JPH11152951A - 観音開き式扉装置のロック機構 - Google Patents

観音開き式扉装置のロック機構

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JPH11152951A
JPH11152951A JP32167397A JP32167397A JPH11152951A JP H11152951 A JPH11152951 A JP H11152951A JP 32167397 A JP32167397 A JP 32167397A JP 32167397 A JP32167397 A JP 32167397A JP H11152951 A JPH11152951 A JP H11152951A
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door
doors
dead bolt
lock
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Tokuyuki Ofuji
徳幸 大藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】2枚の扉を任意に開閉できる観音開き式扉装置
でありながら、一つの錠で簡単に解施錠できるようにす
る。 【手段】左右扉3,4 の中空部内に設けたラッチ杆7の上
下両端にラッチ爪11を設ける。右扉4に錠15を設け、錠
15に、解施錠操作によって左右スライドするデッドボル
ト49を設ける。デッドボルト49の右端部に設けたロック
部49aを、右扉4におけるラッチ杆7に設けたストッパ
ー47に係合させることより、右扉4をロックする。錠15
のデッドボルト49を、貫通穴50,56 を介して左扉3の中
空部に突出させ、左扉3に設けたスライダー53をデッド
ボルト49で押す。スライダー53に形成したロック部53b
によって左扉3における引手5の回動が阻止されて、左
扉3もロックされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キャビネット等の
家具類や建物等におけるラッチ機構付き観音開き式扉装
置において、そのロック機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術・発明が解決しようとする課題】2枚の扉
を水平回動自在に設けた観音開き式の扉装置に錠を設け
る場合、図15(A) に示すように、両扉A,B が閉じた状態
でその自由端A1,B1 が重なり合うように構成し、自由端
B1が外側に位置する一方の扉Bのみに錠を設けることが
多い。この場合、一方の扉Bに、当該扉Bを閉じるとラ
ッチ爪が本体に係合して閉じた状態に保持するようにし
たラッチ機構を設け、錠により、ラッチ機構を解除不能
とすることによってロックするようにしているのが一般
的である。
【0003】この図15(A) のタイプの扉装置では、一つ
の錠によって両方の扉をロックできる利点を有するが、
両扉A,B の開き順序及び閉じ順序が一定であるため扉A,
B の開閉が煩わしい場合があり、しかも、片方の扉Aし
か開く必要がないにも拘わらず両方の扉A,B を開かなけ
ればならない場合がある点も問題であった。この問題
は、図15(B) に示すように、両扉A,B を、その自由端が
重ならないようにして、互いに干渉することなく開閉で
きるように構成し、両扉A,B にそれぞれラッチ機構を設
けることによって解消される。しかし、図15(B) のよう
に構成すると、両方の扉A,B に錠を取り付けなければな
らないため、構造が複雑になるばかりか、解施錠操作が
面倒になるという新たな問題が生じる。
【0004】本発明は、この問題を解消することを目的
とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、「家具等の本体の開口部に、当該開口部を塞
ぐための水平回動式の左右一対の扉を、その自由端が互
いに重なることなく任意に水平回動させ得るように取付
け、両扉における自由端寄りの裏側に、上下方向に延び
るラッチ杆を、扉の外側から引手を操作すると回転等の
作動をするように設け、更に両扉の上端部又は下端部若
しくは両方に、それら扉を閉じると本体に係合して扉を
閉じた状態に保持するようにしたラッチ爪を、前記引手
を操作してラッチ杆を作動させるとラッチ爪が本体から
係合解除するように設けて成る観音開き式扉装置におい
て、前記左右扉のうちいずれか一方に、施錠操作によっ
て作動するデッドボルト(閂杆)を備えた錠を、施錠す
ると前記デッドボルト(又はデッドボルトに連動した他
の部材)が他方の扉の裏側に入り込むように設け、この
デッドボルトと左右両扉のラッチ杆とを、施錠するとデ
ッドボルトを介して両ラッチ杆が作動不能になるように
関連させる」の構成にした。
【0006】
【発明の奏する効果】このように構成すると、2枚の扉
をそれぞれ任意に開閉できるものでありながら、一つの
錠によって両方の扉をロックすることができるため、開
閉順序がない使い勝手の良い扉装置でありながら、ロッ
ク機構を簡単にできると共に解施錠操作の手間を軽減す
ることができる。
【0007】ところで、観音開き式の扉を一つの錠でロ
ックする場合、一方の扉に設けた錠のデッドボルトを、
他方の扉の端面に設けた係合穴に嵌め込んで、いわば左
右両扉の自由端をデッドボルトで繋いだ状態にするも考
えられる。しかし、この手段では、引手に手を掛けて扉
を引くと、扉に作用したモーメントがデッドボルトに集
中的に作用するため、錠が破損しやすい問題がある。こ
れに対して本願発明は、ラッチ機構を利用して、施錠に
よってラッチ機構のラッチ爪を本体に係合した状態に保
持するものであるため、扉を強く引いても錠のデッドボ
ルトに大きな外力が集中することはなく、従って、錠の
耐久性が高い利点もある。
【0008】
【発明の実施形態】次に、本発明をキャビネットに適用
した実施形態を図面に基づいて説明する。 (1).全体の概要 図1(A)はキャビネット1の外観斜視図である。キャビネ
ット1は、前面を開口した本体2と、蝶番(図示せず)
を介して取付けた左右一対の観音開き式扉3,4とを備え
ている。このキャビネット1は、例えば高さ1m程度の
高さの他の家具Fの上に載せて使用するタイプであり、
このため、両扉3,4 の下端部に引手5を設けている。
【0009】図1(B)は右扉4のラッチ機構の概略斜視図
であり、この図に代表して示すように、この実施形態で
は、引手5を、水平状の回動軸6を中心に前後回動する
ように構成し、この引手5の回動軸6に下向きの当接部
6aを設ける一方、両扉3,4 における自由端部の中空部内
に配置した上下長手のラッチ杆7に、前記回動軸6の当
接部6aの前方に延びる水平ロッドを横向きに突設するこ
とにより、引手5を手前に回動させるとラッチ杆7が水
平回転するように構成している。
【0010】詳しくは後述するが、扉3,4 の上下両端部
の内部に、一対のガイド体9,10を介してラッチ爪11を左
右水平スライド自在に装着し、このラッチ爪11を、ラッ
チ杆7に取付けたアーム部材12を介して左右スライドさ
せるように構成している。図2は図1(A)の II-II視断面
図であり、この図に示すように、ラッチ杆7は、ばね13
により、引手5を奥方向に押すような方向(換言する
と、ラッチ爪11を扉3,4 の自由端の方向に押す方向)に
付勢している。なお、ラッチ杆7を一方方向に付勢する
ばね13に加えて、ラッチ爪11を一方方向に付勢するため
のばねを別に設けても良い。
【0011】この実施形態では扉3,4 は木製であり、裏
に金属板製等の裏板14を取付けている。右扉4には錠15
を設けている。 (2).ラッチ機構 次に、図3〜図9に基づいて、ラッチ機構の要部を説明
する。図3及び図4は要部の分離斜視図、図5は左右扉
4を本体2から離反させた状態での図1(A)の平断面図、
図6は図5のVI−VI視断面図である。
【0012】(3).扉の部分におけるラッチ機構 例えば図3に示すように、ラッチ爪11は、扉3,4 の裏面
に沿って延びる基部11aと、該基部11aから突出した爪
部11bとで平面視で略L字状に形成されており、基部11
aを、第1ガイド体9に形成した凹所17にスライド自在
に嵌め入れ、第1ガイド体9に第2ガイド体10を重ね合
わせている。
【0013】第2ガイド体10の左右端面には、第1ガイ
ド体9の端面に向けて延びる門形の鉤体18が突設されて
いる一方、第1ガイド体9の端面には爪19を設けてお
り、前記鉤体18を弾性に抗して爪19に嵌め込むことによ
り、両ガイド体9,10を互いに重ねた状態に保持してい
る。また、両ガイド体9,10は、図示しない保持手段によ
り、扉3,4 に形成した凹所内に脱落不能に固定されてて
いる。
【0014】ラッチ爪11における基部11aの上下両面に
は、左右長手のガイド凸条20が突設されている一方、両
ガイド体9,10には、前記ガイド凸条20が摺動自在に嵌ま
る長穴21が形成されている。両ガイド体9,10には、ラッ
チ杆7と同心状の丸穴22が空いており、上下ガイド体9,
10の丸穴21に、アーム部材12の基部12aを回転自在に嵌
め込む一方、アーム部材12の先端に突設したピン12b
を、ラッチ爪11の爪部11bに形成した前後長手のピン穴
23に嵌め入れている。アーム部材12の基部12aは、ラッ
チ杆7に対して回転不能に被嵌している。すなわち、ア
ーム部材12とラッチ杆7とが一体に回転する。
【0015】ラッチ爪11のうち基部11aと爪部11bとの
連接部は、アーム部材12の基部12aと干渉しないようよ
平面視円弧状に切り欠かれている(この円弧状の切欠き
部をを符号24で示す)。また、ラッチ爪11における爪部
11bの下面は、アーム部材12が嵌まり込むように切り欠
かれている(下面の切欠き部を符号25で示す)。前記し
たようにラッチ杆7とばね13によって一方方向に付勢さ
れているため、扉3,4 の引手5に外力が作用していない
状態では、ラッチ爪11は、扉3,4 の自由端に向けて移動
した前進姿勢に保持されており、引手5を引くと、ラッ
チ杆7及びアーム部材12を介してラッチ爪11は後退す
る。
【0016】なお、ラッチ爪11の具体的形態やガイド手
段は図示のものには限らず、様々の形態に具体化でき
る。 (4).本体の箇所でのラッチ機構 本体2における中空状のかまち部2aには、前記ラッチ爪
11が係脱する係合部の一例として一対のスライド式のラ
ッチプレート26,27 を左右動自在に配置し、この左右ラ
ッチプレート26,27 の先端部に対して、かまち部2aに形
成した窓穴28を介してラッチ爪11をそれぞれ係脱させる
ようにしている。
【0017】前記両ラッチプレート26,27 は、例えば図
4に示すように、ラッチ爪11が前方から嵌まるよう前向
き開口の箱状に形成された枠部29と、枠部29の一側に連
接した重合板部30とを備えている。両方のラッチプレー
ト26,27 の重合板部30は互いに重なった状態でかまち部
2aの前面に沿って延びるように設定している。左ラッチ
プレート26における重合板部30のうちその先端部を除い
た基部30aは、下方に大きく切り開かれることによって
細幅状に形成されており、また、先端部は、基部30aよ
りも前方にずれるように段違いになっている。他方、右
ラッチプレート27の重合板部11は左ラッチプレート26と
対称状に形成されており、その基部30aは上方に向けて
大きく切り開かれて細巾状になっている。
【0018】図3から容易に推測できるように、左右ラ
ッチプレート26,27 は、重合板部30を互いに噛み合わせ
た状態で前後に重なり合っており、一方のラッチプレー
ト26,27 における重合板部30の先端部が、他方のラッチ
プレート26,27 における枠部29に部分的に重なるように
設定している。また、図6に示すように、左右ラッチプ
レート26,27 における重合板部30の細幅状基部30aは上
下に離反している。左右ラッチプレート26,27 は重なり
合った状態で左右水平方向に互いにスライド自在であ
る。
【0019】両ラッチプレート26,27 における両重合板
部30の最先端は相手のラッチプレート26,27 に向けて傾
斜している。また、両ラッチプレート26,27 の滑りを円
滑に行うため、重合板部30の先端部の付け根箇所には折
曲片30bを形成している。図3,4,6 に示すように、両ラ
ッチプレート26,27 は、その背面に位置した支持部材31
と前面に位置したとキャップ部材32とによって前後から
挟まれている。支持部材31の上下両端には左右一対ずつ
の門形の鉤体33が前向きに突設されている一方、キャッ
プ部材32の上下両面には、前記鉤体33に対応した一対ず
つの爪34を突設しており、図3や図6に示すように、鉤
体33を弾性に抗して爪34に嵌め込むことにより、支持部
材31にキャップ部材32を離脱不能に装着している。
【0020】また、図6に示すように、支持部材31から
後ろ向き突設した支持片35を、本体2における天板の下
面に設けた補強フレーム35の下面にねじ37で固着してお
り、これにより、支持部材31とキャップ部材32とを本体
2のかまち部2aに脱落不能に装着している。なお、支持
部材31やキャップ部材32は図示の形態には限らないし、
また、また、他の部材にラッチプレート26,27 を装着し
ても良い。更に、ラッチ爪11は他の係合部材に係脱させ
たり本体2に直接係脱させても良い。
【0021】図6に示すように、支持部材31の前面に形
成した左右長手の凸条38の上下に、ラッチプレート26,2
7 における重合板部30の細幅状基部30aが振り分けて配
置されており、両ラッチプレート26,27 は、支持部材31
とキャップ部材32とにガイドされて、任意に左右スライ
ドし得る。ラッチプレート26,27 における重合板部30の
付け根箇所が凸条38の端面に当てることにより、ラッチ
プレート26,27 の前進位置が規制される。
【0022】キャップ部材32の裏面には、支持部材31の
凸条38と重なり合う細巾で縦長のスペーサ部39を形成し
ている。更に、例えば図11に示すように、キャップ部材
32の裏側には、その裏面から若干の間隔を開けた状態で
上下長手の板片40を連接しており、キャップ部材32の裏
面と板片40との間にラッチプレート8,9 の先端部を挿入
している。これは、ラッチプレート26,27 をガタ付きな
くスライドさせるためである。
【0023】図3,7 に示すように、キャップ部材32のう
ち前記板片40の箇所には、正面視で板片40と重複する透
孔4 が空いているが、これは、キャップ部材32を合成樹
脂の射出成形によって製造するに際して、板片40を金型
の抜き違いによって形成することによって生じたもので
ある。図7に示すように、両ラッチプレート26,27 を前
進させた状態では、一方のラッチプレート26,27 におけ
る重合板部30の先端が他方のラッチプレート26,27 の枠
部29を部分的に塞いでおり、従って、この状態では、図
5に一点鎖線で示すように、両ラッチ爪11は、ラッチプ
レート26,27 によって抜け不能に保持されている。ま
た、ラッチ爪11はばね13によって前進方向に付勢されて
おり、ラッチプレート26,27 がラッチ爪11に係合した状
態が保持される。
【0024】(5).ラッチ機構の作用の説明 次に、図7〜図9に基づいてラッチ機構の作動について
説明する。両方の扉3,4 を閉じた状態から右扉4の引手
5を引くと、図7(A) に示すように、右扉4のラッチ爪
11がスライドして左ラッチプレート26との係合が解除さ
れると共に、右ラッチプレート27が右方向に後退動する
ことにより、左扉3のラッチ爪11と右ラッチプレート27
との係合が解除される。従って、図7(B) のように右扉
4を開けたら、左扉3は、一々引手5を操作しなくて
も、自由端などの適当な箇所に指を当てて手前に引くだ
けで開けることができる。
【0025】図7(B) の状態では左ラッチプレート26は
前進したままであるため、左扉3を開くことなく右扉4
を閉じた場合は、右扉4のラッチ爪11が左ラッチプレー
ト26の重合板部30に対していわゆる蹴り込み係合すると
共に、右ラッチプレート27を前進させて、図11の状態に
戻る。すなわち、片方の扉3,4 だけを開いたに過ぎない
場合は、その開いた扉3,4 だけを閉じ操作すれば両方の
扉3,4 にラッチが掛かり、他方の扉3,4 には手を触れる
必要はない。
【0026】図8(A) では、図7の状態から左扉3も開
いた状態を示している。この状態では両ラッチプレート
26,27 は図7と同じ状態のままである。この状態から例
えば右扉4を先に閉じると、左ラッチプレート26は前進
したままであるため、図8(B) に示すように、右扉4の
ラッチ爪11が左ラッチプレート26の重合板部30に対して
いわゆる蹴り込み係合すると共に、右ラッチプレート27
が前進する。従って、左扉3を閉じると、左扉3のラッ
チ爪11は、右ラッチプレート27の重合板部30に対してい
わゆる蹴り込み係合すると共に、左ラッチプレート26を
前進させて、図9(A) のような状態になる。
【0027】なお、両方の扉3,4 におけるラッチ爪11を
後退させると、図9(B)に示すように両方のラッチプレー
ト26,27 が後退した状態になる。この状態で例えば右扉
4を閉じると、右ラッチプレート27が前進することによ
り、左扉3のラッチ爪11が右ラッチプレート27に対して
蹴り込み係合する状態になる。そして、左扉3を閉じる
と、左ラッチプレート26が前進して右扉4のラッチ爪11
に対して係合する。従って、いずれにしても、両方の扉
3,4 を閉じると図9(A) のように、両扉3,4 を閉じたら
ら、当該両扉3,4 は、引手5を引かない限り開かない状
態(ラッチが効いた状態)に保持される。
【0028】(6).ロック機構 次に、図10〜図14に基づいてロック機構について説明す
る。図10は右扉におけるロック機構の分離斜視図、図11
は左扉3におけるロック機構の分離斜視図、図12は扉3,
4 を仮想線で示した正面図、図13は図12のXIII-XIIIA視
断面図、図14のうち (A)は図13のXIVA-XIVA 視断面図、
(B)は作用を示す図である。
【0029】(7).右扉4のロック機構 先ず、右扉4のロック機構について説明する。図10,12,
13に示すように、右扉4のうち引手穴43の箇所に形成し
た空所内には右支持板44が固着されており、この右支持
板44のうち略右半部に形成した左右一対の第1ブラケッ
ト片45に、引手5を、その上端の回動軸6を中心にして
前後回動するように取付け、引手5の回動軸6のうちラ
ッチ杆7寄りの端部を下向きに折り曲げて当接部6aを形
成している。右支持板44のうち略左半部には上下一対の
第2ブラケット片46を折り曲げ形成し、上部の第2ブラ
ケット片46に形成した穴46aでラッチ杆7を回転自在に
支持している。
【0030】更に、図13に示すように、ラッチ杆7に突
設した水平ロッド8を、前記引手5の当接部6aの前面に
位置させている。また、図10や図13に示すように、ラッ
チ杆7のうち水平ロッドのやや下方の部位には、略後方
に向けて延びるストッパー47を突設している。右支持板
44における上下第2ブラケット片46の間には、スペーサ
板48を介して錠(シリンダ錠)15が取付けられている。
錠15には、キーKの回転操作によって差動する板状のデ
ッドボルト49が、右支持板44の表面に沿って左右水平方
向にスライドするように取付けられている。図13及び図
14に示すように、デッドボルト49はラッチ杆7のストッ
パー47と同じ高さであり、デッドボルト49の右端部に、
解施錠操作によってラッチ杆7のストッパー47に向けて
接近・離反するロック部49aを折り曲げ形成している。
【0031】従って、錠15を解錠した状態では、デッド
ボルト49のロック部49aがラッチ杆7のストッパー47か
ら離反しているため、引手5は自在に回動させることが
できると共に、ラッチ杆7は自在に回転することができ
る。他方、施錠すると、図14(B) に示すように、デッド
ボルト49のロック部49aでラッチ杆7のストッパー47の
回動が遮られ、これにより、ラッチ爪11がラッチプレー
ト26,27 に係合した状態でラッチ杆7が回転不能に保持
されると共に引手5が回動不能に保持される。すなわ
ち、右扉4はロックされる。
【0032】錠15を解錠した状態で、デッドボルト49の
左端は右扉4の端面に近接しており、右扉4の自由端の
端面には、施錠によってデッドボルト49が突出すること
を許容するための貫通穴50が開いている。なお、例えば
図13に示すように、扉3,4 には、引手穴43が開いた引手
枠51を装着しており、ラッチ杆7に指を挿入できないよ
うにそ引手穴43の内周は囲われている。
【0033】(8).左扉3のロック機構 図11,12,13等に示すように、左扉3の空所内にも、右扉
4の右支持板44と略左右対称状に形成した左支持板50を
取付けており、この左支持板50に左右一対の第1ブラケ
ット片45と上下一対の第2ブラケット片46とを折り曲げ
形成し、左右第1ブラケット片45に引手5を回動自在に
取付け、上部の第2ブラケット片46にラッチ杆7を回転
自在に取付けている。また、引手5の回動軸6に当接部
6aを折り曲げ形成する一方、ラッチ杆7には、引手5の
当接部6aの前面に位置する水平ロッドを突設している。
【0034】左支持板50のうち上下第2ブラケット片46
の間の部位に、左扉3の自由端の方向に向かう固定鉤片
51を切り起こし形成すると共に、この固定鉤片51に嵌ま
る穴52を開口した側面視コ字状のスライダー53を左右摺
動自在に嵌め込んでいる。スライダー53における穴52の
端部には、前記固定鉤片51と対向する可動鉤片54を切り
起こし形成し、この可動鉤片54と前記固定鉤片51との間
にばね(圧縮コイルぱね)55を抜け不能に介在させてい
る。従って、スライダー53はばね55によって常に左扉3
の自由端の方向に付勢されている。
【0035】左扉3の自由端の端面には、前記錠15を施
錠するとそのデッドボルト49が嵌まり込む貫通穴56が開
口しており、前記スライダー53の右端部には、貫通穴56
を介して進入したデッドボルト49が当たる当たり片53a
を折り曲げ形成している。また、例えば図11及び図12に
示すように、スライダー53の下端の左端には、当該スラ
イダー53のスライドにて引手5の当接部6aの下端の前面
箇所に前進・後退するストッパー部53bを形成してい
る。
【0036】従って、解錠した状態では、スライダー53
は、ばね55によって右側に前進した状態に保持されるた
め、ストッパー部53bは引手5の当接部6aから離反して
おり、このため、引手5を自在に回動させて左扉3を開
けることができる。他方、左右両扉3,4 を閉じた状態で
施錠すると、図14 (B)に示すように、左扉3のスライダ
ー53がデッドボルト49によって押されることにより、ス
ライダー53のストッパー部53bが左扉3における引手5
の当接部6aの手前に位置して、当該当接部6aの前向き回
動が阻止され、これにより、左扉3は開き不能に保持さ
れる。
【0037】(9).むすび 以上の説明の通り、左右両扉3,4 を任意に開閉できる扉
装置でありながら、一つの錠15によって左右両扉3,4 を
ロックすることができる。しかも、ラッチ爪11が本体2
に係合した状態を保持することによってロックするもの
であるから、扉3,4 を強く引いてもデッドボルト49に大
きな外力が集中することはなく、従って、耐久性を向上
できる。
【0038】なお、スライダー53は他の形態でも良い
が、実施形態のような板金製にすると構造が簡単になっ
て、好適である。また、スライダー53を付勢するばねは
圧縮ばねには限らず、引張ばねや板ばね等の他のばね手
段でも良い。また、錠のデッドボルトは解施錠によって
回動するように構成しても良い。 (10). その他 以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は更に種
々の形態に変更することができる。例えばラッチ爪は鉤
型には限らない(ラッチ爪の作動形態の変更に伴って係
合部の形態も変わってくる)。また、引手5は前後回動
式に限らず水平回動式やスライド式に構成しても良い。
また、引手に代えてハンドルや撮みを設けても良い。
【0039】更に、ラッチ杆の水平回転によってラッチ
爪を本体から係合解除させることには限らず、ラッチ杆
を上下動等させることに連動してラッチ爪を本体から係
脱させるように構成しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (A)は第2実施形態を適用したキャビネットの
斜視図、 (B)はラッチ機構の概略斜視図である。
【図2】図7(A)のVIII−VIII視概略断面図である。
【図3】要部の分離斜視図である。
【図4】要部の分離斜視図である。
【図5】扉を開けた状態での図7のXI−XI視断面図であ
る。
【図6】図11の XII-XII視断面図である。
【図7】作用を示す図である。
【図8】作用を示す図である。
【図9】作用を示す図である。
【図10】右扉におけるロック機構の分離斜視図である。
【図11】左扉におけるロック機構の分離斜視図である。
【図12】扉を仮想線で示した要部正面図である。
【図13】図12のXIII-XIII 視断面図である。
【図14】 (A)は図13のXIVA-XIVA 視断面図、 (B)はロッ
ク状態での (A)は同じ部位の平断面図である。
【図15】扉装置のタイプを示す概略図である。
【符号の説明】
3,4 扉 5 引手 7 ラッチ杆 8 ラッチ杆の水平ロッド 11 ラッチ爪 15 錠 26,27 ラッチプレート 47 ストッパー 49 デッドボルト 49a ロック部 53 スライダー 53b ロック部 55 ばね 50,56 貫通穴

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】家具等の本体の開口部に、当該開口部を塞
    ぐための水平回動式の左右一対の扉を、その自由端が互
    いに重なることなく任意に水平回動させ得るように取付
    け、両扉における自由端寄りの裏側に、上下方向に延び
    るラッチ杆を、扉の外側から引手を操作すると回転等の
    作動をするように設け、更に両扉の上端部又は下端部若
    しくは両方に、それら扉を閉じると本体に係合して扉を
    閉じた状態に保持するようにしたラッチ爪を、前記引手
    を操作してラッチ杆を作動させるとラッチ爪が本体から
    係合解除するように設けて成る観音開き式扉装置におい
    て、 前記左右扉のうちいずれか一方に、施錠操作によって作
    動するデッドボルト(閂杆)を備えた錠を、施錠すると
    前記デッドボルト(又はデッドボルトに連動した他の部
    材)が他方の扉の裏側に入り込むように設け、このデッ
    ドボルトと左右両扉のラッチ杆とを、施錠するとデッド
    ボルトを介して両ラッチ杆が作動不能になるように関連
    させていること、を特徴とする観音開き式扉装置のロッ
    ク機構。
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