JPH11153166A - コイルスプリング - Google Patents

コイルスプリング

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Publication number
JPH11153166A
JPH11153166A JP31866797A JP31866797A JPH11153166A JP H11153166 A JPH11153166 A JP H11153166A JP 31866797 A JP31866797 A JP 31866797A JP 31866797 A JP31866797 A JP 31866797A JP H11153166 A JPH11153166 A JP H11153166A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
outer layer
core part
wire rod
coil spring
core
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31866797A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirokazu Maehara
弘和 前原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP31866797A priority Critical patent/JPH11153166A/ja
Publication of JPH11153166A publication Critical patent/JPH11153166A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 多重コイルスプリングの線材の腐食などによ
る劣化が同時進行することなく、一方の材料の折損があ
っても他方の線材による動作が確保し得る多重コイルス
プリングを得る。 【解決手段】 線状のバネ材からなる芯部4と、この芯
部の外周を覆うように構成されバネ材からなる外層部5
とを有する多層構成の線材を、つる巻き状にしてコイル
スプリング本体1とフック部2及び3とを形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、圧縮及び引張り
方向、あるいは、捻り方向の荷重を得るためのコイルス
プリングに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6A及び図6Bは、例えば実開昭63
ー168335号公報に開示された従来の捻り荷重を得
るための2重コイルスプリングの構成を示すもので、図
6Aはその正面図、図6Bは側面図である。図におい
て、1はつる巻き状に形成されたコイルスプリング本体
で、コイルスプリング本体1は1条の線材を一方の端部
に形成されたフック2の部分にて折り返された2条の線
材をつる巻き状にすることにより構成され、他端部には
フック3が2条の線材により形成されている。
【0003】自動車に使用される内燃機関の吸気制御用
部品などには極めて高い信頼性が要求される。コイルス
プリングにおいても、例えば吸気弁復帰用コイルスプリ
ングなどでは、折損により弁の復帰が不能になった場合
には暴走につながることがあり、荷重の喪失のない構成
が要求される。上記の従来例はこれに対応したものであ
り、周囲環境による線材の腐食などが進み、1条の線材
が折損しても他の1条の荷重により弁の復帰が可能なよ
うに構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来例
においてもコイルスプリングを2条の線材で構成するこ
とにより、信頼性をある程度向上させることができた
が、従来例は上記のように1条の線材を折り返して2条
に構成したものであり、2条の線材が同一材料でそれぞ
れが同様の周囲環境に晒されるものであるため、1条の
みに腐食が進むことはありえず、1条が折損する時には
他の1条も同様に腐食が進んでおり、1条の折損後、他
の1条の腐食により細少化した部分には応力が集中して
加わる結果、一方の折損後は極めて短時間で他方も折損
して機能を喪失し、信頼性を大幅に向上するものではあ
り得なかった。
【0005】この発明は、このような課題を解決するた
めになされたものであって、多重構造のコイルスプリン
グにおいて、各線材の腐食などによる劣化が同時に進行
することがなく、一方の線材の折損があっても他方の線
材による機能が長期間確保し得る多重コイルスプリング
を得ることを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係わるコイル
スプリングは、線状のバネ材からなる芯部と、この芯部
の外周を覆うように構成されバネ材からなる外層部とを
有する線材をつる巻き状に形成したものである。また、
芯部と外層部とを同一の材質により構成するようにした
ものである。さらに、外層部がそれぞれバネ材からなる
複数の層にて構成されたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1ないし図4
は、この発明の実施の形態1のコイルスプリングの構成
と応用例を示すもので、図1A、図1Bは捻り荷重用に
応用した正面図と側面図、図2A、B及び図3A、Bは
それぞれ圧縮荷重用、及び、引張り荷重用に応用した正
面図と側面図である。これらの図において、1はつる巻
き状に形成されたコイルスプリングの本体、2及び3は
コイルスプリング本体1の両端にそれぞれ設けられたフ
ック部で、図2の圧縮荷重用コイルスプリングにはフッ
ク部は設けられない。図4はコイルスプリングを形成す
る線材の断面図を示すもので、実施の形態1においては
コイルスプリング本体1及びフック部2、3を形成する
線材は、線状のバネ材からなる芯部4とこの芯部4の外
周を覆い、バネ材からなる外層部5との2層により構成
され、可能な限り芯部4と外層部5とは密着状態にされ
ている。
【0008】このように構成されたこの発明の実施の形
態1のコイルスプリングにおいては、周囲の環境条件が
悪化しても、当初は外層部5に覆われた芯部4が周囲環
境に晒されることがなく、腐食は周囲環境に晒される外
層部5から始まることになり、腐食が進行しても、まず
損傷するのは外層部5のみにとどまり、芯部4が同時に
折損することはない。芯部4の腐食の進行は外層部5の
損傷の後に始まり、バネとしての荷重は減少するもの
の、機能を失うまでの耐久性は実質上倍加して極めて信
頼性の高い多重コイルスプリングを得ることができる。
また、芯部4と外層部5とを同一材料で構成することに
より、荷重に対して安定した特性を得ることができる。
【0009】実施の形態2.図5は、この発明の実施の
形態2のコイルスプリングの線材の構成を示す断面図で
ある。この実施の形態においては、線材は芯部4と外層
部5とで構成され、外層部5はバネ材が、第一の外層部
6、第二の外層部7、第三の外層部8と複数層に亘って
形成されている。このように構成することにより、使用
環境条件の悪化による線材の腐食は最外層から順に発生
し、最外層の損傷後次の層の腐食が始まり、損傷が最外
層から順に発生するので、損傷によるバネの力量変化を
少なくすることができ、芯部4が腐食するまでの時間を
大きく延長することができるので、実質上使用する機器
の寿命に至る間コイルスプリングに関してはメンテナン
スの必要性を排除することも可能になるものである。
【0010】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明によれ
ばコイルスプリングを、芯部と芯部の外周を覆う外層部
とを有する線材で構成したので、使用環境条件が悪化し
て線材に腐食が進行しても、まず外層部のみに腐食が発
生し、腐食の進行に伴う損傷は外層部のみに発生し、外
層部の損傷後、芯部に腐食が移るので多重線材が同時に
損傷することがなく、機能を失うまでの時間延長が可能
となり、使用する機器の信頼性を極めて高いものとする
ことができ、また、外層部を多層構成とすることによ
り、腐食による最外層の損傷があっても力量の変化を少
なくすることができるなど、安定性と信頼性に優れたコ
イルスプリングを得ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1の第一の応用例を示
す正面図および側面図である。
【図2】 この発明の実施の形態1の第二の応用例を示
す正面図および側面図である。
【図3】 この発明の実施の形態1の第三の応用例を示
す正面図および側面図である。
【図4】 この発明の実施の形態1の線材の構成を示す
断面図である。
【図5】 この発明の実施の形態2の線材の構成を示す
断面図である。
【図6】 従来の多重コイルスプリングの構成を示す正
面図および側面図である。
【符号の説明】
1 コイルスプリング本体、2、3フック部、4 芯
部、5 外層部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線状のバネ材からなる芯部と、この芯部
    の外周を覆うように構成されバネ材からなる外層部とを
    有する線材をつる巻き状に形成したことを特徴とするコ
    イルスプリング。
  2. 【請求項2】 芯部と外層部が同一の材質により構成さ
    れたことを特徴とする請求項1記載のコイルスプリン
    グ。
  3. 【請求項3】 外層部がそれぞれバネ材からなる複数の
    層にて構成されたことを特徴とする請求項1または請求
    項2記載のコイルスプリング。
JP31866797A 1997-11-19 1997-11-19 コイルスプリング Pending JPH11153166A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31866797A JPH11153166A (ja) 1997-11-19 1997-11-19 コイルスプリング

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31866797A JPH11153166A (ja) 1997-11-19 1997-11-19 コイルスプリング

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11153166A true JPH11153166A (ja) 1999-06-08

Family

ID=18101698

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31866797A Pending JPH11153166A (ja) 1997-11-19 1997-11-19 コイルスプリング

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