JP2011202911A - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫 Download PDF

Info

Publication number
JP2011202911A
JP2011202911A JP2010072173A JP2010072173A JP2011202911A JP 2011202911 A JP2011202911 A JP 2011202911A JP 2010072173 A JP2010072173 A JP 2010072173A JP 2010072173 A JP2010072173 A JP 2010072173A JP 2011202911 A JP2011202911 A JP 2011202911A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
defrost water
water
water reservoir
defrost
refrigerator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010072173A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011202911A5 (ja
JP5650917B2 (ja
Inventor
Hirotada Sasaki
宏格 笹木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba Lifestyle Products and Services Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Consumer Electronics Holdings Corp
Toshiba Home Appliances Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Consumer Electronics Holdings Corp, Toshiba Home Appliances Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2010072173A priority Critical patent/JP5650917B2/ja
Priority to TW100105819A priority patent/TWI432687B/zh
Priority to CN201110048487.7A priority patent/CN102192632B/zh
Priority to CN201310479136.0A priority patent/CN103743189B/zh
Priority to CN201310632594.3A priority patent/CN103791676B/zh
Publication of JP2011202911A publication Critical patent/JP2011202911A/ja
Publication of JP2011202911A5 publication Critical patent/JP2011202911A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5650917B2 publication Critical patent/JP5650917B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】冷蔵庫本体にミスト放出手段を備え、ミスト放出手段に対するユーザの給水の作業を不要にし、ミスト放出手段の水源となる除霜水が貯水部から溢れ出ることがあっても、溢れた除霜水が庫内に流れ出ることを防止する。
【解決手段】冷蔵室3を冷却するための冷蔵用冷却器19と、この冷蔵用冷却器19の下方に設けられ、冷蔵用冷却器19から落ちる除霜水を受けて庫外へ排出する除霜水受け器34と、貯水部35a内の水をミスト化して冷蔵室3内に放出する静電霧化装置36と、を備え、冷蔵用冷却器19の下方で且つ除霜水受け器34の上方に位置させて、冷蔵用冷却器19から落ちる除霜水を受けて溜める除霜水溜め器35を配設し、この除霜水溜め器35を静電霧化装置36の貯水部35aとし、除霜水溜め器35に、除霜水溜め器35に貯留された水が溢れ出る切り欠き部46aを、上方から見て除霜水受け器34の範囲内となる位置に設けた。
【選択図】図1

Description

本発明はミスト放出手段を備えた冷蔵庫に関する。
近年、家庭用の冷蔵庫においては、貯蔵室内を衛生的に保ち、又、食品の鮮度を保持するために、例えば冷蔵室と野菜室とを上下に区画する仕切壁部分に、微細ミストを発生するミスト発生装置を設けることが考えられている(例えば、特許文献1、2参照)。これらのミスト発生装置は、主としてユーザによる着脱が可能に設けられた貯水部(貯水ケース)を備え、静電霧化方式或いは超音波霧化方式により、貯水部に貯留されている水をミスト化して放出するように構成されている。
特開2006−57999号公報 特許第4052353号公報
しかしながら、上記特許文献1、2に記載のものでは、ミスト発生装置を継続的に動作させるために、ユーザが、貯水部に対して定期的な水の補給作業を行わなければならない不具合があった。
なお、特許文献1、2には、冷却器から生ずる除霜水を用いてミストを発生させることも開示されているが、その具体的構成の明示はない。
そこで、冷蔵庫の冷却器に生じる除霜水を自動的にミスト発生装置の貯水部に供給し、この除霜水をミスト発生装置の水源にすることを考えた。しかし、冷却器から貯水部に供給される除霜水の量を適宜調節することは困難で、溜められた除霜水が貯水部から溢れ出ることがあり、この溢れた除霜水が庫内に流れ出てしまう虞があった。
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、冷蔵庫本体にミスト放出手段を備えたものにおいて、ミスト放出手段に対するユーザの給水の作業を不要にするとともに、ミスト放出手段の水源となる除霜水が貯水部から溢れ出ることがあっても、溢れた除霜水が庫内に流れ出ることを防止できる冷蔵庫を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の冷蔵庫においては、食品を貯蔵する貯蔵室を有する冷蔵庫本体と、前記冷蔵庫本体に設けられ前記貯蔵室を冷却するための冷却器と、前記冷却器の下方に設けられ、前記冷却器から落ちる除霜水を受けて庫外へ排出する除霜水受け器と、貯水部を有し、該貯水部内の水をミスト化して前記貯蔵室内に放出するミスト放出手段と、を備え、前記冷却器の下方で且つ前記除霜水受け器の上方に位置させて、前記冷却器から落ちる除霜水を受けて溜める除霜水溜め器を配設し、この除霜水溜め器を前記ミスト放出手段の貯水部とし、前記除霜水溜め器に、当該除霜水溜め器に貯留された水が溢れ出る溢水部を、上方から見て前記除霜水受け器の範囲内となる位置に設けたことを特徴とする(請求項1の発明)。
上記手段によれば、水をミスト化して放出するミスト放出手段によって、貯蔵室内にミストを供給することができ、貯蔵室内の除菌や脱臭、貯蔵物の鮮度保持などを図ることができる。このとき、冷却器に発生した除霜水が、ミスト放出手段にいわば自動で供給されるので、ミスト放出手段に対するユーザの給水の作業を不要とすることができる。
そして、ミスト放出手段の貯水部となる除霜水溜め器に貯留された水が溢水部から溢れ出ることがあっても、この溢れ出た水は、確実に除霜水受け器に受けられて庫外へ排出されるので、溢れた除霜水が庫内に流れ出ることを防止できる。
本発明の第1実施例を示す主要部分の縦断側面図 冷蔵庫全体の縦断側面図 主要部分の一部の縦断正面図 除霜水溜め器の斜視図 除霜水溜め器の縦断側面図 主要部分の縦断正面図 主要部分の横断平面図 本発明の第2実施例を示す図1相当図 本発明の第3実施例を示す図1相当図 本発明の第4実施例を示す図1相当図 本発明の第5実施例を示す図1相当図 本発明の第6実施例を示す図1相当図
(第1実施例)
以下、本発明の第1実施例について、図1乃至図7を参照して説明する。
まず、図2は、本実施例に係る冷蔵庫本体1の構成を概略的に示しており、この冷蔵庫本体1は、前面が開口した縦長矩形箱状の断熱箱体2の内部に、食品等を貯蔵する複数の貯蔵室を設けて構成されている。具体的には、断熱箱体2の内部に、上から順に、冷蔵室3、野菜室4、製氷室5、及び冷凍室6が設けられている。なお、図示はしないが、断熱箱体2の内部のうち、前記製氷室5が設けられている部分は左右2室に仕切られており、そのうちの左側を製氷室5とし、右側を第2冷凍室(切替室)としている。製氷室5内には、周知の自動製氷機7が設けられている。
冷蔵室3及び野菜室4は、いずれも冷蔵温度帯の貯蔵室であり、これらの間は、プラスチック製の仕切壁8により仕切られている。冷蔵室3の内部は、複数の棚板9により上下複数段に区切られるとともに、最下部(仕切壁8の上部)にチルド室10が設けられている。冷蔵室3の前面開口部は、ヒンジ横開き式の断熱扉11により開閉され、野菜室4の前面開口部は、引き出し式の断熱扉12により開閉される。この断熱扉12の背面部には、貯蔵容器13が連結されている。
製氷室5及び冷凍室6(並びに第2冷凍室)は、いずれも冷凍温度帯の貯蔵室であり、野菜室4と製氷室5(及び第2冷凍室)との間は、断熱仕切壁14により仕切られている。製氷室5の前面開口部は、引き出し式の断熱扉15により開閉され、この断熱扉15の背面部に貯氷容器16が連結されている。冷凍室6の前面開口部も、引き出し式の断熱扉17により開閉され、この断熱扉17の背面部には貯蔵容器18が連結されている。
これら貯蔵室が内部に配設されている断熱箱体2は、薄鋼板製の外箱2aとプラスチック製の内箱2bとの間に発泡断熱材2cを充填して形成されている。各貯蔵室の前面開口部を開閉する各断熱扉11、12、15、17も、断熱箱体2と同様に内部に発泡断熱材が充填され構成されている。
冷蔵庫本体1の内部には、全体として詳しく図示はしないが、冷蔵室3及び野菜室4を冷却するための冷却器たる冷蔵用冷却器19と、製氷室5及び冷凍室6を冷却するための冷凍用冷却器20との2つの冷却器を備える冷凍サイクルが組み込まれている。冷蔵庫本体1の下端部背面側には、機械室21が形成されており、この機械室21の内部に、上記冷凍サイクルの圧縮機22及び図示しない凝縮器等が配設されるとともに、これらを冷却するための図示しない冷却ファンや除霜水蒸発皿23等が配設されている。このほか、冷蔵庫本体1の背面下部寄りの部分には、冷蔵庫全体を制御するマイコン等を実装した制御装置24が設けられている。
冷蔵庫本体1内の冷凍室6の後部には、冷凍用冷却器室25が設けられており、この冷凍用冷却器室25の内部に、下部に位置して冷凍用冷却器20やこれの除霜用ヒータ(図示せず)等が配設され、上部に位置して冷凍用送風機26が配設されている。冷凍用冷却器室25の前面の中間部には、冷気吹出口25aが設けられており、下端部には、冷気戻り口25bが設けられている。
この構成で、冷凍用送風機26が駆動されると、製氷室5及び冷凍室6の内部の空気は、冷気戻り口25bから冷凍用冷却器室25内に吸入され、冷凍用冷却器20に接触した後、冷気吹出口25aから製氷室5及び冷凍室6に噴き出され、そして又、冷気戻り口25bから冷凍用冷却器室25内に吸入されるという循環が行われるようになっており、その過程で循環空気は冷凍用冷却器20により冷却されて冷気となり、この冷気が製氷室5及び冷凍室6に供給されることになって、製氷室5及び冷凍室6が前記冷凍温度帯の温度に冷却される。
冷凍用冷却器室25内の冷凍用冷却器20の下方部には、冷凍用冷却器20の除霜をしたときに、冷凍用冷却器20から落ちる除霜水を受ける除霜水受け器27が配設されており、この除霜水受け器27で受けた除霜水は、図示しない導水パイプを通じて機械室21内の除霜水蒸発皿23に導かれ、蒸発するようになっている。なお、冷凍用冷却器20の除霜は、冷凍用冷却器20用の前記除霜用ヒータを発熱させることにより、冷凍用冷却器20の表面に付着していた霜を溶解して除去するというもので、その霜等が溶解して発生する水が除霜水であり、この除霜水が冷凍用冷却器20から滴下する。
一方、冷蔵庫本体1内の冷蔵室3の後部には、一定の幅で上下に延びる吹出ダクト28
が設けられており、又、冷蔵室3の後部から野菜室4の後部にかけては、冷気ダクト29が設けられ、この冷気ダクト29の一部を構成する冷蔵用冷却器室30がチルド室10の後部に設けられている。冷蔵用冷却器室30の内部に冷蔵用冷却器19やこれの除霜用ヒータ(図示せず)等が配設され、冷気ダクト29内の冷蔵用冷却器室30の下部に位置して冷蔵用送風機31が配設されている。冷気ダクト29の上端部には、吹出ダクト28に連なる冷気吹出口29bが設けられており、下端部に、冷気戻り口29cが設けられている。吹出ダクト28には、冷蔵室3内に開口する複数個の吹出口28aが形成されている。
更に、冷気ダクト29の前面部には、吸込ダクト32が設けられている。この吸込ダクト32は、冷蔵室3(チルド室10)の底部の後部に形成した吸込口33から冷蔵用送風機31に臨む箇所まで延びるように設けられたものである。なお、冷蔵室3と野菜室4とを区画する仕切壁8には、冷蔵室3から冷気の一部を野菜室4内に導くための冷気供給ダクト8aが設けられている。
この構成で、冷蔵用送風機31が駆動されると、図に白抜きの矢印で示すように、冷蔵室3の空気が吸込口33から吸込ダクト32を通じて冷気ダクト29内に吸入されるとともに、野菜室4の空気が冷気戻り口29cから同じく冷気ダクト29内に吸入される。これらの吸入された空気は、冷蔵用冷却器室30内を通って、冷蔵用冷却器19に接触した後、吹出ダクト28を通って複数個の吹出口28aから冷蔵室3に吹き出され、この冷蔵室3に吹き出された空気の一部は冷気供給ダクト8aを通って野菜室4に吹き出される。そしてまた、冷蔵室3の空気が吸込口33から吸込ダクト32を通じて冷気ダクト29内に吸入されるとともに、野菜室4の空気が冷気戻り口29cから同じく冷気ダクト29内に吸入されるという循環を行うようになっており、その過程で循環空気は冷蔵用冷却器19により冷却されて冷気となり、この冷気が冷蔵室3及び野菜室4に供給されることによって、冷蔵室3及び野菜室4が前記冷蔵温度帯の温度に冷却される。
冷気ダクト29内の冷蔵用冷却器19の下方にあって、冷蔵用送風機31の上方部には、冷蔵用冷却器19の除霜をしたときに、この冷蔵用冷却器19から落ちる除霜水を受ける除霜水受け器34が配設され、この除霜水受け器34で受けた除霜水も、図示しない導水パイプを通じて機械室21内の前記除霜水蒸発皿23に導かれ、蒸発するようになっている。
また、冷気ダクト29内の冷蔵用冷却器19の下方であって、除霜水受け器34の上方、すなわち、除霜水受け器34と冷蔵用冷却器19との間には、冷蔵用冷却器19から滴下した除霜水を受けて溜める、貯水部たる除霜水溜め器35が配設されており、この除霜水溜め器35と除霜水受け器34の詳細については、後述する。
なお、冷蔵用冷却器19の除霜は、冷凍用冷却器20の除霜と同様に、冷蔵用冷却器19用の前記除霜用ヒータを発熱させることにより、冷蔵用冷却器19の表面に付着していた霜を溶解して除去するというもので、その霜が溶解して発生する水が除霜水であり、この除霜水が冷蔵用冷却器19から滴下する。
さて、本実施例では、冷蔵用冷却器室30の前側である前面部(冷蔵用冷却器室30外)に、除菌や脱臭の作用を呈するミストを発生させて冷蔵室3及び野菜室4に供給するための、ミスト放出手段たる静電霧化装置36が設けられている。この静電霧化装置36は、詳細には図1及び図3に示すように、除霜水を受けて貯める貯水部たる除霜水溜め器35(後述)と、この除霜水溜め器35内の水を吸い上げてミスト化するミスト発生ユニット37と、このミスト発生ユニット37に高電圧を印加する図示しない高圧電源装置とを備えて構成されている。
ミスト発生ユニット37は、図1に示すように、吹出ダクト28(図2参照)に比して前方に膨出する冷気ダクト29の前壁部29eにあって、冷蔵用冷却器19の前方に位置して図示しない適宜の取付手段により取り付けられている。このミスト発生ユニット37は、図3に示すように、リング状をなす絶縁材製のケース38に、複数本、例えば7本のミスト放出ピン39と、1本の吸水部材たる吸水ピン40、導電シート41、保水材42、及び図示しない電極ピン等を備えて構成されている。
ミスト放出ピン39と吸水ピン40は、例えば、ポリエステル繊維と、導電性物質としてのカーボン繊維を混合し撚り合わせてピン状(棒状)に形成したもので、保水性及び吸水特性を有するとともに、導電性を有している。このミスト放出ピン39及び吸水ピン40には、白金ナノコロイドも坦持させている。白金ナノコロイドは、例えば、白金ナノコロイドを含む処理液にミスト放出ピン39を浸漬させて、これを焼成することにより坦持させることができる。
そして、詳しくは図示しないが、これらミスト放出ピン39及び吸水ピン40は、前記ケース38の周壁に等間隔に形成された8個の孔にそれぞれ通され、放射状に配置されている。中でも、吸水ピン40は下方に略真直ぐに指向しており、また、この吸水ピン40はミスト放出ピン39よりも長く、ミスト放出ピン39は全部の長さが略同一としている。これから理解されるように、吸水ピン40はミスト放出ピン39の1つを長くしたものである。
導電シート41は、例えば、ポリエステル繊維と、導電性物質としてのカーボン繊維とを混合させて不織布状に形成したもので、保水性及び導電性を有している。この導電シート41は、ケース38の内周面に沿うリング状に配置され、前記ミスト放出ピン39及び吸水ピン40の基端部側に接触する(電気的に接続される)ようにされている。また、図示はしないが、この導電シート41には前記電極ピンの先端が電気的に接続される。
保水材42は、例えば、保水性及び吸水特性に優れたウレタンスポンジから円盤形に形成されたもので、ケース38内の導電シート41の内側に密に収納されており、従って、この保水材42には前記ミスト放出ピン39及び吸水ピン40が導電シート41を介して間接的に接触している。
ここで、除霜水受け器34と除霜水溜め器35とについて詳述する。図1に示すように、除霜水受け器34は、冷気ダクト29内の前記断熱箱体2の内箱2bの後部側の内面に取り付けられて、そこから前方(野菜室4内方向)に張り出すように固定されており、除霜水溜め器35は、同じく冷気ダクト29内の前部側の内面に片持ち支持により取り付けられて、その固定端から後方(野菜室4内方向とは反対の方向)に張り出すように固定されている。従って、これら除霜水受け器34と除霜水溜め器35の張り出し方向は逆である。また、冷蔵用冷却器19は、除霜水受け器34と同様に、冷蔵用冷却器室30内の後部側の内箱2bに接触状態で固定されている。
なお、冷気ダクト29は、これら除霜水受け器34と除霜水溜め器35とを配設するために、その配設部分のスペースを他の部分より特に前方に拡張した拡張部29fを有している。この拡張部29fは前壁部29eより更に前方に膨出しており、この拡張部29fに除霜水受け器34と除霜水溜め器35が配設されている。
除霜水溜め器35の先端部と断熱箱体2の内箱2bとの間には、隙間gが設けられており、特にその離間距離は、少なくとも除霜水溜め器35と内箱2bとが水滴で繋がる虞のない程度の20mm以上の寸法としている。
除霜水受け器34と冷気ダクト29の内面との間にも、隙間が設けられており、その隙間によって冷気が通る通風路29aを形成している。除霜水受け器34と除霜水溜め器35とは、ともに電気絶縁材である合成樹脂により形成されており、除霜水溜め器35は、この合成樹脂に、抗菌効果を有する、例えば銀(Ag)が添加され形成されており、抗菌作用を有している。さらに、除霜水溜め器35には、その外面及び内面に付く水滴が小さくなるようにその表面を粗化して濡れ性を良くしている。除霜水溜め器35に、例えば、グロー放電処理、溶剤によるエッチング処理、又はブラスト研磨などの処理を施すことによって濡れ性を向上させることができる。また、除霜水溜め器35の外表面に濡れ性を良くするコーティングをしても良い。
また、除霜水溜め器35は、その前壁43に設けられた取付部43aの後側に、該取付部43aより低部に位置する容器状の貯水部35aを有しており、この貯水部35aに、冷蔵用冷却器19から落ちる除霜水をWで示すように受けて溜めるようになっている。これに対して、ミスト発生ユニット37の吸水ピン40は、冷気ダクト29の拡張部分の上壁部29dを上方より下方(冷気ダクト29内)に貫通して、下端部は除霜水溜め器35の貯水部35aの内部に底面部35b近くまで位置している。除霜水溜め器35の貯水部35aの底面部35bには、吸水ピン40の下端部の位置に対応する部位に凹部35cが形成され、この底面部35bは、凹部35cを最低部として下方へ傾斜するように形成されている。
図4及び図5を参照して、除霜水溜め器35について説明する。
除霜水溜め器35は、全体として矩形容器形状をなし、前壁43と左右両側壁44、45とは同じ高さに形成されている。後壁46は、上部に切り欠き部46aが形成され、後壁46の高さは、他の3方(前、左右)の壁に比べて高さが低くなるように形成されている。本実施例においては、切り欠き部46aを溢水部としている。
除霜水溜め器35の前壁43の取付部43aが冷気ダクト29内の内面に固定されることにより、除霜水溜め器35は片持ち支持に固定される。除霜水溜め器35の貯水部35aは、冷蔵用冷却器19から滴下してくる除霜水を受けとめて溜め、凹部35cから除々に除霜水は貯水され、後壁46の上端まで除霜水の水位が達すると、切り欠き部46aは、除霜水が溢れ出る溢水部となる。
後壁46には、その下端部を底面部35bの後端部よりさらに下方へ突出させた突起部46bが設けられている。左右両側壁44、45の後端部(先端部)は、後壁46よりさらに後方(先方)へ突出して形成された左右両側延出部44a、45aが設けられている。
かくして、除霜水溜め器35の貯水部35aに貯められた除霜水は、吸水ピン40によって吸い上げられ導電シート41に保持され、更に、その導電シート41から保水材42に吸い込み保持されて、この保水材42から導電シート41を介してミスト放出ピン39のそれぞれに供給される。従って、吸水ピン40は除霜水溜め器35に貯められた除霜水を静電霧化装置36に供給する給水手段として機能するものであり、また、除霜水溜め器35は、静電霧化装置36の貯水部として機能するもので、すなわち、除霜水溜め器35をミスト放出手段である静電霧化装置36の貯水部としている。
図6は、冷蔵用冷却器19の詳細と、除霜水溜め器35及び除霜水受け器34との関係を示している。冷蔵用冷却器19は、前記冷凍サイクルにおいて冷媒を流通させる冷媒流通パイプ47を主体として有し、この冷媒流通パイプ47を各折り返し部47aで示すようにして折り返し、この場合、例えば、前後2列(図6では前1列のみを示している)の蛇行状に形成し、この冷媒流通パイプ47に多数の伝熱フィン48を取り付けて構成したものである。なお、伝熱フィン48は、冷媒流通パイプ47の折り返し部47aを除いて、それ以外の直状部47bに取り付けられている。
このような冷蔵用冷却器室30に対し、除霜水溜め器35は、前述のように冷蔵用冷却器19と除霜水受け器34との間に配設されているが、例えば図6に示すように、冷蔵用冷却器19の右側の折り返し部47aと除霜水受け器34との間に配設されており、特には貯水部35aが折り返し部47aの真下に位置するようにしている。従って、除霜水溜め器35は、冷蔵用冷却器19の左右方向の中心部から外れた右側の位置であって、冷蔵用冷却器室30を通風する冷気を妨げないようにしている。なお、除霜水溜め器35を、冷蔵用冷却器19の直状部47bの伝熱フィン48の下方に位置させてもよい。この場合、伝熱フィン48から滴下するより多くの除霜水を除霜水溜め器35に効率良く溜めることができる。
これに対して、除霜水受け器34は、冷蔵用冷却器19の前記直状部47bから前記折り返し部47aを含む全部の下方、並びに除霜水溜め器35の下方に位置するようにしており、それによって冷蔵用冷却器19から滴下する除霜水を受けるようになっている。すなわち、除霜水受け器34は、その左右方向の幅寸法が冷蔵用冷却器19の左右方向の幅寸法より大きく形成され、その前後方向の長さ寸法が冷蔵用冷却器19の前後方向の厚さ寸法より大きく形成されている。
図7は、冷気ダクト29内の除霜水溜め器35と除霜水受け器34とを、これらの上方から見た図である。除霜水溜め器35は冷気ダクト29の前部側から後方へ張り出しており、除霜水溜め器35より下方に位置する除霜水受け器34は、冷気ダクト29の後部側から前方へ張り出している。除霜水溜め器35の後壁46は、これの上方から見て除霜水受け器34の範囲内に位置する。従って、除霜水溜め器35の溢水部となる後壁46の切り欠き部46a、突起部46b、及び左右両側壁44、45の左右両側延出部44a、45aも、これらの上方から見て除霜水受け器34の範囲内に位置している。
前記静電霧化装置36における前記高圧電源装置は、高周波電源(交流電源)を直流に変換する高圧トランスを含む清流回路や、昇圧回路等を備え、これらを絶縁材にて電気絶縁して構成されており、負の高電圧(例えば−6kV)を発生して、出力端子を介して前記電極ピンに出力するようになっている。
これにより、前記高圧電源装置からの負の高電圧が、電極ピン及び導電シート41を介してミスト放出ピン39のそれぞれに印加され、各ミスト放出ピン39が負に帯電する。
このように構成された静電霧化装置36においては、上述の各ミスト放出ピン39に対する負の高電圧の印加を、前述の除霜水溜め器35内の除霜水が各ミスト放出ピン39に供給された状態で行われる。このとき、各ミスト放出ピン39の先端部に電荷が集中し、当該先端部に含まれる水に表面張力を超えるエネルギーが与えられる。これにより、各ミスト放出ピン39の先端部の水が分裂(レイリー分裂)して、先端部からミスト状に放出されるようになる(静電霧化現象)。ここで、ミスト状に放出された水粒子は、負に帯電しており、このエネルギーによって生成したヒドロキシラジカルを含んでいる。
従って、強い酸化作用を有するヒドロキシラジカルが各ミスト放出ピン39からミストとともに放出されるようになり、当該ヒドロキシラジカルの作用によって除菌や脱臭が可能となる。この場合、負に帯電したミスト放出ピン39に対応する対極を、当該ミスト放出ピン39の近傍に設けていない。このため、ミスト放出ピン39からの放電自体が非常に穏やかになり、放電電極と対極との間でコロナ放電が発生することなく、有害ガス(オゾンや、当該オゾンが空気中の窒素を酸化することによって発生する窒素酸化物、亜硝酸、硝酸など)の発生を抑えることができる。
次に、上記構成のものの作用、効果を述べる。
冷蔵室3及び野菜室4の冷却をするとき、上述のように冷蔵用送風機31が駆動される。これにより、冷蔵室3及び野菜室4の内部の空気が冷蔵用冷却器19に接触しつつ循環され、冷蔵室3及び野菜室4が冷却される。
また、この冷蔵室3及び野菜室4の冷却をすることに伴い、冷蔵用冷却器19の表面には霜が付着するが、この霜は、これら冷蔵室3及び野菜室4の冷却を停止したときに、前述のように除霜用ヒータを発熱させることで溶解されて除去されるものであり、その霜が溶解され発生する除霜水が冷蔵用冷却器19から滴下して、除霜水溜め器35及び除霜水受け器34に受けられる。このうち、除霜水受け器34に受けられた除霜水は、除霜水受け器34に溜まるまでもなく図示しない導水パイプを通じて機械室21内の除霜水蒸発皿23に導かれ、蒸発するが、除霜水溜め器35に受けられた除霜水は、除霜水溜め器35に溜まる。
この除霜水溜め器35に溜まった除霜水は、静電霧化装置36の吸水ピン40によりミスト発生ユニット37に供給され、このミスト発生ユニット37で前述のようにミスト化されて放出される。そして、その放出されたミストが、冷蔵室3及び野菜室4の冷却をするときの冷蔵用送風機31の駆動により、循環される冷蔵室3及び野菜室4の内部の空気に運ばれて冷蔵室3及び野菜室4に供給され、これにより、冷蔵室3及び野菜室4並びにチルド室10の除菌や脱臭が図られるとともに、貯蔵物(野菜等)の鮮度保持等も期待できる。この場合、冷蔵用冷却器19からの除霜水が、除霜水溜め器35から静電霧化装置36のミスト発生ユニット37にいわば自動で供給されるので、静電霧化装置36に対するユーザの給水の作業を不要にすることができる。また、除霜水は、一般的に使用される水とは異なりミネラルを含まない。このため、長年の使用によりミネラルが結晶化し、結晶となったミネラルが、除霜水溜め器35、ミスト発生ユニット37などの静電霧化装置36の汚れや劣化の原因となる虞はない。
一方、除霜水溜め器35に溜められる除霜水の量を適宜調節するのは困難であり、除霜水溜め器35に溜められた除霜水が溢れ出ることがある。このような場合、図1及び図7に示すように、除霜水溜め器35の後壁46の切り欠き部46aおよび突起部46bは、上方から見て除霜水受け器34の範囲内にあるため、溢れ出る除霜水は、溢水部となる切り欠き部46aから溢れ出て、後壁46の外面を下方に伝わり、下端部の突起部46bより滴下して、確実に除霜水受け器34に受けられる。この除霜水受け器34に受けられた除霜水は、上述した導水パイプを通じて機械室21内の除霜水蒸発皿23に導かれ、蒸発する。このため、除霜水溜め器35から溢れ出た除霜水は庫外へ確実に排出することができ、除霜水が野菜室4などの庫内に流れ出ることを防止できる。しかも、前記突起部46bの存在により、溢れ出た除霜水がその突起部46bを伝って滴下しやすくなるので、溢れ出た除霜水を除霜水受け器34に一層確実に滴下させることができる。
また、除霜水溜め器35の左右両側壁44、45は、除霜水溜め器35の後端部で後壁46を挟持するように設けられ、これらの先端部には後壁46よりさらに後方(先方)へ突出して形成された左右両側延出部44a、45aが設けられている。このため、後壁46の溢水部たる切り欠き部46aから溢れ出た除霜水が左右両側壁44、45の外面側へ回り込むことが、それら左右両側延出部44a、45aによって阻まれる。これによっても、除霜水を除霜水受け器34に一層確実に滴下させて庫外へ排出させることができる。
また、除霜水溜め器35の底面部35bには、ミスト発生ユニット37の吸水ピン40の下端部の位置に対応する部位に凹部35cが設けられている。この凹部35cは除霜水溜め器35の底面部35bの最低部に位置している。このため、除霜水溜め器35が貯留する除霜水が少なくなっても、ミスト発生ユニット37の吸水ピン40に水を供給することができ、静電霧化装置36に対する給水を効率良く行うこともできる。
また、除霜水溜め器35と断熱箱体2の内箱2bとの間の離間距離を20mm以上としている。これは、前記静電霧化装置36の高電圧電源装置である充電部と電気的に繋がる虞のある除霜水溜め器35と、非充電金属部たる冷蔵用冷却器19及びその周囲の濡れている部分とが、除霜水などの水滴により導通する虞が無いように離間されている。水滴の最大直径は表面張力の影響により8〜10mmになり、それぞれの水滴が結合しないように、除霜水溜め器35と断熱箱体2の内箱2bとの間の離間距離を20mm以上としている。
また、前記除霜水溜め器35は、抗菌効果を有する、例えば銀(Ag)が添加され形成されており、この抗菌作用により除霜水溜め器35を清潔に保つことができる。
上述した第1実施例に対して、図8ないし図12は本発明の第2ないし第6実施例を示すもので、それぞれ、第1実施例と同一の部分には同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ述べる。
(第2実施例)
図8に示す第2実施例においては、除霜水溜め器51は、左右両側壁52、53(右側壁53のみ図示)、前壁54、後壁55,及び底面壁56から構成され、上面が開口された略矩形容器状をなしている。前壁54の上部には取付部54aが設けられ、除霜水溜め器51は、取付部54aにおいて冷気ダクト29の内面の前側部に片持ち支持により固定されている。除霜水溜め器51は、この取付部54aの後側で、取付部54aより低部に位置する容器状の貯水部51aを有しており、この貯水部51aに、冷蔵用冷却器19から落ちる除霜水をWで示すように受けて溜めるようになっている。これに対して、ミスト発生ユニット37の吸水ピン40の下端部は除霜水溜め器51の貯水部51aの内部に底面壁56近くまで位置している。
除霜水溜め器51の左右両側壁52、53の上端部の高さ位置が後部側に向かうに従って低く形成されている。すなわち、除霜水溜め器51の上面開口部の高さ位置が後部側に向かうに従って低く形成され、この上面開口部のうちの後端部が最低部となるように形成されている。従って、除霜水溜め器51の後壁55の上端部55aが除霜水の溢水部となる。除霜水溜め器51の後壁55は、これの上方から見て除霜水受け器34の範囲内に位置する。
このため、除霜水溜め器51から溢れ出る除霜水は、溢水部としての後壁55の上端部55aから溢れ出て後壁55の外面を下方に伝い滴下するため、確実に除霜水受け器34に受けられて庫外に排出され、除霜水溜め器35から溢れ出た除霜水が、野菜室4などの庫内に流れ出ることを防止できる。
(第3実施例)
図9に示す第3実施例においては、除霜水溜め器61は、左右両側壁62、63(右側壁63のみ図示)、前壁64、後壁65、及び底面壁66から構成され、上面が開口された略矩形容器状をなしている。前壁64の上部には取付部64aが設けられ、除霜水溜め器61は、取付部64aにおいて冷気ダクト29の内面の前側部に片持ち支持により固定されている。除霜水溜め器61は、この取付部64aの後側で、取付部64aより低部に位置する容器状の貯水部61aを有しており、この貯水部61aに、冷蔵用冷却器19から落ちる除霜水をWで示すように受けて溜めるようになっている。これに対して、ミスト発生ユニット37の吸水ピン40の下端部は除霜水溜め器61の貯水部61aの内部に底面壁66近くまで位置している。
除霜水溜め器61の左右両側壁62、63の上端部の高さ位置が後部側に向かうに従って低く形成されている。すなわち、除霜水溜め器61の上面開口部の高さ位置が後部側に向かうに従って低く形成され、この上面開口部のうちの後端部が最低部となるように形成されている。従って、除霜水溜め器61の後壁65の上端部65aが除霜水の溢水部となる。また、除霜水溜め器61の底面壁66は、その下面が後部側に向かうに従って低くなるように設けられている。従って、除霜水溜め器61の後壁65の下端部65bと底面壁66との接合部が、除霜水溜め器61の全体の最低部となる。除霜水溜め器61の後壁65の上端部65a及び下端部65b(前記接合部)は、これの上方から見て除霜水受け器34の範囲内に位置する。
除霜水溜め器61の溢水部となる後壁65の上端部65a及び下端部65b(前記接合部)は、これらの上方から見て除霜水受け器34の範囲内に位置している。このため、溢れ出る除霜水は、溢水部となる後壁65の上端部65aから溢れ出し、後壁65の外面を下方に伝い、除霜水溜め器61の全体の最底部となる下端部65b(前記接合部)に集中し滴下するため、一層確実に除霜水受け器34に受けられる。このため、除霜水溜め器61から溢れ出た除霜水が、野菜室4などの庫内に流れ出ることを防止できる。
(第4実施例)
図10に示す第4実施例においては、除霜水溜め器71は、左右両側壁72、73(右側壁73のみ図示)、前壁74、後壁75,及び底面壁76から構成され、上面が開口された略矩形容器状をなしている。前壁74の上部には取付部74aが設けられ、除霜水溜め器71は、取付部74aにおいて冷気ダクト29の内面の前側部に片持ち支持により固定されている。除霜水溜め器71は、この取付部74aの後側で、取付部74aより低部に位置する容器状の貯水部71aを有しており、この貯水部71aに、冷蔵用冷却器19から落ちる除霜水をWで示すように受けて溜めるようになっている。これに対して、ミスト発生ユニット37の吸水ピン40の下端部は除霜水溜め器71の貯水部71aの内部に底面壁76近くまで位置している。
除霜水溜め器71の左右両側壁72、73の上端部の高さ位置が後部側に向かうに従って低く形成され、除霜水溜め器71の上面開口部のうちの後端部が最低部となるように形成されている。従って、除霜水溜め器71の後壁75の上端部75aが除霜水の溢水部となる。除霜水溜め器71の底面壁76の後端部(先端部)には左右幅方向に伸び下方に凸設形成された突起部たる凸条部77が設けられている。
除霜水溜め器71の後壁75は、これの上方から見て除霜水受け器34の範囲内に位置する。従って、除霜水溜め器71の溢水部となる後壁75の上端部75a及び底面壁76の後端部に設けられている凸条部77も、これらの上方から見て除霜水受け器34の範囲内に位置している。
このため、除霜水溜め器71より溢れ出る除霜水は、溢水部としての後壁75の上端部75aから溢れ出て後壁75の外面を下方に伝って凸条部77より滴下するため、確実に除霜水受け器34に受けられる。しかも、凸条部77の存在により、その凸条部77を伝って滴下しやすくなるので、溢れ出た除霜水を除霜水受け器34に一層確実に滴下させることができる。
(第5実施例)
図11に示す第5実施例は、上述した図8に示す第2実施例において、除霜水溜め器51の底面壁56に凍結防止用ヒータを備えたもので、第2実施例と同一の部分には同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ述べる。
除霜水溜め器51は、その底面壁56の下面にヒータ81を備えている。ヒータ81は、通電することにより発熱する電熱ヒータである。
ヒータ81は、除霜水溜め器51に貯留された除霜水の凍結を防止するためのもので、冷蔵用冷却器19が冷えている冷却運転時に通電され、発熱する。
除霜水溜め器51に貯留された除霜水は、ヒータ81により加熱されるため凍結する虞が無く、静電霧化装置36に確実に水を供給することができる。
(第6実施例)
図12に示す第6実施例は、除霜水溜め器91は、左右両側壁92、93(右側壁93のみ図示)、前壁94、後壁95,及び底面壁96から構成され、上面が開口された略矩形容器状をなしている。前壁94の上部には取付部94aが設けられ、除霜水溜め器91は、取付部94aにおいて冷気ダクト29の内面の前側部に片持ち支持により固定されている。除霜水溜め器91は、この取付部94aの後側で、取付部94aより低部に位置する容器状の貯水部91aを有しており、この貯水部91aに、冷蔵用冷却器19から落ちる除霜水をWで示すように受けて溜めるようになっている。これに対して、ミスト発生ユニット37の吸水ピン40の下端部は除霜水溜め器91の貯水部91aの内部に底面壁96近くまで位置している。
除霜水溜め器91の後部側(先端側)にあって左右両側壁92、93(右側壁93のみ図示)の上端部に、矩形状の左右両側切り欠き部92a、93a(右側切り欠き部93aのみ図示)が形成されている。この左右両側切り欠き部92a、93aが、除霜水溜め器91の溢水部となる。除霜水溜め器91の左右両側切り欠き部92a、93aは、これらの上方から見て除霜水受け器34の範囲内に位置するように設けられている。
除霜水溜め器91の左右両側切り欠き部92a、93aは、上方から見て除霜水受け器34の範囲内にあるため、溢れ出る除霜水は、溢水部としての左右両側切り欠き部92a、93aから溢れ出て左右両側壁92、93の外面を下方に伝い滴下して、確実に除霜水受け器34に受けられる。このため、除霜水溜め器91から溢れ出た除霜水が、野菜室4などの庫内に流れ出ることを防止できる。
(その他の実施例)
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、本願発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更して実施できる。例えば、除霜水溜め器は、図6で左側に一つのみであっても良く、あるいは複数設け、これらから静電霧化装置に給水するようにしても良い。又、ミスト放出手段の構成としても、種々変形が可能であり、例えば、複数のミスト放出ピンを同方向に伸ばして並列に備えた静電霧化装置であっても良いし、ミスト放出ピンの材質には、多孔質のセラミック材料や、多孔質の金属材料などを用いても良い。更に、ミスト放出ピンを先端部が尖った形状に構成しても良いし、静電霧化を用いずに、超音波振動を用いる構成のミスト放出手段を採用することも可能である。
また、上記実施例では、冷蔵用冷却器19と冷凍用冷却器20との2つの冷却器を備えた冷蔵庫に本発明を適用したが、冷蔵庫本体1内に1つの冷却器を備え、ダンパ装置等により各貯蔵室への冷気流通の制御を行うタイプの冷蔵庫にも本発明を適用することができる。
また、冷蔵庫本体1の貯蔵室を構成する冷蔵室3、野菜室4、製氷室5、及び冷凍室6の位置や配置、ならびに貯蔵室の数などは、上述した実施例に限るものではなく、任意に変更することができ、冷却器等を設ける位置、ダクト構成等についても種々の変形が可能である。
また、本発明の適用は一般家庭用の冷蔵庫に限定されず、業務用の冷蔵庫にも適用可能である。
図面中、1は冷蔵庫本体、3は冷蔵室(貯蔵室)、4は野菜室(貯蔵室)、19は冷蔵用冷却器(冷却器)、29は冷気ダクト、29aは通風路、30は冷蔵用冷却器室(冷却器室)、34は除霜水受け器、35は除霜水溜め器、35aは貯水部、35cは凹部、36は静電霧化装置(ミスト放出手段)、37はミスト発生ユニット、40は吸水ピン(吸水部材)、44は左側壁、44aは左側延出部、45は右側壁、45aは右側延出部、46aは切り欠き部(溢水部)、46bは突起部、51は除霜水溜め器、51aは貯水部、52は左側壁、53は右側壁、55aは上端部(溢水部)、61は除霜水溜め器、61aは貯水部、65aは上端部(溢水部)、71は除霜水溜め器、71aは貯水部、75aは上端部(溢水部)、77は凸条部(突起部)、91は除霜水溜め器、91aは貯水部、92は左側壁、92aは左側切り欠き部(溢水部)、93は右側壁、93aは右側切り欠き部(溢水部)を示す。

Claims (10)

  1. 食品を貯蔵する貯蔵室を有する冷蔵庫本体と、
    前記冷蔵庫本体に設けられ前記貯蔵室を冷却するための冷却器と、
    前記冷却器の下方に設けられ、前記冷却器から落ちる除霜水を受けて庫外へ排出する除霜水受け器と、
    貯水部を有し、該貯水部内の水をミスト化して前記貯蔵室内に放出するミスト放出手段と、を備え、
    前記冷却器の下方で且つ前記除霜水受け器の上方に位置させて、前記冷却器から落ちる除霜水を受けて溜める除霜水溜め器を配設し、
    この除霜水溜め器を前記ミスト放出手段の貯水部とし、
    前記除霜水溜め器に、当該除霜水溜め器に貯留された水が溢れ出る溢水部を、上方から見て前記除霜水受け器の範囲内となる位置に設けたことを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記溢水部は、切り欠き部によって形成されていることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記除霜水溜め器は、その一端部を固定端として前記冷蔵庫本体に片持ち支持されていて、その他端側の先端部に前記切り欠き部よりなる溢水部が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記除霜水溜め器の下部には、下方へ突出する突起部が設けられていて、前記突起部は、上方から見て前記除霜水受け器の範囲内に位置していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の冷蔵庫。
  5. 前記除霜水溜め器は、その一端部を固定端として前記冷蔵庫本体に片持ち支持されていて、前記突起部は、前記除霜水溜め器の先端部側の下部に設けられ、前記除霜水溜め器にあって、前記突起部の左右両側に位置する壁が前記突起部よりも先方へ突出していることを特徴とする請求項4に記載の冷蔵庫。
  6. 前記ミスト放出手段は、前記除霜水溜め器内の水を吸い上げる吸水部材を有していて、
    前記除霜水溜め器の底部には、前記吸水部材の下端部に対応する部位に凹部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の冷蔵庫。
  7. 前記貯蔵室の後部に冷気ダクトが設けられていて、
    前記冷却器は、前記冷気ダクトの後部側の内面に接触状態で配置され、
    前記除霜水受け器は、その後端部が前記冷気ダクトの後部側の内面に固定され、その前端部が前方に向けて延び、その前端部と前記冷気ダクトの前部側の内面との間に冷気が通る通風路が形成され、
    前記除霜水溜め器は、その前端部が前記冷気ダクトの前部側の内面に固定され、その後端部が後方に向けて延び、その後端部と前記冷気ダクトの後部側の内面との間に隙間が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  8. 前記除霜水溜め器は、その上面開口部の高さ位置が後部側に向かうに従って低く形成されていて、その先端部に前記溢水部があることを特徴とする請求項7に記載の冷蔵庫。
  9. 前記除霜水溜め器は、下面が後部側に向かうに従って低くなっていることを特徴とする請求項7または8に記載の冷蔵庫。
  10. 前記除霜水溜め器は抗菌作用を有することを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の冷蔵庫。
JP2010072173A 2010-03-01 2010-03-26 冷蔵庫 Expired - Fee Related JP5650917B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010072173A JP5650917B2 (ja) 2010-03-26 2010-03-26 冷蔵庫
TW100105819A TWI432687B (zh) 2010-03-01 2011-02-22 冰箱
CN201110048487.7A CN102192632B (zh) 2010-03-01 2011-02-24 冰箱
CN201310479136.0A CN103743189B (zh) 2010-03-01 2011-02-24 冰箱
CN201310632594.3A CN103791676B (zh) 2010-03-01 2011-02-24 冰箱

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010072173A JP5650917B2 (ja) 2010-03-26 2010-03-26 冷蔵庫

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2011202911A true JP2011202911A (ja) 2011-10-13
JP2011202911A5 JP2011202911A5 (ja) 2012-08-23
JP5650917B2 JP5650917B2 (ja) 2015-01-07

Family

ID=44879751

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010072173A Expired - Fee Related JP5650917B2 (ja) 2010-03-01 2010-03-26 冷蔵庫

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5650917B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104567206A (zh) * 2015-01-15 2015-04-29 合肥华凌股份有限公司 风冷冰箱
CN104567211A (zh) * 2014-12-30 2015-04-29 合肥华凌股份有限公司 冰箱

Citations (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4427822Y1 (ja) * 1967-07-07 1969-11-19
JPS4930373Y1 (ja) * 1970-12-29 1974-08-16
JPS5428165U (ja) * 1977-07-28 1979-02-23
JPS6298180A (ja) * 1986-10-31 1987-05-07 株式会社日立製作所 冷蔵庫の除霜水排水構造
JPS62202224U (ja) * 1986-06-13 1987-12-23
JPH0244676U (ja) * 1988-09-14 1990-03-27
JPH0293278A (ja) * 1988-09-30 1990-04-04 Toshiba Corp ショーケース
JP2001056174A (ja) * 1999-06-11 2001-02-27 Sanyo Electric Co Ltd 冷蔵庫
JP2005308247A (ja) * 2004-04-19 2005-11-04 Matsushita Electric Ind Co Ltd 冷蔵庫
JP2006057999A (ja) * 2004-07-22 2006-03-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd 冷蔵庫
JP2007029812A (ja) * 2005-07-25 2007-02-08 Matsushita Denko Bath & Life Kk 静電霧化装置
JP2007101034A (ja) * 2005-10-03 2007-04-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd 冷蔵庫
JP4052353B2 (ja) * 2004-07-22 2008-02-27 松下電器産業株式会社 冷蔵庫
WO2010109989A1 (ja) * 2009-03-27 2010-09-30 三菱電機株式会社 静電霧化装置及び機器及び空気調和機及び冷蔵庫

Patent Citations (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4427822Y1 (ja) * 1967-07-07 1969-11-19
JPS4930373Y1 (ja) * 1970-12-29 1974-08-16
JPS5428165U (ja) * 1977-07-28 1979-02-23
JPS62202224U (ja) * 1986-06-13 1987-12-23
JPS6298180A (ja) * 1986-10-31 1987-05-07 株式会社日立製作所 冷蔵庫の除霜水排水構造
JPH0244676U (ja) * 1988-09-14 1990-03-27
JPH0293278A (ja) * 1988-09-30 1990-04-04 Toshiba Corp ショーケース
JP2001056174A (ja) * 1999-06-11 2001-02-27 Sanyo Electric Co Ltd 冷蔵庫
JP2005308247A (ja) * 2004-04-19 2005-11-04 Matsushita Electric Ind Co Ltd 冷蔵庫
JP2006057999A (ja) * 2004-07-22 2006-03-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd 冷蔵庫
JP4052353B2 (ja) * 2004-07-22 2008-02-27 松下電器産業株式会社 冷蔵庫
JP2007029812A (ja) * 2005-07-25 2007-02-08 Matsushita Denko Bath & Life Kk 静電霧化装置
JP2007101034A (ja) * 2005-10-03 2007-04-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd 冷蔵庫
WO2010109989A1 (ja) * 2009-03-27 2010-09-30 三菱電機株式会社 静電霧化装置及び機器及び空気調和機及び冷蔵庫

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104567211A (zh) * 2014-12-30 2015-04-29 合肥华凌股份有限公司 冰箱
CN104567206A (zh) * 2015-01-15 2015-04-29 合肥华凌股份有限公司 风冷冰箱

Also Published As

Publication number Publication date
JP5650917B2 (ja) 2015-01-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6366072B2 (ja) 冷蔵庫
JP5650917B2 (ja) 冷蔵庫
JP6196362B2 (ja) 冷蔵庫
JP2011117666A (ja) 冷蔵庫
JP6473193B2 (ja) 冷蔵庫
JP5978527B2 (ja) 冷蔵庫
JP5523955B2 (ja) 冷蔵庫
JP5523967B2 (ja) 冷蔵庫
JP6449389B2 (ja) 冷蔵庫
JP5523969B2 (ja) 冷蔵庫
JP5624338B2 (ja) 冷蔵庫
JP6034457B2 (ja) 冷蔵庫
JP2012063059A (ja) 冷蔵庫
JP6918848B2 (ja) 冷蔵庫
JP6986109B2 (ja) 冷蔵庫
JP6894458B2 (ja) 冷蔵庫
JP6100209B2 (ja) 冷蔵庫
JP2012032016A (ja) 冷蔵庫
JP5788049B2 (ja) 冷蔵庫
JP5788050B2 (ja) 冷蔵庫
JP2019032164A (ja) 冷蔵庫
JP5784783B2 (ja) 冷蔵庫
JP2012042103A (ja) 冷蔵庫
JP5784784B2 (ja) 冷蔵庫
JP5523932B2 (ja) 冷蔵庫

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120710

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120710

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130725

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130820

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131010

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20140128

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140311

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140507

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141020

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141114

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5650917

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees