JPH0645192U

JPH0645192U - 管継手

Info

Publication number: JPH0645192U
Application number: JP087313U
Authority: JP
Inventors: 幸夫滑川
Original assignee: Nitto Kohki Co Ltd
Current assignee: Nitto Kohki Co Ltd
Priority date: 1992-11-26
Filing date: 1992-11-26
Publication date: 1994-06-14
Anticipated expiration: 2007-11-26
Also published as: KR970000889Y1; US5390963A; KR940012971U; JP2560248Y2; MY109591A

Abstract

(57)【要約】【目的】安全性とシール性の向上を図る。【構成】ソケット主筒体２０の内部にプラグ主筒体１
０の前端部を挿入して、プラグ主筒体１０の前端部をパ
ッキング４５に当接させ、圧縮コイルスプリング４４の
弾発力に抗してホルダ４０を後退させる。ホルダ４０の
外周面によって支持されていたロックボール２４Ａ、Ｂ
がプラグ主筒体１０の外周面上に移動して、スリーブス
プリング２８によりスリーブ２５が前方に弾発され、施
錠機構２２によりプラグとソケットとが接続される。次
に、操作リング３０を回動してスライドリング３２を前
進させれば、スライドリング３２の前端部がスリーブ２
５の背後に近接してスリーブ２５の後退を規制する。同
時に、ピン５０を介してスライドリング３２と係合した
ホルダ４０も前進し、パッキング４５をプラグ主筒体１
０の前端面に強く押圧して完全密封する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はロックボールによる施錠機構を具えた管継手に関するものである。

【０００２】

【従来技術とその問題点】

スリーブを摺動操作してロックボールを係合・離脱させる施錠機構の安全装置としては、種々のタイプのものが用いられている。例えば、本願の出願人は、先に実公昭５２−２９３１１号公報等に開示されているように、ロックボールを施錠する主スリーブの後方に、該主スリーブをロックするための従スリーブを設けてなる管継手を提案した。この考案によれば、主スリーブに不用意な外力が作用しても管継手が離脱する虞がない。

【０００３】また、本願の出願人は、プラグとソケットの突き合わせ面の密封効果を高めるために、ソケット側に調整環とソケットの軸方向に摺動可能な中間筒体とからなるシール機構を装着した管継手を提案した（実公昭５８−２４０６９号公報等）。この考案によれば、プラグとソケットの連結状態において、調整環を回すだけで、外部からシール機構を調節し、密封効果を高めることができる。

【０００４】上記施錠機構の安全手段と、突き合わせ端面の密封状態を調整する手段は、共に管継手が具有する機能として有用であるにも拘らず、両手段を兼ね備えた管継手は未だ知られていない。

【０００５】

【考案の目的】

そこで本考案は、前記両手段を管継手に具有させることにより、安全性が高く且つ接続操作の容易な管継手を提供することを目的とするものである。

【０００６】

【考案の構成】

本考案に係る管継手は、ソケット主筒体の前部外周面に摺動自在に嵌合したスリーブを操作して、プラグ主筒体の外周面にロックボールを係合・離脱させる施錠機構を具えた管継手において、ソケット主筒体の後部外周面に操作リングを螺合すると共に、該操作リングと前記スリーブ間に、スリーブスプリングにより常時後方へ付勢され、且つ後退位置を該操作リングにより規制されたスライドリングをソケット主筒体の外周面に摺動自在に嵌合し、また、ソケット主筒体の内周面には、圧縮コイルスプリングにより常時前方へ付勢しつつホルダを摺動自在に嵌合し、当該ホルダは外周面に係合溝を有し、且つプラグ主筒体の前端面と当接して密封可能なパッキングを前端部に具えてなり、さらに、前記ソケット主筒体の軸方向に伸びる長孔を同主筒体の筒壁に穿設し、当該長孔を貫通して先端部が前記係合溝に係合可能なピンを前記スライドリングに設けたことを特徴とするものである。

【０００７】

【作用】

プラグとソケットとを接続するには、ソケット主筒体の内部にプラグ主筒体の前端部を挿入して、プラグ主筒体の前端部をパッキングに当接させ、圧縮コイルスプリングの弾発力に抗してホルダを後退させる。ホルダの外周面によって支持されていたロックボールがプラグ主筒体の外周面上に移動して、スリーブスプリングによりスリーブが前方に弾発され、施錠機構によりプラグとソケットとが接続される。

【０００８】次に、操作リングを回動してスライドリングを前進させれば、スライドリングの前端部がスリーブの背後に近接してスリーブの後退を規制する。同時に、ピンを介してスライドリングと係合したホルダも前進し、パッキングをプラグ主筒体の前端面に強く押し付けるので、当該前端面とホルダの前端部との間を完全に密封する。

【０００９】一方、プラグとソケットとを分離するには、操作リングを上記動作とは逆方向に回転してスライドリングを後退させ、スリーブロックを解除した後、スリーブを後退させれば、直ちにボール式施錠機構のロックが解除される。このとき、圧縮コイルスプリングの弾発力によりホルダが前方へ付勢され、パッキングを介してプラグ主筒体を後方に付勢するので、プラグとソケットとはスムーズに分離される。

【００１０】

【実施例】

以下、本考案の好適な実施例を図面に基づいて説明する。図２は、プラグ１とソケット２とからなる管継手の分離状態を示す４半部縦断側面図であり、以下の説明において、プラグ１とソケット２相互の接続側を前部、前方、前端部等といい、その反対側を後部、後方、後端部等ということにする。

【００１１】ソケット２は、後端部に配管接続用雌ねじ４が形成されたアダプタ５と、アダプタ５の外周面に、その後端部がＯリング６を介して螺合したソケット主筒体２０とによって主体を構成し、ソケット主筒体２０の前部には、ボールロック式の施錠機構２２が設けられている。

【００１２】本実施例の施錠機構２２は、ロックボールを接続方向に前後２列に並設することによりプラグ１とソケット２の曲げを防止するものである。即ち、ソケット主筒体２０の前部同一円周上に穿孔した数個のテーパ孔２３Ａ、２３Ｂにボール２４Ａ、２４Ｂを求遠心方向に転動可能に遊嵌合し、ソケット主筒体２０の前部外周面に摺動自在に嵌合したスリーブ２５によって、プラグ１とソケット２の接続時には、ボール２４Ａ、２４Ｂの遠心方向への移動を規制する。

【００１３】符号２６Ａ、２６Ｂは、テーパ孔２３Ａ、２３Ｂに対応させてスリーブ２５の内周面に形成したボール押え部であり、また、符号２７Ａ、２７Ｂは、同じくボール２４Ａ、２４Ｂのためのボール解放部である。而して、ボール２４Ａがプラグ主筒体１０に係合または離脱するときには、ボール２４Ｂも同時にプラグ主筒体１０に係合または離脱する。スリーブ２５はソケット主筒体２０の前端部に嵌合された止め輪２９によって脱落が防止される。

【００１４】ソケット主筒体２０の後部外周面には操作リング３０を螺合し、該操作リング３０とスリーブ２５間には、ソケット主筒体２０の外周面を摺動可能なスライドリング３２を嵌合する。スリーブ２５の後端部は、操作リング３０の外周面前部に被嵌し、また、スライドリング３２の前端部とスリーブ２５の内周面に設けた段部３４との間にスリーブスプリング２８を弾装して、スリーブ２５は常時前方へ、スライドリング３２は常時後方へ付勢されるようになっている。

【００１５】ソケット主筒体２０の内部には円筒形のホルダ４０を嵌挿し、これらの内外周面をＯリング４２により密封する。ホルダ４０の後端部と、アダプタ５の内周面に形成した突起部７との間に圧縮コイルスプリング４４を弾装し、ホルダ４０を常時前方へ付勢する。

【００１６】ホルダ４０の前端部にはリング状のパッキング４５を嵌め込み、このパッキング４５はプラグ主筒体１０の前端面１１と当接して、当該前端面１１およびホルダ４０の前端部間を密封可能となるように構成している。ホルダ４０の外周面中程には、後記するピン５０が係合可能な円周溝４６を形成する。円周溝４６の溝幅（前後方向の長さ）を適宜の幅とすることにより、同溝４６の前端部にピン５０が係合したときに、プラグ主筒体１０の前端面１１がホルダ４０の前端部パッキング４５によって更に押圧されて完全密封し、他方、同溝４６の後端部にピン５０が位置しているときに、ホルダ４０はソケット主筒体２０の係止部５１に係止する。

【００１７】スライドリング３２がソケット主筒体２０の外周面を摺動する部位において、ソケット主筒体２０の内外周面を連通して、同主筒体２０の軸方向に伸びる長孔４８を軸対称位置に２つ穿設し、この長孔４８を貫通させてスライドリング３２の外周面から求心方向に２本のピン５０を植設し、ピン５０の先端部をホルダ４０の円周溝４６内に挿入させる。

【００１８】次に、この実施例の作用を接続動作から説明する。図２に示すようにプラグ１とソケット２とを対向させ、ソケット主筒体２０の内部にプラグ主筒体１０の前端面１１を挿入すると、自由状態にあるロックボール２４Ａがプラグ主筒体１０の外周面１２上を接触しつつ移動して、プラグ主筒体１０の前端面１１がパッキング４５に当接し、圧縮コイルスプリング４４の弾発力に抗してホルダ４０を後退させ始める。

【００１９】すると、ホルダ４０の前部外周面によって支持されていたボール２４Ｂがプラグ主筒体１０の外周面１２上に移動して、図３に示すように、スリーブ２５はボール２４Ｂによる規制状態から解放されスリーブスプリング２８により前方へ弾発され、ボール２４Ｂは前記スリーブ２５のボール押え部２６Ｂにより求心方向に押圧されるようになる。このとき、ボール押え部２６Ａもボール２４Ａを求心方向に押圧して、プラグ主筒体１０の外周面１２を保持する。このようにして、ボール式施錠機構２２によりプラグ１とソケット２とが接続される。

【００２０】続いて図１に示すように、操作リング３０を回動し、スリーブスプリング２８の弾発力に抗してスライドリング３２を前進させ、スライドリング３２の前端部をスリーブ２５の段部３４の後端面近傍に位置させて、スリーブ２５の後退を規制する。また、このとき、ピン５０を介してスライドリング３２と係合したホルダ４０も前進し、パッキング４５をプラグ主筒体１０の前端面１１に強く押圧させて、当該前端面１１とホルダ４０の前端部との間を完全に密封する。

【００２１】一方、プラグ１とソケット２とを分離するには、操作リング３０を上記操作とは逆方向に回動することにより、スリーブスプリング２８の弾発力によってスライドリング３２が後退し（図３参照）、スリーブ２５の後退に対する規制が解除され、スリーブ２５はソケット主筒体２０に沿って摺動可能となる。

【００２２】そこで、スリーブ２５を後退させれば、スリーブ２５のボール解放部２７Ａ、２７Ｂとボール２４Ａ、２４Ｂとが一致してロックが解除され、ボール２４Ｂはホルダ４０の前部外周面によってボール解放部２７Ｂに退避し前記スリーブ２５の前進を規制した状態となり、また、ボール２４Ａはボール解放部２７Ａに一致し、ボール２４Ａは出没自在となり、ボール式施錠機構２２のロックが解除される。このとき、プラグ主筒体１０は圧縮コイルスプリング４４の弾発力によりホルダ４０と共に後方に付勢されるので、プラグ１とソケット２とはスムーズに分離される。

【００２３】

【考案の効果】

本考案に係る管継手は、スリーブロック手段と、管継手端面の密封状態を調整する手段を具えてなり、操作リングの締め付けという単一操作だけで、スリーブのロックと管継手端面の完全密封を同時に行うことができるので、従来の管継手とは異なり、安全性とシール性が著しく向上する。また、管継手の接続および分離作業を極めて容易に行い得るという効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】管継手の完全密封状態を示す４半部縦断側面図
である。

【図２】管継手の分離状態を示す４半部縦断側面図であ
る。

【図３】管継手の接続状態を示す４半部縦断側面図であ
る。

【符号の説明】

１０プラグ主筒体２０ソケット主筒体２２施錠機構２４Ａ、Ｂロックボール２５スリーブ２８スリーブスプリング３０操作リング３２スライドリング４０ホルダ４４圧縮コイルスプリング４５パッキング４６円周溝（係合溝）４８長孔５０ピン

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】ソケット主筒体の前部外周面に摺動自在
に嵌合したスリーブを操作して、プラグ主筒体の外周面
にロックボールを係合・離脱させる施錠機構を具えた管
継手において、ソケット主筒体の後部外周面に操作リン
グを螺合すると共に、該操作リングと前記スリーブ間
に、スリーブスプリングにより常時後方へ付勢され、且
つ後退位置を該操作リングにより規制されたスライドリ
ングをソケット主筒体の外周面に摺動自在に嵌合し、ま
た、ソケット主筒体の内周面には、圧縮コイルスプリン
グにより常時前方へ付勢しつつホルダを摺動自在に嵌合
し、当該ホルダは外周面に係合溝を有し、且つプラグ主
筒体の前端面と当接して密封可能なパッキングを前端部
に具えてなり、さらに、前記ソケット主筒体の軸方向に
伸びる長孔を同主筒体の筒壁に穿設し、当該長孔を貫通
して先端部が前記係合溝に係合可能なピンを前記スライ
ドリングに設けたことを特徴とする管継手。