JPH11153217A - 自動変速機の故障検出装置 - Google Patents

自動変速機の故障検出装置

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JPH11153217A
JPH11153217A JP32322797A JP32322797A JPH11153217A JP H11153217 A JPH11153217 A JP H11153217A JP 32322797 A JP32322797 A JP 32322797A JP 32322797 A JP32322797 A JP 32322797A JP H11153217 A JPH11153217 A JP H11153217A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】変速機構の回転メンバの回転検出を行わない
で、変速機構の摩擦係合要素の固着などの故障が検出で
きる自動変速機の故障検出装置を提供する。 【解決手段】 インヒビタースイッチ15により検知さ
れるレンジ選択状況から自動変速機がニュートラル状態
であると推定されるにもかかわらず、エンジン回転数や
エンジントルクがニュートラル状態での正常範囲にな
く、実際にはニュートラル状態でないと判定された場合
に、自動変速機の故障と判定する処理機能をコントロー
ルユニット16に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両においてエン
ジンの回転出力を自動変速して車輪側に伝達する自動変
速機の故障を検出する故障検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両用の自動変速機としては、
エンジンの回転をトルクコンバータを介して入力し、複
数組のプラネタリギアを有する変速機構により変速して
プロペラシャフト(車軸側)に出力するものが普及して
いる。
【0003】この種の自動変速機における変速機構は、
トルクコンバータからのインプットシャフトの回転を、
シフト位置に応じて、プラネタリギアを構成する特定の
ギア又はキャリアに伝動したり、特定のギア又はキャリ
アの回転を適宜アウトプットシャフトに伝動したり、或
いは適宜特定のギア又はキャリアの回転を拘束するため
に、通常複数のクラッチやブレーキ等の油圧式摩擦係合
要素を備えている。
【0004】そして、上記摩擦係合要素に供給される油
圧が制御されて、上記摩擦係合要素の係合状態が切換え
られることにより、変速機構の変速比の切換えや、エン
ジントルクを伝達しないニュートラル状態への切換えが
行われる。
【0005】なお、ニュートラル状態への切換えは、通
常、自動変速機のセレクトレバーがニュートラルレンジ
(以下、Nレンジという。)又はパーキングレンジ(以
下、Pレンジという。)に操作されるか、或いは、これ
らレンジ以外のレンジ(ドライブレンジ、リバースレン
ジ、1速レンジ、2速レンジ等)の位置にセレクトレバ
ーがないことが検知されることにより実行される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
自動変速機では、例えば摩擦係合要素のプレートなどが
固着する等の故障が万が一にも起きた場合であっても、
セレクトレバーがNレンジ又はPレンジの位置に操作さ
れているときには、確実に車両を停止させておくべく、
前記故障を検出する装置が要望される。
【0007】しかし、このような故障を検出する簡易な
装置は、従来提案されていなかった。なお、このような
故障を直接検出しようとすれば、変速機構内に多数ある
回転メンバの回転状況をそれぞれ計測する専用の回転セ
ンサが必要になり、相当なコスト高になる。
【0008】そこで本発明は、変速機構の回転メンバの
回転検出を行わないで、変速機構の摩擦係合要素の固着
などの故障が検出できる自動変速機の故障検出装置を提
供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の自動変速機の故障検出装置は、車両
においてエンジンの回転出力を自動変速して車軸側に伝
達する自動変速機の故障を検出する装置であって、自動
変速機の操作状態から自動変速機がニュートラル状態で
あることを推定するニュートラル推定手段と、自動変速
機が実際にニュートラル状態であるか否かを判定するニ
ュートラル判定手段と、前記ニュートラル推定手段によ
りニュートラル状態であると推定されている場合に、前
記ニュートラル判定手段によりニュートラル状態でない
と判定されると、自動変速機の故障と判定する故障判定
手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】請求項2記載の自動変速機の故障検出装置
は、前記ニュートラル推定手段が、自動変速機のセレク
トレバーの操作により切換えられるレンジを検出するイ
ンヒビタースイッチと、このインヒビタースイッチの検
出結果がニュートラル又はパーキングのレンジである
か、或いは、ニュートラル又はパーキング以外のレンジ
でないときに、ニュートラル状態であると推定する処理
手段とよりなることを特徴とする請求項1記載の自動変
速機の故障検出装置。
【0011】請求項3記載の自動変速機の故障検出装置
は、前記ニュートラル判定手段が、エンジンの回転数を
検出するエンジン回転数センサと、このエンジン回転数
センサの検出結果を、正常にニュートラルの場合のエン
ジン回転数の正常範囲と比較し、前記検出結果がこの正
常範囲内にある場合にニュートラル状態であると判定
し、前記検出結果がこの正常範囲から外れている場合
に、ニュートラル状態にないと判定する処理手段とより
なることを特徴とする。
【0012】請求項4記載の自動変速機の故障検出装置
は、前記ニュートラル判定手段が、エンジントルクを検
出するエンジントルクセンサと、このエンジントルクセ
ンサの検出結果を、正常にニュートラルの場合のエンジ
ントルクの正常範囲と比較し、前記検出結果がこの正常
範囲内にある場合にニュートラル状態であると判定し、
前記検出結果がこの正常範囲から外れている場合に、ニ
ュートラル状態にないと判定する処理手段とよりなるこ
とを特徴とする。
【0013】請求項5記載の自動変速機の故障検出装置
は、前記処理手段が、前記正常範囲のデータとして、車
両の補機が稼働中であるか、或いはエンジン水温が低下
しているかの条件に応じて、複数のデータを記憶してお
り、これら複数のデータからその時点での前記条件に対
応するデータを選択し、このデータに基づいて前記ニュ
ートラル状態の判定を行うことを特徴とする。
【0014】請求項6記載の自動変速機の故障検出装置
は、前記ニュートラル判定手段が、車両のアイドルスピ
ードコントロールが作動中であるか否かを検知して、ア
イドルスピードコントロールが作動中でない場合にニュ
ートラル状態であると判定し、アイドルスピードコント
ロールが作動中である場合にニュートラル状態にないと
判定する処理手段よりなることを特徴とする。
【0015】請求項7記載の自動変速機の故障検出装置
は、前記故障判定手段により故障と判定された場合に、
故障であることを警報する警報手段を備えたことを特徴
とする。
【0016】請求項8記載の自動変速機の故障検出装置
は、前記故障判定手段により故障と判定された場合に、
車両のブレーキを作動させる制動手段を備えたことを特
徴とする
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の各例
を、図面を参照して説明する。 (第1例)まず、図1及び図2により第1例を説明す
る。図1は、本例の自動変速機の故障検出装置を含む車
両の制御システムの特徴的な構成を示す図である。また
図2は、故障検出処理のフローチャートの一例を示す図
である。
【0018】この装置は、図1に示すように、出力軸回
転数センサ11と、エンジン回転数センサ12と、スロ
ットル開度センサ13と、エンジントルクセンサ14
と、インヒビタースイッチ15と、変速機用のコントロ
ールユニット16と、警報手段17と、エンジン用のコ
ントロールユニット18と、ABS用のコントロールユ
ニット19とを備える。なおABSとは、アンチ・スキ
ッド・ブレーキング・システムのことで、タイヤの滑り
を抑制するように制動力を自動制御する周知のシステム
である。
【0019】ここで、出力軸回転数センサ11は、自動
変速機20における変速機構21の出力軸回転数Np
(即ち、車両のプロペラシャフトに連結された回転軸の
回転数)を検出するセンサであり、このセンサの検出出
力からコントロールユニット16が車速を検知する。エ
ンジン回転数センサ12は、エンジン23の出力軸回転
数Ne(トルクコンバータ22のポンプインペラに連結
された回転軸の回転数)を検出するセンサである。
【0020】また、スロットル開度センサ13は車両の
スロットル開度(アクセルの踏み込み量)を、エンジン
トルクセンサ14はエンジントルクを、インヒビタース
イッチ15はレンジを選択するセレクトレバーの選択位
置を、それぞれ検出する周知の要素である。
【0021】なお、エンジントルクセンサ14は、具体
的には、例えばエンジンの吸気圧又は吸気量などを検出
するセンサで、このセンサの検出出力からコントロール
ユニット16がエンジントルクを演算して検知する。
【0022】またこの場合には、図示省略しているが、
変速機構21の摩擦係合要素の変速時の係合圧を調整す
べく、トルクコンバータ22のタービンランナの回転数
Nt(変速機構21の入力軸回転数)を検出する入力軸
回転数センサが設けられる場合もある。
【0023】また、警報手段17は、車両の運転手など
に警報を与える手段で、この場合には、特に自動変速機
20が故障していることを報知するためのものである。
具体的には、警報ランプ、警報ブザー、警報表示用のデ
ィスプレイ(CRT又は液晶ディスプレイ等)などであ
り、振動により運転者の注意を喚起するようなものでも
よい。
【0024】また、エンジン用のコントロールユニット
18は、エンジン23の燃料噴射制御や点火時期の制
御、或いはバルブ開閉タイミングの制御などの周知の制
御を行うためのマイクロコンピュータよりなるコントロ
ーラである。なお、スロットル全閉状態におけるエンジ
ン23の回転数(即ち、アイドル回転数)は、エンジン
水温やエアコンなどの補機類の作動状況に応じて、予め
設定された所定回転数になるように、このコントロール
ユニット18の制御により調整される。
【0025】また、いわゆるISC(アイドルスピード
コントロール)の機能を有する場合には、なんらかの要
因によりエンジン負荷が変動しても、このコントロール
ユニット18の自動制御により、アイドル回転を上記所
定回転数に維持するようにエンジン出力の自動調整が行
われる。なお、ISCの機能を有する場合には、例えば
このコントロールユニット18から変速機用のコントロ
ールユニット16に対して、ISCの機能が作動中であ
るか否かを示すISC作動信号が出力される。
【0026】また、ABS用のコントロールユニット1
9は、やはりマイクロコンピュータよりなり、車両のブ
レーキの制動力をタイヤの滑りを生じない最適な制動力
に調整するABSとしての周知の制御処理を行うもので
ある。またこの場合には、このコントロールユニット1
9は、本発明の制動手段としても機能するようになって
おり、後述の如く、コントロールユニット16で故障判
定がなされた場合に、強制的に制動力を働かせるように
なっている。なお、車両のブレーキシステムの全体構成
やブレーキの機械的構成については、特に限定されない
ので、その図示及び説明を省略する。
【0027】次に、この場合のコントロールユニット1
6は、本発明のニュートラル推定手段及びニュートラル
判定手段を構成する処理手段に相当するとともに、本発
明の故障判定手段に相当する要素であり、具体的には予
め設定されたプログラムに従って動作するとともに、各
種設定値を記憶するメモリを備えたマイクロコンピュー
タよりなる。
【0028】このコントロールユニット16は、この場
合後述する図2のフローチャートに示す処理により、セ
レクトレバーの選択状態やエンジン回転数に基づいて、
自動変速機20の故障を検出し、好ましい故障対応処理
を指令又は実行する制御を行う点に特徴を有するもので
ある。
【0029】なお、車速やスロットル開度などに応じた
自動変速のための変速機構21の摩擦係合要素の係合圧
の制御は、例えば図示省略した油圧制御回路を介するコ
ントロールユニット16による制御によって、従来どお
り行われる構成とすればよいが、本例は、セレクトレバ
ーの選択状態などに基づく故障検出処理に特徴を有する
ものであるので、コントロールユニット16のその他の
制御処理については説明を省略する。また、変速機20
やエンジン23の構成及び動作についても、本発明は特
に限定されないので、その説明を省略する。
【0030】次に、図2のフローチャートにより、本例
のコントロールユニット16の故障検出処理を説明す
る。なお、図2の一連の処理は、例えば、コントロール
ユニット16の起動により実行されるメインルーチンの
サブルーチンとして、例えば一定の周期で繰り返し実行
される。またこの場合、本発明のニュートラル推定手段
としての機能は、ステップS4の処理により実行され、
ニュートラル判定手段或いは故障判定手段としての機能
は、ステップS6〜S14の処理により実行される。
【0031】まずステップS2では、スロットル開度セ
ンサの検出出力を読取り、スロットルが全閉か否か判定
する。そして全閉でなければ、この場合故障検出不能で
あるので一連の処理を終了する。一方、全閉の場合に
は、ステップS4に進む。
【0032】次にステップS4では、インヒビタースイ
ッチ15の出力信号を読取り、自動変速機のその時点で
のセレクトレバーの選択状態を判定する。そして、その
時点でのセレクトレバーの選択状態が、駆動力を伝達し
ないニュートラル状態のレンジ(例えばNレンジ又はP
レンジ)にあると判定されるか、或いは、これらレンジ
以外のレンジ(例えばドライブレンジ、リバースレン
ジ、1速レンジ又は2速レンジ)にないと判定された場
合には、ステップS6に進む。また、そのように判定さ
れない場合には、故障検出不能であるので一連の処理を
終了する。
【0033】そしてステップS6では、エンジン回転数
センサ12の検出出力から、その時点でのエンジン回転
数Neを読み込む。
【0034】次にステップS8では、補機類(エアコン
など)が作動中か否か、或いは、エンジンの冷却水の水
温が設定値より低いか否か判定し、いずれの補機類も作
動しておらず、かつ水温が設定値以上である場合には、
ステップS10に進み、そうでなければステップS14
に進む。なお、補機類が作動中か否かは、補機類の起動
停止を行うスイッチやリレーなどの端子電圧から判定し
てもよいし、補機類の起動によるバッテリー電圧の低下
から判定することもできる。
【0035】そしてステップS10では、補機類が作動
しておらず、かつ水温が設定値以上である場合に設定さ
れた所定のアイドル回転数の最低値Neoffのデータ
(例えば、700rpm程度)と、ステップS6で読み
込まれたその時点での実際のエンジン回転数Neとが比
較され、NeoffよりもNeが小さい場合には、故障
であるとしてステップS12に進み、そうでなければ故
障でないとして一連の処理を終了する。
【0036】一方ステップS14では、補機類が作動し
ているか、或いは水温が設定値より低い場合に、それぞ
れの条件に応じて複数設定された所定のアイドル回転数
の最低値NeonXのデータ(例えば、900rpm程
度)と、ステップS6で読み込まれたその時点での実際
のエンジン回転数Neとが比較され、NeonXよりも
Neが小さい場合には、故障であるとしてステップS1
2に進み、そうでなければ故障でないとして一連の処理
を終了する。
【0037】なお、上記Neoffのデータや、Neo
nXのデータは、正常にニュートラルの場合のエンジン
回転数の正常範囲の下限値のデータであり、この場合コ
ントロールユニット16に予め記憶されている。また、
NeonXのデータについては、車両のどの補機が稼働
中であるか、或いはエンジン水温が低下しているかの条
件に応じて、複数のデータを記憶しており、これら複数
のデータからその時点での前記条件に対応するデータを
選択し、このデータに基づいてステップS14の判定
(正常なニュートラル状態であるか否かの判定)が行わ
れるようになっている。
【0038】そして最後に、ステップS12に処理が進
むと、自動変速機が故障であると判定された場合である
ので、所定の故障対応処理がなされる。例えば、前述の
警報手段17を作動させて、車両の運転者等に故障を報
知する。或いは、ABS用のコントロールユニット19
に指令を送って、ブレーキペダルの操作にかかわらず、
強制的にある程度の制動力を働かせてしまう等の処理を
する。
【0039】以上の処理によれば、変速機構の摩擦係合
要素の固着等のエンジン負荷を異常に上昇させる故障が
万が一発生したとしても、その故障が検出されてステッ
プS12の対応処理がなされる。
【0040】すなわち、ステップS4の判定においてス
テップS6に処理が進むのは、駆動力を伝達しないニュ
ートラル状態のレンジ(例えばNレンジ又はPレンジ)
にあるか、或いは、これらレンジ以外のレンジ(例えば
ドライブレンジ、リバースレンジ、1速レンジ又は2速
レンジ)にない場合であるので、この場合には、自動変
速機がニュートラル状態であることが推定され、正常で
あればエンジン回転数は前述の正常範囲にあるはずであ
る。
【0041】ところが、その後のステップS10又はS
14の処理で、ステップS12に処理が進むのは、実際
のエンジンの回転数Neがこの正常範囲の下限値(Ne
off又はNeonX)を下回る場合であるので、エン
ジン負荷が異常に上昇しており、摩擦係合要素の固着等
の故障が発生している可能性が高い。
【0042】つまり、ステップS12に処理が進むの
は、レンジ選択からはニュートラルと推定されるのに、
実際のエンジン回転数はニュートラル状態での正常範囲
にないので、ニュートラル状態にないと判定されるとい
う矛盾が生じた場合であり、この場合には、摩擦係合要
素の固着等の故障により異常にエンジン負荷が高まって
いると推定され、このような故障が実質的に検出され
て、その結果として故障対応処理がなされる。
【0043】このため、本例の装置によれば、摩擦係合
要素の固着等の故障が生じた場合には、警報手段17に
よって故障が警報され、或いは、コントロールユニット
19を含むブレーキシステム(制動手段)によって強制
的に車両に制動力が加えられる。したがって、上記故障
が万が一発生した場合でも、運転者等の注意を喚起する
ことができるとともに、車両が不用意に前進又は後退し
てしまうといった不具合が未然に防止できる。
【0044】(第2例)次に、図3により第2例を説明
する。本例は、コントロールユニット16の故障検出処
理の一部に特徴を有するもので、他の構成及び処理内容
は第1例と同様である。以下、図3のフローチャートに
より、この故障検出処理の特徴部分について説明する。
【0045】本例は、自動変速機が実際に正常なニュー
トラル状態であるか否かを判定するのに、前述のISC
の作動状況を考慮したものである。ISCの機能を有す
る車両の場合には、自動変速機の摩擦係合要素の固着等
の故障により負荷が上昇しても、エンジン出力が自動調
整されることによってエンジン回転数は正常範囲に維持
される。このため、ISCの機能を有する場合には、図
2に示した第1例の処理では、上記故障が発生していて
もステップS10,S14の判定結果がいずれも否定的
になり、故障検出による故障対応処理が行われない。
【0046】このため本例では、ステップS10の判定
結果が否定的になった場合には、ステップS16の処理
が行われるようになっている。すなわち、ステップS1
6では、前述のISC作動信号によってISCが作動中
であるか否かが判定され、補機類が作動していないのに
ISCが作動中であれば故障であるとしてステップS1
2に進み、作動中でなければ正常であるとして一連の処
理を終了する。
【0047】したがって本例の処理によれば、ISCの
機能を有する車両において、変速機構の摩擦係合要素の
固着等のエンジン負荷を異常に上昇させる故障が万が一
発生したとしても、その故障が検出されてステップS1
2の対応処理がなされる。
【0048】すなわち、正常なニュートラル状態であれ
ば、無負荷であるのでISCが作動することはない。と
ころが、ステップS16の処理で、ステップS12に処
理が進むのは、ISCが作動している場合であるので、
エンジン負荷が異常に上昇しており、摩擦係合要素の固
着等の故障が発生している可能性が高い。
【0049】このため、本例の装置によれば、ISCの
機能を有する車両においても、摩擦係合要素の固着等の
故障が生じた場合には、警報手段17によって故障が警
報され、或いは、コントロールユニット19及びブレー
キシステム(制動手段)によって強制的に車両に制動力
が加えられる。したがって、上記故障が万が一発生した
場合でも、運転者等の注意を喚起することができるとと
もに、車両が不用意に前進又は後退してしまうといった
不具合がやはり未然に防止できる。
【0050】(第3例)次に、図4により第3例を説明
する。本例は、コントロールユニット16の故障検出処
理の一部に特徴を有するもので、他の構成及び処理内容
は第1例と同様である。以下、図4のフローチャートに
より、この故障検出処理の特徴部分について説明する。
本例は、自動変速機が実際に正常なニュートラル状態で
あるか否かを判定するのに、エンジントルクTeを使用
したものである。
【0051】この場合コントロールユニット16は、前
述のエンジン回転数NeoffやNeonXの代りに、
正常にニュートラル状態にある場合のエンジントルクの
上限値(TeoffやTeonX)のデータを予め記憶
している。そして、ステップS26で、エンジントルク
センサ14の検出出力よりその時点での実際のエンジト
ルクTeを検知し、その後、ステップS30,S34に
おいて、ステップS26で検知した実際のエンジントル
クTeと、前記TeoffやTeonXのデータとを比
較判定する処理を行い、実際のTeがTeoffやTe
onXより大きい場合には、故障であるとしてステップ
S12に進む。
【0052】以上の処理によれば、変速機構の摩擦係合
要素の固着等のエンジン負荷を異常に上昇させる故障が
万が一発生したとしても、やはり、その故障が検出され
てステップS12の対応処理がなされる。
【0053】すなわち、ステップS12に処理が進むの
は、レンジ選択からはニュートラルと推定されるのに、
実際のエンジントルクはニュートラル状態での正常範囲
にないので、ニュートラル状態にないと判定されるとい
う矛盾が生じた場合であり、この場合には、摩擦係合要
素の固着等の故障により異常にエンジン負荷が高まって
いると推定され、このような故障が実質的に検出され
て、その結果として故障対応処理がなされる。
【0054】なお本例では、エンジントルクにより正常
なニュートラル状態にあるか否かの判定を行っているの
で、前述のISCの機能を有するか否かにかかわらず、
故障検出が可能となる。
【0055】なお本発明は、以上説明した形態例の態様
に限られず、各種の態様があり得る。例えば、ISCの
機能を有する車両の場合には、正常なニュートラル状態
にあるか否かの判定は、エンジン回転数等を考慮せずI
SCが作動中か否かのみにより判定する構成でもよい。
具体的には、例えば図3の処理において、ステップS
6,S8,S10,S14を全て削除し、ステップS1
6と同じ処理をステップS4とステップS12の間にお
いて行う処理内容でもよい。
【0056】また、上記形態例では、スロットル全閉の
場合のみ、故障検出を行っているが、このように制限す
る必要は必ずしもない。例えば、スロットル開度に応じ
て、ニュートラル状態の判定を行うデータ(例えば前述
のNeoffやNeonX)を各種設定しておき、その
都度スロットル開度を計測して、その時点でのスロット
ル開度に応じたデータを選択して、前記判定を行うよう
にすればよい。
【0057】また、本発明の処理手段は、変速機用のコ
ントロールユニットに限られず、他のコントロールユニ
ットにより構成されていてもよい。また、各コントロー
ルユニットは、いずれか二つ以上が統合され、一組のマ
イクロコンピュータシステムにより構成されていてもよ
いのはいうまでもない。
【0058】
【発明の効果】本発明の自動変速機の故障検出装置で
は、ニュートラル推定手段により自動変速機の操作状態
からニュートラル状態であると推定されている場合に、
ニュートラル判定手段により実際にはニュートラル状態
でないと判定されると、故障判定手段により自動変速機
の故障と判定される。
【0059】すなわち、トルクを伝達しないニュートラ
ル状態になるような操作がなされているのに、実際には
ニュートラル状態にない(トルクを伝達しており、変速
機を介してエンジンになんらかの負荷がかかっている状
態)と判定されるという矛盾が生じた場合に、故障と判
定するのであり、この場合には、摩擦係合要素の固着等
の故障が生じている可能性が高いので、このような故障
が実質的に検出できることになる。
【0060】そして、操作状態からニュートラル状態で
あると推定されるか否かの判定は、例えば請求項2に記
載のように、既存のインヒビタースイッチの検出結果か
ら判定できる。また、実際にニュートラル状態にあるか
否かの判定は、例えば請求項3乃至6に記載のように、
既存のエンジン回転数センサやエンジントルクセンサの
検出結果や、いわゆるISCが作動中か否かの情報から
判定できる。
【0061】このため、本発明の装置によれば、自動変
速機が多数有している回転メンバの回転状況を測定する
専用のセンサを新たに設けることなく、既存のセンサや
情報を利用して、摩擦係合要素の固着等の自動変速機の
故障が検出できる。
【0062】そして、請求項7又は8に記載したよう
に、故障と判定されたときに、故障であることを警報す
る警報手段や、車両のブレーキを作動させる制動手段を
設けた場合には、上記故障が万が一発生した場合でも、
運転者等の注意を喚起することができるとともに、車両
が不用意に前進又は後退してしまうといった不具合が未
然に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例である自動変速機の故障検出装置
を含む車両の制御システムの特徴的な構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】故障検出処理の一例(第1例)を示すフローチ
ャートである。
【図3】故障検出処理の他の例(第2例)を示すフロー
チャートである。
【図4】故障検出処理の他の例(第3例)を示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
12 エンジン回転数センサ(ニュートラル判定手段) 13 スロットル開度センサ 14 エンジントルクセンサ(ニュートラル判定手段) 15 インヒビタースイッチ(ニュートラル推定手段 16 変速機用のコントロールユニット(故障判定手
段、処理手段) 17 警報手段 18 エンジン用のコントロールユニット 19 ABS用のコントロールユニット(制動手段)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両においてエンジンの回転出力を自動
    変速して車軸側に伝達する自動変速機の故障を検出する
    装置であって、 自動変速機の操作状態から自動変速機がニュートラル状
    態であることを推定するニュートラル推定手段と、自動
    変速機が実際にニュートラル状態であるか否かを判定す
    るニュートラル判定手段と、前記ニュートラル推定手段
    によりニュートラル状態であると推定されている場合
    に、前記ニュートラル判定手段によりニュートラル状態
    でないと判定されると、自動変速機の故障と判定する故
    障判定手段とを備えたことを特徴とする自動変速機の故
    障検出装置。
  2. 【請求項2】 前記ニュートラル推定手段は、自動変速
    機のセレクトレバーの操作により切換えられるレンジを
    検出するインヒビタースイッチと、このインヒビタース
    イッチの検出結果がニュートラル又はパーキングのレン
    ジであるか、或いは、ニュートラル又はパーキング以外
    のレンジでないときに、ニュートラル状態であると推定
    する処理手段とよりなることを特徴とする請求項1記載
    の自動変速機の故障検出装置。
  3. 【請求項3】 前記ニュートラル判定手段は、エンジン
    の回転数を検出するエンジン回転数センサと、このエン
    ジン回転数センサの検出結果を、正常にニュートラルの
    場合のエンジン回転数の正常範囲と比較し、前記検出結
    果がこの正常範囲内にある場合にニュートラル状態であ
    ると判定し、前記検出結果がこの正常範囲から外れてい
    る場合に、ニュートラル状態にないと判定する処理手段
    とよりなることを特徴とする請求項1記載の自動変速機
    の故障検出装置。
  4. 【請求項4】 前記ニュートラル判定手段は、エンジン
    トルクを検出するエンジントルクセンサと、このエンジ
    ントルクセンサの検出結果を、正常にニュートラルの場
    合のエンジントルクの正常範囲と比較し、前記検出結果
    がこの正常範囲内にある場合にニュートラル状態である
    と判定し、前記検出結果がこの正常範囲から外れている
    場合に、ニュートラル状態にないと判定する処理手段と
    よりなることを特徴とする請求項1記載の自動変速機の
    故障検出装置。
  5. 【請求項5】 前記処理手段は、前記正常範囲のデータ
    として、車両の補機が稼働中であるか、或いはエンジン
    水温が低下しているかの条件に応じて、複数のデータを
    記憶しており、これら複数のデータからその時点での前
    記条件に対応するデータを選択し、このデータに基づい
    て前記ニュートラル状態の判定を行うことを特徴とする
    請求項3又は4記載の自動変速機の故障検出装置。
  6. 【請求項6】 前記ニュートラル判定手段は、車両のア
    イドルスピードコントロールが作動中であるか否かを検
    知して、アイドルスピードコントロールが作動中でない
    場合にニュートラル状態であると判定し、アイドルスピ
    ードコントロールが作動中である場合にニュートラル状
    態にないと判定する処理手段よりなることを特徴とする
    請求項1記載の自動変速機の故障検出装置。
  7. 【請求項7】 前記故障判定手段により故障と判定され
    た場合に、故障であることを警報する警報手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の自動
    変速機の故障検出装置。
  8. 【請求項8】 前記故障判定手段により故障と判定され
    た場合に、車両のブレーキを作動させる制動手段を備え
    たことを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の自
    動変速機の故障検出装置。
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