JPH11152331A - ポリアミド酸およびポリイミドフィルムの製造方法 - Google Patents

ポリアミド酸およびポリイミドフィルムの製造方法

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JPH11152331A
JPH11152331A JP9319492A JP31949297A JPH11152331A JP H11152331 A JPH11152331 A JP H11152331A JP 9319492 A JP9319492 A JP 9319492A JP 31949297 A JP31949297 A JP 31949297A JP H11152331 A JPH11152331 A JP H11152331A
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polyamic acid
polyimide film
film
equivalent ratio
diamine
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JP9319492A
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Hitoshi Nojiri
仁志 野尻
Taku Ito
卓 伊藤
Hiroyuki Tsuji
宏之 辻
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来、両立が困難であった特性の組み合わせ
を有するポリイミドフィルムを製造する方法を提供する
ことを目的とする。 【解決手段】 少なくとも1種以上のジアミン化合物と
少なくとも1種以上のテトラカルボン酸二無水物とをい
ずれかを過剰の状態で反応させて第一のポリアミド酸を
得て、次に、異なる種類のポリアミド酸の構成成分とな
り得るジアミン成分とテトラカルボン酸二無水物成分を
添加して、所望のポリアミド酸およびそれを前駆体とす
るポリイミドフィルムを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリアミド酸およ
びポリイミドフィルムの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリイミドフィルムは、耐熱性、絶縁
性、耐溶剤性、および耐低温性等を備えており、電気お
よび電子部品材料として広く用いられている。電気およ
び電子部品材料の例としては、フレキシブル配線板、T
AB用キャリアテープのベースフィルム、航空機等の電
線被覆材、磁気記録テープのベース材等、超伝導コイル
の線材被覆材、磁気記録テープのベース材が挙げられ
る。これらの各種用途においては、それぞれの用途に適
したポリイミドフィルムが適宜選択され用いられる。
【0003】しかし、近年の電子材料や機器の進歩に伴
い、用いられるポリイミドフィルムも、耐熱性、絶縁
性、耐溶剤性等の基本的な特徴だけでなく、より複雑な
多くの特性が要求されるようになった。そのような特性
を持たせる為、様々なモノマーを用いて、所望の特性を
有するポリイミドフィルムを製造することが検討されて
いる。しかし、ある特性を満たせば他の必要特性が損な
われるという事態が多く生じている。
【0004】例えば、電気、電子機器の小型化に伴い、
それに用いられるフレキシブル配線板のパターンも細密
になり、その結果、加熱や引張りによる寸法変化が小さ
いポリイミドフィルムが必要となる。寸法変化は、線膨
張係数が小さい程、あるいは弾性率が高い程小さくな
る。しかし、一般的に高弾性率および低線膨張係数のポ
リイミドフィルムを製造しようとすれば、例えば、ピロ
メリット酸二無水物などを含む、剛直で直線性の高いモ
ノマーが用いられる。その結果得られるフィルムは、柔
軟性に乏しく、フレキシブル配線板に必要とされる折り
曲げ可能な性質が損なわれ、また、吸水性も高くなる。
【0005】半導体パッケージに用いる場合、ポリイミ
ドフィルムは吸水率が低いことが求められる。吸水率を
下げる為に、分子構造中のイミド基の量を減らして、長
鎖のモノマーを用いることが多い。しかし、長鎖の屈曲
基を主鎖中に複数含むモノマーの使用により、ポリイミ
ドフィルムの特性のうち、弾性率が低下し、そして、線
膨張係数が増大する。一方、長鎖の直線性のモノマーを
用いると、分子鎖のパッキングが困難となり、十分な靱
性を発現できず、フィルム成形するのに不都合となる。
【0006】モノマーの種類を様々に変えて検討する試
みに加え、2種以上のジアミン成分と2種以上の酸無水
物成分とを共重合させたり、混合させたりすることも行
われている。しかし、従来の方法で得られる共重合体で
は、2種成分の中間的な特性が発現するのみであった
り、両者の欠点のみが発現したりして、所望の特性を得
ることは困難である。一方、2種のポリアミド酸を混合
する方法では、相分離が引き起こされ易い上、複数の重
合槽が必要で、設備が大がかりとなりコストも高くなる
という欠点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来用い
られているポリイミドフィルムの製造方法では、所望の
2以上の特性が得られにくい場合、製造装置にかかるコ
ストが高い場合などがあった。
【0008】そこで、本発明者らは、上記の問題点を解
決し、従来併存あるいは両立が困難であった2あるいは
それ以上の優れた特性を兼ね備えたポリイミドフィルム
を製造する方法に関し、鋭意検討を行った結果、本発明
に到ったのである。
【0009】すなわち、本発明では、2種の異なるポリ
イミドフィルムの原料となり得る複数成分のモノマー
を、1つの重合槽中で重合させ、前駆体のポリアミド酸
を得て、フィルム成形し、ポリイミドフィルムとする方
法を提供する。本発明の方法によれば、2種のポリアミ
ド酸の成分系のそれぞれの特性を生かしながら、欠点を
補い合い、かつ相分離等の欠陥を起こしにくいポリイミ
ドフィルムが製造される。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係るポリアミド
酸の製造方法の要旨とするところは、少なくとも1種以
上のジアミン化合物と少なくとも1種以上のテトラカル
ボン酸二無水物とを、1.0より大きく1.05以下の
当量比で反応させて、ポリアミド酸Aを得る工程;およ
び、ポリアミド酸Aとは異なるポリアミド酸Bの構成成
分となり得るジアミン化合物およびテトラカルボン酸二
無水物を、全ジアミン成分と全テトラカルボン酸二無水
物成分との当量比が等しくなるような割合で添加する工
程を包含することにある。
【0011】かかるポリアミド酸の製造方法の上記ポリ
アミド酸Aを得る工程において、少なくとも1種以上の
ジアミン化合物と少なくとも1種以上のテトラカルボン
酸二無水物とを、1.0より大きく1.02以下の当量
比で反応させることにある。
【0012】本発明に係るポリアミド酸の製造方法の別
の要旨とするところは、少なくとも1種以上のジアミン
化合物と少なくとも1種以上のテトラカルボン酸二無水
物とを、0.95以上で1.00未満の当量比で反応さ
せて、ポリアミド酸Aを得る工程;および、ポリアミド
酸Aとは異なるポリアミド酸Bの構成成分となり得るジ
アミン化合物およびテトラカルボン酸二無水物を、全ジ
アミン成分と全テトラカルボン酸二無水物成分との当量
比が等しくなるような割合で添加する工程を包含するこ
とにある。
【0013】かかるポリアミド酸の製造方法の上記ポリ
アミド酸Aを得る工程において、少なくとも1種以上の
ジアミン化合物と少なくとも1種以上のテトラカルボン
酸二無水物とを、0.98以上1.00未満の当量比で
反応させることにある。
【0014】かかるポリアミド酸の製造方法において、
前記ポリアミド酸Aあるいはポリアミド酸Bの少なくと
もいずれか一方が、テトラカルボン酸二無水物成分とし
て、p−フェニレンビス(トリメリット酸モノエステル
無水物)を含むことにある。
【0015】本発明のポリイミドフィルムの製造方法の
要旨とするところは、上記のいずれかに記載の方法によ
って得られたポリアミド酸をフィルム状に成形した後、
イミド化することにある。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の用語「モノマー」とは、
単量体のジアミンあるいは酸無水物のいずれかをいう。
【0017】本発明の用語「当量」とは、化学当量のこ
とである。
【0018】本発明において、「ポリアミド酸Aとは異
なるポリアミド酸B」とは、ポリアミド酸Bの構成成分
が、ポリアミド酸Aの構成成分と異なっていること、あ
るいは、それぞれのポリアミド酸が3種以上の構成成分
からなる場合に、ポリアミド酸Bの構成成分の比率が、
ポリアミド酸Aの構成成分の比率と異なっていることを
意味する。すなわち、ポリアミド酸Aとポリアミド酸B
との構成成分が異なっているとは、ポリアミド酸Aのジ
アミン成分とポリアミド酸Bのジアミン成分とが異なっ
ている場合および/あるいは両者のテトラカルボン酸二
無水物成分同士が異なっている場合をいう。ポリアミド
酸Aとポリアミド酸Bの構成成分の比率が異なるとは、
例えば、両者がabcの成分からなる場合に、ポリアミ
ド酸Aの構成成分a:b:cの成分比と、ポリアミド酸
Bのa:b:cの成分比とが異なることをいう。従っ
て、本発明の方法によって得られるポリアミド酸は、少
なくとも3種以上の成分を含む。
【0019】本発明のポリアミド酸の製造方法は、ポリ
アミド酸Aのみを前駆体として得られるポリイミドフィ
ルムとポリアミド酸Bのみを前駆体として得られるポリ
イミドフィルムの特性が2種以上異なる場合に、特に好
ましく用いられ得る。しかし、両方のポリイミドフィル
ムの特性が1つ異なる場合でも本発明の製造方法を用い
ることはできる。
【0020】ポリアミド酸Aのみを前駆体として得られ
るポリイミドフィルムの特性とポリアミド酸Bのみを前
駆体として得られるポリイミドフィルムの特性の組み合
わせは任意である。本発明のポリアミド酸の製造方法に
よれば、どのような特性の組み合わせであっても、好都
合に発現させ得る。一般的には、1つのポリイミドフィ
ルムに兼ね備えられる特性の組み合わせは限られてい
る。しかし、本発明の方法によれば、高弾性率と高伸び
率を兼ね備えたポリイミドフィルム;高弾性率と低吸水
率を兼ね備えたポリイミドフィルム;高伸び率と低吸水
率を兼ね備えたポリイミドフィルム;あるいは低線膨張
係数と低吸水率を兼ね備えたポリイミドフィルム等を、
容易に得ることができる。本発明の方法によって発現さ
れる特性の組み合わせは、上述の例に限定されず、他に
も好ましいあらゆる組み合わせがある。
【0021】ここで、ポリイミドフィルムの弾性率ある
いは伸び率が「高い」とは、ポリイミドフィルムが特定
の用途に用い得る程度に弾性率あるいは伸び率を有して
いることをいう。ポリイミドフィルムの吸水率あるいは
線膨張係数が「低い」とは、ポリイミドフィルムが特定
の用途に用い得る程度に吸水率あるいは線膨張係数が低
いことをいう。例えば、ポリイミドフィルムの特性とし
て、ASTM−D882に準じて測定した場合に、弾性
率が6.0GPa以上、伸び率が18%以上、窒素存在
下、100℃〜200℃の時の値で測定した線膨張係数
が、18〜30ppm、およびASTM−D570に準
じて測定した場合の吸水率が、1.0以下であることが
好ましいが、用途に応じて好ましい特性は、変わり得る
為、これらの数値に限定されない。
【0022】ただし、ポリアミド酸Aから製造されるポ
リイミドフィルムのいずれかの特性をXA とし、ポリア
ミド酸Bから製造されるポリイミドフィルムの対応する
特性をXB とし、本発明の方法によって製造されるポリ
アミド酸AとBの成分の混合からなるポリイミドフィル
ムの特性をXABとする時、必ず、XA ≦XAB≦XB ある
いはXA ≧XAB≧XB の関係式を満たす。
【0023】本発明のポリアミド酸の製造方法は、以下
の2つの工程を含み得る。第一の工程では、ジアミン成
分とテトラカルボン酸二無水物成分の当量比を1.0よ
り大きく1.05以下として、有機溶媒溶液中で反応さ
せる。好ましくは、当量比は、1.0より大きく1.0
2以下である。あるいはジアミン成分とテトラカルボン
酸二無水物成分の当量比を0.95以上で、1.0未満
として、有機溶媒溶液中で反応させる。好ましくは、こ
の当量比は、0.98以上で、1.0未満である。。
【0024】ポリアミド酸A単独を前駆体として製造し
たポリイミドフィルムの好ましい特性を、ポリアミド酸
AおよびBの複合系を前駆体として製造したポリイミド
フィルムに確実に発現させる為に、ポリアミド酸Aを製
造する第一工程で、十分な高分子量の高分子鎖を形成す
ることが必要である。すなわち、ジアミン成分とテトラ
カルボン酸二無水物成分の当量比が、1.05より大き
いかまたは0.95未満の場合は、最終的に得られるポ
リイミドフィルムが、重合度の低い単一重合体を多く含
むブロック共重合体の状態となり易い。そのようなフィ
ルムの特性は、ポリアミド酸Aから得られるポリイミド
フィルムの特性と、ポリアミド酸Bから得られるポリイ
ミドフィルムの特性との中間的な特性となるか、あるい
はいずれにも劣る特性しか有さないことが多い。一方、
ポリアミド酸Aを作る工程において、ジアミン成分とテ
トラカルボン酸二無水物成分との当量比を1:1とすれ
ば、高分子化が過度に進み、ポリアミド酸溶液の粘度が
上昇し、取り扱いが困難となる上、次の工程でモノマー
を添加する操作や反応をさせることが難しくなる。
【0025】次に、第二の工程として、ポリアミド酸B
の構成成分となり得るジアミン成分およびテトラカルボ
ン酸二無水物成分とを添加する。ポリアミド酸Bは、1
種のジアミン成分と1種のテトラカルボン酸二無水物成
分とからなり得る。あるいは、ポリアミド酸Bは、1種
以上のジアミン成分と1種以上のテトラカルボン酸二無
水物成分とからなり得る。
【0026】ポリアミド酸Aをジアミン成分過剰の条件
で製造した場合、第二の工程では、ジアミン成分を先に
添加するのが好ましく、ポリアミド酸Bをテトラカルボ
ン酸二無水物成分過剰の条件で製造した場合、第二の工
程では、テトラカルボン酸二無水物成分を先に添加する
のが好ましいが、成分添加の順序は、これに限定されな
い。全ジアミン成分と全テトラカルボン酸二無水物成分
の当量が1.0に近くなって、過度の粘度上昇や部分的
ゲル化現象が生じる可能性を避けることができればいず
れの順序でもよい。
【0027】ポリアミド酸Aを3種以上の成分で製造す
る場合、ポリアミド酸Aの重合は、種々の方法で行い得
る。例えば、このような重合方法には、加えるべきジア
ミン成分のすべてを最初に溶剤に溶解した後、全テトラ
カルボン酸二無水物成分を同時に添加する方法;全ジア
ミン成分を溶剤に溶解しておいて、複数のテトラカルボ
ン酸二無水物成分を順次添加する方法;および複数のジ
アミン成分のうちの特定成分のみを溶剤に溶解し、これ
にテトラカルボン酸二無水物成分を順次あるいはランダ
ムに添加し、最後に残りのジアミン成分を添加する、共
重合方法等がある。あるいは、まずテトラカルボン酸二
無水物を溶剤に溶解した後、ジアミン成分を同時に、あ
るいは順次添加する方法等など、その他の重合方法も用
い得る。これらの方法の違いによっても、ポリアミド酸
Aのみからなるポリイミドフィルムの特性が異なり得
る。従って、最終的に得られるフィルムの特性も、ポリ
アミド酸の重合方法によって異なる可能性がある為、重
合方法は、必要な特性により最適な方法を選択し得る。
【0028】最終的にフィルム成形する前のポリアミド
酸は、固形分濃度が約10〜25重量%であるように設
定することが好ましい。固形分濃度が10重量%より低
い場合、フィルム成形してイミド化する際に乾燥に時間
がかかり効率が悪い。一方、固形分濃度が25重量%よ
り高いと重合度を十分に上げるためには粘度が高くなり
すぎてフィルム成形ができなくなる。
【0029】本発明では、ポリアミド酸を重合するのに
用いる溶剤の添加方法は、限定されない。例えば、ポリ
アミド酸Aを製造する最初の工程で、加えるべき溶剤の
全量を加え、順次ポリアミド酸Aの成分、ポリアミド酸
Bの成分を加えることもできるし、ポリアミド酸Aの成
分を固形分濃度10〜25重量%になるようにして重合
させ、次に溶剤を適当量加えて、ポリアミド酸Bの成分
を添加し、反応を起こさせ、最終的な固形分濃度が10
〜25重量%になるようにすることもできる。本発明で
は、従来のように、複数の重合槽で反応を行わせること
も可能であるが、1つの重合槽で簡素化した設備で反応
を行わせることができる。
【0030】ポリアミド酸Aの構成成分の合計の当量比
とポリアミド酸Bの構成成分の合計の当量比は、得よう
とする特性により適宜選択され得る。当量比は、90:
10〜10:90であることが好ましい。重合作業上
は、当量比の小さい方を先に重合する方が容易であるた
め、ポリアミド酸Aとポリアミド酸Bとの当量比が、1
0:90〜50:50であることがより好ましいが、特
に特性が重合の順序によって変わり得る為、これらの当
量比に限定されない。
【0031】次に、本発明で用いられるモノマー、重合
用溶剤等の各種の材料について説明する。まず、本発明
のポリアミド酸Aあるいはポリアミド酸Bの構成成分の
ジアミン成分として、当業者に公知のいずれのジアミン
も用いられ得る。例えば、ジアミノジフェニルエーテ
ル、パラフェニレンジアミン、ビス(3−アミノフェノ
キシフェニル)プロパン、1,4−ビス(4−アミノフ
ェノキシ)ベンゼン等の芳香族ジアミン、あるいはその
他の脂肪族ジアミンが含まれる。
【0032】本発明のポリアミド酸Aあるいはポリアミ
ド酸Bの構成成分のテトラカルボン酸二無水物成分は、
当業者に公知のいずれのテトラカルボン酸二無水物も用
いられ得る。例えば、ピロメリット酸無水物、3,
3’,4,4’ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、
エチレングリコールジトリメリット酸エステル二無水
物、p−フェニレンビス(トリメリット酸モノエステル
無水物)等の芳香族テトラカルボン酸二無水物、あるい
はその他の脂肪族テトラカルボン酸二無水物が含まれ
る。
【0033】このようなジアミン成分とテトラカルボン
酸二無水物成分とからなるポリアミド酸Aあるいはポリ
アミド酸Bの種類は特に限定されない。伸び率が高く低
弾性率および/または高吸水率であるポリアミド酸と、
低吸水率で低伸び率および/または低弾性率のポリアミ
ド酸とを組み合わせること、あるいは高弾性率で低伸び
率および/あるいは高吸水率のポリアミド酸と、低吸水
率で低伸び率および/あるいは高吸水率のポリアミド酸
とを組み合わせることが特に好ましい。
【0034】伸び率が高く低弾性率および/または高吸
水率であるポリアミド酸の例としては、芳香族単環また
は芳香族2環であって環同士が1つ以下の分子で結合さ
れているテトラカルボン酸二無水物と屈曲性のジアミン
からなるポリアミド酸が挙げられる。例えば、ピロメリ
ット酸二無水物と4,4’ジアミノジフェニルエーテル
とからなるポリアミド酸、3,3’,4,4’ビフェニ
ルテトラカルボン酸二無水物と4,4’ジアミノジフェ
ニルエーテルとからなるポリアミド酸、あるいはピロメ
リット酸二無水物と1,4−ビス(4−アミノフェノキ
シ)ベンゼンとからなるポリアミド酸が、このような性
質を有する。高弾性率で低伸び率および/あるいは高吸
水率のポリアミド酸の例としては、芳香族単環または芳
香族2環であって環同士が1つ以下の分子で結合してい
るようなテトラカルボン酸二無水物と直線性のジアミン
からなるポリアミド酸が挙げられる。具体的には、ピロ
メリット酸二無水物とパラフェニレンジアミンとからな
るポリアミド酸、3,3’,4,4’ビフェニルテトラ
カルボン酸二無水物とパラフェニレンジアミンとからな
るポリアミド酸等である。低吸水率で低伸び率および/
あるいは低弾性率のポリアミド酸は、例えば、芳香族で
直結構造でない3環以上もしくは2環であって環同士が
2原子以上を介して結合している構造のテトラカルボン
酸二無水物とジアミンとからなるポリアミド酸がある。
具体的には、p−フェニレンビス(トリメリット酸モノ
エステル無水物)と4,4’ジアミノジフェニルエーテ
ルとからなるポリアミド酸、エチレングリコールジトリ
メリット酸エステル二無水物とパラフェニレンジアミン
とからなるポリアミド酸がある。さらに、p−フェニレ
ンビス(トリメリット酸モノエステル無水物)とパラフ
ェニレンジアミンからなるポリアミド酸は、低吸水率か
つ高弾性の特性を有する為、本発明においても好ましく
用いられ得る。
【0035】本発明においては、上述のように、ポリア
ミド酸AおよびBの種類は限定されないが、特に、ポリ
アミド酸Aあるいはポリアミド酸Bのうちのいずれか一
方、あるいはその両方が、テトラカルボン酸二無水物と
してp−フェニレンビス(トリメリット酸モノエステル
無水物)を有している時に、特に顕著な効果が得られ
る。すなわち、本発明の方法において、p−フェニレン
ビス(トリメリット酸モノエステル無水物)を用いれ
ば、従来、得られなかった程の低吸水率を有しつつ、高
弾性あるいは高伸び率をも損なわない優れたポリイミド
フィルムが得られる。
【0036】本発明の重合工程で用いられる有機溶剤
は、当業者に公知の種々の溶剤を用い得る。例えば、ポ
リアミド酸に対して高い溶解性を有する高極性溶媒を用
いることが好ましいが、これらの高極性溶媒に貧溶媒を
添加することも可能である。高極性溶媒の例としては、
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセ
トアミド等のアミド類、N−メチル−2−ピロリドン等
のピロリドン類、フェノール、p−クロロフェノール、
o−クロロフェノール等のフェノール類等が挙げられ
る。貧溶媒の例としては、トルエン、テトラヒドロフラ
ン、アセトン、メチルエチルケトン、メタノール、エタ
ノール等が挙げられる。これらの溶媒を混合して、適当
に溶解度パラメータを調整することにより、溶解性を高
めることもできる。
【0037】重合反応は、一般的にポリアミド酸の重合
反応に用いられる温度であれば、特に限定されないが、
60℃以下が好ましく、30℃以下、さらには15℃以
下で行うことがより好ましい。ポリアミド酸Aを製造し
た後は、30℃以下で反応を行わせることが好ましい。
酸無水物基の開環反応を抑え、ポリアミド酸の構成単位
間の交換反応、水分による解重合、および共重合形態の
変化を防止する為である。重合反応は、窒素あるいはア
ルゴン等の不活性ガス中で行わせることが好ましいが、
その他の条件下でも行い得る。
【0038】ポリアミド酸Aとポリアミド酸Bの成分か
らなる最終的なポリアミド酸溶液の粘度は、フィルム成
形できる状態であれば特に限定されないが、22℃で約
300〜1000ポイズ程度が好ましい。ポリアミド酸
は、より好ましくは、500〜6000ポイズの粘度を
有する。
【0039】ポリアミド酸溶液をフィルム状に形成し、
ポリアミド酸をイミド化してポリイミドフィルムを得る
ことができる。一般的には、このイミド化は、加熱によ
り脱水する熱的方法および脱水剤を用いる化学的方法と
がある。このうちのいずれの方法を用いてもよく、化学
的方法と熱的方法の両方を併用することもできる。脱水
剤と触媒を添加して加熱、乾燥する化学的方法によれ
ば、熱的方法よりも効率がよく、優れた特性がフィルム
に付与され得る。一方、熱的方法によれば、厚み方向の
線膨張係数や吸湿膨張係数を小さくしたり、厚み方向の
熱伝導性を高くし得る。触媒のみを用いる方法もある。
【0040】このようなイミド化に用いられる脱水剤
は、例えば、無水酢酸等の脂肪族酸無水物、芳香族酸無
水物などである。
【0041】イミド化に用いられる触媒は、ピリジン、
α−ピコリン、β−ピコリン、γ−ピコリン、トリメチ
ルアミン、ジメチルアニリン、トリエチルアミン、イソ
キノリンなどの第3級アミンなどである。
【0042】イミド化の化学的方法の一例として、以下
の工程が挙げられるが、本発明はこれに限定されない。
すなわち、得られたポリアミド酸溶液に化学量論以上の
脱水剤と触媒量の第3級アミンとを加えた溶液を、支持
板やPET等の有機化合物でできたフィルム、ドラム、
あるいはエンドレスベルト状に流延又は塗布して膜状と
し、その膜を150℃以下の温度で約5分〜90分間乾
燥し、自己支持性のポリアミド酸重合体の塗膜を得る。
次にこれを支持体より引き剥がして端部を固定する。そ
の後、100℃〜500℃程度まで徐々に加熱すること
によりイミド化させ、冷却後これより取り外してポリイ
ミドフィルムを得る。
【0043】熱的方法によるイミド化の例は、上記の化
学的イミド化法と同様の工程が挙げられるが、これに限
定されない。すなわち、ポリアミド酸溶液を支持板やP
ET等の有機化合物製のフィルム、ドラムあるいはエン
ドレスベルト等の支持体上に流延または塗布して膜状と
し、加熱処理し得る。
【0044】フィルムの製造に際しては、さらに、熱劣
化防止剤を加えて焼成時のフィルムの劣化を防止し得
る。その他の添加剤を加えて、フィルム製造時における
フィルムの劣化等を防止することもできる。熱劣化防止
剤としては、トリフェニルフォスフェイト等の燐酸系の
劣化防止剤、置換基を有する又は置換基を有さないベン
ゾフェノン等が挙げられる。その他の添加剤としては、
金属単体、有機金属化合物、またはガラス系のフィラー
類等が挙げられる。
【0045】以下に実施例により本発明をより具体的に
説明するが、本発明はこれら実施例によって限定される
ものではない。
【0046】
【実施例】実施例では、以下の略号を用いる。すなわ
ち、TMHQ=p−フェニレンビス(トリメリット酸モ
ノエステル無水物)、BPDA=3,3’,4,4’ビ
フェニルテトラカルボン酸二無水物、PDA=パラフェ
ニレンジアミン、ODA=4,4’ジアミノジフェニル
エーテルである。
【0047】また、物性評価における破断時伸び率およ
び弾性率は、ASTM−D882に準じて測定した。線
膨張係数は、理学電機(株)製TMA8140を用い
て、窒素の存在下、1分間に10℃の割合で温度を上昇
させて、100℃〜200℃の時の値を測定した。吸水
率は、ASTM−D570に準じて測定した。
【0048】(実施例1)窒素置換した雰囲気下、フラ
スコ中において、ジメチルアセトアミド820g中に、
ODA14.6gを入れて、溶液を攪拌しつつ、溶解さ
せた。次に、BPDA21.4gを徐々に加えてポリア
ミド酸を生成した。続いて、これにODA9.9gとP
DA21.3gを加えて均一に溶解させた後、TMHQ
約112.8gを徐々に加えて、約2000ポイズのポ
リアミド酸溶液を得た。反応温度は、約5〜10℃に保
った。
【0049】得られたポリアミド酸溶液を、ガラス板支
持体にフィルム状に均一に塗布し、これを120℃で1
5分間乾燥させた後、支持体より剥がした。フィルムの
四辺を固定して、さらに、120℃で5分間、170℃
で5分間、260℃で5分間、350℃で5分間、さら
に430℃で5分間加熱し、75μmのポリイミドフィ
ルムを得た。このポリイミドフィルムの破断時伸び率、
弾性率、線膨張係数、吸水率を測定した。その結果を表
1に示す。
【0050】(比較例1)実施例1で用いたジアミン成
分およびテトラカルボン酸二無水物と同じ成分を、同じ
当量用いた。全ジアミン成分、すなわち、PDAとOD
Aの全量を、あらかじめジメチルアセトアミドに溶解し
ておき、これにテトラカルボン酸二無水物成分の全量を
混合したものを少量ずつ添加して、同当量を反応させて
得られたポリアミド酸溶液を用いて、実施例1と同様の
方法で、75μmのポリイミドフィルムを得た。このポ
リイミドフィルムの破断時伸び率、弾性率、線膨張係
数、吸水率を測定した。その結果を、ランダム共重合体
の特性として表1に示す。
【0051】次に、実施例1の第一の段階で用いられた
BPDAとODAとを同当量比で反応させて得られたホ
モポリマーのポリアミド酸をフィルム成形した後、イミ
ド化することによって、ポリイミドフィルムを得た。さ
らに、実施例1の第二段階で用いられるTMHQ/PD
A/ODA=5/4/1(当量比)の共重合体のポリア
ミド酸からポリイミドフィルムを得た。これらのフィル
ムの特性も、表1に示す。
【0052】BPDAとODAからなるポリアミド酸
と、TMHQ/PDA/ODA=5/4/1のポリアミ
ド酸を、重量比2:8で混合して攪拌した後、同様にし
てポリイミドフィルムを製造した。これをブレンド体と
して、その特性を測定した。その結果を表1に示す。
【0053】(実施例2)窒素置換した雰囲気下、フラ
スコ中において、ジメチルアセトアミド820g中に、
ODA11.0gを入れて、溶液を攪拌しつつ、溶解さ
せた。次に、TMHQ25.1gを徐々に加えてポリア
ミド酸を生成した。続いて、これにODA9.9gとP
DA21.3gを加えて均一に溶解させた後、TMHQ
約112.8gを徐々に加えて、約2000ポイズのポ
リアミド酸溶液を得た。反応温度は、約5〜10℃に保
った。
【0054】得られたポリアミド酸溶液を、ガラス板支
持体にフィルム状に均一に塗布し、これを120℃で1
5分間乾燥させた後、支持体より剥がした。フィルムの
四辺を固定して、さらに、120℃で5分間、170℃
で5分間、260℃で5分間、350℃で5分間、さら
に430℃で5分間加熱し、75μmのポリイミドフィ
ルムを得た。このポリイミドフィルムの破断時伸び率、
弾性率、線膨張係数、吸水率を測定した。その結果を表
1に示す。
【0055】(比較例2)実施例2で用いたジアミン成
分およびテトラカルボン酸二無水物と同じ成分を、同じ
当量用いた。全ジアミン成分、すなわち、PDAとOD
Aの全量を、あらかじめジメチルアセトアミドに溶解し
ておき、これにテトラカルボン酸二無水物成分の全量を
混合したものを少量ずつ添加して、同当量を反応させて
得られたポリアミド酸溶液を用いて実施例2と同様の方
法で、75μmのポリイミドフィルムを得た。このポリ
イミドフィルムの破断時伸び率、弾性率、線膨張係数、
吸水率を測定した。その結果を、ランダム共重合体とし
て表1に示す。
【0056】次に、実施例2の第一の段階で用いられた
TMHQとODAとを同当量比で反応させて得られたホ
モポリマーのポリアミド酸をフィルム成形した後、イミ
ド化することによって、ポリイミドフィルムを得た。さ
らに、実施例2の第二段階で用いられるTMHQ/PD
A/ODA=5/4/1(当量比)の共重合体のポリア
ミド酸からポリイミドフィルムを得た。これらのフィル
ムの特性も、表1に示す。
【0057】TMHQとODAからなるポリアミド酸
と、TMHQ/PDA/ODA=5/4/1のポリアミ
ド酸を、重量比2:8で混合して攪拌した後、同様にし
てポリイミドフィルムを製造した。これをブレンド体と
して、その特性を測定した。その結果を表1に示す。
【0058】
【表1】
【0059】表1から明らかなように、実施例1および
2に示した本発明によるポリイミドフィルムは、比較例
で得られたポリイミドフィルムより、高い弾性率、適度
に小さい線膨張係数、および極めて低い吸水率を有し、
かつ十分な伸び率を有する。このようなポリイミドフィ
ルムは、フレキシブルプリント基板、TABキャリアテ
ープ等に用いるのに最適なフィルムである。
【0060】
【発明の効果】本発明のポリイミドフィルムの製造方法
によれば、二種のポリアミド酸の優れた特性を兼ね備え
た複合系のポリイミドフィルムが得られる。本発明によ
れば、二種のポリアミド酸の成分を1つの重合槽中で簡
単に反応させ、所望の特性のポリイミドフィルムを容易
に得ることができる。さらに、単に2つのポリアミド酸
を混合したり、ランダムに共重合させたりして得られる
ポリアミド酸由来のポリイミドフィルムよりも優れた特
性のポリイミドフィルムが得られる。従って、従来、例
えば、吸水性と靱性、弾性率と柔軟性といった両立に限
界があった諸特性を兼ね備えたポリイミドフィルムを製
造することが可能になった。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリアミド酸の製造方法であって、 少なくとも1種以上のジアミン化合物と少なくとも1種
    以上のテトラカルボン酸二無水物とを、1.0より大き
    く1.05以下の当量比で反応させて、ポリアミド酸A
    を得る工程;およびポリアミド酸Aとは異なるポリアミ
    ド酸Bの構成成分となり得るジアミン化合物およびテト
    ラカルボン酸二無水物を、全ジアミン成分と全テトラカ
    ルボン酸二無水物成分との当量比が等しくなるような割
    合で添加する工程を包含することを特徴とするポリアミ
    ド酸の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記ポリアミド酸Aを得る工程におい
    て、少なくとも1種以上のジアミン化合物と少なくとも
    1種以上のテトラカルボン酸二無水物とを、1.0より
    大きく1.02以下の当量比で反応させることを特徴と
    する、前記請求項1に記載のポリアミド酸の製造方法。
  3. 【請求項3】 ポリアミド酸の製造方法であって、 少なくとも1種以上のジアミン化合物と少なくとも1種
    以上のテトラカルボン酸二無水物とを、0.95以上で
    1.00未満の当量比で反応させて、ポリアミド酸Aを
    得る工程;およびポリアミド酸Aとは異なるポリアミド
    酸Bの構成成分となり得るジアミン化合物およびテトラ
    カルボン酸二無水物を、全ジアミン成分と全テトラカル
    ボン酸二無水物成分との当量比が等しくなるような割合
    で添加する工程を包含することを特徴とするポリアミド
    酸の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記ポリアミド酸Aを得る工程におい
    て、少なくとも1種以上のジアミン化合物と少なくとも
    1種以上のテトラカルボン酸二無水物とを、0.98以
    上1.00未満の当量比で反応させることを特徴とす
    る、前記請求項3に記載のポリアミド酸の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記ポリアミド酸Aあるいはポリアミド
    酸Bの少なくともいずれか一方が、テトラカルボン酸二
    無水物成分として、p−フェニレンビス(トリメリット
    酸モノエステル無水物)を含むことを特徴とする、請求
    項1から4までのいずれかに記載のポリアミド酸の製造
    方法。
  6. 【請求項6】 請求項1から5までのいずれかに記載の
    方法によって得られたポリアミド酸をフィルム状に成形
    した後、イミド化することを特徴とするポリイミドフィ
    ルムの製造方法。
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