JPH11155275A - ステッピングモータ、光軸調整装置及び移動範囲設定方法 - Google Patents

ステッピングモータ、光軸調整装置及び移動範囲設定方法

Info

Publication number
JPH11155275A
JPH11155275A JP32315397A JP32315397A JPH11155275A JP H11155275 A JPH11155275 A JP H11155275A JP 32315397 A JP32315397 A JP 32315397A JP 32315397 A JP32315397 A JP 32315397A JP H11155275 A JPH11155275 A JP H11155275A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output shaft
rotor
stepping motor
peripheral surface
optical axis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP32315397A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3592508B2 (ja
Inventor
Toshihiro Nagata
俊浩 永田
Hirohito Oba
啓仁 大場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asmo Co Ltd
Original Assignee
Asmo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asmo Co Ltd filed Critical Asmo Co Ltd
Priority to JP32315397A priority Critical patent/JP3592508B2/ja
Publication of JPH11155275A publication Critical patent/JPH11155275A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3592508B2 publication Critical patent/JP3592508B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】小型化及び低コスト化を図りながら、モータの
出力軸が移動可能な範囲を設定することができるステッ
ピングモータ、光軸調整装置及び移動範囲設定方法を提
供する。 【解決手段】軸受12は、マグネットロータ17内の回
転軸線方向の一端側に配設され、該ロータ17の回転軸
線方向の一端側を回転可能に支持するとともに、出力軸
7の一端を軸線方向に移動可能に支持する。出力軸7の
直線移動の範囲は位置決め用ナット21にて規制され
る。出力軸7の軸線上には、位置決め用ナット21にて
規制される出力軸7の移動範囲を変更するための設定手
段である軸受12が回転可能に設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステッピングモー
タに係り、特に車両用ヘッドライトの光軸調整装置に好
適なステッピングモータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ステッピングモータには、マグネ
ットロータの回転運動を直線運動に変換して出力するも
のがある。このステッピングモータのマグネットロータ
は、円筒状に形成され、その内周面に雌ネジが形成され
ている。その雌ネジには、雄ネジを外周面に形成した出
力軸としてのシャフトが螺合されている。そのシャフト
は、ステッピングモータのハウジングに対して回転不能
及び軸線方向に移動可能に支持される。従って、このス
テッピングモータでは、マグネットロータが回転する
と、シャフトがネジ作用により軸線方向に移動する。
【0003】又、このようなステッピングモータにおい
て、本願出願人は、マグネットロータの一端を回転可能
に支持するとともに、出力軸の一端を軸線方向に移動可
能に支持する軸受をマグネットロータ内の一端に配設す
ることにより、ステータと向き合ったマグネットロータ
の外周面積を確保しながら、軸方向寸法の小型化を図る
技術を提案している(特願平9−190139号)。
【0004】このステッピングモータは、例えば車両用
ヘッドライトの自動光軸調整装置等に使用される。自動
光軸調整装置とは、路面の段差等に応じて自動で光軸を
上下に可変させ常に運転手の視野を確保するための装置
であって、ステッピングモータは車両用ヘッドライトに
備えられた反射鏡の角度を変化させるアクチュエータと
して使用される。
【0005】又、車両用ヘッドライトには、手動光軸調
整装置が備えられている。手動光軸調整装置とは、車両
用ヘッドライトの光軸を上下に可変させ光軸の基本位置
を設定するための装置であって、ステッピングモータの
シャフトとは別のシャフト(ボルト)を手動で動かすこ
とにより前記反射鏡の角度の基本位置を決定し、自動光
軸調整装置が変化させる反射鏡の角度の範囲を設定する
装置である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、これら自動
光軸調整装置(ステッピングモータ)のシャフト及び手
動光軸調整装置のシャフトは、共に反射鏡の角度を変化
させるためのものであるが、駆動源が異なるため別々に
設けられている。そのため、両光軸調整装置を備えた車
両用ヘッドライトは部品点数が増加し、その構造が複雑
となる。又、両光軸調整装置を備えた車両用ヘッドライ
トは、大型化するとともに、コストが高くなる。
【0007】本発明の目的は、小型化及び低コスト化を
図りながら、モータの出力軸が移動可能な範囲を設定す
ることができるステッピングモータ、光軸調整装置及び
移動範囲設定方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、ケース内に配設され、回転磁界を発生するステータ
と、前記ステータ内に回転可能に配設され、該ステータ
が発生する回転磁界に基づいて回転するロータと、前記
ロータ内に配設され、該ロータの回転に基づいて該ロー
タの回転軸線方向に直線移動する出力軸と、前記ロータ
内の回転軸線方向の一端側に配設され、該ロータの回転
軸線方向の一端側を回転可能に支持するとともに、前記
出力軸の一端を軸線方向に移動可能に支持する軸受と、
前記出力軸の直線移動の範囲を規制する規制部材とを備
えたステッピングモータにおいて、前記規制部材にて規
制される前記出力軸の移動範囲を変更するための設定手
段を該出力軸の軸線上に設けたことを要旨としている。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のステッピングモータにおいて、前記規制部材は、前記
出力軸の外周面に形成される雄ネジに螺合されるととも
に前記ケースに対して該出力軸の軸線方向に所定の範囲
移動可能且つ回転不能に設けられ、前記ロータの回転に
基づいて前記出力軸と共に軸線方向に移動する係止部材
であり、前記設定手段は、前記ケースに対して回転可能
に支持された前記軸受であって、その軸受は前記出力軸
を連れ回りさせるものであることを要旨としている。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
のステッピングモータにおいて、前記出力軸は、前記ロ
ータの内周面に形成した雌ネジと螺合される雄ネジが形
成され、前記規制部材は、前記出力軸に設けられるとと
もに前記ケースに対して該出力軸の一方の軸線方向に所
定の位置まで移動可能且つ回転不能に支持された回転止
めと、前記軸受に軸線方向に移動可能に設けられ、前記
出力軸の軸線方向への移動を前記出力軸の一端に当接し
て規制する当接部材とからなり、前記設定手段は、前記
当接部材であることを要旨としている。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項2に記載
のステッピングモータにおいて、前記ロータは、内周面
に前記出力軸の雄ネジと螺合される雌ネジが形成され、
前記係止部材は、前記出力軸の雄ネジに対する摩擦トル
クがロータより大きい螺合部材であることを要旨として
いる。
【0012】請求項5に記載の発明は、請求項2に記載
のステッピングモータにおいて、前記ロータは、内周面
に前記出力軸の雄ネジより径の大きい雌ネジが形成さ
れ、前記係止部材は、その外周面が前記ロータの雌ネジ
に螺合されるとともに、その内周面が前記出力軸の雄ネ
ジに螺合される中間シャフトであることを要旨としてい
る。
【0013】請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5
のいずれか1項に記載のステッピングモータを備えた光
軸調整装置を要旨としている。請求項7に記載の発明
は、請求項3に記載のステッピングモータにおける出力
軸の移動範囲を設定する移動範囲設定方法において、前
記出力軸の一端が前記当接部材に当接していない状態に
移動させた後、該当接部材を所望の位置に移動させ固定
させることにより移動可能な範囲を設定することを要旨
としている。
【0014】請求項1に記載の発明によれば、ロータの
回転軸線方向の一端側を回転可能に支持するとともに、
出力軸の一端を軸線方向に移動可能に支持する軸受がロ
ータ内の回転軸線方向の一端側に配設されていることか
ら、軸線方向に小型化が図られる。又、出力軸の軸線上
に該出力軸の移動範囲を変更するための設定手段を設け
たことから、周方向に大型化しない構成で、出力軸の移
動範囲を変更することができる。
【0015】請求項2、4及び5に記載の発明によれ
ば、ロータが回転すると、出力軸はネジ作用により係止
部材と共に軸線方向に移動する。このとき、係止部材は
ケースに対して軸線方向に所定の範囲移動可能であるた
め、出力軸も所定の範囲移動する。又、軸受をケースに
対して回転させると、出力軸も連れ回りする。すると、
出力軸が係止部材に対して軸線方向に移動する。従っ
て、出力軸がロータにて直線移動される範囲が係止部材
に対して移動した分だけ変位する。即ち、軸受を回転さ
せれば、出力軸の移動範囲が変更される。又、ロータの
回転軸方向一端側を回転可能に支持するとともに、出力
軸の一端を軸線方向に移動可能に支持する軸受を設定手
段として利用するため、小型化を図りながら出力軸の基
本位置を設定することができる。
【0016】請求項3に記載の発明によれば、ロータが
回転すると、出力軸はネジ作用により回転止めと共に軸
線方向に移動する。このとき、回転止めは一方の軸線方
向に所定の位置まで移動可能であるため、出力軸も一方
の軸線方向に所定の位置まで移動可能である。又、出力
軸の他方の軸線方向への移動は軸受に設けられた当接部
材にて所定の位置で規制される。この当接部材は軸線方
向に移動可能に支持されているため、当接部材を軸線方
向の所望の位置に移動させ固定すれば、出力軸の他方の
軸線方向への移動可能な位置が変位する。又、当接部材
はロータの回転軸線方向の一端側を回転可能に支持する
とともに、出力軸の一端を軸線方向に移動可能に支持す
る軸受に設けるため、小型化を図りながら出力軸の基本
位置を設定することができる。
【0017】請求項6に記載の発明によれば、光軸調整
装置において、小型化を図りながら自動光軸調整及び手
動光軸調整を行なうことができる。請求項7に記載の発
明によれば、請求項3に記載のステッピングモータの出
力軸の一端が前記当接部材に当接していない状態とし
て、該当接部材を所望の位置に移動させ固定させること
により設定するため、当接部材が出力軸の一端に押し込
む力を加えることはない。従って、設定時に当接部材が
出力軸の一端を破損してしまうことは防止される。
【0018】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明を車両用ヘッドライトの光軸調整装置に具体化した第
1の実施の形態を図1及び図2に従って説明する。
【0019】図2に示すように、車両用ヘッドライト1
は、反射鏡2、光源バルブ3及び取付けカバー4等を備
えている。反射鏡2は縦側断面が横U字型に形成されて
いる。反射鏡2の上方側は、取付けカバー4に固定され
た支持部材5にて揺動可能に連結されている。又、反射
鏡2の下方側は、取付けカバー4に固定された光軸調整
装置(ステッピングモータ)6の出力軸7にて揺動可能
に連結されている。従って、光軸調整装置6の出力軸7
が図2において左右方向に移動すると、その移動距離に
応じて反射鏡2が上下方向に傾き、光源バルブ3に基づ
く光軸が上下に可変する。
【0020】図1は、前記光軸調整装置(ステッピング
モータ)6の縦側断面を示す。ケース8は、ハウジング
9とハウジングカバー10とから構成されている。ハウ
ジング9は有底筒状に形成され、その底部中央には円筒
状に後方に延出し、ケース8の外部と内部を連通する円
筒部9aが形成されている。ハウジング9はその一側
(図1において上側)が切りかかれていて、その切りか
かれた箇所にコネクタハウジング11が装着される。
【0021】前記円筒部9aの内周面には、環状の凸部
9bが形成されている。円筒部9aの内周面には設定手
段としての可動軸受け12が、周方向に摺動回転可能
に、軸方向に移動不能に取着されている。詳述すると、
可動軸受け12には、略円柱形状のメタル軸受部13と
円柱形状のノブ部14が形成されている。メタル軸受部
13の外周面は円筒部9aの内周面と同径に形成され、
その外周面には前記環状の凸部9bと係合する環状の凹
部13aが形成されている。そして、環状の凸部9bと
環状の凹部13aが係合するように取着された状態で、
ノブ部14は前記円筒部9aの開口面に内側の面が当接
するようになっている。即ち、ノブ部14を手動で回転
させると、メタル軸受部13が円筒部9aの内周面に対
して摺動回転するようになっている。又、メタル軸受部
13の先端面には、該メタル軸受部13の外周面から軸
の中心を通って反対側の外周面まで貫通する2面巾凹部
13bが形成されている。
【0022】ハウジングカバー10は、前記ハウジング
9と対向する側に大径凹部10aが凹設され、その大径
凹部10aの中央部に小径凹部10bが凹設されてい
る。小径凹部10bの壁面であって前記可動軸受け12
に相対向する位置には、貫通孔10cが形成されてい
る。小径凹部10bには、前記貫通孔10cを囲むよう
にガイド筒10dが前記可動軸受け12側に向かって延
出形成されている。ガイド筒10dの内周面は6角形の
案内溝10eが所定の長さに渡って形成されている。ガ
イド筒10dの先端には、ナット係止部10fが該ガイ
ド筒10dの内周面から軸中心方向に向かって延出形成
されている。
【0023】前記ハウジング9と前記コネクタハウジン
グ11との内周面側には、円環状に形成されたステータ
15が配設され、そのステータ15は前記コネクタハウ
ジング11に設けられた給電ターミナル16に公知の方
法で接続されている。
【0024】前記ステータ15の内周側には、ロータと
してのマグネットロータ17が回転可能に配設されてい
る。詳述すると、マグネットロータ17は、公知の方法
で磁極が形成された略筒状のマグネット部18と該マグ
ネット部18の内周面に固着された合成樹脂性のカラム
部19とから構成されている。そして、マグネット部1
8の先端から前方(図中、左方)に突出したカラム部1
9は、転がり軸受20の内輪と連結固定されている。転
がり軸受20の外輪は前記ハウジングカバー10の大径
凹部10aの内側面に対して固定されている。又、前記
カラム部19の後端部内周面には軸受凹部19aが形成
され、その軸受凹部19aは前記メタル軸受部13の外
周面に対して摺動回転可能に支持されている。従って、
マグネットロータ17は転がり軸受20及びメタル軸受
部13に対して回転可能且つ軸線方向に移動不能に支持
される。
【0025】前記出力軸7は、その中央部分にネジ部7
aが所定の長さに渡って形成され、その一基端部に2面
巾部7bが形成されている。前記出力軸7は、前記ハウ
ジングカバー10の貫通孔10cから嵌挿され、その2
面巾部7bが前記メタル軸受部13の2面巾凹部13b
に嵌合されている。従って、出力軸7は前記可動軸受け
11に対して回転不能且つ軸線方向に移動可能に支持さ
れている。前記ネジ部7aは前記カラム部19の内周面
に形成された雌ネジ19bに螺合されている。又、前記
ネジ部7aの前記ガイド筒10dと対応した位置には規
制部材、係止部材及び螺合部材としての位置決め用ナッ
ト21が螺合されている。位置決め用ナット21は6角
形のナットであって、前記6角形の案内溝10eに対し
て回転不能且つ軸線方向に移動可能に支持される。尚、
出力軸7のネジ部7aに対する位置決め用ナット21の
摩擦トルクはネジ部7aに対するカラム部19の摩擦ト
ルクより大きくなっている。
【0026】従って、マグネットロータ17が正逆回転
すると、該カラム部19と螺合している出力軸7は、位
置決め用ナット21にて回転が規制され、位置決め用ナ
ット21と一体的に前後方向(図1において左右方向)
に移動する。又、可動軸受け12が正逆回転されると、
ケース8に回転不能に支持された位置決め用ナット21
に対して出力軸7が回転し、出力軸7が位置決め用ナッ
ト21に対して前後方向(図1において左右方向)に移
動する。
【0027】このように構成された光軸調整装置6は、
自動光軸調整機能と手動光軸調整機能の2つの機能を備
えている。 「自動光軸調整」光軸調整装置6は、給電ターミナル1
6に図示しない電源装置よりパルス駆動電源が供給され
ると、ステータ15がそのパルス駆動電源に基づいて回
転磁界を発生する。すると、その回転磁界に応じてマグ
ネットロータ17が正逆回転する。すると、マグネット
ロータ17のカラム部19と螺合している出力軸7は、
位置決め用ナット21にて回転が規制されるため、位置
決め用ナット21と一体的に前後方向(図1において左
右方向)に移動する。従って、車両の前後の傾きに応じ
てパルス駆動電源を供給するようにすれば、自動で出力
軸7が図2において左右に移動する。すると、その移動
距離に応じて反射鏡2が上下方向に傾き、光源バルブ3
に基づく光軸が上下に可変する。尚、このときの出力軸
7の基本位置、即ち反射鏡2の基本位置は位置決め用ナ
ット21が案内溝10eのナット係止部10fに当接し
ている位置であって、出力軸7は案内溝10eの長さに
応じた距離を移動することができる。
【0028】「手動光軸調整」反射鏡2の基本位置を設
定する場合は、位置決め用ナット21が案内溝10eの
ナット係止部10fに当接している状態で、可動軸受け
12のノブ部14を手動にて正逆回転させる。すると、
ケース8に回転不能に支持された位置決め用ナット21
に対して出力軸7が回転するため、位置決め用ナット2
1に対して出力軸7が前後方向(図1において左右方
向)に移動する。従って、位置決め用ナット21が案内
溝10eのナット係止部10fに当接している状態での
出力軸7の基本位置が前後方向(図1において左右方
向)に変位し、出力軸7が「自動光軸調整」にて移動す
る範囲が同様に変位する。その結果、反射鏡2の基本位
置が設定される。
【0029】次に、上記のように構成した光軸調整装置
の特徴を以下に記載する。 (1)上記第1の実施の形態では、出力軸7及びマグネ
ットロータ17を支持する可動軸受け12が該カラム部
19の内周面に摺接して設けられているため、カラム部
19の外周に形成されたマグネット部18の外周面積を
確保しながら、軸線方向の小型化が図られている。しか
も、この光軸調整装置(ステッピングモータ)6では、
出力軸7の軸線上に該出力軸7の基本位置を設定するた
めの可動軸受け12が配設されているため、出力軸7の
基本位置を設定可能とするために周方向に大型化してし
まうことはない。
【0030】(2)又、この光軸調整装置(ステッピン
グモータ)6では、出力軸7の基本位置を設定するため
の設定手段として出力軸7及びマグネットロータ17を
支持する可動軸受け12を利用するため、軸線方向の小
型化及び部品点数の低減による低コスト化を図りなが
ら、出力軸7の基本位置を設定することができる。
【0031】(3)上記第1の実施の形態では、ロータ
がマグネットロータ17である永久磁石型のステッピン
グモータに具体化したため、ステータ15が励磁されて
いなくてもマグネットロータ17は保持トルクを有す
る。従って、ステータ15が励磁されていないときに、
車両の振動等によりマグネットロータ17が回転してし
まうことはない。
【0032】(第2の実施の形態)以下、本発明を車両
用ヘッドライトの光軸調整装置に具体化した第2の実施
の形態を図3及び図4に従って説明する。尚、本実施の
形態の光軸調整装置(ステッピングモータ)31は、上
記第1の実施の形態と同様に図2に示す車両用ヘッドラ
イト1に装着される。
【0033】図3は、前記光軸調整装置(ステッピング
モータ)31の縦側断面を示す。ケース32は、ハウジ
ング33とハウジングカバー34とから構成されてい
る。ハウジング33は有底筒状に形成され、その底部中
央には円筒状に後方に延出し、ケース32の外部と内部
を連通する円筒部33aが形成されている。ハウジング
33はその一側(図3において上側)が切りかかれてい
て、その切りかかれた箇所にコネクタハウジング35が
装着される。
【0034】前記円筒部33aの内周面には、環状の凸
部33bが形成されている。円筒部33aの内周面には
設定手段としての可動軸受け36が、周方向に摺動回転
可能に、軸方向に移動不能に取着されている。詳述する
と、可動軸受け36には、略円柱形状のメタル軸受部3
7と円柱形状のノブ部38が形成されている。メタル軸
受部37の外周面は円筒部33aの内周面と同径に形成
され、その外周面には前記環状の凸部33bと係合する
環状の凹部37aが形成されている。そして、環状の凸
部33bと環状の凹部37aが係合するように取着され
た状態で、ノブ部38は前記円筒部33aの開口面に内
側の面が当接するようになっている。即ち、ノブ部38
を手動で回転させると、メタル軸受部37が円筒部33
aの内周面に対して摺動回転するようになっている。
又、メタル軸受部37の先端面には、該メタル軸受部3
7の外周面から軸の中心を通って反対側の外周面まで貫
通する2面巾凹部37bが形成されている。
【0035】ハウジングカバー34は、前記ハウジング
33と対向する側に大径凹部34aが凹設され、その大
径凹部34aの中央部に中径凹部34bが凹設されてい
る。中径凹部34bの中央部には、図4に示すA−A断
面図のように、2面巾凹部34cが凹設されている。2
面巾凹部34cの壁面であって、前記可動軸受け36に
相対向する位置には、貫通孔34dが形成されている。
【0036】前記ハウジング33と前記コネクタハウジ
ング35との内周面側には、円環状に形成されたステー
タ39が配設され、そのステータ39は前記コネクタハ
ウジング35に設けられた給電ターミナル40に公知の
方法で接続されている。
【0037】前記ステータ39の内周側には、ロータと
してのマグネットロータ41が回転可能に配設されてい
る。マグネットロータ41は、公知の方法で磁極が形成
された略筒状のマグネット部42と該マグネット部42
の内周面に固着された合成樹脂性のカラム部43とから
構成されている。そして、マグネット部42の先端から
前方(図中、左方)に突出したカラム部43は、転がり
軸受44の内輪と連結固定されている。転がり軸受44
の外輪は前記ハウジングカバー34の大径凹部34aの
内側面に対して固定されている。カラム部43の内周面
には雌ネジ43aが形成され、該雌ネジ43aには規制
部材及び係止部材としての中間シャフト45が螺合され
ている。中間シャフト45の先端部外周面の前記2面巾
凹部34cと対応した位置には、図4に示すA−A断面
図のように該2面巾凹部34cに内接する2面巾部45
aが形成されている。又、中間シャフト45の後端部内
周面には軸受凹部45bが形成され、その軸受凹部45
bは前記可動軸受け36のメタル軸受部37の外周面に
対して摺動回転可能に且つ軸線方向に移動可能に支持さ
れている。従って、中間シャフト45は2面巾凹部34
cに対して回転不能且つ軸線方向に移動可能に支持され
る。又、前記マグネットロータ41は、前記転がり軸受
44に支持されていることと、中間シャフト45と螺合
していることから回転可能で軸方向に移動不能に支持さ
れる。
【0038】出力軸46は、その中央部分にネジ部46
aが所定の長さに渡って形成され、その一基端部に2面
巾部46bが形成されている。前記出力軸46は、前記
ハウジングカバー34の貫通孔34dから嵌挿され、そ
の2面巾部46bが前記メタル軸受部37の2面巾凹部
37bに嵌合されている。従って、出力軸46は前記可
動軸受け36に対して回転不能且つ軸線方向に移動可能
に支持されている。前記ネジ部46aは前記中間シャフ
ト45の内周面に形成された雌ネジに螺合されている。
【0039】従って、マグネットロータ41が正逆回転
すると、該カラム部43と螺合している中間シャフト4
5は、2面巾凹部34cにて回転が規制され、出力軸4
6と一体的に前後方向(図3において左右方向)に移動
する。又、可動軸受け36が正逆回転されると、中間シ
ャフト45に対して出力軸46が回転し、同中間シャフ
ト45に対して出力軸46が前後方向(図3において左
右方向)に移動する。
【0040】このように構成された光軸調整装置31
は、自動光軸調整機能と手動光軸調整機能の2つの機能
を備えている。 「自動光軸調整」光軸調整装置31は、給電ターミナル
40に図示しない電源装置よりパルス駆動電源が供給さ
れると、ステータ39がそのパルス駆動電源に基づいて
回転磁界を発生する。すると、その回転磁界に応じてマ
グネットロータ41が正逆回転する。すると、マグネッ
トロータ41のカラム部43と螺合している中間シャフ
ト45は、2面巾凹部34cにて回転が規制されるた
め、出力軸46と一体的に前後方向(図3において左右
方向)に移動する。従って、車両の前後の傾きに応じて
パルス駆動電源を供給するようにすれば、自動で出力軸
46が図2において左右に移動する。すると、その移動
距離に応じて反射鏡2が上下方向に傾き、光源バルブ3
に基づく光軸が上下に可変する。尚、このときの出力軸
46の基本位置、即ち反射鏡2の基本位置は中間シャフ
ト45の軸受凹部45bの底部がメタル軸受部37の先
端面に当接している位置であって、中間シャフト45及
び出力軸46は該中間シャフト45の上面が2面巾凹部
34cの底部に当接する位置まで移動することができ
る。
【0041】「手動光軸調整」反射鏡2の基本位置を設
定する場合は、軸受凹部45bの底部がメタル軸受部3
7の先端面に当接している状態で、可動軸受け36のノ
ブ部38を手動にて正逆回転させる。すると、2面巾凹
部34cに回転不能に支持された中間シャフト45に対
して出力軸46が回転するため、中間シャフト45に対
して出力軸46が前後方向(図3において左右方向)に
移動する。従って、軸受凹部45bの底部がメタル軸受
部37の先端面に当接している状態での出力軸46の基
本位置が前後方向(図3において左右方向)に変位し、
出力軸46が「自動光軸調整」にて移動する範囲が同様
に変位する。その結果、反射鏡2の基本位置が設定され
る。
【0042】次に、上記のように構成した光軸調整装置
の特徴を以下に記載する。 (1)上記第2の実施の形態では、出力軸46及び中間
シャフト45を支持する可動軸受け36が中間シャフト
45の内周面に摺接して設けられているため、中間シャ
フト45の外周側に設けられたマグネットロータ41の
外周面積を確保しながら、軸線方向の小型化が図られて
いる。しかも、この光軸調整装置(ステッピングモー
タ)31では、出力軸46の軸線上に該出力軸46の基
本位置を設定するための可動軸受け36が配設されてい
るため、出力軸46の基本位置を設定可能とするために
周方向に大型化してしまうことはない。
【0043】(2)又、この光軸調整装置(ステッピン
グモータ)46では、出力軸46の基本位置を設定する
ための設定手段として出力軸46及び中間シャフト45
を支持する可動軸受け36を利用するため、軸線方向の
小型化及び部品点数の低減による低コスト化を図りなが
ら、出力軸46の基本位置を設定することができる。
【0044】(3)上記第2の実施の形態では、ロータ
がマグネットロータ41である永久磁石型のステッピン
グモータに具体化したため、ステータ39が励磁されて
いなくてもマグネットロータ41は保持トルクを有す
る。従って、ステータ39が励磁されていないときに、
車両の振動等によりマグネットロータ41が回転してし
まうことはない。
【0045】(第3の実施の形態)以下、本発明を車両
用ヘッドライトの光軸調整装置に具体化した第3の実施
の形態を図5に従って説明する。尚、本実施の形態の光
軸調整装置(ステッピングモータ)51は、上記第1の
実施の形態と同様に図2に示す車両用ヘッドライト1に
装着される。
【0046】図5は、前記光軸調整装置(ステッピング
モータ)51の縦側断面を示す。ケース52は、ハウジ
ング53とハウジングカバー54とから構成されてい
る。ハウジング53は有底筒状に形成され、その底部中
央には円筒状に後方に膨出した凹部53aが形成されて
いる。凹部53aの底部中央には貫通孔53bが形成さ
れている。ハウジング53はその一側(図5において上
側)が切りかかれていて、その切りかかれた箇所にコネ
クタハウジング55が装着される。
【0047】前記凹部53aの底部には、ナット56が
回転不能に収容され固着されている。又、該凹部53a
には、ナット56の一側面に円筒状のメタル軸受57が
固着されている。そして、設定手段及び当接部材として
のボルト58は前記貫通孔53bから嵌挿され、ナット
56に螺合され、そのネジ先端部分58aがメタル軸受
57の内周面に介在される。従って、ボルト58を回転
させると、ネジ先端部分58aがメタル軸受57の内周
面を前後方向(図5において左右方向)に移動する。
【0048】ハウジングカバー54は、前記ハウジング
53の対向する側に大径凹部54aが凹設され、その大
径凹部54aの中央部に小径凹部54bが凹設されてい
る。小径凹部54bの壁面であって前記ハウジング53
の貫通孔53bに相対向する位置には、貫通孔54cが
形成されている。小径凹部54bには、前記貫通孔54
cを囲むようにガイド筒54dが前記ハウジング53の
貫通孔53b側に向かって延出形成されている。ガイド
筒54dの内周面は6角形の案内溝54eが形成されて
いる。
【0049】前記ハウジング53と前記コネクタハウジ
ング55との内周面側には、円環状に形成されたステー
タ59が配設され、そのステータ59は前記コネクタハ
ウジング55に設けられた給電ターミナル60に公知の
方法で接続されている。
【0050】前記ステータ59の内周側には、ロータと
してのマグネットロータ61が回転可能に配設されてい
る。詳述すると、マグネットロータ61は、公知の方法
で磁極が形成された略筒状のマグネット部62と該マグ
ネット部62の内周面に固着された合成樹脂性のカラム
部63とから構成されている。そして、マグネット部6
2の先端から前方(図中、左方)に突出したカラム部6
3は、転がり軸受64の内輪と連結固定されている。転
がり軸受64の外輪は前記ハウジングカバー54の大径
凹部54aの内側面に対して固定されている。又、前記
カラム部63の後端部内周面には軸受凹部63aが形成
され、その軸受凹部63aは前記メタル軸受57の外周
面に対して摺動回転可能に支持されている。従って、マ
グネットロータ61は転がり軸受64及びメタル軸受5
7に対して回転可能且つ軸線方向に移動不能に支持され
る。
【0051】出力軸65は、その中央部分にネジ部65
aが所定の長さに渡って形成され、前記案内溝54eと
対応した位置には該案内溝54eと回転方向に係合する
回転止め66が一体的に設けられている。前記出力軸6
5は、ハウジングカバー54の貫通孔54cから嵌挿さ
れ、その基端部が前記メタル軸受57に嵌挿されてい
る。従って、出力軸65は前記メタル軸受57と前記案
内溝54eによりケース52に対して回転不能且つ軸線
方向に移動可能に支持される。前記出力軸65のネジ部
65aは前記カラム部63の内周面に形成された雌ネジ
63bに螺合されている。尚、本実施の形態では、前記
ボルト58と回転止め66が規制部材を構成している。
【0052】従って、マグネットロータ61が正逆回転
すると、該カラム部63と螺合している出力軸65は、
回転止め66にて回転が規制され、前後方向(図5にお
いて左右方向)に移動する。
【0053】このように構成された光軸調整装置51
は、自動光軸調整機能と手動光軸調整機能の2つの機能
を備えている。 「自動光軸調整」光軸調整装置51は、給電ターミナル
60に図示しない電源装置よりパルス駆動電源が供給さ
れると、ステータ59がそのパルス駆動電源に基づいて
回転磁界を発生する。すると、その回転磁界に応じてマ
グネットロータ61が正逆回転する。すると、マグネッ
トロータ61のカラム部63と螺合している出力軸65
は、回転止め66にて回転が規制されるため、前後方向
(図5において左右方向)に移動する。従って、車両の
前後の傾きに応じてパルス駆動電源を供給するようにす
れば、自動で出力軸49が図2において左右方向に移動
する。すると、その移動距離に応じて反射鏡2が上下方
向に傾き、光源バルブ3に基づく光軸が上下に可変す
る。尚、このときの出力軸65の基本位置、即ち反射鏡
2の基本位置は出力軸65の基端部がボルト58のネジ
先端部分58aに当接している位置であって、出力軸6
5は回転止め66が案内溝54eの終端、即ち小径凹部
54bの底面に当接するまで移動することができる。
【0054】「手動光軸調整」反射鏡2の基本位置を設
定する場合は、まず電源装置よりパルス駆動電源を供給
し、出力軸65を回転止め66が案内溝54eの終端、
即ち小径凹部54bの底面に当接している状態とする。
次に、ボルト58をレンチ等を使用し手動にて正逆回転
させる。すると、ボルト58のネジ先端部分58aがメ
タル軸受57の内周面を前後方向(図5において左右方
向)に移動する。次に、電源装置よりパルス駆動電源を
供給し、出力軸65をその基端部がボルト58のネジ先
端部分58aに当接する状態とする。すると、ボルト5
8のネジ先端部分58aがメタル軸受57の内周面を移
動した分だけ、出力軸65の基本位置が変位し、反射鏡
2の基本位置が設定される。
【0055】次に、上記のように構成した光軸調整装置
の特徴を以下に記載する。 (1)上記第3の実施の形態では、出力軸65及びマグ
ネットロータ61を支持するメタル軸受57が該カラム
63の内周面に摺接して設けられているため、カラム部
63の外周に設けられたマグネット部62の外周面積を
確保しながら、軸線方向の小型化が図られている。しか
も、この光軸調整装置(ステッピングモータ)51で
は、出力軸65の軸線上に該出力軸65の基本位置を設
定するためのボルト58が配設されているため、出力軸
65の基本位置を設定可能とするために周方向に大型化
してしまうことはない。
【0056】(2)又、この光軸調整装置(ステッピン
グモータ)51では、出力軸65の基本位置を設定する
ためのボルト58をそのネジ先端部分58aが出力軸6
5及びマグネットロータ61を支持するメタル軸受57
の内周面に介在するように配設するため、軸線方向の小
型化を図りながら、出力軸65の基本位置を設定するこ
とができる。
【0057】(3)上記第3の実施の形態では、出力軸
65の基本位置を設定する際に、出力軸65を回転止め
66が案内溝54eの終端、即ち小径凹部54bの底面
に当接している状態として、ボルト58を回転させて移
動させるため、ボルト58のネジ先端部分58aが出力
軸65を無理に押し込むことはない。従って、ボルト5
8が出力軸65の一端を押圧して破損させてしまうこと
はない。
【0058】(4)上記第3の実施の形態では、ロータ
がマグネットロータ61である永久磁石型のステッピン
グモータに具体化したため、ステータ59が励磁されて
いなくてもマグネットロータ61は保持トルクを有す
る。従って、ステータ59が励磁されていないときに、
車両の振動等によりマグネットロータ61が回転してし
まうことはない。
【0059】尚、本発明の実施の形態は上記のものに限
定されるものではなく、以下のように実施してもよい。 ○上記各実施の形態のメタル軸受部13,37及びメタ
ル軸受57は、例えば樹脂性の軸受等に変更してもよ
い。
【0060】○上記各実施の形態では、車両用ヘッドラ
イトの光軸調整装置6,31,51に具体化したが、マ
グネットロータ17,41,61の回転により出力軸
7,46,65が移動する範囲を、手動にて変更する必
要がある他の装置に具体化してもよい。
【0061】○上記各実施の形態では、ロータがマグネ
ットロータ17,41,61である永久磁石型のステッ
ピングモータに具体化したが、例えばロータが歯車状に
形成される可変レラクタンス型のステッピングモータ
等、他のステッピングモータに具体化してもよい。
【0062】上記各実施の形態から把握できる請求項に
記載した以外の技術的思想を以下にその効果とともに記
載する。 ○請求項1乃至5のいずれか1項に記載のステッピング
モータにおいて、前記ロータは、マグネットロータであ
ることを特徴とするステッピングモータ。このようにす
ると、ロータがマグネットロータであるため、ステータ
が励磁されていなくても保持トルクを有する。
【0063】
【発明の効果】本発明によれば、小型化及び低コスト化
を図りながら、モータの出力軸が移動可能な範囲を設定
することができるステッピングモータ、光軸調整装置及
びその設定方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の光軸調整装置の要部断面
図。
【図2】車両用ヘッドライトの要部断面図。
【図3】第2の実施の形態の光軸調整装置の要部断面
図。
【図4】図3におけるA−A断面図。
【図5】第3の実施の形態の光軸調整装置の要部断面
図。
【符号の説明】
7,46,65…出力軸、8,32,52…ケース、1
2,36…可動軸受け、21…位置決め用ナット、1
7,41,61…マグネットロータ、15,39,59
…ステータ、45…中間シャフト、57…メタル軸受、
58…ボルト、66…回転止め、7a,46a,65a
…ネジ、19b,43a,63b…雌ネジ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H02K 37/14 535 B60Q 1/06 D

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース(8,32,52)内に配設さ
    れ、回転磁界を発生するステータ(15,39,59)
    と、 前記ステータ(15,39,59)内に回転可能に配設
    され、該ステータ(15,39,59)が発生する回転
    磁界に基づいて回転するロータ(17,41,61)
    と、 前記ロータ(17,41,61)内に配設され、該ロー
    タ(17,41,61)の回転に基づいて該ロータ(1
    7,41,61)の回転軸線方向に直線移動する出力軸
    (7,46,65)と、 前記ロータ(17,41,61)内の回転軸線方向の一
    端側に配設され、該ロータ(17,41,61)の回転
    軸線方向の一端側を回転可能に支持するとともに、前記
    出力軸(7,46,65)の一端を軸線方向に移動可能
    に支持する軸受(12,36,57)と、 前記出力軸(7,46,65)の直線移動の範囲を規制
    する規制部材(21,45,58,66)とを備えたス
    テッピングモータにおいて、 前記規制部材(21,45,58,66)にて規制され
    る前記出力軸(7,46,65)の移動範囲を変更する
    ための設定手段(12,46,58)を該出力軸(7,
    46,65)の軸線上に設けたことを特徴とするステッ
    ピングモータ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のステッピングモータに
    おいて、 前記規制部材(21,45)は、 前記出力軸(7,46)の外周面に形成される雄ネジ
    (7a,46a)に螺合されるとともに前記ケース
    (8,32)に対して該出力軸(7,46)の軸線方向
    に所定の範囲移動可能且つ回転不能に設けられ、前記ロ
    ータ(17,41)の回転に基づいて前記出力軸(7,
    46)と共に軸線方向に移動する係止部材(21,4
    5)であり、 前記設定手段(12,36)は、 前記ケース(8,32)に対して回転可能に支持された
    前記軸受(12,36)であって、その軸受(12,3
    6)は前記出力軸(7,46)を連れ回りさせるもので
    あることを特徴とするステッピングモータ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のステッピングモータに
    おいて、 前記出力軸(65)は、前記ロータ(61)の内周面に
    形成した雌ネジ(63b)と螺合される雄ネジ(65
    a)が形成され、 前記規制部材(58,66)は、 前記出力軸(65)に設けられるとともに前記ケース
    (52)に対して該出力軸(65)の一方の軸線方向に
    所定の位置まで移動可能且つ回転不能に支持された回転
    止め(66)と、 前記軸受(57)に軸線方向に移動可能に設けられ、前
    記出力軸(65)の軸線方向への移動を前記出力軸(6
    5)の一端に当接して規制する当接部材(58)とから
    なり、 前記設定手段(58)は、前記当接部材(58)である
    ことを特徴とするステッピングモータ。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載のステッピングモータに
    おいて、 前記ロータ(17)は、内周面に前記出力軸(7)の雄
    ネジ(7a)と螺合される雌ネジ(19b)が形成さ
    れ、 前記係止部材(21)は、前記出力軸(7)の雄ネジ
    (7a)に対する摩擦トルクがロータ(17)より大き
    い螺合部材(21)であることを特徴とするステッピン
    グモータ。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載のステッピングモータに
    おいて、 前記ロータ(41)は、内周面に前記出力軸(46)の
    雄ネジ(46a)より径の大きい雌ネジ(43a)が形
    成され、 前記係止部材(45)は、その外周面が前記ロータ(4
    1)の雌ネジ(43a)に螺合されるとともに、その内
    周面が前記出力軸(46)の雄ネジ(46a)に螺合さ
    れる中間シャフト(45)であることを特徴とするステ
    ッピングモータ。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の
    ステッピングモータを備えた光軸調整装置。
  7. 【請求項7】 請求項3に記載のステッピングモータに
    おける出力軸(65)の移動範囲を設定する移動範囲設
    定方法において、 前記出力軸(65)の一端が前記当接部材(58)に当
    接していない状態に移動させた後、該当接部材(58)
    を所望の位置に移動させ固定させることにより移動可能
    な範囲を設定する移動範囲設定方法。
JP32315397A 1997-11-25 1997-11-25 ステッピングモータ、光軸調整装置及び移動範囲設定方法 Expired - Fee Related JP3592508B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32315397A JP3592508B2 (ja) 1997-11-25 1997-11-25 ステッピングモータ、光軸調整装置及び移動範囲設定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32315397A JP3592508B2 (ja) 1997-11-25 1997-11-25 ステッピングモータ、光軸調整装置及び移動範囲設定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11155275A true JPH11155275A (ja) 1999-06-08
JP3592508B2 JP3592508B2 (ja) 2004-11-24

Family

ID=18151682

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32315397A Expired - Fee Related JP3592508B2 (ja) 1997-11-25 1997-11-25 ステッピングモータ、光軸調整装置及び移動範囲設定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3592508B2 (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1363382A1 (de) * 2002-05-17 2003-11-19 Saia-Burgess Murten AG Elektroantrieb
EP1453184A1 (en) 2003-02-26 2004-09-01 MINEBEA Co., Ltd. Linear actuator having mechanism for stopping linear movement of output shaft without touching rotor
EP1675751A2 (en) * 2003-10-23 2006-07-05 Asyst Technologies, Llc Motorized lamp adjuster
DE102009000975A1 (de) 2008-03-18 2009-09-24 Saia-Burgess Murten Ag Verfahren zur Herstellung einer Rotoraufhängung für einen Elektroantrieb und Rotoraufhängung
WO2010117216A3 (en) * 2009-04-08 2011-01-27 Lg Innotek Co., Ltd. Linear stepping motor
KR20110111083A (ko) * 2010-04-02 2011-10-10 엘지이노텍 주식회사 리니어 스텝 모터
JP2012175829A (ja) * 2011-02-22 2012-09-10 Minebea Co Ltd リニアアクチュエータ
JP2013106436A (ja) * 2011-11-14 2013-05-30 Minebea Motor Manufacturing Corp リニアアクチュエータ
CN103754155A (zh) * 2013-11-29 2014-04-30 宁波精华电子科技有限公司 汽车前照明灯用步进式调光装置
JP2014121264A (ja) * 2012-12-13 2014-06-30 Johnson Electric Sa リニアアクチェータ
JP2015181339A (ja) * 2008-07-28 2015-10-15 エルジー イノテック カンパニー リミテッド ステップアクチュエータ
WO2018174039A1 (ja) * 2017-03-21 2018-09-27 ミネベアミツミ株式会社 リニアアクチュエータ
DE102022113324A1 (de) 2022-05-25 2023-11-30 Marelli Automotive Lighting Reutlingen (Germany) GmbH Elektroantrieb zum Verstellen einer Ausrichtung eines Lichtmoduls eines Kraftfahrzeugscheinwerfers, Lichtmodul mit einem solchen Elektroantrieb und Kraftfahrzeugscheinwerfer mit einem solchen Lichtmodul

Cited By (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1363382A1 (de) * 2002-05-17 2003-11-19 Saia-Burgess Murten AG Elektroantrieb
EP1453184A1 (en) 2003-02-26 2004-09-01 MINEBEA Co., Ltd. Linear actuator having mechanism for stopping linear movement of output shaft without touching rotor
JP2004257497A (ja) * 2003-02-26 2004-09-16 Minebea Co Ltd リニアアクチュエータ
US7268449B2 (en) 2003-02-26 2007-09-11 Minebea Co., Ltd. Linear actuator having mechanism for stopping linear movement of output shaft without touching rotor
JP4551623B2 (ja) * 2003-02-26 2010-09-29 ミネベア株式会社 リニアアクチュエータ
EP1675751A2 (en) * 2003-10-23 2006-07-05 Asyst Technologies, Llc Motorized lamp adjuster
EP1675751A4 (en) * 2003-10-23 2008-07-02 Asyst Technologies Llc MOTORIZED ADJUSTING DEVICE FOR HEADLIGHT
DE102009000975A1 (de) 2008-03-18 2009-09-24 Saia-Burgess Murten Ag Verfahren zur Herstellung einer Rotoraufhängung für einen Elektroantrieb und Rotoraufhängung
US9625016B2 (en) 2008-07-28 2017-04-18 Lg Innotek Co., Ltd. Step actuator
JP2015181339A (ja) * 2008-07-28 2015-10-15 エルジー イノテック カンパニー リミテッド ステップアクチュエータ
US11799348B2 (en) 2008-07-28 2023-10-24 Lg Innotek Co., Ltd. Step actuator
US10673299B2 (en) 2008-07-28 2020-06-02 Lg Innotek Co., Ltd. Step actuator
WO2010117216A3 (en) * 2009-04-08 2011-01-27 Lg Innotek Co., Ltd. Linear stepping motor
US9172285B2 (en) 2009-04-08 2015-10-27 Lg Innotek Co., Ltd. Linear stepping motor having a plate cover for fixing a bearing in a structure
JP2012523812A (ja) * 2009-04-08 2012-10-04 エルジー イノテック カンパニー リミテッド リニアステッピングモータ
KR20110111083A (ko) * 2010-04-02 2011-10-10 엘지이노텍 주식회사 리니어 스텝 모터
JP2012175829A (ja) * 2011-02-22 2012-09-10 Minebea Co Ltd リニアアクチュエータ
JP2013106436A (ja) * 2011-11-14 2013-05-30 Minebea Motor Manufacturing Corp リニアアクチュエータ
JP2014121264A (ja) * 2012-12-13 2014-06-30 Johnson Electric Sa リニアアクチェータ
CN103754155A (zh) * 2013-11-29 2014-04-30 宁波精华电子科技有限公司 汽车前照明灯用步进式调光装置
CN103754155B (zh) * 2013-11-29 2016-04-20 宁波精华电子科技股份有限公司 汽车前照明灯用步进式调光装置
WO2018174039A1 (ja) * 2017-03-21 2018-09-27 ミネベアミツミ株式会社 リニアアクチュエータ
CN110418910A (zh) * 2017-03-21 2019-11-05 美蓓亚三美株式会社 直线运动执行元件
DE102022113324A1 (de) 2022-05-25 2023-11-30 Marelli Automotive Lighting Reutlingen (Germany) GmbH Elektroantrieb zum Verstellen einer Ausrichtung eines Lichtmoduls eines Kraftfahrzeugscheinwerfers, Lichtmodul mit einem solchen Elektroantrieb und Kraftfahrzeugscheinwerfer mit einem solchen Lichtmodul

Also Published As

Publication number Publication date
JP3592508B2 (ja) 2004-11-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3592508B2 (ja) ステッピングモータ、光軸調整装置及び移動範囲設定方法
JPH0615491Y2 (ja) 自動車用小型モータ
EP1713165A1 (en) Rotating electric machine and electrically driven vehicle
JPH072147U (ja) 電気操作形遠隔制御後写鏡
EP0896917B1 (en) Power steering device
US6516680B1 (en) Power steering apparatus
JP2749560B2 (ja) 間隙間隔可変モータ
JP4489199B2 (ja) リニアアクチュエータ
US7287869B2 (en) Vehicle mirror apparatus
CN102219002A (zh) 车辆用外侧镜装置
US6450056B2 (en) Motor having speed reduction device
US20080141823A1 (en) Gearbox Drive Unit Comprising a Regulating Element
JP2009214779A (ja) 車両の後輪操舵装置
JP2000214370A (ja) 直線駆動装置およびレンズ駆動装置
JP2000276927A (ja) 光軸調整装置
JP2000291768A (ja) アクチュエータ
JP3005973B2 (ja) レンズ鏡筒
JP2002002501A (ja) 車両用ステアリング装置
JP3841606B2 (ja) 動力舵取装置
JP3308295B2 (ja) リニアアクチエータ
JPH0351236Y2 (ja)
JPH06278048A (ja) 電動回転工具のトルク調整装置
JP2551632Y2 (ja) 電動格納式ミラー
JPH0343063Y2 (ja)
JP3758296B2 (ja) モータ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040601

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040730

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040824

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040825

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees