JPH1115197A - 静電荷像現像用トナー - Google Patents

静電荷像現像用トナー

Info

Publication number
JPH1115197A
JPH1115197A JP16702497A JP16702497A JPH1115197A JP H1115197 A JPH1115197 A JP H1115197A JP 16702497 A JP16702497 A JP 16702497A JP 16702497 A JP16702497 A JP 16702497A JP H1115197 A JPH1115197 A JP H1115197A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
molecular weight
toner
binder resin
average molecular
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16702497A
Other languages
English (en)
Inventor
Ichiro Izumi
一郎 出水
Yoshikazu Nishihara
良和 西原
Yoshihiro Mikuriya
義博 御厨
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Minolta Co Ltd filed Critical Minolta Co Ltd
Priority to JP16702497A priority Critical patent/JPH1115197A/ja
Publication of JPH1115197A publication Critical patent/JPH1115197A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複写時のスミア、オフセットおよびフィルミ
ングの発生を防止できる、流動性や帯電性に優れた静電
荷像現像用トナーを提供すること。 【解決手段】 少なくともバインダー樹脂、ポリエチレ
ンワックス、ポリプロピレンワックスおよび着色剤から
なる静電荷像現像用トナーにおいて、バインダー樹脂が
モノマー成分に換算してメタクリル酸メチルをモノマー
成分総重量に対して5〜30重量%含有するスチレン系
共重合体であり、このスチレン系共重合体の数平均分子
量が2,000〜10,000の範囲および重量平均分子
量/数平均分子量が20〜90の範囲にあることを特徴
とする静電荷像現像用トナー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複写機やプリンター
等の画像形成装置において、感光体に形成された静電荷
像を現像するのに使用されるトナーに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】電子写真装置等の画像形成装置の定着方
式としては、圧力定着方式、フラッシュ定着やオープン
定着等の非接触加熱定着方式、熱ロール定着等の接触加
熱定着方式等が採用されている。特に接触加熱定着方式
は圧力定着方式に比べ高速化が可能であり、また非接触
加熱定着方式に比べ熱効率が高く、比較的低温の熱源を
用いることができ、装置の小型化やエネルギーの節約を
図ることができるため、最も普及している定着方式であ
る。
【0003】近年、このような接触加熱定着方式の電子
写真装置に対して、さらなる高速化や省エネルギー化が
要求されている。このためトナーに対して低温定着特性
が要求されている。低温定着が実現すれば電子写真装置
の省エネルギー化を図れるばかりでなく、ウォームアッ
プ時間も短縮することができ、より快適な操作性を得る
ことができる。
【0004】このような接触加熱定着方式においては、
例えば、熱ロール定着方式による定着時に像を構成する
トナーの一部が熱ロールの表面に転移し、これが次に送
られてくる転写紙に再転移して画像を汚染するオフセッ
ト現象の発生や、現像時のトナー飛散による装置内での
トナー汚染が問題となっていた。オフセット現象を防止
する技術として、例えば、ポリプロピレンワックスをオ
フセット防止剤(離型剤)としてトナー中に添加する技
術(例えば特開昭49−65231号公報)が知られて
いる。
【0005】また、近年においては、電子写真による複
写速度の高速化や多機能化に伴い、自動原稿送り装置や
両面複写装置を搭載した複写機が標準になっている。こ
れらの装置による原稿送り時、または裏面複写や多色複
写時の2回目の複写工程において紙送時にローラーで複
写画像表面がこすられて、画像ににじみや汚れが発生す
る等の問題が生じている。複数の複写画像を重ねて複写
機内に一時保管したものを2回目の複写のために紙送り
ローラーで1枚づつ取り出す際にも同様な現象がみら
れ、画質の低下が引き起こされる。このような問題を有
するトナーはスミア性が悪いと言われている。スミア性
を改良する方法としては、ポリエチレンワックスのトナ
ー中への添加が有効であること(例えば特開平4−31
3762号公報)が知られている。
【0006】しかしながら、オフセット性およびスミア
性を同時に改良するために前述のポリプロピレンワック
スとポリエチレンワックスを併用すると、フィルミング
が発生し、トナーの流動性や帯電性の低下が起こるとい
う新たな問題が発生している。この問題は、ポリエチレ
ンワックスはバインダー樹脂との相溶性が悪いために、
一般に採用される混練・粉砕法によるトナーの製造にお
いて、粉砕工程でワックス、特にポリエチレンワックス
がトナー粒子表面に遊離することが原因となっていると
考えられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は複写時のスミ
ア、オフセットおよびフィルミングの発生を防止でき
る、流動性や帯電性に優れた静電荷像現像用トナーを提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は少なくともバイ
ンダー樹脂、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワ
ックスおよび着色剤からなる静電荷像現像用トナーにお
いて、バインダー樹脂がモノマー成分に換算してメタク
リル酸メチルをモノマー成分総重量に対して5〜30重
量%含有するスチレン系共重合体であり、このスチレン
系共重合体の数平均分子量が2,000〜10,000の
範囲および重量平均分子量/数平均分子量が20〜90
の範囲にあることを特徴とする静電荷像現像用トナーに
関する。
【0009】トナーをかかる構成にすることにより、ポ
リエチレンワックスおよびポリプロピレンワックスを併
用した場合でも複写時のスミア、オフセットおよびフィ
ルミングの発生を防止できる、流動性や帯電性に優れた
静電荷像現像用トナーを提供することが可能になった。
【0010】本発明のトナーを構成するバインダー樹脂
は、モノマー成分に換算してメタクリル酸メチルをモノ
マー成分総重量に対して5〜30重量%、好ましくは5
〜25重量%含有するスチレン系共重合体である。この
ようなスチレン系共重合体をバインダー樹脂として用い
ることにより、バインダー樹脂が硬くなり、定着後のト
ナー画像においてもこすれに対する強度が向上し耐スミ
ア性が向上する。またトナー製造時の粉砕時に微粉の発
生を抑えることができ、トナーの感光体へのフィルミン
グも生じにくくなる。さらにポリエチレンワックスの添
加量を低下させても十分な耐スミア性を得ることがで
き、フィルミングの発生を防止することができる。
【0011】さらに本発明においては、上記スチレン系
共重合体として、数平均分子量が2,000〜10,0
00の範囲、好ましくは2,500〜8,000の範囲
にあり、且つ重量平均分子量/数平均分子量が20〜9
0、好ましくは30〜80の範囲にあるものを用いる。
数平均分子量が2,000より小さいとトナーの耐熱性
が低下し、10,000より大きくなると定着性が低下
する。また重量平均分子量/数平均分子量が20より小
さいと耐オフセット性が低下し、90より大きいと定着
性が低下する。またスチレン系共重合体の軟化点は11
0〜130℃であることが定着性の観点から好ましい。
【0012】本発明のスチレン系共重合体は、スチレン
系モノマー、メタクリル酸メチルおよび必要に応じてこ
れらのモノマーと共重合し得るモノマーを共重合して合
成される。この際に、得られた共重合体におけるメタク
リル酸メチルの含有量が上述した範囲になるように、メ
タクリル酸メチルの使用量を調整して合成すればよい。
また、メタクリル酸メチルを含有したスチレン系共重合
体と、メタクリル酸メチルを含有しないスチレン系共重
合体とを混合してバインダー樹脂を調製してもよく、こ
の場合には混合後のバインダー樹脂(スチレン系共重合
体)におけるメタクリル酸メチルの含有量が上述した範
囲となるように調整して混合すればよい。
【0013】スチレン系共重合体を構成するスチレン系
モノマーの例としては、スチレン、α−メチルスチレ
ン、p−メチルスチレン、p−tert−ブチルスチレ
ン、p−クロルスチレン等のスチレン系モノマーおよび
その誘導体が挙げられ、これらモノマーは単独で、また
は2種以上混合して用いることができる。スチレン系モ
ノマーはスチレン系共重合体を構成するモノマー成分総
重量のうち50〜85重量%、好ましくは55〜80重
量%の割合で用いられる。
【0014】スチレン系モノマーと共重合し得るモノマ
ーとしては、メタクリル酸メチル、メタクリル酸n−プ
ロピル、メタクリル酸イソプロピル、メタクリル酸n−
ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸t−ブ
チル、メタクリル酸n−ペンチル、メタクリル酸イソペ
ンチル、メタクリル酸ネオペンチル、メタクリル酸3−
(メチル)ブチル、メタクリル酸ヘキシル、メタクリル
酸オクチル、メタクリル酸ノニル、メタクリル酸デシ
ル、メタクリル酸ウンデシルおよびメタクリル酸ドデシ
ル等のメタクリル酸アルキルエステル;アクリル酸メチ
ル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸イソプロピ
ル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、ア
クリル酸t−ブチル、アクリル酸n−ペンチル、アクリ
ル酸イソペンチル、アクリル酸ネオペンチル、アクリル
酸3−(メチル)ブチル、アクリル酸ヘキシル、アクリ
ル酸オクチル、アクリル酸ノニル、アクリル酸デシル、
アクリル酸ウンデシルおよびアクリル酸ドデシル等のア
クリル酸アルキルエステル;アクリル酸、メタクリル
酸、イタコン酸、マレイン酸等の不飽和カルボン酸;ア
クリロニトリル、マレイン酸エステル、イタコン酸エス
テル、塩化ビニル、酢酸ビニル、安息香酸ビニル、ビニ
ルメチルエチルケトン、ビニルヘキシルケトン、ビニル
メチルエーテル、ビニルエチルエーテルおよびビニルイ
ソブチルエーテル等のビニル系モノマーが挙げられ、こ
れらモノマーは単独で、または2種以上混合して用いる
ことができる。好ましいものはメタクリル酸アルキルエ
ステル(アルキル基の炭素数1〜17)、アクリル酸ア
ルキルエステル(アルキル基の炭素数1〜17)であ
る。
【0015】本発明においては、バインダー樹脂とし
て、低分子量体スチレン系共重合体と高分子量体スチレ
ン系共重合体とを混合して用いることが好ましい。低分
子量体スチレン系共重合体は、数平均分子量2,000
〜10,000、重量平均分子量/数平均分子量1.5
〜5のものである。高分子量体スチレン系共重合体とし
ては、このような低分子量体スチレン系共重合体と混合
してバインダー樹脂を調製するに際して、得られるバイ
ンダー樹脂の数平均分子量が2,000〜10,000
の範囲、且つ重量平均分子量/数平均分子量が20〜9
0の範囲になるように分子量が調整されたものが使用可
能である。
【0016】高分子量体スチレン系共重合体としては、
上述したスチレン系共重合体の合成で使用したスチレン
系モノマー成分およびこれと共重合し得るモノマーを使
用して調製すればよい。その際、高分子量体スチレン系
共重合体を構成するモノマー成分総重量に対してスチレ
ン系モノマーは50〜80重量%、好ましくは55〜7
5重量%使用する。または低分子量体スチレン系共重合
体としても高分子量体スチレン系共重合体と同様に、ス
チレン系モノマー成分およびこれと共重合し得るモノマ
ーを使用して調製すればよい。その際、低分子量体スチ
レン系共重合体を構成するモノマー成分総重量に対して
スチレン系モノマーは50〜90重量%、好ましくは5
5〜85重量%使用する。
【0017】本発明においては、低分子量スチレン系共
重合体としてメタクリル酸メチルをモノマー成分として
含有しないスチレン系共重合体を使用し、これと混合し
て用いる高分子量体スチレン系共重合体としてメタクリ
ル酸メチルをモノマー成分として含有するスチレン系共
重合体を使用することが好ましい。
【0018】この場合高分子量体スチレン系共重合体に
は、メタクリル酸メチルを、高分子量体スチレン系共重
合体を構成するモノマー成分総重量に対して10〜60
重量%、好ましくは10〜50重量%含有させることが
好ましい。そうすることにより、トナーバインダー樹脂
が固くなり、定着後のトナー画像においても、こすれに
対する強度が向上し、耐スミア性が向上する。また、ト
ナー製造時の粉砕時に微粉の発生を抑えることができ、
トナーの感光体へのフィルミングも生じにくくなる。
【0019】低分子量体スチレン系共重合体には、メタ
クリル酸メチルモノマーを含有させないようにすること
が好ましい。メタクリル酸メチルモノマーを含有させな
い方が定着性をより有効に確保できるためである。な
お、高分子量体および低分子量体、それぞれの製造にお
いて使用されるスチレン系モノマーおよび所望のモノマ
ーについては、同一のモノマーを使用する必要はなく、
任意のモノマーを選択して使用することができる。
【0020】スチレン系共重合体を製造するにあたって
は、従来からの重合方法、例えば、溶液重合法、塊状重
合法、乳化重合法、懸濁重合法等を採用し、合成時の反
応温度、反応時間および触媒等を適宜選択することによ
り分子量を調整することができるが、生産性、作業容易
性等の観点から溶液重合法を採用することが好ましい。
【0021】溶液重合法によって例えば高分子量体およ
び低分子量体を製造する場合、具体的には上記高分子量
体は各種モノマーを溶解させ得る沸点100℃以上の有
機溶媒、例えば、トルエン、キシレン等に各種モノマー
を溶解し、窒素雰囲気下、80〜110℃で5〜10時
間反応させることにより製造される。生産性と作業容易
性の観点からは、各種モノマーをトルエンに溶解し、窒
素雰囲気下80℃で3時間反応させた後、さらに110
℃で10時間反応させることが好ましい。また、上記低
分子量体は各種モノマーを溶解させ得る沸点100℃以
上の有機溶媒、例えば、トルエン、キシレン等に各種モ
ノマーを溶解し、窒素雰囲気下、80〜110℃で2〜
10時間反応させることにより製造される。生産性と作
業容易性の観点からは、各種モノマーをトルエンに溶解
し、窒素雰囲気下80℃で3時間反応させた後、さらに
110℃で3時間時間反応させることが好ましい。
【0022】本発明で使用するバインダー樹脂は、上記
で得られた高分子量体バインダー樹脂と低分子量体バイ
ンダー樹脂の混合物を用いる。これらの高分子量体およ
び低分子量体を混合するに際しては、混合して得られる
混合バインダー樹脂を構成するモノマー成分総重量から
換算して、メタクリル酸メチルモノマー成分の割合が5
〜30重量%、好ましくは5〜25重量%含有されるよ
うに高分子量体および低分子量体を混合する。メタクリ
ル酸メチルの含有量が5重量%未満ではメタクリル酸メ
チルの添加効果がなく、すなわちバインダー樹脂の強靭
性の向上に伴うスミア性、オフセット性およびフィルミ
ング性の向上が達成されなくなり、一方、30重量%を
越えると当該バインダー樹脂が固くなりすぎ、粉砕し難
く、所定粒径のトナー粒子を得ることが困難になる。
【0023】なお、本発明において分子量はゲルパーミ
エーションクロマトグラフィ(GPC)により測定した
値を示し、軟化点はフローテスターにより測定した値を
示す。
【0024】本発明のトナーに含有されるポリエチレン
ワックス、ポリプロピレンワックスおよび着色剤等の分
散性を向上させるためにバインダー樹脂に酸価を付与し
ても良い。例えば、酸価は(メタ)アクリル酸等の不飽
和カルボン酸の量を調整してスチレン系共重合体樹脂に
含有させることにより制御し、その値は1〜30KOH
mg/g、好ましくは3〜10KOHmg/gが適当で
ある。
【0025】本発明に使用するポリエチレンワックスは
軟化点が100〜150℃、好ましくは120〜135
℃の範囲のものを使用する。該ポリエチレンワックスの
軟化点が100℃より低いと耐熱性が悪く、フィルミン
グを発生し易くなり、逆に150℃を越えるとスミア性
が低下する。該ポリエチレンワックスは高密度または低
密度いずれのものを用いてもよいが、スミア性向上の観
点から高密度ポリエチレンを用いることが好ましい。
【0026】ポリエチレンワックスとは、ポリエチレ
ン、例えば、高圧法ポリエチレンの熱分解によるもの、
高圧でエチレンをラジカル重合して得られる高圧重合ポ
リエチレン、更にはエチレン又はエチレンとプロピレ
ン、1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペン
テン、1−デセンなどのα−オレフィンとを遷移金属化
合物触媒を用いて中・低圧重合することにより得られる
ものである。
【0027】本発明に使用するポリプロピレンワックス
は軟化点が130〜160℃、より好ましくは145〜
155℃が適当である。軟化点が130℃より低いと耐
熱性が低下するのみならず、フィルミングを発生し易く
なる。一方、160℃より高いとオフセット性が低下す
る。併用するポリエチレンワックスの軟化点より高い軟
化点を有するポリプロピレンワックス、好ましくはその
差が25℃以内のものを使用することにより高温オフセ
ットが有効に防止される。
【0028】ポリエチレンワックスおよびポリプロピレ
ンワックスの合計添加量はバインダー樹脂100重量部
に対して2〜10重量部、より好ましくは3〜8重量部
が適当である。該ポリエチレンワックスおよびポリプロ
ピレンワックスの合計添加量がこれより少ないとオフセ
ット性が低下し、多すぎるとトナーの流動性が悪く、ま
たフィルミングが発生し易くなる。
【0029】このうち、ポリプロピレンワックスとポリ
エチレンワックスとの添加重量比は10:1〜1:10
であり、好ましくは10:1〜1:1が適当である。ポ
リエチレンワックスの添加重量比がこれより少ないとフ
ィルミングを発生し易くなり、多いとオフセット性が低
下し易くなる。
【0030】本発明においては、ポリプロピレンワック
スとポリエチレンワックス以外のワックス類、例えば、
カルナバワックス、サゾールワックス、ライスワックス
などを本発明の効果を害しない範囲で併用してもよい。
【0031】本発明に使用される着色剤は特に限定され
るものではなく、従来電子写真で使用されてきた着色剤
を用いることができ、以下のものが例示できる。黒色顔
料としては、カーボン・ブラック、酸化銅、二酸化マン
ガン、アニリンブラック、活性炭、フェライト、マグネ
タイトなどを使用することができる。黄色顔料として
は、黄鉛、亜鉛黄、カドミウムイエロー、黄色酸化鉄、
ミネラルファストイエロー、ニッケルチタンイエロー、
ネーブルスイエロー、ナフトールイエローS、バンザー
イエローG、バンザーイエロー10G、ベンジジンイエ
ローG、ベンジジンイエローGR、キノリンイエローレ
ーキ、パーマネントイエローNCG、タートラジンレヘ
ーキなどを使用することができる。
【0032】赤色顔料としては、赤色黄鉛、モリブデン
オレンジ、パーマネントオレンジGTR、ピラゾロンオ
レンジ、バルカンオレンジ、インダスレンブリリアント
オレンジRK、ベンジジンオレンジG、インダスレンブ
リリアントオレンジGK、ベンガラ、カドミウムレッ
ド、鉛丹、パーマネントレッド4R、リソールレッド、
ピラゾロンレッド、ウオッチングレッド、レーキレッド
C、レーキレッドD、ブリリアントカーミン6B、エオ
シンレーキ、ローダミンレーキB、アリザリンレーキ、
ブリリアントカーミン3B、パーマネントオレンジGT
R、バルカンファストオレンジGG、パーマネントレッ
ドF4RH、パーマネントカーミンFBなどを使用する
ことができる。
【0033】青色顔料としては、紺青、コバルトブル
ー、アルカリブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、
フタロシアニンブルーなどを使用することができる。
【0034】なお、これらの着色剤の添加量も特に限定
的ではないが、通常、バインダー樹脂100重量部に対
して1〜20重量部、好ましくは3〜15重量部になる
ようにする。
【0035】本発明のトナーは、他の添加剤を添加含有
していてもよく、荷電制御剤、磁性粉等を適宜配合して
もよい。
【0036】荷電制御剤としては、トナーを正荷電制御
したいときは正荷電制御剤、トナーを負荷電制御したい
ときは負荷電制御剤を用いることができる。本発明に使
用可能な正荷電制御剤としては、例えばニグロシン染
料、トリフェニルメタン系化合物、4級アンモニウム塩
系化合物等が挙げられる。トリフェニルメタン系化合物
としては、例えば特開昭51−11455号公報、特開
昭59−100457号公報、特開昭61−12495
5号公報等に記載された化合物が使用可能である。ま
た、4級アンモニウム塩系化合物としては、例えば特開
平4−70849号公報等に記載された化合物が使用可
能である。負荷電制御剤としてはサリチル酸金属錯体、
含金アゾ染料、カリックスアレン化合物、含ホウ素化合
物等が挙げられる。上記荷電制御剤は単独で、あるいは
2種以上混合して使用可能であり、その添加量としては
バインダー樹脂100重量部に対して0.5〜10重量
部が好ましい。
【0037】また、磁性粉としては、フェライト、マグ
ネタイト、鉄粉を単独あるいは混合して使用することが
できる。磁性粉を含有させることによってフィルミング
の防止、トナーの飛散、コボレなどがより効果的に防止
できる。また、スミア性およびオフセット性もさらに改
良される。
【0038】磁性粉のトナー中での分散不良による帯電
性の低下を防止するため、BET比表面積が2〜15m
2/g、好ましくは5〜12m2/gの磁性粉を用いるこ
とが好ましい。BET比表面積が2m2/g未満ではト
ナー中での分散不良により帯電量の低下が生じ、15m
2/gを越えても同様にトナー中での分散不良により帯
電量の低下が生じる。
【0039】磁性粉の添加量はバインダー樹脂100重
量部に対して1〜20重量部、好ましくは2〜20重量
部、より好ましくは2〜10重量部である。1重量部未
満ではトナー飛散が発生し装置内でのトナー汚染が問題
となり、20重量部より多いと現像性の低下により画像
濃度が低下する。
【0040】本発明の静電荷像現像用トナーは、例え
ば、公知の混練・粉砕法等により容易に製造することが
できる。少なくとも上記のバインダー樹脂、ポリエチレ
ンワックス、ポリプロピレンワックス、着色剤および所
望によりその他の添加剤からなる混合物を混練押出機に
より混練し、混練物を冷却固化した後、粉砕、分級し、
体積平均粒径5〜14μm、好ましくは6〜12μmの
トナー粒子を得、所望により流動化剤やクリーニング助
剤を添加して得られる。なお、粉砕工程においては、フ
ェザーミル等の粉砕機により、一旦、2mm以下に粗粉
砕した後、機械式粉砕機により所望粒径まで微粉砕して
もよい。
【0041】所望により添加される流動化剤としては、
シリカ微粒子、二酸化チタン微粒子、アミルナ微粒子、
フッ化マグネシウム微粒子、炭化ケイ素微粒子、炭化ホ
ウ素微粒子、炭化チタン微粒子、炭化ジルコニウム微粒
子、窒化ホウ素微粒子、窒化チタン微粒子、窒化ジルコ
ニウム微粒子、マグネタイト微粒子、二硫化モリブデン
微粒子、ステアリン酸アルミニウム微粒子、ステアリン
酸マグネシウム微粒子、ステアリン酸亜鉛微粒子等が挙
げられる。
【0042】なお、これらの微粒子は、シランカップリ
ング剤、チタンカップリング剤、高級脂肪酸、シリコー
ンオイル等で疎水化処理して用いることが望ましい。
【0043】流動化剤の量は、トナー100重量部に対
して0.05〜5重量部、好ましくは0.1〜3重量部用
いることが望ましい。
【0044】クリーニング助剤としては、乳化重合、ソ
ープフリー乳化重合、非水分散重合等の湿式重合法また
は気相法等により造粒したスチレン系、アクリル系、メ
タクリル系、ベンゾグアナミン、シリコーン、テフロ
ン、ポリエチレン、ポリプロピレン等の各種の有機微粒
子を単独あるいは組み合わせて用いることができる。添
加量は通常トナー100重量部に対して0.01〜1重
量部である。
【0045】本発明の静電荷像現像用トナーはキャリア
を使用しない1成分現像剤、キャリアとともに使用する
2成分現像剤のいずれにおいても使用可能であるが、2
成分現像剤として使用することが好ましい。本発明のト
ナーとともに使用するキャリアとしては、公知のキャリ
アを使用することができ、例えば、鉄粉、フェライト等
の磁性粒子よりなるキャリア、磁性粒子表面を樹脂等の
被覆剤で被覆したコートキャリア、あるいはバインダー
樹脂中に磁性体微粉末を分散してなる分散型キャリア等
いずれも使用可能である。このようなキャリアとしては
体積平均粒径が15〜100μm、好ましくは20〜8
0μmのものが好適である。
【0046】本発明のトナーを正帯電性トナーとして用
いるときに好ましいキャリアは、トナーに対する荷電
性、即ち表面に負帯電性の樹脂が存在するキャリアであ
る。このような樹脂としてはポリエステル系樹脂、ポリ
エチレン等のポリオレフィン系樹脂、テトラフルオロエ
チレン、フッ化ビニリデン、含フッ素ビニル系モノマー
の単独重合体あるいは他のビニル系モノマーとの共重合
体等の含フッ素系樹脂等が挙げられる。特に好ましいの
は上記負帯電性樹脂被覆層を形成したキャリア、あるい
は上記負帯電性樹脂中に磁性体微粉末を分散してなるキ
ャリアが、本発明のトナーとの組み合わせにおいて帯電
性の観点から好ましい。
【0047】本発明のトナーを負帯電性トナーとして用
いるときは表面に正帯電性の樹脂が存在するキャリアが
好ましい。このような樹脂としては、アクリル系樹脂、
スチレン−アクリル系樹脂、シリコーン系樹脂等が挙げ
られる。本発明を以下の実施例により、さらに詳しく説
明する。
【0048】
【実施例】本実施例中、使用したバインダー樹脂は以下
のようにして製造された。 (バインダー樹脂Aの製造) ・スチレン 80重量部 ・n−ブチルメタクリレート 20重量部 ・ベンゾイルパーオキサイド 30重量部 ・トルエン 500重量部
【0049】まず、以上の材料を、撹拌機、冷却管、温
度計付きの反応容器に入れ、充分溶かした後、窒素気流
を通じて酸素を追い出した。次に、徐々に80℃まで昇
温し、80℃で3時間保った。さらに、110℃まで昇
温し、3時間保った。その後、室温まで冷却し、その温
度を保持した。生成物の少量だけを脱溶媒して物性を測
定し、下記の結果を得た。数平均分子量(Mn):2,
200、重量平均分子量(Mw):4,300、Mw/
Mn:1.95であった。ここで得られた低分子量体を
ポリマーA1とする。
【0050】 ・スチレン 70重量部 ・n−ブチルメタクリレート 14重量部 ・メタクリル酸メチル 14重量部 ・メタクリル酸 2重量部 ・3,3,5−トリメチルシクロヘキサノンジ 8重量部 ターシャリブチルパーオキシケタール ・トルエン 100重量部 以上の材料をポリマーA1と同様の反応でまず80℃に
3時間、次に110℃に10時間保った後、室温に保っ
て得られた高分子量体をポリマーA2とする。
【0051】以上で得られたポリマーA1とポリマーA
2とを固形重量比でA1:A2=50:50になるよう
にして撹拌機付き容器に入れ、80℃に昇温した後、充
分撹拌し、均一に混合した。次に、この混合物を加熱減
圧釜に入れ、最初40℃で10mmHgから次第に昇温
していき、110℃〜160℃で、また減圧度も10m
mHg〜0.1mmHgまで変化させ、また脱溶剤の時
間を任意に変えて得られた樹脂を予め3mmパスのフェ
ザーミルにて粗粉砕し、バインダー樹脂Aを得た。数平
均分子量(Mn):4,000、重量平均分子量/数平
均分子量(Mw/Mn):58.0、軟化点:122.4
℃、酸価(AV):3KOHmg/gであった。バイン
ダー樹脂Aを構成するモノマー成分総重量におけるメタ
クリル酸メチルの重量割合は7重量%であった。
【0052】 (バインダー樹脂Bの製造) ・スチレン 60重量部 ・n−ブチルメタクリレート 2重量部 ・メタクリル酸メチル 36重量部 ・メタクリル酸 2重量部 ・3,3,5−トリメチルシクロヘキサノンジ 8重量部 ターシャリブチルパーオキシケタール ・トルエン 100重量部 以上の材料をポリマーA1と同様の反応でまず80℃に
3時間、次に110℃に10時間保った後、室温に保っ
て得られた高分子量体をポリマーB2とする。
【0053】上記のポリマーA1とポリマーB2とを固
形重量比でA1:B2=50:50になるようにして撹
拌機付き容器に入れ、以下、バインダー樹脂Aの製造方
法と同様にしてバインダー樹脂Bを得た。数平均分子量
(Mn):4,500、重量平均分子量/数平均分子量
(Mw/Mn):64.3、軟化点:128.1℃、酸価
(AV):3KOHmg/gであった。バインダー樹脂
Bを構成するモノマー成分総重量におけるメタクリル酸
メチルの重量割合は18重量%であった。
【0054】 (バインダー樹脂Cの製造) ・スチレン 60重量部 ・n−ブチルメタクリレート 10重量部 ・メタクリル酸メチル 26重量部 ・メタクリル酸 4重量部 ・3,3,5−トリメチルシクロヘキサノンジ 8重量部 ターシャリブチルパーオキシケタール ・トルエン 100重量部 以上の材料をポリマーA1と同様の反応でまず80℃に
3時間、次に110℃に10時間保った後、室温に保っ
て得られた高分子量体をポリマーC2とする。
【0055】上記のポリマーA1とポリマーC2とを固
形重量比でA1:C2=50:50になるようにして撹
拌機付き容器に入れ、以下、バインダー樹脂Aの製造方
法と同様にしてバインダー樹脂Cを得た。数平均分子量
(Mn):4,000、重量平均分子量/数平均分子量
(Mw/Mn):35.6、軟化点:118.5℃、酸価
(AV):6KOHmg/gであった。バインダー樹脂
Cを構成するモノマー成分総重量におけるメタクリル酸
メチルの重量割合は13重量%であった。
【0056】(バインダー樹脂Dの製造)上記のポリマ
ーA1とポリマーC2とを固形重量比でA1:C2=2
0:80になるようにして撹拌機付き容器に入れ、以
下、バインダー樹脂Aの製造方法と同様にしてバインダ
ー樹脂Dを得た。数平均分子量(Mn):4,000、
重量平均分子量/数平均分子量(Mw/Mn):50.
0、軟化点:125.5℃、酸価(AV):10KOH
mg/gであった。バインダー樹脂Dを構成するモノマ
ー成分総重量におけるメタクリル酸メチルの重量割合は
20.8重量%であった。
【0057】 (バインダー樹脂Eの製造) ・スチレン 70重量部 ・n−ブチルメタクリレート 30重量部 ・3,3,5−トリメチルシクロヘキサノンジ 8重量部 ターシャリブチルパーオキシケタール ・トルエン 100重量部 以上の材料をポリマーA1と同様の反応でまず80℃に
3時間、次に110℃に10時間保った後、室温に保っ
て得られた高分子量体をポリマーE2とする。
【0058】上記のポリマーA1とポリマーE2とを固
形重量比でA1:E2=50:50になるようにして撹
拌機付き容器に入れ、以下、バインダー樹脂Aの製造方
法と同様にしてバインダー樹脂Eを得た。数平均分子量
(Mn):4,000、重量平均分子量/数平均分子量
(Mw/Mn):70.2、軟化点:127.5℃、酸価
(AV):0であった。バインダー樹脂Eを構成するモ
ノマー成分総重量におけるメタクリル酸メチルの重量割
合は0重量%であった。以上で得られたバインダー樹脂
A〜Eの上記物性をまとめて以下の表1に示す。
【0059】
【表1】
【0060】 実施例1 ・バインダー樹脂A 100重量部 ・ポリプロピレンワックス(軟化点145℃、酸価0) 4重量部 (ビスコール660P、三洋化成社製) ・ポリエチレンワックス(軟化点136℃、酸価0) 2重量部 (ハイワックス400P、三井石油化学社製) ・カーボンブラック(モーガルL、キャボット社製) 10重量部 ・ニグロシン染料 5.0重量部 (ニグロシンベースEX、オリエント化学社製) ・4級アンモニウム塩 0.5重量部 (P−53、オリエント化学社製) ・磁性粉(フェライトMFP−2、TDK社製) 2重量部
【0061】以上の材料をヘンシェルミキサー(容量7
5リットル)を用いて、3000rpmで3分間混合し
た。この混合物をスクリュー押出混練機(TEM50:
東芝機械社製)により、温度120℃、供給量30kg
/hr、スクリュー回転数150rpmの条件で連続押
出混練した後、スリット間隔1mmのプレスローラで圧
延し、更にベルトクーラー上で強制水冷した。
【0062】この混練物をフェザーミル(2mmメッシ
ュ)で粗粉砕した。粗粉砕物を機械式粉砕機(クリプト
ンKTM−O型、川崎重工業社製)で11μmまで微粉
砕し、自然気流式分級機を備えたジェットミル(IDS
−2型、日本ニューマチック社製)で粗粉のカットを行
い、さらに回転ロータ式分級機(50ATP分級機、ホ
ソカワミクロン社製)で微粉のカットを行い体積平均粒
径11μmのトナー粒子を得た。
【0063】得られたトナー粒子に疎水性シリカ(アエ
ロジル、R974)0.15重量%を添加し、ヘンシェ
ルミキサー(容量75リットル)を用いて1000rp
mで1分間混合添加処理して、トナーを得た。
【0064】実施例2〜6および比較例1〜4 実施例1と同様にして、トナーを調製した。但し、バイ
ンダー樹脂の種類、ポリプロピレンワックスの種類およ
び量ならびにポリエチレンワックスの種類および量につ
いては表2または表3に示す通りである。
【0065】以上の実施例1〜6および比較例1〜4で
得られたトナーを、以下のごとく製造したバインダー型
キャリアと重量混合比(トナー:キャリア)5:95に
て混合して現像剤を得た。
【0066】 (バインダー型キャリアの製造例) 成 分 重量部 ・ポリエステル樹脂(花王社製:NE−1110) 100 ・無機磁性粉(TDK社製:MFP−2) 500 ・カーボンブラック(三菱化成社製:MA#8) 2
【0067】上記材料をヘンシェルミキサーにより充分
混合、粉砕し、次いでシリンダ部180℃、シリンダヘ
ッド部170℃に設定した押出混練機を用いて、押出混
練した。混練物を冷却、粗粉砕後、ジェットミルで微粉
砕し、さらに風力分級機を用いて分級し、体積平均粒径
55μmの磁性キャリアを得た。
【0068】上記バインダー型キャリアと混合して得ら
れた現像剤を以下の項目について評価した。 (1) スミア性 上記現像剤および複写機(EP4050;ミノルタ社
製)を使用して複写し、複写紙上に定着させた後、別の
未使用の複写紙を、先に得られた複写画像が形成された
用紙とこすり合わせて、その未使用複写紙の汚れ具合を
観察し、以下のようにランク付けを行った。 ○:ほとんど汚れが目立たなかった; △:若干汚れが観察されたが実用上問題がない; ×:全紙面に汚れがみられた。
【0069】(2) オフセット性 定着温度を変化させ得るよう改造した上記複写機を用い
て複写する際、定着ローラ温度を250℃近辺まで上昇
させて行き、オフセットの発生する温度により以下の通
りランク付けを行った ○:250℃でオフセット発生しない; △:250℃未満ではオフセット発生しない; ×:230℃未満でオフセット発生。
【0070】(3) フィルミング 複写機(EP4050;ミノルタ社製)を使用して連続
5万枚を複写した後、ハーフトーン画像とともに感光体
を観察し、以下のようにランク付けを行った。 ○:画像の乱れ、感光体へのトナー成分付着がともにな
し。 △:感光体表面の一部がうっすらとくもっているが、画
像の乱れはない。 ×:感光体全体がくもっており、更に画像が乱れてい
る。
【0071】以上の評価結果を、トナーの製造条件とと
もに、まとめて以下の表2および表3に示す。
【0072】
【表2】
【0073】
【表3】
【0074】本実施例中、キャリアの平均粒径は、コー
ルターマルチサイザー(コールター社製)を用い、28
0μmのアパチャーチューブで測定した。トナーの平均
粒径は同装置を用い100μmのアパチャーチューブで
測定した。
【0075】
【発明の効果】本発明によると複写時のスミア、オフセ
ットおよびフィルミングの発生を防止でき、トナーの流
動性や帯電性の低下などを起こさないトナーを提供する
ことができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともバインダー樹脂、ポリエチレ
    ンワックス、ポリプロピレンワックスおよび着色剤から
    なる静電荷像現像用トナーにおいて、バインダー樹脂が
    モノマー成分に換算してメタクリル酸メチルをモノマー
    成分総重量に対して5〜30重量%含有するスチレン系
    共重合体であり、このスチレン系共重合体の数平均分子
    量が2,000〜10,000の範囲および重量平均分子
    量/数平均分子量が20〜90の範囲にあることを特徴
    とする静電荷像現像用トナー。
  2. 【請求項2】 ポリエチレンワックスおよびポリプロピ
    レンワックスの合計添加量がバインダー樹脂100重量
    部に対して2〜10重量部であり、ポリプロピレンワッ
    クスおよびポリエチレンワックスの添加重量比が10:
    1〜1:10であることを特徴とする請求項1記載の静
    電荷像現像用トナー。
  3. 【請求項3】 ポリプロピレンワックスの軟化点が13
    0〜160℃であり、ポリエチレンワックスの軟化点が
    100〜150℃であって、ポリプロピレンワックスの
    軟化点がポリエチレンワックスの軟化点より高いことを
    特徴とする請求項1または2記載の静電荷像現像用トナ
    ー。
JP16702497A 1997-06-24 1997-06-24 静電荷像現像用トナー Pending JPH1115197A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16702497A JPH1115197A (ja) 1997-06-24 1997-06-24 静電荷像現像用トナー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16702497A JPH1115197A (ja) 1997-06-24 1997-06-24 静電荷像現像用トナー

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1115197A true JPH1115197A (ja) 1999-01-22

Family

ID=15841985

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16702497A Pending JPH1115197A (ja) 1997-06-24 1997-06-24 静電荷像現像用トナー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1115197A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001037054A1 (fr) * 1999-11-16 2001-05-25 Mitsui Chemicals, Incorporated Composition de resine pour toners et toner
CN112083635A (zh) * 2020-09-01 2020-12-15 沧州惠宝墨粉制造有限公司 一种适用于低温定影的彩色墨粉及其制备方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001037054A1 (fr) * 1999-11-16 2001-05-25 Mitsui Chemicals, Incorporated Composition de resine pour toners et toner
US6733941B1 (en) 1999-11-16 2004-05-11 Mitsui Chemicals, Inc. Resin composition for toner and toner
CN100395667C (zh) * 1999-11-16 2008-06-18 三井化学株式会社 用于调色剂的树脂组合物和调色剂
CN112083635A (zh) * 2020-09-01 2020-12-15 沧州惠宝墨粉制造有限公司 一种适用于低温定影的彩色墨粉及其制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5824446A (en) Toners for developing electrostatically charged images
JP3841532B2 (ja) 静電荷像現像用トナー
JP3106657B2 (ja) 磁性トナー
JPH10268569A (ja) 静電荷像現像用トナー
JPH1115197A (ja) 静電荷像現像用トナー
JP2712264B2 (ja) 静電潜像現像用トナー
JPH07301949A (ja) 静電荷像現像用トナー
JP3846011B2 (ja) 静電荷像現像用トナー
JP3539136B2 (ja) 静電荷像現像用トナー
JPH08314300A (ja) 静電荷像現像用トナー、画像形成方法及びカラー画像記録物
JP2702142B2 (ja) トナー
JPH0814723B2 (ja) トナー
JPH10254166A (ja) 静電荷像現像用トナー
JPH10260546A (ja) 静電荷像現像用トナー
JP3448382B2 (ja) 熱定着型電子写真用現像材
JP3128897B2 (ja) 重合トナーの製造方法
JPH10268552A (ja) 静電荷像現像用トナー
JPH10254172A (ja) 静電荷像現像用トナー
JPH06324513A (ja) 電子写真用トナー
JP3367974B2 (ja) 静電荷像現像用トナー
JP2000089517A (ja) 正帯電性トナーおよびその製造方法
JPH11338195A (ja) 正帯電性トナー
JPH05341564A (ja) 熱ローラー定着用トナー
JPH10268560A (ja) 静電荷像現像用トナー
JP2000267329A (ja) 静電荷像現像用トナー