JP2994949B2 - 低温庫 - Google Patents

低温庫

Info

Publication number
JP2994949B2
JP2994949B2 JP6337194A JP6337194A JP2994949B2 JP 2994949 B2 JP2994949 B2 JP 2994949B2 JP 6337194 A JP6337194 A JP 6337194A JP 6337194 A JP6337194 A JP 6337194A JP 2994949 B2 JP2994949 B2 JP 2994949B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
box
fixing member
mixed
box body
cold air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP6337194A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07270042A (ja
Inventor
徳太郎 間瀬
裕 下瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP6337194A priority Critical patent/JP2994949B2/ja
Publication of JPH07270042A publication Critical patent/JPH07270042A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2994949B2 publication Critical patent/JP2994949B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、断熱性の外箱の内
側にこの外箱と間隔を存して熱良導性の内箱を配設し、
両箱間に冷気を循環して間接冷却にて内箱内の貯蔵室の
冷却を行う低温庫に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種低温庫は、例えば出願人が
先に出願した特開平2−229341号に示されている
ように断熱性の外箱の内側に間隔を存して熱伝導性の内
箱を設け、この内箱の内部に貯蔵室を形成し、内箱と外
箱との間に形成される循環空間内に冷却装置を設け、内
箱を冷却して貯蔵室を間接的に冷却する構成であり、こ
のような構成によれば貯蔵室に直接冷気が侵入せず、貯
蔵室内の乾燥を防ぐことができ、従って高湿の貯蔵が好
ましい生花や野菜等の農産物を乾燥による劣化を防止し
つつ長期間保存することができる。
【0003】また、農産物は新陳代謝によりエチレンガ
スを発生し、このエチレンガスの濃度が上昇すると、農
産物の老化が早くなるという問題が発生する。このた
め、前記公報では多孔質材(緑色凝灰岩)の板材を内箱
側壁に取り付け、この多孔質材にエチレンガスを吸着さ
せ、さらに冷気循環空間へ透過させることによって農産
物の老化を防止するようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術におい
て、多孔質材の板材は重く、割れ易いため組立やメンテ
ナンス時の取り扱いが極めて面倒なものであった。ま
た、エチレンガスの吸着、透過性も低く、1年から2年
に一度吸着したエチレンガスを放出させる再処理を行わ
なければならないという問題があり、さらに、多孔質材
の板材は農産物から発生する臭気の吸着能力が低く、貯
蔵室内に臭気が充満するという問題が発生する。
【0005】本発明は貯蔵室に保存される農産物の劣化
および老化を回避して長期間の保存を可能にすると共に
メンテナンスを簡略化し、さらに、貯蔵室内の臭気を抑
えた低温庫を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、請求項1の発明の低温庫1は、内箱側壁の
冷気循環空間側に取り付けられた箱体26と、この箱体
内に収納された少なくともエチレン分解触媒と活性炭と
の混合分解シート剤と、箱体に設けられ混合分解シート
剤を移動可能に保持する保持部材であるスライドレール
41、42と、箱体内に混合分解シート剤と隙間を存し
て上下方向に設けられた第1、第2のガイド52、53
とを備え、箱体内の上下と貯蔵室内とを連通する通気孔
24を内箱3形成した低温庫を提供するものである。
【0007】また、請求項2の低温庫1は、内箱側壁の
冷気循環空間側面にほぼ水平に接着された上部固定部材
29と、この上部固定部材の下方に位置し内箱側壁の冷
気循環空間側面に上部固定部材とほぼ並行に接着された
下部固定部材32と、この下部固定部材に支持されるフ
ランジが下縁に形成されると共に上部固定部材に支持さ
れるフランジが上縁に形成された箱体26と、この箱体
内に収納された少なくともエチレン分解触媒と活性炭と
の混合分解シート剤と、箱体に設けられ混合分解シート
剤を移動可能に保持する保持部材であるスライドレール
41、42と備え、箱体内の上下と貯蔵室内とを連通す
る通気孔24、25を内箱3形成した低温庫を提供する
ものである。
【0008】請求項1の発明の低温庫1によれば、複数
の混合分解脱臭シート剤50を1枚ずつ箱体26内に収
納するときあるいは混合分解脱臭シート剤50を交換す
るために箱体26内から取り外すときには、混合分解脱
臭シート剤50の左右両端はスライドレール41、42
に保持され案内されると他の部分は第1のガイド部材5
2と第2のガイド部材53とに挟まれ、混合分解脱臭シ
ート剤50の特に中央部の撓みを防止でき、混合分解脱
臭シート剤50が斜めに傾むきスライドレール41、4
2に引っ掛かることを回避できる。
【0009】さらに、請求項2の低温庫1によれば、パ
ネル21Aの上部であり冷気循環空間11側の面には上
部固定部材29が接着され、この上部固定部材29によ
って箱体25の上部がパネル21Aに固定され、且つパ
ネル21Aの下部の冷気循環空間11側の面には下部固
定部材32が接着され、この下部固定部材32によって
箱体26の下部がパネル21Aに固定されるので、箱体
26の上部及び下部のパネル21Aへの固定をビスなど
を使用することなく簡単に行うことができ、箱体26の
取付作業の簡略化を図ることができ、また、箱体26の
上部は上部固定部材29に挟まれて固定されると共に、
下部は下部固定部材32に挟まれて固定されるため、箱
体上部及び箱体下部のシールは上部固定部材29及び下
部固定部材32によって確実になる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて詳細に説明する。1はプレハブ冷蔵庫等の低温庫
であり、断熱外箱2の内側に間隔を存して金属製の熱良
導体からなる内箱3を収納配設することにより、内箱3
内に密閉された貯蔵室10が形成され、この貯蔵室10
の周囲、即ち、内箱3と外箱2とで囲まれた空間部分に
は冷気循環空間11が形成されている。外箱2は隣り合
うパネルとの結合部分に凸部あるいは凹部を有した複数
の断熱パネルを組み合わせて箱状に構成されており、2
Aは天壁、2Bは底壁、2Dは前壁、2E、2Fは左右
側壁である。内箱3は天井パネルである天壁3A、底壁
3B、前側壁(図示せず)後側壁3D及び左右各側壁3
E、3Fから構成されている。各天壁3A、底壁3B及
び各側壁3D、3E、3Fは、それぞれ例えばステンレ
ス板からなる複数のパネル21て構成され、各パネルの
周縁相互間にはシール材22が設けられている。そし
て、前後側壁の傾斜している上縁部に天壁3Aが載置さ
れ固定されている。また、天壁3Aは中央を頂点として
左右に徐々に低く傾斜しており、この傾斜によって天壁
3Aに付着した水滴がそのまま下方に落下せず、左右側
壁3E、3F内面を伝わって流れるようにしている。外
箱2の前壁2Dには貯蔵物、例えば生花や野菜などの農
産物を出し入れする物品出入口2Gと、この物品出入口
を開閉自在に閉塞すると共に、貯蔵室10を密閉化する
断熱扉2Hが設けられている。
【0011】ここで、右側壁3Fを構成する一枚のパネ
ル21Aは図2に示したような構造をしている。即ち、
パネル21Aの上部及び下部には複数の通気孔24・・
・及び25・・・が形成されている。26は通気孔24
・・・、25・・・に対応してパネル21Aの冷気循環
空間11側面に取り付けられた例えばステンレス板製の
箱体であり、この箱体26のパネル21A側の面は開口
し、パネル21Aに取り付けられた状態で上記開口はパ
ネル21Aによって閉塞される。また、箱体26の上壁
26Bの開口縁には上方に折曲して上部フランジ27が
形成され、箱体26の下壁26Cの開口縁には下方に折
曲しさらにほぼ水平に折曲して下部フランジ28が形成
されている。さらに、箱体26の縦壁26Aには箱体2
6内と冷気循環空間11とを連通する複数の通気孔26
a・・・が設けられ、箱体26の内面には例えば両面テ
ープによりポリエチレンシート26Sが貼られている。
【0012】29はパネル21Aの通気孔24・・・の
上方であり冷気循環空間11側の面に設けられた上部固
定部材であり、この上部固定部材29は例えば金属製の
硬質板30と硬質板30の内面に接着された例えば発泡
ポリエチレン等の弾性部材31とから構成され、弾性部
材31は箱体25の上壁26Bに形成された上部フラン
ジ27を挟んで箱体25の冷気循環空間11側面に接着
されている。また、32はパネル21Aの通気孔25・
・・の下方であり冷気循環空間11側の面に設けられた
下部固定部材であり、この下部固定部材32は上部固定
部材29と同様に例えば金属製の硬質板33と硬質板3
3の内面に接着された例えば発泡ポリエチレン等の弾性
部材34とから構成され、弾性部材34は箱体26の下
壁26Cに形成された下部フランジ28を挟んで箱体2
5の冷気循環空間11側面に接着されている。さらに、
下部フランジ28はパネル21Aの下縁に形成された下
部フランジ21Bに載置されている。
【0013】さらに、箱体26の左右壁26D、26E
の開口縁にはそれぞれ断面L字形状の左右フランジ3
5、36が形成され、各フランジ35、36とパネル2
1Aとはコーキング材37によりコーキング処理されて
いる。また、接着テープ38、39が左右フランジ3
5、36とパネル221Aとに跨ってコーキング部を被
覆して貼られており、この接着テープ38、39により
コーキング材37が乾くまで左右フランジ35、36と
パネル21Aとの接着状態を確実に保持することができ
る。
【0014】箱体26の厚みは冷気循環空間11の幅の
ほぼ半分であり、冷気循環空間11を循環する冷気の流
れを阻害しないようにしている。そして、箱体26の縦
壁26Aの冷気循環空間11側面と外壁2との間に上下
方向に補強部材40が設けられている。この補強部材4
0は例えば発泡ポリエチレンにて形成され、その箱体2
6側の面が縦壁26Aの左右両側部に接着され、外箱2
側の面が外箱2の冷気循環空間11側面に接着されてい
る。また、通気孔24、25はそれぞれ箱体26の上
部、下部に対応し、各通気孔24、25によって貯蔵室
10内と冷気循環空間11とは上下で連通している。
【0015】41、42は箱体26の縦壁26Aの内面
に間隔を存して上下に渡ってネジ止めされた保持部材と
してのスライドレールである。これらのスライドレール
41、42は上下の通気孔24、25の間に位置し、相
対向して上下に渡る断面形状ほぼコ字型の保持フランジ
43、44と、これらの保持フランジ43、44の下方
に間隔を存して設けられた底フランジ45(スライドレ
ール41の底フランジは図示せず)とを備えている。さ
らに、各スライドレール41、42の底フランジは縦壁
26Aの下部にネジ止めされた支持部材46(スライド
レール41の支持部材は図示せず)に支持されている。
【0016】47、48は各スライドレール41、42
の上部及び下部とパネル21Aとの間に取り付けられた
補強部材(スライドレール41の上部の補強部材は図示
せず)であり、各保強部材47、48はスライドレール
41、42の保持フランジ43、44のパネル26A側
面とパネル26Aの冷気循環空間11側の面との何れか
一方あるいは双方に接着されている。
【0017】そして、箱体26内にはスライドレール4
1、42間に保持されて混合分解脱臭シート剤50が収
納される。この混合分解脱臭シート剤50は例えばクラ
レケミカル株式会社製のクラレコール(商品名)であ
り、活性炭にパラジウム等のエチレン分解触媒とマンガ
ン等の脱臭触媒とを練り込んで混合し、さらに通気性の
表面材にてシート状にパックしたものであり、適度の柔
軟性を備えており割れなども発生しない。又、表面材を
撥水性を有して水をはじく不織布を使用することによっ
て内部への水分の侵入を僅かに抑え、混合分解脱臭シー
ト剤50を長期間に渡って使用することができる。な
お、実施例においては、図3に示したように5枚の混合
分解脱臭シート剤50を上下方向に積み合わせて使用す
る。
【0018】これらの混合分解脱臭シート剤50はスラ
イドレール41、42間に保持され、各の混合分解脱臭
シート剤50の両端はスライドレール41、42の保持
フランジ43、44に上下方向移動時材に保持されると
共に、下端の混合分解脱臭シート剤50の下面両側部は
底フランジ45上に載置される。このため、各混合分解
脱臭シート剤50はスライドレール41、42間におい
て上下方向のみに保持される。
【0019】また、混合分解脱臭シート剤50の上方に
は庇51が設けられている。この庇51は後端が縦壁2
6Aにビス止めされ、前方へ低く傾斜し前端が混合分解
脱臭シート剤50よりパネル21A側に延び、先端はパ
ネル21Aの近傍に位置し、混合分解脱臭シート剤50
の上方を覆っている。52は、パネル21Aの箱体側面
のほぼ中央に上下方向に例えば接着された第1のガイド
部材であり、この第1のガイド部材52は例えば発泡ポ
リエチレンにて形成されている。また、53は箱体26
の縦壁26Aの内側面のほぼ中央に第1のガイド部材5
2と対向して例えば接着された第2のガイド部材であ
り、この第2のガイド部材53も第1のガイド部材52
と同様に例えば発泡ポリエチレンにて形成され、各混合
分解脱臭シート剤50は第1のガイド部材52と第2の
ガイド部材53との間に僅かな隙間を存して挟まれてい
る。
【0020】さらに、パネル21Aの下部には保持フラ
ンジ43、44の下端と底フランジ45との間に対応
し、且つ両スライドレール41、42間に渡る幅を有し
た例えば四角形の開口54が形成されている。そして、
この開口54はパネル21Aに貯蔵室10側から着脱自
在にネジ止めされた例えばステンレス製のカバー55に
より閉塞されている。このカバー55の上縁には係合片
56が形成され、係合片56が開口54の上縁に係合さ
れ、両端部はパネル26Aと補強部材48との間に挟ま
れている。
【0021】また、箱体26より上方のパネル21Aに
は複数の透孔57が形成され、これらの透孔57は通常
は閉塞板58により閉塞されている。透孔57は冷気循
環空間11内の冷気を直接貯蔵室10内に導入して湿度
の調節を行うときに必要なものである。一方、外箱2の
天壁3Aに向かって右端部の上面には冷気循環空間11
内に位置して庫内側の冷却装置14が取付られている。
冷却装置14は冷凍サイクルの一部を構成する蒸発器に
て代表されるところの冷却器12と、送風ファン及び送
風ファンモータからなり、それに吸い込まれる冷気循環
空間11内の冷気の温度を検出する温度センサ(図示せ
ず)にて間欠運転される第1の送風装置13とを内蔵し
ている。前記間欠運転とは、温度センサによる検知温度
が貯蔵室10内の設定温度STによって決定されるとこ
ろの下限温度(例えば―3℃)以下になったとき停止
し、上限温度(例えば―1℃)以上になったとき運転状
態になるような運転制御のことを意味する。さらに、第
1の送風装置の13の風下側に位置する天壁3Aに向か
って左端部の上面には、第2の送風装置18が取り付け
られ、常時運転されて冷気循環空間11内に前記冷気を
矢印で示すように万遍なく循環させる。これによって内
箱3の壁面は例えば平均−2℃程に冷却され、貯蔵室1
0内はこの内箱3壁面からの間接冷却によって例えばほ
ぼ0℃に維持される。また、冷却装置14の底部には外
箱2の外側に導出されるヒータ付きの配水管などから成
る排水装置15が連結接続されている。
【0022】このように貯蔵室10内の乾燥は抑制され
るので高湿に維持される。また、貯蔵室10に保存され
た生花や野菜などの農産物からは新陳代謝によりエチレ
ンガスが発生し、このエチレンガスは貯蔵室10の空気
と共に自然対流によって貯蔵室10内を流れ、図2に破
線矢印にて示したように通気孔24から箱体26内に流
れ込み、混合分解脱臭シート剤50・・・内部を流れる
と共に周囲を上部から下部へ流れ、下方の通気孔25か
ら貯蔵室10内へ流出する。
【0023】空気が箱体26内を流れる際に空気中のエ
チレンガスは混合分解脱臭シート50中のエチレン分解
触媒によって科学的に酸化分解されると共に、活性炭に
吸着されたエチレンも触媒によって分解される。このた
め、貯蔵室10内のエチレンガス濃度の上昇を防止で
き、生花や野菜などの農産物の老化の進行が抑制されて
鮮度良く保存することができる。また、農産物から発生
した臭気は混合分解脱臭シート50剤中の脱臭触媒によ
って科学的に分解されると共に、活性炭に吸着された臭
気も脱臭触媒によって分解される。このため、活性炭に
よる臭気の吸着のみによる脱臭能力と比較して大幅に脱
臭能力は向上し、且つ長期間に渡って脱臭能力を維持す
ることができ、悪臭は除去され、他の食品への臭い移り
による品質低下を長期間に渡って回避することができ
る。
【0024】特に、混合分解脱臭シート剤50中のエチ
レン分解触媒は、従来の緑色凝灰岩に比べてエチレン処
理能力が著しく大きいため、貯蔵室10内のエチレンガ
ス濃度を迅速に低下させることができると共に、混合分
解脱臭シート剤50中の脱臭触媒は、従来の活性炭に比
べて臭気処理能力が著しく大きいため、貯蔵室10内の
迅速に脱臭することができる。この結果、使用個数も削
減できるためコストを削減することができる。また、エ
チレン分解触媒はエチレンを分解するものであるので、
エチレンを吸着するのみの従来の緑色凝灰岩のように再
生する必要がないと共に、脱臭触媒は臭気を分解するも
のであるので、臭気を吸着するのみの従来の活性炭のよ
うに再生する必要がないので、メンテナンス性も著しく
向上する。
【0025】さらに、混合分解脱臭シート剤50中のエ
チレン分解触媒及び脱臭触媒は、湿気の影響をほとんど
受けないものであるが、混合分解脱臭シート剤50に結
露水等が降りかかって濡れると、空気の流通性が著しく
損なわれるため、エチレン処理能力及び脱臭能力も低下
する。しかしながら、本発明では混合分解脱臭シート剤
50の上方に庇51が設けられているので、結露水等が
混合分解脱臭シート剤50に降りかかることがない。こ
のため、混合分解脱臭シート剤50のエチレン処理能力
及び脱臭能力が損なわれる問題を解消することができ
る。
【0026】また、箱体26の縦壁26Aには箱体26
内と冷気循環空間11とを連通する複数の通気孔26a
・・・が形成され、箱体26の内面には例えば両面テー
プによりポリエチレンシート26Sが貼られているの
で、箱体26内の二酸化炭素或いは混合分解脱臭シート
50にまだ吸着されていないエチレンガス等はポリエチ
レンシート26Sの微細な孔を通過して冷気循環空間1
1へ流れる。この結果、貯蔵室10内に多量の農産物が
搬入され、エチレンガスあるいは二酸化炭素の発生量が
急激に増加した場合にも、混合分解脱臭シート50によ
る分解とポリエチレンシート26Sを介してのエチレン
ガスあるいは二酸化炭素の透過により、貯蔵室26内の
エチレンガス及び二酸化炭素の濃度を低く抑えることが
でき、この結果、貯蔵量が急激に増加した場合にも迅速
に対応し、農産物の品質を維持できる低温庫を提供する
ことことができる。
【0027】さらに、パネル21Aの箱体側面のほぼ中
央に上下方向に第1のガイド部材52が設けられ、且つ
箱体26の縦壁26Aの内側面のほぼ中央に第1のガイ
ド部材52と対向して上下方向に第2のガイド部材53
が設けられ、複数の混合分解脱臭シート剤50を1枚ず
つ箱体26内に収納するときあるいは混合分解脱臭シー
ト剤50を交換するために箱体26内から取り外すとき
には、混合分解脱臭シート剤50の左右両端はスライド
レール41、42は保持され案内されると共に中央部は
第1のガイド部材52と第2のガイド部材53とに挟ま
れて移動し、混合分解脱臭シート剤50の中央部の撓み
を防止でき、混合分解脱臭シート剤50が斜めに傾むき
スライドレール41、42に引っ掛かることを回避で
き、且つ混合分解脱臭シート剤50がスライドレール4
1、42間から外れることを回避でき、この結果、各混
合分解脱臭シート50の収納作業及び取り外し作業をス
ムーズに行うことができる。
【0028】また、パネル21Aの通気孔24・・・の
上方であり冷気循環空間11側の面には上部固定部材2
9が接着され、この上部固定部材29によって箱体25
の上壁Bに形成された上部フランジ27がパネル21A
に固定され、且つパネル21Aの通気孔24・・・の下
方であり冷気循環空間11側の面には下部固定部材32
が接着され、この下部固定部材32によって箱体26の
下壁26Cに形成された下部フランジ28がパネル21
Aに固定されるので、箱体26の上部及び下部のパネル
21Aへの固定をビスなどを使用することなく簡単に行
うことができ、箱体26の取付作業の簡略化を図ること
ができ、また、上部フランジ27は上部固定部材29に
挟まれて固定されると共に、下部フランジ28は下部固
定部材32に挟まれて固定されるため、箱体上部及び箱
体下部のシールを上部固定部材29及び下部固定部材3
2によって確実に行うことができる。
【0029】さらに、上部固定部材29は金属製の硬質
板30と硬質板30の内面に接着された例えば発泡ポリ
エチレン等の弾性部材31とから構成され、弾性部材3
1は箱体25の上部フランジ27を挟んで箱体25の面
に接着され、下部固定部材32は硬質板33と硬質板3
3の内面に接着された弾性部材34とから構成され、弾
性部材34は箱体26に形成された下部フランジ28を
挟んで箱体25の面に接着されるので、弾性部材31、
34の弾性による変形によって上部フランジ27とパネ
ル21Aとの間及び下部フランジ28とパネル21Aと
の間を簡単な構成にて確実に塞ぐことができる。
【0030】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、各請求項に記載された発明の主旨を逸脱しな
い範囲にて各種の変形実施例が可能である。
【0036】
【発明の効果】本発明は以上のように構成された低温庫
であり、請求項1の発明によれば、内箱側壁の冷気循環
空間側に取り付けられた箱体に収納されたエチレン分解
触媒と活性炭との混合分解シート剤は箱体に設けられ保
持部材のよって移動可能に保持され、且つ箱体内には混
合分解シート剤と隙間を存して上下方向にガイドが設け
られているので、混合分解シート剤の箱体内への収納作
業時或いは取り外し作業時に混合分割シート剤は保持部
材に保持されると共にガイドに案内され、混合分解シー
ト剤の傾きによる保持部材への引っ掛かりを回避でき、
収納作業を或いは取り外し作業をスムーズに行うことが
できる。
【0037】また、請求項2の発明によれば、上部固定
部材は内箱側壁の冷気循環空間側面にほぼ水平に接着さ
れ、下部固定部材は上部固定部材の下方に位置し内箱側
壁の冷気循環空間側面に上部固定部材とほぼ並行に接着
され、箱体にはこの下部固定部材に支持されるフランジ
が下縁に形成されると共に上部固定部材に支持されるフ
ランジが上縁に形成され、この箱体内にエチレン分解触
媒と活性炭との混合分解シート剤が保持部材によって移
動可能に保持されているので、箱体の上部及び下部は各
固定部材に挟まれて確実にパネルに固定されると共に、
固定をビスなどを使用することなく簡単に行うことがで
き、且つ箱体の上部及び下部とパネルとの間のシールを
各固定部材によって確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の低温庫の縦断正面図である。
【図2】本発明の低温庫の内箱の側壁を構成するパネル
の斜視図である。
【図3】図2のパネル部分の低温庫の拡大縦断正面図で
ある。
【図4】図2のパネル部分の低温庫の拡大平断面図であ
る。
【符号の説明】
1 低温庫 2 外箱 3 内箱 3F 側壁 10 貯蔵室 11 冷気循環空間 14 冷却装置 24 通気孔 26 箱体 26a 通気孔 26S ポリエチレンシート 29 上部固定部材 32 下部固定部材 41 スライドレール(保持部材) 42 スライドレール(保持部材) 50 混合分解脱臭シート剤 52 第1のガイド部材 53 第2のガイド部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F25D 23/00 302 F25D 17/08 311

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断熱性の外箱と、該外箱の内側に間隔を
    存して配設され、内部に貯蔵室を形成する熱良導性の内
    箱と、外箱と内箱との間に形成された冷気循環空間とを
    備え、冷気循環空間に冷気を循環して前記内箱を冷却し
    て前記貯蔵室内を間接的に冷却する低温庫において、内
    箱側壁の冷気循環空間側に取り付けられた箱体と、この
    箱体内に収納された少なくともエチレン分解触媒と活性
    炭との混合分解シート剤と、箱体に設けられ混合分解シ
    ート剤を移動可能に保持する保持部材と、箱体内に混合
    分解シート剤と隙間を存して上下方向に設けられたガイ
    とを備え、箱体内の上下と貯蔵室内とを連通する通気
    孔を内箱に形成したことを特徴とする低温庫。
  2. 【請求項2】 断熱性の外箱と、該外箱の内側に間隔を
    存して配設され、内部に貯蔵室を形成する熱良導性の内
    箱と、外箱と内箱との間に形成された冷気循環空間とを
    備え、冷気循環空間に冷気を循環して前記内箱を冷却し
    て前記貯蔵室内を間接的に冷却する低温庫において、内
    箱側壁の冷気循環空間側面にほぼ水平に接着された上部
    固定部材と、この上部固定部材の下方に位置し内箱側壁
    の冷気循環空間側面に上部固定部材とほぼ並行に接着さ
    れた下部固定部材と、この下部固定部材に支持されるフ
    ランジが下縁に形成されると共に上部固定部材に支持さ
    れるフランジが上縁に形成された箱体と、この箱体内に
    収納された少なくともエチレン分解触媒と活性炭との混
    合分解シート剤と、箱体に設けられ混合分解シート剤を
    移動可能に保持する保持部材とを備え、箱体内の上下と
    貯蔵室内とを連通する通気孔を内箱に形成したことを特
    徴とする低温庫。
JP6337194A 1994-03-31 1994-03-31 低温庫 Expired - Fee Related JP2994949B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6337194A JP2994949B2 (ja) 1994-03-31 1994-03-31 低温庫

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6337194A JP2994949B2 (ja) 1994-03-31 1994-03-31 低温庫

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07270042A JPH07270042A (ja) 1995-10-20
JP2994949B2 true JP2994949B2 (ja) 1999-12-27

Family

ID=13227369

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6337194A Expired - Fee Related JP2994949B2 (ja) 1994-03-31 1994-03-31 低温庫

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2994949B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5359139B2 (ja) * 2008-04-25 2013-12-04 パナソニック株式会社 冷蔵庫
JP5523968B2 (ja) * 2010-07-28 2014-06-18 株式会社東芝 冷蔵庫
JP2014145584A (ja) * 2014-04-08 2014-08-14 Toshiba Corp 冷蔵庫

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07270042A (ja) 1995-10-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5621068B1 (ja) 冷蔵庫
EP0417811B1 (en) Low-temperature storage case
JP2006214612A (ja) 保存庫
JP7350245B2 (ja) 鮮度保持装置
JP2994949B2 (ja) 低温庫
JPH08136113A (ja) 冷蔵庫
JP3054529B2 (ja) 低温庫
KR19990023792A (ko) 전시물 보존장치
JP3144473B2 (ja) 空気環境調整機能付棚
JPH0618193Y2 (ja) 冷蔵庫
JP2017227439A (ja) 冷蔵庫
JP3258777B2 (ja) 鮮度保持装置付冷蔵庫
JP2928407B2 (ja) 貯蔵庫
JPH0258901B2 (ja)
JP2538413B2 (ja) 低温庫
JPH06229664A (ja) 低温庫
FR2757935A1 (fr) Amenagement specialise pour ameliorer le fonctionnement des refrigerateurs
JP3649646B2 (ja) 配膳車
JPH08960A (ja) エチレン除去脱臭装置
JPH02136676A (ja) 冷蔵庫
JP6100198B2 (ja) 冷蔵庫
JPH03110371A (ja) 低温庫
JPH087334Y2 (ja) 生鮮物保存庫
JPH02233967A (ja) 高湿度低温貯蔵庫
JPH0476364A (ja) 野菜保存庫の野菜収納篭の構造

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071022

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081022

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081022

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091022

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101022

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101022

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111022

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111022

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121022

Year of fee payment: 13

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees