JPH11151746A - 結晶性樹脂シートの製造方法及び結晶性樹脂フィルム - Google Patents

結晶性樹脂シートの製造方法及び結晶性樹脂フィルム

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JPH11151746A
JPH11151746A JP9321188A JP32118897A JPH11151746A JP H11151746 A JPH11151746 A JP H11151746A JP 9321188 A JP9321188 A JP 9321188A JP 32118897 A JP32118897 A JP 32118897A JP H11151746 A JPH11151746 A JP H11151746A
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sheet
refrigerant
crystalline resin
temperature
cooling
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Hiroshi Tokuda
寛志 徳田
Shozo Nitta
省三 新田
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Teijin Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 厚み方向の物性差や表面欠陥のない、透明で
高品質なシート及びフィルムを製造する方法を提供す
る。 【解決手段】 結晶性樹脂をシート状に溶融押出し、回
転冷却ドラムに密着させて急冷固化するシートの製造方
法において、該ドラム上のシート温度が樹脂の平均シー
ト温度が最大結晶化速度温度(Tcm)+50℃からT
cmの範囲内に達した段階で、このシートを冷媒漕に浸
漬させ、シートと冷媒の相対速度を0.1m/secか
ら1m/secの範囲で冷却させ、シート温度をTg+
40℃以下に冷却することを特徴とする結晶性樹脂シー
トの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は結晶性樹脂シートを
製造する方法及び該シートを2軸延伸した結晶性樹脂フ
ィルムに関する。更に詳しくは結晶性樹脂フィルムを表
裏厚み方向の物性差を少なく、かつ表面欠点を生じるこ
となく、光学的に透明なフィルムを製造する方法に関す
る。
【0002】
【従来技術】結晶性樹脂フィルムの製造法として、溶融
ポリマーをシート状に押出し、回転冷却ドラムに密着さ
せて急冷固化する方法が知られ、広く用いられている。
しかし、かかる方法は、実質的に片側からの冷却である
ことから、得られるフィルムに表裏厚み方向の物性差が
生じるという欠点を孕んでいる。この欠点はシートが薄
いときにはそれ程問題にならないが、シートの厚みが厚
くなるほど、特に厚みが1mm以上になると顕著にな
り、その解消が求められる。
【0003】そこで、結晶性のポリエステル系樹脂のシ
ート、特に厚みが1mm以上のシート(含:2軸延伸フ
ィルムの原反シート)を冷却成形する方法として、その
透明性や非結晶性を確保する為、溶融押出したシートを
回転冷却ドラムに静電気やエアーナイフ等で密着させ、
更に反ドラム面のフィルムに対しエアーナイフ、エアー
と水ミストを混合した冷媒を吹き付けたり、水槽の中に
ドラムごと浸漬する方法等が提案されている(特開昭62
-214921号、特開昭62-263018号、特開昭63-114623号、
特開平3-180317号、特開平1-214422号、特開平3-180317
号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとしている課題】しかし、本発明者
の研究結果によると、前記のエアーナイフ法はある程度
の効果を発現するが、この冷却速度は未だ回転冷却ドラ
ム側からの冷却速度より遅く、シートの厚みがより厚く
なるとシート表裏に結晶化度の差が生じ、表裏特性の均
一なフィルムを製造するには能力不足である。
【0005】また、水ミスト法は冷媒の沸騰もしくは蒸
発潜熱による冷却効果を狙ったものであり、冷却効果は
大きいものの、冷却斑でシート表面に凹凸欠陥を生じや
すいという問題がある。
【0006】また、水槽に浸漬する方法には、前記の方
法より冷却速度は速くなるものの、冷却開始位置が固定
され、シートの結晶化が急速に起こる位置に自由に設定
することが出来ないという問題があり、また装置が大が
かりとなり、スレディング等の通膜作業がやり難くかっ
たり、シートがドラムに巻き付くといった非常時の対応
が困難になるという問題がある。
【0007】本発明者らは、このような従来技術の欠点
を解消し、表裏特性の等しい結晶性樹脂フィルムの製造
方法を提供することに関し鋭意検討し、冷却ドラム上の
シート温度が樹脂の融点以下最大結晶化速度温度以上の
範囲内にある位置で、シートの反ドラム面に冷媒吐出ダ
イより冷媒を吐出し、該冷媒をシート面では沸騰や蒸発
をしない流速及び量にてシート上を膜状に流下させて、
該反ドラム面からも冷却することを特徴とする結晶性樹
脂シートの製造方法を見出し、出願している(特願平8
−285023号)。
【0008】本発明者らは、更に、特願平8−2850
23号に記載の発明の改良を行った結果、通常の用途で
は問題にならないが、グラフィックスアーツや医療用写
真フィルム等に使用する高級光学用フィルムに於いて
は、前記の方法では冷媒の流動面に僅かなうねり状の凹
凸が発生し、これが画像の僅かな歪みを生ずる欠点があ
ることが判った。本発明の目的は、かかる微細な凹凸を
解消し光学的に極めて平坦でかつ透明性に優れたフィル
ム及びその製造法を提供する事にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、結晶
性樹脂をシート状に溶融押出し、回転冷却ドラムに密着
させて急冷固化するシートの製造方法において、該冷却
ドラム上のシートを、平均シート温度が最大結晶化速度
温度(Tcm)以上、Tcm+50℃以下に達した位置
で冷媒漕に浸漬させ、冷媒漕内の平均冷媒流速を、シー
トとの相対速度で0.1m/sec以上、1m/sec
以下の範囲で流動させ、シート温度をTg+40℃以下
に冷却した後、該冷媒による冷却を終了させることを特
徴とする結晶性樹脂シートの製造方法を提供するもので
ある。
【0010】また本発明は、該冷媒温度が3℃以上15
℃以下であることを特徴とし、該シートの厚みが1mm
以上、4mm以下であることを特徴とし、更に該結晶性
樹脂がポリエステル系樹脂であることを特徴とする上記
結晶性樹脂シートの製造方法を提供するものである。
【0011】更に、本発明は結晶性樹脂をシート状に溶
融押出し、回転冷却ドラムに密着させて急冷固化し、平
均シート温度が最大結晶化速度温度(Tcm)以上、T
cm+50℃以下で冷媒漕に浸漬させ、冷媒漕内の平均
冷媒流速をシートとの相対速度で0.1m/sec以
上、1m/sec以下の範囲で流動させることによりシ
ート温度をTg+40℃以下に冷却したシートを、縦横
に2軸延伸し、熱固定させたことを特徴とする結晶性樹
脂フィルムを提供するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明は、次の構成からなる。結
晶性樹脂をシート状に溶融押出し、回転冷却ドラムに密
着させて急冷固化するシートの製造方法において、該ド
ラム上のシートの平均温度が樹脂の最大結晶化速度温度
(Tcm)+50℃からTcmの範囲内に達した段階
で、このシートを冷却ドラムに密着させたまま冷媒漕に
浸漬させ、シートと冷媒の相対速度を0.1m/sec
から1m/secの範囲で冷却させ、シート温度をTg
+40℃以下に冷却した後、該冷媒による冷却を終了さ
せる事、及びこの冷媒温度を3℃以上15℃以内で行わ
れることにより実現される。
【0013】本発明において、冷媒の流動速度が重要な
要件である。シートと冷媒の相対速度が1m/secを
越えた場合は、シート表面に冷媒の流れ模様が発生し、
うねり状の欠点となる。この原因は明らかではないが、
冷媒が層流から乱流に変化する事による不均一な冷却斑
が発生する為と考えられる。
【0014】また、冷媒速度が極端に低い場合は、シー
ト表面の冷媒が更新され難く、冷媒温度が上昇し沸騰を
開始し、シートに水玉状の沸騰欠点を生じる。この限界
は、シートの厚みやシート速度に依存するシートの熱量
によって決定されるが、おおよそ0.1m/sec程度
である。
【0015】従って冷媒の流速には、シート表面に欠点
を生じさせない必要な上下限の範囲がある事を見出し
た。また、冷媒の温度は急冷を行う為には低温である事
が好ましく、前記の冷媒流速の範囲で沸騰しない温度範
囲が好ましく、特に15℃以下が好ましい。低温の下限
としては凝固しない温度範囲が好ましく、通常用いられ
る水の場合には3℃以上が好ましい。
【0016】以下、この詳細について説明する。本発明
は熱結晶性を有する熱可塑性樹脂に広く適応できる。こ
の熱可塑性樹脂としては、ポリプロピレン、ポリエチレ
ンに代表されるポリオレフィン、およびポリエチレンテ
レフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレートに
代表されるポリエステルが好ましく挙げられる。これら
樹脂は結晶性を有する範囲で共重合体であってもよい。
【0017】図2はこれらの結晶性樹脂の結晶化速度と
温度の関係を示すグラフである。結晶性樹脂の結晶化速
度は、図2の曲線から理解できるように温度依存性があ
り、特定の温度範囲に樹脂の結晶化が進む領域があり、
その中に結晶化が最も速く進む温度(最大結晶化速度温
度)がある。この結晶化温度範囲や最大結晶化速度の温
度は樹脂の種類によって変化する。本発明ではこの結晶
化温度領域を短時間に、例えば数秒で冷却通過させると
同時に、表裏物性に差がないように冷却させることに特
徴がある。
【0018】本発明におけるシートの厚みとしては1m
m以上4mm以下が適当であり、さらには2mm以上4
mm以下が好ましい。またシートに適用する冷媒として
は主に水を用いるが、該水には若干量のアルコール及び
/または界面活性剤を添加含有させることができ、この
場合が好ましいことが多い。
【0019】図1は本発明の一つの実施態様を示す冷却
装置の側面図である。図1において、熱可塑性樹脂の溶
融物はダイから押出され、回転冷却ドラムに静電ワイヤ
ーで密着させる。5は空冷ノズル、5aはダイからの押
出樹脂が空冷ノズルからの空気で振動させないようにす
るための遮蔽板である。5bは、空冷ノズルからの空気
で液面を振動させないようにするための遮蔽板である。
空冷ノズルは必ずしも必要ではないが、シート厚みが2
mmを越える場合は、使用する事が好ましい。6は冷
媒、7はパーン、8はスクイズゴムロール、9、9’は
吸引マスロールである。10は冷媒温調機であり循環ポ
ンプを内蔵する。
【0020】本発明ではシートが着水する時の温度を制
御する必要がある。着水温度は最大結晶化速度温度より
高温であることが必要で有るが過度に高いシート温度か
ら急冷させる事は必ずしも有効ではなく、冷媒の沸騰に
よる欠点を招きやすい。従って適度に空冷ノズル5によ
り着水シート温度を最大結晶化速度温度+50℃程度に
冷却させる事が好ましい。冷媒はパーン7により冷却ド
ラム下部を覆うように設置し、液面6aを形成する。こ
の液面より下に、冷媒の供給口11と排出口12が設け
られ、冷媒温調機により供給循環される。
【0021】給水量は、パーン7とドラム間に形成され
る流路の平均流速が0.1m/secから、1m/se
cの範囲になるよう設定される。冷媒の流れる方向は、
本例の如くシートと同方向でも、シートと逆方向でも良
い。また注水口は一カ所でも流れ方向に複数でもよく、
冷媒温度を均一に保つには、複数注水口が好ましい。
【0022】冷媒漕から離脱する時のシート温度は図2
の結晶化速度が低下する温度で有れば良く、ポリエチレ
ンテレフタレートの場合は110℃以下が好ましい。冷
媒に水を使用した場合の温度は20℃以下、好ましくは
15℃以下から3℃までが良い。3℃以下では温調機内
で水が凍結する程度に過冷却される場合があり好ましく
ないが、多価アルコール等の凍結抑制剤を用いてもよ
い。
【0023】冷媒が均一に流動しない場合は、流速によ
り熱伝達係数が事なり、冷却作用が局部的に変動しシー
ト表面に冷却斑、つまり温度斑が生じることである。こ
の場合、シート表面に温度差による収縮斑と考えられる
僅かな凹凸状の欠点を生じることになると予想される。
シート品質への要求レベルにより、この欠点が重大欠点
にならない場合もあるが、特に2軸延伸フイルム用の平
坦性、透明性を重視するシートでは、この凹凸状欠点が
問題となる。従って、前記の流速範囲内であっても、極
力均一な流速分布になる事が好ましい。
【0024】所定の温度に冷却させたシートを冷媒付着
のまま放置すると、その後もシート表面からランダムに
冷媒が蒸発、乾燥し、この蒸発乾燥過程においても蒸発
潜熱を奪い、シートにランダムな温度分布を生じる可能
性があり、精密な物性制御には好ましくない。従って冷
却工程を、シート巾方向に一斉にかつ均一に冷媒を除去
することで終了させるのが好ましい。例えば、図1に示
す位置に、ニップロールにて冷媒を実質的に絞り出すス
クイズロール、不織布を被覆したマスロール等により減
圧吸引し、シートの両面を拭き取ること、もしくはエア
ーノズルを設置することで、残留冷媒を除去する事が好
ましい。
【0025】本発明の方法によれば、結晶性熱可塑性シ
ートを非晶状態で厚み方向に均一な物性にて、表面欠陥
やカール等を生じることなく冷却することができ、高品
質な極めて透明なシートを効率よく製造することができ
る。
【0026】
【実施例】以下、実施例によって本発明をさらに説明す
る。
【0027】[実施例1]図1に示す装置を用いて、ポ
リエチレンテレフタレート(Tcm:180℃/Tg:
69℃)を樹脂温度290℃でダイ1からシート状2に
押出し、内部に15℃の水を通水した周速度4m/mi
nの鏡面回転冷却ドラム3に静電ワイヤー4により密着
させ厚み2mmのシートを得た。
【0028】その際、シート表面温度が230℃の位置
で水冷バスに着水し、10℃に温調された水を平均流速
0.8m/secで流し、冷却を行った。該シートが冷
却ドラムを離れる温度は80℃であり、離れ点に水を剥
ぎ取るスクイズゴムロール8を設置し、巾方向一斉に冷
却を停止させた。その後シートに若干付着した水は図示
の9、9’に示す吸引マスロールによって水滴状もしく
は皮膜状に残留した水を、ほぼ剥離する事ができた。
【0029】以上の方法で得られたシートを検査した結
果、ほぼPETの非晶に近いシートを得ることが出来
た。
【0030】こうして得られた原反シートを縦、横方向
に2軸延伸し、2軸延伸フイルムの表面性を検査したと
ころ、問題となるレベルの凹凸状欠点や、カールは見ら
れ無かった。
【0031】[実施例2]図1に示す装置を用いて、ポ
リエチレンテレフタレートを樹脂温度295℃でダイか
らシート状に押出し、内部に15℃の水を通水した周速
度6m/minの鏡面回転冷却ドラムに静電ワイヤーに
より密着させ厚み2.5mmのシートを得た。空冷ノズル
により事前冷却し、着水時のシート表面温度を230℃
とし、10℃に温調された水漕に浸漬した。水槽は平均
流速0.4m/secで循環される。こうして得られた
原反シートを縦、横方向に2軸延伸し、2軸延伸フイル
ムの表面性を検査したところ、問題となるレベルの凹凸
状欠点や、カールは見られず、内部ヘーズが0.005
%/μmと著しく透明なフィルムが得られた。
【0032】[比較例1]実施例2と同様の条件でシー
トを押出し、実施例2と同じ位置で水漕に浸漬し冷却し
たが、水漕の水流を1.5m/secとしたところ、冷
却後のシート表面には、水流斑が生じ、この冷却方法で
得られた原反シートを縦、横方向に延伸し、2軸延伸フ
イルムの表面を観察したところ、うねり状の凹凸欠点が
見られ、光学用途には適さなかった。
【0033】
【発明の効果】本発明の熱可塑性フィルムの冷却方法に
よって,厚み2mm以上のシートを結晶化させる事な
く、透明で表面欠陥のない極めて平坦なフィルムを得る
事が出来、高品質なフィルムを生産性を確保しながら製
造可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施態様を示す冷却装置の側面
図である。
【図2】本発明の一部の結晶性樹脂の結晶化速度の温度
依存性を示すグラフである。
【符号の説明】
1 : 樹脂の押出ダイ 2 : 樹脂 3 : 冷却ドラム 4 : 静電密着ワイヤー 5 : 冷媒吐出ダイ 6 : 冷媒流 7 : パーン 8 : スクイズゴムロール 9 : 吸引マスロール 9’: 吸引マスロール 10 : 冷媒温調循環装置 11 : 冷媒供給口 12 : 冷媒排出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29L 7:00

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結晶性樹脂をシート状に溶融押出し、回
    転冷却ドラムに密着させて急冷固化するシートの製造方
    法において、該冷却ドラム上のシートを、平均シート温
    度が最大結晶化速度温度(Tcm)以上、Tcm+50
    ℃以下に達した位置で冷媒漕に浸漬させ、冷媒漕内の平
    均冷媒流速を、シートとの相対速度で0.1m/sec
    以上、1m/sec以下の範囲で流動させ、シート温度
    をTg+40℃以下に冷却した後、該冷媒による冷却を
    終了させることを特徴とする結晶性樹脂シートの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 該冷媒温度が3℃以上15℃以下である
    ことを特徴とする請求項1に記載の結晶性樹脂シートの
    製造方法。
  3. 【請求項3】 該シートの厚みが1mm以上、4mm以
    下である請求項1に記載の結晶性樹脂シートの製造方
    法。
  4. 【請求項4】 該結晶性樹脂がポリエステル系樹脂であ
    る請求項1に記載の結晶性樹脂シートの製造方法。
  5. 【請求項5】 結晶性樹脂をシート状に溶融押出し、回
    転冷却ドラムに密着させて急冷固化し、平均シート温度
    が最大結晶化速度温度(Tcm)以上、Tcm+50℃
    以下で冷媒漕に浸漬させ、冷媒漕内の平均冷媒流速をシ
    ートとの相対速度で0.1m/sec以上、1m/se
    c以下の範囲で流動させることによりシート温度をTg
    +40℃以下に冷却したシートを、縦横に2軸延伸し、
    熱固定させたことを特徴とする結晶性樹脂フィルム。
  6. 【請求項6】 内部ヘーズが0.007%/μm以下で
    あることを特徴とする請求項5に記載の結晶性樹脂フィ
    ルム。
JP9321188A 1997-11-21 1997-11-21 結晶性樹脂シートの製造方法及び結晶性樹脂フィルム Pending JPH11151746A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011207986A (ja) * 2010-03-29 2011-10-20 Fujifilm Corp ポリエステルフィルム及びその製造方法、太陽電池用バックシート、並びに太陽電池モジュール

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011207986A (ja) * 2010-03-29 2011-10-20 Fujifilm Corp ポリエステルフィルム及びその製造方法、太陽電池用バックシート、並びに太陽電池モジュール

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