JP5523968B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、冷蔵庫に関する。
近年、例えば静電霧化を利用してミストを発生するミスト発生装置(ミスト発生手段)を備えた冷蔵庫が公知である。そのミスト発生装置は、ミスト発生用の突部を有していて、その突部から放出されたミストを貯蔵室(冷蔵室)に供給する構成となっている(例えば、特許文献1)。
特開2006−57999号公報
しかしながら、従来では、例えば貯蔵室内で飲料や食品汁などがこぼされて、棚や壁などを伝ってミスト発生装置にかかると、ミストが放出されるミスト発生用の突部などに付着して、ミスト発生装置の性能低下や、カビ、異臭の発生原因となることがあった。
そこで、貯蔵室内で飲料や食品汁などがこぼされた場合であっても、こぼされた飲料や食品汁がミスト発生手段にかかることを防ぐことができる冷蔵庫を提供する。
本実施形態の冷蔵庫は、貯蔵室を有する冷蔵庫本体と、ミストを発生するミスト発生手段と、前記貯蔵室に設けられ上部に開口を有する収納容器と、前記冷蔵庫本体において前記収納容器の後部に設けられ、前記ミスト発生手段を収容するとともに前記ミスト発生手段の上方を覆う覆い部と、を備え、前記覆い部の上面とは異なる位置であって前記収納容器よりも上方に、前記ミスト発生手段により発生したミストを前記貯蔵室に供給させるミスト吹出口が前方に突出して設けられていることを特徴とする。
第1実施形態による冷蔵庫全体の概略構成を示す縦断側面図 扉や棚などを除いた状態で示す冷蔵庫本体の正面図 チルド室付近の概略的斜視図 ミスト用専用ダクト周辺の拡大正面図 図4中、X1−X1線に沿う横断平面図 図4中、X2−X2線に沿う縦断側面図 図4中、X3−X3線に沿う縦断側面図 図4中、X4−X4線に沿う縦断側面図 静電霧化装置部分の縦断正面図 第2実施形態によるミスト用専用ダクト周辺の概略構成を拡大して示す縦断側面図 第3実施形態による図9相当図
以下、複数の実施形態による冷蔵庫を、図面を参照して説明する。なお、各実施形態において実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
(第1実施形態)
まず、第1実施形態について、図1〜図9を参照して説明する。図1及び図2に示すように、冷蔵庫本体1は、前面が開口した縦長矩形箱状の断熱箱体2内に、複数の貯蔵室を設けて構成されている。具体的には、断熱箱体2内には、上段から順に、冷蔵室3、野菜室4が設けられ、その下方に製氷室5と小冷凍室6が左右に並べて設けられ、これらの下方に冷凍室7が設けられている。製氷室5内には、周知の自動製氷装置8(図1参照)が設けられている。なお、断熱箱体2は、基本的には、鋼板製の外箱2aと合成樹脂製の内箱2bとの間に断熱材2cを設けて構成されている。
前記冷蔵室3及び野菜室4は、いずれも冷蔵温度帯(例えば1〜4℃)の貯蔵室であり、それらの間は、冷蔵室3の底板となるプラスチック製の仕切壁10により上下に仕切られている。この仕切壁10は、ほぼ平面状をなし、その後縁部に上に凸形状をなす凸部10aを有して構成されている(図6〜図8も参照)。前記冷蔵室3の前面部には、ヒンジ開閉式の断熱扉3aが設けられ、前記野菜室4の前面には引出し式の断熱扉4aが設けられている。この断熱扉4aの背面部には、貯蔵容器を構成する下部ケース11が連結されている。下部ケース11の上部には、下部ケース11よりも小型の上部ケース12が設けられている。
前記冷蔵室3内は、複数の棚板13により上下に複数段に区切られている。図3に示すように、冷蔵室3内の最下部(前記仕切壁10の上部)において、右側にはチルド室14が設けられ、その左側には卵ケース15と小物ケース16が上下に設けられ、さらに、これらの左側には貯水タンク17が設けられている。チルド室14には、チルドケース18が出し入れ可能に設けられている。貯水タンク17は、前記自動製氷装置8の製氷皿8aに供給する水を貯留するためのものである。
前記製氷室5、小冷凍室6、並びに冷凍室7は、いずれも冷凍温度帯(例えば−10〜−20℃)の貯蔵室であり、前記野菜室4と製氷室5及び小冷凍室6との間は、断熱仕切壁19により上下に仕切られている。製氷室5の前面部には、引出し式の断熱扉5aが設けられており、その断熱扉5aの背面部に貯氷容器20が連結されている。小冷凍室6の前面部にも、図示はしないが貯蔵容器が連結された引出し式の断熱扉が設けられている。冷凍室7の前面部にも、貯蔵容器22が連結された引出し式の断熱扉7aが設けられている。
この冷蔵庫本体1内には、全体として詳しく図示はしないが、前記冷蔵室3及び野菜室4を冷却するための冷蔵用冷却器24と、前記製氷室5、小冷凍室6、冷凍室7を冷却するための冷凍用冷却器25との2つの冷却器を備える冷凍サイクルが組込まれる。冷蔵庫本体1の下端部背面側には、機械室26が設けられ、詳しく図示はしないが、この機械室26内に、冷凍サイクルを構成する圧縮機27及び凝縮器などが配設されているとともに、それらを冷却するための冷却ファンや除霜水蒸発皿28等が配設されている。冷蔵庫本体1の背面下部寄り部分には、全体を制御するマイコン等を実装した制御装置29が設けられている。
冷蔵庫本体1内の前記冷凍室7の背部には、冷凍用冷却器室30が設けられている。この冷凍用冷却器室30内に、下部に位置させて前記冷凍用冷却器25や除霜用ヒータ(図示せず)等が配設されているとともに、上部に位置させて冷凍用送風ファン31が配設されている。冷凍用冷却器室30の前面の中間部には、冷気吹出口30aが設けられ、下端部には、戻り口30bが設けられている。
この構成において、冷凍用送風ファン31が駆動されると、冷凍用冷却器25により生成された冷気が、前記冷気吹出口30aから製氷室5、小冷凍室6、冷凍室7内に供給された後、前記戻り口30bから冷凍用冷却器室30内に戻されるといった循環を行うようになっている。これにより、それら製氷室5、小冷凍室6、及び冷凍室7が冷却される。なお、冷凍用冷却器25の下方部には、当該冷凍用冷却器25の除霜時の除霜水を受ける排水樋32が設けられている。その排水樋32に受けられた除霜水は、庫外の前記機械室26内に設けられた除霜水蒸発皿28に導かれ、蒸発するようになっている。
そして、冷蔵庫本体1内における前記冷蔵室3及び野菜室4の背部には、前記冷蔵用冷却器24や、この冷蔵用冷却器24により生成された冷気を前記冷蔵室3(及び野菜室4)内に供給するための冷気ダクト34、前記冷気を循環させるための冷蔵用送風ファン35等が、以下のようにして配設される。即ち、冷蔵庫本体1における冷蔵室3の最下段の後方(前記チルド室14の後方)には、冷気ダクト34の一部を構成する冷蔵用冷却器室36が設けられ、この冷蔵用冷却器室36内に冷蔵用冷却器24が配設されている。
冷蔵用冷却器室36の上方には、上方に延びる冷気供給ダクト37が設けられていて、冷蔵用冷却器室36の上端部が冷気供給ダクト37の下端部に連通している。この場合、冷蔵用冷却器室36と冷気供給ダクト37により、冷気ダクト34を構成している。冷蔵用冷却器室36の前方に設けられた前部壁36aは、冷気供給ダクト37よりも前方に膨出している。また、その前部壁36aの裏側には、断熱性を有する断熱材38(例えば、発泡ウレタンなどの成形品)が設けられている。冷気供給ダクト37の前部には、冷蔵室3内に開口する冷気供給口39が複数個設けられている。
冷蔵用冷却器室36内の下部には、冷蔵用冷却器24の下方に位置させて、該冷蔵用冷却器24からの除霜水を受ける排水樋40が設けられている。この排水樋40に受けられた除霜水も、前記排水樋32で受けられた除霜水と同様に、庫外の前記機械室26内に設けられた除霜水蒸発皿28に導かれ、蒸発するようになっている。排水樋40の左右の長さ寸法及び前後の奥行き寸法は、冷蔵用冷却器24の左右の長さ寸法及び前後の奥行き寸法よりも大きく設定されていて、冷蔵用冷却器24から滴下する除霜水をすべて受けられる大きさに構成されている。
前記野菜室4の後方には、排水樋40の下方に位置させて、前記冷蔵用送風ファン35が配設されているとともに、送風ダクト42及び吸込み口43が設けられている。そのうち送風ダクト42は、上端部が排水樋40をう回するようにして冷蔵用冷却器室36(冷気ダクト34)に連通している。吸込み口43は、野菜室4において開口している。なお、冷蔵室3の底板を構成する仕切壁10の後部の左右の両隅部には、図5に示すように、連通口44が形成されている(図5には右側の連通口44のみ示す)。この連通口44は、冷蔵室3とこれの下方の野菜室4とを連通させている。
この構成において、冷蔵用送風ファン35が駆動されると、主に図1の白抜き矢印で示すように、野菜室4内の空気が吸込み口43から冷蔵用送風ファン35側に吸い込まれ、その吸い込まれた空気は、送風ダクト42側へ吹き出される。送風ダクト42側へ吹き出された空気は、冷気ダクト34(冷蔵用冷却器室36及び冷気供給ダクト37)を通り、複数の冷気供給口39から冷蔵室3内に吹き出される。冷蔵室3内に吹き出された空気は、連通口44を通して野菜室4内にも供給され、最終的に冷蔵用送風ファン35に吸い込まれるという循環が行われる。この過程で、冷蔵用冷却器室36内を通る空気が冷蔵用冷却器24により冷却されて冷気となり、その冷気が冷蔵室3及び野菜室4に供給されることによって、冷蔵室3及び野菜室4が冷蔵温度帯の温度に冷却される。
前記冷気ダクト34のうち冷蔵用冷却器室36の前面側には、図2、図4に示すように、前方から見て右側で前記チルド室14の後部に位置させて、ミスト用専用ダクト45が着脱可能に設けられている。このミスト用専用ダクト45は、図5〜図8にも示すように、チルド室14の後部に位置して冷蔵用冷却器室36の前面に設けられた後壁たる前部壁36aと、この前部壁36aの前面に装着された覆い部たるダクト構成部材46とによって形成されている。ダクト構成部材46は、上側係合部46a(上側の係合箇所)及び下側係合部46b(下側の係合箇所)で、前部壁36aに係合して着脱可能に取付けられている(図8参照)。この場合、仕切壁10は、その後縁部に設けられた凸部10aの後端が、ダクト構成部材46の下側係合部46bよりも上方に位置して配設される。即ち、仕切壁10は、ダクト構成部材46の下側係合部46bよりも上方に配設される。
ミスト用専用ダクト45は、前部壁36aに沿って左右方向に長く、かつ前後方向の奥行き寸法が小さく、扁平な矩形箱状に形成されている。そして、このミスト用専用ダクト45内、即ち、ダクト構成部材46の内方に、ミストを発生するためのミスト発生装置を構成する静電霧化装置48(ミスト発生手段)の主体部が、該ミスト用専用ダクト45、即ち、ダクト構成部材46に上方を覆われるようにして収容されている(図9も参照)。図6〜図8で示すように、ミスト用専用ダクト45、即ち、ダクト構成部材46の上方には、前部壁36aが前方に膨出する途中の傾斜部36dにおいて、該傾斜部36dからさらに前方に突出する形態で、照明ユニット80が設けられている。この照明ユニット80は、庇36hの上面に、光源を有した回路基板81が配設され、該回路基板81の前面をアーチ状のカバー82が覆って構成されている。
具体的には、庇36hは、ダクト構成部材46の上側係合部46aの上方に位置し、前部壁36aと一体にして傾斜部36dから前方に突出して設けられている。この庇36hの前端の一部には、カバー82に設けられた係止爪82a(図7、図8参照)を係止させるための穴(図示しない)が設けられている。この庇36hの上面には、光源となる2個の発光ダイオード81b,81cが実装された回路基板81が、前方斜め上方、即ち、載置台47を指向するように配置されている。この場合、図2で示すように、2個の発光ダイオード81b,81cのうち一方の発光ダイオード81bは、チルドケース18の中央近傍に位置して設けられている。また、他方の発光ダイオード81cは、卵ケース15及び小物ケース16の中央近傍に位置して設けられている。
回路基板81の後方には、前部壁36aと一体にして傾斜部36dから上方に突出した止水部36eが設けられている。この止水部36eと傾斜部36dとで、溝部36fが形成されている。この溝部36fは、照明ユニット80の左右方向の幅に亘って設けられている。また、止水部36eからさらに前方に突出させて係止部36gが設けられている。この場合、止水部36eは係止部36gよりも高く突出している。この係止部36gの前端の一部にも、カバー82に設けられた係止爪82bを係止させるための穴(図示しない)が設けられている。このようにして、カバー82は、前後方向の両端縁部に設けられた係止爪82a,82bが、庇36hと係止部36gとに設けられた係止用の穴に係止されて取付けられる。ちなみに、カバー82の内側面には、ローレット加工やシボ加工などによって細かい溝が形成されていて、これにより発光ダイオード81b,81cからの光が拡散されて照射される。
次に、静電霧化装置48について詳述する。
静電霧化装置48は、図9に示すように、ミスト放出部50を有するミスト発生ユニット51と、前記ミスト放出部50に負の高電圧を印加するための電源装置(トランス)52とを備えて構成されている。ミスト発生ユニット51は、ミスト放出部50に水分を供給する給水部53を備えている。給水部53は、左右方向に延びる水平部53aと、この水平部53aの右端部から下方に延びる垂直部53bとを有し、正面から見て逆L字状をなしていて、L字状をなすケース54内に、保水材55を収容して構成されている。したがって、給水部53は、水平部53aと垂直部53bとの間に屈折部53cを有している。給水部53における水平部53aと垂直部53bは、冷気ダクト34における冷蔵用冷却器室36の前部壁36aに平行となるように当該前部壁36aに沿って配置されている。
保水材55は、例えば繊維を絡ませたフェルト状のもので、吸水性及び保水性に優れていて、後述する貯水容器56に貯留された水(除霜水)を毛細管現象により吸い上げる。なお、保水材55は、水を毛細管現象で吸い上げることができれば、連続発泡体のものでもよい。給水部53の水平部53aは、ミスト用専用ダクト45内のやや右寄りに配置され、垂直部53bの下端部は、図8に示すように、ダクト構成部材46の下部、前記冷蔵用冷却器室36の前部の段部36bに形成された孔を貫通して冷蔵用冷却器室36内の下部の前部に挿入されている。保水材55の外周はケース54により覆われている。保水材55において、水平部53aの部分と垂直部53bとの部分とを別々の部材で構成してもよい。
冷蔵用冷却器室36内の下部の前部には、貯水部を構成する貯水容器56(図8参照)が設けられている。この貯水容器56は、冷蔵用冷却器24とこれの下方に存する前記排水樋40との間で、かつ前記給水部53の下方に位置させて、前部を冷蔵用冷却器室36の前部壁36aの下部36cに取り付けることによって、後方へ突出するような片持ち状態に設けられている。前記給水部53における垂直部53bの下端部が、その貯水容器56内に上方から挿入されている。貯水容器56は、冷蔵用冷却器24から滴下する除霜水を受けて貯留する。給水部53の保水材55は、貯水容器56に貯留された水(除霜水)を吸い上げて前記ミスト放出部50に供給する。このように、ミスト放出部50に供給する水に、貯水容器56に貯留した冷蔵用冷却器24の除霜水を利用することで、貯水容器56への給水を自動的に行うことができ、使用者が給水するという手間を省くことができる。
貯水容器56の後部側の先端部の上部には、他よりも低く設定された溢水部56aが形成されていて、貯水容器56内に貯留された水が溢れる場合には、その溢水部56aから溢れることになる。その溢水部56aは、前記排水樋40の上方に位置していて、その溢水部56aから溢れた水は排水樋40にて受けられ、機外の除霜水蒸発皿28へ排出されるようになる。
給水部53における水平部53aに、ミスト放出部50が設けられている。ミスト放出部50は、それぞれ突部を構成する複数本のミスト放出ピン57によって構成されている。ミスト放出ピン57は、水平部53aの上部側に上向きに、複数本この場合4本が左右方向の横一列状に並び、かつそれぞれ離間して配置されているとともに、水平部53aの下部側に下向きに、複数本この場合4本が左右方向の横一列状に並び、かつそれぞれ離間して配置されている。したがって、ミスト放出部50は、異なる方向(上方と下方)に向けて突出する複数のミスト放出ピン(突部)57により構成されている。この構成により、ミスト発生用の突部の突出方向が一方向のみである場合とは違い、ミストの供給方向を複数方向にすることができ、ミストの供給範囲を広くすることができる。
また、ミスト放出部50は、複数のミスト放出ピン(突部)57が、給水部53における水平部53aを間にして上下の反対方向に延びるように配置されている。これにより、ミストを上方と下方の反対方向にも放出でき、ミストの供給範囲を広くできる。また、複数のミスト放出ピン(突部)57は、上下2段に配置されている。各ミスト放出ピン57は、前記冷気ダクト34における冷蔵用冷却器室36の前部壁36aに平行となるように沿って配置されている。
各ミスト放出ピン57は、例えば、ポリエステル繊維と、導電性物質としてのカーボン繊維を混ぜて撚り合わせてピン状(棒状)に形成したもので、保水性及び水の吸い上げ特性を有するとともに、導電性を有している。各ミスト放出ピン57には、白金ナノコロイドを担持させている。白金ナノコロイドは、例えば、当該白金ナノコロイドを含む処理液にミスト放出ピン57を浸漬して、これを焼成することによって担持させることができる。各ミスト放出ピン57は、基端部を、前記給水部53におけるケース54を貫通して前記保水材55に接触させている。給水部53における水平部53aの左端部には、受電用の電極を構成する受電ピン58が左向きに突出するように設けられている。受電ピン58の基端部は、ケース54内において前記保水材55に接触している。
前記電源装置52は、ミスト用専用ダクト45内において、前記ミスト発生ユニット51の左側に位置させて固定状態に設けられている。この電源装置52の右端部には、リード線60が接続された、ファストン端子からなる給電端子61が設けられていて、この給電端子61に、ミスト発生ユニット51の前記受電ピン58が接続されている。
前記電源装置52は、周知のように、高周波電源(交流電源)を直流に変換する高圧トランスを含む整流回路や、昇圧回路等を備えていて、負の高電圧(例えば−6kV)を発生させ、給電端子61を介して前記受電ピン58に出力するようになっている。
これにより、電源装置52からの負の高電圧が、受電ピン58から、保水材55の水分を介して各ミスト放出ピン57に印加され、各ミスト放出ピン57が負に帯電するようになっている。また、この場合、冷蔵庫本体1の外箱2aは、アース線(図示せず)などを介して接地されるようになっている。
このように構成された静電霧化装置48においては、貯水容器56の水が保水材55により吸い上げられて各ミスト放出ピン57に供給された状態で、各ミスト放出ピン57に、電源装置52からの負の高電圧が印加される。このとき、各ミスト放出ピン57の先端部に電荷が集中し、当該先端部に含まれる水に表面張力を超えるエネルギーが与えられる。これにより、各ミスト放出ピン57の先端部の水が分裂(レイリー分裂)して、先端部から微細なミスト状に放出されるようになる(静電霧化現象)。ここで、ミスト状に放出された水粒子は、負に帯電しており、そのエネルギーによって生成したヒドロキシラジカルを含んでいる。
従って、強い酸化作用を有するヒドロキシラジカルが各ミスト放出ピン57からミストとともに放出されるようになり、当該ヒドロキシラジカルの作用によって除菌や脱臭が可能となる。この場合、負に帯電したミスト放出ピン57に対応する対極を設けていない。そのため、ミスト放出ピン57からの放電自体が非常に穏やかになり、放電電極と対極との間でコロナ放電が発生することなく、有害ガス(オゾンや、当該オゾンが空気中の窒素を酸化することによって発生する窒素酸化物、亜硝酸、硝酸など)の発生を抑えることができる。
ここで、ミスト放出ピン57(ミスト放出部50)は、ヒドロキシラジカルという除菌成分(脱臭成分でもある)を放出する除菌成分放出手段(脱臭成分放出手段でもある)ということができ、静電霧化装置48は、除菌成分発生手段(脱臭成分発生手段)ということができる。
前記ミスト用専用ダクト45の後壁を構成する冷蔵用冷却器室36の前部壁36aには、ミスト用冷気供給口62(図4、図7参照)が設けられている。このミスト用冷気供給口62は、ミスト放出部50におけるミスト放出ピン57と対向しない位置、この場合、ミスト放出部50よりも左側で、前記電源装置52の上方に配置されている。このミスト用冷気供給口62は、後部が断熱材38を貫通して前記冷気ダクト34における冷蔵用冷却器室36内に連通し、前部がミスト用専用ダクト45内に連通している。したがって、冷気ダクト34内を通る冷気の一部が、そのミスト用冷気供給口62からミスト用専用ダクト45内に供給されるようになっている(図7の矢印A1参照)。
ミスト用冷気供給口62の上方には、冷蔵用冷却器室36の前部壁36aの裏側に位置させて、上方に延びる冷蔵室向けミスト用ダクト63(図4、図7参照)が設けられている。この冷蔵室向けミスト用ダクト63は、下端部がミスト用専用ダクト45内において、後方に向けて開口させた冷蔵室用ミスト導出口63aとされ、上端部が冷気ダクト34における冷気供給ダクト37内に連通している。したがって、ミスト用専用ダクト45内に発生したミストの一部は、冷蔵室用ミスト導出口63aから冷蔵室向けミスト用ダクト63、冷気供給ダクト37を通り、冷気供給口39から冷蔵室3内に供給されるようになっている(図4、図7の矢印B1参照)。
ミスト用専用ダクト45において、ダクト構成部材46の中央よりやや左側における前面上部には、前記ミスト用冷気供給口62の上方に位置させて、チルド室用ミスト吹出口65が前方に突出して設けられている(図4、図7参照)。この場合、ミスト用専用ダクト45内に発生したミストの一部は、チルド室用ミスト吹出口65からチルド室14内に供給される(図4、図7の矢印B2参照)。また、ダクト構成部材46の前面上部において、チルド室用ミスト吹出口65の左側に位置させて、卵ケース用ミスト吹出口66(図4参照)が前方に突出して設けられている。ミスト用専用ダクト45内に発生したミストの一部は、卵ケース用ミスト吹出口66から卵ケース15内にも供給されるようになっている(図4の矢印B3参照)。
さらに、ミスト用専用ダクト45の右側の下部には、図5に示すように、野菜室用ミスト吹出口67が設けられている。この野菜室用ミスト吹出口67は、前記連通口44に冷蔵室3を介して連通している。これにより、ミスト用専用ダクト45内のミストの一部は、野菜室用ミスト吹出口67、連通口44を通して野菜室4内にも供給されるようになっている。この場合、チルド室用ミスト吹出口65と、卵ケース用ミスト吹出口66と、野菜室用ミスト吹出口67とは、それぞれミスト用専用ダクト45と冷蔵室3とを直接連通するように構成されている。このように、ミスト用専用ダクト45と冷蔵室3とを直接連通するように構成されて、ミスト用専用ダクト45に発生したミストを各貯蔵室に供給させる複数のミスト吹出口(チルド室用ミスト吹出口65、卵ケース用ミスト吹出口66、野菜室用ミスト吹出口67)は、ミスト用専用ダクト45の上面とは異なる位置に設けられている。
また、冷蔵室用ミスト導出口63a及び複数のミスト吹出口(チルド室用ミスト吹出口65、卵ケース用ミスト吹出口66、野菜室用ミスト吹出口67)は、ミストの供給先をそれぞれ異ならせるように設けられている。これにより、ミスト用専用ダクト45内に発生したミストを、冷蔵室3、チルド室14、卵ケース15、及び野菜室4の、4つの供給先に供給することができる。従って、ミストの供給範囲を広くすることができ、ミストの効果範囲を拡大することができる。さらに、この場合、冷蔵室用ミスト導出口63aと、チルド室用ミスト吹出口65と、卵ケース用ミスト吹出口66と、野菜室用ミスト吹出口67とは、ミスト放出部50を中心とした周囲に配置されているので、ミスト放出部50から放出されたミストを冷蔵室用ミスト導出口63a及び各ミスト吹出口に良好に供給することができる。
なお、ミスト用専用ダクト45の上部には、チルド室用冷気供給口68が、ミスト放出部50の上方であって、照明ユニット80の前方に位置して設けられている(図4、図6、図8参照)。このチルド室用冷気供給口68は、図8に示すように、後部が断熱材38を貫通して冷蔵用冷却器室36に連通し、前部がミスト用専用ダクト45を貫通してチルド室14に連通している。したがって、冷蔵用冷却器室36の冷気の一部は、そのチルド室用冷気供給口68を通してチルド室14に直接供給されるようになっている(図6、図8の矢印A2参照)。
図6〜8にも示すように、ミスト用専用ダクト45の上方には、載置台47が設けられている。この載置台47は、冷蔵室3の下方においてチルド室14の天井面を形成するとともに、上面に貯蔵物などが載置される。載置台47は、冷蔵室3(チルド室14)の後部に設けられた支持部49と、左右側壁に設けられた保持部41(図2、図4参照)とによって支持されている。支持部49には、上向きの嵌合凸部49aが支持部49と一体に設けられている。そして、載置台47の後部下面には、前記嵌合凸部49aと嵌合するように嵌合凹部47aが設けられている。これら嵌合凹部47aと嵌合凸部49aとが嵌合することにより、載置台47と支持部49とが位置決めされて、載置台47が前方に抜けないように固定される。この場合、詳細は図示しないが、嵌合凸部49aは、例えば、左右方向に亘って幅広に設けても良いし、円柱状や四角柱状の凸部を少なくとも1箇所設ける構成としても良い。
載置台47には、左右及び後の周縁部を立ち上がらせて、前部を除く三方を囲むようにして、水落下防止手段たる水落下防止部47bが設けられている。これにより、載置台47の上面で飲料や食品汁などがこぼれた場合であっても、この飲料や食品汁を載置台47の下方に落下させることをある程度防ぐことができる。この場合、水落下防止手段は、載置台47の左右及び後の周縁部に凹部を設けてこぼれた飲料や食品汁などを貯留させたり、吸水性を有するスポンジを設けるなどして吸水させる構成としても良い。
また、この載置台47は、照明ユニット80から照射される光の反射手段として、下面全体に細かい凹凸形状からなるシボ加工が施された、反射面47cを有している。従って、照明ユニット80から該載置台47に向けて照射される光の大部分を、下方の卵ケース15及びチルドケース18内に反射させることができる。これにより、前記各ケース内を効率良く照らし、これらケース内の視認性を高めることができる。さらに、反射面47cで反射されずに該載置台47を透過した光は、前記シボ加工によって拡散される。これにより、照明ユニット80から前方斜め上方に照射される光が、載置台47を介して直接使用者の目線に届くことがないため、使用者に与える眩しさを低減させることができる。なお、載置台47の反射面47cは、照明ユニット80からの光が照射される部分にのみシボ加工を施す構成としても良い。また、反射面47cは、載置台47の裏面(若しくは表面)に、光の反射性能を有する、例えば銀光沢のホットスタンプを施したり、アルミ蒸着フィルムなどを貼付けたりする構成としても良い。これによれば、載置台47の反射率が向上し、各ケース(卵ケース15、チルドケース18)内をよりいっそう明るく照らすことができる。
次に、照明ユニット80の前方に配置されたチルドケース18について詳述する。チルドケース18は、上面が開口されて、後部が前部よりも低く設定された箱状の収納容器である。このチルドケース18には、照明ユニット80よりも下方に位置して切欠部18dが設けられている(図1参照)。具体的には、チルドケース18を構成する周囲の壁は、後板18aが前板18bよりも低くかつ照明ユニット80よりも下方に位置するように設定されている(図1、図7、図8参照)。そして、前板18b及び後板18aを、後上部に切欠きを有した左右の側板18cで挟んで構成することにより、チルドケース18の後部に、周囲の壁が切欠かれた切欠部18dが形成される。これにより、照明ユニット80は、チルドケース18を構成する後板18a及び側板18cに阻まれることなく照射できるとともに、チルドケース18の内容積を大きく確保することができる。
ちなみに、この場合、図8にも示すように、冷蔵用冷却器24からの冷気を直接チルド室14及びチルドケース18に供給するチルド室用冷気供給口68は、チルドケース18の切欠部18dの上方かつ照明ユニット80の下方であって、前記照明ユニット80の前方に位置して設けられている。そして、ダクト構成部材46の後方に収容された冷蔵用冷却器24と照明ユニット80との間には、断熱材38が設けられている。これにより、照明ユニット80の回路基板81、特に発熱の多い発光ダイオード81b,81cの裏面に、冷蔵用冷却器24からの冷気が直接接触することを防ぐことができる。このため、回路基板81に冷気が接触することにより生じる露付きを防止することができる。
次に、上記構成の作用について述べる。上記したように、冷蔵室3及び野菜室4を冷却する際には、冷蔵用冷却器24により冷却された冷気が、冷蔵用送風ファン35の送風作用により、主に図1に白抜き矢印で示すように、冷気供給ダクト37を通り、複数の冷気供給口39から冷蔵室3内に供給されるとともに、一部がチルド室用冷気供給口68からチルド室14内に直接供給される(図6、図8の矢印A2参照)。冷蔵室3内及びチルド室14に供給された冷気は、食品などの貯蔵物の冷却に寄与した後、合流して、連通口44から野菜室4内にも供給される。野菜室4内に供給された冷気は、野菜などの貯蔵物の冷却に寄与した後、吸込み口43から冷蔵用送風ファン35側に吸い込まれ、再び冷蔵用冷却器24により冷却されるという循環を繰り返す。
また、この冷蔵室3及び野菜室4の冷却時には、冷蔵用冷却器室36内の冷気の一部が、図7に矢印A1で示すように、ミスト用冷気供給口62からミスト用専用ダクト45内に供給される。このとき、静電霧化装置48が駆動されていると、ミスト発生ユニット51における複数の各ミスト放出ピン57から、前述したようにヒドロキシラジカルを含んだ微細なミストが放出される。ミスト放出ピン57から放出されたミストの一部は、図7の矢印B1で示すように、冷蔵室用ミスト導出口63aから冷蔵室向けミスト用ダクト63、冷気供給ダクト37を通り、冷気供給口39から冷蔵室3内に供給される。
また、ミスト放出ピン57から放出されたミストの一部は、図4及び図7の矢印B2で示すように、チルド室用ミスト吹出口65からチルド室14内に供給されるとともに、図4に矢印B3で示すように、卵ケース用ミスト吹出口66から卵ケース15内にも供給される。さらに、ミスト放出ピン57から放出されたミストの一部は、右下部の野菜室用ミスト吹出口67から連通口44を通して野菜室4内にも供給される。
したがって、本実施形態においては、ミスト用専用ダクト45内で発生したミストを、冷蔵室3、チルド室14、卵ケース15、ならびに野菜室4といった複数の供給先へ供給することができ、それらの供給先の除菌や脱臭の効果を期待できるとともに、野菜などの保湿や鮮度保持も期待することができる。
ここで、載置台47の上面で飲料や食品汁がこぼされた場合、このこぼされた飲料や食品汁(以下、液体と称す)は、ある程度の量であれば載置台47の周囲に設けられた水落下防止部47bによってせき止められて、載置台47からの落下が防止される。この場合、水落下防止部47bが液体をせき止めることのできる許容量は、例えば、水落下防止部47bの立ち上がりの高さや、水落下防止手段として配設されるスポンジの吸水量などによって設定される。ここで、載置台47の上面において水落下防止部47bの許容量を超えて液体がこぼされた場合、液体は水落下防止部47bから溢れる。このとき、載置台47の後部から溢れた液体は、載置台47と支持部49との隙間(図示しない)などを通って載置台47の下面に回り込みながら、前部壁36aやダクト構成部材46の上面などへ落下する。この場合、ダクト構成部材46の上側係合部46aの上方には庇36hが設けられているため、上側係合部46aに前記液体が直接かかり難い構成となっている。これにより、上側係合部46aの隙間などからミスト用専用ダクト45内に前記液体が入ることを極力防止することができる。
そして、ダクト構成部材46の表面に落下した液体は、主にダクト構成部材46の前側表面を伝い落ちる。ここで、ミスト用専用ダクト45と冷蔵室3とを直接連通するように構成されて、ミスト用専用ダクト45内で発生したミストを各貯蔵室に供給させる各ミスト吹出口(チルド室用ミスト吹出口65、卵ケース用ミスト吹出口66、及び野菜室用ミスト吹出口67)は、ミスト用専用ダクト45の上面には設けられていない。即ち、前記各ミスト吹出口は、ミスト用専用ダクト45の上面とは異なる位置に設けられている。このため、ダクト構成部材46の表面などへ落下した液体が、前記各ミスト吹出口からミスト用専用ダクト45内に入ることを防止することができる。
また、載置台47からあふれて該載置台47の下面に回った液体の一部は、仕切壁10の上面にも落下する。ここで、仕切壁10は、ダクト構成部材46の下側係合部46bよりも上方に配設されている。そして、この仕切壁10の後縁部には上に凸形状をなす凸部10aが設けられている。これにより、仕切壁10の上面に落下した液体は、凸部10aよりも後方に行くことはない。このため、ダクト構成部材46の下側係合部46bに液体がかかり難くなり、下側係合部46bの隙間などからミスト用専用ダクト45内に液体が入ることを防ぐことができる。
上記した第1実施形態によれば次のような作用効果を得ることができる。
本実施形態の構成によれば、ミストを発生する静電霧化装置48は、その主体部をミスト用専用ダクト45内、つまり、覆い部たるダクト構成部材46の内方に収容されて、該静電霧化装置48の上方をダクト構成部材46に覆われる構成とした。そして、静電霧化装置48により発生したミストを各貯蔵室(冷蔵室3、野菜室4、チルド室14、卵ケース15、及び小物ケース16)に供給させる冷蔵室用ミスト導出口63a及びミスト吹出口(チルド室用ミスト吹出口65、卵ケース用ミスト吹出口66、野菜室用ミスト吹出口67)を、ミスト用専用ダクト45、即ち、ダクト構成部材46の上面とは異なる位置、即ち、前面又は下面若しくは後面に設けられている。この場合、特にミスト用専用ダクト45と冷蔵室3とを直接連通する、チルド室用ミスト吹出口65と、卵ケース用ミスト吹出口66、及び野菜室用ミスト吹出口67は、ミスト用専用ダクト45、即ち、ダクト構成部材46の上面には設けられていない。この構成によれば、ミスト用専用ダクト45、即ち、ダクト構成部材46の上面には、ミスト用専用ダクト45内に連通する開口、即ち、ミスト放出口が存しない。このため、ミスト放出口から飲料や食品汁などの液体がミスト用専用ダクト45内に入り込んでしまうことを防ぐことができる。これにより、ミスト用専用ダクト45内、即ち、ダクト構成部材46の内方に収容されている静電霧化装置48、特にミスト放出ピン57に、貯蔵室でこぼされた飲料や食品汁が付着することによって生じる、静電霧化装置48の性能低下や、カビ、異臭の発生を防ぐことができる。
ミスト用専用ダクト45、即ち、ダクト構成部材46の上方には、前記支持部49に支持される形態で載置台47が設けられる。この構成によれば、載置台47の上面に貯蔵物を載置することにより、冷蔵室3内の収納性が増す。また、載置台47の上面で飲料や食品汁などの液体がこぼされた場合に、載置台47と支持部49との隙間から液体が伝え落ち易い。ここで、本実施形態では、冷蔵室3(チルド室14)の後部に、支持部49及び上面にミスト吹出口を有しないミスト用専用ダクト45を設ける構成とした。これによれば、載置台47と支持部49との隙間から液体が伝え落ちた場合でも、ミスト用専用ダクト45の上面にはミスト吹出口が設けられていないため、液体がミスト用専用ダクト45内に入ることを防止することができる。
さらに、載置台47には、前部を除く三方を囲むようにして、周縁部を立ち上がらせた水落下防止部47bが設けられている。これによれば、載置台47の上面で液体がこぼされた場合であっても、この液体を載置台47の下方に落下させることをある程度防ぐことができる。
ダクト構成部材46は、冷蔵用冷却器室36の前部壁36aに係合して取付けられている。そして、このダクト構成部材46の上側係合部46aの上方には、庇36hが設けられている。この構成によれば、庇36hによって、載置台47から上側係合部46aに前記液体が直接落下すること防ぐことができる。これにより、載置台47でこぼされた液体が、上側係合部46aからミスト用専用ダクト45内に入ることを極力防止することができる。
そして、チルド室用ミスト吹出口65と、卵ケース用ミスト吹出口66とは、ダクト構成部材46の上部において前方に突出して設けられている。この構成によれば、前記液体が、チルド室用ミスト吹出口65及び卵ケース用ミスト吹出口66からミスト用専用ダクト45内に入ることを、より効果的に防止することができる。
さらに、仕切壁10は、ダクト構成部材46の下側係合部46bの上方に配設されている。そして、この仕切壁10の後縁部には上に凸形状をなす凸部10aが設けられており、この凸部10aは前記下側係合部46bの上方に位置している。これによれば、載置台47から仕切壁10の上面に落下した前記液体は、凸部10aよりも後方には行かない。これにより、ダクト構成部材46の下側係合部46bに前記液体がかかり難くなり、下側係合部46bの隙間などからミスト用専用ダクト45内に前記液体が入ることを極力防ぐことができる。
ちなみに、本実施形態の静電霧化装置48を含め、一般的にミストを発生させる装置は、高電圧となる部品や壊れやすい精密部品を有して構成されている。そのような装置を露出させて使用者に掃除などのメンテナンスさせることは、安全上の観点からも好ましくない。ここで、本実施形態においては、載置台47の上面で飲料や食品汁などの液体がこぼされた場合でも、静電霧化装置48が収容されているミスト用専用ダクト45内に前記液体が入り難い構成となっているため、静電霧化装置48にこぼされた液体が付着する虞が低い。従って、使用者が静電霧化装置48を露出させて掃除する必要がなく、普段から露出されているダクト構成部材46の前面や、仕切壁10の上面に付いた液体を拭くだけでよいため、作業性にも優れている。
(第2実施形態)
図10は第2実施形態を示す。この第2実施形態では、野菜室4にミストを供給する野菜室用ミスト吹出口83の構成が、第1実施形態とは異なっている。
冷蔵室3及び野菜室4は、第1実施形態と同様に冷蔵室3の底板たる仕切壁84により上下に仕切られている。この仕切壁84の後縁部には、上に凸形状をなす凸部84aを有するとともに、野菜室4に連通する連通口85が設けられている。ミスト用専用ダクト45内で発生したミストを野菜室4へ供給する野菜室用ミスト吹出口83は、連通口85の上方に位置し、庇83aを有して、該庇83aの下方を開口させて構成されている。この庇83aは、ミスト用専用ダクト45を正面から見たダクト構成部材46の右側下部を、前方斜め下方であって仕切壁84の凸部84aの前方まで延出させた形態で設けられている。これにより、野菜室用ミスト吹出口83は、連通口85を介して野菜室4に連通されている。そして、連通口85は、庇83aによってその上方を覆われている。
第2実施形態の構成によれば、野菜室用ミスト吹出口83は、前方斜め下方に延出する庇83aを有している。このため、飲料や食品汁などの液体がダクト構成部材46を伝って野菜室用ミスト吹出口83近傍に至ったとしても、前記液体が野菜室用ミスト吹出口83からミスト用専用ダクト45内に入ることを防ぐことができる。
また、庇83aは、仕切壁84の凸部84aよりも前方まで延出させて設けられている。これによれば、庇83aを伝って前記液体が仕切壁84に落ちた場合でも、凸部84aによって該液体が連通口85に入ることを防ぐことができる。つまり、連通口85から前記液体が野菜室4に入ることを防ぐことができる。このため、使用者は仕切壁84を拭くだけでよく、さらに作業性が向上する。
(第3実施形態)
この第3実施形態では、ミスト発生装置を構成する静電霧化装置70におけるミスト発生ユニット71の構成が、第1実施形態とは異なっている。
ミスト発生ユニット71は、ミスト放出部72と、このミスト放出部72に水分を供給する給水部73とを備えている。給水部73は、正面から見て円形をなす円形部73aと、この円形部73aから下方に延びる垂直部73bとを有していて、ケース74内に第1実施形態と同様な保水材75を収容して構成されている。垂直部73bの下端部は、ダクト構成部材46の下部、前記冷蔵用冷却器室36の前部の段部36b(図8参照)を貫通し、冷蔵用冷却器室36内に設けられた貯水容器56内に上方から挿入されている。給水部73における円形部73a及び垂直部73bは、冷気ダクト34における冷蔵用冷却器室36の前部壁36aに平行となるように当該前部壁36aに沿って配置されている。
ミスト放出部72は、それぞれ突部を構成する複数本のミスト放出ピン57によって構成されている。ミスト放出ピン57は、円形部73aの外周部に放射状に設けられている。したがって、ミスト放出部72は、異なる方向に向けて突出する複数のミスト放出ピン57(突部)によって構成されている。各ミスト放出ピン57の基端部は、ケース74を貫通して保水材75に接触している。各ミスト放出ピン57も、冷気ダクト34における冷蔵用冷却器室36の前部壁36aに平行となるように当該前部壁36aに沿って配置されている。
給水部73における円形部73aの左部には、左側方へ突出する突出部73cが設けられていて、その突出部73cに受電ピン58が左向きに突出する状態で設けられている。その受電ピン58が、電源装置52側の給電端子61に接続されている。
この構成において、貯水容器56内に貯留された水が保水材75により吸い上げられて、各ミスト放出ピン57に供給される。また、電源装置52からの負の高電圧が、受電ピン58から、保水材75の水分を介して各ミスト放出ピン57に印加され、これに基づき、各ミスト放出ピン57から微細なミストが放出される。各ミスト放出ピン57から放出されたミストは、第1実施形態と同様に、冷蔵室用ミスト導出口63a及び複数のミスト吹出口(チルド室用ミスト吹出口65、卵ケース用ミスト吹出口66、野菜室用ミスト吹出口67)から冷蔵室3、チルド室14、卵ケース15、ならびに野菜室4といった複数の供給先へ供給されるようになる。
このような第3実施形態においては、特に、ミスト放出ピン57が放射状に配置されているから、第1実施形態の場合よりもミストを一層多方向へ放出することができる利点がある。
なお、上記各実施形態では、ミスト発生手段として静電霧化装置48を用いたが、これに限られず、例えば、水を超音波振動子によって霧化する構成の超音波霧化装置を用いても良い。
また、覆い部たるダクト構成部材46は、前部壁36aに係合して取付られているが、これに限らず、ネジにより固定しても良い。さらに、覆い部は、少なくともミスト放出手段の上方を覆っていれば良く、別体で構成されていても良い。また、覆い部は、ミスト放出手段を全域で覆う箱状のものであっても良い。
以上のように、本実施形態の冷蔵庫によれば、ミスト用専用ダクトは、ミストを発生するミスト発生手段を収容して該ミスト発生手段の上方を覆い、ミスト用専用ダクトの上面とは異なる位置にミスト吹出口が設けられている。これにより、貯蔵室内、特にミスト用専用ダクトの上方で飲料や食品汁などがこぼされた場合であっても、こぼされた飲料や食品汁がミスト用専用ダクト内に入ることを防ぎ、ミスト発生手段にこれら飲料や食品汁がかかって付着することを防止することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
図面中、1は冷蔵庫本体、3は冷蔵室(貯蔵室)、4は野菜室(貯蔵室)、10は仕切壁(底板)、10aは凸部、36aは前部壁(後壁)、36hは庇、46はダクト構成部材(覆い部)、46aは上側係合部(上側の係合箇所)、46bは下側係合部(下側の係合箇所)、47は載置台、47bは水落下防止部(水落下防止手段)、48は静電霧化装置(ミスト発生手段)、49は支持部、65はチルド室用ミスト吹出口(ミスト吹出口)、66は卵ケース用ミスト吹出口(ミスト吹出口)、67は野菜室用ミスト吹出口(ミスト吹出口)、70は静電霧化装置(ミスト発生手段)、83は野菜室用ミスト吹出口(ミスト吹出口)、84は仕切壁、84aは凸部を示す。

Claims (8)

  1. 貯蔵室を有する冷蔵庫本体と、
    ミストを発生するミスト発生手段と、
    前記貯蔵室に設けられ上部に開口を有する収納容器と、
    前記冷蔵庫本体において前記収納容器の後部に設けられ、前記ミスト発生手段を収容するとともに前記ミスト発生手段の上方を覆う覆い部と、を備え、
    前記覆い部の上面とは異なる位置であって前記収納容器よりも上方に、前記ミスト発生手段により発生したミストを前記貯蔵室に供給させるミスト吹出口が前方に突出して設けられていることを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記覆い部の上方には、貯蔵物が載置される載置台が設けられていることを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。
  3. 前記載置台を支持する支持部と、前記覆い部とが、前記貯蔵室の後部に設けられていることを特徴とする請求項2記載の冷蔵庫。
  4. 前記載置台の後縁部には、水落下防止手段が設けられていることを特徴とする請求項3記載の冷蔵庫。
  5. 前記覆い部は、前記貯蔵室に設けられた後壁に係合して取付けられ、該覆い部の上側の係合箇所の上方には庇が設けられていることを特徴とする請求項1から4いずれか一項記載の冷蔵庫。
  6. 前記覆い部の上部に、前記ミスト吹出口が前方に突出して設けられていることを特徴とする請求項5記載の冷蔵庫。
  7. 前記覆い部の下側の係合箇所の上方に、前記貯蔵室の底板が配設されていることを特徴とする請求項5又は6記載の冷蔵庫。
  8. 前記底板の後縁部は、上に凸形状をなす凸部を有し、該凸部は、前記覆い部の下側の係合箇所の上方に位置することを特徴とする請求項7記載の冷蔵庫。
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