JPH1115317A - 定着装置 - Google Patents
定着装置Info
- Publication number
- JPH1115317A JPH1115317A JP16900997A JP16900997A JPH1115317A JP H1115317 A JPH1115317 A JP H1115317A JP 16900997 A JP16900997 A JP 16900997A JP 16900997 A JP16900997 A JP 16900997A JP H1115317 A JPH1115317 A JP H1115317A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electrode
- power receiving
- fixing device
- holding member
- receiving electrode
- Prior art date
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Landscapes
- Fixing For Electrophotography (AREA)
- Control Of Resistance Heating (AREA)
- Resistance Heating (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】表面発熱定着ローラに受電部材をしっかりと固
定することができ、しかも抵抗発熱体への導通を確保し
て、安全性が高く、立上り時間が速い定着装置を提供す
ることである。 【解決手段】定着ローラ10が、中空円筒状に形成され
た金属基体11と、その金属基体11の内周面に電気絶
縁層12を介して積層され、電圧が印加される抵抗発熱
体層13と、その抵抗発熱体層13に接触して導通さ
れ、給電電極部材40が加圧接触される受電電極部材3
0と、その受電電極部材30を金属基体11に位置決め
固定するための電極保持部材70とを有している。
定することができ、しかも抵抗発熱体への導通を確保し
て、安全性が高く、立上り時間が速い定着装置を提供す
ることである。 【解決手段】定着ローラ10が、中空円筒状に形成され
た金属基体11と、その金属基体11の内周面に電気絶
縁層12を介して積層され、電圧が印加される抵抗発熱
体層13と、その抵抗発熱体層13に接触して導通さ
れ、給電電極部材40が加圧接触される受電電極部材3
0と、その受電電極部材30を金属基体11に位置決め
固定するための電極保持部材70とを有している。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式のプ
リンタ、複写機、ファクシミリ等に使用される定着装置
に関するものである。
リンタ、複写機、ファクシミリ等に使用される定着装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子写真方式の複写機、プリン
タ、ファクシミリ等では、定着ローラに加圧ローラを圧
接した定着装置が多々用いられている。この種の定着装
置は、加熱した定着ローラを回転させながら、この回転
する定着ローラと加圧ローラとでトナー像が転写された
用紙を挾持搬送させ、その際トナー像を加熱溶融して用
紙上に融着させるものである。
タ、ファクシミリ等では、定着ローラに加圧ローラを圧
接した定着装置が多々用いられている。この種の定着装
置は、加熱した定着ローラを回転させながら、この回転
する定着ローラと加圧ローラとでトナー像が転写された
用紙を挾持搬送させ、その際トナー像を加熱溶融して用
紙上に融着させるものである。
【0003】近年の環境規制、環境保護意識の高まりか
ら、各種電子写真装置は不使用時には定着ヒータへの通
電を遮断し必要な時のみ通電することにより、消費電力
を低減することが行われている。
ら、各種電子写真装置は不使用時には定着ヒータへの通
電を遮断し必要な時のみ通電することにより、消費電力
を低減することが行われている。
【0004】このような省エネルギー型の電子写真装置
では、プリント時に定着ローラの表面温度が即座にプリ
ント可能な設定温度まで達させることが必要がある。こ
の要求を満たすための1つの手段として、定着ローラの
内面もしくは外面に発熱層を有する直接加熱方式の表面
発熱定着ローラを用いた定着装置が提案されている。
では、プリント時に定着ローラの表面温度が即座にプリ
ント可能な設定温度まで達させることが必要がある。こ
の要求を満たすための1つの手段として、定着ローラの
内面もしくは外面に発熱層を有する直接加熱方式の表面
発熱定着ローラを用いた定着装置が提案されている。
【0005】直接加熱方式の定着ローラを用いた定着装
置とは、抵抗発熱体による熱伝導で定着ローラを直接加
熱するものであり、ハロゲンランプによる輻射加熱方式
の定着装置と比較して約20〜30%の立上り時間の短
縮が可能である。しかも、ハロゲンランプによる輻射加
熱方式のような電源をONにした際の突入電流が発生し
ないことも表面発熱型定着ローラを用いた定着装置の大
きな特徴である。
置とは、抵抗発熱体による熱伝導で定着ローラを直接加
熱するものであり、ハロゲンランプによる輻射加熱方式
の定着装置と比較して約20〜30%の立上り時間の短
縮が可能である。しかも、ハロゲンランプによる輻射加
熱方式のような電源をONにした際の突入電流が発生し
ないことも表面発熱型定着ローラを用いた定着装置の大
きな特徴である。
【0006】ところで、直接加熱方式の表面発熱型定着
ローラの場合、ローラとともに回転する加熱源である抵
抗発熱体への給電方法が一つの課題である。回転体への
給電方法は、回転体であるローラに設けた受電電極に給
電電極である導電ブラシを摺動させて給電することが一
般的であり、その一例を図1に示す。
ローラの場合、ローラとともに回転する加熱源である抵
抗発熱体への給電方法が一つの課題である。回転体への
給電方法は、回転体であるローラに設けた受電電極に給
電電極である導電ブラシを摺動させて給電することが一
般的であり、その一例を図1に示す。
【0007】図1において、定着ローラ10に加圧ロー
ラ20が図示していないスプリングによって一定の加圧
力で押し当てられている。定着ローラ10の両端は、断
熱ブッシュ51、ベアリング52を介して側板50に支
持されており、さらに定着ローラ10の一端には歯車5
3が設けられ、歯車53が図示していない駆動源と噛み
合って定着ローラ10が回転駆動される。定着ローラ1
0は、アルミもしくは鉄の薄肉パイプ状を金属基体11
を有しており、金属基体11の肉厚は0.3〜2.0m
m程度である。この金属基体11の外面には、表面離型
層14が形成され、また金属基体11の内面には、電気
絶縁層12と抵抗発熱体層13とが積層されている。抵
抗発熱体層13の両端部には、図2及び図3に示すよう
に、通電を行うためのキャップ状の受電電極部材30が
設けられ、受電電極部材30には板バネ41によって給
電電極部材としての給電電極ブラシ40が一定の荷重で
押し当てられ、受電電極部材30と給電電極ブラシ40
とが摺動しながら通電される。
ラ20が図示していないスプリングによって一定の加圧
力で押し当てられている。定着ローラ10の両端は、断
熱ブッシュ51、ベアリング52を介して側板50に支
持されており、さらに定着ローラ10の一端には歯車5
3が設けられ、歯車53が図示していない駆動源と噛み
合って定着ローラ10が回転駆動される。定着ローラ1
0は、アルミもしくは鉄の薄肉パイプ状を金属基体11
を有しており、金属基体11の肉厚は0.3〜2.0m
m程度である。この金属基体11の外面には、表面離型
層14が形成され、また金属基体11の内面には、電気
絶縁層12と抵抗発熱体層13とが積層されている。抵
抗発熱体層13の両端部には、図2及び図3に示すよう
に、通電を行うためのキャップ状の受電電極部材30が
設けられ、受電電極部材30には板バネ41によって給
電電極部材としての給電電極ブラシ40が一定の荷重で
押し当てられ、受電電極部材30と給電電極ブラシ40
とが摺動しながら通電される。
【0008】抵抗発熱体層13は、鉄クロムなどのステ
ンレス系箔(厚さt=10〜100μm)で、打ち抜き
もしくはエッチングによって例えば図4(a),
(b),(c)に示すようなパターンに形成されてお
り、ポリイミドフィルムやアラミドペーパー、マイカシ
ートなどの電気絶縁層12の内側に積層される。電気絶
縁層12と抵抗発熱体層13との間に接着層(熱可塑性
樹脂シート)を挟んでマンドレルに巻き付けた上で定着
ローラ金属基体11に挿入し炉で熱し、マンドレルの熱
膨張により定着ローラ金属基体内面に押しつけて接着を
行う。抵抗発熱体層13は、図5に示すように定着ロー
ラ10の内面に螺旋を描くように形成してもよい。この
場合はマンドレルに螺旋状に巻き付けた上で定着ローラ
金属基体11に挿入し炉で熱する。
ンレス系箔(厚さt=10〜100μm)で、打ち抜き
もしくはエッチングによって例えば図4(a),
(b),(c)に示すようなパターンに形成されてお
り、ポリイミドフィルムやアラミドペーパー、マイカシ
ートなどの電気絶縁層12の内側に積層される。電気絶
縁層12と抵抗発熱体層13との間に接着層(熱可塑性
樹脂シート)を挟んでマンドレルに巻き付けた上で定着
ローラ金属基体11に挿入し炉で熱し、マンドレルの熱
膨張により定着ローラ金属基体内面に押しつけて接着を
行う。抵抗発熱体層13は、図5に示すように定着ロー
ラ10の内面に螺旋を描くように形成してもよい。この
場合はマンドレルに螺旋状に巻き付けた上で定着ローラ
金属基体11に挿入し炉で熱する。
【0009】定着ローラ10には、温度センサ60が当
接され、該温度センサ60より検出された信号は入力回
路61を経てCPU63に取り込まれ、CPU63は検
出した定着ローラ温度を基にドライバ62を介して抵抗
発熱体層13への通電を制御するよう構成されている。
接され、該温度センサ60より検出された信号は入力回
路61を経てCPU63に取り込まれ、CPU63は検
出した定着ローラ温度を基にドライバ62を介して抵抗
発熱体層13への通電を制御するよう構成されている。
【0010】受電電極部材30は、シマリバメや焼きバ
メによって固定されているが、かかる固定方法では定着
ローラ内径とキャップ外径に厳しい寸法精度が要求され
る。さらに、受電電極部材30がしっかりと固定されて
いないと長時間使用しているうちに導通不良を起こす。
そして、このような導通不良の状態が続けば火花が発生
し電気絶縁層12を破壊してリークが起こったり、最悪
の場合には火災を起こしたりといった事態を招く原因と
なってしまう。
メによって固定されているが、かかる固定方法では定着
ローラ内径とキャップ外径に厳しい寸法精度が要求され
る。さらに、受電電極部材30がしっかりと固定されて
いないと長時間使用しているうちに導通不良を起こす。
そして、このような導通不良の状態が続けば火花が発生
し電気絶縁層12を破壊してリークが起こったり、最悪
の場合には火災を起こしたりといった事態を招く原因と
なってしまう。
【0011】このため、定着ローラ10の受電電極部材
30を確実に固定することが要求されているが、定着ロ
ーラ10が薄肉ローラであるため、その表面に直接ネジ
などで固定することが難しく、また定着ローラ10は2
00℃以上の高温に達することもあるため、ハンダによ
って固定することもできないものである。
30を確実に固定することが要求されているが、定着ロ
ーラ10が薄肉ローラであるため、その表面に直接ネジ
などで固定することが難しく、また定着ローラ10は2
00℃以上の高温に達することもあるため、ハンダによ
って固定することもできないものである。
【0012】また、定着ローラへの給電方法として、特
開平6−242696号公報には自己発熱型導電性セラ
ミックローラの両端部に弾性によって固定される電極部
材が提案されている。
開平6−242696号公報には自己発熱型導電性セラ
ミックローラの両端部に弾性によって固定される電極部
材が提案されている。
【0013】さらにまた、特開平9−115649号公
報には定着ローラ外面に備えられた発熱体への給電方法
において、定着ローラ外周のリング状の受電電極に給電
ブラシを定着ローラの半径方向から外側に押し当てて摩
擦摺動させる、定着ローラ野発熱体と受電電極とに弾性
的に接する導電弾性部材を用いることが開示されてい
る。
報には定着ローラ外面に備えられた発熱体への給電方法
において、定着ローラ外周のリング状の受電電極に給電
ブラシを定着ローラの半径方向から外側に押し当てて摩
擦摺動させる、定着ローラ野発熱体と受電電極とに弾性
的に接する導電弾性部材を用いることが開示されてい
る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本発明
が対象としている定着ローラの芯金材料が金属であり、
その上に絶縁層を介して発熱層を積層されている場合で
は、電極から発熱層への安定した導通と、電極部材と芯
金金属基体との絶縁性を同時に確保しなければならな
ず、このため前者の特開平6−242696号公報に記
載された給電方法は問題が多く採用しにくい。さらに、
部品点数も多く組立性も悪いためコスト高になってしま
う。
が対象としている定着ローラの芯金材料が金属であり、
その上に絶縁層を介して発熱層を積層されている場合で
は、電極から発熱層への安定した導通と、電極部材と芯
金金属基体との絶縁性を同時に確保しなければならな
ず、このため前者の特開平6−242696号公報に記
載された給電方法は問題が多く採用しにくい。さらに、
部品点数も多く組立性も悪いためコスト高になってしま
う。
【0015】また、後者の特開平9−115649号公
報の給電方法では、受電電極が定着ローラの外周面にあ
るため、定着ローラの回転速度が速い場合やローラ径が
大きい場合に摺動部の相対速度が増し、給電部の摩擦が
非常に大きくなるという問題があった。
報の給電方法では、受電電極が定着ローラの外周面にあ
るため、定着ローラの回転速度が速い場合やローラ径が
大きい場合に摺動部の相対速度が増し、給電部の摩擦が
非常に大きくなるという問題があった。
【0016】本発明は、上記した従来の問題を解消し、
表面発熱定着ローラに受電部材をしっかりと固定するこ
とができ、しかも抵抗発熱体への導通を確保して、安全
性が高く、立上り時間が速い定着装置を提供することを
目的としている。
表面発熱定着ローラに受電部材をしっかりと固定するこ
とができ、しかも抵抗発熱体への導通を確保して、安全
性が高く、立上り時間が速い定着装置を提供することを
目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、回転される定着ローラと、該定着ローラに
所定圧力をもって当接される加圧ローラとを備え、この
2つのローラ間にトナー像が転写された転写材を挿通す
ることにより、トナー像を加熱溶融して転写材上に融着
する定着装置において、前記定着ローラが、中空円筒状
に形成された金属基体と、該金属基体の内周面に電気絶
縁層を介して積層され、電圧が印加される抵抗発熱体層
と、該抵抗発熱体層に接触して導通され、給電電極部材
が加圧接触される受電電極部材と、該受電電極部材を前
記金属基体に位置決め固定するための電極保持部材とを
有することを特徴としている。
に本発明は、回転される定着ローラと、該定着ローラに
所定圧力をもって当接される加圧ローラとを備え、この
2つのローラ間にトナー像が転写された転写材を挿通す
ることにより、トナー像を加熱溶融して転写材上に融着
する定着装置において、前記定着ローラが、中空円筒状
に形成された金属基体と、該金属基体の内周面に電気絶
縁層を介して積層され、電圧が印加される抵抗発熱体層
と、該抵抗発熱体層に接触して導通され、給電電極部材
が加圧接触される受電電極部材と、該受電電極部材を前
記金属基体に位置決め固定するための電極保持部材とを
有することを特徴としている。
【0018】なお、本発明は前記電極保持部材が絶縁性
材料から作られているとともに、前記金属基体の内径と
ほぼ同径の円筒容器状に形成された保持部材本体と、該
保持部材本体の開口側端部に設けられた鍔部とを有し、
前記電極保持部材は保持部材本体の底部側を先端として
前記金属基体内に嵌合され、前記鍔部が金属基体の端部
に突き当てられて位置決めされると、効果的である。
材料から作られているとともに、前記金属基体の内径と
ほぼ同径の円筒容器状に形成された保持部材本体と、該
保持部材本体の開口側端部に設けられた鍔部とを有し、
前記電極保持部材は保持部材本体の底部側を先端として
前記金属基体内に嵌合され、前記鍔部が金属基体の端部
に突き当てられて位置決めされると、効果的である。
【0019】さらに、本発明は前記受電電極部材がバネ
性を有する導通材料から作られ、かつ給電電極部材が加
圧接触される電極部と、該電極部と一体に設けられた前
記抵抗発熱体層に接する複数の爪部とを有しており、前
記電極保持部材の保持部材本体における底部側には前記
爪部を固定する貫通穴が設けられていると、効果的であ
る。
性を有する導通材料から作られ、かつ給電電極部材が加
圧接触される電極部と、該電極部と一体に設けられた前
記抵抗発熱体層に接する複数の爪部とを有しており、前
記電極保持部材の保持部材本体における底部側には前記
爪部を固定する貫通穴が設けられていると、効果的であ
る。
【0020】さらにまた、本発明は前記金属基体に装着
された前記電極保持部材に前記受電電極部材を挿入し、
前記爪部が前記貫通穴に達した際、該爪部が自己のバネ
力によって押し広がり前記抵抗発熱体層に押し当てられ
て固定されると、効果的である。
された前記電極保持部材に前記受電電極部材を挿入し、
前記爪部が前記貫通穴に達した際、該爪部が自己のバネ
力によって押し広がり前記抵抗発熱体層に押し当てられ
て固定されると、効果的である。
【0021】さらにまた、本発明は前記受電電極部材が
バネ性を有する導通材料から作られ、かつ給電電極部材
が加圧接触される電極部と、該電極部と一体に設けられ
た前記抵抗発熱体層に接する複数の爪部とを有し、該爪
部には曲げ部とその先端に平坦部とが形成されており、
前記電極保持部材の保持部材本体には該爪部が嵌まり込
み、かつ開口側から底部まで達するスリットが設けられ
ていると、効果的である。
バネ性を有する導通材料から作られ、かつ給電電極部材
が加圧接触される電極部と、該電極部と一体に設けられ
た前記抵抗発熱体層に接する複数の爪部とを有し、該爪
部には曲げ部とその先端に平坦部とが形成されており、
前記電極保持部材の保持部材本体には該爪部が嵌まり込
み、かつ開口側から底部まで達するスリットが設けられ
ていると、効果的である。
【0022】さらにまた、本発明は前記金属基体に装着
された前記電極保持部材に前記受電電極部材を挿入し、
前記爪部が前記スリットの先端に達した際、該爪部はそ
の曲げ部が前記保持部材本体に底部に引掛かって固定さ
れるとともに、自己のバネ力によって押し広がり平坦部
が前記抵抗発熱体層に押し当てられると、効果的であ
る。
された前記電極保持部材に前記受電電極部材を挿入し、
前記爪部が前記スリットの先端に達した際、該爪部はそ
の曲げ部が前記保持部材本体に底部に引掛かって固定さ
れるとともに、自己のバネ力によって押し広がり平坦部
が前記抵抗発熱体層に押し当てられると、効果的であ
る。
【0023】さらにまた、本発明は前記受電電極部材が
バネ性を有する導通材料から作られ、かつ給電電極部材
が加圧接触される電極部と、該電極部と一体に設けられ
た前記抵抗発熱体層に接する複数の爪部とを有し、前記
電極保持部材の保持部材本体には該爪部が嵌まり込むス
リットが設けられ、該スリットの先端側には前記給電電
極部材の挿入方向に対しほぼ直角に折れ曲げられた折り
曲げ部が設けられていると、効果的である。
バネ性を有する導通材料から作られ、かつ給電電極部材
が加圧接触される電極部と、該電極部と一体に設けられ
た前記抵抗発熱体層に接する複数の爪部とを有し、前記
電極保持部材の保持部材本体には該爪部が嵌まり込むス
リットが設けられ、該スリットの先端側には前記給電電
極部材の挿入方向に対しほぼ直角に折れ曲げられた折り
曲げ部が設けられていると、効果的である。
【0024】さらにまた、本発明は前記金属基体に装着
された前記電極保持部材に前記受電電極部材を挿入し、
前記爪部が前記スリットの先端に達した際、該爪部が前
記スリットの折り曲げ部に入り込むように前記受電電極
部材を回動することにより、前記爪部が自己のバネ力で
前記抵抗発熱体層に押し当てられると、効果的である。
された前記電極保持部材に前記受電電極部材を挿入し、
前記爪部が前記スリットの先端に達した際、該爪部が前
記スリットの折り曲げ部に入り込むように前記受電電極
部材を回動することにより、前記爪部が自己のバネ力で
前記抵抗発熱体層に押し当てられると、効果的である。
【0025】さらにまた、本発明は前記スリットの折り
曲げ部まで挿入可能な電極固定部材を設け、前記受電電
極部材がその爪部を折り曲げ部まで挿入した後、前記電
極固定部材をスリットの折り曲げ部まで挿入すると、効
果的である。
曲げ部まで挿入可能な電極固定部材を設け、前記受電電
極部材がその爪部を折り曲げ部まで挿入した後、前記電
極固定部材をスリットの折り曲げ部まで挿入すると、効
果的である。
【0026】さらにまた、本発明は前記受電電極部材が
バネ性を有する導通材料から作られ、かつ給電電極部材
が加圧接触される電極部を有する多角形状に形成され、
前記電極保持部材の保持部材本体には該受電電極部材が
嵌まり込む多角形状のガイド部と、多角形の頂点に対応
する位置に設けられたスリットとが設けられていると、
効果的である。
バネ性を有する導通材料から作られ、かつ給電電極部材
が加圧接触される電極部を有する多角形状に形成され、
前記電極保持部材の保持部材本体には該受電電極部材が
嵌まり込む多角形状のガイド部と、多角形の頂点に対応
する位置に設けられたスリットとが設けられていると、
効果的である。
【0027】さらにまた、本発明は前記受電電極部材の
外周には端部に向かうしたがって外方へ広がるテーパー
をつけた外縁部が設けられていると、効果的である。
外周には端部に向かうしたがって外方へ広がるテーパー
をつけた外縁部が設けられていると、効果的である。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に従って説明する。図6は、本発明に係る定着装置
の一実施の形態における主要部を示す断面図、であり、
図6に示す定着装置は改良した受電電極の部分を除き図
1に示す定着装置と同様に構成されており、同一部材に
は同一符号を付している。
図面に従って説明する。図6は、本発明に係る定着装置
の一実施の形態における主要部を示す断面図、であり、
図6に示す定着装置は改良した受電電極の部分を除き図
1に示す定着装置と同様に構成されており、同一部材に
は同一符号を付している。
【0029】受電電極部材30は、図7に示すように、
円盤形状であって、中央に給電電極ブラシ40と摺動す
るための平坦状の電極部31と、その外縁部に複数、本
例では3本でほぼ等間隔に設けられた爪部32とを有し
ている。受電電極部材30は、肉厚t=0.2〜1mm
でバネ性を持つステンレス鋼やリン青銅等の材料で電極
部31と爪部32とが一体に作られている。なお、爪部
32の形状は図7(a)で示すように、途中で鈍角に折
り曲げられたもの、または図7(b)で示すように、途
中で鋭角に折り曲げられたものとのどちらの形状でもあ
ってもよい。
円盤形状であって、中央に給電電極ブラシ40と摺動す
るための平坦状の電極部31と、その外縁部に複数、本
例では3本でほぼ等間隔に設けられた爪部32とを有し
ている。受電電極部材30は、肉厚t=0.2〜1mm
でバネ性を持つステンレス鋼やリン青銅等の材料で電極
部31と爪部32とが一体に作られている。なお、爪部
32の形状は図7(a)で示すように、途中で鈍角に折
り曲げられたもの、または図7(b)で示すように、途
中で鋭角に折り曲げられたものとのどちらの形状でもあ
ってもよい。
【0030】この受電電極部材30は、図8に示す電極
保持部材70によって定着ローラ10の金属基体11に
位置決め固定される。この電極保持部材70は、円筒容
器状に形成された保持部材本体71と、その開口側端部
に設けられた鍔部72とを有し、金属基体11と受電電
極部材30との絶縁性を保つため、耐熱樹脂などの電気
絶縁性の材料から作られている。また、その肉厚tは2
〜5mm程度である。電極保持部材70の保持部材本体
71は、絶縁層12及び抵抗発熱体層13を積層した金
属基体11内に嵌合される径に形成され、その底板73
側には受電電極部材30の爪部32が嵌まり込む3個の
貫通穴74が形成されている。
保持部材70によって定着ローラ10の金属基体11に
位置決め固定される。この電極保持部材70は、円筒容
器状に形成された保持部材本体71と、その開口側端部
に設けられた鍔部72とを有し、金属基体11と受電電
極部材30との絶縁性を保つため、耐熱樹脂などの電気
絶縁性の材料から作られている。また、その肉厚tは2
〜5mm程度である。電極保持部材70の保持部材本体
71は、絶縁層12及び抵抗発熱体層13を積層した金
属基体11内に嵌合される径に形成され、その底板73
側には受電電極部材30の爪部32が嵌まり込む3個の
貫通穴74が形成されている。
【0031】次に、受電電極部材30の固定方法につい
て説明する。まず、定着ローラ10の金属基体11に電
極保持部材70をその底板73側を先端として挿入する
と、電極保持部材70は鍔部71が金属基体11の端部
に当たる位置で停止する。次に、受電電極部材30をそ
の爪部32が電極保持部材70の貫通穴74に入るまで
押し込む。受電電極部材30の爪部32が貫通穴74に
達すると、爪部32はそのバネ性により外側に広がり、
貫通穴74を通って定着ローラ内面の抵抗発熱体層13
の端子部と接触し、これにて受電電極部材30と抵抗発
熱体層13との導通が確保される。この受電電極部材3
0は、その電極部31が給電ブラシ40によって軸方向
に押圧されるが、電極保持部材70の底板73により奥
に押し込まれることはない。また、電極保持部材70も
鍔部73が金属基体11の端部に当接するため、給電ブ
ラシ40の押圧で奥に移動する恐れはない。
て説明する。まず、定着ローラ10の金属基体11に電
極保持部材70をその底板73側を先端として挿入する
と、電極保持部材70は鍔部71が金属基体11の端部
に当たる位置で停止する。次に、受電電極部材30をそ
の爪部32が電極保持部材70の貫通穴74に入るまで
押し込む。受電電極部材30の爪部32が貫通穴74に
達すると、爪部32はそのバネ性により外側に広がり、
貫通穴74を通って定着ローラ内面の抵抗発熱体層13
の端子部と接触し、これにて受電電極部材30と抵抗発
熱体層13との導通が確保される。この受電電極部材3
0は、その電極部31が給電ブラシ40によって軸方向
に押圧されるが、電極保持部材70の底板73により奥
に押し込まれることはない。また、電極保持部材70も
鍔部73が金属基体11の端部に当接するため、給電ブ
ラシ40の押圧で奥に移動する恐れはない。
【0032】このように構成された定着装置は、受電電
極部材30が3本の爪部32を設けており、これら爪部
32は受電電極部材30が所定位置に装着されるとすべ
て貫通穴74を通って定着ローラ内面に弾性力をもって
当接される。したがって、3ヵ所に等間隔に配した爪部
32がそれぞれ均等に定着ローラ内面に押しつけられる
ことによりバランスがとれ、受電電極部材30がずれて
しまうことを防止している。なお、実際に抵抗発熱体層
13の端子と接している爪部32は一つだけである。
極部材30が3本の爪部32を設けており、これら爪部
32は受電電極部材30が所定位置に装着されるとすべ
て貫通穴74を通って定着ローラ内面に弾性力をもって
当接される。したがって、3ヵ所に等間隔に配した爪部
32がそれぞれ均等に定着ローラ内面に押しつけられる
ことによりバランスがとれ、受電電極部材30がずれて
しまうことを防止している。なお、実際に抵抗発熱体層
13の端子と接している爪部32は一つだけである。
【0033】かくして、本定着装置は従来のように受電
電極部材を定着ローラ内部にシマリバメなどで固定する
のと違い高度な加工技術や受電電極の外径精度が不要で
あり、その分コストを抑えることができる。また、抵抗
発熱体層13の端子部と受電電極部材30との軸方向の
位置合わせが容易であるので組立性が格段に向上してお
り、より加工コストを抑えることができる。ただし、最
初に電極保持部材70を定着ローラに挿入する際、貫通
穴74が発熱体13の端子部に位置するように調整する
必要はある。その際に、電極保持部材70を予め耐熱性
接着剤によって固定しておくとより確実である。
電極部材を定着ローラ内部にシマリバメなどで固定する
のと違い高度な加工技術や受電電極の外径精度が不要で
あり、その分コストを抑えることができる。また、抵抗
発熱体層13の端子部と受電電極部材30との軸方向の
位置合わせが容易であるので組立性が格段に向上してお
り、より加工コストを抑えることができる。ただし、最
初に電極保持部材70を定着ローラに挿入する際、貫通
穴74が発熱体13の端子部に位置するように調整する
必要はある。その際に、電極保持部材70を予め耐熱性
接着剤によって固定しておくとより確実である。
【0034】図9は、本発明の他の実施の形態を示す定
着ローラ主要部の側面断面図であり、図10には受電電
極部材の形状、図11にはその受電電極部材を固定する
ための電極保持部材の形状を示している。
着ローラ主要部の側面断面図であり、図10には受電電
極部材の形状、図11にはその受電電極部材を固定する
ための電極保持部材の形状を示している。
【0035】本例の受電電極部材130は、前記実施の
形態と同様に、円盤形状であって、中央に給電電極ブラ
シ40と摺動するための平坦状の電極部131と、その
外縁部に複数、本例では3本でほぼ等間隔に設けられた
爪部132とを有している。受電電極部材130は、肉
厚t=0.2〜1mmでバネ性を持つステンレス鋼やリ
ン青銅等の材料で電極部131と爪部132とが一体に
作られている。この爪部132には、鋭角で内側に曲げ
られた曲げ部133が形成され、さらにその先端側に平
坦部134が形成されている。
形態と同様に、円盤形状であって、中央に給電電極ブラ
シ40と摺動するための平坦状の電極部131と、その
外縁部に複数、本例では3本でほぼ等間隔に設けられた
爪部132とを有している。受電電極部材130は、肉
厚t=0.2〜1mmでバネ性を持つステンレス鋼やリ
ン青銅等の材料で電極部131と爪部132とが一体に
作られている。この爪部132には、鋭角で内側に曲げ
られた曲げ部133が形成され、さらにその先端側に平
坦部134が形成されている。
【0036】また、電極保持部材170は、円筒容器状
に形成された保持部材本体171と、その開口側端部に
設けられた鍔部172とを有し、金属基体11と受電電
極部材130との絶縁性を保つため、耐熱樹脂などの電
気絶縁性の材料から作られている。また、その肉厚tは
2〜5mm程度である。電極保持部材170の保持部材
本体171は、絶縁層12及び抵抗発熱体層13を積層
した金属基体11内に嵌合される径に形成され、上記爪
部132に対応した位置には開口側から底板173まで
達する3個のスリット174が形成されている。
に形成された保持部材本体171と、その開口側端部に
設けられた鍔部172とを有し、金属基体11と受電電
極部材130との絶縁性を保つため、耐熱樹脂などの電
気絶縁性の材料から作られている。また、その肉厚tは
2〜5mm程度である。電極保持部材170の保持部材
本体171は、絶縁層12及び抵抗発熱体層13を積層
した金属基体11内に嵌合される径に形成され、上記爪
部132に対応した位置には開口側から底板173まで
達する3個のスリット174が形成されている。
【0037】次に、受電電極部材30の固定方法につい
て説明する。まず、定着ローラ10の金属基体11に電
極保持部材170をその底板173側を先端として挿入
すると、電極保持部材170は鍔部171が金属基体1
1の端部に当たる位置で停止する。次に、受電電極部材
130をその爪部132がスリット174を通るように
して底板173に当たる位置まで押し込む。そして、受
電電極部材130の爪部132の曲げ部133が電極保
持部材170の底板173を越えると、その底板173
に引掛かって受電電極部材130が電極保持部材170
に固定される。さらに、爪部132はそのバネ性により
外側に広がり、これにて先端の平坦部134が定着ロー
ラ内面の抵抗発熱体層13の端子部と接触する。この受
電電極部材130は、その電極部131が給電ブラシ4
0によって軸方向に押圧されるが、電極保持部材170
の底板173により奥に押し込まれることはない。ま
た、電極保持部材170も鍔部173が金属基体11の
端部に当接するため、給電ブラシ40の押圧で奥に移動
することもない。
て説明する。まず、定着ローラ10の金属基体11に電
極保持部材170をその底板173側を先端として挿入
すると、電極保持部材170は鍔部171が金属基体1
1の端部に当たる位置で停止する。次に、受電電極部材
130をその爪部132がスリット174を通るように
して底板173に当たる位置まで押し込む。そして、受
電電極部材130の爪部132の曲げ部133が電極保
持部材170の底板173を越えると、その底板173
に引掛かって受電電極部材130が電極保持部材170
に固定される。さらに、爪部132はそのバネ性により
外側に広がり、これにて先端の平坦部134が定着ロー
ラ内面の抵抗発熱体層13の端子部と接触する。この受
電電極部材130は、その電極部131が給電ブラシ4
0によって軸方向に押圧されるが、電極保持部材170
の底板173により奥に押し込まれることはない。ま
た、電極保持部材170も鍔部173が金属基体11の
端部に当接するため、給電ブラシ40の押圧で奥に移動
することもない。
【0038】このように構成された定着装置は、受電電
極部材130が3本の爪部132を設けており、これら
爪部132は受電電極部材130が所定位置に装着され
ると曲げ部133が電極保持部材170の底板173に
引掛かって固定され、さらに爪部132はそのバネ性に
より外側に広がり、これにて先端の平坦部134が定着
ローラ内面に弾性力をもって当接される。したがって、
3ヵ所に等間隔に配した爪部132がそれぞれ均等に定
着ローラ内面に押しつけられ、実際に抵抗発熱体層13
の端子と接している爪部132は一つだけである。
極部材130が3本の爪部132を設けており、これら
爪部132は受電電極部材130が所定位置に装着され
ると曲げ部133が電極保持部材170の底板173に
引掛かって固定され、さらに爪部132はそのバネ性に
より外側に広がり、これにて先端の平坦部134が定着
ローラ内面に弾性力をもって当接される。したがって、
3ヵ所に等間隔に配した爪部132がそれぞれ均等に定
着ローラ内面に押しつけられ、実際に抵抗発熱体層13
の端子と接している爪部132は一つだけである。
【0039】かくして、本定着装置においても上記実施
の形態と同様に、高度な加工技術や受電電極の外径精度
が不要でコストを抑えられ、また抵抗発熱体層13の端
子部と受電電極部材130との軸方向の位置合わせが容
易であるので組立性が格段に向上しており、より加工コ
ストを抑えることができる。ただし、本例も最初に電極
保持部材170を定着ローラに挿入する際、スリット1
74が発熱体13の端子部に位置するように調整する必
要はある。その際に、電極保持部材170を予め耐熱性
接着剤によって固定しておくとより確実である。
の形態と同様に、高度な加工技術や受電電極の外径精度
が不要でコストを抑えられ、また抵抗発熱体層13の端
子部と受電電極部材130との軸方向の位置合わせが容
易であるので組立性が格段に向上しており、より加工コ
ストを抑えることができる。ただし、本例も最初に電極
保持部材170を定着ローラに挿入する際、スリット1
74が発熱体13の端子部に位置するように調整する必
要はある。その際に、電極保持部材170を予め耐熱性
接着剤によって固定しておくとより確実である。
【0040】図12は、本発明のさらに他の実施の形態
を示す定着ローラ主要部の側面断面図であり、図13に
は受電電極部材の形状及びその受電電極部材を固定する
ための電極保持部材の形状を示している。
を示す定着ローラ主要部の側面断面図であり、図13に
は受電電極部材の形状及びその受電電極部材を固定する
ための電極保持部材の形状を示している。
【0041】本例の受電電極部材230は、前記実施の
形態と同様に、円盤形状であって、中央に給電電極ブラ
シ40と摺動するための平坦状の電極部231と、その
外縁部に複数、本例では3本でほぼ等間隔に設けられた
爪部232とを有している。受電電極部材230は、肉
厚t=0.2〜1mmでバネ性を持つステンレス鋼やリ
ン青銅等の材料で電極部231と爪部232とが一体に
作られている。
形態と同様に、円盤形状であって、中央に給電電極ブラ
シ40と摺動するための平坦状の電極部231と、その
外縁部に複数、本例では3本でほぼ等間隔に設けられた
爪部232とを有している。受電電極部材230は、肉
厚t=0.2〜1mmでバネ性を持つステンレス鋼やリ
ン青銅等の材料で電極部231と爪部232とが一体に
作られている。
【0042】また、電極保持部材270は、円筒容器状
に形成された保持部材本体271と、その開口側端部に
設けられた鍔部272とを有し、金属基体11と受電電
極部材230との絶縁性を保つため、耐熱樹脂などの電
気絶縁性の材料から作られている。また、その肉厚tは
2〜5mm程度である。電極保持部材270の保持部材
本体271は、絶縁層12及び抵抗発熱体層13を積層
した金属基体11内に嵌合される径に形成され、上記爪
部232に対応した位置には開口側から底板273まで
達する3個のスリット274が形成されている。このス
リット274は、底板273に達する、もしくは底板2
73に近接する位置までは保持部材本体271の軸線方
向に延び、該位置にからはほぼ直角に折れ曲げられた折
れ曲げ部275が形成され、スリット274は全体でL
字状となっている。なお、スリット274の折れ曲げ部
275の長さは爪部232の幅と同程度か僅かに長く形
成することが好ましい。また、本実施の形態では電極保
持部材270に装着した受電電極部材230を固定する
ための電極固定部材80を設けており、電極固定部材8
0にはスリット274の折れ曲げ部275まで挿入可能
な3本の突起81を有している。
に形成された保持部材本体271と、その開口側端部に
設けられた鍔部272とを有し、金属基体11と受電電
極部材230との絶縁性を保つため、耐熱樹脂などの電
気絶縁性の材料から作られている。また、その肉厚tは
2〜5mm程度である。電極保持部材270の保持部材
本体271は、絶縁層12及び抵抗発熱体層13を積層
した金属基体11内に嵌合される径に形成され、上記爪
部232に対応した位置には開口側から底板273まで
達する3個のスリット274が形成されている。このス
リット274は、底板273に達する、もしくは底板2
73に近接する位置までは保持部材本体271の軸線方
向に延び、該位置にからはほぼ直角に折れ曲げられた折
れ曲げ部275が形成され、スリット274は全体でL
字状となっている。なお、スリット274の折れ曲げ部
275の長さは爪部232の幅と同程度か僅かに長く形
成することが好ましい。また、本実施の形態では電極保
持部材270に装着した受電電極部材230を固定する
ための電極固定部材80を設けており、電極固定部材8
0にはスリット274の折れ曲げ部275まで挿入可能
な3本の突起81を有している。
【0043】次に、受電電極部材230の固定方法につ
いて説明する。まず、定着ローラ10の金属基体11に
電極保持部材270をその底板273側を先端として挿
入すると、電極保持部材270は鍔部271が金属基体
11の端部に当たる位置で停止する。次に、受電電極部
材230をその爪部132がスリット274を通るよう
にして底板273にほぼ当たる位置まで押し込み、スリ
ット274の先端に達すると回転させて折れ曲げ部27
5へ差し込む。その後、電極固定部材80の突起81を
スリット274位置に合わせ、電極保持部材270の奥
まで挿入する。そして、電極固定部材80は電極保持部
材270の奥まで挿入したところで、円周方向に数mm
ずらすことにより、電極固定部材80の突起81が折れ
曲げ部275に嵌合し、受電電極部材230と電極固定
部材80とが固定される。このとき、受電電極部材23
0の爪部232は電極固定部材80によって外側に押し
広げられ、抵抗発熱体層13の端子との導通を確保する
ことができる。また、電極固定部材80のずらす方向は
定着ローラ10の回転方向と逆方向とすれば、定着ロー
ラ10の回転時の慣性力によって電極固定部材80が外
れることはない。
いて説明する。まず、定着ローラ10の金属基体11に
電極保持部材270をその底板273側を先端として挿
入すると、電極保持部材270は鍔部271が金属基体
11の端部に当たる位置で停止する。次に、受電電極部
材230をその爪部132がスリット274を通るよう
にして底板273にほぼ当たる位置まで押し込み、スリ
ット274の先端に達すると回転させて折れ曲げ部27
5へ差し込む。その後、電極固定部材80の突起81を
スリット274位置に合わせ、電極保持部材270の奥
まで挿入する。そして、電極固定部材80は電極保持部
材270の奥まで挿入したところで、円周方向に数mm
ずらすことにより、電極固定部材80の突起81が折れ
曲げ部275に嵌合し、受電電極部材230と電極固定
部材80とが固定される。このとき、受電電極部材23
0の爪部232は電極固定部材80によって外側に押し
広げられ、抵抗発熱体層13の端子との導通を確保する
ことができる。また、電極固定部材80のずらす方向は
定着ローラ10の回転方向と逆方向とすれば、定着ロー
ラ10の回転時の慣性力によって電極固定部材80が外
れることはない。
【0044】このように構成された定着装置は、受電電
極部材230が3本の爪部132を設けており、これら
爪部232はそのバネ性により外側に広がり、それぞれ
均等に定着ローラ内面に押しつけられる。なお、実際に
抵抗発熱体層13の端子と接している爪部232は一つ
だけである。
極部材230が3本の爪部132を設けており、これら
爪部232はそのバネ性により外側に広がり、それぞれ
均等に定着ローラ内面に押しつけられる。なお、実際に
抵抗発熱体層13の端子と接している爪部232は一つ
だけである。
【0045】かくして、本定着装置においても上記実施
の形態と同様に、高度な加工技術や受電電極の外径精度
が不要でコストを抑えられ、また抵抗発熱体層13の端
子部と受電電極部材230との軸方向の位置合わせが容
易であるので組立性が格段に向上しており、より加工コ
ストを抑えることができる。ただし、本例も最初に電極
保持部材270を定着ローラに挿入する際、スリット2
74の折り曲げ部275が発熱体13の端子部に位置す
るように調整する必要はある。その際に、電極保持部材
270を予め耐熱性接着剤によって固定しておくとより
確実である。
の形態と同様に、高度な加工技術や受電電極の外径精度
が不要でコストを抑えられ、また抵抗発熱体層13の端
子部と受電電極部材230との軸方向の位置合わせが容
易であるので組立性が格段に向上しており、より加工コ
ストを抑えることができる。ただし、本例も最初に電極
保持部材270を定着ローラに挿入する際、スリット2
74の折り曲げ部275が発熱体13の端子部に位置す
るように調整する必要はある。その際に、電極保持部材
270を予め耐熱性接着剤によって固定しておくとより
確実である。
【0046】ところで、この実施の形態において、電極
固定部材80を用いずに受電電極部材230を電極保持
部材270に固定することもできる。この場合、スリッ
ト274は爪部232の幅に形成するが、その折り曲げ
部275は爪部232の肉厚と同幅に形成することで、
爪部132を折れ曲げ部275に差し込めば、その折れ
曲げ部275によって固定できる。さらにこのとき、折
れ曲げ部275に僅かな曲がりを設けて差し込まれた爪
部132に曲げ剛性を与えるようにすれば、爪部232
はより好ましいバネ性によって定着ローラ内面に押しつ
けられる。
固定部材80を用いずに受電電極部材230を電極保持
部材270に固定することもできる。この場合、スリッ
ト274は爪部232の幅に形成するが、その折り曲げ
部275は爪部232の肉厚と同幅に形成することで、
爪部132を折れ曲げ部275に差し込めば、その折れ
曲げ部275によって固定できる。さらにこのとき、折
れ曲げ部275に僅かな曲がりを設けて差し込まれた爪
部132に曲げ剛性を与えるようにすれば、爪部232
はより好ましいバネ性によって定着ローラ内面に押しつ
けられる。
【0047】図14は、本発明のさらに他の実施の形態
を示す定着ローラ主要部の正面断面図であり、図15に
は受電電極部材の形状、図16にはその受電電極部材を
固定するための電極保持部材の形状を示している。
を示す定着ローラ主要部の正面断面図であり、図15に
は受電電極部材の形状、図16にはその受電電極部材を
固定するための電極保持部材の形状を示している。
【0048】本例の受電電極部材330は、三角形状で
あって、中央に給電電極ブラシ40と摺動するための平
坦状の電極部331が設けられ、また外周は折り曲げら
れてほぼ平坦状の外縁部332が形成されている。この
外縁部332には端部に向かうほど外側に広がるテーパ
ーが付けられている。この受電電極部材330も、肉厚
t=0.2〜1mmでバネ性を持つステンレス鋼やリン
青銅等の材料で電極部331と外縁部332とが一体に
作られている。
あって、中央に給電電極ブラシ40と摺動するための平
坦状の電極部331が設けられ、また外周は折り曲げら
れてほぼ平坦状の外縁部332が形成されている。この
外縁部332には端部に向かうほど外側に広がるテーパ
ーが付けられている。この受電電極部材330も、肉厚
t=0.2〜1mmでバネ性を持つステンレス鋼やリン
青銅等の材料で電極部331と外縁部332とが一体に
作られている。
【0049】また、電極保持部材370は、円筒容器状
に形成された保持部材本体371と、その開口側端部に
設けられた鍔部372とを有し、金属基体11と受電電
極部材330との絶縁性を保つため、耐熱樹脂などの電
気絶縁性の材料から作られている。また、その肉厚tは
2〜5mm程度である。電極保持部材370の保持部材
本体371は、絶縁層12及び抵抗発熱体層13を積層
した金属基体11内に嵌合される径に形成され、また電
極保持部材370の内面は受電電極部材330が嵌合さ
れる三角形状のガイド部375が形成されている。そし
て、保持部材本体371には三角形状のガイド部375
の頂点に対応する位置に3本のスリット374が設けら
れている。なお、373は電極保持部材370の底板で
ある。
に形成された保持部材本体371と、その開口側端部に
設けられた鍔部372とを有し、金属基体11と受電電
極部材330との絶縁性を保つため、耐熱樹脂などの電
気絶縁性の材料から作られている。また、その肉厚tは
2〜5mm程度である。電極保持部材370の保持部材
本体371は、絶縁層12及び抵抗発熱体層13を積層
した金属基体11内に嵌合される径に形成され、また電
極保持部材370の内面は受電電極部材330が嵌合さ
れる三角形状のガイド部375が形成されている。そし
て、保持部材本体371には三角形状のガイド部375
の頂点に対応する位置に3本のスリット374が設けら
れている。なお、373は電極保持部材370の底板で
ある。
【0050】次に、受電電極部材330の固定方法につ
いて説明する。まず、定着ローラ10の金属基体11に
電極保持部材370をその底板373側を先端として挿
入すると、電極保持部材370は鍔部372が金属基体
11の端部に当たる位置で停止する。次に、受電電極部
材330を頂点333部分がスリット374を通るよう
にしてガイド部375に挿入し、そして底板373にほ
ぼ当たる位置まで押し込む。このとき、受電電極部材3
30は外縁部332が筒状平坦部となっているため、受
電電極部材330の強度が高く、より強固に固定するこ
とが可能である。そして、外縁部332はテーパーが付
けられているので、ガイド部375への挿入は容易であ
るが、一度入ると抜けにくいようになっている。
いて説明する。まず、定着ローラ10の金属基体11に
電極保持部材370をその底板373側を先端として挿
入すると、電極保持部材370は鍔部372が金属基体
11の端部に当たる位置で停止する。次に、受電電極部
材330を頂点333部分がスリット374を通るよう
にしてガイド部375に挿入し、そして底板373にほ
ぼ当たる位置まで押し込む。このとき、受電電極部材3
30は外縁部332が筒状平坦部となっているため、受
電電極部材330の強度が高く、より強固に固定するこ
とが可能である。そして、外縁部332はテーパーが付
けられているので、ガイド部375への挿入は容易であ
るが、一度入ると抜けにくいようになっている。
【0051】このように構成された定着装置は、受電電
極部材330が定着ローラ10内面と3点で接する三角
形状を形成しており、荷重が頂点である3点に集中する
ので、抵抗発熱体層13の端子と接する箇所に受電電極
部材330の頂点が位置するように装填すれば確実に受
電電極部材330と抵抗発熱体層13との導通を良好に
保つことができ、安全性の高めることができる。なお、
受電電極部材330を三角形状に形成したが、受電電極
部材330は四角形等の多角形状にすることも可能であ
る。
極部材330が定着ローラ10内面と3点で接する三角
形状を形成しており、荷重が頂点である3点に集中する
ので、抵抗発熱体層13の端子と接する箇所に受電電極
部材330の頂点が位置するように装填すれば確実に受
電電極部材330と抵抗発熱体層13との導通を良好に
保つことができ、安全性の高めることができる。なお、
受電電極部材330を三角形状に形成したが、受電電極
部材330は四角形等の多角形状にすることも可能であ
る。
【0052】
【発明の効果】本発明においては、定着ローラの受電電
極部材が、定着ローラに挿入した電極保持部材に挿入す
ることで容易に組立ができ、発熱体の端子と電極とがず
れることなく固定できるため、表面発熱型定着ローラの
給電を安全に、少ない部品点数で可能とし、組立性にも
優れているためコストダウンを図ることができる。
極部材が、定着ローラに挿入した電極保持部材に挿入す
ることで容易に組立ができ、発熱体の端子と電極とがず
れることなく固定できるため、表面発熱型定着ローラの
給電を安全に、少ない部品点数で可能とし、組立性にも
優れているためコストダウンを図ることができる。
【0053】さらに本発明においては、定着ローラの受
電電極部材が、定着ローラに挿入した電極保持部材に挿
入することで容易に組立ができ、発熱体の端子と電極と
がずれることなく固定できるため、表面発熱型定着ロー
ラの給電を安全に、少ない部品点数で可能とし、組立性
にも優れているためコストダウンを図ることができる。
発熱体端子と接する受電電極部材の爪平坦部面積が大き
いため、端子との接触抵抗を下げることができる。
電電極部材が、定着ローラに挿入した電極保持部材に挿
入することで容易に組立ができ、発熱体の端子と電極と
がずれることなく固定できるため、表面発熱型定着ロー
ラの給電を安全に、少ない部品点数で可能とし、組立性
にも優れているためコストダウンを図ることができる。
発熱体端子と接する受電電極部材の爪平坦部面積が大き
いため、端子との接触抵抗を下げることができる。
【0054】さらに、本発明においては受電電極部材を
電極固定部材で押しつけて固定するので、電極を強固に
固定することができ、受電電極部材と発熱体端子との接
触圧が高いため、端子との接触抵抗を下げることができ
る。
電極固定部材で押しつけて固定するので、電極を強固に
固定することができ、受電電極部材と発熱体端子との接
触圧が高いため、端子との接触抵抗を下げることができ
る。
【0055】さらに、本発明においては受電電極部材の
外縁部に平坦部がある構造となっているので、電極自身
の強度が高く、電極を強固に固定することができる。受
電電極部材がずれたりすることがなく、受電電極部材と
発熱体端子との接触圧が高いため、安全性が高い。
外縁部に平坦部がある構造となっているので、電極自身
の強度が高く、電極を強固に固定することができる。受
電電極部材がずれたりすることがなく、受電電極部材と
発熱体端子との接触圧が高いため、安全性が高い。
【図1】表面発熱定着ローラ方式による定着装置の一構
成例を示す側面断面図である。
成例を示す側面断面図である。
【図2】図1に示す表面発熱ローラ定着装置の主要部の
断面図である。
断面図である。
【図3】(a),(b)及び(c)は図1に示す表面発
熱ローラ定着装置に用いられた受電電極部材キャップを
示す断面図、正面図及び斜視図である。
熱ローラ定着装置に用いられた受電電極部材キャップを
示す断面図、正面図及び斜視図である。
【図4】(a),(b)及び(c)は抵抗発熱体のそれ
ぞれ異なる発熱パターンを示す展開図である。
ぞれ異なる発熱パターンを示す展開図である。
【図5】表面発熱ローラ定着装置の抵抗発熱体の1例を
示す側面断面図である。
示す側面断面図である。
【図6】本発明に係る定着装置の定着ローラ主要部を示
す側面断面図である。
す側面断面図である。
【図7】(a)及び(b)は図6の定着装置に用いられ
る受電電極部材を示す斜視図である。
る受電電極部材を示す斜視図である。
【図8】(a)及び(b)は図6の定着装置に用いられ
る電極保持部材を異なる方向から見た斜視図である。
る電極保持部材を異なる方向から見た斜視図である。
【図9】本発明の他の実施の形態を示す定着ローラ主要
部の側面断面図である。
部の側面断面図である。
【図10】(a)及び(b)は図9の定着装置に用いら
れる受電電極部材を異なる方向から見た斜視図である。
れる受電電極部材を異なる方向から見た斜視図である。
【図11】(a)及び(b)は図9の定着装置に用いら
れる電極保持部材を異なる方向から見た斜視図である。
れる電極保持部材を異なる方向から見た斜視図である。
【図12】本発明のさらに他の実施の形態を示す定着ロ
ーラ主要部の側面断面図である。
ーラ主要部の側面断面図である。
【図13】図12の定着装置における受電部の分解斜視
図である。
図である。
【図14】本発明のさらに他の実施の形態を示す定着ロ
ーラ主要部の正面断面図である。
ーラ主要部の正面断面図である。
【図15】(a)及び(b)は図14の定着装置に用い
られる受電電極部の正面及び断面図である。
られる受電電極部の正面及び断面図である。
【図16】(a)は図14の定着装置における受電部の
分解斜視図、(b)は図14の定着装置に用いられる電
極保持部材の斜視図である。
分解斜視図、(b)は図14の定着装置に用いられる電
極保持部材の斜視図である。
【符号の説明】 10 定着ローラ 11 金属基体 12 電気絶縁層 13 抵抗発熱体 20 加圧ローラ 30,130,230,330 受電電極部材 40 給電電極部材 70,170,270,370 電極保持部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤田 貴史 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 町田 秀則 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内
Claims (11)
- 【請求項1】 回転される定着ローラと、該定着ローラ
に所定圧力をもって当接される加圧ローラとを備え、こ
の2つのローラ間にトナー像が転写された転写材を挿通
することにより、トナー像を加熱溶融して転写材上に融
着する定着装置において、 前記定着ローラが、中空円筒状に形成された金属基体
と、該金属基体の内周面に電気絶縁層を介して積層さ
れ、電圧が印加される抵抗発熱体層と、該抵抗発熱体層
に接触して導通され、給電電極部材が加圧接触される受
電電極部材と、該受電電極部材を前記金属基体に位置決
め固定するための電極保持部材とを有することを特徴と
する定着装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の定着装置において、前
記電極保持部材が絶縁性材料から作られているととも
に、前記金属基体の内径とほぼ同径の円筒容器状に形成
された保持部材本体と、該保持部材本体の開口側端部に
設けられた鍔部とを有し、前記電極保持部材は保持部材
本体の底部側を先端として前記金属基体内に嵌合され、
前記鍔部が金属基体の端部に突き当てられて位置決めさ
れることを特徴とする定着装置。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載の定着装置にお
いて、前記受電電極部材がバネ性を有する導通材料から
作られ、かつ給電電極部材が加圧接触される電極部と、
該電極部と一体に設けられた前記抵抗発熱体層に接する
複数の爪部とを有しており、前記電極保持部材の保持部
材本体における底部側には前記爪部を固定する貫通穴が
設けられていることを特徴とする定着装置。 - 【請求項4】 請求項3に記載の定着装置において、前
記金属基体に装着された前記電極保持部材に前記受電電
極部材を挿入し、前記爪部が前記貫通穴に達した際、該
爪部が自己のバネ力によって押し広がり前記抵抗発熱体
層に押し当てられて固定されることを特徴とする定着装
置。 - 【請求項5】 請求項1または2に記載の定着装置にお
いて、前記受電電極部材がバネ性を有する導通材料から
作られ、かつ給電電極部材が加圧接触される電極部と、
該電極部と一体に設けられた前記抵抗発熱体層に接する
複数の爪部とを有し、該爪部には曲げ部とその先端に平
坦部とが形成されており、前記電極保持部材の保持部材
本体には該爪部が嵌まり込み、かつ開口側から底部まで
達するスリットが設けられていることを特徴とする定着
装置。 - 【請求項6】 請求項5に記載の定着装置において、前
記金属基体に装着された前記電極保持部材に前記受電電
極部材を挿入し、前記爪部が前記スリットの先端に達し
た際、該爪部はその曲げ部が前記保持部材本体に底部に
引掛かって固定されるとともに、自己のバネ力によって
押し広がり平坦部が前記抵抗発熱体層に押し当てられる
ことを特徴とする定着装置。 - 【請求項7】 請求項1または2に記載の定着装置にお
いて、前記受電電極部材がバネ性を有する導通材料から
作られ、かつ給電電極部材が加圧接触される電極部と、
該電極部と一体に設けられた前記抵抗発熱体層に接する
複数の爪部とを有し、前記電極保持部材の保持部材本体
には該爪部が嵌まり込むスリットが設けられ、該スリッ
トの先端側には前記給電電極部材の挿入方向に対しほぼ
直角に折れ曲げられた折り曲げ部が設けられていること
を特徴とする定着装置。 - 【請求項8】 請求項7に記載の定着装置において、前
記金属基体に装着された前記電極保持部材に前記受電電
極部材を挿入し、前記爪部が前記スリットの先端に達し
た際、該爪部が前記スリットの折り曲げ部に入り込むよ
うに前記受電電極部材を回動することにより、前記爪部
が自己のバネ力で前記抵抗発熱体層に押し当てられるこ
とを特徴とする定着装置。 - 【請求項9】 請求項7または8に記載の定着装置にお
いて、前記スリットの折り曲げ部まで挿入可能な電極固
定部材を設け、前記受電電極部材がその爪部を折り曲げ
部まで挿入した後、前記電極固定部材をスリットの折り
曲げ部まで挿入することを特徴とする定着装置。 - 【請求項10】 請求項1または2に記載の定着装置に
おいて、前記受電電極部材がバネ性を有する導通材料か
ら作られ、かつ給電電極部材が加圧接触される電極部を
有する多角形状に形成され、前記電極保持部材の保持部
材本体には該受電電極部材が嵌まり込む多角形状のガイ
ド部と、多角形の頂点に対応する位置に設けられたスリ
ットとが設けられていることを特徴とする定着装置。 - 【請求項11】 請求項10に記載の定着装置におい
て、前記受電電極部材の外周には端部に向かうしたがっ
て外方へ広がるテーパーをつけた外縁部が設けられてい
ることを特徴とする定着装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16900997A JPH1115317A (ja) | 1997-06-25 | 1997-06-25 | 定着装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16900997A JPH1115317A (ja) | 1997-06-25 | 1997-06-25 | 定着装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1115317A true JPH1115317A (ja) | 1999-01-22 |
Family
ID=15878652
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16900997A Pending JPH1115317A (ja) | 1997-06-25 | 1997-06-25 | 定着装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1115317A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1055978A2 (en) * | 1999-05-26 | 2000-11-29 | Sharp Kabushiki Kaisha | Roller-shaped heater and fusing unit using a roller-shaped heater |
US7565089B2 (en) | 2005-06-25 | 2009-07-21 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Fusing roller and fusing device using the same |
-
1997
- 1997-06-25 JP JP16900997A patent/JPH1115317A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1055978A2 (en) * | 1999-05-26 | 2000-11-29 | Sharp Kabushiki Kaisha | Roller-shaped heater and fusing unit using a roller-shaped heater |
EP1055978A3 (en) * | 1999-05-26 | 2002-04-10 | Sharp Kabushiki Kaisha | Roller-shaped heater and fusing unit using a roller-shaped heater |
US7565089B2 (en) | 2005-06-25 | 2009-07-21 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Fusing roller and fusing device using the same |
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