JPH1115475A - 吸音成形体 - Google Patents

吸音成形体

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Publication number
JPH1115475A
JPH1115475A JP9180374A JP18037497A JPH1115475A JP H1115475 A JPH1115475 A JP H1115475A JP 9180374 A JP9180374 A JP 9180374A JP 18037497 A JP18037497 A JP 18037497A JP H1115475 A JPH1115475 A JP H1115475A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
sound
base material
fiber layer
fiber
Prior art date
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Pending
Application number
JP9180374A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoki Kobayashi
小林  直樹
Kazumasa Yoshida
和正 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
PAN CHEM KK
SEIWA FELT KK
Original Assignee
PAN CHEM KK
SEIWA FELT KK
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Filing date
Publication date
Application filed by PAN CHEM KK, SEIWA FELT KK filed Critical PAN CHEM KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 厚みの調整が可能で、賦形性が容易かつ良好
で、しかも吸音特性に優れた吸音成形体を提供する。 【解決手段】 プラスチック発泡体よりなるシート状基
材20にポリエステル繊維よりなる綿状繊維層25がニ
ードルパンチによって一体に付着形成された基本シート
15を所定形状に賦形してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車、家庭用
電気製品あるいは住宅用等に使用される吸音成形体に関
する。
【0002】
【従来の技術】自動車や家庭電気製品あるいは住宅の床
や壁等には、騒音対策として吸音材が使用される。この
種の吸音材としては、一般にフエルトやガラス繊維等が
多用されており、これらは通常シート状に形成されてい
るが、一定の形状に成形しても使用される。この場合に
は、前記フエルトやガラス繊維に合成樹脂バインダーを
導入し、プレス型によって圧縮成形する方法が採られて
いる。
【0003】ところが、フエルトやガラス繊維等よりな
る吸音材を所定形状に成形するためには、これらの材料
にある程度の厚みを与える必要があり、いきおい、厚く
重量のあるものとなってしまう。また、これらの材料は
その性質上賦形性が悪く、該マット状のシートをそのま
ま平面の部分に使用する場合には問題ないが、凹凸等を
有する立体形状に対応させようとする場合には、成形が
困難である。さらに、圧縮成形によって、その吸音特性
が変化したり、低下することがある。
【0004】本発明者は、先に、前記フエルトやガラス
繊維等の吸音材を合成樹脂等の基材に接着して所定形状
に賦形することを試みた。しかしながら、成形時に凹部
形状部分の吸音材が基材から剥離しやすく所期の形状に
することが難しく、また吸音材であるフエルトやガラス
繊維と基材との間に接着剤層が形成されるため、吸音効
果が低下することがわかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、このよう
な問題点に鑑みて提案されたもので、厚みの調整が可能
で、賦形性が容易かつ良好で、しかも吸音特性に優れた
新規な吸音成形体を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1の発
明は、プラスチック発泡体よりなるシート状基材にポリ
エステル繊維よりなる綿状繊維層がニードルパンチによ
って一体に付着形成された基体シートを所定形状に賦形
してなることを特徴とする吸音成形体に係る。
【0007】また、請求項2の発明は、前記プラスチッ
ク発泡体がポリエチレン樹脂またはポリプロピレン樹脂
の連通気泡構造の発泡体である吸音成形体に係る。
【0008】さらに、請求項3の発明は、前記基体シー
トが真空成形によって所定形状に賦形された吸音成形体
に係る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下添付の図面に従ってこの発明
を詳細に説明する。図1はこの発明の吸音成形体の一実
施例を示す斜視図、図2はシート状基材に綿状繊維層が
ニードルパンチによって一体に付着形成された基体シー
トを得る状態を示す断面図、図3は基体シートを真空成
形型に配置した状態の断面図、図4は図3の成形状態を
示す断面図である。
【0010】図1に示したように、この発明の吸音成形
体10は、プラスチック発泡体よりなるシート状基材2
0にポリエステル繊維よりなる綿状繊維層25がニード
ルパンチによって一体に付着形成された基体シート15
を所定形状に賦形してなるものである。実施例の吸音成
形体10は、家電製品のモーター音を低減するためのモ
ーターカバーとして箱状に成形されたものである。以
下、この例について説明するが、形状としては適宜の形
状のものが可能で、また板状体に波状または凹凸(エン
ボス)を形成することも自在である。
【0011】まず、基体シート15について説明する
と、この発明の基体シート15は、図2に図示のよう
に、シート状基材20と綿状繊維層25よりなる。シー
ト状基材20はプラスチック発泡体、特には熱成形が可
能で経済的なポリエチレン樹脂またはポリプロピレン樹
脂の発泡体が好ましく用いられる。プラスチック発泡体
は、内部の気泡構造によって音の振動を吸収して減衰さ
せる吸音特性を備えている。なお、この吸音特性は、連
通気泡構造のものが独立気泡構造のものよりも高い。実
施例では、ポリエチレン樹脂の連通気泡構造のスラブ発
泡品を所定厚み、例えば3mmにスライスしたものを使
用している。
【0012】前記綿状繊維層25はポリエステル繊維よ
りなり、個々の細い繊維がランダムに綿状に絡み合って
層状に形成されたものである。ポリエステル繊維は入手
が容易で成形性が良好な特質を有し、実施例ではポリエ
チレンテレフタレート(PET)を用いた。なお、製品
において特に耐熱性が要求される場合は、ポリエステル
繊維にアクリル樹脂等を10ないし15%添加してもよ
い。
【0013】前記綿状繊維層25はシート状基材20に
ニードルパンチによって一体に付着形成されている。実
施例では、図2のように、シート状基材20の表面上に
適量のポリエステル繊維を散布、配置し、その上部から
ニードルパンチ19を施してシート状基材20にポリエ
ステル繊維をランダムに貫通させて一体化している。こ
のようなニードルパンチ19によれば、シート状基材2
0と綿状繊維層25との一体化が簡単容易にしかも確実
に実現でき、特に賦形時における該綿状繊維層25のシ
ート状基材20へ追従性がよく、凹部等での剥離がなく
なるという利点がある。
【0014】シート状基材20に綿状繊維層25が一体
に付着形成された基体シート15は、図3および図4に
示すように、例えば公知の真空成形によって所定形状に
賦形される。図の実施例において符号30は真空成形型
で、31はその型部、32は真空吸引部、35はプラグ
型である。まず、図3のように、基体シート15を10
0℃前後の温度に加熱軟化して真空成形型30の型面に
載置し、その後図4のように、真空吸引部31からエア
を吸引すると同時にプラグ型35を下降する。基体シー
ト15は加熱軟化されており、エア吸引およびプラグア
シストにより所定の形状に容易且つ確実に賦形される。
なお、このような真空成形によれば、基体シート15が
必要以上に圧縮されないので、基体シート15を構成す
る基材シート20および綿状繊維層25の吸音特性が損
なわれることがない。
【0015】
【発明の効果】以上図示し説明したように、この発明の
吸音成形体によれば、吸音特性を有するプラスチック発
泡体のシート状基材とポリエステル繊維よりなる綿状繊
維層とからなる基体シートを使用するものであるから、
優れた吸音効果を有する。特に、シート状基材と綿状繊
維層との複合体とすることによって、吸音効果に応じ適
宜の厚みが調整可能となる。また、プラスチック発泡体
のシート状基材を用いることによって軽量化を図ること
ができる。
【0016】そして、基体シートはニードルパンチによ
ってシート状基材と綿状繊維層とが一体化されているも
のであるから、それらの吸音特性を何ら損ねることなく
両者の一体化が簡単容易で確実になされる。特に、賦形
時における該綿状繊維層のシート状基材への追従性がよ
く、凹部等での剥離がなくなるという利点がある。
【0017】さらに、プラスチック発泡体のシート状基
材とポリエステル繊維よりなる綿状繊維層とからなる基
体シートを所定形状に賦形するものであるから、成形性
が良好となり、殊に熱成形が可能なプラスチック発泡体
を使用することによってこの種吸音材の成形性は格段と
向上する。なお、実施例のように、真空成形による賦形
の場合には、基体シートが必要以上に圧縮されないの
で、吸音効果に優れたものを提供できる。
【0018】このように、この発明は、吸音効果が高く
かつ成形性に優れた吸音成形体を提供することができた
もので、三次元形状が要求される自動車用あるいは家電
用の吸音材として幅広い応用が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の吸音成形体の一実施例を示す斜視図
である。
【図2】シート状基材に綿状繊維層がニードルパンチに
よって一体に付着形成された基体シートを得る状態を示
す断面図である。
【図3】基体シートを真空成形型に配置した状態の断面
図である。
【図4】図3の成形状態を示す断面図である。
【符号の説明】
10 吸音成形体 15 基体シート 20 シート状基材 25 綿状繊維層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチック発泡体よりなるシート状基
    材にポリエステル繊維よりなる綿状繊維層がニードルパ
    ンチによって一体に付着形成された基体シートを所定形
    状に賦形してなることを特徴とする吸音成形体。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記プラスチック発
    泡体がポリエチレン樹脂またはポリプロピレン樹脂の連
    通気泡構造の発泡体である吸音成形体。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記基体シ
    ートが真空成形によって所定形状に賦形された吸音成形
    体。
JP9180374A 1997-06-20 1997-06-20 吸音成形体 Pending JPH1115475A (ja)

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ID=16082132

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103321311A (zh) * 2013-06-19 2013-09-25 苏州佰家丽新材料科技有限公司 一种覆膜3d吸音体及其制备方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103321311A (zh) * 2013-06-19 2013-09-25 苏州佰家丽新材料科技有限公司 一种覆膜3d吸音体及其制备方法
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