JPH11153855A - マスクケース、搬送装置及び搬送方法 - Google Patents

マスクケース、搬送装置及び搬送方法

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JPH11153855A
JPH11153855A JP25936398A JP25936398A JPH11153855A JP H11153855 A JPH11153855 A JP H11153855A JP 25936398 A JP25936398 A JP 25936398A JP 25936398 A JP25936398 A JP 25936398A JP H11153855 A JPH11153855 A JP H11153855A
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case
wall surface
mask
mask case
fitting
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JP25936398A
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Shinichi Hirakawa
伸一 平川
Kanefumi Nakahara
兼文 中原
Yutaka Endo
豊 遠藤
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F1/00Originals for photomechanical production of textured or patterned surfaces, e.g., masks, photo-masks, reticles; Mask blanks or pellicles therefor; Containers specially adapted therefor; Preparation thereof
    • G03F1/66Containers specially adapted for masks, mask blanks or pellicles; Preparation thereof

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡素な構成でありながら、マスクケースを搬
送する際に、正確に位置決めを達成することのできるマ
スクケース、搬送装置及び搬送方法を提供する。 【解決手段】 凹部211の形状が三角錐状で、凹部2
12の形状がV字溝形状であるので、かかる凹部21
1,212に、2本のピン31を挿入することにより、
ピン31に対してマスクケース110が位置決めされる
こととなる。即ち、マスクケース110の底面210c
に凹部211、212を設けることにより、かかるマス
クケース110をピン31が配置された場所に載置する
だけで、その位置決めが達成されることとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マスクケース、搬
送装置及び搬送方法に関し、特に、半導体または、液晶
表示素子等をフォトリソグラフィ工程で製造する際に使
用されるマスクケース及びかかるマスクケースを搬送す
る搬送装置並びに搬送方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、半導体素子等を製造するための
フォトリソグラフィ工程(マスクパターンのレジスト像
を基板上に形成する工程)では、マスクとしてのレチク
ルのパターンを投影光学系を介して、フォトレジストが
塗布された基板(又はウエハ等)上に露光する投影露光
装置(ステッパー等)が使用されている。
【0003】かかるマスクをマスクケースに収納した状
態で、マスクの洗浄機、ゴミ検査機、ペリクル貼付機、
露光装置等の各種処理装置間を順次自動的に搬送する自
動搬送システムが考えられている。かかる自動搬送シス
テムによれば、各種装置間でマスクケースを搬送する場
合、一の処理装置内で処理が終了したマスクは、マスク
ケースに収納されて、その処理装置の搬送部により、処
理装置におけるマスクケースの受け渡し場所に搬送さ
れ、載置される。
【0004】一の処理装置の受け渡し場所に載置された
マスクケースは、外部の搬送装置により他の処理装置の
受け渡し場所まで搬送され、載置される。他の処理装置
の受け渡し場所に載置されたマスクケースは、その処理
装置の搬送部により所定の処理場所まで搬送されるよう
になっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、マスクケー
スが各種処理装置間を搬送される際に、マスクケース受
け渡し時の位置ずれが問題となっている。一の処理装置
の搬送部が、その処理装置の受け渡し場所にある程度正
確にマスクケースを載置しなければ、外部の搬送装置が
かかるマスクケースを保持することができず、システム
にエラーが生じ、以降の処理が不可能となってしまう。
【0006】このような問題に対し、処理装置の搬送部
が受け渡し場所に載置したマスクケースを、外部の搬送
装置が保持する前に予め位置決めする位置決め装置を、
かかる処理装置に別個設けることも考えられる。しかし
ながら、従来技術による位置決め装置は、移動可能なX
−Yステージや位置検出用のアライメントセンサを要す
るため、かかるX−Yステージ等を設けることにより、
装置が大型化しかつ製造コストが増大することとなる。
【0007】同様の問題は、外部の搬送装置から処理装
置の受け渡し場所にマスクケースを搬送し、載置する場
合にも生じうる。
【0008】そこで、本願発明は、簡素な構成でありな
がら、マスクケースを搬送する際に、正確に位置決めを
達成することのできるマスクケース、搬送装置及び搬送
方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成すべ
く、本願発明のマスクケースは、基板に転写すべきパタ
ーンが形成されたマスク(M)を収納するマスクケース
(210)であり、このマスクケース(210)の1つ
の外壁面(210c)に第1及び第2凹部(211,2
11a、212)が形成されており、第1凹部(21
1,211a)の形状が、錐状の形状で、第2凹部(2
12)の形状が、V字溝形状であることを特徴とする。
【0010】本願発明のマスクケース(210)によれ
ば、第1凹部(211,211a)の形状が、錐状の形
状で、第2凹部(212)の形状が、V字溝形状である
ので、かかる第1凹部及び第2凹部(211,211
a、212)に、凸部として例えば2本のピン(31)
を挿入することにより、ピン(31)に対してマスクケ
ース(210)が位置決めされることとなる。従って、
例えばマスクケース(210)の底面に第1凹部(21
1,211a)及び第2凹部(212)を設ければ、か
かるマスクケース(210)をピン(31)が配置され
た場所に載置するだけで、その位置決めが達成されるこ
ととなる。
【0011】本願発明のマスクケース(10)は、基板
に転写すべきパターンが形成されたマスク(M)を収納
するマスクケース(10)であり、マスクケース(1
0)の互いに対向する第1及び第2外壁面(10a、1
0b)に、凸部と凹部との少なくとも一方の形状の嵌合
部(1b、1c)があり、第1外壁面(10a)には、
嵌合部(1b、1c)を少なくとも1つ有し、第2外壁
面(10b)には、嵌合部(1b、1c)を少なくとも
2つ有することを特徴とする。
【0012】本願発明のマスクケースによれば、マスク
ケース(10)の互いに対向する第1及び第2外壁面
(10a、10b)に、凸部と凹部との少なくとも一方
の形状の嵌合部(1b、1c)があり、第1外壁面(1
0a)には、嵌合部(1b、1c)を少なくとも1つ有
し、第2外壁面(10b)には、嵌合部(1b、1c)
を少なくとも2つ有するので、第1及び第2外壁面(1
0a、10b)にそれぞれ対向する面に支持部材(21
a、22a)を形成した搬送装置(20)により、両外
壁面(10a、10b)を挟んで持ち上げれば、嵌合部
(1b、1c)と支持部材(21a、22a)が嵌合し
合い、それにより搬送装置(20)に対してマスクケー
ス(10)を位置決めすることができる。
【0013】本願発明の搬送装置(20)は、基板
(M)を収納し搬送可能な基板ケース(10)の第1外
壁面(10a、10b)と前記第1外壁面(10a、1
0b)に隣接する第2外壁面(10c)とに嵌合部(1
b、1c、11)を設けた基板ケース(10)を搬送す
る搬送装置(20)であって、第1外壁面(10b、1
0c)の第1嵌合部(1b、1c)と第2外壁面(10
c)の第2嵌合部(11)との少なくとも一方を嵌合支
持する支持部材(21a、22a、31)を有すること
を特徴とする。
【0014】本願発明の搬送装置(20)によれば、基
板ケース(10)の第1外壁面(10a、10b)の第
1嵌合部(1b、1c)と第2外壁面(10c)の第2
嵌合部(11)との少なくとも一方を嵌合支持する支持
部材(21a、22a、31)を有するので、かかる搬
送装置(20)により、基板ケース(10)の異なる外
壁面(10a、10b、10c)を支持することがで
き、それにより搬送装置(20)同士で基板ケース(1
0)を、位置決めを行いつつその受け渡しを達成するこ
とができる。
【0015】本願発明の搬送方法は、基板を収納し搬送
可能な基板ケース(10)の第1外壁面(10a、10
b)と、第1外壁面(10a、10b)に隣接する第2
外壁面(10c)とに嵌合部(1b、1c、11)を設
けた基板ケース(10)を搬送する搬送方法であって、
第1外壁面(10a、10b)の第1嵌合部(1b、1
c)を嵌合支持して基板ケース(10)を位置決め搬送
し、第2外壁面(10c)の第2嵌合部(11)を嵌合
支持して基板ケース(10)を位置決め保持し、第1嵌
合部(1b、1c)と第2嵌合部(11)との間で基板
ケース(10)を受け渡しすることを特徴とする。
【0016】本願発明の搬送方法によれば、第1外壁面
(10a、10b)の第1嵌合部(1b、1c)を嵌合
支持して基板ケース(10)を位置決め搬送し、第2外
壁面(10c)の第2嵌合部(11)を嵌合支持して基
板ケース(10)を位置決め保持し、第1嵌合部(1
b、1c)と第2嵌合部(11)との間で基板ケース
(10)を受け渡しするので、基板ケース(10)の搬
送時及び受け渡し時に同時に位置決めが達成できる。そ
れにより基板ケース(10)の搬送時又は受け渡し時に
位置決め動作を別個に行う必要がなくなり、処理の簡素
化が図れる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態を、
図面を参照して以下に詳細に説明する。図1は、本発明
の実施の形態にかかるマスクケース10の斜視図であ
り、図1(a)、(b)、(c)はそれぞれ異なる実施
の形態を示している。通常、マスクMの大きさは、特定
の寸法に統一されている。また、回路パターン(不図
示)は、マスクの周囲に所定の余白を設けて描かれてい
る。
【0018】さて、マスクMは、図1(a)に示すチリ
トリ状の底蓋3の中に収納されるようになっている。こ
の底蓋3には、開口端面9以外の周囲に図のごとく壁1
aが設けられている。この壁1aの上部には、3つの段
部3a、3bが設けられている。この段部3aは、レチ
クルの縁部を保持する。
【0019】また、底蓋3には、開口端面9の反対側
に、ヒンジ7によって図中矢印Aのように開閉自在に設
けられた上蓋2が取付けられていて、この上蓋2は底蓋
3の上面を閉じるようになっている。
【0020】更に、上蓋2の開口端面9側には、開閉部
材1がヒンジ6を介して、図中矢印Bのように上蓋2に
対して回動可能に取り付けられている。開閉部材1が開
いた状態では、マスク取り出しアームAMにより、マス
クMはマスクケース10に対して出し入れ可能となって
いる。
【0021】上蓋2が回動して段部3bに嵌合し、開閉
部材1が開口端面9を閉じることによって、マスクは、
ほぼ密閉状態で収納されることとなる。
【0022】また、開閉部材1の側面部10a、10b
には、後述するマスクケース搬送装置のアーム先端を受
容するため、図のごとく4つ(片側に2つずつ)の凹部
1bが形成されている。凹部1bは、矩形の上に二等辺
三角形を重ねた五角形断面形状を有している。凹部1b
と搬送装置のアームとの関係については後述する。
【0023】図2は、本発明の実施の形態にかかる搬送
装置20を、不図示の保管場所からマスクケース10を
保持し、かつステージ30の上方に位置した状態で示す
斜視図である。搬送装置20は、並行して延びる2本の
アーム21、22と、各アーム21,22を互いに近づ
く方向に、あるいは離れる方向に駆動するアクチュエー
タ23,24と、アクチュエータ23,24を支持する
支持部材25を備える。アクチュエータ23,24及び
支持部材25は、制御部CTLの制御下で駆動されるよ
うになっている。
【0024】一方のアーム21は2つの円筒部21aを
有し、他方のアーム22も2つの円筒部22aを有す
る。円筒部21a、22aは互いに対向している。円筒
部21a同士及び円筒部22a同士の間隔は、凹部1b
同士の間隔に正確に一致している。
【0025】不図示の保管場所に載置されたマスクケー
ス10の側方にアーム21,22が位置する状態で、制
御部CTLの制御に基づきアクチュエータ23,24を
動作させることにより、アーム21,22を互いに近づ
く方向に移動させると、円筒部21a、22aは、マス
クケース10の凹部1bに侵入する。
【0026】かかる状態から、制御部CTLの制御に基
づき支持部材25を上昇させると、それと一体となって
アーム21,22も上昇する。このときマスクケース1
0は、凹部1bの上面が円筒部21a、22aに押され
ることにより、アーム21,22と共に上昇する。この
動作により搬送装置20は、マスクケース10を保持
し、かつ搬送可能な状態となる。なお図2は、搬送装置
20が搬送目的場所であるステージ30の上方にマスク
ケース10を搬送してきた状態を示している。
【0027】次に、円筒部21a、22aと凹部1bと
を用いて、マスクケース10の位置決めを達成する実施
の形態について説明する。図3は、円筒部21a(22
a)と、マスクケース10の凹部1bとの間の力関係を
示す図である。ここで、アーム21,22とマスクケー
ス10との相対位置がわずかにずれていた(アーム2
1,22に対してマスクケース10が右方にシフトして
いた)とする。
【0028】かかる状態において、マスクケース10の
凹部1bに円筒部21a(22a)を挿入させ、アーム
21,22をマスクケース10に対して上昇させると、
円筒部21a(22a)は凹部1b内を上昇し、やがて
凹部1bの上部に形成された左方斜面1cに当たる。
【0029】更にアーム21,22が上昇すると、円筒
部21a(22a)が左方斜面1cを押すが、マスクケ
ース10の底面が保管場所の上面から離れることによ
り、その面間の摩擦力が低減し、それにより左方斜面1
cが円筒部21a(22a)から受ける法線方向の反力
と自重とに基づき、マスクケース10はアーム21,2
2に対して水平方向(図中左方)に移動する。
【0030】更に、円筒部21a(22a)が、左方斜
面1cと交差する右方斜面1dに当たることにより、斜
面1c、1dと円筒部21a(22a)との間に作用す
る反力と自重とが釣り合い、マスクケース10は静止す
る。この段階で、アーム21,22に対するマスクケー
ス10の正確な位置決めが達成されるのである。即ち、
アーム21,22によりマスクケース10を持ち上げる
だけで、自動的にその位置決めが達成されるのである。
なお図2において、ステージ30を他の搬送装置のアー
ム(不図示)に組み込めば、搬送装置20との間でマス
クケース10を受け渡す際における位置決めも行うこと
ができる。
【0031】本実施の形態においては、凹部1bは、マ
スクケース10の片側に2つずつ設けられていたが、一
方の側には2つの凹部を配置し、他方の側には1つの凹
部を一方の側の2つの凹部までの距離を等しくして配置
することも可能である。かかる配置によりマスクケース
は三点支持されるので、より安定して保持されることと
なる。
【0032】更に、凹部1bはその断面が五角形でなく
ても良く、例えば図1(b)に示すように、その断面が
三角形であってもよい。また、マスクケース10の側面
部10aに常に凹部を設ける必要はなく、例えば図1
(c)に示すように、側面部10aには円筒部1cを2
つ形成し、対するアーム22には凹部22bを形成し、
かつ反対側の側面部10bには凹部1bを1つ形成し、
対するアーム(不図示)に円筒部を形成しても良い。あ
るいは、側面部10aに円筒部と凹部とを一つずつ設
け、アームに凹部と円筒部とを一つずつ設けても良い。
【0033】図4は、別の実施の形態にかかるマスクケ
ース110を、片側のアーム122と共に示す斜視図で
ある。図4のマスクケース110は、図1のマスクケー
ス10に対し、凹部110bの形状のみが異なってい
る。より具体的には、凹部110bは、矩形の横に三角
形を接合したような五角形断面形状(即ち、図2の実施
の形態の凹部1bを横倒しにしたような形状)を有して
おり、互いに離れ合う方向に尖端を向けている。
【0034】一方、アーム122は、例えばエアシリン
ダを内蔵する本体122cと、エアシリンダにより長手
方向に移動する移動部122bとを有している。本体1
22cと移動部122bとにそれぞれ円筒部122aが
形成されている。本体122cに対して、移動部122
bを移動させることにより、円筒部122aの間隔は変
更可能となっている。更に、アーム122は、マスクケ
ース110に向かって移動し、又はそこから離れるよう
に移動可能であり、また垂直方向にも移動可能となって
いる。なお、図示していないが、アーム122に対し、
マスクケース110を挟んで反対側には、同様なアーム
が形成されている。
【0035】次に、円筒部122aと凹部110bとを
用いて、マスクケース110の位置決めを達成する実施
の形態について説明する。ここで、アーム122とマス
クケース110とは、その相対位置がわずかにずれてい
るが、アーム122をマスクケース110に接近させて
いったときに、各円筒部122aが凹部110b内に侵
入可能な相対位置に配置されているものとする。
【0036】かかる状態において、アーム122をマス
クケース110に接近させ、その凹部110bに円筒部
122aを挿入させて、不図示のアームと共にマスクケ
ース110を挟んで上昇させる。この動作により、マス
クケース110は所定位置への搬送が可能となる。一
方、マスクケース110を持ち上げたまま、アーム12
2の移動部122bを延ばすように移動させると、両円
筒部122aは互いに離れ合い、やがて凹部110bの
尖端にそれぞれ当たって、アーム122によりマスクケ
ース110はしっかり保持されることとなる。
【0037】かかる場合、本体122c側の円筒部12
2aは移動しないため、この円筒部122aと凹部11
0bとの相対位置は常に一義的に決定され、従ってアー
ム122に対するマスクケース110の正確な位置決め
が達成されるのである。即ち、アーム122によりマス
クケース110を持ち上げるだけで、自動的にその位置
決めが達成されるのである。なお、凹部110bは、そ
の尖端同士を互いに向かい合わせるようにして形成され
ていてもよく、この場合には、両円筒部122aが互い
に近づく方向に移動することにより位置決めが達成され
る。
【0038】図5は、別な実施の形態にかかる搬送装置
220の上面図である。図1のマスクケース10を搬送
するのに適した搬送装置220は、本体221と、本体
221の両端近傍に対し、各一端を回転可能に取り付け
たアーム222,223とを有する。アーム222,2
23は、それぞれ2つずつの円筒部222a、223a
を互いに対向させて形成している。円筒部222a同士
の間隔及び円筒部223a同士の間隔は、凹部1b(図
1)同士の間隔に正確に一致している。
【0039】本体221とアーム222,223とは、
アーム222、223の回転中心となる固定ピン222
c、223cと、アクチュエータ224,225とより
連結されている。アクチュエータ224,225は、本
体221に固定されたシリンダ部224a、225a
と、アーム222,223に固定された駆動部224
b、225bとを有する。本体221自体は、図2に示
す実施の形態と同様に、不図示の駆動機構により前後上
下左右等の方向に移動可能となっている。
【0040】シリンダ部224a、225aは、制御部
CTLを介して空圧源P(又は油圧源)に連結され、空
圧源Pからの空圧が、制御部CTLの制御下で導入され
るようになっている。導入された空圧に基づき、駆動部
224b、225bは伸び縮み可能となっている。
【0041】マスクケース10(図1)を搬送しようと
するときは、アーム223,224を開いた状態(駆動
部224b、225bを伸ばした状態)で、載置された
マスクケース10に接近し、制御部CTLの制御に基づ
き、駆動部224b、225bを縮める。かかる動作に
より、アーム222,223はマスクケース10を挟み
込んで閉じる方向に回転し、それにより円筒部222
a、223aは、マスクケース10の凹部1b(図1)
に侵入する。かかる状態から、搬送装置220を上昇さ
せれば、図2に示した実施の形態と同様に、マスクケー
ス10の位置決めが達成されることとなる。なお図5で
は、アーム222、223は、固定ピン222c、22
3cを中心に回転する実施例を示したが、別の実施例と
して駆動部224b、225bの伸び縮みの動作に伴
い、固定ピン222c、223cが、本体221におい
てアーム222、223が開閉する方向にスライド移動
し、かかる動作によりアーム222、223がほぼ平行
な状態でマスクケース10を把持する動作を行なう。そ
の後、上記説明と同様に搬送装置220を上昇させれ
ば、マスクケース10の位置決めが達成されることとな
る。又、本発明では、アクチュエータ224、225と
して、空圧もしくは油圧により駆動されるシリンダ部を
用いたものを示したが、本発明はこれらに限るものでは
なく、例えばモータ(リニアモータ、静電モータ等を含
む)をアクチュエータとして採用することも可能であ
る。又、図5に示した実施例の変形例として、アクチュ
エータ224、225を固定ピン222c、223cの
位置に取り付けることも可能である。この場合、例えば
アクチュエータとして回転モータを採用すれば、回転モ
ータの軸を中心に直接アーム222、223を回転駆動
させることができる。又、アクチュエータとしてリニア
モータを採用すれば、直接アーム222、223を開閉
する方向にスライド移動することが可能である。これら
のようにアーム222、223を駆動することもマスク
ケース10を把持することが可能である。
【0042】図2に戻って、本願発明の実施の形態につ
き更に説明を続ける。アーム21,22は、マスクケー
ス10を保持して搬送し、ステージ30の上方に位置し
ていることは上述したとおりであるが、アーム21,2
2が、マスクケース10をステージ30に受け渡す動作
について以下に説明する。
【0043】ここで、図2に示すように、ステージ30
において垂直方向に延びる3本のピン31が、120度
ずつ等間隔に配置されている。各ピン31は、半球状の
頭部31aを有している。図6は、マスクケース10の
底面図であり、図7は、図6のマスクケース10におけ
る三角溝11の断面図である。
【0044】マスクケース10の底面10cには、図6
に示すように、互いに放射方向に延びる3つの三角溝1
1が、120度ずつ等間隔に配置されている。三角溝1
1は、図7に示すようにその断面が三角形状となってい
る。
【0045】図2に示す状態からアーム21,22が下
降すると、マスクケース10の底面10cは、ステージ
30に接近する。アーム21,22とステージ30とは
予め粗い位置決めがなされているので、マスクケース1
0の下降に従い、かかる三角溝11に、ステージ30の
ピン31がそれぞれ侵入するようになっている。
【0046】三角溝11に侵入したピン31はその中心
がずれていると、三角溝11の底部斜面の何れか一方に
当たることとなる。かかる場合ピン31は、底部斜面か
ら反力を受け、その反力に基づきマスクケース10は、
ステージ30に対して移動する。
【0047】一方、三角溝11は放射方向に延びている
ため、全てのピン31が対応する三角溝11の中央に落
ち着く位置は一義的に決定される。この状態を図6,7
に示している。従って、ピン31が三角溝11の底部斜
面から受ける反力に基づき、マスクケース10はステー
ジ30に対して所定の位置に位置決めされることとな
る。すなわち、アーム21,22によりマスクケース1
0をステージ30上に載置するだけで、マスクケース1
0の位置決めが行われることとなる。
【0048】図8は、別の実施の形態にかかるマスクケ
ース210の底面図であり、図9は、図8のマスクケー
ス210における凹部211、212,213の断面図
であって、擬似的に平面化したものである。
【0049】底面210cに形成された凹部211は三
角錐形状を有し、凹部212は三角溝であり、凹部21
3は平面を有している。図8に示すように、各凹部21
1,212,213は直線上に配置されていない。な
お、凹部211,212,213には、上述したステー
ジ30のピン31が挿入される。
【0050】凹部211はピン31をその中央に保持す
るが、ピン31に対して相対的に回転できる。更に、凹
部212がピン31をその中央に保持することにより、
ピン31と各凹部211,212との配置は一義的に決
定される。凹部213は、ピン31を平面で支持するた
め、マスクケース210の位置決めには関与しない。従
って、単に位置決めを達成するのであれば、凹部21
1,212と、これに嵌合する2本のピンがあればたり
る。
【0051】なお、凹部211は三角錐状に限られるも
のではなく、凹部211とピン31との嵌合する位置が
常に一定位置になる形状であれば良い。例えば図10に
示すように、円錐状であっても同様な効果が奏される。
【0052】図11は、図2の搬送装置をAGV(Au
tomated Guided Vehicle)に適
用した実施の形態を示す図である。図2に示す搬送装置
20を備えたAGV300は、無線誘導に基づき、案内
路301に沿って移動・停止可能となっている。案内路
301に対して、壁302に隔てられ、各種処理装置3
03乃至305が配置されている。
【0053】かかるAGV300の動作について説明す
る。まずAGV300は、不図示の保管場所からマスク
ケース10を、搬送装置20のアーム21,22(図
2)により保持しつつ、洗浄機303におけるマスクケ
ースの受け渡し場所303aに搬送し、そこに載置す
る。かかる場合、受け渡し場所303aには、3本のピ
ン(不図示)が配置され、受け渡し場所にマスクケース
10を載置するだけで、マスクケース10の位置決めが
達成されるようになっている。
【0054】洗浄機303において、マスクケース10
は、不図示の搬送部により内部の洗浄場まで搬送され、
マスクの洗浄が行われた後、再度受け渡し場所303a
まで戻される。
【0055】AGV300は、洗浄の終了したマスクを
収納したマスクケース10を、搬送装置20により保持
し、隣接するペリクル貼付機304におけるマスクケー
スの受け渡し場所304aに搬送し、そこに載置する。
受け渡し場所304aには、同様に3本のピン(不図
示)が配置され、受け渡し場所にマスクケース10を載
置するだけで、マスクケース10の位置決めが達成され
るようになっている。
【0056】ペリクル貼付機304において、マスクケ
ース10は、不図示の搬送部により内部の処理場所まで
搬送され、ペリクルの貼付けが行われた後、再度受け渡
し場所304aまで戻される。
【0057】更に、AGV300は、同様にして位置決
めを行いながら、ペリクル貼付機304からゴミ検査装
置305の受け渡し場所305aへとマスクケース10
を搬送し、更に不図示の露光装置へとマスクケース10
を搬送するようになっている。
【0058】図12は、図2の搬送装置をOHT(Ov
er Head Transportation)に適
用した実施の形態を示す図である。図2に示す搬送装置
20を備えたOHT400は、無線誘導に基づき、鉛直
方向に延びるポール400aに沿って上下移動可能であ
り、かつポール400aと共に案内レール401に沿っ
て移動・停止可能となっている。案内路401に沿っ
て、各種処理装置303乃至305が配置されている。
【0059】なお、OHT400は、AGV300に対
し、案内レール401に沿って移動することのみが異な
るだけであるので、その動作については説明を省略す
る。
【0060】ところで、マスクケースを受け渡し場所に
載置することなく、搬送装置同士で受け渡しを行う場合
もある。図13,14は、互いの間でマスクケースの受
け渡しを行える搬送装置の実施の形態を示す図であり、
図13はその上面図、図14はその斜視図である。
【0061】図13において、二点鎖線で示すマスクケ
ース310は、図5のマスクケース10に対し、同じ断
面形状を有するが長手方向に長いV字溝310aを3つ
有している。スコップ状のアームを有する第1の搬送装
置321は、120度等間隔にピン321aを3本形成
している。U字状のアームを有する第2の搬送装置32
2は、同位相で120度等間隔にピン322aを3本有
している。なお、ピン321a、322aの形状は、図
5,6のピン31の形状と同じである。
【0062】ここで、第1の搬送装置321のみがマス
クケース310を、そのピン321aをV字溝310a
に当てて保持しているものとする。かかる状態から、第
2の搬送装置322が下方からマスクケース310に接
近していくと、ピン321aがV字溝310aに当た
る。第2の搬送装置322の更なる上昇により、第1の
搬送装置321のピン221aがV字溝310aから離
れ、その段階で第2の搬送装置322にマスクケース3
10が受け渡されることとなる。
【0063】かかる場合、図5,6を参照して説明した
ように、球状頭部のピンとV字溝との関係から、第2の
搬送装置322とマスクケース310との位置決めが達
成されることとなる。従って、たとえ搬送装置321と
322との相対位置関係にずれが生じていたとしても、
第2の搬送装置322にマスクケース310が受け渡さ
れた瞬間に、マスクケース310の第2の搬送装置22
2に対する位置決めが達成され、それにより以降の処理
が容易になる。なお、第2の搬送装置322から第1の
搬送装置321へとマスクケース310を受け渡す場合
にも、同様の作用がなされる。
【0064】図15乃至図20は、別の実施形態に係る
マスクケース10を示す。マスクケース10は、下側ハ
ウジング403及び上蓋402を有している。下側ハウ
ジング403は、チリトリ状の形状をしており、その長
方形底板の3辺を構成する外縁に沿って立設した3つの
側壁を有している。下側ハウジング403の長方形底板
の残りの1辺上には側壁を有しておらず、この辺がマス
クケースの前面に位置する。
【0065】下側ハウジング403の底板上には、左右
の側壁に平行に延びたガイド板403a,403bが立
設されている。ガイド板403a,403bの内側には
Rが形成されている。すなわち、対向するガイド板40
3a,403bの内側面は、図17に示すように、マス
クケース10の前後方向をその曲率中心軸とする湾曲面
411を有している。ガイド板403a,403bの僅
かに内側には、底板の上面から立設した4つの支持部材
403v,403w,403x,403yが固定されて
いる。
【0066】したがって、フォーク(取出アームAM)
(図1参照)上に支持されたホトマスク(レチクル)M
が、マスクケース10の前面側から内部に挿入された
後、フオークが底板側に移動した場合には(図15中、
白抜き矢印で示す)、多少その位置がずれていても、レ
チクルMはガイド板403a,403bのマスクMに隣
接した側となる湾曲面411に沿ってマスクケース10
の内側方向にスライドし、支持部材403v,403
w,403x,403y上に載置される。支持部材40
3v,403w,403x,403yは、それぞれレチ
クルMの前後方向の移動を規制するための段部を有して
おり、フォークの抜き差し時におけるレチクルMの前後
方向移動が規制される。
【0067】上蓋402は、下側ハウジング403の上
面開口端を覆うように、その背面側がピン407を有す
るヒンジを介して下側ハウジング403の背面側に固定
されている。すなわち、上蓋402は、適当なロック機
構を介して下側ハウジング403に固定されているが、
必要がある場合にはこのロックを解除し、上蓋402を
該ヒンジを中心に回動させることで、内部を開放状態に
することができる。
【0068】上蓋402の前面側には、ピン408を有
するヒンジを介して前面蓋(可動壁)401が設けられ
ており、可動壁401は、図18の矢印Bで示される方
向に沿って揺動する。この可動壁401は、レチクルM
の出し入れに連動して開閉し、開放状態においては、ハ
ウジング403すなわちマスクケース10にレチクルM
の挿入口が形成される。
【0069】ガイド板403a,403bと下側ハウジ
ング403の左右側壁との間には、背面側で閉塞する通
路412が形成されている。それぞれの通路412の下
には、底板の裏面側から表面側に向かって凹んだ凹部
(ピット)413,414が形成されている。凹部41
3,414の内面は、それぞれ、V溝形状、四角錐形状
を構成している。この通路412の位置は、レチクルM
とは干渉しない位置である。凹部413,414直上の
底板の上面は、凹部413,414の最深部がケースの
内側に開放しないように、多少隆起している。
【0070】凹部413,414を支持部材403v,
403w,403x,403yよりも内側に形成した場
合には、この隆起部413p,414pがレチクルMを
搬送するフォークと干渉する恐れがある。また、この干
渉を抑制するためには、隆起部413p,414pを設
けずに底板の厚みを増加させればよいが、この場合には
マスクケース10の高さ(厚み)が増加し、特に、複数
のマスクケースを例えばレチクルライブラリ等の装置内
において積層させる場合においては、この増加量が積算
され、装置が大型化する。本実施形態においては、マス
クケースの位置決め用凹部413,414の最深部が、
レチクルMを支する支持部材403v,403w,40
3x,403yよりもマスクケース10の外側に位置す
るので、復数のマスクケース10を積層させた時の全体
の高さを低減させることができる。
【0071】位置決め用凹部413,414内には、基
準面SPから所定高さの支持ピン413b,414bの
先端部が嵌まる(図17)。平面は3点で規定されるの
で、基準面SP上には更に支持ピンFLbが設けられて
いる。支持ピンFLbの高さは、残りの2つのいずれよ
りも低い。支持ピンFLbは底板の裏面の前面側領域F
Lに当接する。前面側領域FLは平面である。この領域
FLは裏面の残りの領域よりも凹んでいてもよい。換言
すれば、結果的に3つの支持ピン413b,414b,
FLbが、それぞれの位置に当接することにより、底板
の上面が水平に維持されればよい。なお、基準面SP
は、例えばレチクルライブラリーの1つの棚の表面であ
る。
【0072】支持ピン413b,414b,FLbが、
それぞれの位置に当接した状態において、位置決めが正
確に行われるように、マスクケース10は上方から押さ
えつけられる。マスクケース10の左右の側壁のそれぞ
れには、ケースの前後方向に沿って延び、外側に向けて
突出した上側凸部409及び下側凸部410が設けられ
ている。これらの上側凸部409及び下側凸部410
は、補強用のリブとしても機能しており、側壁を強化し
ている。上側凸部409及び下側凸部410の上面に
は、ケースを押えつけるためのクランプ領域1XL及び
1XUが設けられている。
【0073】クランプ領城1XL及び1XUは、下側に
向かって僅かに凹んでいる。この凹んだクランプ領域1
XL又は1XU上に、押え用ピン(図示せず)が上側か
ら当接し、これを付勢することにより、マスクケースを
基準面SPに対して不動とする。また、クランプ領域1
XL及び1XUの凹み領域は、その周囲との間に段部を
形成しており、この段部に上記押え用ピンが当接した場
合には、ケース前後方向の移動が規制される。
【0074】図21は、図1に示すマスクケースを変形
したものであり、マスクケース搬送用のアーム先端(図
2参照)を受容する凹部1b間に、図15に示すマスク
ケースと同様の下部クランプ領城1XLが形成されてい
るものを示している。なお、位置決め用凹部は、種々の
位置に設けることができる。例えば、図22に示すよう
に、V溝形状の3つの凹部413’を底板の裏面に設
け、V溝の伸延方向が互いに120度を成すように配置
する。このような場合において、上蓋402の上面に設
けられる円形の3つのクランプ領域1XU’は、それぞ
れ3つの凹部413’の直上に位置することとしてもよ
い。
【0075】
【発明の効果】以上述べたように、本願発明のマスクケ
ースによれば、第1凹部の形状が、円錐状及び三角錐状
の何れか一方の形状で、第2凹部の形状が、V字溝形状
であるので、かかる第1凹部及び第2凹部に、凸部とし
て例えば2本のピンを挿入することにより、ピンに対し
てマスクケースが位置決めされることとなる。従って、
例えばマスクケースの底面に第1凹部及び第2凹部を設
ければ、かかるマスクケースをピンが配置された場所に
載置するだけで、その位置決めが達成されることとな
る。
【0076】更に、本願発明のマスクケースによれば、
マスクケースの互いに対向する第1及び第2外壁面に、
凸部と凹部との少なくとも一方の形状の嵌合部があり、
第1外壁面には、嵌合部を少なくとも1つ有し、第2外
壁面には、嵌合部を少なくとも2つ有するので、第1及
び第2外壁面にそれぞれ対向する面に支持部材を形成し
た搬送装置により、両外壁面を挟んで持ち上げれば、嵌
合部と支持部材が嵌合し合い、それにより搬送装置に対
してマスクケースを位置決めすることができる。
【0077】また本願発明の搬送装置によれば、基板ケ
ースの第1外壁面の第1嵌合部と第2外壁面の第2嵌合
部との少なくとも一方を嵌合支持する支持部材を有する
ので、かかる搬送装置により、基板ケースの異なる外壁
面を支持することができ、それにより搬送装置同士で基
板ケースを、位置決めを行いつつその受け渡しを達成す
ることができる。
【0078】本願発明の搬送方法によれば、第1外壁面
の第1嵌合部を嵌合支持して基板ケースを位置決め搬送
し、第2外壁面の第2嵌合部を嵌合支持して基板ケース
を位置決め保持し、第1嵌合部と第2嵌合部との間で基
板ケースを受け渡しするので、基板ケースの搬送時及び
受け渡し時にと同時に位置決めが達成できる。それによ
り基板ケースの搬送時又は受け渡し時に位置決め動作を
別個に行う必要がなくなり、処理の簡素化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかるマスクケース10
の斜視図であり、図1(a)、図1(b)、図1(c)
はそれぞれ別な実施の形態を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態にかかる搬送装置20を、
不図示の保管場所からマスクケース10を搬送し、かつ
搬送場所であるステージ30の上方に位置した状態で示
す斜視図である。
【図3】円筒部21aと、マスクケース10の凹部1b
との間の力関係を示す図である。
【図4】別の実施の形態にかかるマスクケース110
を、片側のアーム122と共に示す斜視図である。
【図5】別な実施の形態にかかる搬送装置220の上面
図である。
【図6】マスクケース10の底面図である。
【図7】図6のマスクケース10における三角溝11の
断面図である。
【図8】別の実施の形態にかかるマスクケース110の
底面図である。
【図9】図8のマスクケース110における凹部11
1、112,113の断面図であって、擬似的に平面化
したものである。
【図10】図9の実施の形態とは別な実施の形態にかか
るマスクケースの底面図である。
【図11】図2の搬送装置をAGV(Automate
d Guided Vehicle)に適用した実施の
形態を示す図である。
【図12】図2の搬送装置をOHT(Over Hea
d Transportation)に適用した実施の
形態を示す図である。
【図13】互いの間でマスクケースの受け渡しを行える
搬送装置の実施の形態を示す上面図である。
【図14】互いの間でマスクケースの受け渡しを行える
搬送装置の実施の形態を示す斜視図である。
【図15】実施形態に係るマスクケース10の斜視図で
ある。
【図16】図15に示したマスクケースの平面図であ
る。
【図17】図16に示したマスクケースのIII−II
I矢印断面図である。
【図18】図16に示したマスクケースの側面図であ
る。
【図19】図16に示したマスクケースの底面図であ
る。
【図20】図17に示したマスクケースのVI−VI矢
印断面図である。
【図21】マスクケースの変形例を示すマスクケースの
斜視図である。
【図22】実施形態に係るマスクケースの斜視図であ
る。
【符号の説明】
1b………凹部 10、110,210,310………マスクケース 20、221,222………搬送装置 31、221a、222a………ピン 300………AGV 400………OHT

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板に転写すべきパターンが形成された
    マスクを収納し、搬送装置に設けられたピンが嵌合され
    る凹部を有するマスクケースにおいて、 前記マスクケースの1つの外壁面に第1及び第2凹部が
    形成されており、 前記第1凹部の形状が、前記ピンと一定位置で嵌合する
    形状で、 前記第2凹部の形状が、V字溝形状であることを特徴と
    するマスクケース。
  2. 【請求項2】 前記第1凹部の形状は、錐状の形状であ
    ることを特徴とする請求項1記載のマスクケース。
  3. 【請求項3】 前記第1凹部の形状は、円錐状及び三角
    錐状の何れか一方の形状であることを特徴とする請求項
    2記載のマスクケース。
  4. 【請求項4】 前記外壁面に第3の凹部を有することを
    特徴とする請求項1記載のマスクケース。
  5. 【請求項5】 基板に転写すべきパターンが形成された
    マスクを収納するマスクケースにおいて、 前記マスクケースの1つの外壁面に、該外壁面の任意の
    一点を中心とし放射状に3つの溝部を設けたことを特徴
    とするマスクケース。
  6. 【請求項6】 前記溝部は、V字溝形状であることを特
    徴とする請求項5記載のマスクケース。
  7. 【請求項7】 基板に転写すべきパターンが形成された
    マスクを収納するマスクケースにおいて、 前記マスクケースの互いに対向する第1及び第2外壁面
    に、凸部と凹部との少なくとも一方の形状の嵌合部があ
    り、前記第1外壁面には、前記嵌合部を少なくとも1つ
    有し、前記第2外壁面には、前記嵌合部を少なくとも2
    つ有することを特徴とするマスクケース。
  8. 【請求項8】 前記嵌合部の形状の組み合わせと前記嵌
    合部の並び方と前記嵌合部の数との少なくとも1つを、
    前記第1外壁面と前記第2外壁面とで異なったものとす
    ることを特徴とする請求項7記載のマスクケース。
  9. 【請求項9】 前記嵌合部の形状が、三角柱状の凹部と
    五角柱状の凹部と円柱状の凸部との少なくとも1つの形
    状であることを特徴とする請求項7又は8記載のマスク
    ケース。
  10. 【請求項10】 前記第1外壁面と前記第2外壁面との
    少なくとも1つの外壁面に、同一形状である第1嵌合部
    と第2嵌合部とを有し、 前記第1嵌合部と前記第2嵌合部との中間位置の点を通
    り、前記第1嵌合部と前記第2嵌合部とを結ぶ線とは直
    交した平面に対して、前記第1嵌合部と前記第2嵌合部
    との形状が面対称の形状であることを特徴とする請求項
    7又は9記載のマスクケース。
  11. 【請求項11】 前記嵌合部の形状は、円柱状の凸部で
    あり、前記凸部の先端部は曲面であることを特徴とする
    請求項7,8,9又は10記載のマスクケース。
  12. 【請求項12】 基板を収納し搬送可能な基板ケースの
    第1外壁面と前記第1外壁面に隣接する第2外壁面とに
    嵌合部を設けた基板ケースを搬送する搬送装置であっ
    て、 前記第1外壁面の第1嵌合部と前記第2外壁面の第2嵌
    合部との少なくとも一方を嵌合支持する支持部材を有す
    ることを特徴とする搬送装置。
  13. 【請求項13】 前記支持部材は、前記基板ケースを載
    置する載置面より突起した凸部であることを特徴とする
    請求項12記載の搬送装置。
  14. 【請求項14】 前記支持部材は、前記第1外壁面の第
    1嵌合部を嵌合支持する第1支持部材を備え、前記基板
    ケースを搬送する第1搬送部と、前記第2外壁面の第2
    嵌合部を嵌合支持する第2支持部材と、前記第1搬送部
    を用い前記第2支持部材で嵌合支持する位置に前記基板
    ケースを搬入する動作と搬出する動作との少なくとも一
    方の動作を制御する制御部とを有することを特徴とする
    請求項12又は13記載の搬送装置。
  15. 【請求項15】 前記第2支持部材は、移動可能であっ
    て前記基板ケースを搬送する第2搬送部に固定されてい
    ることを特徴とする請求項14記載の搬送装置。
  16. 【請求項16】 前記基板ケースは、前記第2外壁面に
    隣接し前記第1外壁面に対向する第3外壁面とに嵌合部
    を備え、 前記第3外壁面の第3嵌合部を嵌合支持する第3支持部
    材を更に有し、前記第1支持部と前記第3支持部とで基
    板ケースを把持する基板ケース把持部を有することを特
    徴とする請求項12,13,14又は15記載の搬送装
    置。
  17. 【請求項17】 前記基板ケース把持部は、前記第1支
    持部材と前記第3支持部材とを連動して把持動作させる
    駆動部を有することを特徴とする請求項16記載の搬送
    装置。
  18. 【請求項18】 基板を収納し搬送可能な基板ケースの
    第1外壁面と、前記第1外壁面に隣接する第2外壁面と
    に嵌合部を設けた基板ケースを搬送する搬送方法であっ
    て、 前記第1外壁面の第1嵌合部を嵌合支持して前記基板ケ
    ースを位置決め搬送し、 前記第2外壁面の第2嵌合部を嵌合支持して前記基板ケ
    ースを位置決め保持し、 前記第1嵌合部と前記第2嵌合部との間で前記基板ケー
    スを受け渡しすることを特徴とする搬送方法。
  19. 【請求項19】 前記位置決め保持した基板ケース内の
    基板を、前記基板を処理する基板処理位置に搬送するこ
    とを特徴とする請求項18記載の搬送方法。
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