JP2554891Y2 - 管継手 - Google Patents

管継手

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JP2554891Y2
JP2554891Y2 JP1991098768U JP9876891U JP2554891Y2 JP 2554891 Y2 JP2554891 Y2 JP 2554891Y2 JP 1991098768 U JP1991098768 U JP 1991098768U JP 9876891 U JP9876891 U JP 9876891U JP 2554891 Y2 JP2554891 Y2 JP 2554891Y2
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尚之 小武
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Nitto Kohki Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、特に高圧、低温の流体
に適した管継手に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の管継手にあっては、接続時におけ
るソケットとプラグ間のシールは、一般に、ソケットの
内周面に設けたパッキンによりソケットとプラグとの間
をシールする構成や、ソケット内に設けたパッキンにプ
ラグの先端を当接させてシールするといった構成が採ら
れている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記従来の管継手によ
れば、流体が高圧で低温といったような漏れ易いもので
ある場合、シールの完全性を図るために、シールの面圧
を強く取るといった手段が講じられているが、シールの
面圧を強く取るとソケットとプラグの接続に強い力を要
し、接続作業が面倒になるといった問題がある。本考案
は上記点に鑑み、極めて簡単な操作でシールの面圧を強
く取れるようにするとともにソケットとプラグの誤接続
を防止できるようにすることを目的とした管継手を提供
するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は上記目的を達成
するために、スリーブを操作してソケットとプラグを着
脱自在に接続する管継手であって、ソケットアダプタの
先端側外周に、求遠心方向に出没自在に嵌合したロック
ボールの遠心方向への抜けを防止するボールガイドを有
するソケット本体を軸方向に移動可能に設け、該ソケッ
ト本体とソケットアダプタとの間には、ソケット本体と
ソケットアダプタに跨って両者の外周に回転自在に嵌合
し、その先端側を前記ボールガイドの後端とソケット本
体の後端側に形成した段部とに係止して軸方向に一体と
なって移動し且つソケット本体と相互に回転自在な係止
部とし、後端部を前記ソケットアダプタの外周に形成し
たねじと螺合する螺合部とする、ソケット本体とソケッ
トアダプタとを相対的に移動させる操作部を設け、該操
作部とソケットアダプタとの間にはソケットアダプタか
ら操作部の抜け出しを防止するストッパーを設け、前記
ソケットアダプタの先端には、該ソケットアダプタの外
径より小径で接続時にプラグ内に挿入しその先端がプラ
グ内に設けたパッキンに当接する挿入筒部を突設し、更
に前記ソケット本体と挿入筒部との間に位置するソケッ
トアダプタの先端にはピンを突設してなるソケットと、
プラグ外周に前記ロックボールの遠心方向への移動を抑
止するスリーブを摺動自在に嵌合し、先端部外周にはロ
ックボール係合溝を設けると共に、先端には接続時に前
記ソケットアダプタの先端に設けたピンを挿入するピン
挿入孔を形成したプラグとからなる構成とした。
【0005】
【作用】本考案によれば、操作部をまわすと、ソケット
アダプタの外周に形成したねじと螺合する螺合部によっ
て操作部が軸方向に移動し、この結果、ボールガイドの
後端とソケット本体の後端側に形成した段部とに係止し
て軸方向に一体となって移動し且つソケット本体と相互
に回転自在な係止部によってソケット本体とソケットア
ダプタとが相対的に移動する。そこで、ソケットにプラ
グを挿入し、スリーブを操作してロックボールにより
ケットとプラグを接続したうえで、操作部を回してソケ
ット本体を後方へ移動させると、ソケット本体側に設け
ロックボールによって固定されているプラグは、ソケ
ット本体の移動により一体となって前進する。このプラ
グの前進によって挿入された挿入筒部の先端が、前記プ
ラグ内に設けたパッキンに圧接し強いシール面圧が得ら
れる。
【0006】また、ソケット本体にプラグを完全に挿入
するためには、ソケットアダプタに突設したピンとプラ
グの先端に設けたピン挿入孔とを一致させなければなら
ず、これにより、ソケットとプラグとの誤接続を防止す
ることができ、また、前記ソケットアダプタのピンをプ
ラグのピン挿入孔に挿入することにより、プラグはピン
により回転が阻止され軸方向のみへの移動が可能とな
り、前記操作部の回転操作によるソケット本体の移動
は、前記プラグにより回転が阻止され軸方向のみへの移
動が可能となる。このソケット本体の移動は、ソケット
本体とは別体に構成され、ソケット本体の外周にソケッ
ト本体と相互に回転自在な係止部を有する操作部を介し
てなされるので、ソケット本体に伝達される操作部の回
転力はソケット本体の後端側に形成した段部と操作部の
係止部との間の摩擦抵抗のみによるものとなり、その伝
達力は小さく、ソケット本体の事項方向のみへの移動は
円滑に行える。また、前記操作部とソケットアダプタと
の間にはソケットアダプタから操作部の抜け出しを防止
するストッパーを設けたので、ソケットアダプタに移動
可能に設けられているソケット本体は、操作部を介して
ソケットアダプタからの外れが防止される。
【0007】
【実施例】以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて
詳細に説明する。図面において、1はソケット、2はプ
ラグである。先ずソケット1について説明する。3は内
部に流体通路4を有する筒状のソケットアダプタ、5は
前記流体通路4を開閉する弁体、6は弁体5を先端側へ
付勢するスプリングであり、非接続時にあっては、弁体
5はスプリング6により付勢され、流体通路4内に形成
した弁座7に当接して流体通路4を閉鎖し、接続時には
プラグ2の弁体と互いに押し合い、スプリング6の弾発
力に抗して後退し、流体通路4を開くようになってい
る。8は弁体5に設けたパッキンである。
【0008】9は前記ソケットアダプタ3の先端側外周
に軸方向に移動可能に嵌合したソケット本体であり、そ
の後端10がソケットアダプタ3の外周に形成された大
径部11の段部12と対峙している。このソケット本体
9の先端側にはテーパ孔13が形成され、このテーパ孔
13に施錠機構14となるロックボール15が求遠心方
向に出没自在に嵌合している。16はテーパ孔13から
ロックボール15が遠心方向に抜け出すのを防止するた
めにソケット本体9の外周に設けられたボールガイド、
17は前記ボールガイド16を固定するストップリング
である。
【0009】18は操作部であり、この操作部18は前
記ソケットアダプタ3の大径部11と螺合する螺合部1
9と、ソケット本体9と係止する係止部20とからなっ
ている。係止部20はソケット本体9と相互に回転自在
で軸方向にのみ両者係止し両者一体となって移動するよ
うになっている。更に詳細には、係止部20の先端21
とソケット本体9の外周に設けたボールガイド15が係
止し、また係止部20の内周面に形成した段部22とソ
ケット本体9の後端側外周に形成した段部23とが摩擦
係数の少ないスペーサー24を介して係止している。2
5は操作部18を操作するハンドルであり、ハンドル2
5により操作部18を回転させると、ソケットアダプタ
3の大径部11と螺合する螺合部19によって、操作部
18はソケットアダプタ3上を回転しながら軸方向に移
動し、この操作部18の移動により、係止部20に係止
するソケット本体9も同方向へ移動するようになってい
る。前記操作部18の後端側には、該操作部18を回転
した際に、ソケット本体9と共にソケットアダプタ3か
ら抜け出しを防止するストッパ41が設けられている。
【0010】26はソケットアダプタ3の先端に突設し
た挿入筒部である。この挿入筒部26は前記ソケットア
ダプタの外径より小径であって、ソケット1とプラグ2
の接続時に、プラグ2内に挿入しその先端がプラグ2内
に設けたパッキンに当接するようになっている。27は
前記ソケット本体9と挿入筒部26との間に位置するソ
ケットアダプタ3の先端に軸方向に突設したピンであ
り、このピン27は円周方向に複数設けられている。
【0011】次にプラグ2について説明する。28はプ
ラグ2の流体通路29を開閉する弁体、30は弁体28
を先端側へ付勢するスプリングであり、非接続時にあっ
ては、弁体28はスプリング30により付勢され、流体
通路29内に形成した弁座31に当接して流体通路28
を閉鎖し、接続時にはソケット1の弁体5と互いに押し
合い、スプリング30の弾発力に抗して後退し、流体通
路29を開くようになっている。32は弁体28に設け
たパッキンである。33はプラグ2の外周に形成したロ
ックボール係合溝、34はプラグ2の外周に軸方向に摺
動自在に嵌合したスリーブであり、このスリーブ34
は、ソケット1とプラグ2との接続時に、ソケット本体
9の外周に嵌合し、プラグ2のロックボール係合溝33
に係合したロックボール15を求心方向に押えるように
なっている。
【0012】42はプラグ2の外周に前記スリーブ34
の後側に位置して軸方向に摺動自在に嵌合した筒状のス
トッパである。このストッパ42には、軸方向に伸びる
ガイド溝44と、ガイド溝44の後端にガイド溝44と
直交する係止溝45が形成されている。35はスリーブ
34とストッパ42との間にあって該スリーブ34を先
端側へ付勢するスプリングである。37はプラグ2の外
周に突設したピンであり、前記ガイド溝44に係合して
いる。前記ストッパ42はピン37により、ガイド溝4
4にガイドされて前進後退し且つストッパ42を前進さ
せ同位置で回転させてピン37を係止溝45に係止させ
ることにより、ストッパ42が前進位置に保持される。
これにより、ソケット1とプラグ2を接続したとき、前
記ストッパ42をスプリング35の弾発力に抗して前進
させ回転させてピン37を係止溝45に係止させると、
前記スリーブ34の後退が阻止され、ソケット1とプラ
グ2の分離ができなくなり、不慮の事故を防止できるこ
とになる。36はスリーブ34の先端側への抜け出しを
防止する筒状のスリーブカバーである。この、スリーブ
カバー36はスリーブ34とストッパ42に跨がって嵌
合しており、その後部には軸方向に長孔46が形成さ
れ、この長孔46に前記ピン37が係合し、また前部は
スリーブ34に係止している。
【0013】38はプラグ2内周に設けたパッキンであ
り、ソケット1とプラグ2との接続時に、プラグ2に挿
入したソケットアダプタ3の挿入筒部26の先端がパッ
キン38に当接しシールされる。39は同じくプラグ2
内周に設けたパッキンで一端にバックアップリング43
を備えており、このパッキン39はプラグ2に挿入した
前記挿入筒部26の外周に圧接する。40はプラグ2の
先端に形成したピン挿入孔であり、前記ソケットアダプ
タ3の先端に突設したピン27に対応する位置に複数形
成され、ソケット1とプラグ2の接続時に、前記ピン2
7がピン挿入孔40に挿入される。
【0014】次に上記構成からなるソケット1とプラグ
2との接続について説明する。ソケット本体9にプラグ
2を挿入すると、プラグ2の先端外周によりソケット本
体9のロックボール15は遠心方向に押し出され、該ロ
ックボール15によってスリーブ34はスプリング35
の弾発力に抗して後退させられる。そしてソケットアダ
プタ3の挿入筒部26がプラグ2内に挿入する。このと
き、ソケットアダプタ3の先端に突設したピン27がプ
ラグ2の先端に形成したピン挿入孔40に挿入するが、
ピン27とピン挿入孔40とが一致していない場合、ピ
ン27がプラグ2の先端に当接して、プラグ2のそれ以
上の挿入が阻止され、ソケット1とプラグ2との接続が
できなくなり、これによりソケット1とプラグ2との誤
接続が防止される。
【0015】さて、ソケット本体9にプラグ2の挿入を
続け、プラグ2の外周に形成したロックボール係合溝3
3がロックボール15の位置に達すると、スプリング3
5によって付勢されているスリーブ34に押されて、ロ
ックボール15はロックボール係合溝33に係合し、そ
してスリーブ34により求心方向に押えられ、ロックボ
ール係合溝33からの抜け出しが阻止される。これによ
り、ソケット1とプラグ2とはスリーブ34を操作する
ことなく接続固定される。このとき、ソケットアダプタ
3の挿入筒部26の先端はプラグ2内のパッキン38に
当接してシールされ、そしてその外周はプラグ2内のパ
ッキン39によりシールされた状態となる(図3)。
【0016】この状態からハンドル25を操作し、操作
部18を回して後端方向へ移動させると、この操作部1
8の移動により係止部20に係止されたソケット本体9
も同方向へ移動する。このソケット本体9の移動によ
り、ロックボール15により固定されたプラグ2も同方
向に移動し、その結果プラグ2に対しソケットアダプタ
3の挿入筒部26が更に挿入され、その先端がパッキン
38により強く圧接し、強いシール面圧が得られる。
【0017】また、このとき、プラグ2はピン27によ
り回転が阻止されているので、操作部18の回転による
伴回りが防止されて軸方向のみ移動することになり、前
記挿入筒部26の先端とパッキン38の摩擦が無く、パ
ッキン38の損傷が防止される。またプラグ2によりロ
ックボール15を介して回転が阻止されているソケット
本体9と、回転しながら移動してソケット本体9を同方
向へ移動させる操作部18とにあっては、操作部18の
係止部20内周面に形成した段部22とソケット本体9
の後端側外周に形成した段部23との間に摩擦係数の少
ないスペーサー24を介装したので、ソケット本体9が
伴回りすることなく操作部18の回転がスムーズとな
り、操作部18の操作が容易に行える。
【0018】そしてまた接続作業にあっては、上記の通
り、ソケット1とプラグ2の接続が簡単で、かつハンド
ル25を回動させるだけなので、マニュプレータ(図示
せず)による自動接続が容易にできる。
【0019】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、接続した
ソケットとプラグとを簡単な操作により両者を更に軸方
向に締付けることができるので、両者のシール面圧を強
く取ることができシールの完全性を図ることができると
ともに、両者の接続作業を容易に行うことができる。ま
た両者の接続時に、ソケット側のピンをプラグ側のピン
挿入孔に挿入させるようにしたから、これにより、ソケ
ットに対するプラグの回転を阻止するとともに、ソケッ
トとプラグとの誤接続をも防止することができる。更に
は、プラグに対し、その外周にソケット本体が嵌合しそ
して内周に挿入筒部が挿入するので、両者の接続状態に
おいて曲げに強い管継手を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るソケットの一実施例を示す一部縦
断側面図。
【図2】本考案に係るプラグの一実施例を示す一部縦断
側面図。
【図3】図1に示すソケットと図2に示すプラグの接続
状態を示す一部縦断側面図。
【符号の説明】
1 ソケット 2 プラグ 3 ソケットアダプタ 9 ソケット本体 18 操作部 26 挿入筒部 27 ピン 38 パッキン 40 ピン挿入孔

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スリーブを操作してソケットとプラグを
    着脱自在に接続する管継手であって、ソケットアダプタ
    の先端側外周に、求遠心方向に出没自在に嵌合したロッ
    クボールの遠心方向への抜けを防止するボールガイドを
    有するソケット本体を軸方向に移動可能に設け、該ソケ
    ット本体とソケットアダプタとの間には、ソケット本体
    とソケットアダプタに跨って両者の外周に回転自在に嵌
    合し、その先端側を前記ボールガイドの後端とソケット
    本体の後端側に形成した段部とに係止して軸方向に一体
    となって移動し且つソケット本体と相互に回転自在な係
    止部とし、後端部を前記ソケットアダプタの外周に形成
    したねじと螺合する螺合部とする、ソケット本体とソケ
    ットアダプタとを相対的に移動させる操作部を設け、該
    操作部とソケットアダプタとの間にはソケットアダプタ
    から操作部の抜け出しを防止するストッパーを設け、前
    記ソケットアダプタの先端には、該ソケットアダプタの
    外径より小径で接続時にプラグ内に挿入しその先端がプ
    ラグ内に設けたパッキンに当接する挿入筒部を突設し、
    更に前記ソケット本体と挿入筒部との間に位置するソケ
    ットアダプタの先端にはピンを突設してなるソケット
    と、プラグ外周に前記ロックボールの遠心方向への移動
    を抑止するスリーブを摺動自在に嵌合し、先端部外周に
    はロックボール係合溝を設けると共に、先端には接続時
    に前記ソケットアダプタの先端に設けたピンを挿入する
    ピン挿入孔を形成したプラグとからなる管継手。
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JPH0234555U (ja) * 1988-08-29 1990-03-06

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