JP4667949B2 - 庫内棚、略l字型棚及びそれらを着脱可能な冷蔵庫 - Google Patents
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Description
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施の形態1に係る庫内棚50の構成の一例を示す斜視図である。
庫内棚50は、食品載置面5と、外周リブ3と、補強部材4とで構成される。また、食品載置面5には、第1の係止部である貫通穴2が設けられている。
図に示すように、貫通穴2の上端面は、食品載置面5よりも高くなるように設定されている。また、貫通穴2の上端面と食品載置面5との高低差(h2)は、外周リブ3の上端面と食品載置面5との高低差(h1)よりも大きくなるように設定されている。つまり、貫通穴2の上端面と食品載置面5との高低差(h2)を、外周リブ3の上端面と食品載置面5との高低差(h1)と同等、あるいは高くすることで、食品載置面5に液体がこぼれても貫通穴2から流出させないようにしているのである。
なお、図1と同一箇所については同一符号を付し、説明を省略する。庫内棚50の食品載置面5には、貫通穴2ではなく、第1の係止部として係止部6が設置されている。この係止部6は、食品載置面5上に突出させるリブで形成されている。したがって、この係止部6を食品載置面5に備えるようにすれば、食品載置面5に液体がこぼれても、その液体は流出しないようになっている。
図に示すように、庫内棚50の食品載置面5には係止部6が設置されている。すなわち、食品載置面5に係止部としての貫通穴2を設けていないので、食品載置面5にこぼれた液体が流出することはないのである。したがって、庫内棚50を成型する際に、食品載置面5に上下方向の貫通穴2を形成しなくて済み、製造過程における手間を省くことができる。
金型30は、上側金型31と、下側金型32とで構成されている。また、上側金型31には、係止部6の形状に対応したスライド式金型33が備えられている。このスライド式金型33は、係止部6の形状に対応させなければならないので、係止部6の形状によっては複雑な構造となってしまうことになる。そうすると、スライド式金型33の製造に手間がかかり、また製造費用も増加してしまうことになる。
なお、図1及び図3と同一箇所については同一符号を付し、説明を省略する。庫内棚50の食品載置面5には、第1の係止部として係止部6aと貫通穴2aとを配設したものである。この庫内棚50は、食品載置面5にこぼれた飲料等の液体を流出させないようにするとともに、製造過程における手間及び製造費用の低減を可能にしたものである。
図に示すように、貫通穴2aの上端面は、食品載置面5よりも高くなるように設定されている。また、貫通穴2aの上端面と食品載置面5との高低差(h4)は、外周リブ3の上端面と食品載置面5との高低差(h3)よりも高くなるように設定されている。つまり、貫通穴2aの上端面と食品載置面5との高低差(h4)を、外周リブ3の上端面と食品載置面5との高低差(h3)と同等、あるいは高くすることで、食品載置面5に飲料等の液体がこぼれても貫通穴2から流出させないようにしているのである。
金型40は、上側金型41と、下側金型42とで構成されている。この金型40は、係止部6aの形状に対応させる必要がある。しかしながら、庫内棚50の係止部6aには貫通穴2aが設けられているので、上側金型41及び下側金型42のみで金型40を成型することが可能になる。すなわち、スライド式金型33のようなものを製造しなくて済むのである。このようにして、製造過程における手間及び製造費用の低減を可能にしている。
図9は、本発明の実施の形態2に係る略L字型棚60の設置状態を示す設置状態正面図である。
略L字型棚60は、食品を載置可能な食品載置面62とこの食品載置面62を支持するための側壁面61とで構成されている。なお、この側壁面61の下部には、庫内棚50と接続するための第2の係止部である係止部65が設けられている。また、この貯蔵室の左右の壁面10には、略L字型棚60や庫内棚50の上下方向の荷重を支えるためのレール12が複数設けられている。つまり、略L字型棚60は、下部を貯蔵室内の壁面10に固定された庫内棚50に、側面を壁面10に設けられているレール12に、それぞれ固定されて保持されるようになっている。
図に示すように、略L字型棚60の側壁面61は、貯蔵室内の食品収納スペースを確保するために前半分程がカットされた構造となっている。そのために、略L字型棚60の食品載置面62に載置される食品の載置場所や重さによっては、略L字型棚60は前倒れし易いという性質を有している。なお、庫内棚50は、貫通穴2aと係止部6aとを備えたもの(図6参照)である場合を図示している。
庫内棚50には、貫通穴2aと係止部6aとが設けられている。また、略L字型棚60には、庫内棚50の貫通穴2aと係止部6aとに取り付けるための係止部65が設けられている。つまり、略L字型棚60の係止部65は、庫内棚50の貫通穴2aと係止部6aとに接続して、略L字型棚60の下部が固定されるようになっているのである。
図11で示したように、略L字型棚60の側壁面61には係止部65が設けられており、この係止部65が庫内棚50の貫通穴2aと係止部6aとに接続されて、略L字型棚60が固定されている。すなわち、係止部65の先端が貫通穴2bに嵌合し、係止部65が係止部6bに組み合わさるように接続されて、略L字型棚60が庫内棚50に固定されているのである。
略L字型棚60の側面は、貯蔵室内の壁面10に複数設けられているレール12で固定されている。すなわち、略L字型棚60は、上述したように下部を庫内棚50に、側面をレール12に、それぞれ固定されて保持されるようになっている。こうすることで、略L字型棚60がさらに前倒れしにくい構造となっている。
レール12は、貯蔵室の左右の壁面10に設けられており、略L字型棚60の上下方向の荷重を支えるものである。また、レール12は、係止部17及び係止部18が設けられており、略L字型棚60の側面を固定するようになっている。つまり、係止部17は、略L字型棚60を前後方向に移動しないようにするもの(すなわち、ズレを防止するもの)であり、略L字型棚60をロックするような構造となっている。また、係止部18は、略L字型棚60の上下方向の荷重を支持するものであり、壁面10から突出するような構造となっている。
図15は、庫内棚50が撓んだ状態を示す説明図である。
庫内棚50の食品載置面5や略L字型棚60の食品載置面62に食品が載置されると、その荷重によって、庫内棚50の食品載置面5が撓むことになる。つまり、略L字型棚60の側壁面61は、略L字型棚60の上下方向の荷重を支持するものであり、その側壁面61に加わる荷重は、庫内棚50で支持されるのである。したがって、庫内棚50に加わる荷重が大きい場合には、その荷重によって庫内棚50が撓んでしまうことになる(図で示す点線)。庫内棚50が大きく撓むと、その撓み量が略L字型棚60にも大きく影響することになる。すなわち、略L字型棚60の変位量が増大してしまうのである。
ここでは、庫内棚50が、貯蔵室内に設けられている最下段のレール12に固定されている場合を例に示している。この庫内棚50には、略L字型棚60が設けられている。そして、略L字型棚60は、図10で示した実施の形態2と同様に、下部を庫内棚50に、側面を壁面10のレール12にそれぞれ固定されて、保持されている。
ここでは、仕切り壁70が、略L字型棚60の側壁面61と上下方向に略直線配置となる位置に一つ配設されている場合を例に示すが、これに限定するものではなく、仕切り壁70を複数備えて、庫内棚50をより強固に支持してもよい。なお、庫内棚50は、貫通穴2aと係止部6aとを備えたもの(図6参照)で構成すれば、液体が下方に流出することを防止しつつ、略L字型棚60の変位量を小さくすることができる。
図18は、本発明の実施の形態4に係る冷蔵庫に配設する庫内棚50の斜視図である。
上述したように、略L字型棚60bは、前倒れし易いという性質を有している。そこで、略L字型棚60の係止部65を庫内棚50の貫通穴2aと係止部6aとに接続して、前倒れしにくい構造としている。しかしながら、応力集中により略L字型棚60が破損する恐れがある。
図において、横軸は係止部6a及び係止部65の幅(略L字型棚60の全幅との割合)を、縦軸は係止部6a及び係止部65に生じる最大応力値をそれぞれ示している。図に示すように、係止部6a及び係止部65の幅W(図18参照)が、略L字型棚60の全幅の20%以上あれば、安全応力レベルであることがわかる。
図20は、本発明の実施の形態5に係る冷蔵庫の貯蔵室内を示す斜視図である。
図に示すように、略L字型棚60の側壁面61には、第3の係止部である棚受部66が備えられている。この棚受部66と壁面10のレール12とで、可変棚21を支持するようになっている。この可変棚21は、貯蔵室の前後方向に分割可能な前棚部22と後棚部23とで構成されており、前棚部22が後棚部23に収納可能になっている。したがって、貯蔵室内に収容する食品の形状に応じたレイアウト変更が容易に可能となっている。また、レイアウト変更が容易に可能なために、ユーザの利便性も向上する。
図21は、本発明の実施の形態6に係る冷蔵庫の貯蔵室内を示す斜視図である。
図に示すように、略L字型棚60の側壁面61には、棚受部66と軸受部68とが備えられている。この棚受部66と壁面10のレール12とで、図20と同様に可変棚21を支持するようになっている。一方、後棚部23には、回転軸67が設けられている。また、後棚部23の軸受部68の反対側は、壁面10に前後方向に備えられている挟持手段等によって挟持される構造になっている。
Claims (9)
- 食品が載置される食品載置面を有し、冷蔵庫の貯蔵室内に着脱可能な庫内棚であって、
上端が前記食品載置面よりも高くした外周リブを前記食品載置面の外周に、前記食品載置面に部品を取り付けるための第1の係止部を前記食品載置面に、それぞれ設け、
前記第1の係止部を、
前記食品載置面と直交する方向に貫通させた貫通穴で構成し、前記貫通穴の上端部を前記外周リブよりも高くした
ことを特徴とする庫内棚。 - 食品が載置される食品載置面を有し、冷蔵庫の貯蔵室内に着脱可能な庫内棚であって、
上端が前記食品載置面よりも高くした外周リブを前記食品載置面の外周に、前記食品載置面に部品を取り付けるための第1の係止部を前記食品載置面に、それぞれ設け、
前記第1の係止部を、
前記食品載置面と直交する方向に貫通させ、その上端部を前記食品設置面よりも高くした貫通穴と、前記食品載置面上に突出させたリブとで構成した
ことを特徴とする庫内棚。 - 前記請求項1又は2に記載の庫内棚に設けられた第1の係止部に着脱可能に取り付けられる第2の係止部と、
食品が載置される食品載置面と、
片側にのみ設けた前記食品載置面を支持するための側壁面と、
を有する冷蔵庫の貯蔵室内に着脱可能な略L字型棚であって、
前記第2の係止部を前記側壁面に設けた
ことを特徴とする略L字型棚。 - 食品が載置される食品載置面をそれぞれに備えた前棚部と後棚部とで構成され、前記前棚部が前記後棚部に収納可能な可変棚を取り付けるための第3の係止部を備え、
前記第3の係止部を、
前記可変棚の食品載置面が前記略L字型棚の食品載置面に対して水平となるように該略L字型棚の側壁面に設けた
ことを特徴とする請求項3に記載の略L字型棚。 - 前記請求項1又は2に記載の庫内棚と、前記請求項3又は4に記載の略L字型棚と、前記請求項4に記載の可変棚とが着脱可能な冷蔵庫であって、
前記冷蔵庫の側壁面にそれらの棚を支持するためのレールを備えた
ことを特徴とする冷蔵庫。 - 前記庫内棚の下方位置に、該庫内棚を支持するための仕切り壁を設けた
ことを特徴とする請求項5に記載の冷蔵庫。 - 前記仕切り壁を、
前記庫内棚に前記略L字型棚を取り付けた際における、
該略L字型棚の前記側壁面と上下方向に略直線配置となる位置に配設する
ことを特徴とする請求項6に記載の冷蔵庫。 - 前記第1の係止部及び前記第2の係止部の長さを、
前記略L字型棚の全幅の長さの20%以上の長さにして前記貯蔵室内に配設する
ことを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載の冷蔵庫。 - 前記可変棚の後棚部に回転軸を、
前記略L字型棚の側壁面に前記回転軸を支持する軸支持部をそれぞれ備え、
前記可変棚が前記回転軸を中心に回転可能であり、
前記可変棚を支持するための挟持手段を側壁面に設けた
ことを特徴とする請求項5〜8のいずれかに記載の冷蔵庫。
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