JPH11153753A - 読取り光学系、並びにそれを用いた画像読取り装置及びバーコードリーダ - Google Patents

読取り光学系、並びにそれを用いた画像読取り装置及びバーコードリーダ

Info

Publication number
JPH11153753A
JPH11153753A JP9320127A JP32012797A JPH11153753A JP H11153753 A JPH11153753 A JP H11153753A JP 9320127 A JP9320127 A JP 9320127A JP 32012797 A JP32012797 A JP 32012797A JP H11153753 A JPH11153753 A JP H11153753A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical system
reading optical
lens
image
reading
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9320127A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazutake Boku
一武 朴
Shusuke Ono
周佑 小野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP9320127A priority Critical patent/JPH11153753A/ja
Priority to TW092209205U priority patent/TW582549U/zh
Priority to US09/154,355 priority patent/US6349000B1/en
Priority to EP98117706A priority patent/EP0905531B1/en
Priority to DE69833997T priority patent/DE69833997D1/de
Priority to KR1019980039818A priority patent/KR100332199B1/ko
Publication of JPH11153753A publication Critical patent/JPH11153753A/ja
Priority to KR1020010002863A priority patent/KR100332197B1/ko
Priority to KR1020010031363A priority patent/KR100332196B1/ko
Priority to KR1020010031362A priority patent/KR100332198B1/ko
Priority to KR10-2001-0056794A priority patent/KR100413175B1/ko
Priority to KR10-2001-0056795A priority patent/KR100417159B1/ko
Priority to US10/037,866 priority patent/US7046350B2/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lenses (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 レンズ面に回折効果を持たせることにより、
レンズの構成枚数を増やすことなく色収差の補正された
良好な結像性能を発揮させることのできる読取り光学系
を実現する。 【解決手段】 読取り光学系を、物体側(図中左側)か
ら順番に配置された絞り1と、第1レンズ2と、撮像デ
バイスのフェースプレートに光学的に等価な平板3とに
より構成する。この読取り光学系を構成する第1レンズ
2の像側面を凸面とし、かつ、この像側面に正の屈折力
を有するグレーティング素子面60を形成する。また、
第1レンズ2の物体側面を、光軸を離れるに従って局所
的な曲率半径が小さくなる非球面とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、色収差が良好に補
正された読取り光学系、並びにそれを用いた画像読取り
装置及びバーコードリーダに関する。
【0002】
【従来の技術】画像情報や原稿、コード情報等をCCD
等のイメージセンサ上に結像させる読取り光学系として
は、従来から種々のものが提案されている。この種の読
取り光学系には、原稿を高密度のCCDラインセンサ上
に投影するために十分高いMTFを有することが要求さ
れ、そのためには、諸収差を良好に補正することが必要
である。従来においては、特に結像性能劣化の一因であ
る色収差を補正するために、アッベ数の異なる複数枚の
レンズを組み合わせていた。例えば、特開平5−119
255号公報には、3群3枚のレンズで読取り光学系を
構成することによって色収差を補正し、かつ、レンズの
材料として樹脂材料を用いることによって低コスト化を
図る技術が開示されている。また、特開平1−1336
59号公報においては、1枚の非球面レンズによってそ
の読取り光学系を構成したバーコードリーダが開示され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記特開平5
−119255号公報に開示された読取り光学系では、
複数枚のレンズを必要とするため、レンズの加工及び組
立工程の観点から、低コスト化には限界があった。ま
た、レンズの材料として樹脂材料を用いることによって
低コスト化を図っているが、樹脂材料の種類は限られて
いるため、色収差の補正にも限界があった。また、上記
特開平1−133659号公報に開示されたバーコード
リーダでは、色収差を補正することができず、単波長で
使用する必要があるため、LED等の光源が必要とな
り、小型化、低コスト化には限界があった。
【0004】本発明は、従来技術における前記課題を解
決するためになされたものであり、レンズ面に回折効果
を持たせることにより、レンズの構成枚数を増やすこと
なく色収差の補正された良好な結像性能を発揮させるこ
とのできる読取り光学系、並びにそれを用いた画像読取
り装置及びバーコードリーダを提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る読取り光学系の構成は、画像情報やコ
ード情報を読み取る読取り光学系であって、前記光学系
を構成するレンズの少なくとも一面にグレーティング素
子面が形成されていることを特徴とする。この読取り光
学系の構成によれば、色収差の補正された良好な結像性
能を有する読取り光学系を実現することができる。
【0006】また、前記本発明の読取り光学系の構成に
おいては、駆動装置によって光軸上を移動することが可
能であるのが好ましい。この好ましい例によれば、異な
るサイズの原稿を読み取ることができ、かつ、色収差の
補正された良好な結像性能を有する読取り光学系を実現
することができる。また、この場合には、光学系が最も
物体側に移動したときの原稿の最大高さをYw 、最も像
側に移動したときの原稿の最大高さをYt としたとき、
下記(数7)の条件式を満足するのが好ましい。
【0007】
【数7】
【0008】この好ましい例によれば、小型で結像性能
の良好な読取り光学系を実現することができる。また、
前記本発明の読取り光学系の構成においては、光学系
が、物体側から順番に配置された絞りと、像側面が凸面
で、かつ、正の屈折力を有する1枚のレンズとを備えて
いるのが好ましい。この好ましい例によれば、レンズの
構成枚数を増やすことなく、色収差が補正され、かつ、
安価で良好な結像性能を有する読取り光学系を実現する
ことができる。また、この場合には、レンズの物体側面
の頂点曲率半径をr1 、像側面の頂点曲率半径をr2
絞りの径をD、光学系全系の焦点距離をf、前記レンズ
のグレーティング素子面の焦点距離をfg としたとき、
下記(数8)、(数9)、(数10)の条件式を満足す
るのが好ましい。
【0009】
【数8】
【0010】
【数9】
【0011】
【数10】
【0012】この好ましい例によれば、以下の作用効果
が得られる。すなわち、まず、上記(数8)の条件式を
満足することにより、諸収差のバランスが整った最適な
レンズ形状とすることができる。また、上記(数9)の
条件式を満足することにより、振動などによる画像情報
の欠落やコード情報の誤認識を防止するための十分な被
写界深度を得ることができる。さらに、上記(数10)
の条件式を満足することにより、色収差を良好に補正す
ることができる。この場合にはさらに、レンズの少なく
とも一面が、光軸を離れるに従って局所的な曲率半径が
小さくなる非球面であるのが好ましい。この好ましい例
によれば、歪曲収差と像面湾曲の補正に大きな効果を発
揮することができる。
【0013】また、前記本発明の読取り光学系の構成に
おいては、グレーティング素子面が形成されるときの中
心波長をλ0 としたとき、下記(数11)の条件式を満
足するのが好ましい。
【0014】
【数11】
【0015】この好ましい例によれば、グレーティング
素子面によって発生する不要散乱光がイメージセンサに
映り込んで結像性能を劣化させることを防止することが
できる。また、この場合には、グレーティング素子面が
キノフォーム形状であるのが好ましい。
【0016】また、前記本発明の読取り光学系の構成に
おいては、グレーティング素子面を有するレンズが、ガ
ラス又は樹脂のいずれかで形成されているのが好まし
い。この好ましい例によれば、転写性に優れたキノフォ
ーム形状を有するグレーティング素子面を実現すること
ができる。
【0017】また、前記本発明の読取り光学系の構成に
おいては、グレーティング素子面を有するレンズが、赤
外吸収材料で形成されているのが好ましい。この好まし
い例によれば、特に、グレーティング素子面によって発
生する赤外領域の不要光がイメージセンサに映り込んで
結像性能を劣化させることを防止することができ、良好
な結像性能を確保することができる。
【0018】また、前記本発明の読取り光学系の構成に
おいては、原稿の最大高さをY、イメージセンサの最大
高さをyとしたとき、下記(数12)の条件式を満足す
るのが好ましい。
【0019】
【数12】
【0020】この好ましい例によれば、読取り光学系の
小型化を図ることができる。また、この場合には、メリ
ディオナル像面がサジタル像面よりも良好な結像性能を
有しているのが好ましい。この好ましい例によれば、コ
ード情報の読取り精度を高め誤認識を防止することがで
きる。
【0021】また、本発明に係る画像読取り装置の構成
は、前記本発明の読取り光学系と、前記読取り光学系に
よって結像された画像情報を電気信号に変換するイメー
ジセンサと、前記電気信号を処理し前記画像情報を処理
する回路部とを備えたことを特徴とする。この画像読取
り装置の第1の構成によれば、画像読取り装置全体の大
きさを従来よりも小型にすることが可能になると共に、
結像性能が良好な画像読取り装置を実現することができ
る。
【0022】また、本発明に係るバーコードリーダの構
成は、前記本発明の読取り光学系と、前記読取り光学系
によって結像されたバーコード情報を電気信号に変換す
るイメージセンサと、前記バーコード情報を解読する回
路部を有する信号処理回路とを備えたことを特徴とす
る。このバーコードリーダの第1の構成によれば、バー
コードリーダ全体の大きさを従来よりも小型にすること
が可能になると共に、結像性能が良好なバーコードリー
ダを実現することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態を用いて本発明
をさらに具体的に説明する。説明に際して、まず、この
発明におけるグレーティング素子の設計方法について説
明する。
【0024】グレーティング素子は、回折現象を利用し
た光学素子である。屈折素子が短い波長に対して高い屈
折率を有するのに対し、グレーティング素子は長い波長
の方が回折角度が大きくなるために、色収差に対する振
る舞いが屈折素子とは逆になる。また、グレーティング
素子の分散は使用波長の帯域によって決定されるが、一
般に、カラー画像の場合、撮影に必要な波長帯域は43
0nm〜630nm程度でよく、この場合におけるグレ
ーティング素子の分散は負の値となる。このグレーティ
ング素子を正の屈折力を有する屈折素子と組み合わせる
ときには、正の屈折力を有するグレーティング素子を用
いることによって色消しを行うことができる。
【0025】このグレーティング素子の具体的な設計法
としては、William C.Sweattにより提案された高屈折率
法(Describing holographic optical elements as len
ses:Journal of Optical Society of America,Vol.67,N
o.6,June 1977 参照)を用いた。これは、グレーティン
グ素子の光線の振る舞いを、仮想の高屈折率による屈折
現象に置き換えることができることを示したものであ
り、屈折率が無限大のときは、回折素子と完全に一致す
るというものである。しかし、実際の設計の際には無限
大の屈折率を定義することができないため、なんらかの
値に設定する必要がある。以下に、高屈折率法と実際の
回折格子との誤差について説明する。
【0026】図8、図9に、Sweattモデルの誤差
解析について示す。回折は下記(数13)を用いて解く
ことができる。
【0027】
【数13】
【0028】これに対して、屈折は第1面と第2面とで
2回生じるため、スネルの法則を2回適用する必要があ
る。1回目のスネルの法則の適用を下記(数14)で表
し、2回目のスネルの法則の適用を下記(数15)で表
す。
【0029】
【数14】
【0030】
【数15】
【0031】ここで、θh <<1とすれば、上記(数1
3)〜(数15)から、2つの出射角度の差はλ/d・
h となる。また、レンズの焦点距離をfとすると、像
面上での光線位置の誤差Δは、下記(数16)のように
表記される。
【0032】
【数16】
【0033】ここで、例えば波長550nm、焦点距離
f=5mm、グレーティングのピッチ20μm、高屈折
率nh =5501とすると、像面上での光線位置の誤差
はΔ=0.025μmとなる。これは設計上考慮すべき
値の10分の1以下であり、問題のないレベルである。
このため、高屈折率法で設計する場合の屈折率を、波長
の10倍+1に設定した。プラス1(+1)としたの
は、1次回折光を用いる場合、グレーティングのピッチ
は、高さがλ/(n−1)ごとに決まるからである。す
なわち、屈折率nが10λ+1であれば、高屈折率層が
0.1nmごとにピッチを刻んでいけばよいことが分か
る。このことは、高屈折率層のサグ量を計算することに
より、すぐに輪帯数が計算でき便利である。例えば、高
屈折率層のサグ量が2.5nmであれば、輪帯数は25
あることになる。但し、実際の輪帯数は光線の屈折方向
も考慮する必要があるため、面に垂直な方向に測ったサ
グ量のみを用いて正確に計算することはできないが、あ
たりをみる上では有効である。
【0034】〈第1の実施の形態〉以下に、本発明の第
1の実施の形態における読取り光学系について、図1、
図3を参照しながら説明する。図1、図3は各々第1の
実施の形態の具体的数値例である実施例1、実施例2に
係る読取り光学系のレンズ構成を示す断面図である。
【0035】図1、図3に示すように、本実施の形態に
おける読取り光学系は、物体側(図中左側)から順番に
配置された絞り1と、レンズ2と、撮像デバイスのフェ
ースプレートに光学的に等価な平板3とにより構成され
ている。尚、図1、図3中、4は像面である。この読取
り光学系を構成するレンズ2は、像側面が凸面となって
おり、かつ、この像側面に正の屈折力を有するグレーテ
ィング素子面60が形成されている。また、レンズ2
は、物体側面が光軸を離れるに従って局所的な曲率半径
が小さくなる非球面となっている。
【0036】それぞれの実施例におけるレンズ2の像側
面の数値は、グレーティング素子面60へ変換する前の
値を示しており、この数値に基づいてグレーティング素
子面60が形成される。具体的には、設計時において、
図10に示すように、ベース非球面50(実施例1、2
におけるr1 )の上に高屈折率面51(実施例1、2に
おけるr2 )を有し、その間に高屈折率部52を有する
状態を想定し、これらのベース非球面50と高屈折率面
51とで構成された像側面と同様の効果を得ることがで
きるように、上記の方法を用いて、図11に示すような
グレーティング素子面60へ変換する。また、グレーテ
ィング素子面60は、図12に示すようなキノフォーム
形状で構成されており、グレーティング素子面60を有
するレンズ2は、ガラス成形あるいは樹脂成形のいずれ
かによって形成される。これにより、転写性に優れたキ
ノフォーム形状を有する読取り光学系を実現することが
できる。さらに、グレーティング素子面60を有するレ
ンズ2を赤外線カットガラス等の赤外吸収材料によって
形成することにより、転写性に優れたキノフォーム形状
を有し、かつ、グレーティング素子面60によって発生
する赤外領域の不要光がイメージセンサへ映り込んで結
像性能が劣化することを防止し、良好な結像性能を確保
することのできる読取り光学系を実現することができ
る。
【0037】本実施の形態においては、レンズ2の物体
側面の頂点曲率半径をr1 、像側面の頂点曲率半径をr
2 、絞り1の径をD、光学系全系の焦点距離をf、グレ
ーティング素子面60の焦点距離をfg として、下記
(数17)、(数18)、(数19)の条件式を満足す
ることにより、以下の作用効果が得られる。
【0038】
【数17】
【0039】
【数18】
【0040】
【数19】
【0041】まず、上記(数17)の条件式を満足する
ことにより、諸収差のバランスが整った最適なレンズ形
状とすることができる。しかし、上記(数17)の条件
式からはずれると、軸外光の入射角度が大きくなり、そ
の結果、軸外性能の劣化や軸外光における回折効率の劣
化に繋がりフレアが発生してしまう。また、像側面の頂
点曲率半径r2 が小さくなると、レンズの作製が困難と
なるために歩留まりが悪くなり、コストアップに繋が
る。また、上記(数18)の条件式を満足することによ
り、振動などによる画像情報の欠落やコード情報の誤認
識を防止するための十分な被写界深度を得ることができ
る。しかし、上記(数18)の条件式からはずれると、
画像情報やコード情報を読み取るための十分な明るさが
得られなかったり、あるいは十分な被写界深度が得られ
ないために、画像情報の欠落やコード情報の誤認識を引
き起こしてしまう。さらに、上記(数19)の条件式を
満足することにより、色収差を良好に補正することがで
きる。しかし、上記(数19)の条件式からはずれる
と、色収差の補正不足、あるいは補正過剰となり、良好
な結像性能を得ることが困難となる。また、上記したよ
うにレンズ2の少なくとも一面を光軸を離れるに従って
局所的な曲率半径が小さくなる非球面形状とすること
は、歪曲収差と像面湾曲の補正に大きな効果を発揮す
る。また、グレーティング素子面60が形成されるとき
の中心波長をλ0 として、下記(数20)の条件式を満
足することにより、グレーティング素子面60によって
発生する不要散乱光がイメージセンサへ映り込んで結像
性能が劣化することを防止することができる。
【0042】
【数20】
【0043】しかし、上記(数20)の条件式からはず
れると、イメージセンサの波長感度に対して不要散乱光
の強度が強くなってしまい、フレアが発生してしまう。
また、前記読取り光学系において、原稿の最大高さを
Y、イメージセンサの最大高さをyとして、下記(数2
1)の条件式を満足することにより、前記読取り光学系
の小型化を達成することができる。
【0044】
【数21】
【0045】しかし、上記(数21)の条件式からはず
れると、物像間距離が長くなってしまうと共に、歪曲収
差及び像面湾曲が劣化して良好な結像性能が得られなく
なったり、あるいは所望の原稿読取りサイズに対して、
その一部分しか読みとれなくなってしまうことによっ
て、操作性、応答性が悪くなってしまう。また、前記読
取り光学系をメリディオナル像面がサジタル像面よりも
良好な結像性能を有する構成とすることにより、コード
情報の読取り精度を高め誤認識を防止することができ
る。
【0046】以下に、本実施の形態の具体的な数値例と
して、実施例1、2を示す。fは全系の合成焦点距離、
noはFナンバー、2ωは画角を表している。実施例
中、r 1 、r2 は物体側から順番に数えた各レンズ面の
頂点曲率半径、d1 、d2 は物体側から順番に数えた絞
り1とレンズ面との面間隔及びレンズの肉厚、nd 、ν
d はそれぞれレンズ材料の屈折率とアッベ数である。ま
た、非球面形状を有する面(実施例中の面Noの横に*
印で表示)については、下記(数22)によって規定さ
れている。
【0047】
【数22】
【0048】但し、上記(数22)において、 Z:光軸からの高さがyの非球面形状の非球面頂点の接
平面からの距離 y:光軸からの高さ c:非球面頂点の曲率 k:円錐定数 D、E、F、G:非球面係数 とする。
【0049】以下、実施例1についての具体的数値例を
示す。この中で高屈折率法によって設計された高屈折面
には、面Noの横に○印を表示している。 (実施例1) f=24.4 Fno=15.2 2ω=50.0 Y=25.0 y=10.5 面No r d nd νd 絞り 0.5 1* −13.2300 5.0 1.5240 56.7 2*○ −7.60302 0.0 5877 −3.45 3* −7.60300 尚、*印を付けた面は非球面であり、その非球面係数を
下記に示す。
【0050】 第1面 第2面 第3面 k 0.0 0.0 0.0 D −1.23566×10-3 1.17662×10-4 1.17649×10-4 E 6.16012×10-4 −1.94690×10-6 −1.94714×10-6 F 0.0 0.0 0.0 G 0.0 0.0 0.0 図2に、本実施例の読取り光学系における諸収差を示
す。この図2の各収差図において、(a)、(b)、
(c)、(d)、(e)は、それぞれ球面収差(m
m)、非点収差(mm)、歪曲収差(%)、軸上色収差
(mm)、倍率色収差(mm)を表している。図2
(a)の球面収差図において、実線はd線であり、破線
は正弦条件である。図2(b)の非点収差図において、
実線はサジタル像面湾曲であり、破線はメリディオナル
像面湾曲である。図2(d)の軸上色収差図において、
実線はd線、破線はF線、一点鎖線はC線に対する値で
ある。図2(e)の倍率色収差図において、破線はF
線、一点鎖線はC線に対する値である。これらの収差図
から明らかなように、本実施例によれば、色収差が良好
に補正され、かつ、結像性能の良好な読取り光学系が得
られることが分かる。
【0051】次に、実施例2についての具体的数値を以
下に示す。 (実施例2) f=17.0 Fno=10.4 2ω=56.5 Y=32.5 y=10.5 面No r d nd νd 絞り 2.8 1* −11.5083 2.6 1.5298 55.7 2*○ −5.63147 0.0 5877 −3.45 3* −5.63145 尚、*印を付けた面は非球面であり、その非球面係数を
下記に示す。
【0052】 第1面 第2面 第3面 k 0.0 0.0 0.0 D −2.01753×10-3 −1.35383×10-4 −1.35410×10-4 E 5.50497×10-4 −8.57270×10-6 −8.57284×10-6 F −1.17212×10-4 −2.27625×10-7 −2.27024×10-7 G 5.67473×10-6 −1.49093×10-7 −1.49150×10-7 図4に、本実施例の読取り光学系における諸収差を示
す。この図4の各収差図において、(a)、(b)、
(c)、(d)、(e)は、それぞれ球面収差(m
m)、非点収差(mm)、歪曲収差(%)、軸上色収差
(mm)、倍率色収差(mm)を表している。図4
(a)の球面収差図において、実線はd線であり、破線
は正弦条件である。図4(b)の非点収差図において、
実線はサジタル像面湾曲であり、破線はメリディオナル
像面湾曲である。図4(d)の軸上色収差図において、
実線はd線、破線はF線、一点鎖線はC線に対する値で
ある。図4(e)の倍率色収差図において、破線はF
線、一点鎖線はC線に対する値である。これらの収差図
から明らかなように、本実施例によれば、色収差が良好
に補正され、かつ、結像性能の良好な読取り光学系が得
られることが分かる。
【0053】尚、本実施の形態においては、レンズ2の
像側面にグレーティング素子面が形成された構成の読取
り光学系を例に挙げて説明したが、本発明はこの構成に
限定されるものではなく、レンズ2の物体側面にグレー
ティング素子面が形成された構成であってもよい。
【0054】〈第2の実施の形態〉次に、本発明の第2
の実施の形態における読取り光学系について、図5を参
照しながら説明する。図5は第2の実施の形態の具体的
数値例である実施例3に係る読取り光学系のレンズ構成
を示す断面図である。
【0055】図5に示すように、本実施の形態における
読取り光学系は、物体側(図中左側)から順番に配置さ
れた絞り1と、レンズ2と、撮像デバイスのフェースプ
レートに光学的に等価な平板3とにより構成されてお
り、図示しない駆動装置によって光軸上を移動すること
により、異なるサイズの原稿を読み取ることができるよ
うにされている。尚、図5中、4は像面である。この読
取り光学系を構成するレンズ2は、像側面が凸面となっ
ており、かつ、光軸を離れるに従って局所的な曲率半径
が小さくなる非球面となっている。また、レンズ2に
は、像側面に正の屈折力を有するグレーティング素子面
60が形成されている。
【0056】下記実施例3におけるレンズ2の像側面の
数値は、グレーティング素子面60へ変換する前の値を
示しており、この数値に基づいてグレーティング素子面
60が形成される。具体的には、設計時において、図1
0に示すように、ベース非球面50(実施例3における
1 )の上に高屈折率面51(実施例3におけるr2
を有し、その間に高屈折率部52を有する状態を想定
し、これらのベース非球面50と高屈折率面51とで構
成された像側面と同様の効果を得ることができるよう
に、上記の方法を用いて、図11に示すようなグレーテ
ィング素子面60へ変換する。また、グレーティング素
子面60は、図12に示すようなキノフォーム形状で構
成されており、グレーティング素子面60を有するレン
ズ2は、ガラス成形あるいは樹脂成形のいずれかによっ
て形成される。これにより、転写性に優れたキノフォー
ム形状を有する読取り光学系を実現することができる。
さらに、グレーティング素子面60を有するレンズ2を
赤外吸収材料によって形成することにより、転写性に優
れたキノフォーム形状を有し、かつ、グレーティング素
子面60によって発生する不要散乱光がイメージセンサ
へ映り込んで結像性能が劣化することを防止し、良好な
結像性能を確保することのできる読取り光学系を実現す
ることができる。
【0057】本実施の形態においては、レンズ2の物体
側面の頂点曲率半径をr1 、像側面の頂点曲率半径をr
2 、絞り1の径をD、光学系全系の焦点距離をf、グレ
ーティング素子面60の焦点距離をfg として、下記
(数23)、(数24)、(数25)の条件式を満足す
ることにより、以下の作用効果が得られる。
【0058】
【数23】
【0059】
【数24】
【0060】
【数25】
【0061】まず、上記(数23)の条件式を満足する
ことにより、諸収差のバランスが整った最適なレンズ形
状とすることができる。しかし、上記(数23)の条件
式からはずれると、軸外光の入射角度が大きくなり、そ
の結果、軸外性能の劣化や軸外光における回折効率の劣
化に繋がりフレアが発生してしまう。また、像側面の頂
点曲率半径r2 が小さくなると、レンズの作製が困難と
なるために歩留まりが悪くなり、コストアップに繋が
る。また、上記(数24)の条件式1を満足することに
より、振動などによる画像情報の欠落やコード情報の誤
認識を防止するための十分な被写界深度を得ることがで
きる。しかし、上記(数24)の条件式からはずれる
と、画像情報やコード情報を読み取るための十分な明る
さが得られなかったり、あるいは十分な被写界深度が得
られないために、画像情報の欠落やコード情報の誤認識
を引き起こしてしまう。さらに、上記(数25)の条件
式を満足することにより、色収差を良好に補正すること
ができる。しかし、上記(数25)の条件式からはずれ
ると、色収差の補正不足、あるいは補正過剰となり、良
好な結像性能を得ることが困難となる。また、上記した
ようにレンズ2の少なくとも一面を光軸を離れるに従っ
て局所的な曲率半径が小さくなる非球面形状とすること
は、歪曲収差と像面湾曲の補正に大きな効果を発揮す
る。また、グレーティング素子面60が形成されるとき
の中心波長をλ0 として、下記(数26)の条件式を満
足することにより、グレーティング素子面60によって
発生する不要散乱光がイメージセンサへ映り込んで結像
性能が劣化することを防止することができる。
【0062】
【数26】
【0063】しかし、上記(数26)の条件式からはず
れると、イメージセンサの波長感度に対して不要散乱光
の強度が強くなってしまい、フレアが発生してしまう。
また、前記読取り光学系において、前記読取り光学系が
最も物体側に移動したときの原稿の最大高さをYw 、最
も像側に移動したときの原稿の最大高さをYt として、
下記(数27)の条件式を満足することにより、小型で
結像性能の良好な読取り光学系を実現することができ
る。
【0064】
【数27】
【0065】しかし、上記(数27)の条件式からはず
れると、レンズの移動量が大きくなり、装置の小型化が
達成できなくなってしまうと共に、良好な結像性能も得
ることもできなくなってしまう。また、前記読取り光学
系をメリディオナル像面がサジタル像面よりも良好な結
像性能を有する構成とすることにより、コード情報の読
取り精度を高め誤認識を防止することができる。
【0066】以下に、本実施の形態の具体的な数値例と
して、実施例3を示す。fは全系の合成焦点距離、Fno
はFナンバー、2ωは画角を表している。実施例中、r
1 、r2 は物体側から順番に数えた各レンズ面の頂点曲
率半径、d1 、d2 は物体側から順番に数えた絞り1と
レンズ面との面間隔及びレンズの肉厚、nd 、νd はそ
れぞれレンズ材料の屈折率とアッベ数である。また、非
球面形状を有する面(実施例中の面Noの横に*印で表
示)については、下記(数28)によって規定されてい
る。
【0067】
【数28】
【0068】但し、上記(数28)において、 Z:光軸からの高さがyの非球面形状の非球面頂点の接
平面からの距離 y:光軸からの高さ c:非球面頂点の曲率 k:円錐定数 D、E、F、G:非球面係数 とする。さらに、高屈折率法によって設計された高屈折
面には、面Noの横に○印を表示している。
【0069】以下、実施例3についての具体的数値例を
示す。 尚、*印を付けた面は非球面であり、その非球面係数を
下記に示す。
【0070】 第1面 第2面 第3面 k 0.0 0.0 0.0 D − 2.06110×10-3 −1.29557×10-4 −1.29590×10-4 E 5.32089×10-4 −7.96984×10-6 −7.96763×10-6 F −1.22456×10-4 −2.04872×10-7 −2.04907×10-7 G 8.67146×10-6 −1.30728×10-7 −1.30735×10-7 図6、図7に、本実施例の読取り光学系における諸収差
を示す。
【0071】ここで、図6は読取り光学系が最も物体側
に移動したときの収差図であり、図7は読取り光学系が
最も像側に移動したときの収差図である。この図6、図
7の各収差図において、(a)、(b)、(c)、
(d)、(e)は、それぞれ球面収差(mm)、非点収
差(mm)、歪曲収差(%)、軸上色収差(mm)、倍
率色収差(mm)を表している。図6(a)及び図7
(a)の球面収差図において、実線はd線であり、破線
は正弦条件である。図6(b)及び図7(b)の非点収
差図において、実線はサジタル像面湾曲であり、破線は
メリディオナル像面湾曲である。図6(d)及び図7
(d)の軸上色収差図において、実線はd線、破線はF
線、一点鎖線はC線に対する値である。図6(e)及び
図7(e)の倍率色収差図において、破線はF線、一点
鎖線はC線に対する値である。これらの収差図から明ら
かなように、本実施例によれば、色収差が良好に補正さ
れ、かつ、結像性能の良好な読取り光学系が得られるこ
とが分かる。
【0072】尚、本実施の形態においては、レンズ2の
像側面にグレーティング素子面が形成された構成の読取
り光学系を例に挙げて説明したが、本発明はこの構成に
限定されるものではなく、レンズ2の物体側面にグレー
ティング素子面が形成された構成であってもよい。
【0073】〈第3の実施の形態〉次に、本発明の第3
の実施の形態における画像読取り装置について、図13
を参照しながら説明する。図13は本発明の第3の実施
の形態における画像読取り装置を示す概略構成図であ
る。
【0074】図13に示すように、画像読取り装置は、
読取り光学系61と、読取り光学系61によって結像さ
れた画像情報を電気信号に変換するイメージセンサ62
と、前記電気信号を処理し前記画像情報を処理する回路
部63等とにより構成されている。読取り光学系61と
しては、上記第1の実施の形態における読取り光学系が
用いられている。上記第1の実施の形態における読取り
光学系は、広い波長範囲にわたって色収差が良好に補正
され、画角も大きく、かつ、従来の光学系よりも小さく
なっているため、小型の画像読取り装置を構成するのに
適している。
【0075】以上のように上記第1の実施の形態におけ
る読取り光学系を用いて画像読取り装置を構成すれば、
画像読取り装置全体の大きさを従来よりも小型にするこ
とが可能になると共に、結像性能が良好な画像読取り装
置を得ることができる。
【0076】〈第4の実施の形態〉次に、本発明の第4
の実施の形態における画像読取り装置について、図14
を参照しながら説明する。図14は本発明の第4の実施
の形態における画像読取り装置を示す概略構成図であ
る。
【0077】図14に示すように、画像読取り装置は、
読取り光学系71と、読取り光学系71を駆動する駆動
装置72と、可変読取り光学系71によって結像された
画像情報を電気信号に変換するイメージセンサ62と、
前記電気信号を処理し前記画像情報を処理する回路部6
3等とにより構成されている。読取り光学系71として
は、上記第2の実施の形態における読取り光学系が用い
られている。上記第2の実施の形態における読取り光学
系は、広い波長範囲にわたって色収差が良好に補正さ
れ、画角も大きく、かつ、従来の光学系よりも小さくな
っているため、小型の画像読取り装置を構成するのに適
している。
【0078】以上のように上記第2の実施の形態におけ
る読取り光学系を用いて画像読取り装置を構成すれば、
画像読取り装置全体の大きさを従来よりも小型にするこ
とが可能になると共に、結像性能が良好な画像読取り装
置を得ることができる。
【0079】〈第5の実施の形態〉次に、本発明の第5
の実施の形態におけるバーコードリーダについて、図1
5を参照しながら説明する。図15は本発明の第5の実
施の形態におけるバーコードリーダを示す概略構成図で
ある。
【0080】図15に示すように、バーコードリーダ
は、読取り光学系61と、読取り光学系61によって結
像されたバーコード情報を電気信号に変換するイメージ
センサ73と、前記バーコード情報を解読する回路部を
有する信号処理回路74等とにより構成されている。読
取り光学系61としては、上記第1の実施の形態におけ
る読取り光学系が用いられている。上記第1の実施の形
態における読取り光学系は、広い波長範囲にわたって色
収差が良好に補正されているため、LED等の光源が不
要となり、また、画角も大きく、かつ、従来の光学系よ
りも小さくなっているため、小型のバーコードリーダを
構成するのに適している。
【0081】以上のように上記第1の実施の形態におけ
る読取り光学系を用いてバーコードリーダを構成すれ
ば、バーコードリーダ全体の大きさを従来よりも小型に
することが可能になると共に、結像性能が良好なバーコ
ードリーダを得ることができる。
【0082】〈第6の実施の形態〉次に、本発明の第6
の実施の形態におけるバーコードリーダについて、図1
6を参照しながら説明する。図16は本発明の第6の実
施の形態におけるバーコードリーダを示す概略構成図で
ある。図16に示すように、バーコードリーダは、読取
り光学系71と、読取り光学系71を駆動する駆動装置
72と、読取り光学系71によって結像されたバーコー
ド情報を電気信号に変換するイメージセンサ73と、前
記バーコード情報を解読する回路部を有する信号処理回
路74等とにより構成されている。読取り光学系71と
しては、上記第2の実施の形態における読取り光学系が
用いられている。上記第2の実施の形態における読取り
光学系は、広い波長範囲にわたって色収差が補正されて
いるため、LED等の光源が不要となり、また、画角も
大きく、かつ、従来の光学系よりも小さくなっているた
め、小型のバーコードリーダを構成するのに適してい
る。
【0083】以上のように上記第2の実施の形態におけ
る読取り光学系を用いてバーコードリーダを構成すれ
ば、バーコードリーダ全体の大きさを従来よりも小型に
することが可能になると共に、結像性能が良好なバーコ
ードリーダを得ることができる。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
レンズ面に回折効果を持たせること、つまり、読取り光
学系を構成するレンズにグレーティング素子面を形成さ
せることにより、レンズの構成枚数を増やすことなく、
可視全域にわたって色収差が補正された良好な結像性能
を有する読取り光学系を実現することが可能となる。ま
た、この読取り光学系を用いて画像読取り装置及びバー
コードリーダを構成することにより、従来よりも小型で
ありながら結像性能の良好な画像読取り装置及びバーコ
ードリーダを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における読取り光学
系の一実施例を示す断面図である。
【図2】図1の読取り光学系の諸収差図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態における読取り光学
系の他の実施例を示す断面図である。
【図4】図3の読取り光学系の諸収差図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態における読取り光学
系の一実施例3を示す断面図である。
【図6】図5の読取り光学系が最も物体側に移動したと
きの諸収差図である。
【図7】図5の読取り光学系が最も像側に移動したとき
の諸収差図である。
【図8】Sweattモデルの誤差解析を説明するため
の図である。
【図9】Sweattモデルの誤差解析を説明するため
の図である。
【図10】グレーティング素子面に変換する前のレンズ
面の像側面の拡大断面図である。
【図11】図10に示すレンズ面を変換して形成された
グレーティング素子面の拡大断面図である。
【図12】グレーティング素子面のキノフォーム形状を
示す拡大断面図である。
【図13】本発明の第3の実施の形態における画像読取
り装置を示す概略構成図である。
【図14】本発明の第4の実施の形態における画像読取
り装置を示す概略構成図である。
【図15】本発明の第5の実施の形態におけるバーコー
ドリーダを示す概略構成図である。
【図16】本発明の第6の実施の形態におけるバーコー
ドリーダを示す概略構成図である。
【符号の説明】
1 絞り 2 レンズ 3 平板 4 像面 50 ベース非球面 51 高屈折率面 52 高屈折率部 60 グレーティング素子面 61 読取り光学系 62 イメージセンサ 63 回路部 71 読取り光学系 72 駆動装置 73 イメージセンサ 74 信号処理回路

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像情報やコード情報を読み取る読取り
    光学系であって、前記光学系を構成するレンズの少なく
    とも一面にグレーティング素子面が形成されていること
    を特徴とする読取り光学系。
  2. 【請求項2】 駆動装置によって光軸上を移動すること
    が可能な請求項1に記載の読取り光学系。
  3. 【請求項3】 光学系が、物体側から順番に配置された
    絞りと、像側面が凸面で、かつ、正の屈折力を有する1
    枚のレンズとを備えた請求項1又は2に記載の読取り光
    学系。
  4. 【請求項4】 レンズの物体側面の頂点曲率半径を
    1 、像側面の頂点曲率半径をr2 、絞りの径をD、光
    学系全系の焦点距離をf、前記レンズのグレーティング
    素子面の焦点距離をfg としたとき、下記(数1)、
    (数2)、(数3)の条件式を満足する請求項3に記載
    の読取り光学系。 【数1】 【数2】 【数3】
  5. 【請求項5】 レンズの少なくとも一面が、光軸を離れ
    るに従って局所的な曲率半径が小さくなる非球面である
    請求項4に記載の読取り光学系。
  6. 【請求項6】 グレーティング素子面が形成されるとき
    の中心波長をλ0 としたとき、下記(数4)の条件式を
    満足する請求項1又は2に記載の読取り光学系。 【数4】
  7. 【請求項7】 グレーティング素子面がキノフォーム形
    状である請求項6に記載の読取り光学系。
  8. 【請求項8】 グレーティング素子面を有するレンズ
    が、ガラス又は樹脂のいずれかで形成されている請求項
    1又は2に記載の読取り光学系。
  9. 【請求項9】 グレーティング素子面を有するレンズ
    が、赤外吸収材料で形成されている請求項1又は2に記
    載の読取り光学系。
  10. 【請求項10】 原稿の最大高さをY、イメージセンサ
    の最大高さをyとしたとき、下記(数5)の条件式を満
    足する請求項1又は2に記載の読取り光学系。 【数5】
  11. 【請求項11】 メリディオナル像面がサジタル像面よ
    りも良好な結像性能を有している請求項10に記載の読
    取り光学系。
  12. 【請求項12】 光学系が最も物体側に移動したときの
    原稿の最大高さをYw、最も像側に移動したときの原稿
    の最大高さをYt としたとき、下記(数6)の条件式を
    満足する請求項2に記載の可変読取り光学系。 【数6】
  13. 【請求項13】 請求項1から12のいずれか1項に記
    載の読取り光学系と、前記読取り光学系によって結像さ
    れた画像情報を電気信号に変換するイメージセンサと、
    前記電気信号を処理し前記画像情報を処理する回路部と
    を備えた画像読取り装置。
  14. 【請求項14】 請求項1から12のいずれか1項に記
    載の読取り光学系と、前記読取り光学系によって結像さ
    れたバーコード情報を電気信号に変換するイメージセン
    サと、前記バーコード情報を解読する回路部を有する信
    号処理回路とを備えたバーコードリーダ。
JP9320127A 1997-09-24 1997-11-20 読取り光学系、並びにそれを用いた画像読取り装置及びバーコードリーダ Pending JPH11153753A (ja)

Priority Applications (12)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9320127A JPH11153753A (ja) 1997-11-20 1997-11-20 読取り光学系、並びにそれを用いた画像読取り装置及びバーコードリーダ
TW092209205U TW582549U (en) 1997-09-24 1998-09-11 Calculating apparatus of diffraction efficiency of diffraction lens, lens with optical grating device and reading optical system
US09/154,355 US6349000B1 (en) 1997-09-24 1998-09-16 Device for calculating diffraction efficiencies of a diffraction lens, lens with grating element, and optical system for reading
EP98117706A EP0905531B1 (en) 1997-09-24 1998-09-18 Optical device comprising a lens with grating element
DE69833997T DE69833997D1 (de) 1997-09-24 1998-09-18 Optisches System bestehend aus einer Linse mit einem Beugungsbauteil
KR1019980039818A KR100332199B1 (ko) 1997-09-24 1998-09-24 회절렌즈의회절효율계산장치및방법,렌즈형상계측장치,렌즈설계장치및방법,및회절효율계산방법의컴퓨터프로그램을기록한기록매체
KR1020010002863A KR100332197B1 (ko) 1997-09-24 2001-01-18 굴절회절 일체형 렌즈 및 이를 이용한 장치
KR1020010031363A KR100332196B1 (ko) 1997-09-24 2001-06-05 판독광학시스템
KR1020010031362A KR100332198B1 (ko) 1997-09-24 2001-06-05 그레이팅 소자가 부착된 렌즈
KR10-2001-0056794A KR100413175B1 (ko) 1997-09-24 2001-09-14 그레이팅 소자가 부착된 렌즈
KR10-2001-0056795A KR100417159B1 (ko) 1997-09-24 2001-09-14 그레이팅 소자가 부착된 렌즈
US10/037,866 US7046350B2 (en) 1997-09-24 2001-10-24 Device for calculating diffraction efficiencies of a diffraction lens, lens with grating element, and optical system for reading

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9320127A JPH11153753A (ja) 1997-11-20 1997-11-20 読取り光学系、並びにそれを用いた画像読取り装置及びバーコードリーダ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11153753A true JPH11153753A (ja) 1999-06-08

Family

ID=18118010

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9320127A Pending JPH11153753A (ja) 1997-09-24 1997-11-20 読取り光学系、並びにそれを用いた画像読取り装置及びバーコードリーダ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11153753A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008051941A (ja) * 2006-08-23 2008-03-06 Hitachi Maxell Ltd 回折型光学素子を有するレンズ系

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008051941A (ja) * 2006-08-23 2008-03-06 Hitachi Maxell Ltd 回折型光学素子を有するレンズ系

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5978159A (en) Hybrid photographic objective
JPH07294804A (ja) 原稿読取用レンズ
CN113640952B (zh) 摄像镜头
JP3835398B2 (ja) 撮像レンズ
JP7285643B2 (ja) 光学系及び撮像装置
KR100332199B1 (ko) 회절렌즈의회절효율계산장치및방법,렌즈형상계측장치,렌즈설계장치및방법,및회절효율계산방법의컴퓨터프로그램을기록한기록매체
JPH1090596A (ja) グレーティング素子付光学系およびこれを用いた撮像装置
JPH1123968A (ja) 回折面を有するズームレンズ
US6515809B2 (en) Fixed focal length lens system
JP3007695B2 (ja) 撮像レンズ
US5917661A (en) Reading lens system
JP3833754B2 (ja) 回折型光学素子を有する電子カメラ
JP2003241082A (ja) ローコストな単焦点レンズ
JP4932105B2 (ja) 単焦点レンズ
US6853495B2 (en) Wide-angle lens system
JP3714663B2 (ja) 単焦点レンズ
JPH10311946A (ja) トリプレットレンズ
JPH11249013A (ja) 結像レンズおよびこれを用いた光学装置
JP3860261B2 (ja) 両面が回折面からなる回折型光学素子
JP2002072079A (ja) 撮像レンズ装置
JP2003227999A (ja) 撮像レンズ
JPH11153753A (ja) 読取り光学系、並びにそれを用いた画像読取り装置及びバーコードリーダ
JPH11295591A (ja) 撮像光学系及びそれを用いた撮像装置
JP2004246166A (ja) 広角単焦点レンズ
JPH11352397A (ja) グレ―ティング素子付光学系およびこれを用いた撮像装置