JP4420503B2 - 管継手 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パイプを着脱自在に接続する管継手に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ソケット本体にパイプを接続する場合、ソケット本体内部に装着した弾性パッキンにパイプの先端面を押しつけて密着させることでシール性を確保するようにした、いわゆる端面シール方式の管継手が知られている。そうした管継手を各種流体機械や車両の性能試験用などに使用する場合、接続後のパイプ内の流体圧がパッキンに作用すると、流体内圧の高低によって弾性パッキンが受ける押圧力が変化して弾性変形量が異なり、低圧になればなるほどシール面圧が小さくなる。その結果、シール性の確実性や信頼性を低下させるといった問題がある。
【0003】
弾性パッキンが流体内圧の影響を受けることなく、一定した弾性変形によるシール面圧を得るために、たとえば実開昭49−151113号公報に記載のパイプジョイントがある。この場合、上記端面シール方式に対して外周側面シール方式の管継手であり、レバーを操作して倒すと偏心カムが回動軸方向に仲介筒を移動させて弾性パッキンをパイプの外周面に押しつけて密着させ、一定のシール面圧を得て所要のシール性を確保しようというものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる偏心カムなどを利用した外周側面シール方式の管継手にあっては、構造が複雑化するのでコスト面で不利であり、また使用者がレバーを操作するのに両手を用いる必要があるため、使用現場の状況によってはレバー操作ができないなどといった不具合を発生する場合もある。
【0005】
したがって、本発明の目的は、挿入されるパイプの外周面にパッキンを密着させてシール性を確保する外周側面シール方式の管継手であって、レバーや偏心カムなどの複雑な構造を用いることなくコストを抑えることができ、パイプ接続作業が片手操作によってワンタッチで行え、しかも流体圧の高低の影響を受けることなく常時一定したシール性を確保できる管継手を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかる請求項1に記載の管継手は、同軸上に設けられた外筒体と内筒体からなり、外筒体に第1の施錠部材を、内筒体には第2の施錠部材をそれぞれ求遠心方向へ出没可能に設けたソケット本体と、前記ソケット本体の一端に一体的に結合されるアダプタと、前記外筒体の外周に嵌合して軸方向へ摺動可能であり、前進した位置で前記第1の施錠部材を押圧するとともに、後退した位置でその押圧を解除するスリーブと、前記外筒体および内筒体間に嵌合して軸方向へ摺動可能なその内周に円周溝を、外周には小径部を形成する段部を設けるとともに、前部にパッキン押圧段部を有する縮径部を設けて、前進した位置で前記円周溝に前記第2の施錠部材が係合してロック状態となり、また後退した位置で前記段部に前記第1の施錠部材が係合してロック状態となる可動筒体と、この可動筒体の前記パッキン押圧段部と前記内筒体の先端部との間に配置され、可動筒体の後退時にパッキン押圧段部で軸方向へ押圧されて弾性変形するリング状のパッキンと、前記ソケット本体の内部に設けられて前記可動筒体を後退方向へ移動させる伝達機構と、を備えてなり、前記ソケット本体に先端から挿入されるパイプが先端部に段部を有し、この段部に前記第2の施錠部材が係合してパイプをロック状態にし、また前記伝達機構を介して前記可動筒体を後退させて、この可動筒体の前記外周の段部に前記第1の施錠部材を係合させてロック状態にするとともに、前記パッキン押圧段部で前記パッキンを押圧して弾性変形させて前記パイプの外周面に密着させるように構成したことを特徴とする。
【0007】
以上の構成から、外筒体と内筒体からなるソケット本体に対してパイプを挿入すると、パイプの先端面が伝達機構に当接する。さらにこの伝達機構を押し込むと、伝達機構を介して可動筒体が後退方向に移動する。可動筒体の後退によってリング状のパッキンが軸方向へ押圧されて内側に膨れて弾性変形する。内側に膨れたパッキンがパイプの外周面に強力に密着する面圧でもって所要のシール性を確保する。また、可動筒体が後退した位置では、内筒体の第2の施錠部材がパイプの先端の段部に押しつけられてパイプをロック状態にする。その一方で、後退位置にある可動筒体の外周の段部に外筒体の第1の施錠部材が係合し、可動筒体の前進方向への移動を制止してロック状態にする。ここまでの一連の動作がパイプの挿入に関連してワンタッチで行える。
【0008】
また、請求項2に記載の管継手は、前記伝達機構が、前記内筒体の内周に嵌合して同軸上を摺動可能に設けられ、挿入するパイプの先端によって圧縮ばねに抗して押し戻される方向へ後退するスライド部材と、この後退するスライド部材によって前記可動筒体が圧縮ばねに抗して後退するよう可動筒体の後部に求心方向へ突出して設けられた連結部材と、を含んでなっていることを特徴とする。
【0009】
この場合、伝達機構の主要部となるスライド部材を内筒体の内周に嵌合させて同軸上を進退方向に摺動自在に設けたことにより、パイプの挿入によってスライド部材が圧縮ばねに抗して後退方向へ押し戻され、スライド部材の後退を連結部材を介して可動筒体に伝達することで、この可動筒体を圧縮ばねに抗して後退させる。可動筒体の後退でリング状のパッキンが軸方向へ押圧されて内側に膨らんで弾性変形し、パイプの外周に強力に密着してその面圧でもって所要のシール性を確保する。同時に、後退した位置の可動筒体の外周にあって小径部を形成する段部に第1の施錠部材が係合してロック状態にし、可動筒体の内周面で押圧された状態の第2の施錠部材がパイプの先端に形成されているロック段部に係合してパイプをロック状態にする。
【0010】
また、請求項3に記載の管継手は、前記可動筒体の前部の縮径部に求遠心方向に出没可能な第3の施錠部材を設け、可動筒体が後退位置で前記第1の施錠部材によってロック状態にあるときに、その第3の施錠部材が押圧されてパイプの外周面に押しつけられることにより、パイプのがたつきを防止してなっていることを特徴とする。
【0011】
この場合、可動筒体の縮径部に第3の施錠部材を設けることで、上記請求項2に記載の状態で、すなわちパッキンが内側に膨れてパイプの外周面に強力に密着し、そのパイプが第2の施錠部材でロック状態とされ、また可動筒体が第1の施錠部材でロック状態とされているときに、さらにそのパイプの外周面に第3の施錠部材を押し当てる。それにより、パイプの振れによるがたつきが有効に防止され、安定した接続が得られる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかる管継手の実施の形態について、図面に基づいて詳細に説明する。
【0013】
図1は、本例の管継手のパイプ挿入前の状態を示す側面断面図である。図1において、ソケット本体Sは、同軸上で内外二重の外筒体1と内筒体10からなり、外筒体1の後端内部に形成された段部に内筒体10の後端のフランジ部14が係止され、また一端を塞いだアダプタ3を外筒体1にねじ結合することによって内筒体10を固定している。但し、内筒体10とアダプタ3を一体に形成することもできるし、また一端が塞がれたアダプタ3を軸方向に貫通孔を形成して流体が流れるように構成することもできる。かかるソケット本体Sに図の右側の先端側からパイプ4を挿入して接続するようになっている。このパイプ4の先端外周部は、径方向に肉厚を大きくした段部4aとして形成されている。
【0014】
外筒体1の先端に近い部分には、求遠心方向に出没可能な複数個からなる第1のロックボール(施錠部材)5が放射状に等距離を置いて設けられている。また、外筒体1の外周に嵌合したスリーブ6が軸方向へ摺動可能に設けられ、リターンスプリング(圧縮ばね)7によって図の右側へ前進する方向に付勢されている。図1のように、パイプ4の接続前は、リターンスプリング7に抗して図の左側位置に後退させたスリーブ6をこの先端部に上記第1のロックボール5が突出状態で係合することにより、スリーブ6がリターンスプリング7の弾発力で前進動作しようとするのを制止している。
【0015】
また、内筒体10は、ほぼ中央に近い位置に軸方向に細長に形成された複数個からなるピンガイド長孔11が放射状に等距離を置いて設けられ、また図の右側の先端面13が開口端となっていて、この先端面13に近い位置に求遠心方向に出没可能な複数個からなる第2のロックボール(施錠部材)12が放射状に等距離を置いて設けられている。
【0016】
また、以上のような内外二重筒形状のソケット本体Sにおいて、外筒体1および内筒体10間の隙間に、可動筒体20が軸方向へ図の右側への前進方向と図の左側への後退方向に摺動して往復動自在に設けられている。
【0017】
この可動筒体20の後部には、本発明でいうところの伝達機構を構成する複数個からなる連結ピン(連結部材)21が筒内側に突出する形で放射状に設けられ、上記内筒体10に設けたピンガイド長孔11に係合している。また、可動筒体20の内周面には内筒体10の第2のロックボール12が係脱する円周溝22が形成され、また先端の外周面には小径部23aと大径部23bとの境目にボール係止段部23が設けられ、ここに上記外筒体1の第1のロックボール5が係脱可能となっている。すなわち、可動筒体20の後退によって第1のロックボール5がボール係止段部23の小径部23aに落ち込んで係合すると、可動筒体20の前進方向への移動を制止し、その前進した際に大径部23bで第1のロックボール5を遠心方向へ押し出すようになっている。また、可動筒体20の前部はパイプ4が挿通できる程度の縮径部24として形成され、この縮径部24と大径部内側との境目にパッキン押圧段部25が形成される。さらに、縮径部24にはここに求遠心方向へ出没する複数個からなる第3のロックボール(施錠部材)26が放射状に等距離を置いて設けられている。この第3のロックボール26は外筒体1の先端に設けた係止凹部9に係脱可能で、可動筒体20の後退によって、外筒体1の先端係止凹部9から後方の内周面に形成された円周突部9aによって求心方向に押圧され、パイプ4の外周面に押しつけられるようになっている。また、そうした可動筒体20の外周面と外筒体1の内周面との嵌合面には、断面Y形状のシールリング27が嵌装されて両部材間のシール性を確保している。
【0018】
かかる可動筒体20の後端と内筒体10のフランジ部14との間にスプリング(圧縮ばね)28が設けられ、このスプリング28によって可動筒体20を常に図の右側前進方向へ付勢している。
【0019】
また、可動筒体20の前部のパッキン押圧段部25と内筒体10の先端面13との間には、ゴム質などの弾性材料でリング形状に成形したパッキン30が配置され、このパッキン30の外周には弾性変形しやすいように複数の環状溝31が形成されている。
【0020】
ここで、パイプ4は外筒体1の先端から挿入されるのであるが、その際パイプ4の挿入力が以下の各部材からなる伝達機構を介して可動筒体20に伝わるようになっている。
【0021】
伝達機構は、上記内筒体10の内周に嵌合して軸方向へ進退可能なスライド部材40を有している。このスライド部材40は外周に内筒体10側から突出した前述の連結ピン21の先端部が係合する内周溝41を設けている。また、スライド部材40の先端には凹部42が形成され、この凹部42に挿入するパイプ4の先端面を当接させて嵌合し、パイプ4を押し込みながらスライド部材40を同軸上の図の左側に押し込んで後退させるようになっている。スライド部材40の後退でこの円周溝41の一端を連結ピン21に当接させ、連結ピン21を介して可動筒体20を後退させるようになっている。
【0022】
かかるスライド部材40の後端に圧縮ばね50が係止され、パイプ4が挿入時にその圧縮ばね50の弾発力に抗してスライド部材40を後方へ押し込むようになっている。
【0023】
次に、以上の構成からなる本例の管継手の作用について動作順を示す図1〜図5の各図を参照して説明する。
【0024】
図1のように、パイプ4を挿入して接続する前、スリーブ6はこの先端部において第1のロックボール5によって係止され、リターンスプリング7によって図の右側への前進動作を制止された状態にある。
【0025】
図2のように、その状態でパイプ4をソケット本体Sの先端側から可動筒体20前部の縮径部24に挿入し、なおかつパッキン30に挿通させると、パイプ4の先端面がスライド部材40先端の凹部42に当接して嵌合する。
【0026】
さらに、図3のように、パイプ4を押し込むと、スライド部材40が圧縮ばね50の弾発力に抗して図の左側の後退方向へ押し込まれる。このスライド部材40の後退によって内周溝41が位置変動して可動筒体20側の連結ピン21に突き当たる。
【0027】
そのようにしてスライド部材40の後退力が内周溝41を介して連結ピン21に伝わると、連結ピン21は内筒体10のピンガイド長孔11に案内されて図の左側に後退し、可動筒体20を同方向へ後退させる。
【0028】
図4に示すように、可動筒体20の後退によってパッキン押圧段部25がパッキン30を内筒体10の先端面13との間で軸方向へ押圧する。押圧されたパッキン30は圧縮されて弾性変形し、リング形状の内側に膨らんでパイプ4の外周面に押しつけられ、強力に密着してその面圧でもって所要のシール性を確保する。
【0029】
また、上記スライド部材40の左方向への後退により、第2のロックボール12がそれまで円周方向へ押し出されていた状態から解放されて可動筒体20の内周面の円周溝22から外れる。押圧解除された第2のロックボール12は求心方向へ没入してパイプ4先端の段部4aの背後に回り込み、パイプ外周面に当接する。
【0030】
また、上記可動筒体20の左方向への後退により、このボール係止段部23の小径部23aに外筒体1の第1のロックボール5が落ち込む。第1のロックボール5が求心方向に没入することでスリーブ6が制止を解除され、このスリーブ6がリターンスプリング7によって図の右側に前進し、ストップリング8によってその前進位置に位置決めされる。このとき、可動筒体20のボール係止段部23に第1のロックボール5が落ち込んで係合することにより、可動筒体20が図の右側に前進しないように制止してロックする。
【0031】
また、可動筒体20の縮径部24における第3のロックボール26が外筒体1の内周面の円周突部9aによって押圧される。押圧された第3のロックボール26は縮径部24から求心方向へ突出してパイプ4の外周面に押しつけられ、振れによるパイプ4のガタつきを防止する。
【0032】
次に、図4の状態でパイプ4を挿入する力を解除すると、圧縮ばね50の弾発力でスライド部材40を図5のように若干押し戻す。スライド部材40が圧縮ばね50によって押し戻されると、その動きが前方のパイプ4に伝わり、パイプ4が図の右方向へ僅かに後退移動してその段部4aの背面が第2のロックボール12に当接する。このようにして、挿入されたパイプ4に対して第2のロックボール12でロック状態にし、第3のロックボール26によってパイプ4のガタつきを防止して接続を安定させる。
【0033】
パッキン30は可動筒体20のパッキン押圧段部25で押圧されて内径方向へ膨脹し、パイプ5の外周面に強力に密着してその面圧でもって所要のシール性を確保し、外周側面シールを完了する。
【0034】
以上の構成および動作から明らかなように、パイプ4を挿入するだけで、可動筒体20が後退してパッキン30を内側に膨らませて弾性変形させることにより、パイプ4の外周面に強力に密着して所要のシール性を確保する。同時に、第2のロックボール12でパイプ4をロック状態にし、第1のロックボール5で可動筒体20をロック状態にし、さらに第3のロックボール26で接続時のパイプ4を振れ止めして安定させる一連の動作がワンタッチで行える。すなわち、たとえば固定したソケット本体Sに対してパイプ4を片手操作で押し込むことにより、簡単に接続作業を行うことができる。
【0035】
一方、かかる接続後にパイプ4を取り外す場合、以下の操作によって上記各部材が逆動作する。
【0036】
図5のパイプ接続状態から、まずスリーブ6を図の左側の後退方向へリターンスプリング7に抗して押し戻す。スリーブ6の押し戻しでそれまでそのスリーブ6の内周面で押圧されて外筒体1に没入状態になっていた第1のロックボール5が押圧から解放される。
【0037】
押圧解除された第1のロックボール5は可動筒体20に対して制止ロック力を失うために、可動筒体20は圧縮ばね28の弾発力で前進する。可動筒体20の前進動作によってその外周面が自由状態の第1のロックボール5を押し上げ、外筒体1の外周面から突出させる。突出した第1のロックボール5はスリーブ6の先端部に係合してその前進を制止し、図1〜図3の状態になる。
【0038】
可動筒体20の前進で内周面の円周溝22が再び第2のロックボール12上に位置する。すると、それまで可動筒体20の内周面によって押圧されていた第2のロックボール12が押圧から解放される。パイプ4は、押圧解除でロック力を失った第2のロックボール12から制止力を解除され、圧縮ばね50の弾発力でスライド部材40を介して図の右側前方へ押し出される。同時に、スライド部材40の外周面によって第2のロックボール12が遠心方向へ突出して上記円周溝22内に位置する。
【0039】
上記のような可動筒体20の前進によって、それまで外筒体1の内周面によって押圧されていた第3のロックボール26が解放される。すると、この押圧解除された第3のロックボール26はパイプ4の外周面に対してそれまでの押しつけ力を失う。結果、パイプ4に対してガタつき防止のための当接保持力を解除し、パイプ4を自由にする。
【0040】
また、可動筒体20の前進は、それまでそのパッキン押圧段部25でパッキン30を押圧して弾性変形させていた押圧力を解除することになり、パッキン30は元形状に復元してパイプ4の外周面の密着力を失い、パイプ4を自由にする。
【0041】
以上のように、パイプ4に対して第2,第3のロックボール12,26によるロック力を解除し、なおかつパッキン30による密着力を解除することで、パイプ4をソケット本体Sから抜いて取り外すことができる。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明にかかる請求項1に記載の管継手は、ソケット本体に対してパイプをワンタッチで挿入するだけで、リング状のパッキンが内側に膨れて弾性変形してパイプの外周面に強力に密着することでその面圧でもって所要のシール性を確保し、また第2の施錠部材によってパイプをロック状態にするとともに、第1の施錠部材によって可動筒体をロック状態にする一連の作業が簡単に行える。
【0043】
また、請求項2に記載の管継手は、パイプの挿入を伝える伝達機構を設けたことで、この主要部のスライド部材によって移動する可動筒体でリング状のパッキンを内側に膨らませてパイプの外周に強力に密着してシール性を確保し、またその可動筒体を第1の施錠部材によってロック状態にするとともに、第2の施錠部材によってパイプをロック状態にする一連の動作が簡単なメカニズムで実現し、確実で信頼性の高いシール性を確保できる。
【0044】
また、請求項3に記載の管継手は、可動筒体にさらに第3の施錠部材を設けることで、上記請求項1,2におけるパイプのシール性確保と相まって、そのパイプの振れによるがたつきをも有効に防止することができ、安定した接続が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる実施の形態の管継手において、パイプ挿入前の状態を示す側面断面図である。
【図2】本実施の形態においてパイプ挿入途中の状態を示す側面断面図である。
【図3】本実施の形態においてパイプ挿入によって可動筒体が後退動作する状態を示す側面断面図である。
【図4】本実施の形態において可動筒体が所定位置まで後退してロックされた状態を示す側面断面図である。
【図5】本実施の形態において圧縮ばねの弾発力でパイプを若干押し戻して第2の施錠部材でロック状態にし、内側に弾性変形したパッキンでパイプの外周面をシールし且つ第3の施錠部材でそのパイプのガタつきを防止する状態を示す側面断面図である。
【符号の説明】
S ソケット本体
1 外筒体
3 アダプタ
4 パイプ
4a 段部
5 第1のロックボール(施錠部材)
6 スリーブ
7 リターンスプリング(圧縮ばね)
8 ストップリング
9 係止凹部
9a 円周突部
10 内筒体
11 ピンガイド長孔
12 第2のロックボール(施錠部材)
13 内筒体の先端面
14 内筒体の後端フランジ部
20 可動筒体
21 連結ピン(連結部材)
22 円周溝
23 ボール係止段部
23a 小径部
23b 大径部
24 縮径部
25 パッキン押圧段部
26 第3のロックボール(施錠部材)
27 シールリング
28 スプリング(圧縮ばね)
30 パッキン
31 環状溝
40 スライド部材
41 内周溝
42 凹部
50 圧縮ばね

Claims (3)

  1. 同軸上に設けられた外筒体と内筒体からなり、外筒体に第1の施錠部材を、内筒体には第2の施錠部材をそれぞれ求遠心方向へ出没可能に設けたソケット本体と、
    前記ソケット本体の一端に一体的に結合されるアダプタと、
    前記外筒体の外周に嵌合して軸方向へ摺動可能であり、前進した位置で前記第1の施錠部材を押圧するとともに、後退した位置でその押圧を解除するスリーブと、
    前記外筒体および内筒体間に嵌合して軸方向へ摺動可能なその内周に円周溝を、外周には小径部を形成する段部を設けるとともに、前部にパッキン押圧段部を有する縮径部を設けて、前進した位置で前記円周溝に前記第2の施錠部材が係合してロック状態となり、また後退した位置で前記段部に前記第1の施錠部材が係合してロック状態となる可動筒体と、
    この可動筒体の前記パッキン押圧段部と前記内筒体の先端部との間に配置され、可動筒体の後退時にパッキン押圧段部で軸方向へ押圧されて弾性変形するリング状のパッキンと、
    前記ソケット本体の内部に設けられて前記可動筒体を後退方向へ移動させる伝達機構と、
    を備えてなり、
    前記ソケット本体に先端から挿入されるパイプが先端部に段部を有し、この段部に前記第2の施錠部材が係合してパイプをロック状態にし、また前記伝達機構を介して前記可動筒体を後退させて、この可動筒体の前記外周の段部に前記第1の施錠部材を係合させてロック状態にするとともに、前記パッキン押圧段部で前記パッキンを押圧して弾性変形させて前記パイプの外周面に密着させるように構成したことを特徴とする管継手。
  2. 前記伝達機構が、
    前記内筒体の内周に嵌合して同軸上を摺動可能に設けられ、挿入するパイプの先端によって圧縮ばねに抗して押し戻される方向へ後退するスライド部材と、
    この後退するスライド部材によって前記可動筒体が圧縮ばねに抗して後退するよう可動筒体の後部に求心方向へ突出して設けられた連結部材と、
    を含んでなっていることを特徴とする請求項1に記載の管継手。
  3. 前記可動筒体の前部の縮径部に求遠心方向に出没可能な第3の施錠部材を設け、可動筒体が後退位置で前記第1の施錠部材によってロック状態にあるときに、その第3の施錠部材が押圧されてパイプの外周面に押しつけられることにより、パイプのがたつきを防止してなっていることを特徴とする請求項1または2に記載の管継手。
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