JPH11153281A - 管継手 - Google Patents

管継手

Info

Publication number
JPH11153281A
JPH11153281A JP9323600A JP32360097A JPH11153281A JP H11153281 A JPH11153281 A JP H11153281A JP 9323600 A JP9323600 A JP 9323600A JP 32360097 A JP32360097 A JP 32360097A JP H11153281 A JPH11153281 A JP H11153281A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
socket
plug
valve
slide valve
holder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9323600A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3514617B2 (ja
Inventor
Kunihiko Goto
邦彦 後藤
Wataru Sakai
渉 坂井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Kohki Co Ltd
Original Assignee
Nitto Kohki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Kohki Co Ltd filed Critical Nitto Kohki Co Ltd
Priority to JP32360097A priority Critical patent/JP3514617B2/ja
Publication of JPH11153281A publication Critical patent/JPH11153281A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3514617B2 publication Critical patent/JP3514617B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 接続過程でプラグ先端側シールリングとソケ
ット先端側シールリングとが高圧流体に晒されるのを防
止できる管継手を得る。 【解決手段】 ソケット本体3、ソケット側バルブホル
ダー4、バルブ押杆5を嵌合し、ソケット側バルブホル
ダー4の先端とバルブ押杆5の頭部11との間を流路9
の開口部12とし、ソケット側バルブホルダー4に、前
進して頭部11に当接し開口部12を閉じるソケット側
スライドバルブ13を嵌合し、ソケット本体3とバルブ
押杆5の間に、シールリング18,19を設けたソケッ
ト側補助バルブ17を嵌合したソケット1と、プラグ本
体内26に、その内周に開口する流路31の開口部33
を開閉するプラグ側スライドバルブ34を嵌合し、プラ
グ本体26の先端部内周にはプラグ側スライドバルブ3
4との間をシールするシールリング37を設けたプラグ
2とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に高圧流体を通
す管を接続するのに好適なプラグとソケットとからなる
管継手に関するものである。
【0002】
【従来の技術】スライドバルブとバルブ押杆を内蔵した
ソケットとスライドバルブを内蔵したプラグとからな
り、両者の接続時にソケット内のスライドバルブがプラ
グの先端に押され後退して流路を開くとともに、プラグ
内のスライドバルブがソケットのバルブ押杆に押され後
退して流路を開く形式の管継手が広く使用されている。
【0003】この種の管継手が高圧流体を通す管の接続
に使用され、ソケットとプラグを分離したとき、ソケッ
トとプラグに残圧がある場合、再びソケットとプラグを
接続しようとしたとき、前記残圧により反力が生じスラ
イドバルブの後退が困難となり、接続には強い力を必要
とする。かかるような場合、残圧により反力を生じない
ようにしてソケットとプラグの接続を容易にするものと
して、ソケットやプラグ内において流路の開口部を軸方
向に対し側面に開口させ、この開口部を開閉する筒状の
バルブを嵌合し、バルブには前記開口部の前後側に位置
してシールする2つのシールリングを設けた管継手が提
案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
管継手にあっては、プラグとソケットとの接続度毎に、
その接続過程で前記シールリングが流路の開口部を横切
り高圧流体に晒されることになり、高圧流体によりシー
ルリングが損傷されるおそれがあるといった問題点があ
った。
【0005】本発明の目的は、接続過程で前記シールリ
ングが高圧流体に晒されることを防止し耐久性のある管
継手を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、スライドバルブとバルブ押杆を内蔵したソ
ケットとスライドバルブを内蔵したプラグとからなり、
両者の接続時にソケット内のスライドバルブがプラグの
先端に押され後退して流路を開くとともに、プラグ内の
スライドバルブがソケットのバルブ押杆に押され後退し
て流路を開く形式の管継手であって、前記ソケットにあ
っては、外側から、筒状のソケット本体、筒状のソケッ
ト側バルブホルダー、バルブ押杆の順で同心上に所定の
間隔をあけて嵌合し、後部側でバルブ押杆を固定したソ
ケット側バルブホルダーの後部側を流通孔を有するソケ
ットアダプタとソケット本体とで一体に固定し、前記ソ
ケット側バルブホルダーとバルブ押杆の間をソケットア
ダプタの流通孔と連通させて流路とし、前記ソケット側
バルブホルダーをバルブ押杆より短く形成し、バルブ押
杆の先端にはソケット側バルブホルダーの内径とほぼ同
径の外径を有する頭部を形成し、ソケット側バルブホル
ダー内には筒状のソケット側スライドバルブを軸方向に
摺動自在に嵌合し、その先端と頭部との間に前記流路の
開口部を形成し、前記ソケット側スライドバルブがばね
の付勢で前進してその先端が前記バルブ押杆の頭部に当
接することにより前記開口部を閉じ後退して開くように
し、前記ソケット本体とバルブ押杆の間には、ばねで付
勢されて前進し、前進時に前記ソケット側スライドバル
ブとバルブ押杆の頭部に跨がり後退してバルブ押杆の頭
部から外れ且つ所定距離後退した後に前記ソケット側ス
ライドバルブの外周に設けた係合突部と係合してソケッ
ト側スライドバルブを後退させ、その内周面には前進時
にソケット側スライドバルブ及びバルブ押杆との間をシ
ールする2つのシールリングを設けた筒状のソケット側
補助バルブを嵌合し、前記プラグにあっては、外側から
筒状のプラグ本体、筒状のプラグ側バルブホルダーの順
で同心上に所定の間隔をあけて嵌合し、プラグ側バルブ
ホルダーをプラグ本体と流通孔を有するプラグアダプタ
とで一体に固定し、前記プラグ本体とプラグ側バルブホ
ルダーとの間をプラグアダプタの流通孔と連通させて流
路とし、前記プラグ側バルブホルダーをプラグ本体より
も短く形成して、プラグ本体内にてプラグ本体の先端部
とプラグ側バルブホルダーの先端との間に前記流路の開
口部を形成し、プラグ本体の先端部内径とプラグ側バル
ブホルダーの内径を前記ソケットのバルブ押杆の頭部の
外径と同径にし、該プラグ本体及びプラグ側バルブホル
ダー内に、ばねに付勢されて前進してその外周面で開口
部を閉じ、後退して開く筒状のプラグ側スライドバルブ
を軸方向に摺動自在に嵌合し、前記プラグ本体の先端部
内周とプラグ側バルブホルダーの内周には前記開口部の
前後側に位置してプラグ側スライドバルブとの間をシー
ルするシールリングを設けてなり、前記ソケットとプラ
グの接続時に、ソケット本体内に挿入するプラグ本体の
先端に押されてソケット側補助バルブが後退し、プラグ
本体の先端部がソケット側スライドバルブの外周に嵌合
しプラグ本体の内周の前側に設けたシールリングがソケ
ット側スライドバルブの外周上に達し且つソケット側ス
ライドバルブの先端がプラグ本体内に開口する流路の開
口部に達する前の時点で、ソケット側補助バルブがソケ
ット側スライドバルブの係合突部と係合し、ソケット側
スライドバルブを後退させてバルブ押杆の頭部とソケッ
ト側スライドバルブの先端との間の開口部を開口させる
とともに、プラグ本体に挿入するソケットのバルブ押杆
に押されてプラグ側スライドバルブが後退してプラグ本
体内に開口する流路の開口部を開き、ソケットとプラグ
の接続時にソケットの前記流路の開口部とプラグの前記
流路の開口部とが連通するようにした。
【0007】かかる構成から、前記ソケットとプラグの
接続時に、ソケット本体内に挿入するプラグ本体の先端
に押されてソケット側補助バルブが後退し、プラグ本体
の先端部がソケット側スライドバルブの外周に嵌合しプ
ラグ本体の先端部内周の前側に設けたシールリングがソ
ケット側スライドバルブの外周をシールする位置に達し
且つソケット側スライドバルブの先端がプラグ本体内に
開口する流路の開口部に達する前の時点で、ソケット側
補助バルブがソケット側スライドバルブと係合しソケッ
ト側スライドバルブを後退させてバルブ押杆の頭部とソ
ケット側スライドバルブの先端との間の開口部を開口さ
せるので、ソケット側補助バルブのシールリング及びプ
ラグ本体の先端部内周の前側に設けたシールリングがソ
ケット側スライドバルブの外周に達してからバルブ押杆
の頭部とソケット側スライドバルブの先端との間の開口
部が開口することになり、前記シールリングは高圧流体
に晒されず、また、前記ソケットとプラグの分離時に
も、バルブ押杆の頭部とソケット側スライドバルブの先
端との間の開口部が閉じた後にプラグ本体の先端部内周
の前側に設けたシールリングがソケット側スライドバル
ブの外周から外れるとともに、ソケット側補助バルブの
2つのシールリングがソケット側スライドバルブとバル
ブ押杆を跨ぐように移動することになり、前記シールリ
ングは高圧流体に晒されない。
【0008】また、本発明は上記目的を達成するため
に、スライドバルブとバルブ押杆を内蔵したソケットと
スライドバルブを内蔵したプラグとからなり、両者の接
続時にソケット内のスライドバルブがプラグの先端に押
され後退して流路を開くとともに、プラグ内のスライド
バルブがソケットのバルブ押杆に押され後退して流路を
開く形式の管継手であって、前記ソケットにあっては、
外側から、筒状のソケット本体、筒状のソケット側バル
ブホルダー、バルブ押杆の順で同心上に所定の間隔をあ
けて嵌合し、バルブ押杆を固定したソケット側バルブホ
ルダーの後部側を流通孔を有するソケットアダプタとソ
ケット本体とで一体に固定し、前記ソケット側バルブホ
ルダーとバルブ押杆との間をソケットアダプタの流通孔
と連通させて流路とし、前記ソケット側バルブホルダー
とバルブ押杆との間をソケットアダプタの流通孔と連通
させて流路とし、前記バルブ押杆の先端には大径の頭部
を形成しその外周にシールリングを装着し、前記ソケッ
ト側バルブホルダー内には後退位置を規制された筒状の
ソケット側補助ホルダーを軸方向に摺動自在に嵌合し、
該ソケット側補助ホルダー内に筒状のソケット側スライ
ドバルブを軸方向に摺動自在に嵌合し、その先端と前記
バルブ押杆の頭部との間に前記流路の開口部を形成し、
該ソケット側スライドバルブが前記ソケット側補助ホル
ダーとの間に介装したばねの付勢で前進してその先端部
が前記バルブ押杆の頭部の外周に嵌合して前記開口部を
閉じ後退して開くようにし、前記ソケット側補助ホルダ
ーの内外周面にはそれぞれソケット側バルブホルダー及
びソケット側スライドバルブとの間をシールするシール
リングを設けてなり、更に、前記ソケット本体とソケッ
ト側スライドバルブとの間には、ばねで付勢され前進し
後退時に所定距離後退した位置でソケット側スライドバ
ルブの外周に設けた係合突部に係合して該ソケット側ス
ライドバルブを後退させ前記開口部を開口させるソケッ
ト側補助バルブを摺動自在に嵌合し、前記プラグにあっ
ては、外側から筒状のプラグ本体、筒状のプラグ側バル
ブホルダーの順で同心上に所定の間隔をあけて嵌合し、
プラグ側バルブホルダーをプラグ本体と流通孔を有する
プラグアダプタとで一体に固定し、前記プラグ本体とプ
ラグ側バルブホルダーとの間をプラグアダプタの流通孔
と連通させて流路とし、前記プラグ側バルブホルダーを
プラグ本体よりも短く形成して、プラグ本体内にプラグ
本体の先端部とプラグ側バルブホルダーの先端との間に
前記流路の開口部を形成し、前記プラグアダプタには、
前記プラグ側バルブホルダーの内周面と所定の間隔をあ
けて軸方向に延びるプラグ本体より短い案内筒部を同心
上に形成し、前記プラグ側バルブホルダーと案内筒部と
の間に筒状のプラグ側補助ホルダーを軸方向に摺動自在
に嵌合し、該プラグ側補助ホルダーの内外周面にはそれ
ぞれプラグ側バルブホルダー及び案内筒部との間をシー
ルするシールリングを設け、また、前記プラグ本体の先
端部内径とプラグ側バルブホルダーの内径を前記ソケッ
ト側補助バルブの先端部の内径を同径にし、該プラグ本
体及びプラグ側バルブホルダー内に前記プラグ側補助ホ
ルダーとの間に介装したばねに付勢されて前進してその
外周面で前記開口部を閉じ後退して開く筒状のプラグ側
スライドバルブを軸方向に摺動自在に嵌合し、該プラグ
側スライドバルブの内径を前記ソケット本体のバルブ押
杆の頭部の外径と同径にし、プラグ本体の先端部内周に
はプラグ側スライドバルブとの間をシールするシールリ
ングを設け、更に、前記案内筒部内には、先端部をプラ
グ側スライドバルブ内へ突出させたプラグ側補助バルブ
を軸方向に摺動自在に嵌合し、その後端とプラグアダプ
タとの間に介装したばねにより付勢され前進し後退時に
は所定距離後退した位置で先端外周に形成した頭部がプ
ラグ側スライドバルブの内周に設けた係合突部に係合し
てプラグ側スライドバルブを後退させ前記開口部を開く
ようにしてなり、前記ソケットとプラグの接続時に、ソ
ケット本体内に挿入するプラグ本体の先端がソケット側
補助バルブを押して後退させソケット側スライドバルブ
の外周に嵌合し、プラグ本体内に挿入されるソケットの
バルブ押杆の頭部がプラグ側補助バルブを押して後退さ
せてプラグ側スライドバルブの内周に嵌合し、プラグ本
体の先端部内周に設けたシールリングがソケット側スラ
イドバルブの外周上に及びソケットのバルブ押杆の頭部
に設けたシールリングがプラグ側スライドバルブの内周
上に達してから、前記後退するソケット側補助バルブが
ソケット側スライドバルブの係合部に係合して後退させ
て開口部を開くとともに、同時に後退するプラグ側補助
バルブがプラグ側スライドバルブの係合部に係合して後
退させ開口部を開き、ソケットとプラグの接続時にソケ
ット本体の前記流路の開口部とプラグ本体の前記流路の
開口部とが連通するようにした。
【0009】かかる構成から、ソケット内にのみ残圧が
あるとき、ソケット側補助ホルダーが残圧によりソケッ
ト側スライドバルブとの間に介装されたばねを圧縮して
前進した位置にあり、ソケット側スライドバルブは圧縮
され弾発力が強くなったばねに付勢されその先端がソケ
ットのバルブ押杆の頭部に圧接した状態にある。この状
態でソケットとプラグを接続するためにソケット本体内
にプラグ本体を挿入すると、プラグ本体の先端とソケッ
ト側補助バルブの先端が当接して、プラグ本体の先端に
よりソケット側補助バルブが押されて後退し、プラグ本
体の先端がソケット側スライドバルブの外周に嵌合す
る。同時に、ソケット側スライドバルブの先端とプラグ
側スライドバルブの先端及びソケットのバルブ押杆の頭
部先端とプラグ側補助バルブの先端が当接し、プラグ側
スライドバルブは、プラグ側スライドバルブを前進方向
に付勢するばねの弾発力より強い弾発力を有するように
なったばねで付勢されているソケット側スライドバルブ
の先端に押されて後退し、またプラグ側補助バルブもソ
ケットの固定されているバルブ押杆の頭部先端に押され
て後退し、ソケット側スライドバルブの先端及びソケッ
トのバルブ押杆の頭部先端がプラグ本体内に挿入され
る。
【0010】この挿入を更に続けると、ソケット側スラ
イドバルブの先端に押されて後退するプラグ側スライド
バルブを付勢しているばねが圧縮されて弾発力が強くな
ってソケット側スライドバルブを押し返すようになり、
ソケットの固定されているバルブ押杆だけがプラグ側補
助バルブを押してプラグ本体内に挿入されることによ
り、バルブ押杆の頭部がプラグ側スライドバルブの内周
に嵌合する。そして、プラグ本体内周に設けたシールリ
ングがソケット側スライドバルブの外周上に達し、且
つ、バルブ押杆の頭部に設けたシールリングがプラグ側
スライドバルブの内周上に達してから、前記後退するソ
ケット側補助バルブがソケット側スライドバルブの係合
突部に係合して後退させてソケット側スライドバルブの
先端とバルブ押杆の頭部との間の開口部を開口させると
ともに、同時に後退するプラグ側補助バルブがプラグ側
スライドバルブの係合突部に係合して後退させてプラグ
本体の先端部とプラグ側バルブホルダーの先端との間の
開口部を開口させるので、前記プラグ本体内周に設けた
シールリング及びバルブ押杆の頭部に設けたシールリン
グはソケット内に残っている高圧流体に晒されず、ま
た、前記ソケットとプラグの分離時にも、ソケット側ス
ライドバルブの先端とバルブ押杆の頭部との間の開口部
とプラグ本体の先端部とプラグ側バルブホルダーの先端
との間の開口部が閉じた後に、プラグ本体内周に設けた
シールリングがソケット側スライドバルブの外周から外
れプラグ側スライドバルブの外周に移動し、そしてバル
ブ押杆の頭部に設けたシールリングがプラグ側スライド
バルブの内周から外れソケット側スライドバルブの内周
に移動することになり、前記シールリングは高圧流体に
晒されない。
【0011】また、ソケットとプラグの接続に際し、ソ
ケット内に残圧がある場合でも、残圧によるソケット側
スライドバルブへ加わる反力はプラグ側スライドバルブ
の後退により相殺されるので、プラグ側スライドバルブ
の後退により圧縮されるばねの弾発力に抗するだけの力
でソケット本体にプラグ本体を挿入でき、挿入が進むに
つれてプラグ側スライドバルブの後退により圧縮される
ばねの弾発力が強くなるが、挿入の過程でソケット側ス
ライドバルブの先端がバルブ押杆の頭部から離れ始めて
ソケット内の流路の開口部が開き始め、且つ、プラグ本
体の先端部がプラグ側スライドバルブの先端から離れ始
めてプラグ内の流路の開口部も開き始めたとき、ソケッ
ト内の残圧が僅かに開いた両開口部を通ってプラグ側へ
逃げ、これによってソケット側補助ホルダーが圧縮して
いたばねの弾発力を受けて後退し、これにより該ばねが
伸びてソケット側スライドバルブに対する付勢力が弱く
なり、ソケット側スライドバルブは前記付勢力が弱くな
ったばねを圧縮するだけの力で後退するので、ソケット
とプラグの接続が容易となる。
【0012】また、プラグ内にのみ残圧があるとき、プ
ラグ側補助ホルダーが残圧を受けてプラグ側スライドバ
ルブとの間に介装されたばねを圧縮して前進した位置に
あり、プラグ側スライドバルブは圧縮され弾発力が強く
なったばねに付勢された状態で前進した位置に保持され
ている。この状態でソケットとプラグを接続するために
ソケット本体内にプラグ本体を挿入すると、プラグ本体
の先端とソケット側補助バルブの先端が当接して、プラ
グ本体の先端によりソケット側補助バルブが押されて後
退する。同時に、プラグ側スライドバルブの先端とソケ
ット側スライドバルブの先端が当接し、ソケット側スラ
イドバルブは、ソケット側スライドバルブを前進方向に
付勢するばねの弾発力より強い弾発力を有するようにな
ったばねで付勢されているプラグ側スライドバルブの先
端に押されて後退し、これによりプラグ側スライドバル
ブはプラグ本体とともにソケット本体内に入りプラグ側
スライドバルブの先端がソケットのバルブ押杆の頭部の
外周に嵌合する。同時にまた、ソケットのバルブ押杆の
頭部先端とプラグ側補助バルブの先端が当接し、プラグ
側補助バルブがソケットの固定されているバルブ押杆の
頭部先端に押されて後退し、バルブ押杆の頭部先端がプ
ラグ側スライドバルブの内周に嵌合する。
【0013】この挿入を更に続けると、プラグ側スライ
ドバルブの先端に押されて後退するソケット側スライド
バルブを付勢しているばねが圧縮されて弾発力が強くな
ってプラグ側スライドバルブを押し返すようになり、ソ
ケット側スライドバルブがプラグ本体の先端部の内周に
嵌合する。そして、プラグ本体部内周に設けたシールリ
ングがソケット側スライドバルブの外周上に達し、且
つ、バルブ押杆の頭部に設けたシールリングがプラグ側
スライドバルブの内周上に達してから、前記後退するソ
ケット側補助バルブがソケット側スライドバルブの係合
突部に係合して後退させてソケット側スライドバルブの
先端とバルブ押杆の頭部との間の開口部を開口させると
ともに、同時に後退するプラグ側補助バルブがプラグ側
スライドバルブの係合突部に係合して後退させてプラグ
本体の先端部とプラグ側バルブホルダーの先端との間の
開口部を開口させるので、前記プラグ本体部内周に設け
たシールリング及びバルブ押杆の頭部に設けたシールリ
ングはプラグ内に残っている高圧流体に晒されず、ま
た、前記ソケットとプラグの分離時にも、ソケット側ス
ライドバルブの先端とバルブ押杆の頭部との間の開口部
とプラグ本体の先端部とプラグ側バルブホルダーの先端
との間の開口部が閉じた後に、プラグ本体部内周に設け
たシールリングがソケット側スライドバルブの外周から
外れプラグ側スライドバルブの外周に移動し、そしてバ
ルブ押杆の頭部に設けたシールリングがプラグ側スライ
ドバルブの内周から外れソケット側スライドバルブの内
周に移動することになり、前記シールリングは高圧流体
に晒されない。
【0014】また、ソケットとプラグの接続に際し、プ
ラグ内に残圧がある場合でも、残圧によるプラグ側スラ
イドバルブへ加わる反力はソケット側スライドバルブの
後退により相殺されるので、ソケット側スライドバルブ
の後退により圧縮されるばねの弾発力に抗するだけの力
でソケット本体にプラグ本体を挿入でき、挿入が進むに
つれてソケット側スライドバルブの後退により圧縮され
るばねの弾発力が強くなるが、挿入の過程でソケット側
スライドバルブの先端がバルブ押杆の頭部から離れ始め
てソケット内の流路の開口部が開き始め、且つ、プラグ
本体の先端部がプラグ側スライドバルブの先端から離れ
始めてプラグ内の流路の開口部も開き始めたとき、プラ
グ内の残圧が僅かに開いた両開口部を通ってソケット側
へ逃げ、これによってプラグ側補助ホルダーが圧縮して
いたばねの弾発力を受けて後退し、これにより該ばねが
伸びてプラグ側スライドバルブに対する付勢力が弱くな
り、プラグ側スライドバルブは前記付勢力が弱くなった
ばねを圧縮するだけの力で後退するので、ソケットとプ
ラグの接続が容易となる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1乃至図4は本発明に係る管継
手の実施の形態の一例を示すものであり、同図におい
て、1はソケット、2はソケット1に接続されるプラグ
である。
【0016】前記ソケット1にあっては、次のような構
成となっている。外側から、筒状のソケット本体3、筒
状のソケット側バルブホルダー4、バルブ押杆5の順で
同心上に所定の間隔をあけて嵌合し、ナット5aにより
バルブ押杆5を固定したバルブホルダー4の後部側が流
通孔6を有するソケットアダプタ7とソケット本体3と
によって一体に固定されている。ソケット本体3とソケ
ット側バルブホルダー4との間及びソケット本体3とソ
ケットアダプタ7との間にはシールリング8,8とバッ
クアップリング8a,8aが装着されている。
【0017】前記ソケット側バルブホルダー4とバルブ
押杆5の間に流路9が形成され、ソケット側バルブホル
ダー4には流路9とソケットアダプタ7の流通孔6とを
連通する連通孔10が形成されている。ソケット側バル
ブホルダー4はバルブ押杆5より短く形成され、バルブ
押杆5の先端にはソケット側バルブホルダー4の内径と
同径の外径を有する頭部11が形成されている。
【0018】前記ソケット側バルブホルダー4の内側に
は、筒状のソケット側スライドバルブ13の後部側が軸
方向に摺動自在に嵌合しており、その先端とバルブ押杆
5の頭部11との間に前記流路9の開口部12が形成さ
れ、ソケット側スライドバルブ13が前進してその先端
が前記バルブ押杆5の頭部11の内側段部11aに当接
することにより前記開口部12を閉じ、後退して開くよ
うになっている。
【0019】ソケット側バルブホルダー4の内周面には
ソケット側バルブホルダー4とソケット側スライドバル
ブ13との間をシールするシールリング15とバックア
ップリング15aが装着されている。
【0020】前記ソケット側スライドバルブ13の外周
には、後述するソケット側補助バルブの内周段部が係合
する係合突部16が形成してある。前記ソケット側バル
ブホルダー4とソケット側スライドバルブ13との間に
は、ソケット側スライドバルブ13を前進方向に付勢す
るばね14が介装されている。
【0021】前記ソケット本体3とバルブ押杆5の間に
は、前進時に前記ソケット側スライドバルブ13とバル
ブ押杆5の頭部11に跨がるように嵌合し後退してバル
ブ押杆5の頭部11から外れソケット側スライドバルブ
13の外周に移動する筒状のソケット側補助バルブ17
が摺動自在に嵌合している。また、補助バルブ17は、
外周に形成された傾斜面がソケット本体3の内周面に形
成された傾斜面に当接して図1に示す前進位置に位置決
めされる。そして、補助バルブ17は後述するところの
所定距離後退した後にその内周段部17aが前記ソケッ
ト側スライドバルブ13の外周に形成された係合突部1
6に係合してソケット側スライドバルブ13を後退させ
るようになっている。
【0022】このソケット側補助バルブ17の内周面に
は前進時にソケット側スライドバルブ13及びバルブ押
杆5との間をシールする2つのシールリング18,19
とバックアップリング18a,19aが設けてある。ま
たソケット側補助バルブ17には、ソケット側補助バル
ブ17の移動を容易にするために、ソケット側補助バル
ブ17とスライドバルブ13とソケット側バルブホルダ
ー4とソケット本体3により囲まれた空間と外部とを連
通する通孔20が形成されている。前記ソケット側バル
ブホルダー4とソケット側補助バルブ17との間にはソ
ケット側補助バルブ17を前進方向に付勢するばね21
が介装されている。
【0023】前記ソケット本体3には、ソケット1に挿
入されたプラグ2を固定する施錠機構22が設けられて
いる。本例では施錠機構22として、ソケット本体3に
求遠心方向に出没自在に設けられたロックボール23
と、ソケット本体3の外周に摺動自在に嵌合し前記ロッ
クボール23を遠心方向に押し出されるのを阻止するス
リーブ24と、スリーブ24を前進方向に付勢するばね
25とから構成されたものが採用されている。また、ソ
ケット本体3には前記スリーブ24が該ソケット本体3
から抜け出さないためのボール23aが求遠心方向に出
没自在に設けられている。
【0024】前記プラグ2にあっては、次のような構成
となっている。
【0025】外側から筒状のプラグ本体26、筒状のプ
ラグ側バルブホルダー29の順で同心上に所定の間隔を
あけて嵌合し、プラグ側バルブホルダー29がプラグ本
体26と流通孔27を有するプラグアダプタ28とによ
って一体に固定されている。更に詳細には、前記プラグ
本体26はその先端部の内径は前記ソケット1のバルブ
押杆5の頭部11の外径とほぼ同径となっており、その
奥部が先端部の内径より大径となっている。このプラグ
本体26の奥部大径部内に、その先端の開口部内径が同
じく前記ソケット1のバルブ押杆5の頭部11の外径と
ほぼ同径となっている前記筒状のプラグ側バルブホルダ
ー29がプラグ本体26の内周面と所定の間隔をあけて
嵌合し、その一端が前記プラグ本体26と前記プラグア
ダプタ28とによって一体に固定されている。プラグ本
体26とプラグアダプタ28との間及びバルブホルダー
29とプラグアダプタ28との間にはシールリング3
0,30とバックアップリング30a,30aが装着さ
れている。
【0026】前記プラグ本体26とバルブホルダー29
の間に流路31が形成され、プラグアダプタ28には流
路31とプラグアダプタ28の流通孔27とを連通する
連通孔32が形成されている。前記プラグ側バルブホル
ダー29はプラグ本体26よりも短く形成され、プラグ
本体26内にてプラグ本体26の先端部とプラグ側バル
ブホルダー29の先端との間に前記流路31の開口部3
3が形成されている。また、前記プラグ本体26及びプ
ラグ側バルブホルダー29内には、外径を前記バルブ押
杆5の頭部11の外径とほぼ同径とし、前進してその外
周面で開口部33を閉じ、後退して開く筒状のプラグ側
スライドバルブ34が軸方向に摺動自在に嵌合してい
る。このプラグ側スライドバルブ34はプラグアダプタ
28との間に介装されたばね35により前進方向に付勢
されている。
【0027】プラグ側スライドバルブ34は、その後端
部近くの外周に形成された傾斜面34aがプラグ側バル
ブホルダー29の内周に形成された傾斜面29aにばね
35により付勢されて当接し、図1に示す前進位置に位
置決めされて流路31の開口部33を閉じている。前記
プラグアダプタ28には、プラグ側スライドバルブ34
の移動を容易にするために、プラグ側スライドバルブ3
4とプラグ側バルブホルダー29とプラグアダプタ28
により囲まれた空間と外部とを連通する通孔36が形成
されている。
【0028】前記プラグ本体26の先端部内周にはプラ
グ側スライドバルブ34との間をシールするシールリン
グシールリング37とバックアップリング37aが設け
てあり、また前記プラグ側バルブホルダー29の内周に
も同様にプラグ側スライドバルブ34との間をシールす
るシールリング38とバックアップリング38aが設け
てある。また、前記プラグ本体26の外周には前記ソケ
ット本体3に設けたロックボール23が係合する係合溝
39が形成されている。
【0029】そして、前記ソケット1とプラグ2の接続
時に、ソケット本体3内に挿入するプラグ本体26の先
端に押されてソケット側補助バルブ17がばね21の付
勢力に抗して後退し、プラグ本体26の先端部がソケッ
ト1のソケット側スライドバルブ13の外周に嵌合しプ
ラグ本体26の先端部内周に設けた前側のシールリング
37とバックアップリング37aがソケット1のソケッ
ト側スライドバルブ13の外周上に達し、且つ、ソケッ
ト1のソケット側スライドバルブ13の先端がプラグ本
体26内に開口する流路31の開口部33に達する前の
時点で、ソケット側補助バルブ17の内周段部17aが
前記ソケット側スライドバルブ13の外周に形成された
係合突部16に係合してソケット側スライドバルブ13
を後退させバルブ押杆5の頭部11とソケット側スライ
ドバルブ13の先端との間の開口部12を開口させると
ともに、プラグ本体26に挿入するソケット1のバルブ
押杆5に押されてプラグ本体26内のプラグ側スライド
バルブ34がばね35の付勢力に抗して後退し、プラグ
本体26の内周面に開口する流路31の開口部33を開
口させ、ソケット1とプラグ2の接続時にソケット1の
前記流路9の開口部12とプラグ本体26の前記流路3
1の開口部33とが連通するようになっている。
【0030】このような管継手において、ソケット1と
プラグ2が分離した状態にあるとき、ソケット1にあっ
ては、ソケット側スライドバルブ13がばね14に付勢
されて前進し、その先端が前記バルブ押杆5の頭部11
の内側段部11aに当接し、該頭部11とソケット側バ
ルブホルダー4の先端との間に形成されている開口部1
2を閉じ、そして、ソケット側補助バルブ17がばね2
1に付勢されて前進し、前記ソケット側スライドバルブ
13とバルブ押杆5の頭部11に跨がるように嵌合し、
ソケット側補助バルブ17とソケット側スライドバルブ
13とバルブ押杆5の頭部11との間はシールリング1
8,19とバックアップリング18a,19aでシール
されている。一方、プラグ2にあっては、プラグ側スラ
イドバルブ34は、その後端部近くの外周に形成された
傾斜面34aがプラグ側バルブホルダー29の内周に形
成された傾斜面29aにばね35により付勢されて当接
し、図1に示す前進位置に位置決めされて流路31の開
口部33を閉じている(図1)。
【0031】前記プラグ1とソケット2との接続は次の
動作により行われる。
【0032】プラグ本体26の先端をソケット1のソケ
ット側補助バルブ17に突き当てて該ソケット本体3内
に挿入すると、先ず、プラグ本体26の先端に押されて
ソケット側補助バルブ17が後退し、プラグ本体26の
先端部がソケット1のバルブ押杆5の頭部11に嵌合す
る。このときソケット1のソケット側スライドバルブ1
3はその先端がバルブ押杆5の頭部11の内側段部11
aに当接し、該頭部11とソケット側スライドバルブ1
3の先端の間に形成されている開口部12を閉じた状態
にあり、この状態でソケット側補助バルブ17が後退す
るので、この状態で補助バルブ17の内周面に設けられ
ソケット側補助バルブ17とバルブ押杆5の頭部11と
の間をシールしていたシールリング18とバックアップ
リング18aは流路9内の高圧流体に晒されないでソケ
ット側スライドバルブ13の外周上に移動する(図
2)。
【0033】プラグ本体26の先端を更に挿入すると、
プラグ本体26の先端部がソケット1のソケット側スラ
イドバルブ13の外周に嵌合し、プラグ本体26の先端
部内周の前側に設けたシールリング37とバックアップ
リング37aがソケット1のソケット側スライドバルブ
13の外周をシールする位置に達する。このときソケッ
ト1のソケット側スライドバルブ13はまだその先端が
バルブ押杆5の頭部11の内側段部11aに当接し、該
頭部11とソケット側スライドバルブ13の先端の間に
形成されている開口部12を閉じた状態にあり、この状
態でプラグ本体26の先端部内周の前側に設けたシール
リング37とバックアップリング37aがソケット側ス
ライドバルブ13の外周をシールする位置に達するの
で、シールリング37とバックアップリング37aは流
路9内の高圧流体に晒されないでソケット側スライドバ
ルブ13の外周上に移動する。同時に、プラグ2のプラ
グ側スライドバルブ34はバルブ押杆5の頭部11に押
されて後退する。(図3)プラグ本体26の先端を更に
挿入すると、ソケット1のソケット側スライドバルブ1
3の先端がプラグ本体26の内周面に開口する流路31
の開口部33に達する前の時点で、ソケット側補助バル
ブ17の内周段部17aが前記ソケット側スライドバル
ブ13の外周に形成された係合突部16に係合し、これ
によりソケット側スライドバルブ13が後退し、バルブ
押杆5の頭部11とソケット側スライドバルブ13の先
端との間の開口部12が開口する。また、プラグ本体2
6に挿入するソケット1のバルブ押杆5に押されてプラ
グ本体26内のプラグ側スライドバルブ34が後退する
ことによりプラグ本体26の内周面に開口する流路31
の開口部33が開口して、ソケット1とプラグ2の接続
時にソケット1の前記流路9の開口部12とプラグ本体
26の前記流路31の開口部33とが連通する。このよ
うに、ソケット側補助バルブ17のシールリング18と
バックアップリング18a及びプラグ本体26の先端部
内周の前側に設けたシールリング37とバックアップリ
ング37aがソケット1のソケット側スライドバルブ1
3の外周に達してから、バルブ押杆5の頭部11とソケ
ット側スライドバルブ13の先端との間の開口部12が
開口することになり、前記シールリング18,37とバ
ックアップリング18a,37aは高圧流体に晒されな
い。この状態になったとき、ソケット本体3に設けられ
たロックボール23がプラグ本体26の係合溝39に係
合し、スリーブ24により遠心方向への押し出しが阻止
されてプラグ1とソケット2とがロックされる(図
4)。
【0034】また、前記ソケット1とプラグ2の分離時
にも、ソケット1のスリーブ24をばね25の付勢力に
抗して図中左方向に移動させてプラグ2とのロックを解
除させると、ソケット側補助バルブ17とソケット側ス
ライドバルブ13がばね21,14に付勢されて前進し
てバルブ押杆5の頭部11とソケット側スライドバルブ
13の先端との間の開口部12を閉じた後に、プラグ本
体26の先端部内周の前側に設けたシールリング37と
バックアップリング37aがソケット1のソケット側ス
ライドバルブ13の外周から外れるとともに、ソケット
側補助バルブ17のシールリング18とバックアップリ
ング18aが押杆5の頭部11に移動することになり、
前記シールリング18,37とバクアップリング18
a,37aは高圧流体に晒されない。
【0035】次に、本発明に係る管継手の実施の形態の
他例を図5乃至図12に基づいて詳細に説明する。な
お、この実施の形態の説明において上記実施の形態と同
様の部位には同一の符号を付して重複した説明を省略す
る。
【0036】本例で示す管継手のソケット1にあって
は、外側から、筒状のソケット本体3、筒状のソケット
側バルブホルダー44、バルブ押杆42の順で同心上に
所定の間隔をあけて嵌合し、ナット42bによりバルブ
押杆42を固定したソケット側バルブホルダー44の後
部側が流通孔6を有するソケットアダプタ7とソケット
本体3とで一体に固定されている。ソケット本体3とソ
ケット側バルブホルダー44との間及びソケット本体3
とソケットアダプタ7との間にはシールリング8,8と
バックアップリング8a,8aが装着されている。前記
ソケット側バルブホルダー44とバルブ押杆42との間
に流路9が形成され、ソケット側バルブホルダー44に
は流路9とソケットアダプタ7の流通孔6とを連通する
連通孔10が形成されている。
【0037】前記バルブ押杆42の先端には大径の頭部
42bが形成され、その外周にはシールリング61とバ
ックアップリング61aが装着されている。このバルブ
押杆42の頭部42aの外径は後述するソケット側補助
ホルダー46の内径と同径となっている。
【0038】前記ソケット側バルブホルダー44には軸
方向に延びる案内筒部44aが形成されており、該案内
筒部44a内には、筒状のソケット側補助ホルダー46
が軸方向に摺動自在に嵌合している。このソケット側補
助ホルダー46は、その後端面が前記ソケット側バルブ
ホルダー44の内周段部44bに当接することによりそ
の後退位置が規制されている。また前記案内筒部44a
の先端内周面にはソケット側補助ホルダー46が後退位
置から所定距離を移動した時点でソケット側補助ホルダ
ー46の先端に係止し、その前進位置を規制するストッ
プリング44cが設けられている。
【0039】ソケット側補助ホルダー46内には、筒状
のソケット側スライドバルブ40の後端側が軸方向に摺
動自在に嵌合し、そしてその先端部内周面が前記バルブ
押杆42の頭部42aの外周に摺動自在に嵌合してい
る。このソケット側スライドバルブ40の先端と前記バ
ルブ押杆42の頭部42aとの間に前記流路9の開口部
12が形成され、ソケット側スライドバルブ40が前進
してその先端部がバルブ押杆42の頭部42aの外周に
嵌合することにより前記開口部12が閉じ、後退して開
くようになっている。
【0040】前記ソケット側スライドバルブ40の先端
側内周には、前進時に頭部42aの内側段部42cに係
合する段部40aが形成されている。また、ソケット側
スライドバルブ40の外周には係合突部40bが設けら
れており、この係合突部40bの内側段部とソケット側
補助ホルダー46との間にはソケット側スライドバルブ
40を前進方向に付勢するばね51が介装されている。
前記ソケット側補助ホルダー46の内外周面にはそれぞ
れソケット側バルブホルダー44及びソケット側スライ
ドバルブ40との間をシールするシールリング62,6
3とバックアップリング62a,63aが装着されてい
る。
【0041】前記ソケット本体3とソケット側スライド
バルブ40との間には、ばね52で付勢され前進し、後
退時に所定距離後退した位置でソケット側スライドバル
ブ40の外周に設けた前記係合突部40bの外側段部に
係合して該ソケット側スライドバルブ40を後退させ前
記開口部12を開口させるソケット側補助バルブ48が
摺動自在に嵌合している。
【0042】該ソケット側補助バルブ48の先端には前
記ソケット側スライドバルブ40の先端部外周に摺動自
在に嵌合する内向き鍔状の頭部48aが形成されてお
り、ソケット側補助バルブ48の後退時に該頭部48a
の内側段部が前記ソケット側スライドバルブ40の外周
に設けた係合突部40bに係合するようになっている。
また、前記ソケット側補助バルブ48を前進方向に付勢
するばね50は前記ソケット側バルブホルダー44と頭
部48aの内側段部との間に介装されている。またソケ
ット側補助バルブ48は、外周に形成された傾斜面48
bがソケット本体3の内周に形成された傾斜面3aにば
ね52により付勢されて当接し、それ以上の前進移動が
規制されている。
【0043】次にプラグ2の構成を説明する。プラグ2
は、外側から筒状のプラグ本体26、筒状のプラグ側バ
ルブホルダー45の順で同心上に所定の間隔をあけて嵌
合し、プラグ側バルブホルダー45がプラグ本体26と
流通孔27を有するプラグアダプタ28とで一体に固定
されている。
【0044】更に詳細には、前記プラグ本体26は、そ
の先端部26aの内径が前記ソケット1のソケット側補
助バルブ48の先端部に形成された頭部48aの内径と
ほぼ同径となっており、その奥部が先端部26aの内径
より大径となっている。このプラグ本体26の奥部大径
部内に、その先端の開口部内径が前記ソケット側補助バ
ルブ48の頭部48aの内径とほぼ同径となっているプ
ラグ側バルブホルダー45がプラグ本体26の内周面と
の間に所定の間隔をあけて嵌合し、その一端が前記プラ
グ本体26とプラグアダプタ28とによって一体に固定
されている。プラグ本体26とプラグアダプタ28との
間にはシールリング30とバックアップリング30aが
装着されている。
【0045】前記プラグ本体26とプラグ側バルブホル
ダー45との間に流路31が形成され、プラグアダプタ
28には流路31とプラグアダプタ28の流通孔27と
を連通する連通孔32が形成されている。前記プラグ側
バルブホルダー45はプラグ本体26よりも短く形成さ
れ、プラグ本体26内にてプラグ本体26の先端部26
aとプラグ側バルブホルダー45の先端との間に前記流
路31の開口部33が形成されている。
【0046】前記プラグアダプタ28には、前記プラグ
側バルブホルダー45の内周面と所定の間隔をあけて軸
方向に延びるプラグ本体よりも短い案内筒部28aが同
心上に形成されており、前記プラグ側バルブホルダー4
5と案内筒部28aとの間に筒状のプラグ側補助ホルダ
ー47が軸方向に摺動自在に嵌合している。このプラグ
側補助ホルダー47は、その後端面が前記プラグアダプ
タ28の内周段部28bに当接することによりその後退
位置が規制されている。プラグ側補助ホルダー45の内
外周面にはそれぞれプラグ側バルブホルダー45及び案
内筒部28aとの間をシールするシールリング65,6
6とバックアップリング65a,66aが装着されてい
る。
【0047】前記プラグ本体26及びプラグ側バルブホ
ルダー45内には、プラグ側補助ホルダー47との間に
介装されたばね53により前進方向に付勢され前進して
その外周面で前記開口部33を閉じ、後退してプラグ本
体26の先端部26aの内側角部26bから離れ開口部
33を開く筒状のプラグ側スライドバルブ41が軸方向
に摺動自在に嵌合している。このプラグ側スライドバル
ブ41は、外周面に形成された傾斜面41aがプラグ側
バルブホルダー45の内周面に形成された傾斜面45a
にばね53により付勢されて当接し図5に示す前進位置
に位置決めされて流路31の開口部33を閉じている。
このプラグ側スライドバルブ41の内径は前記ソケット
本体3のバルブ押杆42の頭部42aの外径と同径とな
っている。
【0048】また、案内筒部28の外周には、後退する
プラグ側スライドバルブ41の後端に当接し、その後退
位置を規制する段部28cが形成されている。前記プラ
グ本体26の先端部内周及びプラグ側バルブホルダー4
5の先端部内周にはそれぞれプラグ側スライドバルブ4
1との間をシールするシールリング64,38とバック
アップリング64a,38aが装着されている。
【0049】更に、前記案内筒部28a内には、先端部
をプラグ側スライドバルブ41内へ突出させたプラグ側
補助バルブ43が軸方向に摺動自在に嵌合し、その後端
とプラグアダプタ28との間に介装したばね54により
前進方向に付勢されている。このプラグ側補助バルブ4
3は、その先端にプラグ側スライドバルブ41の先端部
内径とほぼ同径の外径の頭部43aが形成されており、
プラグ側補助バルブ43の後退時に、所定距離後退した
位置で前記頭部43aの内側段部43cがプラグ側スラ
イドバルブ41の内周に設けた係合突部41bに係合し
てプラグ側スライドバルブ41を後退させ前記開口部3
3を開くようになっている。また、プラグ側補助バルブ
43は、外周面に形成された傾斜面43bが案内筒部2
8aの内周面に突出するように設けられたストップボー
ル49にばね54により付勢されて当接し図5に示す前
進位置に位置決めされている。
【0050】そして前記ソケット1とプラグ2の接続時
に、ソケット本体3内に挿入するプラグ本体26の先端
がソケット側補助バルブ48を押して後退させソケット
側スライドバルブ40の内周に嵌合し、プラグ本体26
内に挿入されるソケット1のバルブ押杆42の頭部42
aがプラグ側補助バルブ43を押して後退させてプラグ
側スライドバルブ41の内周に嵌合し、プラグ本体26
の先端部内周に設けたシールリング64がソケット側ス
ライドバルブ40の外周上に及びソケット1のバルブ押
杆42の頭部42aに設けたシールリング61がプラグ
側スライドバルブ41の内周上に達してから、前記後退
するソケット側補助バルブ48がソケット側スライドバ
ルブ40の係合突部40bに係合して後退させて開口部
12を開くとともに、同時に後退するプラグ側補助バル
ブ43がプラグ側スライドバルブ41の係合突部41b
に係合して後退させることにより、プラグ側スライドバ
ルブ41の先端がプラグ本体26の先端部26aの内側
角部26bから離れ開口部33を開き、ソケット1とプ
ラグ2の接続時にソケット本体3の前記流路9の開口部
12とプラグ本体26の前記流路31の開口部33とが
連通するようになっている。なお、この管継手では、ソ
ケット側スライドバルブ40を前進方向に付勢するばね
51とプラギ側スライドバルブ41を前進方向に付勢す
るばね53はほぼ同じばね定数を有し、ソケット1とプ
ラグ2を分離した状態で、各々の流路9,31内に残圧
がない場合に、ばね51,53はほぼ同じ長さL1にな
っている(図5参照)。したがって、その状態では、ば
ね51によりソケット側スライドバルブ40を前方(図
5の右方)へ付勢する力は、ばね53によりプラグ側ス
ライドバルブ41を前方(同図の左方)へ付勢する力と
ほぼ同じである。
【0051】このような管継手において、ソケット1と
プラグ2が分離した状態にありかつソケット1及びプラ
グ2のいずれの流路内にも残圧がない場合、ソケット1
にあっては、図5に示すように、ソケット側スライドバ
ルブ40がばね51により付勢されて前進位置にあり、
その段部40aがバルブ押杆42の頭部42aの内側段
部42bに当接し、開口部12が閉じていると共に、シ
ールリング61とバックアップリング61aがソケット
側スライドバルブ40の先端部内周面上にあってソケッ
ト側スライドバルブ40と頭部42aとの間をシールし
ている。
【0052】他方、プラグ2にあっては、プラグ側スラ
イドバルブ41がばね53により付勢されて前進位置に
あり、その先端部外周面がプラグ本体26の先端部26
aの内周面に嵌合し、流路31の開口部33が閉じてい
ると共に、シールリング64とバックアップリング64
aがプラグ側スライドバルブ41の先端部外周面上にあ
ってプラグ本体26の先端部26aとプラグ側スライド
バルブ41の間をシールしている。
【0053】次に、ソケット1とプラグ2を接続する際
の動作について説明する。まず、両者を分離した状態
で、ソケット1の流路9内に残圧があり、プラグ2の流
路31内には残圧がない場合の動作を図5乃至図9に基
づいて説明する。ソケット1とプラグ2が分離した状態
において、ソケット側補助ホルダー46が残圧によりソ
ケット側スライドバルブ40との間に介装されたばね5
1を圧縮して前進した位置にあり、ソケット側スライド
バルブ40は圧縮され弾発力が強くなったばね51に付
勢されその先端がソケットのバルブ押杆42の頭部42
aに圧接した状態にある。このときのばね51の長さは
L2で、L2<L1である。一方、プラグ2内のプラグ
側補助ホルダー47はばね53により付勢されて後退位
置にある(図6)。この状態で、プラグ2のプラグ本体
26をソケット1のソケット本体3内に挿入していく。
【0054】この挿入の初期段階では、プラグ本体26
の先端部26a先端とソケット側補助バルブ48の頭部
48a先端が当接して、プラグ本体26によりソケット
側補助バルブ48が押されて後退し、プラグ本体26の
先端部26aがソケット側スライドバルブ40の外周に
嵌合しシールリング64がソケット側スライドバルブ4
0の先端部外周面上に移る。同時に、ソケット側スライ
ドバルブ40の先端とプラグ側スライドバルブ41の先
端及びソケット2のバルブ押杆42の頭部42a先端と
プラグ側補助バルブ43の頭部43a先端が当接し、プ
ラグ側スライドバルブ41は、プラグ側スライドバルブ
41を前進方向に付勢するばね53の弾発力より強い弾
発力を有するようになったばね51で付勢されているソ
ケット側スライドバルブ40の先端に押されて後退し、
またプラグ側補助バルブ43もソケット1の固定されて
いるバルブ押杆42の頭部42a先端に押されて後退
し、ソケット側スライドバルブ40の先端及びソケット
1のバルブ押杆42の頭部42a先端がプラグ本体26
内に挿入される。このときのばね53の長さはL3であ
り、L3>L2である(図7)。
【0055】この挿入を更に続けると、ソケット側スラ
イドバルブ40の先端に押されて後退するプラグ側スラ
イドバルブ41を付勢しているばね53が圧縮されて弾
発力が強くなってソケット側スライドバルブ40を押し
返すようになり、ソケット1の固定されているバルブ押
杆42だけがプラグ側補助バルブ43を押してプラグ本
体26内に挿入されることにより、バルブ押杆42の頭
部42aがプラグ側スライドバルブ41の内周に嵌合す
る。そして、プラグ本体26の先端部26a内周に設け
たシールリング64とバックアップリング64aがソケ
ット側スライドバルブ40の外周上に達し、且つ、バル
ブ押杆42の頭部42aに設けたシールリング61とバ
ックアップリング61aがプラグ側スライドバルブ41
の内周上に達してから、前記プラグ本体26に押されて
後退するソケット側補助バルブ48の頭部48aの内側
段部がソケット側スライドバルブ40の係合突部40b
の外側段部に係合し、また同時に後退するプラグ側補助
バルブ43の頭部43aの内側段部43cがプラグ側ス
ライドバルブ41の係合突部41bに係合する。このと
きのばね51の長さはL4であり、L4<L2である
(図8)。
【0056】更に挿入を続けると前記後退するソケット
側補助バルブ48がソケット側スライドバルブ40を後
退させてソケット側スライドバルブ40の先端とバルブ
押杆42の頭部42aとの間の開口部12を開口させる
とともに、同時に後退するプラグ側補助バルブ43がプ
ラグ側スライドバルブ41を後退させてプラグ本体26
の先端部26aとプラグ側バルブホルダー45の先端と
の間の開口部33を開口させる。
【0057】このように、両開口部12、33が連通し
た状態で、ソケット1のスリーブ24及びソケット本体
3に円周方向にほぼ等間隔に配置した複数のロックボー
ル23が、プラグ本体26の先端近くの外周にロックボ
ール23に対応して円周方向に設けられた複数の係合溝
39に係合し、ソケット1とプラグ2の接続が完了す
る。このときのばね51の長さはL5(L5>L4)で
あり、ばね53の長さはL6(L6<L5)である(図
9)。
【0058】このように、前記プラグ本体26の先端部
26a内周に設けたシールリング64及びバルブ押杆4
2の頭部42aの外周に設けたシールリング61はソケ
ット1内に残っている高圧流体に晒されることなくソケ
ット1とプラグ2の接続が完了する。 また、前記ソケ
ット1とプラグ2の分離時にも、ソケット側スライドバ
ルブ40の先端とバルブ押杆42の頭部42aとの間の
開口部12とプラグ本体26の先端部26aとプラグ側
バルブホルダー45の先端との間の開口部33が閉じた
後に、プラグ本体26内周に設けたシールリング64が
ソケット側スライドバルブ40の外周から外れプラグ側
スライドバルブ41の外周に移動し、そしてバルブ押杆
42の頭部42aに設けたシールリング61がプラグ側
スライドバルブ41の内周から外れソケット側スライド
バルブ40の内周に移動することになり、前記シールリ
ング61、64は高圧流体に晒されない。
【0059】また、ソケット1とプラグ2の接続に際
し、ソケット1内の残圧によるソケット側スライドバル
ブ40へ加わる反力はプラグ側スライドバルブ41の後
退により相殺されるので、プラグ側スライドバルブ41
の後退により圧縮されるばね53の弾発力に抗するだけ
の力でソケット本体3にプラグ本体26を挿入できる。
そして、ソケット本体3へのプラグ本体26の挿入が進
むにつれてプラグ側スライドバルブ41の後退により圧
縮されるばね53の弾発力が強くなるが、挿入の過程で
ソケット側スライドバルブ40の先端がバルブ押杆42
の頭部42aから離れ始めてソケット1内の流路9の開
口部12が開き始め、且つ、プラグ本体26の先端部2
6aがプラグ側スライドバルブ41の先端から離れ始め
てプラグ26内の流路31の開口部33も開き始めたと
き、ソケット1内の残圧が僅かに開いた両開口部12、
33を通ってプラグ2側へ逃げ、これによってソケット
側補助ホルダー46が圧縮していたばね51の弾発力を
受けて後退し、これにより該ばね51が伸びてソケット
側スライドバルブ40に対する付勢力が弱くなり、ソケ
ット側スライドバルブ40は前記付勢力が弱くなったば
ね51を圧縮するだけの力で後退するので、ソケット1
とプラグ2の接続が容易となる。
【0060】次に、プラグ2の流路31内に残圧があ
り、ソケット1の流路9内には残圧がない場合における
動作を図9乃至図12に基づいて説明する。ソケット1
とプラグ2が分離した状態において、プラグ2内のプラ
グ側補助ホルダー47が残圧を受けてプラグ側スライド
バルブ41との間に介装されたばね53を圧縮して前進
した位置にあり、プラグ側スライドバルブ41は圧縮さ
れ弾発力が強くなったばね53に付勢された状態で前進
した位置に保持されている。他方、ソケット1内のソケ
ット側補助ホルダー46はばね51により付勢されて後
退位置にある。このときのばね53の長さはL7(L7
<L1)である(図10)。
【0061】この状態でソケット1とプラグ2を接続す
るためにソケット本体3内にプラグ本体26を挿入する
と、この挿入の初期段階では、プラグ本体26の先端部
26aの先端とソケット側補助バルブ48の頭部48a
が当接して、プラグ本体26の先端部26aによりソケ
ット側補助バルブ48が押されて後退する。
【0062】同時に、プラグ側スライドバルブ41の先
端とソケット側スライドバルブ40の先端が当接し、ソ
ケット側スライドバルブ40は、ソケット側スライドバ
ルブ40を前進方向に付勢するばね51の弾発力より強
い弾発力を有するようになったばね53で付勢されてい
るプラグ側スライドバルブ41の先端に押されて後退
し、これによりプラグ側スライドバルブ41はプラグ本
体26とともにソケット本体3内に入りプラグ側スライ
ドバルブ41の先端がソケット1のバルブ押杆42の頭
部42aの外周に嵌合する。
【0063】同時にまた、ソケット1のバルブ押杆42
の頭部42a先端とプラグ側補助バルブ43の頭部43
aの先端が当接し、プラグ側補助バルブ43がソケット
1の固定されているバルブ押杆42の頭部42a先端に
押されて後退し、バルブ押杆42の頭部42a先端がプ
ラグ側スライドバルブ41の内周に嵌合し、頭部42a
の外周に装着したシールリング61とバックアップリン
グ61aがプラグ側スライドバルブ41の先端部内周面
上に移る。このとき、ばね53の長さはL7のままであ
り、ばね51の長さはL1からL8に圧縮されている
(図11)。
【0064】この挿入を更に続けると、プラグ側スライ
ドバルブ41の先端に押されて後退するソケット側スラ
イドバルブ40を付勢しているばね51が圧縮されて弾
発力が強くなってプラグ側スライドバルブ41を押し返
すようになり、ソケット側スライドバルブ40がプラグ
本体26の先端部26aの内周に嵌合し、そして、プラ
グ本体部26の先端部26a内周に設けたシールリング
64とバックアップリング64aがソケット側スライド
バルブ40の外周上に達すると、前記プラグ本体26に
押されて後退するソケット側補助バルブ48の頭部48
aの内側段部がソケット側スライドバルブ40の係合突
部40bの外側段部に係合し、また同時に後退するプラ
グ側補助バルブ43の頭部43aの内側段部43cがプ
ラグ側スライドバルブ41の係合突部41bに係合す
る。このときのばね53の長さはL9に圧縮される。
(図12)。
【0065】更に挿入を続けると前記後退するソケット
側補助バルブ48がソケット側スライドバルブ40を後
退させてソケット側スライドバルブ40の先端とバルブ
押杆42の頭部42aとの間の開口部12を開口させる
とともに、同時に後退するプラグ側補助バルブ43がプ
ラグ側スライドバルブ41を後退させてプラグ本体26
の先端部26aとプラグ側バルブホルダー45の先端と
の間の開口部33を開口させる。
【0066】このように、両開口部12、33が連通し
た状態で、ソケット1のスリーブ24及びソケット本体
3に円周方向にほぼ等間隔に配置した複数のロックボー
ル23が、プラグ本体26の先端近くの外周にロックボ
ール23に対応して円周方向に設けられた複数の係合溝
39に係合し、ソケット1とプラグ2の接続が完了す
る。このときのばね51の長さはL5(L5>L4)で
あり、ばね53の長さはL6(L6<L5)である(図
9参照)。
【0067】このように、前記プラグ本体26の先端部
26a内周に設けたシールリング64及びバルブ押杆4
2の頭部42aの外周に設けたシールリング61はプラ
グ2内に残っている高圧流体に晒されることなくソケッ
ト1とプラグ2の接続が完了する。
【0068】また、前記ソケット1とプラグ2の分離時
にも、ソケット側スライドバルブ40の先端とバルブ押
杆42の頭部42aとの間の開口部12とプラグ本体2
6の先端部26aとプラグ側バルブホルダー45の先端
との間の開口部33が閉じた後に、プラグ本体26内周
に設けたシールリング64がソケット側スライドバルブ
40の外周から外れプラグ側スライドバルブ41の外周
に移動し、そしてバルブ押杆42の頭部42aに設けた
シールリング61がプラグ側スライドバルブ41の内周
から外れソケット側スライドバルブ40の内周に移動す
ることになり、前記シールリング61、64は高圧流体
に晒されない。
【0069】また、ソケット1とプラグ2の接続に際
し、プラグ2内の残圧によるプラグ側スライドバルブ4
1へ加わる反力はソケット側スライドバルブ40の後退
により相殺されるので、ソケット側スライドバルブ40
の後退により圧縮されるばね51の弾発力に抗するだけ
の力でソケット本体3にプラグ本体26を挿入でき、挿
入が進むにつれてソケット側スライドバルブ40の後退
により圧縮されるばね51の弾発力が強くなるが、挿入
の過程でソケット側スライドバルブ40の先端がバルブ
押杆42の頭部42aから離れ始めてソケット2内の流
路9の開口部12が開き始め、且つ、プラグ本体26の
先端部26aがプラグ側スライドバルブ41の先端から
離れ始めてプラグ2内の流路31の開口部33も開き始
めたとき、プラグ2内の残圧が僅かに開いた両開口部1
2、33を通ってソケット1側へ逃げ、これによってプ
ラグ側補助ホルダー47が圧縮していたばね53の弾発
力を受けて後退し、これにより該ばね53が伸びてプラ
グ側スライドバルブ41に対する付勢力が弱くなり、プ
ラグ側スライドバルブ41は前記付勢力が弱くなったば
ね53を圧縮するだけの力で後退するので、ソケット1
とプラグ2の接続が容易となる。
【0070】なお、本実施の形態では、シール手段とし
てシールリングとバックアップリングを用いた形態で説
明したがこれに限定されるものではない。
【0071】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明に係る
管継手によれば、ソケットとプラグの接続時に、ソケッ
ト側補助バルブのシールリング及びプラグ本体の先端部
内周の前側に設けたシールリングがソケット側スライド
バルブの外周に達してからバルブ押杆の頭部とソケット
側スライドバルブの先端との間の開口部が開口するの
で、前記シールリングが高圧流体に晒されることを防止
することができ、また、前記ソケットとプラグの分離時
にも、バルブ押杆の頭部とソケット側スライドバルブの
先端との間の開口部が閉じた後にプラグ本体の先端部内
周の前側に設けたシールリングがソケット側スライドバ
ルブの外周から外れるとともに、ソケット側補助バルブ
の2つのシールリングがソケット側スライドバルブとバ
ルブ押杆を跨ぐように移動するので、前記シールリング
が高圧流体に晒されることを防止することができるの
で、前記シールリングが高圧流体に晒されることによる
損傷を確実に防止することができ、耐久性のある管継手
を得ることができる。
【0072】また、請求項2記載の発明に係る管継手に
よれば、ソケット或いはプラグのいずれか一方に残圧が
あるような場合でも、いずれも接続時に、プラグ本体内
周に設けたシールリングがソケット側スライドバルブの
外周上に達し、且つ、バルブ押杆の頭部に設けたシール
リングがプラグ側スライドバルブの内周上に達してか
ら、前記後退するソケット側補助バルブがソケット側ス
ライドバルブの係合突部に係合して後退させてソケット
側スライドバルブの先端とバルブ押杆の頭部との間の開
口部を開口させるとともに、同時に後退するプラグ側補
助バルブがプラグ側スライドバルブの係合突部に係合し
て後退させてプラグ本体の先端部とプラグ側バルブホル
ダーの先端との間の開口部を開口させるので、前記プラ
グ本体内周に設けたシールリング及びバルブ押杆の頭部
に設けたシールリングがソケット内に残っている高圧流
体に晒されることを防止することができ、また、前記ソ
ケットとプラグの分離時にも、ソケット側スライドバル
ブの先端とバルブ押杆の頭部との間の開口部とプラグ本
体の先端部とプラグ側バルブホルダーの先端との間の開
口部が閉じた後に、プラグ本体内周に設けたシールリン
グがソケット側スライドバルブの外周から外れプラグ側
スライドバルブの外周に移動し、そしてバルブ押杆の頭
部に設けたシールリングがプラグ側スライドバルブの内
周から外れソケット側スライドバルブの内周に移動する
ことになるので、前記シールリングがが高圧流体に晒さ
れることを防止することができるので、前記シールリン
グが高圧流体に晒されることによる損傷を確実に防止す
ることができ、耐久性のある管継手を得ることができ
る。
【0073】更に、ソケットとプラグの接続に際し、ソ
ケット内に残圧がある場合でも、残圧によるソケット側
スライドバルブへ加わる反力はプラグ側スライドバルブ
の後退により相殺されるので、プラグ側スライドバルブ
の後退により圧縮されるばねの弾発力に抗するだけの力
でソケット本体にプラグ本体を挿入でき、挿入が進むに
つれてプラグ側スライドバルブの後退により圧縮される
ばねの弾発力が強くなるが、挿入の過程でソケット側ス
ライドバルブの先端がバルブ押杆の頭部から離れ始めて
ソケット内の流路の開口部が開き始め、且つ、プラグ本
体の先端部がプラグ側スライドバルブの先端から離れ始
めてプラグ内の流路の開口部も開き始めたとき、ソケッ
ト内の残圧が僅かに開いた両開口部を通ってプラグ側へ
逃げ、これによってソケット側補助ホルダーが圧縮して
いたばねの弾発力を受けて後退し、これにより該ばねが
伸びてソケット側スライドバルブに対する付勢力が弱く
なり、ソケット側スライドバルブは前記付勢力が弱くな
ったばねを圧縮するだけの力で後退するので、ソケット
とプラグを容易に接続することができ、また、プラグ内
に残圧がある場合でも、残圧によるプラグ側スライドバ
ルブへ加わる反力はソケット側スライドバルブの後退に
より相殺されるので、ソケット側スライドバルブの後退
により圧縮されるばねの弾発力に抗するだけの力でソケ
ット本体にプラグ本体を挿入でき、挿入が進むにつれて
ソケット側スライドバルブの後退により圧縮されるばね
の弾発力が強くなるが、挿入の過程でソケット側スライ
ドバルブの先端がバルブ押杆の頭部から離れ始めてソケ
ット内の流路の開口部が開き始め、且つ、プラグ本体の
先端部がプラグ側スライドバルブの先端から離れ始めて
プラグ内の流路の開口部も開き始めたとき、プラグ内の
残圧が僅かに開いた両開口部を通ってソケット側へ逃
げ、これによってプラグ側補助ホルダーが圧縮していた
ばねの弾発力を受けて後退し、これにより該ばねが伸び
てプラグ側スライドバルブに対する付勢力が弱くなり、
プラグ側スライドバルブは前記付勢力が弱くなったばね
を圧縮するだけの力で後退するので、ソケットとプラグ
を容易に接続することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る管継手の第1の実施の形態を示す
上半部縦断面図である。
【図2】図1に示す管継手の接続過程を示す上半部縦断
面図である。
【図3】図1に示す管継手の接続過程を示す上半部縦断
面図である。
【図4】図1に示す管継手の接続過程を示す上半部縦断
面図である。
【図5】本発明に係る管継手の第2の実施の形態を、ソ
ケット及びプラグのいずれにも残圧がない状態で示す上
半部縦断面図である。
【図6】ソケット側にのみ残圧がある場合における第2
の実施の形態に係る管継手の接続過程を示す上半部縦断
面図である。
【図7】図6の状態に続く管継手の接続過程を示す上半
部縦断面図である。
【図8】図7の状態に続く管継手の接続過程を示す上半
部縦断面図である。
【図9】図8の状態に続く管継手の接続完了状態を示す
上半部縦断面図である。
【図10】プラグ側にのみ残圧がある場合における第2
の実施の形態に係る管継手の接続過程を示す上半部縦断
面図である。
【図11】図10の状態に続く管継手の接続過程を示す
上半部縦断面図である。
【図12】図11の状態に続く管継手の接続過程を示す
上半部縦断面図である。
【符号の説明】
1 ソケット 2 プラグ 3 ソケット本体 3a 傾斜面 4 ソケット側バルブホルダー 5 バルブ押杆 5a ナット 6 流通孔 7 ソケットアダプタ 8 シールリング 8a バックアップリング 9 流路(第1の流路) 10 連通孔 11 頭部 11a 内側段部 12 開口部 13 ソケット側スライドバルブ 14 ばね 15 シールリング 15a バックアップリング 16 係合突部 17 ソケット側補助バルブ 17a ソケット側補助バルブの内側段部 18,19 シールリング 18a,19a バックアップリング 20 通孔 21 ばね 22 施錠機構 23,23a ロックボール 24 スリーブ 25 ばね 26 プラグ本体 26a 先端部 26b 内側角部 27 流通孔 28 プラグアダプタ 28a 案内筒部 28b 内周段部 28c 段部 29 プラグ側バルブホルダー 29a 傾斜面 30 シールリング 30a バックアップリング 31 流路 32 連通孔 33 開口部 34 プラグ側スライドバルブ 34a 傾斜面 35 ばね 36 通孔 37,38 シールリング 37a,38a バックアップリング 39 係合溝 40 ソケット側スライドバルブ 40a 段部 40b 係合突部 41 プラグ側スライドバルブ 41a 傾斜面 41b 係合突部 42 バルブ押扞 42a 頭部 42b ナット 42c 内側段部 43 プラグ側補助バルブ 43a 頭部 43b 傾斜面 44 ソケット側バルブホルダー 44a 案内筒部 44b 内周段部 44c ストップリング 45 プラグ側バルブホルダー 45a 傾斜面 46 ソケット側補助ホルダー 47 プラグ側補助ホルダー 48 ソケット側補助バルブ 48a 頭部 48b 傾斜面 49 ストップボール 51〜54 ばね 61〜66 Oリング 61a〜66a バックアップリング

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スライドバルブとバルブ押杆を内蔵した
    ソケットとスライドバルブを内蔵したプラグとからな
    り、両者の接続時にソケット内のスライドバルブがプラ
    グの先端に押され後退して流路を開くとともに、プラグ
    内のスライドバルブがソケットのバルブ押杆に押され後
    退して流路を開く形式の管継手であって、前記ソケット
    にあっては、外側から、筒状のソケット本体、筒状のソ
    ケット側バルブホルダー、バルブ押杆の順で同心上に所
    定の間隔をあけて嵌合し、後部側でバルブ押杆を固定し
    たソケット側バルブホルダーの後部側を流通孔を有する
    ソケットアダプタとソケット本体とで一体に固定し、前
    記ソケット側バルブホルダーとバルブ押杆の間をソケッ
    トアダプタの流通孔と連通させて流路とし、前記ソケッ
    ト側バルブホルダーをバルブ押杆より短く形成し、バル
    ブ押杆の先端にはソケット側バルブホルダーの内径とほ
    ぼ同径の外径を有する頭部を形成し、ソケット側バルブ
    ホルダー内には筒状のソケット側スライドバルブを軸方
    向に摺動自在に嵌合し、その先端と頭部との間に前記流
    路の開口部を形成し、前記ソケット側スライドバルブが
    ばねの付勢で前進してその先端が前記バルブ押杆の頭部
    に当接することにより前記開口部を閉じ後退して開くよ
    うにし、前記ソケット本体とバルブ押杆の間には、ばね
    で付勢されて前進し、前進時に前記ソケット側スライド
    バルブとバルブ押杆の頭部に跨がり後退してバルブ押杆
    の頭部から外れ且つ所定距離後退した後に前記ソケット
    側スライドバルブの外周に設けた係合突部と係合してソ
    ケット側スライドバルブを後退させ、その内周面には前
    進時にソケット側スライドバルブ及びバルブ押杆との間
    をシールする2つのシールリングを設けた筒状のソケッ
    ト側補助バルブを嵌合し、前記プラグにあっては、外側
    から筒状のプラグ本体、筒状のプラグ側バルブホルダー
    の順で同心上に所定の間隔をあけて嵌合し、プラグ側バ
    ルブホルダーをプラグ本体と流通孔を有するプラグアダ
    プタとで一体に固定し、前記プラグ本体とプラグ側バル
    ブホルダーとの間をプラグアダプタの流通孔と連通させ
    て流路とし、前記プラグ側バルブホルダーをプラグ本体
    よりも短く形成して、プラグ本体内にてプラグ本体の先
    端部とプラグ側バルブホルダーの先端との間に前記流路
    の開口部を形成し、プラグ本体の先端部内径とプラグ側
    バルブホルダーの内径を前記ソケットのバルブ押杆の頭
    部の外径と同径にし、該プラグ本体及びプラグ側バルブ
    ホルダー内に、ばねに付勢されて前進してその外周面で
    開口部を閉じ、後退して開く筒状のプラグ側スライドバ
    ルブを軸方向に摺動自在に嵌合し、前記プラグ本体の先
    端部内周とプラグ側バルブホルダーの内周には前記開口
    部の前後側に位置してプラグ側スライドバルブとの間を
    シールするシールリングを設けてなり、前記ソケットと
    プラグの接続時に、ソケット本体内に挿入するプラグ本
    体の先端に押されてソケット側補助バルブが後退し、プ
    ラグ本体の先端部がソケット側スライドバルブの外周に
    嵌合しプラグ本体の内周の前側に設けたシールリングが
    ソケット側スライドバルブの外周上に達し且つソケット
    側スライドバルブの先端がプラグ本体内に開口する流路
    の開口部に達する前の時点で、ソケット側補助バルブが
    ソケット側スライドバルブの係合突部と係合し、ソケッ
    ト側スライドバルブを後退させてバルブ押杆の頭部とソ
    ケット側スライドバルブの先端との間の開口部を開口さ
    せるとともに、プラグ本体に挿入するソケットのバルブ
    押杆に押されてプラグ側スライドバルブが後退してプラ
    グ本体内に開口する流路の開口部を開き、ソケットとプ
    ラグの接続時にソケットの前記流路の開口部とプラグの
    前記流路の開口部とが連通するようにしたことを特徴と
    する管継手。
  2. 【請求項2】 スライドバルブとバルブ押杆を内蔵した
    ソケットとスライドバルブを内蔵したプラグとからな
    り、両者の接続時にソケット内のスライドバルブがプラ
    グの先端に押され後退して流路を開くとともに、プラグ
    内のスライドバルブがソケットのバルブ押杆に押され後
    退して流路を開く形式の管継手であって、前記ソケット
    にあっては、外側から、筒状のソケット本体、筒状のソ
    ケット側バルブホルダー、バルブ押杆の順で同心上に所
    定の間隔をあけて嵌合し、バルブ押杆を固定したソケッ
    ト側バルブホルダーの後部側を流通孔を有するソケット
    アダプタとソケット本体とで一体に固定し、前記ソケッ
    ト側バルブホルダーとバルブ押杆との間をソケットアダ
    プタの流通孔と連通させて流路とし、前記ソケット側バ
    ルブホルダーとバルブ押杆との間をソケットアダプタの
    流通孔と連通させて流路とし、前記バルブ押杆の先端に
    は大径の頭部を形成しその外周にシールリングを装着
    し、前記ソケット側バルブホルダー内には後退位置を規
    制された筒状のソケット側補助ホルダーを軸方向に摺動
    自在に嵌合し、該ソケット側補助ホルダー内に筒状のソ
    ケット側スライドバルブを軸方向に摺動自在に嵌合し、
    その先端と前記バルブ押杆の頭部との間に前記流路の開
    口部を形成し、該ソケット側スライドバルブが前記ソケ
    ット側補助ホルダーとの間に介装したばねの付勢で前進
    してその先端部が前記バルブ押杆の頭部の外周に嵌合し
    て前記開口部を閉じ後退して開くようにし、前記ソケッ
    ト側補助ホルダーの内外周面にはそれぞれソケット側バ
    ルブホルダー及びソケット側スライドバルブとの間をシ
    ールするシールリングを設けてなり、更に、前記ソケッ
    ト本体とソケット側スライドバルブとの間には、ばねで
    付勢され前進し後退時に所定距離後退した位置でソケッ
    ト側スライドバルブの外周に設けた係合突部に係合して
    該ソケット側スライドバルブを後退させ前記開口部を開
    口させるソケット側補助バルブを摺動自在に嵌合し、前
    記プラグにあっては、外側から筒状のプラグ本体、筒状
    のプラグ側バルブホルダーの順で同心上に所定の間隔を
    あけて嵌合し、プラグ側バルブホルダーをプラグ本体と
    流通孔を有するプラグアダプタとで一体に固定し、前記
    プラグ本体とプラグ側バルブホルダーとの間をプラグア
    ダプタの流通孔と連通させて流路とし、前記プラグ側バ
    ルブホルダーをプラグ本体よりも短く形成して、プラグ
    本体内にプラグ本体の先端部とプラグ側バルブホルダー
    の先端との間に前記流路の開口部を形成し、前記プラグ
    アダプタには、前記プラグ側バルブホルダーの内周面と
    所定の間隔をあけて軸方向に延びるプラグ本体より短い
    案内筒部を同心上に形成し、前記プラグ側バルブホルダ
    ーと案内筒部との間に筒状のプラグ側補助ホルダーを軸
    方向に摺動自在に嵌合し、該プラグ側補助ホルダーの内
    外周面にはそれぞれプラグ側バルブホルダー及び案内筒
    部との間をシールするシールリングを設け、また、前記
    プラグ本体の先端部内径とプラグ側バルブホルダーの内
    径を前記ソケット側補助バルブの先端部の内径を同径に
    し、該プラグ本体及びプラグ側バルブホルダー内に前記
    プラグ側補助ホルダーとの間に介装したばねに付勢され
    て前進してその外周面で前記開口部を閉じ後退して開く
    筒状のプラグ側スライドバルブを軸方向に摺動自在に嵌
    合し、該プラグ側スライドバルブの内径を前記ソケット
    本体のバルブ押杆の頭部の外径と同径にし、プラグ本体
    の先端部内周にはプラグ側スライドバルブとの間をシー
    ルするシールリングを設け、更に、前記案内筒部内に
    は、先端部をプラグ側スライドバルブ内へ突出させたプ
    ラグ側補助バルブを軸方向に摺動自在に嵌合し、その後
    端とプラグアダプタとの間に介装したばねにより付勢さ
    れ前進し後退時には所定距離後退した位置で先端外周に
    形成した頭部がプラグ側スライドバルブの内周に設けた
    係合突部に係合してプラグ側スライドバルブを後退させ
    前記開口部を開くようにしてなり、前記ソケットとプラ
    グの接続時に、ソケット本体内に挿入するプラグ本体の
    先端がソケット側補助バルブを押して後退させソケット
    側スライドバルブの外周に嵌合し、プラグ本体内に挿入
    されるソケットのバルブ押杆の頭部がプラグ側補助バル
    ブを押して後退させてプラグ側スライドバルブの内周に
    嵌合し、プラグ本体の先端部内周に設けたシールリング
    がソケット側スライドバルブの外周上に及びソケットの
    バルブ押杆の頭部に設けたシールリングがプラグ側スラ
    イドバルブの内周上に達してから、前記後退するソケッ
    ト側補助バルブがソケット側スライドバルブの係合部に
    係合して後退させて開口部を開くとともに、同時に後退
    するプラグ側補助バルブがプラグ側スライドバルブの係
    合部に係合して後退させ開口部を開き、ソケットとプラ
    グの接続時にソケット本体の前記流路の開口部とプラグ
    本体の前記流路の開口部とが連通するようにしたことを
    特徴とする管継手。
JP32360097A 1997-11-25 1997-11-25 管継手 Expired - Lifetime JP3514617B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32360097A JP3514617B2 (ja) 1997-11-25 1997-11-25 管継手

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32360097A JP3514617B2 (ja) 1997-11-25 1997-11-25 管継手

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11153281A true JPH11153281A (ja) 1999-06-08
JP3514617B2 JP3514617B2 (ja) 2004-03-31

Family

ID=18156530

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32360097A Expired - Lifetime JP3514617B2 (ja) 1997-11-25 1997-11-25 管継手

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3514617B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6792974B2 (en) 2002-10-25 2004-09-21 Nitto Kohki Co., Ltd. Fluid coupler
CN106481921A (zh) * 2015-08-28 2017-03-08 河南航天液压气动技术有限公司 一种无漏快速断接器

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6792974B2 (en) 2002-10-25 2004-09-21 Nitto Kohki Co., Ltd. Fluid coupler
DE10349299B4 (de) * 2002-10-25 2005-04-07 Nitto Kohki Co., Ltd. Strömungsmittelkupplung
CN106481921A (zh) * 2015-08-28 2017-03-08 河南航天液压气动技术有限公司 一种无漏快速断接器

Also Published As

Publication number Publication date
JP3514617B2 (ja) 2004-03-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3878903B2 (ja) 管継手
US5209528A (en) Pressure-tight plug coupling
JP2560248Y2 (ja) 管継手
US5873386A (en) Quick-release coupling
JPH0753032Y2 (ja) 管継手
JPS6143596B2 (ja)
WO2002068855A1 (fr) Joint de tuyaux
JP6273592B1 (ja) 管継手
JP4775631B2 (ja) マルチコネクタ
JPH11153281A (ja) 管継手
JP3415521B2 (ja) 管継手
JP4420503B2 (ja) 管継手
JP2001074187A (ja) 管継手
JPH0239111Y2 (ja)
JPH0735876B2 (ja) 管継手
JP3017586B2 (ja) クイックカップリング
JP2002327885A (ja) 管継手のソケット
JPH0633280Y2 (ja) 管継手
JP2573557Y2 (ja) 管継手
JPH0618125Y2 (ja) 管継手のソケット
JPS5922391Y2 (ja) 管継手用プラグ
JPH0342306Y2 (ja)
KR102554959B1 (ko) 유압커플러
JP3319829B2 (ja) ガス管接続具
JPH083825Y2 (ja) 管継手

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040106

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040113

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090123

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090123

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100123

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100123

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110123

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120123

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130123

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130123

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term