JPWO2015194577A1 - ミキサ車管理システム、ミキサ車管理サーバ、ミキサ車及びミキサ車管理方法 - Google Patents

ミキサ車管理システム、ミキサ車管理サーバ、ミキサ車及びミキサ車管理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ミキサ車またはその部品の劣化度を、人手を介さずに適切に検知すること。【解決手段】ミキサ車管理システムは、ミキサ車と管理サーバとを有する。上記ミキサ車は、エンジンの回転によって駆動される複数の部品の回転により回転駆動可能なミキサドラムと、上記管理サーバと通信可能なミキサ車通信部と、上記ミキサドラムの回転数を取得して回転数情報を生成可能であり、当該回転数情報を上記管理サーバへ送信するように上記ミキサ車通信部を制御可能なミキサ車制御部とを有する。上記管理サーバは、上記ミキサ車と通信可能なサーバ通信部と、上記送信された回転数情報を受信するように上記サーバ通信部を制御可能であり、上記受信された回転数情報によって示される回転数の積算値を基に、上記ミキサ車、上記ミキサドラム、または少なくとも1つの上記部品の劣化度を算出し当該劣化度を示す劣化度情報を生成可能なサーバ制御部とを有する。

Description

本発明は、ミキサ車の部品の交換時期を管理可能なミキサ車管理システム、ミキサ車管理サーバ、ミキサ車及びミキサ車管理方法に関する。
従来から、モルタルやレディミクストコンクリート等(以下、「生コン」という。)を搭載可能なミキサドラムを備えるミキサ車が、例えば土木・建築の工事現場において用いられている。
当該ミキサ車は、エンジンから回転動力を取り出し、それを流体圧(油圧)ポンプへ伝達し、流体圧(油圧)ポンプから吐出される圧流体(圧油)を流体圧(油圧)モータへ供給してこれを回転駆動させ、その回転によりミキサドラムを回転駆動させることで、ミキサドラムに搭載された生コンを常時攪拌しながら上記工事現場へ輸送する。(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−22960号公報
当然ながら、上記ミキサ車が有する上記ミキサドラム、流体圧ポンプ、流体圧モータといった部品には、それぞれ交換時期または寿命が存在する。しかし、現場の作業者やミキサ車の所有者等がそれら部品の交換時期等をそもそも把握していることは少ないため、当該交換時期を適切に判断することは困難であり、また交換時期に関する知識を有していたとしても、それを管理するのは非常に面倒である。したがって交換時期(劣化度)の把握は、メンテナンス業者による人手を介した確認作業に頼らざるを得ない。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、ミキサ車またはその部品の劣化度を、人手を介さずに適切に検知することが可能なミキサ車管理システム、ミキサ車管理サーバ、ミキサ車及びミキサ車管理方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係るミキサ車管理システムは、ミキサ車と管理サーバとを有する。
上記ミキサ車は、ミキサドラムと、ミキサ車通信部と、ミキサ車制御部とを有する。上記ミキサドラムは、エンジンの回転によって駆動される複数の部品の回転により回転駆動可能である。上記ミキサ車通信部は、上記管理サーバと通信可能である。上記ミキサ車制御部は、上記ミキサドラムの回転数を取得して回転数情報を生成可能であり、当該回転数情報を上記管理サーバへ送信するように上記ミキサ車通信部を制御可能である。
上記管理サーバは、サーバ通信部と、サーバ制御部とを有する。上記サーバ通信部は、上記ミキサ車と通信可能である。上記サーバ制御部は、上記送信された回転数情報を受信するように上記サーバ通信部を制御可能であり、上記受信された回転数情報によって示される回転数の積算値を基に、上記ミキサ車、上記ミキサドラム、または少なくとも1つの上記部品の劣化度を算出し当該劣化度を示す劣化度情報を生成可能である。
これによりミキサ車管理システムは、ミキサ車またはその部品の劣化度を、人手を介さずに適切に検知することができる。
上記管理サーバは、上記回転数に対応する上記ミキサ車の稼働時間に関する閾値を記憶可能な記憶部をさらに有してもよい。この場合上記サーバ制御部は、上記積算値を基に上記ミキサ車の稼働時間を算出し、当該算出された稼働時間が上記閾値以上であると判断した場合に、上記劣化度情報として、上記ミキサドラムまたは少なくとも1つの上記部品の交換時期を示す交換時期情報を生成してもよい。
これによりミキサ車管理システムは、ミキサドラムの回転数から稼働時間を算出することで、ミキサドラムまたはミキサ車の部品の交換時期を検知することができる。
上記記憶部は、上記閾値として、第1閾値と、当該第1閾値よりも大きい第2閾値とを示す情報を記憶してもよい。この場合、上記サーバ制御部は、上記積算値が上記第1閾値以上上記第2閾値未満であると判断した場合に上記交換時期情報を生成し、上記積算値が上記第2閾値以上であると判断した場合に、上記ミキサドラムまたは少なくとも1つの上記部品の寿命時期を示す寿命時期情報を生成してもよい。
これによりミキサ車管理システムは、ミキサドラムまたは各種部品の交換時期のみならず寿命時期も人手を介さずに適切に検知することができる。
上記サーバ通信部は、上記ミキサ車の所有者が有する所有者サーバと通信可能であってもよい。この場合上記サーバ制御部は、上記生成された交換時期情報を基に、上記ミキサ車または上記所有者サーバへ、上記交換時期を報知する第1の報知情報を送信し、上記生成された寿命時期情報を基に、上記ミキサ車または上記所有者サーバへ、上記寿命時期を報知する第2の報知情報を送信するように上記サーバ通信部を制御してもよい。
これによりミキサ車管理システムは、ミキサドラムまたは各種部品の交換時期をミキサ車(の運転者)またはミキサ車の所有者に報知することで適宜交換用の流体圧ポンプの購入等の措置を講じさせることができ、またさらに寿命時期も報知することで、ミキサ車の使用を停止させる等の措置を講じさせることができる。
上記ミキサ車は、音声出力部を有してもよい。この場合上記ミキサ車制御部は、上記送信された第1の報知情報または第2の報知情報を受信するように上記ミキサ車通信部を制御し、上記第1の報知情報が受信された場合に、第1の音量の第1の報知音を出力するように上記音声出力部を制御し、上記第2の報知情報が受信された場合に、上記第1の音量よりも大きい第2の音量の第2の報知音を出力するように上記音声出力部を制御してもよい。
これによりミキサ車管理システムは、ミキサ車を運転中の運転者に、運転を停止させることなく、流体圧ポンプの交換時期及び寿命時期をそれぞれ区別して把握させることができる。
上記ミキサ車制御部は、上記部品としての流体圧ポンプまたは流体圧モータの駆動時における回転数を基に上記回転数情報を生成してもよい。
上記ミキサ車制御部は、上記エンジンの回転が検出でき上記ミキサドラムの回転が検出できない場合に、上記エンジンと上記ミキサドラムの間に介在し回転が検出されている第1の部品の回転数を取得して部品回転数情報を生成し、当該部品回転数情報を上記管理サーバへ送信するように上記ミキサ車通信部を制御してもよい。この場合上記サーバ制御部は、上記部品回転数情報を受信するように上記サーバ通信部を制御し、上記受信された部品回転数情報を基に、上記第1の部品または上記第1の部品と上記エンジンとの間に介在する第2の部品の上記劣化度を算出してもよい。
これによりミキサ車管理システムは、ミキサドラムの回転が検出できない(エンジンの回転動力がミキサドラムに伝達されていない)場合でも、回転が検出されている第1の部品の劣化度のみならず、その上流(第1の部品よりもエンジン側)に存在する第2の部品の劣化度も回転数から算出することができる。
上記ミキサ車制御部は、上記ミキサ車の流体圧ポンプの回転が検出でき上記ミキサ車の流体圧モータ及び上記ミキサドラムの回転が検出できない場合に、上記第1の部品としての上記流体圧ポンプの回転数を上記部品回転数情報として送信するように上記ミキサ車通信部を制御してもよい。この場合上記サーバ制御部は、上記流体圧ポンプまたは当該流体圧ポンプと上記エンジンとの間に介在する上記第2の部品としてのPTO(Power Take Off)またはドライブシャフトの劣化度を算出してもよい。
本発明の他の形態に係るミキサ車管理サーバは、通信部と、制御部とを有する。上記通信部は、ミキサ車と通信可能である。上記制御部は、上記ミキサ車から、当該ミキサ車のミキサドラムの回転数を示す回転数情報を受信するように上記通信部を制御可能であり、上記受信された回転数情報によって示される回転数の積算値を基に、上記ミキサ車、上記ミキサドラム、または、上記ミキサ車においてエンジンの回転によって駆動される複数の部品のうち少なくとも1つの劣化度を算出し、当該劣化度を示す劣化度情報を生成可能である。
本発明のまた別の形態に係るミキサ車は、ミキサドラムと、通信部と、制御部とを有する。上記ミキサドラムは、エンジンの回転によって駆動される複数の部品の回転により回転駆動可能である。上記通信部は、ミキサ車管理サーバと通信可能である。上記制御部は、上記ミキサドラムの回転数を取得して回転数情報を生成可能であり、当該回転数情報を上記ミキサ車管理サーバへ送信するように上記通信部を制御可能である。
本発明のさらに別の形態に係るミキサ車管理方法は、
ミキサ車において、
エンジンの回転によって駆動される複数の部品の回転により回転駆動可能なミキサドラムの回転数を取得して回転数情報を生成すること、及び
上記生成された回転数情報を管理サーバへ送信すること、
上記管理サーバにおいて、
上記送信された回転数情報を受信すること、及び、
上記受信された回転数情報によって示される回転数の積算値を基に上記ミキサ車、上記ミキサドラム、または少なくとも1つの上記部品の劣化度を算出し、当該劣化度を示す劣化度情報を生成することを含む。
本発明によれば、ミキサ車またはその部品の劣化度を、人手を介さずに適切に検知することができる。しかし、この効果は本発明を限定するものではない。
本発明の一実施形態に係るミキサ車管理システムの概要を示す図である。 上記システムにおけるミキサ車の平面図である。 上記ミキサ車のハードウェア構成を示すブロック図である。 上記システムにおける管理サーバのハードウェア構成を示すブロック図である。 上記ミキサ車による回転数情報生成処理の流れを示すフローチャートである。 上記ミキサ車による回転数情報送信処理の流れを示すフローチャートである。 上記管理サーバによる報知情報送信処理の流れを示すフローチャートである。 上記ミキサ車による報知処理の流れを示すフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
[システムの概要]
図1は、本発明の一実施形態に係るミキサ車管理システムの概要を示す図である。
同図に示すように、本システムは、ミキサ車100と、管理サーバ200と、ユーザサーバ300と、レンタル会社サーバ400とを有する。
ミキサ車100は、モルタルやレディミクストコンクリート等(以下、「生コン」という。)を搭載してそれを土木や建築の工事現場へ輸送する車両であり、例えば
無線基地局(図示せず)及びインターネット50を介して管理サーバ200と通信可能とされている。
管理サーバ200は、例えばミキサ車100の製造業者によって運用されるサーバであり、インターネット50を介して、ミキサ車100、ユーザサーバ300及びレンタル会社サーバ400と通信可能とされている。
本実施形態において、管理サーバ200は、ミキサ車100が有する各種部品の劣化度並びに交換時期及び寿命時期を管理し、それを報知するために設置される。
ユーザサーバ300は、ミキサ車100の所有者(レンタル会社を除く)によって運用されるサーバであり、インターネット50を介して管理サーバ200と通信可能である。
レンタル会社サーバ400は、ミキサ車100のレンタル会社によって運用されるサーバであり、インターネット50を介して管理サーバ200と通信可能である。
上記管理サーバ200は、ミキサ車100の製造業者ではなく、例えば上記レンタル会社等、他の主体によって運用されていてもよい。
[ミキサ車の構成]
図2は、上記ミキサ車100の平面図であり、図3は、上記ミキサ車100のハードウェア構成を示すブロック図である。両図を用いてミキサ車100の全体構成について説明する。
図2に示すように、ミキサドラム2内に生コンを搭載して運搬する車両である。ミキサ車100は、運転室11と、架台1と、架台1に搭載されて生コンを搭載可能なミキサドラム2と、ミキサドラム2を回転駆動する駆動装置4と、ミキサ車100の各ブロックを制御するコントローラ10とを有する。
生コンは、生コン業者のプラントにおいてセメント,骨材,水,などの材料から生成され、ミキサ車100のミキサドラム2内に投入されてミキサドラム2の回転駆動により撹拌される。
ミキサドラム2は、架台1に回転可能に搭載される有底円筒形の容器である。ミキサドラム2は、上記架台1に回転自在に設置されたドラムローラ(図示せず)によって回転自在に支持されている。ミキサドラム2は、回転軸が車両の前後方向を向くように搭載される。ミキサドラム2は、車両の後部に向かって徐々に高くなるように、前後に傾斜して搭載される。
ミキサドラム2の後端には開口部が形成され、開口部から生コンの投入と排出とが可能である。ミキサドラム2は、ミキサ車100に搭載された走行用のエンジン3を動力源として回転駆動される。
駆動装置4は、エンジン3の回転によって駆動され、作動流体の流体圧によってミキサドラム2を回転駆動する。エンジン3におけるクランクシャフトの回転運動は、エンジン3から動力を常時取り出すための動力取り出し機構9(PTO:Power Take-Off)と、動力取り出し機構9と駆動装置4とを連結するドライブシャフト8とによって駆動装置4に伝達される。
図3に示すように、動力取り出し機構9には、その回転数を検出し、検出した回転数に応じた回転数信号をコントローラ10に送信する回転センサ9aが設けられる。回転センサ9aは、ドライブシャフト8の回転数を検出するように設けられてもよい。
駆動装置4では、作動流体として作動油が用いられる。作動油ではなく、他の非圧縮性流体が作動流体として用いられてもよい。図2に示すように、駆動装置4は、エンジン3によって駆動されて作動流体を吐出する流体圧ポンプとしての油圧ポンプ5と、油圧ポンプ5によって駆動されてミキサドラム2を回転駆動する流体圧モータとしての油圧モータ6とを有する。駆動装置4は、ミキサドラム2を正逆転及び増減速させることが可能である。
油圧ポンプ5は、動力取り出し機構9を介してエンジン3から常時取り出される動力によって回転駆動される。そのため、油圧ポンプ5の回転数は、車両の走行状態に伴うエンジン3の回転数の変化に、大きく影響を受ける。そこで、ミキサ車100は、エンジン3の回転速度に応じてミキサドラム2が目標回転状態となるように、コントローラ10によって油圧ポンプ5と油圧モータ6との動作を制御している。
油圧ポンプ5は、例えば容量が可変な斜板型アキシャルピストンポンプである。油圧ポンプ5は、コントローラ10からの指令信号を受信してポンプの傾転角を正転方向又は逆転方向に切り換える。油圧ポンプ5は、その傾転角を調整するための電磁弁を有する。この電磁弁が切り換えられることによって、油圧ポンプ5の吐出方向と吐出容量が調整される。
油圧ポンプ5から吐出された作動油は油圧モータ6に供給され、これにより油圧モータ6が回転する。油圧モータ6には、減速機7を介してミキサドラム2が連結される。これにより、ミキサドラム2が、油圧モータ6の回転に伴って回転する。
油圧ポンプ5によってミキサドラム2が正転運転されるときには、ミキサドラム2内の生コンが攪拌される。一方、油圧ポンプ5によってミキサドラム2が逆転運転されるときには、ミキサドラム2内の生コンが後端の開口部から外部へと排出される。
油圧ポンプ5から吐出される作動油の油圧は、ミキサドラム2内に搭載される生コンの搭載量とスランプ(生コンの流動性を示す数値)とに応じて変化する。油圧ポンプ5には、吐出される作動油の圧力を検出する圧力検出器としての圧力センサ5a(図3参照)が設けられる。
図3に示すように、圧力センサ5aは、検出した作動油の圧力に応じて、コントローラ10に負荷圧力信号を送信する。圧力センサ5aが油圧ポンプ5に設けられずに、油圧モータ6に設けられ、油圧モータ6における作動油の圧力が検出されてもよい。
油圧モータ6は、例えば容量が可変な斜板型アキシャルピストンモータである。油圧モータ6は、油圧ポンプ5から吐出された作動油の供給を受けて回転駆動される。油圧モータ6は、コントローラ10からの指令信号を受信してモータの傾転角を調整する電磁弁を備える。この電磁弁が切り換えられることによって、油圧モータ6の容量が、高速回転用の小容量と通常回転用の大容量との二段階に切り換えられる。
油圧モータ6には、その回転数を検出し、検出した回転数に応じた回転数信号をコントローラ10に送信する回転センサ6aが設けられる。また回転センサ6aは、油圧モータ6の回転方向を検出して、検出した回転方向に応じた回転方向信号をコントローラ10に送信することも可能である。
また、上記回転センサは、油圧モータ6ではなく、油圧ポンプ5に設けられ、油圧ポンプ5の回転数が検出されて回転数信号がコントローラ10へ送信されてもよい。
コントローラ10は、駆動装置4及びその他のミキサ車100の各ブロックを制御する。コントローラ10は、CPU(Central Processing Unit)110、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)120、及びRAM(Random Access Memory)130を有するマイクロコンピュータである。
CPU110は、必要に応じてEEPROM120及びRAM130等に適宜アクセスし、各種演算処理を行いながらミキサ車100の各ブロック全体を統括的に制御する。
EEPROM120は、CPU110に実行させるOS、プログラムや各種パラメータなどのファームウェアが固定的に記憶されている不揮発性のメモリである。
RAM130は、CPU110の作業用領域等として用いられ、OS、実行中の各種アプリケーション、処理中の各種データを一時的に保持する。
本実施形態において、CPU110は、回転数検知部111を有する。当該回転数検知部111は、上記ミキサドラム2の回転数を検知して、当該回転数を示す回転数情報を生成する。
具体的には、回転数検知部111は、上記回転センサ6aで検出された回転数に基づき送信された回転数信号を受信し、当該回転数信号で示される回転数を基に、当該回転数を示す回転数情報を生成する。そして回転数検知部111は、当該回転数情報を例えば上記EEPROM120に記憶し、例えば定期的に、後述の通信部21を介して管理サーバ200へ送信する。
またEEPROM120には、上記回転数情報生成処理を実行するためのプログラムも記憶される。
コントローラ10には、通信部21、LCD(Liquid Crystal Display)22及びスピーカ23が接続されている。
通信部21は、例えば無線LAN等の無線通信規格をサポートする無線通信部であり、上記管理サーバ200との間の通信処理を担う。
LCD22は、例えば運転室11内に設けられ、管理サーバ200から送信された報知情報に応じて、例えば所定色の点灯処理や点滅処理を行う。
スピーカ23は、例えば運転室11内に設けられ、管理サーバ200から送信された報知情報に応じて、音量の異なる所定のアラーム音を出力する。
図3に示すように、コントローラ10には、運転者が運転室11内のイグニッションスイッチを操作することによってエンジン3が始動すると、イグニッション電源が入力される。これにより、バッテリ(図示せず)からの電源がコントローラ10に供給されることによって、コントローラ10が起動する。
また、ミキサ車100は、水が溜められる水タンク12と、水タンク12内の水を吸い込んで吐出する水圧ポンプ13と、水圧ポンプ13とミキサドラム2との間に設けられる開閉弁14とを有する。
運転室11内には、パーキングブレーキ31と、ミキサドラム2を操作するための操作装置32とが設けられる。
操作装置32には、ミキサドラム2の回転方向及び回転数を切り換えるためのつまみ型の操作スイッチ32aと、ミキサドラム2の回転を非常停止させるための停止スイッチ32bと、ミキサドラム2を自動的に攪拌回転させるための自動攪拌スイッチ32cとが設けられる。また、操作装置32には、生コンの材料をミキサドラム2内に投入可能な投入モードに切り換える投入モードスイッチ32dと、ミキサドラム2内の生コンクリートのスランプを再調整するスランプ再調整スイッチ32eと、ミキサドラム2内の生コンを所定時間だけ混練する混練スイッチ32fとが設けられる。
運転者が各スイッチ32a〜32fを操作することに基づいて、操作装置32からコントローラ10に対して指令信号が出力される。コントローラ10は、その指令信号に基づいて、ミキサドラム2の目標回転状態、具体的には回転方向と回転数を決定する。
ミキサ車100の後部には、ミキサ車100の外部にてミキサドラム2の操作を可能とするための後部操作装置38が配置される。後部操作装置38には、操作装置32と同様に、ミキサドラム2の回転方向及び回転数を切り換えるためのつまみ型の操作スイッチ38aと、ミキサドラム2の回転を非常停止させるための停止スイッチ38bと、が設けられる。
その他、図示しないが、ミキサ車100(ミキサドラム2)の後部には、排出された生コンを目的の荷降し位置へ導くための上下動作可能な桶部材であるシュートや、ミキサドラム2から排出された生コンを上記シュートに集める部材であるフローガイドも設けられている。また、ミキサドラム2とフローガイドとは、ゴムまたはナイロン等の樹脂からなるシール部材によってシールされている。
[管理サーバのハードウェア構成]
図4は、上記管理サーバ200のハードウェア構成を示したブロック図である。
同図に示すように、管理サーバ200は、CPU210、ROM220、RAM230、通信部240、記憶部250及びタイマ260を有する。
CPU210は、必要に応じてEEPROM120及びRAM130等に適宜アクセスし、各種演算処理を行いながら管理サーバ200の各ブロック全体を統括的に制御する。
ROM220は、CPU110に実行させるOS、プログラムや各種パラメータなどのファームウェアが固定的に記憶されている不揮発性のメモリである。
RAM230は、CPU110の作業用領域等として用いられ、OS、実行中の各種アプリケーション、処理中の各種データを一時的に保持する。
通信部240は、例えばEthernet用のNIC(Network Interface Card)であり、上記ミキサ車100、ユーザサーバ300、及びレンタル会社サーバ400との間の通信処理を担う。
記憶部250は、例えばHDD(Hard Disk Drive)や、フラッシュメモリ(SSD;Solid State Drive)、その他の固体メモリ等の不揮発性メモリである。当該記憶部250には、各種アプリケーション、各種データが記憶される。
特に本実施形態では、記憶部250には、ミキサ車100から送信された回転数情報、当該回転数情報を基に生成された、ミキサ車100の稼働時間情報、当該稼働時間に関する複数の閾値情報(第1閾値及び第2閾値)、当該稼働時間情報を基に生成された、ミキサ車100の各種部品の劣化度情報(交換時期情報及び寿命時期情報)、並びに、当該時期情報から生成された報知情報等のデータが記憶される。上記第2閾値は上記第1閾値よりも大きい。第1閾値は例えば30,000時間、第2閾値は例えば35,000時間等であるが、これに限られない。
タイマ260は、管理サーバ200の各種動作の開始及び終了等に用いられ、また後述する稼働時間の算出処理にも用いられ得る。
CPU210は、稼働時間算出部211、稼働時間判定部212及び報知情報生成部213を有する。
稼働時間算出部211は、上記ミキサ車100から受信した回転数情報で示される回転数の積算値を基に、ミキサ車100の稼働時間を算出する。当該稼動時間は、例えば回転数と稼働時間との対応関係を示す対応テーブルを基に算出されてもよい。また、稼働時間算出部211は、上記ミキサ車100から送信される回転数情報が所定値以上の回転数を示している場合のみ、その回転数が検出されている時間を稼働時間として算出してもよい。この場合、稼働時間算出部211は、上記回転数が所定値以上であると判断した場合に上記タイマ260を始動させ、回転数が所定値未満となるまでの時間をカウントする。そして、当該カウントされた時間の積算値が上記稼働時間として算出される。
稼働時間判定部212は、上記算出された稼働時間が、第1閾値以上第2閾値未満である場合に、ミキサ車100の各種部品の交換時期を示す交換時期情報を生成し、上記積算時間が第2閾値以上である場合に、上記各種部品の寿命時期を示す寿命時期情報を生成する。
報知情報生成部213は、上記稼働時間判定部212で生成された交換時期情報及び寿命時期情報に基づいて、交換時期報知情報及び寿命時期報知情報を生成し、ミキサ車100、ユーザサーバ300またはレンタル会社サーバ400へ送信する。
[システムの動作]
次に、以上のように構成されたミキサ車管理システムの動作について説明する。以降の説明においては、ミキサ車100のCPU110や管理サーバ200のCPU210を主な動作主体として説明するが、この動作はそれらCPUの制御下において実行されるプログラムとも協働して行われる。
(ミキサ車の回転数情報生成処理)
図5は、上記ミキサ車100による回転数情報生成処理の流れを示すフローチャートである。
同図に示すように、ミキサ車100のCPU110(回転数検知部111)は、上記イグニッション電源がONになったか否かを判断する(ステップ51)。
イグニッション電源がONになったと判断した場合(Yes)、CPU110は、油圧モータ6の回転センサ6aから出力される回転数信号を基に、油圧モータ6の回転数、すなわち、当該油圧モータ6の回転駆動に連動して回転するミキサドラム2の回転数を検知する(ステップ52)。
そしてCPU110は、当該算出された回転数を示す回転数情報を生成して、例えば上記EEPROM120に記憶する(ステップ53)。
CPU110は、以上の処理を、イグニッション電源がOFFになるまで繰り返す(ステップ54)。
(ミキサ車の回転数情報送信処理)
図6は、上記ミキサ車100による回転数情報送信処理の流れを示すフローチャートである。
同図に示すように、ミキサ車100のCPU110は、例えば1ヶ月の1回等、所定期間間隔で設定された時刻が到来したか否かを判断する(ステップ61)。
上記設定時刻が到来したと判断した場合(Yes)、CPU110は、上記EEPROM120から、上記回転数情報を読み出す(ステップ62)。
続いてCPU110は、当該読み出された回転数情報を、通信部21により、例えば基地局を介して、管理サーバ200へ送信する(ステップ63)。
そしてCPU110はタイマをリセットし、次回の設定時刻が到来すると、上記ステップ62以降の処理を繰り返す。
(管理サーバの報知情報送信処理)
図7は、上記管理サーバ200による報知情報送信処理の流れを示すフローチャートである。
同図に示すように、管理サーバ200のCPU210は、ミキサ車100から回転数情報を受信したか否かを判断する(ステップ71)。
回転数情報を受信したと判断した場合(Yes)、CPU210(稼動時間算出部211)は、当該回転数情報を記憶部250に記憶し、当該回転数情報で示される回転数(上記対応テーブル、またはタイマ260でカウントされる所定値以上回転数検出時間)を基に、ミキサ車の稼働時間を算出する(ステップ72)。
続いてCPU210(稼働時間判定部212)は、上記稼働時間が上記第1閾値以上であるか否かを判断する(ステップ73)。
上記稼動時間が第1閾値以上であると判断した場合(Yes)、CPU210は、当該稼働時間が第2閾値以上であるか否かを判断する(ステップ74)。
上記稼働時間が第2閾値未満であると判断した場合(No)、CPU210は、ミキサ車100の部品の交換時期を示す交換時期情報を生成する(ステップ75)。
そしてCPU210(報知情報生成部213)は、上記交換時期情報を基に、交換時期を報知するための交換時期報知情報を生成し、それを通信部240によりミキサ車100、ユーザサーバ300、またはレンタル会社サーバ400へ送信する(ステップ76)。
一方、上記ステップ74において上記稼働時間が第2閾値以上であると判断した場合(Yes)、CPU210は、ミキサ車100の部品の寿命時期を示す寿命時期情報を生成する(ステップ77)。
そしてCPU210(報知情報生成部213)は、上記寿命時期情報を基に、寿命時期を報知するための寿命時期報知情報を生成し、それを通信部240によりミキサ車100、ユーザサーバ300、またはレンタル会社サーバ400へ送信する(ステップ78)。
ここで、上記ミキサ車100の部品とは、例えば、上述したミキサドラム2、エンジン3、油圧ポンプ(及びオイルフィルタ)5、油圧モータ6、減速機(ギヤボックス)7、ドライブシャフト8(及びそのカップリング)、動力取り出し機構(PTO)9、ドラムローラのほか、図示しないが、油圧配管、ドラムブレード、ドラムシェル等である。
また、油圧ポンプ5の作動油の交換時期及び寿命時期、並びに、減速機(及び減速機のフランジ)等の各部品のグリースアップ時期も上記交換時期情報及び寿命時期情報に含まれてもよい。
当然ながら、上記各部品によって、上記第1閾値及び第2閾値は異なる。例えば、一般的に、ミキサドラム2(ドラムリング)の寿命は約10年、油圧ポンプ5及び油圧モータ6の寿命は約20年、油圧配管の寿命は約2年、作動油の寿命は約1年、ミキサ車100自体の寿命は約20年とされ、それら異なる寿命及びそこから逆算される交換時期に応じて、上記稼働時間に関する第1閾値及び第2閾値がそれぞれ設定される。
CPU210は、複数の部品についてそれぞれ交換時期報知情報及び寿命時期報知情報を生成し、それぞれについて、その報知情報がどの部品に関する報知情報であるかを示す部品情報を付加して送信してもよい。
(ミキサ車の報知処理)
図8は、上記ミキサ車100による報知処理の流れを示すフローチャートである。
同図に示すように、ミキサ車100のCPU110は、管理サーバ200から報知情報を受信したか否かを判断する(ステップ81)。
報知情報を受信したと判断した場合(Yes)、CPU110は、当該報知情報が寿命時期報知情報か否かを判断する(ステップ82)。
上記報知情報が寿命時期報知情報であると判断した場合(Yes)、CPU110は、上記スピーカ23から大音量のアラームを出力させると共に、上記LCD22を所定の色で点滅させる(ステップ84)。
一方、上記報知情報が交換時期報知情報であると判断した場合(No)、CPU110は、上記スピーカ23から通常音量(上記大音量よりも小さい音量)のアラームを出力させると共に、上記LCD22を上記所定の色で点灯させる(ステップ83)。この場合の色は、上記ステップ84の場合とは異なる色であってもよい。
上記スピーカ23からのアラーム出力とLCD22の点灯または点滅は、両方ではなくいずれか一方が実行されてもよい。
このような報知処理により、ミキサ車100を運転中の運転者は、報知情報が受信されたのが運転中であっても、運転を停止させることなく、ミキサ車100の各種部品の交換時期及び寿命時期をそれぞれ区別して把握し、それ相応の措置を講ずることができる。
同図の処理はミキサ車100が管理サーバ200から報知情報を受信した場合の処理であるが、ユーザサーバ300またはレンタル会社サーバ400が報知情報を受信した場合にも、同様に、例えば異なる音量によるアラーム出力や異なる表示形態による報知情報のポップアップ通知等が実行されてもよい。
これによりミキサ車100のユーザまたはレンタル会社は、使用中のミキサ車100の各種部品の交換時期及び寿命時期を区別して把握することができ、交換時期報知情報を基に新たな部品を注文したり、寿命時期報知情報を基に新たな部品の注文と共にミキサ車100の運転を中止したりすることができる。
管理サーバ200からミキサ車100の複数の部品に関する報知情報が送信される場合、ミキサ車100は、報知情報に付加された部品情報を基に、どの部品に関する報知情報であるかを判断し、それに応じて、上記アラームの出力態様及びディスプレイの表示態様を変更してもよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、ミキサ車管理システムは、ミキサ車100の各種部品の劣化度(並びに交換時期または寿命時期)を、人手を介さずに適切に検知することができ、それを報知することができる。
[変形例]
本技術は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更され得る。
上述の実施形態においては、ミキサ車100は、上記油圧モータ6の回転センサ6aから出力される回転数信号を基に回転数を検知していた。しかし、ミキサ車100は、PTO9に設けられた回転センサ9aから出力される回転数信号も併せて監視してもよい。そしてミキサ車100は、当該回転センサ9aからの回転数信号によりエンジン3(すなわちそれと連動する油圧ポンプ5)の回転が検出でき、上記回転センサ6aからの回転数信号により油圧モータ6(ミキサドラム2)の回転が検出できない場合に、油圧モータ6とエンジン3との間に介在する部品(例えば、油圧ポンプ5、ドライブシャフト8、PTO9)の回転数を示す回転数情報を生成して管理サーバ200へ送信してもよい。そして管理サーバ200は、この回転数情報を基に、上記油圧モータ6とエンジン3との間に介在する部品の劣化度(交換時期及び寿命時期)を判断して報知情報を生成してもよい。上記油圧ポンプ5の回転が検出でき油圧モータ6の回転が検出できない場合とは、例えば、両者の間に介在する切替バルブ(図示せず)が中立の位置に設定されている場合等である。
これによりミキサ車管理システムは、ミキサドラム2の回転が検出できない(エンジンの回転動力がミキサドラムに伝達されていない)場合でも、回転が検出されている部品の劣化度のみならず、その上流(その部品よりもエンジン3側)に存在する部品の劣化度も回転数から算出し報知することができる。
上述の実施形態では、ミキサドラム2の回転数を基に報知情報が生成されたが、それに加えて、ミキサ車100においてミキサドラム2の生コンの排出量が検知されて排出量情報が管理サーバ200へ送信されてもよい。そして管理サーバ200は、当該排出量情報を基に、上記フローガイドや、ミキサドラム2と当該フローガイドとをシールする上記シール部材の交換時期及び寿命時期、並びに、上記シュートの磨耗による交換時期及び寿命時期が判定され、それに応じて報知情報が送信されてもよい。
上述の実施形態においては、管理サーバ200は、閾値情報として第1の閾値と第2の閾値とを用いていた。ところで、上記ミキサ車100の部品のうち、油圧ポンプ5の作動油の粘性は、気温によって異なり、気温が低いほど粘性が高くなる。そして、当該粘性の違いによって、油圧ポンプ5に掛かる負荷にも違いが生じる結果、交換時期及び寿命時期にも違いが生じる。
そこで管理サーバ200は、油圧ポンプ5に関する報知情報を生成する場合、ミキサ車100の稼動時の気温によって上記第1閾値及び第2閾値を可変してもよい。すなわち、ミキサ車100が例えばGPS(Global Positioning System)装置等によりミキサ車100の位置情報を取得し、それを管理サーバ200へ送信し、一方管理サーバ200は、平均気温の異なる複数の位置情報にそれぞれ対応する複数の異なる第1閾値及び第2閾値を記憶しておき、上記稼働時間が上記ミキサ車100から受信した位置情報に対応する第1閾値以上または第2閾値以上であると判断した場合に、上記交換時期情報または寿命時期情報を生成してもよい。
これによりミキサ車管理システムは、油圧ポンプが駆動しているときの位置(気温)に応じて高精度に交換時期を検知することができる。
またこの場合、ミキサ車100は、温度計を搭載している場合には、位置情報ではなく当該温度計が示す気温情報を管理サーバ200へ送信し、管理サーバ200は、当該気温情報に基づいて対応する第1閾値及び第2閾値を選択してもよい。
上述の実施形態においては、管理サーバ200は、報知情報をミキサ車100へ送信し、ミキサ車100は、寿命時期報知情報を受信した場合、大音量のアラームを出力しLCD22を点滅させた。この報知情報に加えて、または代えて、管理サーバ200は、ミキサ車100の機能の少なくとも一部を制限する機能制限信号をミキサ車100へ送信してもよい。
例えば、ミキサ車100のいずれかの部品の寿命が到来している場合には、それを搭載したミキサ車100もそれ以上運転させないのが好ましいが、ミキサドラム2に生コンが残留したままミキサ車100の運転(すなわちミキサドラム2の回転)が停止してしまうと、生コンは固まってしまい無駄になってしまう。そこで、管理サーバ200は、寿命時期情報が生成された場合には、ミキサドラム2への生コンのそれ以上の投入は規制するが排出は許可する投入制限信号をミキサ車100へ送信し、ミキサ車100はそれに基づき排出処理のみを実行してもよい。すなわち、この場合、排出モードから投入モードへの切替が禁止されることになる。
また、上記管理サーバ200が上記制限信号を送信するのではなく、ミキサ車100が、上記寿命時期報知信号の受信に基づいて、上記報知処理を実行すると共に、上記投入モードを自ら規制してもよい。
上述の実施形態では、ミキサ車100は、油圧ポンプ5または油圧モータ6の回転数を基にミキサドラム2の回転数を検知し、回転数情報を管理サーバ200へ送信していた。しかし、ミキサ車100は、それに加えて、またはそれに代えて、油圧ポンプ5の吐出圧を検出し、当該吐出圧を示す吐出圧情報を管理サーバ200へ送信してもよい。そして管理サーバ200は、当該吐出圧情報で示される吐出圧が所定値以上である時間を積算することで上記稼働時間を算出してもよい。
上述の実施形態では、管理サーバ200が、ミキサ車100から受信した回転数情報を基に各種部品の劣化度情報(交換時期・寿命時期情報)を生成し、報知情報を生成していた。しかし、当該劣化度情報(交換時期・寿命時期)の生成処理及び報知情報生成処理はミキサ車100で実行されてもよい。この場合ミキサ車100は、生成した報知情報を、直接または管理サーバ200を介して、ユーザサーバ300またはレンタル会社サーバ400へ送信してもよい。
2…ミキサドラム
3…エンジン
4…駆動装置
5…油圧ポンプ
6…油圧モータ
6a、9a…回転センサ
7…減速機
8…ドライブシャフト
9…動力取り出し機構(PTO)
10…コントローラ
21、240…通信部
22…LCD
23…スピーカ
38a…操作スイッチ
38b…停止スイッチ
50…インターネット
100…ミキサ車
110,210…CPU
111…回転数検知部
120…EEPROM
200…管理サーバ
211…稼働時間算出部
212…稼働時間判定部
213…報知情報生成部
250…記憶部
300…ユーザサーバ
400…レンタル会社サーバ
CPU210は、必要に応じてROM220及びRAM230等に適宜アクセスし、各種演算処理を行いながら管理サーバ200の各ブロック全体を統括的に制御する。
ROM220は、CPU210に実行させるOS、プログラムや各種パラメータなどのファームウェアが固定的に記憶されている不揮発性のメモリである。
RAM230は、CPU210の作業用領域等として用いられ、OS、実行中の各種アプリケーション、処理中の各種データを一時的に保持する。

Claims (11)

  1. ミキサ車と管理サーバとを具備するミキサ車管理システムであって、
    前記ミキサ車は、
    エンジンの回転によって駆動される複数の部品の回転により回転駆動可能なミキサドラムと、
    前記管理サーバと通信可能なミキサ車通信部と、
    前記ミキサドラムの回転数を取得して回転数情報を生成可能であり、当該回転数情報を前記管理サーバへ送信するように前記ミキサ車通信部を制御可能なミキサ車制御部とを有し、
    前記管理サーバは、
    前記ミキサ車と通信可能なサーバ通信部と、
    前記送信された回転数情報を受信するように前記サーバ通信部を制御可能であり、前記受信された回転数情報によって示される回転数の積算値を基に、前記ミキサ車、前記ミキサドラムまたは少なくとも1つの前記部品の劣化度を算出し当該劣化度を示す劣化度情報を生成可能なサーバ制御部と
    を有するミキサ車管理システム。
  2. 請求項1に記載のミキサ車管理システムであって、
    前記管理サーバは、前記回転数に対応する前記ミキサ車の稼働時間に関する閾値を記憶可能な記憶部をさらに有し、
    前記サーバ制御部は、前記積算値を基に前記ミキサ車の稼働時間を算出し、当該算出された稼働時間が前記閾値以上であると判断した場合に、前記劣化度情報として、前記ミキサドラムまたは少なくとも1つの前記部品の交換時期を示す交換時期情報を生成する
    ミキサ車管理システム。
  3. 請求項2に記載のミキサ車管理システムであって、
    前記記憶部は、前記閾値として、第1閾値と、当該第1閾値よりも大きい第2閾値とを示す情報を記憶し、
    前記サーバ制御部は、前記積算値が前記第1閾値以上前記第2閾値未満であると判断した場合に前記交換時期情報を生成し、前記積算値が前記第2閾値以上であると判断した場合に、前記ミキサドラムまたは少なくとも1つの前記部品の寿命時期を示す寿命時期情報を生成する
    ミキサ車管理システム。
  4. 請求項3に記載のミキサ車管理システムであって、
    前記サーバ通信部は、前記ミキサ車の所有者が有する所有者サーバと通信可能であり、
    前記サーバ制御部は、前記生成された交換時期情報を基に、前記ミキサ車または前記所有者サーバへ、前記交換時期を報知する第1の報知情報を送信し、前記生成された寿命時期情報を基に、前記ミキサ車または前記所有者サーバへ、前記寿命時期を報知する第2の報知情報を送信するように前記サーバ通信部を制御する
    ミキサ車管理システム。
  5. 請求項4に記載のミキサ車管理システムであって、
    前記ミキサ車は、音声出力部を有し、
    前記ミキサ車制御部は、前記送信された第1の報知情報または第2の報知情報を受信するように前記ミキサ車通信部を制御し、前記第1の報知情報が受信された場合に、第1の音量の第1の報知音を出力するように前記音声出力部を制御し、前記第2の報知情報が受信された場合に、前記第1の音量よりも大きい第2の音量の第2の報知音を出力するように前記音声出力部を制御する
    ミキサ車管理システム。
  6. 請求項1に記載のミキサ車管理システムであって、
    前記ミキサ車制御部は、前記部品としての流体圧ポンプまたは流体圧モータの駆動時における回転数を基に前記回転数情報を生成する
    ミキサ車管理システム。
  7. 請求項1に記載のミキサ車管理システムであって、
    前記ミキサ車制御部は、前記エンジンの回転が検出でき前記ミキサドラムの回転が検出できない場合に、前記エンジンと前記ミキサドラムの間に介在し回転が検出されている第1の部品の回転数を取得して部品回転数情報を生成し、当該部品回転数情報を前記管理サーバへ送信するように前記ミキサ車通信部を制御し、
    前記サーバ制御部は、前記部品回転数情報を受信するように前記サーバ通信部を制御し、前記受信された部品回転数情報を基に、前記第1の部品または前記第1の部品と前記エンジンとの間に介在する第2の部品の前記劣化度を算出する
    ミキサ車管理システム。
  8. 請求項7に記載のミキサ車管理システムであって、
    前記ミキサ車制御部は、前記ミキサ車の流体圧ポンプの回転が検出でき前記ミキサ車の流体圧モータ及び前記ミキサドラムの回転が検出できない場合に、前記第1の部品としての前記流体圧ポンプの回転数を前記部品回転数情報として送信するように前記ミキサ車通信部を制御し、
    前記サーバ制御部は、前記流体圧ポンプまたは当該流体圧ポンプと前記エンジンとの間に介在する前記第2の部品としてのPTO(Power Take Off)またはドライブシャフトの劣化度を算出する
    ミキサ車管理システム。
  9. ミキサ車と通信可能な通信部と、
    前記ミキサ車から、当該ミキサ車のミキサドラムの回転数を示す回転数情報を受信するように前記通信部を制御可能であり、前記受信された回転数情報によって示される回転数の積算値を基に、前記ミキサ車、前記ミキサドラム、または、前記ミキサ車においてエンジンの回転によって駆動される複数の部品のうち少なくとも1つの劣化度を算出し当該劣化度を示す劣化度情報を生成可能な制御部と
    を具備するミキサ車管理サーバ。
  10. エンジンの回転によって駆動される複数の部品の回転により回転駆動可能なミキサドラムと、
    請求項9に記載のミキサ車管理サーバと通信可能な通信部と、
    前記ミキサドラムの回転数を取得して回転数情報を生成可能であり、当該回転数情報を前記ミキサ車管理サーバへ送信するように前記通信部を制御可能な制御部と
    を具備するミキサ車。
  11. ミキサ車において、
    エンジンの回転によって駆動される複数の部品の回転により回転駆動可能なミキサドラムの回転数を取得して回転数情報を生成し、
    前記生成された回転数情報を管理サーバへ送信し、
    前記管理サーバにおいて、
    前記送信された回転数情報を受信し、
    前記受信された回転数情報によって示される回転数の積算値を基に、前記ミキサ車、前記ミキサドラム、または少なくとも1つの前記部品の劣化度を算出して当該劣化度を示す劣化度情報を生成する
    ミキサ車管理方法。
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