JPH11151699A - 切断くり抜き刃および切断くり抜き装置 - Google Patents

切断くり抜き刃および切断くり抜き装置

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JPH11151699A
JPH11151699A JP31945497A JP31945497A JPH11151699A JP H11151699 A JPH11151699 A JP H11151699A JP 31945497 A JP31945497 A JP 31945497A JP 31945497 A JP31945497 A JP 31945497A JP H11151699 A JPH11151699 A JP H11151699A
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cutting
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sharp
hollow
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JP31945497A
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English (en)
Inventor
Kunimori Miyoshi
國司 三好
Kiyoko Miyoshi
きよ子 三好
Kazuteru Miyoshi
一輝 三好
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TSUKASA DENKI SANGYO KK
Original Assignee
TSUKASA DENKI SANGYO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 露出させたい部分を覆っている樹脂膜を所定
形状に切断し且つこの切断した部分をくり抜くことがで
きる切断くり抜き刃を提供する。 【解決手段】 筒形状の本体部6aの一端側には先鋭の
切断部6bが形成されている。本体部6a内には移動先
鋭部材6cが設けられている。この移動先鋭部材6c
は、その先端を前記切断部6bの先端と面一又は先端よ
り筒内側に位置させる第1の位置からその先端を前記切
断部6bの先端より筒外側に位置させる第2の位置の範
囲で摺動自在に設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、フレキシ
ブル太陽電池の電極面を覆っている樹脂膜を所定形状に
切断してこれをくり抜くのに用いられる切断くり抜き装
置およびこれに用いられる切断くり抜き刃に関する。
【0002】
【従来の技術】フレキシブル太陽電池の電極面上にはE
VA(エチレン酢酸ビニル共重合体)或いはETFE
(エチレン四フッ化エチレン共重合体)等から成る樹脂
膜が真空密着状態に被覆されている。このため、当該フ
レキシブル太陽電池を屋根上に設置するときには、設置
業者が前記樹脂膜をカッター等で所定形状に切断してこ
れをくり抜くことで電極の一部を露出させ、この露出し
た部分にて電気配線をするという作業が必要である。し
かしながら、カッター等で樹脂膜を切断する際に電極を
傷つけるおそれがある。そこで、前記樹脂膜を簡単に切
断してくり抜くために、図5の示すように、円筒形状の
切断刃50を用いることを考えた。この切断刃50を加
熱して樹脂膜に押し当てたところ、樹脂膜の切断を比較
的容易に行うことができた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
円筒形状の切断刃50を樹脂膜に押し当てて引き上げる
という一連の操作において、切断された樹脂膜を電極面
から剥ぎ取ること、即ちくり抜き処理が行えないという
問題に直面した。
【0004】この発明は、上記の事情に鑑み、露出させ
たい部分を覆っている被切断物を所定形状に切断し且つ
この切断した部分をくり抜くことができる切断くり抜き
装置およびこれに用いる切断くり抜き刃を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の切断くり抜き
刃は、上記の課題を解決するために、筒形状の本体部の
一端側に先鋭の切断部を有し、且つ被切断物のくり抜か
れるべき部分に係合する係合手段を有していることを特
徴とする。かかる構成であれば、露出させたい部分を覆
っている被切断物を前記切断部によって所定形状に切断
することができ、且つこの切断した部分は、前記係合手
段に係合されるため、当該切断くり抜き刃を引き上げる
ときにこれと共に引き上げられて剥がされるので、くり
抜きが行われることになる。
【0006】前記切断部が前記係合手段として機能する
ように構成されていてもよい。或いは、前記係合手段は
筒形状の本体部内に設けられた先鋭部材から成り、且つ
この先鋭部材は、その先端が前記切断部の先端と面一又
は先端より筒内側に位置させた状態で固定されていても
よい。これら両構成において、切断部が前記係合手段と
して機能する構成では、切断部を加熱して用いると切断
部近傍の被切断物が溶融するため、係合が確実に行われ
ない可能性や、押し当てる力が強すぎた場合に切断部で
被切断物の下層部分を切断してしまうおそれがある反
面、部品点数を少なくできるという利点がある。一方、
係合手段が本体部内に設けた先鋭部材から成る構造で
は、部品点数は増えることになるが、係合手段が係合す
る部分の被切断物は溶融しないので係合が確実に行える
ことになり、また、押し当てる力が強すぎた場合でも係
合手段がストッパとして機能するため、被切断物の下層
部分の切断という事態を低減できるという利点がある。
【0007】また、前記係合手段は筒形状の本体部内に
設けられた移動先鋭部材から成り、且つこの移動先鋭部
材は、その先端を前記切断部の先端と面一又は先端より
筒内側に位置させる第1の位置からその先端を前記切断
部の先端より筒外側に位置させる第2の位置の範囲で摺
動自在に設けられていてもよい。この構成であれば、移
動先鋭部材を第2の位置に移動させることで、被切断物
の切断された部分を切断部から離脱させて取り出すこと
が可能となる。
【0008】また、筒形状の本体部内にくり抜き物押出
部材を備えており、且つこのくり抜き物押出部材は、そ
の先端を前記切断部の先端より筒内側に位置させる第1
の位置からその先端を前記切断部の先端より筒外側に位
置させる第2の位置の範囲で摺動自在に設けられていて
もよい。かかる構成も、くり抜き物押出部材を第2の位
置に移動させることによって切断された部分を切断部か
ら離脱させて取り出すことが可能となる。
【0009】また、前記先鋭部材または前記移動先鋭部
材のいずれかと前記本体部との間には断熱層が形成され
ていることが望ましい。これによれば、切断部の熱が先
鋭部材または移動先鋭部材に伝導し、先鋭部材または移
動先鋭部材で被切断物を溶融してしまうという事態を抑
制でき、使用可能時間を長引かせることができる。
【0010】また、この発明の切断くり抜き装置は、上
記の移動先鋭部材またはくり抜き物押出部材を備える切
断くり抜き刃を用いる切断くり抜き装置であって、電力
供給を受けて発熱する発熱部と、この発熱部から幾分遠
ざかった位置に設けられた握り部と、前記発熱部の熱が
切断くり抜き刃に与えられるようにこれを支持する刃装
着部と、前記移動先鋭部材またはくり抜き物押出部材に
連結され、これを移動させるべく可動に設けられた連結
部材と、前記握り部に設けられ、人の操作力で移動して
前記連結部材を移動させる操作部と、を備えたことを特
徴とする。かかる構成であれば、手元操作で前記移動先
鋭部材またはくり抜き物押出部材を摺動させることがで
きる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
に基づいて説明する。なお、この実施の形態では、フレ
キシブル太陽電池の電極面に真空密着状態で被覆されて
いる樹脂膜(EVA,ETFE)をくり抜くのに特に適
した構造を示している。
【0012】図1(a)は、この発明の切断くり抜き刃
1を示した断面図である。この切断くり抜き刃1は、円
筒形状の本体部1aを有する。この本体部1aの一端側
には先鋭の切断部1bが形成されている。そして、この
切断部1bが被切断物のくり抜かれるべき部分に係合す
る係合手段として機能するようになっている。具体的に
は、切断部1bの外周側の径が切断部1bの先端側に向
かうにつれて小径とされるテーパ部が形成されており、
この切断くり抜き刃1が図示しない樹脂膜を切断すると
きに、前記テーパ部は樹脂膜によって筒中心方向に力を
受けることになる。このため、切断された円形状の樹脂
膜の周面に筒中心方向の力が加わり、この力が切断樹脂
膜に対する係合力となって、切断樹脂膜と電極面との真
空密着状態が解除され、当該切断くり抜き刃1を引き上
げた際に上記の切断樹脂膜が電極面から比較的容易に剥
がされることになる。
【0013】図1(b)は、この発明の切断くり抜き刃
2を示した断面図である。この切断くり抜き刃2は、円
筒形状の本体部2aを有する。この本体部2aの一端側
には先鋭の切断部2bが形成されている。そして、この
切断部2bが被切断物のくり抜かれるべき部分に係合す
る係合手段として機能するようになっている。即ち、図
1(a)の構造と同様、切断部2bの外周側の径が切断
部2bの先端側に向かうにつれて小径とされるテーパ部
が形成されており、このテーパ部を有する切断部2bが
係合手段として機能する。なお、この切断くり抜き刃2
は、本体部2aの内周側径が切断部2bの先端側に向か
うにつれて大径とされるテーパ部を備えている点で図1
(a)の構成と異なっている。
【0014】図1(c)は、この発明の切断くり抜き刃
3を示した断面図である。この切断くり抜き刃3は、円
筒形状の本体部3aを有する。この本体部3aの一端側
には先鋭の切断部3bが形成されている。そして、この
切断部3bが被切断物のくり抜かれるべき部分に係合す
る係合手段として機能するようになっている。即ち、切
断部3bの最先端には、切断部3bの内周側の径が切断
部3bの先端側に向かうにつれて小径とされるテーパ部
が形成されている。このテーパ部は切断された円形状の
樹脂膜をすくい上げるように働き、係合手段としての機
能を発揮する。
【0015】図2(a)は、この発明の切断くり抜き刃
4を示した断面図である。この切断くり抜き刃4は、円
筒形状の本体部4aを有する。この本体部4aの一端側
には先鋭の切断部4bが形成されている。そして、本体
部4aとは別個に当該本体部4aの内部に設けられた先
鋭部材4cによって樹脂膜のくり抜かれるべき部分に係
合する係合手段が構成されている。この先鋭部材4c
は、その先端が前記切断部4bの先端と面一又は先端よ
り筒内側(筒内側とする場合の先端入り込み量は、切断
する樹脂膜の厚みよりも少なくされる)に位置させた状
態で断熱部材4dを介して本体部4aに固定されてい
る。なお、前記の先鋭部材4cは、多数の先鋭の針金状
のものを円筒状の前記断熱部材4d内に圧入して成るも
のである。
【0016】図2(b)は、この発明の切断くり抜き刃
5を示した断面図である。この切断くり抜き刃5は、円
筒形状の本体部5aを有する。この本体部5aの一端側
には先鋭の切断部5bが形成されている。そして、本体
部5aとは別個に当該本体部5aの内部に設けられた先
鋭部材5cによって樹脂膜のくり抜かれるべき部分に係
合する係合手段が構成されている。この先鋭部材5c
は、その先端が前記切断部5bの先端と面一又は先端よ
り筒内側(筒内側とする場合の先端入り込み量は、切断
する樹脂膜の厚みよりも少なくされる)に位置させた状
態で断熱部材5dを介して本体部5aに固定されてい
る。なお、この例では、断熱部材5dの長さは先鋭部材
5cの長さよりも短く、先鋭部材5cと本体部5bとの
間には空隙による断熱領域が形成されている。
【0017】上記構成の切断くり抜き刃4,5であれ
ば、前記先鋭部材4c,5cの先端が樹脂膜のくり抜か
れるべき部分に突き刺さるのでこれと係合することにな
る。これにより、当該切断くり抜き刃4,5を引き上げ
た際に切断された円形状の樹脂膜が電極面から剥がされ
ることになる。
【0018】ここで、樹脂膜の切断は切断くり抜き刃に
熱を加えた状態で行われるのであるが、前述した図1
(a)(b)(c)の構成にあっては、その係合手段は
切断部に形成されており、この切断部の周囲の樹脂膜は
前記熱で溶融した状態となるため、前記係合手段の作用
が得られ難いという欠点、及び、押し当てる力が強すぎ
た場合に切断部で電極面を切断してしまうという欠点が
ある。これに対し、図2(a)(b)の構成であれば、
係合手段である先鋭部材4c,5cは樹脂膜の溶融して
いない部分に突き刺さるので、確実に係合作用を得るこ
とができ、また、押し当てる力が強すぎた場合でも先鋭
部材4c,5cがストッパとして機能するため、電極面
の切断という事態を低減できるという利点がある。な
お、先鋭部材4c,5cも徐々に加熱されていき、使用
時間が長くなると先鋭部材4c,5c自体が樹脂膜を溶
融させてしまう可能性があるが、前述のごとく断熱部材
4d,5dや空隙断熱部などの断熱層を設けておくこと
で、使用可能時間を長引かせることが可能になる。
【0019】図3(a)は、この発明の切断くり抜き刃
6を示した断面図である。この切断くり抜き刃6は、円
筒形状の本体部6aを有する。この本体部6aの一端側
には先鋭の切断部6bが形成されている。そして、本体
部6aとは別個に当該本体部6aの内部に設けられた移
動先鋭部材6cによって樹脂膜のくり抜かれるべき部分
に係合する係合手段が構成されている。この移動先鋭部
材6cの最大径部分は本体部6aの内径と同程度として
ある。そして、この移動先鋭部材6cは、その先端を前
記切断部6bの先端と面一又は先端より筒内側(筒内側
とする場合の先端入り込み量は、切断する樹脂膜の厚み
よりも少なくされる)に位置させる第1の位置からその
最大径部分を前記切断部6bの先端より筒外側に位置さ
せる第2の位置の範囲で摺動自在に設けられている。具
体的には、前記本体部6aには前記の範囲に対応した長
穴6dが形成されており、この長穴6dを介してピン6
eが前記移動先鋭部材6cに圧入等によって固着されて
いる。前記ピン6eの移動が前記長穴6dの範囲に規制
されることによって、前記移動先鋭部材6cの前記第1
の位置から第2の位置の範囲の摺動が実現される。
【0020】上記構成の切断くり抜き刃6であれば、前
記移動先鋭部材6cの先端が樹脂膜のくり抜かれるべき
部分に突き刺さるのでこれと係合することになる。これ
により、当該切断くり抜き刃6を引き上げた際に切断さ
れた円形状の樹脂膜が電極面から剥がされることにな
る。
【0021】更に、このように被切断物が剥がされた
後、前記ピン6eを操作して移動先鋭部材6cを第2の
位置に移動させることにより、切断された円形状の樹脂
膜を切断部6bから離脱させることができ、切断された
円形状の樹脂膜の取出処理が極めて容易になる。また、
移動先鋭部材6cにおける最大径部分は切断部6bの内
径と同等であるため、移動先鋭部材6cを第2の位置に
移動させたときに、樹脂の細かなカスが移動先鋭部材6
cの最大径部分によって切断部6bから取り除かれる利
点がある。なお、移動先鋭部材6cの先端を図の点線で
示すような形状とすることにより、樹脂の細かなカスが
移動先鋭部材6cの外面と本体部6aの内面との間に噛
み込むのを低減できる。また、上記のピン6eは、移動
先鋭部材6cの熱を外気側へと放熱するように働くの
で、移動先鋭部材6cの温度上昇の抑制効果がある。こ
の放熱を更に積極的に行うべく、前記ピン6eにその表
面積を大きくする加工を施したり、或いは表面積の大き
な部材をピン6eに取り付けるようにしてもよいもので
ある。
【0022】なお、上記図3(a)の構造においては断
熱層を設けなかったが、本体部6a内に円筒状の断熱部
材を設け、この断熱部材内で前記移動先鋭部材6cを摺
動させるようにしてもよいものである。また、このよう
に断熱部材を設ける場合でも、移動先鋭部材6cにおけ
る先端側の最大径部分を切断部6bの内径と同等にして
おくことで、樹脂の細かなカスを切断部6bから取り除
くことができる。
【0023】図3(b)は、この発明の切断くり抜き刃
7を示した断面図である。この切断くり抜き刃7は、円
筒形状の本体部7aを有する。この本体部7aの一端側
には先鋭の切断部7bが形成されている。そして、本体
部7aの内部に断熱部材7cを介して固定状態に円筒状
係合手段7dを設けてある。この円筒状係合手段7dに
は、切断部7b側に突出する先鋭部7eが形成されてい
る。そして、この先鋭部7eには係合を確実に行うため
の返し部が形成されている。この先鋭部7eの先端は、
前記切断部7bの先端と面一又は先端より筒内側(筒内
側とする場合の先端入り込み量は、切断する樹脂膜の厚
みよりも少なくされる)に位置している。円筒状係合手
段7d内には、くり抜き物押出部材7fが摺動自在に設
けられている。このくり抜き物押出部材7fは、その先
端を前記切断部7bの先端より筒内側に位置させる第1
の位置からその先端を前記切断部7bの先端より筒外側
に位置させる第2の位置の範囲で摺動自在に設けられて
いる。具体的には、前記円筒状係合手段7d、断熱部材
7c、及び本体部7aには前記の範囲に対応した長穴7
gが形成されており、この長穴7gを介してピン7hが
前記くり抜き物押出部材7fに圧入等によって固着され
ている。前記ピン7hの移動が前記長穴7gの範囲に規
制されることによって、前記被切断物押出部材7fの前
記第1の位置から第2の位置の範囲の摺動が実現され
る。
【0024】上記構成の切断くり抜き刃7であれば、前
記円筒状係合手段7dの先端の先鋭部7eが樹脂膜のく
り抜かれるべき部分に突き刺さるのでこれと係合するこ
とになる。これにより、当該切断くり抜き刃7を引き上
げた際に切断された円形状の樹脂膜が電極面から剥がさ
れることになる。更に、このように円形状の樹脂膜が剥
がされた後、前記ピン7hを操作してくり抜き物押出部
材7fを第2の位置に移動させることにより、くり抜か
れた円形状の樹脂膜が先鋭部7e及び切断部7bから離
脱されることになり、その取出処理が極めて容易にな
る。
【0025】図4は、この発明の切断くり抜き装置11
を示した断面図である。この装置では前述の図3(a)
に示した切断くり抜き刃6を用いている。この切断くり
抜き装置11は、図示しない交流電源部からの電力供給
を受けて発熱する発熱部12と、この発熱部12に与え
る電力を制御するとともにスイッチ機能も備えた電力制
御部13と、前記発熱部12から幾分遠ざかった位置に
設けられ、前記電力制御部13を内蔵している握り部1
4と、前記発熱部12の熱が切断くり抜き刃6に与えら
れるようにこれを着脱自在に支持する刃装着部15と、
前記移動先鋭部材6c(切断くり抜き刃7を用いる場合
には、被切断物押出部材7f)に圧入されたピン6eに
連結され、当該移動先鋭部材6cを移動させるべく可動
に設けられた連結部材16と、前記握り部14に設けら
れ、人の操作力で移動して前記連結部材16を移動させ
る操作部17と、この操作部17を図の上方向に付勢す
るばね18と、を備えている。
【0026】上記切断くり抜き装置11を用いて例えば
フレキシブル太陽電池の電極を覆っている樹脂膜(EV
A,ETFE)をくり抜くときの一連の操作を以下に説
明する。上記のフレキシブル太陽電池を、そのくり抜か
れる側が上面となるようにして例えばホットプレート上
に載せ置く。ホットプレートの温度は例えば60℃程度
に設定しておく。切断くり抜き装置11においては、前
記電力制御部13による前記発熱部12への電力供給の
調整にて、切断くり抜き刃6の切断部6bの温度が13
0℃程度となるようにする。そして、前記握り部14を
持ち、露出させたい部分の電極上に位置している樹脂膜
部分に前記切断部6bを押し当てる。樹脂膜が切断され
たら切断くり抜き装置11を引き上げる。切断くり抜き
刃6の切断部6bには、被切断物(くり抜かれた部分)
が嵌まり込んでいる。前記握り部14に設けられている
操作部17を押し下げると、連結部材16が下方に移動
し、これに連結されている移動先鋭部材6cが下方に移
動する。この移動により、切断部6bに嵌まり込んでい
る被切断物が取り出されるとともに、細かなカスも排出
される。前記操作部17から手を離すと、前記ばね18
の付勢にて移動先鋭部材6cは第1の位置に移動するこ
とになる。
【0027】なお、例えば握り部14に一端側が固着さ
れ、他端側が切断部6bより外側で当該切断部6bの先
端より幾分上側の位置に至るストッパ部材を設けておく
ことにより、切断くり抜き装置11をフレキシブル太陽
電池に押し当てる力が強すぎた場合でも上記ストッパ部
材の働きで電極面の切断という事態を防止することがで
きる。そして、このストッパ部材は切断くり抜き刃に固
着されるのではなく、切断くり抜き装置11の本体側か
ら延設されるものであるために加熱され難く、このスト
ッパ部材が触れた部分の樹脂が溶融するといったことも
なくなる。このようなストッパ部材を設けた切断くり抜
き装置は、図1(a)乃至(c)のような構造の切断く
り抜き刃を用いる場合に特に好適である。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、被切断物を所定形状に切断し且つこの切断した部分
をくり抜くことができる。また、切断部が前記係合手段
として機能する構成では、被切断物が樹脂膜ででる場
合、切断部近傍の樹脂が溶融するために係合が確実に行
われない可能性がある反面、部品点数を少なくできると
いう利点がある。一方、係合手段として機能する先鋭部
材を本体部内に設けた構造では、部品点数は増えること
になるが、先鋭部材が係合する部分の樹脂は溶融しない
ので係合が確実に行えるという利点がある。
【0029】また、係合手段として機能する移動先鋭部
材を本体部内に設けた構成、及び本体部内にくり抜き物
押出部材を設けた構成であれば、切断した部分を切断部
から離脱させて取り出すことが容易になる。
【0030】また、断熱層が形成された構成であれば、
被切断物が樹脂膜である場合に、先鋭部材または移動先
鋭部材の熱で樹脂を溶融してしまうという事態を抑制で
き、使用可能時間を長引かせることができる。
【0031】また、この発明の切断くり抜き装置であれ
ば、手元操作で前記移動先鋭部材またはくり抜き物押出
部材を摺動させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】同図(a)乃至同図(b)はそれぞれこの発明
の切断くり抜き刃の一例を示した断面図である。
【図2】同図(a)及び同図(b)はそれぞれ本体部と
は別個に係合手段を備えたこの発明の切断くり抜き刃の
一例を示した断面図である。
【図3】同図(a)及び同図(b)はそれぞれ本体部内
に摺動する部材を備えたこの発明の切断くり抜き刃の一
例を示した断面図である。
【図4】この発明の切断くり抜き装置の一例を示した断
面図である。
【図5】樹脂膜の切断は可能だがくり抜きが困難である
切断くり抜き刃を示した断面図である。
【符号の説明】 1,2,3,4,5,6,7 切断くり抜き刃 1a,2a,3a,4a,5a 6a,7a 本体部 1b,2b,3b,4b,5b 6b,7b 切断部 4c,5c 先鋭部材 6c 移動先鋭部材 7d 円筒状係合手段 11 切断くり抜き装置 12 発熱部 13 電力制御部 14 握り部 16 連結部材 17 操作部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒形状の本体部の一端側に先鋭の切断部
    を有し、且つ被切断物のくり抜かれるべき部分に係合す
    る係合手段を有していることを特徴とする切断くり抜き
    刃。
  2. 【請求項2】 前記切断部が前記係合手段として機能す
    るように構成されていることを特徴とする請求項1に記
    載の切断くり抜き刃。
  3. 【請求項3】 前記係合手段は筒形状の本体部内に設け
    られた先鋭部材から成り、且つこの先鋭部材は、その先
    端が前記切断部の先端と面一又は先端より筒内側に位置
    させた状態で固定されていることを特徴とする請求項1
    に記載の切断くり抜き刃。
  4. 【請求項4】 前記係合手段は筒形状の本体部内に設け
    られた移動先鋭部材から成り、且つこの移動先鋭部材
    は、その先端を前記切断部の先端と面一又は先端より筒
    内側に位置させる第1の位置からその先端を前記切断部
    の先端より筒外側に位置させる第2の位置の範囲で摺動
    自在に設けられていることを特徴とする請求項1に記載
    の切断くり抜き刃。
  5. 【請求項5】 筒形状の本体部内にくり抜き物押出部材
    を備えており、且つこのくり抜き物押出部材は、その先
    端を前記切断部の先端より筒内側に位置させる第1の位
    置からその先端を前記切断部の先端より筒外側に位置さ
    せる第2の位置の範囲で摺動自在に設けられていること
    を特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の
    切断くり抜き刃。
  6. 【請求項6】 前記先鋭部材または前記移動先鋭部材の
    いずれかと前記本体部との間には断熱層が形成されてい
    ることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の切断
    くり抜き刃。
  7. 【請求項7】 請求項4又は請求項5に記載の切断くり
    抜き刃を用いる切断くり抜き装置であって、電力供給を
    受けて発熱する発熱部と、この発熱部から幾分遠ざかっ
    た位置に設けられた握り部と、前記発熱部の熱が切断く
    り抜き刃に与えられるようにこれを支持する刃装着部
    と、前記移動先鋭部材またはくり抜き物押出部材に連結
    され、これを移動させるべく可動に設けられた連結部材
    と、前記握り部に設けられ、人の操作力で移動して前記
    連結部材を移動させる操作部と、を備えたことを特徴と
    する切断くり抜き装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102101307A (zh) * 2010-12-30 2011-06-22 宁德新能源科技有限公司 一种用于锂电池极耳成形的组合刀模
JP5528614B1 (ja) * 2013-08-30 2014-06-25 トタニ技研工業株式会社 プラスチックフィルム打ち抜き装置
KR20160039812A (ko) * 2014-10-02 2016-04-12 주식회사 레고리스 홀 가공장치 및 이를 이용한 홀 가공방법
CN113681615A (zh) * 2021-09-01 2021-11-23 深圳市振富源五金电子有限公司 一种具有废边分切功能的膜切机构

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