JP2006217945A - 着香性収納庫 - Google Patents
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Abstract
【課題】収納物に所望の芳香を付着させる着香性収納庫において、収納空間の有効利用を図り、収納物品全体への着香効率を向上させ、芳香剤の補充又は交換を簡単にする。
【解決手段】 収納庫1の天板2及び棚板5それぞれの下面近傍に設けた保持部材30で着香部材20を収納空間Sに対し出し入れ可能に保持する。着香部材20は芳香剤担持体10を嵌装する凹部21とその内部の小径の透孔22とを有する。収納空間S最上部に配置した着香部材20の芳香剤担持体10から揮発する芳香蒸気fが透孔22を通じ収納空間Sへ供給され、収納空間S内を芳香で充満する。扉6を閉じることにより収納空間Sが閉塞空間となり、芳香蒸気fの濃度を高めることができるので、効率よく全てのタオルT等収納物に芳香を付着させることができる。着香部材20が最上部なので収納空間Sを有効利用できる。芳香剤担持体10の交換作業や芳香剤の補充作業が容易である。
【選択図】 図1
【解決手段】 収納庫1の天板2及び棚板5それぞれの下面近傍に設けた保持部材30で着香部材20を収納空間Sに対し出し入れ可能に保持する。着香部材20は芳香剤担持体10を嵌装する凹部21とその内部の小径の透孔22とを有する。収納空間S最上部に配置した着香部材20の芳香剤担持体10から揮発する芳香蒸気fが透孔22を通じ収納空間Sへ供給され、収納空間S内を芳香で充満する。扉6を閉じることにより収納空間Sが閉塞空間となり、芳香蒸気fの濃度を高めることができるので、効率よく全てのタオルT等収納物に芳香を付着させることができる。着香部材20が最上部なので収納空間Sを有効利用できる。芳香剤担持体10の交換作業や芳香剤の補充作業が容易である。
【選択図】 図1
Description
本発明は、収納物に所望の芳香を付着させることが可能な収納庫に関する。
タオルやハンカチ等に希望の芳香を付着させたいという使用者の要望がある。但し、芳香剤(例えばアロマオイルなど)をタオル等へ直接塗布又は噴霧するのは手間がかかるので、芳香剤容器をタンスやキャビネット等の収納庫内に配置することが従来採用されている。また特許文献1に、防虫剤・脱湿剤・芳香剤・脱臭剤を収容し上側を多孔銅板で覆った容器を棚板の開孔に装着した本棚が記載されている。この本棚は、棚板上に載置した書籍の防虫・脱湿を行い、また本棚からの臭いの発生を防止するとされている。
芳香剤容器を収納庫内に配置するのは、収納空間を狭めるので好ましくない。他方、特許文献1に記載される本棚のように、芳香剤を収容する容器を棚板に装着した場合は、一般に芳香剤から揮発する芳香蒸気が空気より比重が重いため、棚板付近のタオルにしか芳香を付着させられないという欠点が有る。さらに特許文献1の本棚は、正面側が開放しているので、収納空間を芳香で充満させることが困難であり、それ故、収納物品全体に芳香を行き渡らせることができない。また、芳香剤の補充又は交換を行うには、棚板上の書籍等を取り除かなくてはならないという問題を有している
前記従来の課題に鑑み創案した本発明の特徴とするところは、請求項1に記載するとおり、収納物に芳香を付着させることが可能な収納庫であって、収納空間を開閉する扉と、芳香剤を空気中へ揮発可能に保持する芳香剤担持体が装着される着香部材とを備え、当該着香部材は収納空間の上部に当該収納空間に対し出し入れ可能に配置され、前記芳香剤担持体の一部が当該芳香剤担持体より下方の収納空間に臨んでいることである。
前記収納庫において、請求項2に記載するように、着香部材を収納空間の出入り方向に移動可能に保持する保持部材を案内レールで構成することが考えられる。
また、前記保持部材については、請求項3に記載するように、収納空間内を上下に区画するように取り付けられ且つ取付位置を変更可能になされた棚板の下面に設ける構成、あるいは請求項4に記載するように、棚板を収納空間内の所望位置へ取り付けるための取付具に設ける構成が考えられる。
さらに請求項5に記載するように、着香部材の前面側を目視できないように覆う目隠し部材を設けてもよい。
前記芳香剤担持体については、請求項6記載するように、前記着香部材に対し着脱可能
とする構成を採用できる。但し場合によっては、着香部材に固定することも妨げない。
とする構成を採用できる。但し場合によっては、着香部材に固定することも妨げない。
なお請求項7に記載するように、前記着香部材の形態を平板状とし、前記芳香剤担持体を円盤状に形成し、前記着香部材の上面側に前記芳香剤担持体が嵌装される凹部を形成すると共に、当該凹部内を貫通する前記芳香剤担持体より小径の通気性透孔を設ける構成を採用することが可能である。
請求項1に記載する収納庫は、芳香剤担持体が装着される着香部材を収納空間の上部に配置すると共に、芳香剤担持体の一部を当該芳香剤担持体より下方の収納空間に臨ませたので、芳香蒸気が収納物品の上方から収納空間内へ供給される。従って、一般に空気より比重が重い芳香蒸気を、収納物品全体に接触させることが容易である。また、収納空間を開閉する扉を設けて、通常は収納空間を閉塞状態とするから、芳香蒸気の濃度を高めることが可能である。依って、収納物に効率よく確実に芳香を付着(着香)させることができる。着香部材を収納空間に対し出し入れ可能に構成したので、芳香剤の補充作業を簡単に行えるという利点が得られる。さらに、芳香剤自体を着香部材に配置するのではなく、芳香剤を担持体に保持させるようにしたから、本発明用に別途芳香剤を製作して用意する必要がなく、市販の芳香剤製品を利用可能である。
請求項2に記載するように、着香部材の保持部材を案内レールとした場合は、着香部材を収納空間の出入り方向に移動させる作業、及び、出し入れ中の着香部材の姿勢保持が容易になる。
着香部材の保持部材について、請求項3に記載する棚板の下面に設ける構成、あるいは請求項4に記載する棚板の取付具に設ける構成を採用した場合は、棚板と着香部材とが一体化するから、棚板の取付位置を変更しても、棚板の下面側近傍に着香部材を位置させることができる。すなわち、棚板の取付位置変更に合わせて着香部材の配置が変更され、棚板の位置に拘わらず収納空間の最上部に着香部材を必ず位置させることができる。その結果、芳香蒸気が収納空間の最上部から供給されるため、収納物品に対する着香が確実になる。また、棚板が可動で着香部材が位置固定されている場合とは異なり、着香部材によって収納空間が狭められるおそれがない。
請求項5に記載するように、着香部材の前面側を目視できないように覆う目隠し部材を設けた場合は、見栄えの向上を図れる。
請求項6に記載するように、芳香剤担持体を着香部材に対し着脱可能とした場合は、芳香剤担持体を着香部材から取り出せるから、芳香剤の補充作業が容易である。また芳香剤担持体の交換が簡単なので、芳香剤の種類変更が容易にできる。
請求項7に記載する如く、円盤状に形成した芳香剤担持体を、平板状の着香部材に形成した凹部へ着脱可能に装着すると共に、凹部内に通気性透孔を設けた場合は、芳香剤担持体を着香部材の上面側から凹部内へ芳香剤担持体の向きに留意することなく容易に装着でき、下面側から通気性透孔を通じて芳香剤担持体を容易に取り外せる。すなわち、芳香剤担持体の着脱作業がきわめて簡単になる。また、芳香剤担持体から揮発する芳香蒸気を、下方の収納空間へ通気性透孔を通じ直接的に供給できるから、供給効率が良い。
[第1の実施形態]
図1及び図2に、本発明に係る収納庫1の一例を示す。なお図1にあっては、収納空間S内の状況を分かりやすくするため、扉6(図2(A)参照)を取り外して示してある。この収納庫1は、例えばタオルTの収納キャビネットであって、天板2・左右の側板3,3・底板4・扉6・背板8で構成され、蝶番7で側板3へ揺動可能に取り付けられた扉6を閉止することにより、収納空間Sを閉塞状態とすることができる。
図1及び図2に、本発明に係る収納庫1の一例を示す。なお図1にあっては、収納空間S内の状況を分かりやすくするため、扉6(図2(A)参照)を取り外して示してある。この収納庫1は、例えばタオルTの収納キャビネットであって、天板2・左右の側板3,3・底板4・扉6・背板8で構成され、蝶番7で側板3へ揺動可能に取り付けられた扉6を閉止することにより、収納空間Sを閉塞状態とすることができる。
収納庫1内には、所望により棚板5を適所に取り付けて収納空間全体を上下に区画し、小容積の収納空間S,Sを複数形成するようにしてもよい。なお、棚板5は固定でも可動でもよく、さらに複数の棚板5を取り付けるときには、一部を固定、一部を可動とすることも考えられる。
本例では、天板2の下面及び棚板5それぞれの下面近傍において、対向する側板3,3の内表面それぞれに保持部材30,30を設け、この保持部材30によって、着香部材20を、実質的に水平な姿勢で、収納空間Sに対し出し入れ可能に保持する構成を採用した。上記保持部材30は、例えば案内レールで構成され、着香部材20が前後に摺動自在となるよう、下面の左右側縁部を支承する。
本例の着香部材20は、平板状の形態であって、図2(A)に示す如く、その上面側に芳香剤担持体10を嵌装するための凹部21が設けられている。凹部21の個数は、芳香剤担持体10の使用個数に合わせて設定される。着香部材20の材質は特に限定されないが、少なくとも芳香剤担持体10と接する部分は芳香剤による化学的変化を生じ難いものであることが必要である。従って、着香部材20全体をステンレス鋼等の金属で製作するほか、主要部は軽量なプラスチックで製作し、芳香剤担持体10を嵌装する凹部21の周囲のみステンレス鋼等で製作することが考えられる。
前記凹部21の形状は芳香剤担持体10の形状に基づいて形成され、例えば芳香剤担持体10が図2(C)に示すような円盤状であれば、これに合わせて同径の円筒状凹部21とすればよい。なお図示した例では、芳香剤担持体10の厚み寸法と、凹部21の深さ寸法とをほぼ同一に設定して、芳香剤担持体10を凹部21に嵌装したときに、着香部材20の上面がほぼ面一となるように構成したが、前記寸法関係は限定的なものではない。前記各凹部21内には、図2(B)に示すような、芳香剤担持体10より小径に設定した通気用の透孔22が形成されており、凹部21と透孔22との径寸法の差に基づき形成される段部21a上に芳香剤担持体10が支持されると共に、凹部21に嵌装した芳香剤担持体10の下面が、透孔22を通して、着香部材20の下面側空間に直接臨むようなされている。なお、全ての凹部21を同一寸法・同一形状とするのではなく、位置によって凹部21の形状や寸法を異ならせる態様も考えられる。これにより、開口形状の異なる凹部21(例えば多角形)には、種類の異なる芳香剤や無臭性の防虫剤・防湿剤等を配置するという凹部21の使い分けを図って、着香以外の機能を収納庫1に付加することが可能である。
なお着香部材20の形態は、収納庫1に対する出し入れが容易なので、平板状とするのが好ましく、図示するもののほか、例えば深さのごく浅いトレイとし、底板の全部又は一部をパンチングメタルやメッシュ等で製作して、通気性透孔を備えるものとすることも考えられる。但し、平板状に限定されるものではなく、芳香剤担持体10の装着が可能であれば、その他の形態も採用可能である。
芳香剤担持体10は、液体状の芳香剤を一旦吸着し、これを徐々に空気中へ揮発させることが可能な素材で製作される。例えば、特開平3−94004号公報に記載される方法により製造される多孔質金属材料は、多数の微細孔内に液体芳香剤を長時間保持する機能を有しており、本発明で使用する芳香剤担持体10用の材料として好適である。なお、上記公報では製造原料を銀・金・白金等の貴金属微粉末としているが、ステンレス鋼の微粉末を用いることも可能であり、コスト面ではこの方が好ましい。その他、芳香剤を揮発可能に保持する素材としては、物理的・化学的に比較的安定で多孔質のものであればよく、例えば、天然繊維の集合体又は積層体、木質チップの成形体、多孔質セラミックなどが挙げられる。なおセラミックは、種類により、芳香剤に対し活性化を示す場合が有るので、この点を考慮して素材を選定する必要がある。さらに、使用する芳香剤に対し化学的に安定であれば、合成繊維や多孔性合成樹脂も使用可能である。
芳香剤担持体10の形状や大きさについては、特に制限は無く、実施環境に応じ適宜選定すればよい。従って、図面に例示したような円盤状のほか、平板状・円柱状・角柱状・円錐状・角錐状・球状・半球状等が考えられる。上記のうち、円盤状・円柱状は、芳香剤担持体10の向きを気にせずに、着香部材20の凹部21へ容易に装着できる利点が得られるので好ましい。円錐状・角錐状・球状・半球状を採用した場合は、着香部材20に芳香剤担持体10よりも小径の通気用透孔22のみ設ければ、当該芳香剤担持体10の安定保持が可能であり、段部21aの形成は不要となる。なお、平板状の着香部材20全体を多孔質金属材料で製作して芳香剤担持体10とすることも考えられる。この場合、着香部材20の製造コストが上昇し、芳香剤の使用量が増大することになるが、かかる条件に拘泥しなければ、実施を妨げるものではない。
芳香剤担持体10に保持させる芳香剤としては、液体状の芳香剤を使用するのが好ましい。芳香剤担持体10が前述の多孔質金属材料から成る場合、その表面に液体の芳香剤を滴下することにより、あるいは芳香剤を貯留した容器内に浸漬することにより、芳香剤を芳香剤担持体10内に含浸させることが可能である。なお本例では、芳香剤自体を着香部材20に配置するのではないから、特定形状に製作した固形の芳香剤を別途用意する必要がなく、一般に広く市販され、多様な種類が用意されているアロマオイル・エッセンシャルオイルを使用できるという利点を有する。またオイル系の脂溶性芳香剤に限らず、水溶性アロマやハーブ水等の水溶性芳香剤を用いることも妨げない。
ところで、アロマオイルなどの天然系成分を主成分とする芳香剤は、異なる種類が混合しても不快な香りになることが少ないので、元の芳香が残留している状態で、芳香剤を別種に変更することが可能であり、あるいは積極的に異なる芳香剤を混合してブレンドされた香気を楽しむ人も少なくない。また芳香の種類を変更する場合、芳香剤担持体10ごと別のものに交換するだけでなく、使用する芳香剤担持体10は交換せず、保持させる芳香剤だけ異なる種類に変更することも可能である。なお、継続して同一種類を使用する場合や、交換に際し残留香気が消滅するまで充分な時間を空けることが可能な場合は、合成成分系の芳香剤を使用することも妨げない。
さらに、着香部材20が複数の凹部21を有している場合、異なる種類の芳香剤を保持させた芳香剤担持体10を同時に装着して、使用者の嗜好に合わせた混合香気を生成することも考えられる。あるいは、芳香剤担持体10の装着個数を変えることで、芳香の強さ(芳香濃度)を調節することも可能である。
前述の如く構成された収納庫1は、以下に述べるような特徴的機能を有する。収納空間Sの最上部に着香部材20を配置し、当該着香部材20に装着した芳香剤担持体10から揮発する芳香蒸気fが、透孔22を通じ、下方の収納空間Sへ直接供給されるようになされている。アロマオイル等の揮発蒸気は空気より比重が重いから、最下部まで拡散しつつ流下して、収納空間S内を芳香で充満する。また扉6を閉じることにより収納空間Sが閉塞空間となるから、芳香蒸気fの濃度を高めることができる。従って、収納空間Sに収納したタオルT等の収納物全体へ芳香蒸気fを確実に行き渡らせられるので、きわめて効率よく全てのタオルT等収納物に芳香を付着させることができる。
着香部材20は、収納空間Sの最上部に位置するから、収納空間Sを最も有効に利用することができる。また、着香部材20の高さ寸法を小さく設定すれば、それだけ収納空間Sの利用可能な容積を広く確保できる。着香部材20を、天板2又は棚板5とは別にそれらの直下に配置したので、芳香剤担持体10の交換や芳香剤の補充を行う際に、底板4や棚板5の上に載置した収納物を取り除いたり移動させたりする必要がない。着香部材20は、案内レール等の保持部材30により前後方向に移動自在であるから、着香部材20を収納空間Sから楽に引き出すことができ、所要作業の終了後は簡単に元の配置へ戻せる。芳香剤担持体10は、透孔22を通じて下面を押し上げることにより着香部材20から簡単に取り出せるので、交換作業や芳香剤の補充作業が容易である。
[第2の実施形態]
図3に示す実施形態は、着香部材20を保持する保持部材31を、天板2の下面及び棚板5の下面に取り付けたところを特色とする。本例では、保持部材31の形態を断面L字形の案内レールとしており、着香部材20を収納空間Sに対し前後に出し入れ自在とした点は、前記第1の実施形態と同様である。
図3に示す実施形態は、着香部材20を保持する保持部材31を、天板2の下面及び棚板5の下面に取り付けたところを特色とする。本例では、保持部材31の形態を断面L字形の案内レールとしており、着香部材20を収納空間Sに対し前後に出し入れ自在とした点は、前記第1の実施形態と同様である。
本実施形態の収納庫1は、棚板5の下面に着香部材20の保持部材31を取り付けたので、棚板5が可動であってその取付位置を変更したときに、これに合わせて着香部材20の配置も変更される。一般に、棚板5を側板3に装着したダボ9で取り付ける場合、当該ダボ9の装着位置を変えることで、棚板5の取付位置が上下に変更される。本例では、着香部材20の保持部材31が棚板5と一体なので、棚板5の直下に着香部材20が位置するという関係は変わらない。すなわち棚板5の位置を変更したとしても、着香部材20は必ず収納空間Sの最上部に位置することになるから、収納空間Sを最も有効に利用できるという本発明の利点が損なわれることは全くない。
もし仮に、着香部材20が固定され、棚板5が可動の場合を想定すると、棚板5の取付位置を変更したときに、着香部材20が収納空間Sの中間高さに位置する可能性があり、収納空間Sの使い勝手を著しく損なうおそれがあるが、本発明によれば、このような問題を回避することができる。
[第3の実施形態]
図4に示す如く、着香部材20を保持する保持部材32を、天板2の下面及び棚板5の下面に、前後方向及び左右方向に適宜間隔を空けて固定した2組のブラケット32aで構成することも可能である。また本例は、着香部材20の前面側を覆う目隠し材として、天板2及び棚板5の前端部から少なくとも着香部材20の高さ寸法以上に垂下する幕板11を取着し、扉6を開いたときの見栄えを向上させた点も特色としている。なお上記目隠し材は、着香部材20の前面側に取着する幕板11で構成するほか、天板2又は棚板5と一体に設けたものであってもよい。
図4に示す如く、着香部材20を保持する保持部材32を、天板2の下面及び棚板5の下面に、前後方向及び左右方向に適宜間隔を空けて固定した2組のブラケット32aで構成することも可能である。また本例は、着香部材20の前面側を覆う目隠し材として、天板2及び棚板5の前端部から少なくとも着香部材20の高さ寸法以上に垂下する幕板11を取着し、扉6を開いたときの見栄えを向上させた点も特色としている。なお上記目隠し材は、着香部材20の前面側に取着する幕板11で構成するほか、天板2又は棚板5と一体に設けたものであってもよい。
本例における保持部材32は、逆L字形に形成した棒状又は細板状のブラケット32aの2個を、その水平部の先端が収納空間Sの中央側を向くよう左右対称に配置したものを1組とし、このブラケット32aの2組を、天板2及び棚板5の下面へ前後に間隔を空けて固定して成る。ブラケット32aの左右間隔は、着香部材20の左右幅寸法よりもわずかに広い程度に設定される。また、ブラケット32aの前後間隔は、着香部材20の前後奥行き寸法より短く設定される。そして着香部材20は、これらブラケット32a上で、摺動自在である。
かかる構成の保持部材32により保持された着香部材20の着脱操作は次のとおりである。ここでは、棚板5に対する着脱操作について説明するが、天板2に対する操作も同様である。本実施形態にあっては、図4(B)に示すように、幕板11により着香部材20の前方側への移動が阻止されている。そこで、着香部材20の奥行き寸法を、棚板5の奥行き寸法よりも短く設定して、着香部材20の後端と背板8表面との間に空間dが形成されるようにする。着香部材20をブラケット32a上で後方へ移動させ、同図(C)に示す如く、着香部材20の前端側を前側のブラケット32aから離脱させる。これにより、後側のブラケット32aを支点として、着香部材20の前端側を下方へ回動させることが可能となる。しかるのち、着香部材20前端側の上面が幕板11の下端より下方に達したならば、着香部材20を前方へ引き抜いて、棚板5から取り外すことができる。着香部材20を棚板5の下面側へ装着する作業は、前記と反対の手順を踏めば、容易に行える。
本例にあっても、着香部材20の保持部材32と棚板5とは一体であるから、棚板5を位置変更しても、着香部材20は必ず収納空間Sの最上部に位置することになり、よって収納空間Sを最も有効に利用できるという本発明の利点は損なわれない。
[第4の実施形態]
図5は、着香部材20を保持する保持部材を、棚板5を側板3へ取り付けるための取付具33へ一体に設けた実施形態を示すものである。当該取付具33は、棚板5における下面の左右側縁部を支承する棚板支持部33aと、着香部材20における下面の左右側縁部を支承するトレイ保持部33bと、挿入突起33cとを一体に形成し、該挿入突起33cを側板3の適所に設けたダボ穴3aへ嵌挿することで取り付けられる。
図5は、着香部材20を保持する保持部材を、棚板5を側板3へ取り付けるための取付具33へ一体に設けた実施形態を示すものである。当該取付具33は、棚板5における下面の左右側縁部を支承する棚板支持部33aと、着香部材20における下面の左右側縁部を支承するトレイ保持部33bと、挿入突起33cとを一体に形成し、該挿入突起33cを側板3の適所に設けたダボ穴3aへ嵌挿することで取り付けられる。
この保持部材を兼用する棚板取付具33によって保持される着香部材20は、収納空間Sの出入り方向(前後)に摺動自在である。また、棚板5の支持部33aと着香部材20の保持部33bとは一体であるから、棚板5を位置変更しても、着香部材20は必ず収納空間Sの最上部に位置することになり、収納空間Sを最も有効に利用できるという利点が発揮される。
[第5の実施形態]
芳香剤担持体10は、着香部材20に対し固定することも可能である。図6(A)に示す如く、平板状の着香部材20の下面20a側に形成した1個又は複数個の凹部21へ、同数又は所望数の芳香剤担持体10を、接着剤等で容易には脱落しないよう固定する。そして図6(B)に示すように、芳香剤担持体10を下側にして、着香部材20を収納具1内へ配置する。これにより、芳香剤担持体10の一面が下側の収納空間Sに臨むから、芳香蒸気fをタオル等の収納物に確実に付着させることができる。本例では、着香部材20に、芳香剤担持体10を装着する凹部21のみ形成すればよく、通気用透孔22は不要になる。着香部材20に固定した芳香剤担持体10に芳香剤を補充するには、着香部材20を収納庫1から取り出し、芳香剤液を芳香剤担持体10に滴下し吸収させればよい。
芳香剤担持体10は、着香部材20に対し固定することも可能である。図6(A)に示す如く、平板状の着香部材20の下面20a側に形成した1個又は複数個の凹部21へ、同数又は所望数の芳香剤担持体10を、接着剤等で容易には脱落しないよう固定する。そして図6(B)に示すように、芳香剤担持体10を下側にして、着香部材20を収納具1内へ配置する。これにより、芳香剤担持体10の一面が下側の収納空間Sに臨むから、芳香蒸気fをタオル等の収納物に確実に付着させることができる。本例では、着香部材20に、芳香剤担持体10を装着する凹部21のみ形成すればよく、通気用透孔22は不要になる。着香部材20に固定した芳香剤担持体10に芳香剤を補充するには、着香部材20を収納庫1から取り出し、芳香剤液を芳香剤担持体10に滴下し吸収させればよい。
[第6の実施形態]
図7(A)に示す如く、比較的寸法の大きい平板状に形成した芳香剤担持体10を、着香部材20の下面20a側に装着する場合、これを着香部材20の下面20a側に形成した凹部21へビス23で止め付けることも可能である。従って本例は、芳香剤担持体10を、着香部材20の下面側へ着脱可能に装着した例と言うことができる。本例の芳香剤担持体10は、下側の収納空間Sに臨む面積が広いから、芳香蒸気fの放散量が多くなり、それだけタオル等収納物への芳香付着効率が増大する。また、異なる種類の芳香剤を同時に塗布して、混合香気を生成することも可能である。
図7(A)に示す如く、比較的寸法の大きい平板状に形成した芳香剤担持体10を、着香部材20の下面20a側に装着する場合、これを着香部材20の下面20a側に形成した凹部21へビス23で止め付けることも可能である。従って本例は、芳香剤担持体10を、着香部材20の下面側へ着脱可能に装着した例と言うことができる。本例の芳香剤担持体10は、下側の収納空間Sに臨む面積が広いから、芳香蒸気fの放散量が多くなり、それだけタオル等収納物への芳香付着効率が増大する。また、異なる種類の芳香剤を同時に塗布して、混合香気を生成することも可能である。
1…収納庫 2…天板 3…側板 4…底板 5…棚板 6…扉 7…蝶番 8…背板 9…棚板の取付具(ダボ) 10…芳香剤担持体 11…目隠し部材(幕板) 20…着香部材 21…凹部 21a…段部 22…透孔 30,31,32…着香部材の保持部材 33…保持部材を兼用する棚板取付具 S…収納空間 T…タオル
Claims (7)
- 収納物に芳香を付着させることが可能な収納庫であって、収納空間を開閉する扉と、芳香剤を空気中へ揮発可能に保持する芳香剤担持体が装着される着香部材とを備え、当該着香部材は収納空間の上部に当該収納空間に対し出し入れ可能に配置され、前記芳香剤担持体の一部が当該芳香剤担持体より下方の収納空間に臨んでいることを特徴とする着香性収納庫。
- 前記着香部材を前記収納空間の出入り方向に移動可能に保持する保持部材が案内レールである請求項1に記載の着香性収納庫。
- 前記着香部材を前記収納空間の出入り方向に移動可能に保持する保持部材が、前記収納空間内を上下に区画するように取り付けられ且つ取付位置を変更可能になされた棚板の下面に設けられている請求項1又は2に記載の着香性収納庫。
- 前記着香部材を前記収納空間の出入り方向に移動可能に保持する保持部材が、前記棚板を前記収納空間内の所望位置へ取り付けるための取付具に設けられている請求項1又は2に記載の着香性収納庫。
- 前記着香部材の前面側を目視できないように覆う目隠し部材を設けた請求項1乃至4のいずれかに記載の着香性収納庫。
- 前記芳香剤担持体は前記着香部材に対し着脱可能である請求項1乃至5のいずれかに記載の着香性収納庫。
- 前記着香部材の形態が平板状であり、前記芳香剤担持体は円盤状に形成され、前記着香部材の上面側に前記芳香剤担持体が着脱可能に装着される凹部を形成すると共に、当該凹部内を貫通する前記芳香剤担持体より小径の通気性透孔を設けた請求項1乃至5のいずれかに記載の着香性収納庫。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2005031488A JP2006217945A (ja) | 2005-02-08 | 2005-02-08 | 着香性収納庫 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2005031488A JP2006217945A (ja) | 2005-02-08 | 2005-02-08 | 着香性収納庫 |
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ID=36980650
Family Applications (1)
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Country | Link |
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JP (1) | JP2006217945A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108783970A (zh) * | 2018-08-21 | 2018-11-13 | 北京小米移动软件有限公司 | 智能衣柜、香薰方法及装置 |
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2005
- 2005-02-08 JP JP2005031488A patent/JP2006217945A/ja active Pending
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