JPH11152151A - 袋状包装容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】輪ゴムや粘着テープ等を別途用いなくても簡単
且つ確実に開封部分を封止することができると共に、信
頼性が高く量産性に優れた袋状包装容器を簡単な構造に
よって提供すること。 【解決手段】袋状に形成された容器本体１０と、該容器
本体１０に固着され当該容器本体１０の縁部又は当該容
器本体１０を折り畳んだ縁部を支持する支持部２１と、
該支持部２１と同一面状に薄体に形成され前記縁部を押
圧する押圧部２２とを有し、前記支持部２１と前記押圧
部２２との協働により前記縁部を固定する固定具２０と
を備えたこと。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、袋状に形成され、
菓子類等の種々の物品を包装する袋状包装容器に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】例えば、あられやポテトチップ等の菓子
類等、種々の物品を包装する容器としては、袋状に形成
された袋状包装容器がある。このような袋状包装容器に
於いては、袋状包装容器を開封して菓子類等の内容物を
食するのであるが、内容物を残した場合には、袋状包装
容器の開封部分を折り畳み、輪ゴムで縛る、粘着テープ
で貼り付ける等して開封部分を封止している。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
如く開封部分を封止するためには、輪ゴムや粘着テープ
等を別途用意しなければならない。

【０００４】本発明は、このような実状を鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、輪ゴムや粘着
テープ等を別途用いなくても簡単且つ確実に開封部分を
封止することができると共に、信頼性が高く量産性に優
れた袋状包装容器を簡単な構造によって提供することで
ある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに本発明の採った手段を、図面に使用する符号を付し
て説明すると、「袋状に形成された容器本体１０と、該
容器本体１０に固着され当該容器本体１０の縁部又は当
該容器本体１０を折り畳んだ縁部を支持する支持部２１
と、該支持部２１と同一面状に薄体に形成され前記縁部
を押圧する押圧部２２とを有し、前記支持部２１と前記
押圧部２２との協働により前記縁部を固定する固定具２
０とを備えたことを特徴とする袋状包装容器」である。

【０００６】

【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に従って詳細に説明する。

【０００７】図１に、本発明の袋状包装容器の一例を示
す。容器本体１０は、ビニール、ナイロン等のシート材
により袋状に形成され、菓子類等の種々の物品を収納封
止するものである。この容器本体１０の側縁部１１に
は、固定具２０が設けられている。ここで、この固定具
２０は、図２に示すように、容器本体１０に固着された
支持部２１と、支持部２１と同一面状に薄体（本実施例
にあっては厚さ１mm）に形成された押圧部２２とを備え
ている。すなわち、この袋状包装容器は、容器本体１０
から殆ど突出しないように形成された支持部２１と押圧
部２２とを備えた所謂クリップ形状となっており、これ
ら支持部２１と押圧部２２との協働により容器本体１０
の縁部を挟持して固定するようになっている。

【０００８】本例の袋状包装容器に於いては、例えば図
３に示すように、容器本体１０の上部１２を切断して容
器本体１０を開封した場合に、容器本体１０を折り畳み
線Ｃに沿って折り畳み(ａ)、ついで、前記折り畳み線Ｃ
に斜交する折り畳み線Ｄに沿って折り畳み(ｂ)、最後
に、容器本体１０の側縁部１１に設けられた固定具２０
の押圧部２２により容器本体１０の他方の側縁部１３を
挟持固定して(ｃ)、容器本体１０の開封部分を封止すれ
ば良い。

【０００９】なお、本例の袋状包装容器に於いては、前
述の例に限らず、例えば、容器本体１０の上部を巻回す
るように折り畳み、固定具２０が設けられた側の側縁部
１１を固定具２０の押圧部２２により挟持して固定する
等、種々の折り畳み方により容器本体１０の開封部分を
封止しても良い。

【００１０】なお、、固定具２０の押圧部２２は、先端
ほど幅広形状に形成されており、十分な挟持面が確保さ
れている。また、これとは逆に基端ほど幅広形状に形成
しても同様の効果がある。ここで、押圧部２２の挟持側
の面や支持部２１の固着側とは逆の面に、点状又は星状
の突起や、鑢目状の凹凸を設ける等の滑り止め手段２４
を設けると、押圧部２２により挟持して固定された容器
本体１０の縁部が滑り抜けることを防止することができ
る。

【００１１】一方、本発明にあっては、図４に示すよう
に、固定具２０の内側部材を容器本体１０に固着した支
持部２１とし、その外周部材を押圧部２２として、容器
本体１０の縁部又は折り畳んだ縁部を挟持し固定もよ
い。この場合、支持部２１の固着側とは逆の面及び押圧
部２２の挟持側の面にそれぞれ滑り止め手段２４を設け
れば、容器本体１０の縁部が滑り抜けることをさらに防
止することができる。

【００１２】図５に、固定具２０の別の例を示す。この
固定具２０に於いては、押圧部２２と一体的に形成され
た支持部２１が、複数の支持片２３に分割されており、
各支持片２３が互いに対向するように形成されている。
この固定具２０の場合には、対向する支持片２３間に容
器本体１０の縁部又は折り畳んだ縁部を挿入して固定さ
せれば良い。この場合、容器本体１０がビニール等の薄
く柔らかい素材により形成されたものであっても、容易
かつ確実に挟持して固定させることができるのである。

【００１３】以上、固定具２０を容器本体１０の側縁部
１１に設けた例を示したが、固定具２０の配設部位はこ
れに限るものではなく、例えば、図６に示すように、容
器本体１０の両側縁部に各々固定具２０を設けたり、図
７及び図８に示すように、容器本体１０の略中央部分に
一つ或いは複数の固定具を設け、容器本体１０を種々の
折り方により折り畳み、固定具２０の押圧部２２に容器
本体１０の縁部又は容器本体１０を折り畳んだ縁部を挟
持固定させれば良い。

【００１４】また、固定具の形状は、上記実施例に限ら
ず種々の形状のものが考えられ、例えば、図９〜図１２
に示すような装飾性の高いものも採用でき、この袋状包
装容器の用途や容器本体のデザインに応じて適宜変更し
て適応することができるものである。なお、図９の例に
あっては、支持部２１と押圧部２２との間に切れ込み２
５が設けられており、押圧部２２が容易に開く様になっ
ている。

【００１５】

【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の袋
状包装容器に於いては、容器本体の縁部を固定する固定
具を備えているため、この固定具により、容器本体の縁
部又は種々の折り方により折り畳まれた容器本体の縁部
を固定して容器本体の開封部分を封止することができ
る。

【００１６】よって、本発明によれば、輪ゴムや粘着テ
ープ等を別途用いなくても簡単且つ確実に開封部分を封
止することができる袋状包装容器を、簡単な構造によっ
て提供することができる。

【００１７】さらに、固定具は、同一面状に薄体で形成
された支持部及び押圧部より構成されており、容器本体
から突出することがないため、容器本体を形成する製造
ラインにおいてこの固定具が邪魔になることがなく、よ
って量産性の優れたものとなっているのである。

【００１８】また、固定具が容器本体から突出していな
いため、この袋状包装容器を重ね合わせた際に嵩張るこ
ともなく、あるいは隣同士が擦れ合って破損するという
事故も生じにくくなっており、信頼性の高いものとなっ
ているのである。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の袋状包装容器の一例を示す正面図で
ある。

【図２】 固定具により容器本体の縁部を固定している
状態を示す拡大斜視図である。

【図３】 図１に示した袋状包装容器を折り畳む工程を
順を追って示す正面図である。

【図４】 固定具の別の例を示す拡大斜視図である。

【図５】 固定具のさらに別の例を示す正面図である。

【図６】 本発明の袋状包装容器の別の例を示す正面図
である。

【図７】 本発明の袋状包装容器の別の例を示す正面図
である。

【図８】 本発明の袋状包装容器の別の例を示す正面図
である。

【図９】 固定具の別の例を示す正面図である。

【図１０】 固定具の別の例を示す正面図である。

【図１１】 固定具の別の例を示す正面図である。

【図１２】 固定具の別の例を示す正面図である。

【符号の説明】

１０ 容器本体 １１ 側縁部 １２ 上部 １３ 側縁部 ２０ 固定具 ２１ 支持部 ２２ 押圧部 ２３ 支持片 ２４ 滑り止め手段 ２５ 切り込み

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 袋状に形成された容器本体と、 該容器本体に固着され当該容器本体の縁部又は当該容器
   本体を折り畳んだ縁部を支持する支持部と、該支持部と
   同一面状に薄体に形成され前記縁部を押圧する押圧部と
   を有し、前記支持部と前記押圧部との協働により前記縁
   部を固定する固定具とを備えたことを特徴とする袋状包
   装容器。