JP7045422B2 - 冷蔵庫 - Google Patents
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Description
そこで、ミスト発生手段で生成されたミストを、均一な濃度で貯蔵室に供給し易くすることができる冷蔵庫を提供する。
まず、第1実施形態について、図1~図9を参照して説明する。図1および図2に示すように、冷蔵庫本体1は、前面が開口した縦長矩形箱状の断熱箱体2内に、上下方向に並んで配置された複数の貯蔵室を有している。具体的には、断熱箱体2内には、上段から順に、貯蔵室として、冷蔵室3、野菜室4が設けられ、その下方に製氷室5と小冷凍室6が左右に並べて設けられ、これらの下方に冷凍室7が設けられている。製氷室5内には、周知の自動製氷装置8(図1参照)が設けられている。断熱箱体2は、基本的には、鋼板製の外箱2aと、合成樹脂製の内箱2bと、外箱2aと内箱2bとの間に設けられた断熱材2cとから構成されている。
静電霧化装置48は、主体部として、図9に示すように、ミスト放出部50を有するミスト発生ユニット51(ミスト発生手段に相当)と、ミスト放出部50に負の高電圧を印加するための電源装置(トランス)52とを備えている。静電霧化装置48は、主体部以外にもミスト放出部50に水分を供給する給水部53を備えている。給水部53は、左右方向に延びる水平部53aと、この水平部53aの右端部から下方に延びる垂直部53bとを有している。給水部53は、正面から見て逆L字状をなしていて、角筒状で正面から見て逆L字状をなすケース54内に保水材55を収容して構成されている。したがって、給水部53は、水平部53aと垂直部53bとの間に屈折部53cを有している。水平部53aは、垂直部53bに一体に設けられていても、垂直部53bとは異なる部品としてもよい。水平部53aおよび垂直部53bは、冷気ダクト34における冷蔵用冷却器室36の前部壁36aに平行となるように当該前部壁36aに沿って配置されている。保水材55は、後述する貯水容器56に貯められた水(除霜水)を毛細管現象で吸い上げてミスト放出部50に供給するものであり、例えば繊維を絡ませたフェルト状のものであり、吸水性および保水性に優れている。保水材55は、吸水性および保水性に優れ、毛細管現象を行うことができるものであれば上述以外にもよく、例えば連続発泡体のものでもよい。給水部53の水平部53aは、発生室45内のやや右寄りに配置され、垂直部53bの下端部は、図8に示すように、覆い部材46の下部、冷蔵用冷却器室36の前部の段部36bを貫通して冷蔵用冷却器室36内の下部の前部に位置している。
電源装置52は、周知のように、高周波電源(交流電源)を直流に変換する高圧トランスを含む整流回路、昇圧回路などを備えていて、負の高電圧(例えば-6kV)を発生させ、給電端子61を介して受電ピン58に出力するようになっている。
これにより、電源装置52からの負の高電圧が、受電ピン58から、保水材55の水分を介して各ミスト放出ピン57に印加され、各ミスト放出ピン57が負に帯電するようになっている。
発生室45は、上述したように、内部にミスト発生ユニット51を収容している。これにより、ミスト発生ユニット51の駆動によって発生したミストは発生室45内に溜められやすくなる。したがって、ミスト発生ユニット51で生成されたミストにおいて時間経過などによって濃度ムラが生じた場合でも、生成されたミストは発生室45内に拡散されるため、発生室45内のミストの濃度はほぼ均一になりやすい。
ミスト吹出口64は、風供給口62の上方に設けられた冷蔵室向けミスト用ダクト63(図4、図7参照)の下端部の開口であり、風供給口62よりも上方に位置し、ミスト放出ピン57と対向する位置とは異なる位置に設けられている。すなわち、ミスト吹出口64とミスト放出ピン57とは前後方向において対向していない。
冷蔵室3および野菜室4を冷却する際には、冷蔵用冷却器24によって冷却された冷気が、冷蔵用送風ファン35の送風作用によって発生した風によって、主に図1に白抜き矢印で示すように、冷気供給ダクト37を通り、複数の冷気供給口39から冷蔵室3に供給される。さらに、冷蔵用送風ファン35によって発生した風の一部がチルド室用風供給ダクト68からチルド室14に直接供給される(図6、図8の矢印A2参照)。冷蔵室3およびチルド室14に供給された冷気は、食品などの貯蔵物の冷却に寄与した後、合流して、連通口44から野菜室4にも供給される。野菜室4に供給された冷気は、野菜などの貯蔵物の冷却に寄与した後、吸込み口43から冷蔵用送風ファン35側に吸い込まれ、再び冷蔵用冷却器24により冷却されるという循環を繰り返す。
ミスト発生ユニット51を発生室45内に設ける構成としたので、当該ミスト発生ユニットによって発生したミストは発生室45に溜まりやすくなる。これにより、ミスト発生ユニット51で生成されたミストに濃度ムラが生じても、発生室45内でミストが拡散するので、発生室45内のミストの濃度はほぼ均一となり、濃度がほぼ均一なミストをミスト吹出口64、65、66、67から貯蔵室(冷蔵室3、チルド室14、卵ケース15ならびに野菜室4)に供給することができる。
ミスト吹出口64、65、66、67がミスト発生ユニット51を中心とした周囲に配置されているので、ミスト発生ユニット51から放出されたミストは、発生室45内に均一に拡散しやすくなる。これにより、発生室45内のミストの濃度をより一層均一にすることができる。
風供給口62とミスト放出部50(ミスト放出ピン57)とが対向する位置とは異なる位置に設けているので、風供給口62から発生室45内に取り込まれる風(冷却風)は、ミスト放出部50(ミスト放出ピン57)に直接は当たらない。これにより、ミスト放出ピン57が、風供給口62からの冷却風を直接受けて乾燥、凍結することを抑えることが可能になる。
冷蔵庫本体1には、冷蔵室3および野菜室4へ冷気を供給する冷気ダクト34が設けられ、発生室45は、その冷気ダクト34における冷蔵用冷却器室36の前部壁36aに沿って配置した。これにより、発生室45の薄型化が可能になる。
また、電源装置52およびミスト発生ユニット51を、冷気ダクト34における冷蔵用冷却器室36の前部壁36aに平行となるように当該前部壁36aに沿って配置したことにより、静電霧化装置48の奥行き方向の薄型化が可能になる。
発生室45は、前部壁36aと、着脱可能に装着された覆い部材46とによって囲われて形成されているので、覆い部材46を取外すことにより、発生室45内のメンテナンスが容易にできる。
第2実施形態について、図10~図12を参照して説明する。
第2実施形態の冷蔵庫本体1は、図11に示すように冷却経路71aを形成する第1の経路部材71と、非冷却経路72aを形成する第2の経路部材72とを有している。
発生室45には異なる複数の風供給口(第2実施形態では、第1の風供給口(風供給口62)、第2の風供給口74a、74b)から風が取り込まれるので、発生室45内の風の流れが複雑になりやすく、発生室内のミストの濃度をより一層均一にすることができる。
その他、第2実施形態は、第1実施形態と同様の作用効果を奏する。
第3実施形態について、図13~図15を参照して説明する。
第3実施形態の冷蔵庫本体1は、図14に示すように、第2実施形態と同様の冷却経路71aを形成する第1の経路部材71と、第2実施形態の非冷却経路72a(図11参照)と異なる非冷却経路82bを形成する第2の経路部材82とを有している。
その他、第3実施形態は、第2実施形態と同様の作用効果を奏する。
Claims (1)
- チルド室が設けられた冷蔵室と野菜室とを有する冷蔵庫本体と、
水を霧化させてミストを発生するミスト発生手段と、
前記冷蔵室内に設けられ前記ミスト発生手段を収容する発生室と、を備え、
前記発生室は、前記冷蔵室に連通し前記ミスト発生手段を挟む位置に配置された複数のミスト吹出口を有し、
前記ミスト発生手段で発生されたミストは、前記冷蔵室へは前記冷蔵室に連通して前記冷蔵室にミストを供給するための前記ミスト吹出口から直接供給され、前記野菜室へは前記冷蔵室にミストを供給するための前記ミスト吹出口とは別のミスト吹出口を通って供給される、
冷蔵庫。
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