の収納箱
体への設置状態を示す説明図である。図４は、同棚板の
取付状態を示す要部斜視図である。図５は、同棚板の使
用状態を示す説明図である。

【００１８】この実施の形態の棚板は、収納箱体１内に
設けられる棚板であって、棚板本体２の下面に吸湿部材
４を配設してなる。

【００１９】また、該実施の形態の棚板においては、吸
湿部材４を、棚板本体２の下面側へ形成された凹所に配
設している。また、該実施の形態の棚板においては、棚
板本体２を合成樹脂材による中空矩形板状とし、凹所を
該棚板本体２の下板部２２の矩形長手方向に沿った開口
溝部３とするとともに、同開口溝部３に対応する略コ字
状の金属材による補強材５を付設してもいる。また、該
実施の形態の棚板においては、吸湿部材４を、シリカゲ
ル等の再生可能型吸湿材にて形成するとともに棚板本体
２へ着脱自在に設けてもいる。

【００２０】詳しくは、棚板本体２は、例えばＡＢＳ樹
脂等の合成樹脂材料にて矩形板状に形成してあり、図３
に示すように、下駄箱である収納箱体１に、両側板１１
内面に突設されているダボ突部１５、１５上間に架橋支
持され設けられる。この場合、棚板本体２は、図１に示
す如く、上板部２１、下板部２２、前板部２３及び後板
部２４でなる、側方へ開口した中空矩形板体で、内部が
仕切リブ２５にて複数の中空スペースに分割してある。

【００２１】棚板本体２の上板部２１には、多数の滑り
防止用の凹溝２１ａが形成してあり、また、下板部２２
の前縁と後縁とに沿って、上記収納箱体１に設けられて
いるダボ突部１５に対応する、棚板本体２全長に亘って
上方へ屈曲した屈曲溝部２６が形成してあり、棚板本体
２の撓み防止のための補強リブとするとともにダボ突部
１５に係止されるダボ受け凹部としている。

【００２２】なお、上記ダボ突部１５は、図４に示すよ
うに、矩形板状の基板の表面側に矩形突片状の棚板支持
片１５ｂが突設され、同基板の裏面側に、側板１１内面
へ形成された固定孔１１ａに対応する円柱状の固定片
１５ａが突設されている。

【００２３】開口溝部３は、棚板本体２の下面側へ形成
された凹所に相当するもので、上記屈曲溝部２６に並設
されている中空スペースの下板部２２を、長手方向両側
に沿って鍔部３ｂ、３ｂをもって切り欠いて開口３ａを
形成した開口溝で、下板部２２の前縁と後縁とに沿って
設けてある。なお、この開口溝部３に隣接する仕切リブ
２５、下板部２２には、収納箱体１内の空気が後述する
吸湿部材４へ循環し易いように、多数の透孔を設けても
良い。

【００２４】吸湿部材４は、この場合、シリカゲル等の
天日干し等の加熱によって湿気の乾燥放出による再使用
可能な、例えば粒状の吸湿材４１を、上記開口溝部３よ
り僅かに小さい巾をもった長尺状の不織布等の通気自在
の収納袋４２へ収納して形成してある。なお、吸湿部材
４の吸湿材は、上記の再生可能型吸湿材の他、塩化カル
シウムのような使い捨て型の吸湿材を、ケース内に通気
自在に封入したものであっても良い。

【００２５】補強材５は、例えば鋼板等の金属材にて、
開口溝部３に対応し該開口溝部３の深さ及び巾より僅か
に小さい寸法をもった略コ字状をなし形成してある。こ
の場合、補強材５は、コ字状の連結片側を上にして、棚
板本体２の上記開口溝部３に対応する側方開口から同開
口溝部３へ挿通されて嵌合固着され、吸湿部材４の収納
スペースを形成するとともに、棚板本体２が、上板部２
１へ載置された履き物等の収納物の重量にて撓んで変形
するのを防止する。

【００２６】上記の棚板本体２は、まず、補強材５が開
口溝部３へ嵌合固着され、次いで、吸湿部材４が開口溝
部３の開口３ａから補強材５の略コ字状内方へ変形させ
ながら配設される。この場合、吸湿部材４の長手方向の
両縁が開口溝部３の鍔部３ｂ、３ｂにて係止されて着脱
自在に設けられ、図２に示すように、棚板本体２の下板
部２２表面と略同一平面に吸湿部材４表面が露出され
る。そして、図４に示すように、収納箱体１の両側板１
１内面に突設されているダボ突部１５、１５上に、棚板
本体２の屈曲溝部２６がダボ突部１５の棚板支持片１５
ｂへ載置されて架橋支持される。なお、収納箱体１は、
図３に示す如く、両側板１１、１１、天板１２、底板１
３、背板１４にて前方に開口した箱状に形成された下駄
箱で、前面に該開口を閉塞する開閉自在の扉パネル（図
示せず）が設けられる。

【００２７】そして、本実施の形態の棚板である棚板本
体２は、同収納箱体１へ複数段配設され、図５に示すよ
うに、上板部２１上に靴、草履等の履き物Ｓが載置され
る。したがって、棚板本体２の下板部２２の前縁と後縁
とに沿って設けられた開口溝部３に配設されている吸湿
部材４にて、収納物である履き物Ｓから収納箱体１内空
気中へ放出される湿気が吸着捕捉され、下駄箱内の履き
物Ｓを乾燥状態に維持継続することができる。

【００２８】したがって、以上説明した棚板によると、
棚板本体２の下面に設けられた吸湿部材４にて収納箱体
１内の湿気を吸収することができるので、収納箱体１内
の収納場所を占有することなく収納箱体１内の収納物を
乾燥状態に維持できる。

【００２９】また、収納箱体１内の湿気が、棚板本体２
の下面側へ形成された開口溝部３へ配設された吸湿部材
４にて湿気が吸収されるので、収納物を収納する収納ス
ペースへ吸湿部材４が突出せず、使い勝手が良い。ま
た、吸湿部材４が、合成樹脂材による中空矩形板状の棚
板本体２の下板部２２の矩形長手方向に沿った開口溝部
３に対応する、略コ字状の金属材による補強材５内へ設
けられるので、棚板本体２の強度を確保して軽量化が図
れる。さらに、合成樹脂材はほとんど吸湿することが無
く、そのため、木板にて棚板を形成した場合のように、
木板が吸湿して収納箱体１内の湿度下がらずに十分な乾
燥状態を保てないということが軽減される。また、再生
可能型吸湿材を棚板本体２から離脱させ再生させること
ができるので、吸湿部材４を再生使用できて維持コスト
が安く、また、この再生時においても収納物を収納箱体
１内へ収納しておくことができて、収納箱体１の使い勝
手が良い。

【００３０】［第２の実施の形態］図６は、第２の実施
の形態の棚板を示す説明図である。

【００３１】この棚板は、棚板本体２下面側へ形成され
る凹所の構成が第１の実施の形態と異なるもので、他の
構成部材は第１の実施の形態のものと同一である。

【００３２】この実施の形態の棚板は、棚板本体２を合
成樹脂材による中空矩形板状とし、凹所を該棚板本体２
の下板部２２の矩形長手方向に沿って全長に亘って上方
へ屈曲した屈曲溝部６としている。なお、この場合、吸
湿部材４を、シリカゲル等の再生可能型吸湿材にて形成
するとともに棚板本体２へ着脱自在に設けてもいる。

【００３３】この場合、棚板本体２は、図６に示す如
く、上板部２１、下板部２２、前板部２３及び後板部２
４でなる、側方へ開口した中空矩形板体で、内部が仕切
リブ２５にて複数の中空スペースに分割してあり、下板
部２２の前縁と後縁とに沿って、前記収納箱体１に設け
られているダボ突部１５に対応する、棚板本体２全長に
亘って上方へ屈曲した、ダボ突部１５に係止されるダボ
受け凹部である屈曲溝部２６の内側に沿って、屈曲溝部
６が下板部２２の矩形長手方向全長に亘って上方へ屈曲
させそれぞれ連設してある。

【００３４】したがって、本実施の形態では、棚板本体
２の下板部２２の前縁と後縁の沿って全長に亘って上方
へ屈曲した溝型の屈曲溝部６が並設されて、棚板本体２
の撓み防止のための補強リブとしての効果を奏するとと
もに、吸湿部材４を設置する設置スペースとして有効に
活用される。なお、屈曲溝部６長手方向両側に沿って鍔
部６ａ、６ａをもって下板部２２を上方へ屈曲させ、同
鍔部６ａ、６ａにて吸湿部材４両縁を支持させても良
い。

【００３５】したがって、以上説明した棚板によると、
吸湿部材４が、合成樹脂材による中空矩形板状の棚板本
体２の下板部２２の矩形長手方向に沿って全長に亘って
上方へ屈曲した屈曲溝部６へ設けられるので、該屈曲溝
部６の補強リブ効果によって棚板本体２が撓み変形し難
く、別途補強部材を設ける必要がなく低コスト化が図れ
る。

【００３６】

【発明の効果】上述の如く、本発明の請求項１記載の棚
板は、棚板本体の下面に設けられた吸湿部材にて収納箱
体内の湿気を吸収することができるので、収納箱体内の
収納場所を占有することなく収納箱体内の収納物を乾燥
状態に維持できる。

【００３７】また、請求項２記載の棚板は、請求項１記
載のものの効果に加え、収納箱体内の湿気が、棚板本体
の下面側へ形成された凹所に配設された吸湿部材にて湿
気が吸収されるので、収納物を収納する収納スペースへ
吸湿部材が突出せず、使い勝手が良い。

【００３８】また、請求項３記載の棚板は、請求項２記
載のものの効果に加え、吸湿部材が、合成樹脂材による
中空矩形板状の棚板本体の下板部の矩形長手方向に沿っ
た開口溝部に対応する、略コ字状の金属材による補強材
内へ設けられるので、棚板本体の強度を確保して軽量化
が図れる。

【００３９】また、請求項４記載の棚板は、請求項２記
載のものの効果に加え、吸湿部材が、合成樹脂材による
中空矩形板状の棚板本体の下板部の矩形長手方向に沿っ
て全長に亘って上方へ屈曲した屈曲溝部へ設けられるの
で、該屈曲溝部の補強リブ効果によって棚板本体が撓み
変形し難く、別途補強部材を設ける必要がなく低コスト
化が図れる。

【００４０】また、請求項５記載の棚板は、請求項１乃
至４のいずれか１つの請求項記載のものの効果に加え、
再生可能型吸湿材を棚板本体から離脱させ再生させるこ
とができるので、吸湿部材を再生使用できて維持コスト
が安く、また、この再生時においても収納物を収納箱体
内へ収納しておくことができて、収納箱体の使い勝手が
良い。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施の形態の棚板を示す説明図
である。

【図２】同棚板を示す下方から見た斜視図である。

【図３】同棚板の収納箱体への設置状態を示す説明図で
ある。

【図４】同棚板の取付状態を示す要部斜視図である。

【図５】同棚板の使用状態を示す説明図である。

【図６】第２の実施の形態の棚板を示す説明図である。

【図７】本発明の従来例である棚板の使用状態を示す説
明図である。

【符号の説明】

１収納箱体２棚板本体（棚板）３開口溝部（凹所）４吸湿部材５補強材６屈曲溝部（凹所）

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】収納箱体内に設けられる棚板であって、
棚板本体の下面に吸湿部材を配設してなる棚板。
【請求項２】吸湿部材を、棚板本体の下面側へ形成さ
れた凹所に配設したことを特徴とする請求項１記載の棚
板。
【請求項３】棚板本体を合成樹脂材による中空矩形板
状とし、凹所を該棚板本体の下板部の矩形長手方向に沿
った開口溝部とするとともに、同開口溝部に対応する略
コ字状の金属材による補強材を付設したことを特徴とす
る請求項２記載の棚板。
【請求項４】棚板本体を合成樹脂材による中空矩形板
状とし、凹所を該棚板本体の下板部の矩形長手方向に沿
って全長に亘って上方へ屈曲した屈曲溝部としたことを
特徴とする請求項２記載の棚板。
【請求項５】吸湿部材を、シリカゲル等の再生可能型
吸湿材にて形成するとともに棚板本体へ着脱自在に設け
たことを特徴とする請求項１乃至４のいずれか１つの請
求項記載の棚板。