JPH1115443A - 表示機器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 取付スペースに応じて、縦方向および横方向
のいずれの方向にも取り付けることができる表示機器に
おいて、いずれの取付方向でも見易い表示を行えるよう
にする。 【解決手段】 温度調節器１の長手方向を横方向にして
取り付ける横方向の取り付けに対しては従来と同様に、
表示部２の長手方向に直交する方向を上下として数字や
文字などのキャラクタを表示し、長手方向を縦方向にし
て取り付ける縦方向の取り付けに対しては、表示部２の
長手方向を上下として数字６や文字などのキャラクタを
表示するとともに、現在温度をバーグラフ７で表示して
いる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、例えば温度調節
器、タイマあるいはカウンタなどのような表示部を有す
る各種の表示機器に関し、さらに詳しくは、縦方向およ
び横方向のいずれの取付方向でも取り付けが可能な表示
機器に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の表示機器、例えば、温度調節器２
０では、現在温度や設定温度などの数値を、図５に示さ
れるように、ＬＥＤで構成された矩形の表示部２１に、
その長手方向を横方向として表示しており、通常は、こ
の図５に示されるように表示部２１の長手方向を横方向
として制御板などに取り付けられるのであるが、制御板
などの取り付けスペースに応じて、図６に示されるよう
に、表示部２１の長手方向を縦方向（上下方向）として
取り付けられる場合がある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】かかる縦方向の取り付
けにあっては、表示される数値が横向きになるために、
表示が非常に見づらいものになるという難点がある。

【０００４】本発明は、上述の点に鑑みて為されたもの
であって、取付スペースに応じて、縦方向および横方向
のいずれの方向にも取り付けることができる表示機器に
おいて、いずれの取付方向でも見易い表示を行えるよう
にすることを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明では、上述の目的
を達成するために、次のように構成している。

【０００６】すなわち、本発明は、表示部を有するとと
もに、縦方向および横方向のいずれの取付方向でも取り
付けが可能な表示機器であって、前記表示部には、前記
縦方向の取り付けに対応する縦表示または前記横方向の
取り付けに対応する横表示のいずれかを行うものであ
る。

【０００７】前記縦表示は、前記表示部の長手方向を上
下方向とした表示であり、前記横表示は、前記長手方向
を横方向とした表示であり、前記縦表示または前記横表
示のいずれかを切換選択する操作部を有する構成として
もよい。

【０００８】また、前記表示部が、ドットマトリクス液
晶で構成されるのが好ましい。

【０００９】さらに、前記表示部の長手方向を上下方向
とした前記縦表示では、数字や文字などのキャラクタを
横方向に沿って表示するとともに、バーグラフを併せて
表示するのが好ましい。

【００１０】また、前記横表示では、当該表示機器のモ
ードに応じて、文字や数字などのキャラクタを横方向に
沿って一段または複数段で表示するようにしてもよい。

【００１１】本発明の表示機器によれば、縦方向または
横方向の取り付けにそれぞれ対応した縦表示または横表
示を行うので、取り付け方向に応じて見易い表示を行う
ことが可能となる。

【００１２】また、取り付け方向に応じて操作部を操作
することにより、表示部の長手方向を上下方向とした縦
表示または前記長手方向を横方向とした横表示を選択で
きることになる。

【００１３】さらに、前記表示部を、ドットマトリクス
液晶で構成しているので、縦表示および横表示を比較的
簡単に実現できる。

【００１４】また、表示部の長手方向を上下方向とした
縦表示では、横方向の表示幅が狭くなるために、横方向
に沿って表示される数字などのキャラクタが小さくなら
ざるを得ないが、バーグラフを併せて表示するので、バ
ーグラフによってキャラクタによる表示内容を補うこと
ができる。

【００１５】さらに、横表示では、当該表示機器のモー
ドに応じて、文字や数字などのキャラクタを横方向に沿
って一段または複数段で表示するので、通常の動作モー
ドでは、一段で大きく表示することにより、離れた位置
からでも目視できる一方、キー操作などを行う設定モー
ドでは、設定項目や設定値を複数段に分けて表示するこ
とにより、設定操作を円滑に行うことができる。

【００１６】

【発明の実施の形態】以下、図面によって本発明の実施
の形態について詳細に説明する。

【００１７】図１は、本発明の一つの実施の形態に係る
表示機器としての温度調節器１の正面図である。

【００１８】この実施の形態の温度調節器１は、その正
面に、長手方向（図１の左右方向）に延びる長方形の表
示部２を有しており、この表示部２は、ドットマトリク
ス液晶で構成されており、この表示部２の下方には、設
定温度などを設定する際に操作されるアップキー３、ダ
ウンキー４および温度表示切り換えキー５等の操作キー
が配設されている。

【００１９】この温度調節器１は、制御板などに取り付
ける際に、その取付スペースに応じて、この図１に示さ
れるようにその長手方向を横方向にする横方向の取り付
けと、図２に示されるようにその長手方向を縦方向（上
下方向）にする縦方向の取り付けとのいずれの取り付け
も可能に構成されている。

【００２０】この実施の形態では、縦方向および横方向
のいずれの取付方向であっても、現在温度や設定温度な
どの表示内容が見易くなるように、取付方向に応じた表
示を行うように構成している。

【００２１】すなわち、図１に示される横方向の取り付
けでは、表示部２の長手方向を横方向とし、長手方向に
直交する方向を上下方向として数字６や文字などのキャ
ラクタを表示する横表示を行い、また、図２に示される
縦方向の取り付けでは、表示部５の長手方向を上下方向
とし、長手方向に直交する方向を横方向として数字６や
文字などのキャラクタを表示する縦表示を行うものであ
る。

【００２２】すなわち、縦、横の取付方向に応じて、数
字６や文字などのキャラクタの上下方向を、９０度回転
させるとともに、サイズを変えた表示を行うものであ
り、これによって、図１に示される横方向の取り付けお
よび図２に示される縦方向の取り付けのいずれの場合に
も、数字や文字などのキャラクタの上下方向が、ユーザ
が目視する際の上下方向に一致することになり、図６の
従来例のように、キャラクタが横向きに表示されること
がなく、いずれの取付方向であっても見易い表示とな
る。

【００２３】さらに、この実施の形態では、図２に示さ
れる縦表示においては、横方向の表示幅が狭くなるため
に、横方向に沿って表示されるキャラクタが小さくなら
ざるを得ず、このため、バーグラフ７で現在温度をレベ
ル表示するとともに、設定温度を大略三角形状の指示部
８で指示し、さらには、目盛９を併せて表示するように
しており、これらの表示によって、離れた位置からでも
設定温度に対する現在温度のレベルを容易に把握できる
ことになる。

【００２４】図３は、以上の表示を行う温度調節器１の
要部のブロック図であり、この温度調節器１は、縦表示
および横表示にそれぞれ対応したキャラクタデータ等の
表示用テーブルが格納されたメモリ１０と、縦横の取付
方向に応じて切り換え操作される操作部としての切り換
えスイッチ１１と、この切り換えスイッチ１１の操作出
力に応じて、メモリ１０の対応する表示用テーブルから
キャラクタデータ等を読み出してＸ，Ｙドライバ１２，
１３を介して表示部であるドットマトリクスＬＣＤ１４
にキャラクタ等を表示させる表示制御手段としてのＣＰ
Ｕ１５とを備えており、このドットマトリクスＬＣＤ１
４は、ＬＥＤバックライト付のネガティブドットＬＣＤ
である。

【００２５】この実施の形態では、温度調節器１の取付
方向に応じて切り換えスイッチ１１をオンまたオフする
ことにより、取付方向に応じた縦表示または横表示を行
うものである。

【００２６】さらに、この実施の形態では、横表示にお
いては、温度調節器１のモードに応じて、数字や文字な
どのキャラクタを横方向に沿って一段または二段で表示
するものであり、通常の動作モードでは、上述の図１に
示されるように、数字６や文字などのキャラクタを横方
向に沿って一段で大きく表示して離れた位置からでも見
易いように表示し、警報などの各種の設定モードでは、
その設定項目および設定値を、横方向に沿って二段で表
示するものである。

【００２７】例えば、警報設定においては、図４に示さ
れるように、上段に、設定項目である警報を示すＡＬＭ
の文字１６を表示し、下段に警報の設定値を数字６で表
示するものである。

【００２８】従来では、かかる設定モードでは、ＬＥＤ
からなる表示部には、設定項目と設定値とを、例えば２
秒毎に交互に表示していたのに対して、この実施の形態
では、設定項目と設定値とを同時に表示するので、設定
操作が容易となる。なお、この二段の表示では、一段の
表示に比べてキャラクタの大きさが小さくなるが、設定
モードでは、ユーザは、温度調節器１に近接した位置に
いるので、キャラクタが見えにくいといったこともな
い。

【００２９】本発明の他の実施の形態として、設定モー
ドにおけるキャラクタの表示は、二段に限らず、三段以
上であってもよいのは勿論である。

【００３０】本発明は、数字、文字に限らず、記号等の
他のキャラクタにも適用できるものである。

【００３１】上述の実施の形態では、温度調節器に適用
して説明したけれども、本発明は、温度調節器に限ら
ず、表示部を有するその他の表示機器、例えばタイマ、
カウンタ等にも同様に適用できるものである。

【００３２】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、縦方向ま
たは横方向の取り付けにそれぞれ対応して表示部の長手
方向を上下方向とした縦表示または表示部の長手方向を
横方向とした横表示を行うので、いずれの取付方向でも
数字や文字等のキャラクタが見易く表示されることにな
る。

【００３３】また、縦表示では、バーグラフを併せて表
示するので、てキャラクタによる表示内容を、バーグラ
フのレベル表示で補うことができる。

【００３４】さらに、横表示では、当該表示機器のモー
ドに応じて、キャラクタを一段または複数段で表示する
ので、通常の動作モードでは、一段で大きく表示するこ
とにより、離れた位置からでも見易くできる一方、キー
操作などを行う設定モードでは、設定内容や設定値を複
数段に分けて同時に表示することにより、設定操作を円
滑に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一つの実施の形態に係る温度調節器の
横表示を示す正面図である。

【図２】図１の温度調節器の縦表示を示す正面図であ
る。

【図３】図１の温度調節器の要部のブロック図である。

【図４】図１の温度調節器の設定モードにおける表示を
示す正面図である。

【図５】従来例の正面図である。

【図６】従来例の縦方向の取り付け状態を示す正面図で
ある。

【符号の説明】

１ 温度調節器 ２ 表示部 ７ バーグラフ １０ メモリ １１ 切り換えスイッチ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中川 昭彦 岡山県岡山市海吉2075番地 オムロン岡山 株式会社内

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 表示部を有するとともに、縦方向および
   横方向のいずれの取付方向でも取り付けが可能な表示機
   器であって、 前記表示部には、前記縦方向の取り付けに対応する縦表
   示または前記横方向の取り付けに対応する横表示のいず
   れかを行うことを特徴とする表示機器。
2. 【請求項２】 前記縦表示は、前記表示部の長手方向を
   上下方向とした表示であり、前記横表示は、前記長手方
   向を横方向とした表示であり、前記縦表示または前記横
   表示のいずれかを切換選択する操作部を有する請求項１
   記載の表示機器。
3. 【請求項３】 前記表示部が、ドットマトリクス液晶で
   構成される請求項１または２記載の表示機器。
4. 【請求項４】 前記表示部の長手方向を上下方向とした
   前記縦表示では、数字や文字などのキャラクタを横方向
   に沿って表示するとともに、バーグラフを併せて表示す
   る請求項１ないし３のいずれかに記載の表示機器。
5. 【請求項５】 前記横表示では、当該表示機器のモード
   に応じて、数字や文字などのキャラクタを横方向に沿っ
   て一段または複数段で表示する請求項１ないし４のいず
   れかに記載の表示機器。