JPH1115165A - 銀をベースにした平版印刷版を確実にする方法 - Google Patents

銀をベースにした平版印刷版を確実にする方法

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JPH1115165A
JPH1115165A JP17206598A JP17206598A JPH1115165A JP H1115165 A JPH1115165 A JP H1115165A JP 17206598 A JP17206598 A JP 17206598A JP 17206598 A JP17206598 A JP 17206598A JP H1115165 A JPH1115165 A JP H1115165A
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Lode Deprez
ロデ・デプレズ
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F3/00Colour separation; Correction of tonal value
    • G03F3/10Checking the colour or tonal value of separation negatives or positives
    • G03F3/101Colour or tonal value checking by non-photographic means or by means other than using non-impact printing methods or duplicating or marking methods covered by B41M5/00
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/004Photosensitive materials
    • G03F7/06Silver salts
    • G03F7/07Silver salts used for diffusion transfer

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インキ−受容性銀像が印刷領域で形成される
ような製版法により得られる平版印刷版の印刷品質を確
実にする方法および平版印刷版の印刷品質を確実にする
ための上記の色参照系を得るための方法を提供するこ
と。 【解決手段】 印刷領域でインキ−受容性銀像が形成さ
れるような製版法により得られる平版印刷版の印刷品質
を確実にする方法であって、該方法が該版の銀像の色を
銀をベースにした平版印刷版の印刷品質に関する情報を
与える色参照系に含有される複数の参照色に適合させる
段階を含んでなることを特徴とする方法を開示する。色
参照系が製版法の1つもしくは複数のパラメーターに関
する情報を与え、該1つもしくは複数のパラメーターを
調整して該方法により得られる版の品質を改良すること
もできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】本発明は銀像の色を色参照系に適合させ
ることにより銀をベースにした平版印刷版の品質を確実
にする(verifying)方法に関する。
【0002】
【発明の背景】好適な平版製版方法は、露光マスクとし
てのフィルム中間体を使用する代わりに版前駆体の直接
露光を可能にするいわゆる版直接系(direct-to-plate s
ystems)を使用する。拡散転写反転(DTR)法により
操作される材料が非常に好ましい版直接系であり、その
理由はそれらの高速で且つポジ−作用性像形成法が大貼
りコピーからの直接的な映写カメラにより並びに最近グ
ラフィックアーツ用途で使用されている多くの市販のレ
ーザー像セッターにより非常に確実な露光を与えるから
である。
【0003】DTR法の原理は、例えば米国特許第2,
352,014号並びに Andre Rottand Edith Weyde に
よる書籍 "Photographic Silver Halide Diffusion Pro
cesses"-The Focal Press-London and New York,(1972)
に記載されている。情報通りに露光された写真ハロゲ
ン化銀材料のDTR処理により、材料の感光性乳剤層中
に存在する現像されていないハロゲン化銀をいわゆるハ
ロゲン化銀溶媒を用いて可溶性の銀錯体化合物に転換さ
せ、それが受像要素中に拡散しそしてその中で現像主薬
を用いて、一般的には物理的現像核の存在下で、還元さ
れて、写真材料の露光された部分で得られる黒色の銀像
に関して反転された像密度値を有する銀像(DTR像)
を生成する。好適な態様では、該受像要素は感光層と同
じ材料中に存在し、それによりいわゆるモノ−シートD
TR材料を形成するが、2−シート態様も当該技術分野
で既知である。
【0004】処理前に、典型的なDTR平版印刷版前駆
体は水−受容性であり且つインキにより非−湿潤性であ
る親水性表面により特徴づけられる。処理後に、未露光
領域において受像層中で形成される銀粒子は疎水性(親
油性)でありそしてそれらのインキ−受容性は1種もし
くは複数の処理液中に存在する疎水化剤によりさらに増
強され、版の印刷領域においてインキ−受容性銀像を形
成する。
【0005】処理後に得られる平版印刷版の印刷品質
は、複数のパラメーター、例えば、印刷版前駆体および
処理液の製造方法、該前駆体および液の貯蔵条件、処理
パラメーター、例えば温度、蒸発、酸化または不適切な
補充による処理液の枯渇、処理装置の整備などにより影
響を受けるかもしれない。平版印刷版が得られると、そ
の印刷品質をさらに調整することはできずそして別の版
を製造することによってのみ劣悪な品質が矯正される。
印刷作業を開始する前に版の印刷品質を確実にする方法
があることは有利であろう。さらに好適な方法はまた製
版法の適切な調整を有効で且つ簡便な方法で指示するこ
とにより不適切な品質の原因に関する情報を与えるはず
である。
【0006】
【発明の要旨】従って、本発明の第一の目的は、インキ
−受容性銀像が印刷領域で形成されるような製版法によ
り得られる平版印刷版の印刷品質を確実にする方法を提
供することである。この目的は、該版の銀像の色を参照
色を有する銀をベースにした平版印刷版の印刷品質に関
する情報を与える色参照系(colour reference syste
m)に含有される複数の参照色に適合させる段階を含ん
でなる方法により実現される。
【0007】上記の方法は、銀をベースにした印刷版の
印刷品質が印刷領域における銀像の色と相互関連すると
いう発明者の驚ろくべき研究結果を基にした簡便で且つ
見事な解決法である。好適な態様では、色参照系は該製
版法により得られる版の印刷品質を最適化するために調
節する必要がある製版法の1つもしくは複数のパラメー
ターに関する情報も提供する。
【0008】本発明の別の目的は、平版印刷版の印刷品
質を確実にするための上記の色参照系を得るための方法
を提供することである。この目的は、複数の参照版の銀
像の色を装置−非依存性の色データにより定量化する段
階を含んでなる方法により実現される。好適な態様で
は、色参照系は色出力装置により参照色を再現し、その
装置の色出力信号値は該装置−非依存性の色データを再
現色が参照色に正確に適合するような方法で変換するこ
とにより得られる。
【0009】本発明の別の目的および利点は以下の記述
から明らかになるであろう。
【0010】本発明の好適な態様は好適な態様の項に開
示されている。
【0011】
【発明の詳細な記述】ここで使用されている「銀をベー
スにした平版印刷版」という記述は、インキ−受容性銀
像が印刷領域で形成される製版法により得られる印刷版
を意味する。上記のように、本発明に従う非常に好適な
製版法は銀塩拡散転写反転(DTR)法であり、それは
典型的にはDTR像形成要素、すなわちいわゆる印刷版
前駆体、を像通りに露光し、そして次に該露光された要
素を1種もしくは複数の処理液で処理する段階を含んで
なる。
【0012】DTR像を写真ハロゲン化銀乳剤材料に関
して別個の要素(いわゆる2−シートDTR要素)の受
像層中でまたは少なくとも1つの写真ハロゲン化銀乳剤
層並びにそれと水−透過性関係にある受像層を含有する
モノ−シート要素とも称するいわゆる単一支持体要素の
受像層中で形成することができる。DTR法によるオフ
セット印刷版の製造に好適なものは後者のモノ−シート
タイプである。
【0013】本発明により特許が請求されている方法で
取り扱う前に、モノ−シートDTRオフセット印刷版前
駆体として使用できる像形成要素の2つの好適な態様を
以下に記載する。米国特許第4,722,535号および
英国特許第1,241,661号に開示されている第一の
タイプによると、支持体並びにその上にコーテイングさ
れた記載の順序でハロゲン化銀粒剤層および該乳剤層と
水透過性関係にある物理的現像核を含有する受像層を含
んでなる像形成要素が提供される。互いに水透過的に接
触している層は、互いに隣接するかまたは互いに1つも
しくは複数の水透過性層によってのみ離されている親水
性層である。水透過性層の性質は、それが水または水溶
液中に含有されている化合物、例えば現像主薬もしくは
錯体銀イオンの拡散を実質的に抑制または制限しないよ
うなものである。
【0014】該像形成要素中での使用に適する支持体は
不透明であってもまたは透明であってもよく、例えば紙
支持体または樹脂支持体であることができる。紙支持体
が使用される時には、一面または両面がアルファ−オレ
フィン重合体、例えば場合により抗−ハレーション染料
または顔料を含有していてもよいポリエチレン層でコー
テイングされているものが好ましい。有機樹脂支持体、
例えば硝酸セルロースフィルム、酢酸セルロースフィル
ム、ポリ(ビニルアセタール)フィルム、ポリスチレンフ
ィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリカ
ーボネートフィルム、ポリ塩化ビニルフィルムまたはポ
リ−アルファ−オレフィンフィルム、例えばポリエチレ
ンもしくはポリプロピレンフィルム、を使用することも
できる。そのような有機樹脂フィルムの厚さは好適には
0.07〜0.35mmの間である。これらの有機樹脂支
持体は好適には、例えばシリカまたは二酸化チタンの如
き水不溶性粒子を含有できる親水性接着層でコーテイン
グされている。金属支持体、例えばアルミニウムを本発
明に従い使用することもできる。
【0015】写真ハロゲン化銀乳剤は、例えば P. Glaf
kides により "Chimie et PhysiquePhotographique", P
aul Montel, Paris (1967) に、G.F. Duffin により "P
hotographic Emulsion Chemistry", The Focal Press),
London (1966) に、そしてV.L. Zelikman により "Mak
ing and Coating Photographic Emulsion", The Focal
Press, London (1966) に記載されているような種々の
方法に従い可溶性銀塩および可溶性ハロゲン化物から製
造できる。乳剤は好ましくは本質的にまたは全部が塩化
銀からなるが、臭化銀部分が0.1モル%〜40モル%
の範囲で存在していてもよい。臭化銀の部分が5%もし
くはそれ以上である時には、乳剤は好適には実質的に全
ての臭化物が芯の中に集中している意味で当技術の専門
家に既知である芯/殻タイプに属する。この芯は好適に
は沈澱したハロゲン化銀の合計の10〜40%を含有
し、殻は好適には沈澱したハロゲン化銀の60〜90%
を含有する。ハロゲン化銀粒子の平均直径は0.10〜
0.70μm、好適には0.25〜0.45μmの範囲で
ある。好適には沈澱段階中にイリジウムおよび/もしく
はロジウム含有化合物または両者の混合物が加えられ
る。これらの加えられる化合物の濃度範囲は1モルのA
gNO3当たり10-8〜10-3モルの、好適には1モル
のAgNO3当たり0.5×10-7〜10-5モルの間の範
囲である。
【0016】ハロゲン化銀乳剤は、例えば P. Glafkide
s により "Chimie et Physique Photographique" に、
G.F. Duffinにより "Photographic Emulsion Chemistr
y", The Focal Press) に、V.L. Zelikmanにより "Maki
ng and Coating PhotographicEmulsion" に、そして H.
Frieser により編集されそして Akademische Verlagsg
esellschaft (1968) により発行された "Die Grundlage
n der Photographischen Prozesse mit Silberhalogeni
den" に記載されているような工程に従い化学増感する
ことができる。該文献に記載されているように、化学増
感は少量の硫黄、セレンまたはテルル含有化合物、例え
ばチオ硫酸塩、チオシアン酸塩、チオウレア、セレノ硫
酸塩、セレノシアン酸塩、セレノウレア類、テルロ硫酸
塩、テルロシアン酸塩、亜硫酸塩、メルカプト化合物、
およびローダミン類、の存在下で熟成を行うことにより
実施することができる。好適な態様では、これらの化合
物を貴金属塩、好適には金錯塩、と一緒に適用するが、
米国特許第2,448,060号および英国特許第61
8,061号に記載されているような白金、パラジウム
およびイリジウムの如き塩を使用してもよい。硫黄およ
び/またはセレンおよび/またはテルル並びに金の添加
は連続的にまたは同時に行うことができる。後者の場合
には、チオ硫酸金、セレノ硫酸金またはテルロ硫酸金化
合物の添加を推奨できる。場合により、少量のRh、R
u、Pb、Cd、Hg、またはTlの化合物を加えるこ
とができる。還元剤、例えば英国特許第789,823
号に記載されている錫化合物、アミン類、ヒドラジン誘
導体、ホルムアミジン−スルフィン酸、およびシラン化
合物、を化学増感剤として加えてもよい。化学増感をフ
ェニドンおよび/またはその誘導体、ヒドロキノンの如
きジヒドロキシベンゼン、レソルシノール、カテコール
および/またはそれらの1種もしくはそれ以上の誘導
体、1種もしくはそれ以上の安定剤もしくはかぶり防止
剤、1種もしくはそれ以上の分光増感剤もしくは該成分
の組み合わせの存在下で行うこともできる。
【0017】DTR要素のハロゲン化銀乳剤はDTR要
素用に設計されている露光源の分光放射に応じて分光増
感させることができる。可視分光領域用に適する増感染
料にはメチン染料、例えば F.M.Hamer により "The Cya
nine Dyes and Related Compounds", 1964, John Wiley
& Sons に記載されているものが包含される。この目的
のために使用できる染料には、シアニン染料、メロシア
ニン染料、複合シアニン染料、複合メロシアニン染料、
同極性シアニン染料、ヘミシアニン染料、スチリル染料
およびヘミオキソノール染料が包含される。特に価値あ
る染料はシアニン染料、メロシアニン染料、複合メロシ
アニン染料に属するものである。一般的な光源、例えば
タングステン光の場合には、緑色増感染料が必要であ
る。アルゴンイオンレーザーによる露光の場合には、青
色増感染料が加えられる。赤色発光源、例えばLEDま
たはHe/Neレーザーによる露光の場合には、赤色増
感染料が使用される。半導体レーザーによる露光の場合
には、近赤外線用に適する特殊な分光増感染料が必要で
ある。適当な赤外線増感染料は、例えば米国特許第2,
095,854号、2,095,856号、2,955,9
39号、第3,482,978号、第3,552,974
号、第3,573,921号、第3,582,344号、第
3,623,881号および第3,695,888号に開示
されている。好適な青色増感染料、緑色増感染料、赤色
増感染料および赤外増感染料はEP−A 554,585
に記載されている。
【0018】赤色または近赤外線領域における感度を高
めるためには、いわゆる強色増感剤を赤色または近赤外
増感染料と組み合わせて使用できる。適切な強色増感剤
はResearch Disclosure, Vol. 289, May 1988, item 28
952 に記載されている。分光増感剤を写真乳剤に対して
水溶液、有機溶媒中溶液または分散液の形態で加えるこ
とができる。
【0019】ハロゲン化銀乳剤は一般的な安定剤を含有
できる。適する乳化安定剤は、アザインデン類、好適に
はテトラ−またはペンタ−アザインデン類、特にヒドロ
キシまたはアミノ基で置換されたものである。この種類
の化合物は BIRR により Z.Wiss. Photogr. Photophys.
Photochem., 47, 2-27 (1952) に記載されている。他
の適する安定剤は例えば複素環式メルカプト化合物であ
る。
【0020】ハロゲン化銀乳剤はpH調節成分を含有す
ることができる。好ましくは、コーテイングされた層の
安定性特性を改良するために乳剤層はゼラチンの等電点
以下のpH値においてコーテイングされる。例えばかぶ
り防止剤、現像促進剤、湿潤剤、およびゼラチン用の硬
膜剤の如き他の成分も存在できる。ハロゲン化銀乳剤層
は、拡散光を吸収し且つその結果として像の鮮鋭度を促
進させる光−遮蔽染料を含んでなることもできる。適す
る光−吸収染料は例えば米国特許第4,092,168
号、米国特許第4,311,787号およびドイツ特許第
2,453,217号に記載されている。
【0021】本発明に従う使用に適するハロゲン化銀乳
剤の組成、製造およびコーテイングに関するさらに詳細
な事項は例えば Product Licensing Index, Vol. 92, D
ecember 1971, publication 9232, p. 197-109 に見ら
れる。
【0022】受像層は親水性結合剤がなくてもよいが、
好適には本発明で使用されるような親水性の両性ブロッ
ク共重合体を含んでなる。該ブロック共重合体の他に、
受像層は他の親水性コロイド、例えばポリビニルアルコ
ールを該層の合計重量の約80重量%の量まで含有して
もよい。他の適する親水性重合体結合剤は例えば米国特
許第3,728,114号、第4,160,670号、第
4,606,985号、第4,510,228号、第4,7
43,525号、第4,879,193号、第5,153,
097号、第5,108,871号、第5,041,354
号に開示されている。EP−A−715,211および
751,429はDTR版の平版性質を改良するための
コロイド状クレーを含んでなる受像層を開示している。
【0023】受像層はさらに物理的現像核も含有する。
好適な物理的現像核は重金属の硫化物、例えばアンチモ
ン、ビスマス、カドミウム、コバルト、鉛、ニッケル、
パラジウム、白金、銀、および亜鉛の硫化物である。特
に適する現像核は硫化パラジウム核である。他の適する
現像核は重金属塩、例えばセレン化物、ポリセレン化
物、ポリ硫化物、メルカプタン類、およびハロゲン化錫
(II)である。重金属、好適には銀、金、白金、および
水銀はコロイド形態で使用することができる。EP−A
−546,598に開示されているように、物理的現像
核は好適には狭い寸法分布を有する。
【0024】支持体とハロゲン化銀乳剤層との間には好
適には抗−ハレーション物質、例えば像形成要素の像通
りの露光のために使用される光を吸収する光−吸収染
料、を含有するベース層が好適には付与される。代替物
として微細分割状カーボンブラックを抗−ハレーション
物質として使用することができる。他方では、感度を高
めるために、光反射顔料、例えば二酸化チタン、をベー
ス層に存在させることもできる。この層はさらに硬膜
剤、無光沢剤、例えばシリカ粒子、および湿潤剤を含有
することもできる。適する無光沢剤は好適には2〜10
μmのそしてより好適には2mm〜5μmの間の平均直
径を有する。無光沢剤は一般的には像形成要素中で0.
1g/m2〜2.5g/m2の合計量で使用される。これ
らの無光沢剤および/または光反射顔料の少なくとも一
部はハロゲン化銀乳剤層中におよび/またはカバー層中
に存在してもよい。別法として、光反射顔料が抗−ハレ
ーション層と感光性ハロゲン化銀乳剤層との間に付与さ
れる別個の層の中に存在してもよい。乳剤層のように、
ベース層は好適にはベース層中のゼラチンの等電点に近
いpH値でコーテイングされる。
【0025】この態様では、裏引き層は好適には支持体
の非感光側に供される。カーリング防止層として機能で
きるこの層は例えば無光沢剤、例えばシリカ粒子、潤滑
剤、帯電防止剤、光吸収性染料、不透明化剤、例えば酸
化チタン、並びに硬膜剤および湿潤剤のような一般的成
分を含有できる。裏引き層は単独層であってもまたは二
重層パックからなっていてもよい。
【0026】親水性層は一般的にはゼラチンを親水性コ
ロイド結合剤として含有する。種々の粘度を有する種々
のゼラチン類の混合物を使用して層のレオロジー性質を
調節することができる。乳剤層のように、他の親水性層
は好適にはゼラチンの等電点に近いpH値でコーテイン
グされる。ゼラチンの代わりにまたはそれと一緒に、1
種もしくはそれ以上の他の天然および/または合成親水
性コロイド、例えばアルブミン、カゼイン、ポリビニル
アルコール、アルギン酸またはその塩類、セルロース誘
導体、例えばカルボキシメチルセルロース、および改質
ゼラチン、例えばフタロイルゼラチンを使用してもよ
い。
【0027】像形成要素の親水性層は、特に使用される
結合剤がゼラチンである時には、適当な硬膜剤、例えば
ビニルスルホン型のもの、例えばメチレンビス(スルホ
ニルエチレン)、アルデヒド類、例えばホルムアルデヒ
ド、グリオキサル、およびグルタルアルデヒド、N−メ
チロール化合物、例えばジメチロールウレアおよびメチ
ロールジメチルヒダントイン、活性ハロゲン化合物、例
えば2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−s−トリアジ
ン、並びにムコハロゲン化酸、例えばムコ塩素酸および
ムコフェノキシ塩素酸を用いて硬膜化することができ
る。これらの硬膜剤は単独でまたは組み合わせて使用す
ることができる。硬膜剤は急速−反応性硬膜剤、例えば
米国特許第4,063,952号に記載されている型のカ
ルバモイルピリジニウム塩、を用いて硬膜化することも
できる。
【0028】好適には、使用される硬膜剤はアルデヒド
型のものである。硬膜剤は広い濃度範囲で使用すること
ができるが、好適には親水性コロイドの4%〜7%の量
で使用される。種々の量の硬膜剤を像形成要素の種々の
層の中で使用することができまたは1つの層の硬膜化を
別の層からの硬膜剤の拡散により調節してもよい。
【0029】この態様に従う像形成要素はさらに種々の
界面活性剤をハロゲン化銀乳剤層中にまたは少なくとも
1つの他の親水性コロイド層中に含んでなっていてもよ
い。適する界面活性剤の例は例えばEP545452に
記載されている。好適には過弗素化されたアルキル基を
含有する化合物が使用される。この態様の像形成要素は
さらに種々の他の添加剤、例えば像形成要素の寸法安定
性を改良する化合物、紫外線吸収剤、スペーシング剤お
よび可塑剤を含んでなっていてもよい。
【0030】像形成要素の寸法安定性を改良するために
適する添加剤は、例えば水溶性または難溶性の合成重合
体、例えばアルキル(メタ)アクリレート類、アルコキ
シ(メタ)アクリレート類、グリシジル(メタ)アクリ
レート類、(メタ)アクリルアミド類、ビニルエステル
類、アクリロニトリル類、オレフィン類、およびスチレ
ン類の重合体、または上記のものとアクリル酸類、メタ
クリル酸類、アルファ−ベータ−不飽和ジカルボン酸
類、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート類、スル
ホアルキル(メタ)アクリレート類、およびスチレンス
ルホン酸類との共重合体の分散液である。
【0031】像形成要素はその特定用途に応じてカメラ
露光または走査露光を使用する装置中で像通りに露光す
ることができる。感光性ハロゲン化銀乳剤を露光するた
めのカメラは市場で広く選択できる。水平、垂直および
暗室型のカメラ並びに接触露光装置がレプログラフィー
操作のいずれの特定種類にも適するように利用できる。
像形成要素は陰極線管およびレーザーレコーダーまたは
レーザー像セッターを用いて露光することもできる。使
用されるレーザー源は例えばHe/NeまたはAr気体
レーザーおよび600〜1500nmの波長範囲で発光
する赤色または赤外半導体レーザーである。
【0032】DTR像形成要素を現像するために使用さ
れる処理液はハロゲン化銀溶媒を含有するアルカリ性溶
液である。好適には、ハロゲン化銀溶媒は0.01重量
%〜10重量%の間の、そしてより好適には0.05重
量%〜8重量%の間の量で使用される。適するハロゲン
化銀溶媒は、例えば2−メルカプト安息香酸、環式イミ
ド類、オキサゾリドン類、チオシアン酸塩類およびチオ
硫酸塩類である。好適な本発明のハロゲン化銀溶媒はチ
オシアン酸塩類およびアルカノールアミン類である。好
適なアルカノールアミン類は、下記式:
【0033】
【化1】
【0034】[式中、XおよびX′は独立して水素、ヒ
ドロキシル基またはアミノ基を表し、lおよびmは0ま
たは1もしくはそれ以上の整数を表し、そしてnは1も
しくはそれ以上の整数を表す]に相当する第三級、第二
級または第一級型のものである。好適に使用されるアル
カノールアミン類は、例えばN−(2−アミノエチル)エ
タノールアミン、ジエタノールアミン、N−メチルエタ
ノールアミン、トリエタノールアミン、N−エチルジエ
タノールアミン、ジイソプロパノールアミン、エタノー
ルアミン、4−アミノブタノール、N,N−ジメチルエ
タノールアミン、3−アミノプロパノール、N,N−エ
チル−2,2′−イミノジエタノールなどまたはそれら
の混合物である。アルカノールアミン類は好適にはアル
カリ性処理液中に存在する。しかしながら、アルカノー
ルアミンの一部または全部が像生成要素の1つもしくは
それ以上の層の中に存在することもできる。
【0035】ハロゲン化銀溶媒の他の適当な型はチオエ
ーテル化合物である。好適に使用されるチオエーテル類
は下記の一般式: Z−(R1−S)t−R2−S−R3−Y [式中、ZおよびYはそれぞれ独立して水素、アルキル
基、アミノ基、アンモニウム基、ヒドロキシル、スルホ
基、カルボキシル、アミノカルボニルまたはアミノスル
ホニルを表し、R1、R2およびR3はそれぞれ独立して
アルキレンを表し、それは置換されていてもよく且つ場
合により酸素架橋を含有していてもよく、そしてtは0
〜10の整数を表す]に相当する。上記式に相当するチ
オエーテル化合物の例は例えば引用することにより本発
明の内容となる米国特許第4.960.683号及びEP
−A 547,662に開示されている。
【0036】さらに別の適するハロゲン化銀溶媒はメソ
−イオン性化合物である。好適なメソ−イオン性化合物
はトリアゾリウムチオレート類そしてより好適には1,
2,4−トリアゾリウム−3−チオレート類である。好
適にはメソ−イオン性化合物の少なくとも一部そしてよ
り好適には全てが像通りに露光された像形成要素を現像
するために使用されるアルカリ性処理液中に存在する。
好適にはアルカリ性処理液中のメソ−イオン性化合物の
量は0.1ミリモル/l〜25ミリモル/lの間そして
より好適には0.5ミリモル/l〜15ミリモル/lの
間そして最も好適には1ミリモル/l〜8ミリモル/l
の間である。しかしながら、メソ−イオン性化合物を像
形成要素の支持体上に含まれる1つもしくはそれ以上の
層の中に加えてもよい。メソ−イオン性化合物はその場
合には好適には像形成要素中に0.1〜10ミリモル/
2の間、より好適には0.1〜5ミリモル/m2の間、
そして最も好適には0.5〜1.5ミリモル/m2の間、
の合計量で含有される。さらなる詳細はEP−A−0,
554,585に記載されている。
【0037】アルカリ性処理液は好適には9〜14の
間、そしてより好適には10〜13の間のpHを有す
る。そのpHは有機もしくは無機アルカリ性物質または
それらの組み合わせにより設定できる。適当な無機アル
カリ性物質は例えば、水酸化、炭酸、燐酸カリウムまた
はナトリウムなどである。適当な有機アルカリ性物質は
例えばアルカノールアミン類である。後者の場合には、
アルカノールアミンがそのpHを供するかまたは維持す
るのを助け、そしてハロゲン化銀錯体生成剤として作用
する。
【0038】アルカリ性処理液は1種またはそれ以上の
現像主薬を含有することができる。この場合には、アル
カリ性処理液は現像主薬と称される。他の態様では、1
種またはそれ以上の現像主薬の一部または全部を像生成
要素の1つもしくはそれ以上の層の中に存在させること
もできる。現像主薬の全部が像生成要素中に含まれてい
る時には、アルカリ性処理液は活性化剤または活性化液
と称される。ハロゲン化銀現像主薬は好適にはp−ジヒ
ドロキシベンゼン型のもの、例えばヒドロキノン、メチ
ルヒドロキノンまたはクロロヒドロキノンであり、それ
らは好適には副現像薬と組み合わされており、該副現像
薬は1−フェニル−3−ピラゾリジノン−型現像薬およ
び/またはp−モノメチルアミノフェノールである。特
に有用な副現像薬は1−フェニル−3−ピラゾリジノン
類である。さらに好適には、特にそれらが像形成要素中
に加えられる時には、その水溶性が親水性置換基、例え
ばヒドロキシ、アミノ、カルボン酸基、スルホン酸基な
ど、により高められる1−フェニル−3−ピラゾリジノ
ン類である。1つもしくはそれ以上の親水性基で置換さ
れた1−フェニル−3−ピラゾリジノン類の例は例えば
1−フェニル−4,4−ジメチル−2−ヒドロキシ−3
−ピラゾリドン、1−(4−カルボキシフェニル)−4,
4−ジメチル−3−ピラゾリドンなどである。しかしな
がら、他の現像薬を使用することもできる。少なくとも
副現像薬は好適には像形成要素中に、好適には像形成要
素のハロゲン化銀乳剤層中に、AgNO3として表示し
て150mg/gより少ないハロゲン化銀の量で、好適
にはAgNO3として表示して100mg/gより少な
いハロゲン化銀の量で、加えられる。
【0039】像形成要素を現像するために使用されるア
ルカリ性処理液は受像層で得られる銀像の疎水性を改良
するための疎水化剤を含有していてもよい。疎水化剤
は、銀または銀イオンと反応することができ且つ疎水性
すなわち水中に不溶性または水中に微溶性である化合物
である。一般的には、これらの化合物はメルカプト基ま
たはチオレート基および1個もしくはそれ以上の疎水性
置換基、例えば炭素数が少なくとも3のアルキル基を含
有する。本発明に従う使用のための疎水化剤の例は、例
えば米国特許第3,776,728号および米国特許第
4,563,410号に記載されているものである。
【0040】疎水化剤は好適にはアルカリ性処理液中に
少なくとも0.1g/lの、より好適には少なくとも0.
2g/lの、そして最も好適には少なくとも0.3g/
lの量で含有される。疎水化剤の最大量は、疎水化剤の
型、ハロゲン化銀溶媒の型および量などにより決められ
る。典型的には、疎水化剤の濃度は好適には1.5g/
l以下、そしてより好適には1g/l以下である。
【0041】アルカリ性処理液は好適には抗−酸化活性
を有する防腐剤、例えば亜硫酸ナトリウムまたはカリウ
ムにより供給される亜硫酸イオン、も含有する。例え
ば、水溶液は亜硫酸ナトリウムを0.15〜1.0モル/
lの量で含んでなる。アルカリ性処理液はさらに濃稠化
剤、例えばヒドロキシセルロースおよびカルボキシメチ
ルセルロース、かぶり抑制剤、例えば臭化カリウム、ヨ
ウ化カリウムおよび印刷耐性を改良することが知られる
ベンゾトリアゾール、カルシウム−捕獲化合物、抗−ス
ラッジ剤、および潜在硬膜剤を含む硬膜剤を含有してい
てもよい。像形成要素の表面上にアルカリ性処理液を確
実に均等に広げるために延展剤または界面活性剤を加え
ることも好ましい。そのような界面活性剤はアルカリ性
処理液のpHにおいて安定性でなければならずしかも像
形成要素の表面を迅速に全体的に湿らせなければならな
い。そのような目的に適する界面活性剤は例えば弗素含
有界面活性剤、例えばC715COONH4である。グリ
セリンをアルカリ性処理液に加えて溶解した成分の結晶
化を防止することも有利である。アルカリ性処理液およ
び/または像形成要素の1つもしくはそれ以上の層に対
する種々の化合物、好適には少なくとも400の分子量
を有するポリアルキレン誘導体、例えば米国特許第3,
038,805号、第4,038,075号、第4,29
2,400号および第4,975,354号に記載されて
いるもの、の添加により成長促進を行うことができる。
【0042】アルカリ性処理液中での現像に引き続い
て、印刷版の表面を好適には安定剤または安定化用液体
とも称する中和液を使用して中和する。中和液は一般的
に5〜8の間のpHを有する。中和液は好適には緩衝
剤、例えば燐酸塩緩衝剤、クエン酸塩緩衝剤またはそれ
らの混合物、を含有する。中和液はさらに殺菌剤、DT
R要素の処理後に得られる印刷版のインキ/水均衡に影
響する物質、例えば上記の疎水化剤、シリカおよび湿潤
剤、好適には過弗素化されたアルキル基を含有する化合
物を含有することもできる。
【0043】中和段階後に、像形成要素を場合により水
ですすいでもよい。すすぎ水は添加剤、例えば界面活性
成分または藻の成長を防止する化合物、を含んでなって
いてもよい。乾燥後に、DTR機構に従い操作される第
一の平版の態様がこのようにして得られる。
【0044】他の態様によると、平版印刷版は記載の順
序で支持体の親水性表面、物理的現像核を含有する層お
よびハロゲン化銀乳剤層を含んでなる像形成要素を使用
するDTR法により得られる。支持体の該親水性表面
は、柔軟性支持体、例えば上記の紙支持体または樹脂支
持体、上にコーテイングされた親水性結合剤および硬膜
剤を含有する硬膜化された親水性層であることができ
る。
【0045】そのような親水性結合剤は例えば引用する
ことにより本発明の内容となるEP−A450,199
に開示されている。好適な硬膜化された親水性層は、引
用することにより本発明の内容となるEP−A514,
990に開示されているように、部分的に改質されたデ
キストラン類またはアルデヒドで硬膜化されたプルラン
を含んでなる。より好適な親水性層はオルト珪酸テトラ
−アルキルで硬膜化されそして好適にはSiO2および
/またはTiO2を含有するポリビニルアルコールの層
であり、ここで該ポリビニルアルコールおよび該オルト
珪酸テトラ−アルキルの間の重量比は、例えば引用する
ことにより本発明の内容となる英国特許第1,419,5
12号、フランス特許第2,300,354号、米国特許
第3,971,660号、米国特許第4,284,705
号、EP−A405,016およびEP−A450,19
9に開示されているように0.5〜5の間である。
【0046】支持体の該親水性表面は親水性金属支持
体、例えばアルミニウム箔、であることもできる。この
態様に従う使用のための像形成要素のアルミニウム支持
体は純粋なアルミニウムまたはアルミニウム含有量が少
なくとも95%であるアルミニウム合金から製造するこ
とができる。支持体の厚さは一般的には約0.13〜約
0.50mmの範囲である。平版印刷用のアルミニウム
またはアルミニウム合金の製造は下記の段階を含んでな
る:箔の砂目立て、陽極酸化、および場合により密封。
箔の砂目立ておよび陽極酸化は高品質の印刷を生じうる
平版印刷版を得るために必要である。シーリングは必ず
しも必要ないが、印刷結果を改良することもある。好適
には、アルミニウム箔は0.2〜1.5μmの間のCLA
値の粗面度および0.4〜2.0μmの間の厚さの陽極酸
化層を有しそして炭酸水素塩水溶液でシーリングされ
る。砂目立てされ、陽極酸化されそしてシーリングされ
るアルミニウム箔の製造に関する詳細は米国特許第3,
861,917号およびそこに引用された文献に示され
ている。
【0047】像の鮮鋭度を高めそしてその結果として最
終的な印刷コピーの鮮鋭度を高めるために、陽極酸化層
を特公昭58−014,797号公報に記載されている
ような抗−ハレーション染料または顔料で全体を着色し
てもよい。
【0048】ハロゲン化銀乳剤および物理的現像核は上
記と同じ特徴により特徴づけられる。1つもしくは複数
のハロゲン化銀乳剤層中の結合剤として、親水性コロイ
ド、一般的には蛋白質、好適にはゼラチン、を使用して
もよい。しかしながら、ゼラチンが合成、半合成、また
は天然重合体により部分的にまたは全体的に置換されて
いてもよい。好適にはハロゲン化銀乳剤層は少なくとも
1種のゼラチン種を含有しており、その10重量%水溶
液は36℃およびpH6において1000s-1の剪断速
度における20mPasより低い粘度のゼラチンをそれ
より高い粘度のゼラチンと組み合わせて有する。該低い
粘度のゼラチン対それより高い粘度のゼラチンの重量比
は好適には>0.5である。
【0049】好適には1つもしくは複数のゼラチン層が
実質的に硬膜化される。実質的に硬膜されていないとい
うことは、そのようなゼラチン層が下塗りされたポリエ
チレンテレフタレートフィルムベース上に1.2g/m2
の乾燥厚さでコーテイングされ、57℃および35%の
相対湿度において3日間乾燥しそして30℃の水中に浸
漬される時に、該ゼラチン層が5分以内に95重量%以
上溶解することを意味する。
【0050】この態様の像形成要素を上記のようにカメ
ラまたは走査露光を使用して像通りに露光し、その後に
上記の1種もしくは複数の現像主薬および1種もしくは
複数のハロゲン化銀溶媒の存在下で現像して銀像を物理
的現像核層の中で形成する。引き続き、ハロゲン化銀乳
剤層および他の任意の親水性層を例えば像形成要素を好
適には30℃〜50℃の間の温度の水ですすぐことによ
り除去して銀像を露呈する。
【0051】ハロゲン化銀乳剤層の除去を促進させるた
めには、物理的現像核を含有する層とハロゲン化銀乳剤
層との間に親水性の非−蛋白質フィルム生成性重合体、
例えばポリビニルアルコール、重合体ビーズ、例えばポ
リ(メタ)アクリレートビーズ0.1μm以上の数平均寸
法を有する水不溶性無機化合物、少なくとも50℃の融
点および0.1〜10μmの間の数平均寸法を有するア
ルカリ不溶性の非重合体有機化合物並びに0.02〜1
0μmの間の数平均寸法を有する重縮合により得られる
アルカリ不溶性重合体の粒子を含んでなる層を付与する
ことが有利である。そのような型の層はEP−A−48
3415、EP−A−410500、EP−A−723
195、EP−A−750227およびEP−A−77
3,474に開示されている。
【0052】最後に、像形成要素を少なくとも1種の銀
像のインキ−受容性および/またはラッカー−受容性を
高める化合物並びに少なくとも1種の親水性表面のイン
キ−反撥性を改良する化合物を含んでなるしばしば仕上
げ剤と称する組成物で処理する。仕上げ剤に適する成分
は例えばメルカプト基を含有する有機化合物、例えば以
上でアルカリ性処理液と称した疎水化用化合物である。
この1種もしくは複数の疎水化用化合物は仕上げ剤中に
0.1g/l〜10g/lの間の合計濃度で、より好適
には0.3g/l〜3g/lの間の合計濃度で含まれて
いる。
【0053】親水性表面領域の親油性インキ反撥性を改
良する添加剤は例えば炭水化物、例えばアラビアゴムの
ような酸多糖類、カルボキシメチルセルロース、アルギ
ン酸ナトリウム、アルギン酸のプロピレングリコールエ
ステル、ヒドロキシエチル澱粉、デキストリン、ヒドロ
キシエチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ポリス
チレンスルホン酸、ポリビニルアルコール並びに好適に
はエチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシド
と水またはアルコールとの反応生成物であるポリグリコ
ール類である。場合により、吸湿性物質、例えばソルビ
トール、グリセロール、グリセロールのトリ(ヒドロキ
シエチル)エステル、および硫酸化油を加えてもよい。
【0054】DTR機構に従い操作される平版印刷版の
第二の態様がこのようにして得られる。
【0055】本発明により特許が請求されている銀をベ
ースにした平版印刷版の印刷品質を確実にする方法に戻
ると、本発明を上記の銀をベースにした平版印刷版前駆
体の好適な態様に限定するものでないことを理解すべき
である。
【0056】銀をベースにした平版印刷版の印刷品質は
版の印刷領域を形成する銀像の物理的および化学的性
質、特に該像を形成する銀粒子により大きく決定される
ことは当該技術分野で既知である。本発明は銀像の色を
銀をベースにした平版印刷版の印刷品質の信頼のおける
指標として使用できるというこれまで知られていない解
決法を開示する。良好な印刷品質は多くの特徴、例えば
高い印刷耐性、少ない汚れ(非−印刷領域におけるイン
キ−受容性)および良好なインキ吸収品質(すなわち印
刷領域における劣悪なインキ−受容性による印刷操作開
始中の少ない使用不能な印刷数)により証明される。
【0057】本発明に従う方法における色参照系に適合
する版の銀像の色を以下では「サンプル色」と称する。
色参照系に含有される銀像の色を「参照色」(referenc
e colours)と称する。該参照色は複数のいわゆる「参
照版」(reference plates)の銀像の色であり、それら
は製版法に影響を与える1つもしくは複数のパラメータ
ーの調節を変えて各々製造される。この方法で、異なる
印刷品質および異なる銀像の色を有する1セットの参照
版が得られ、それらを参照色として使用することができ
る。参照版の印刷品質は一般的な品質測定工程を用いて
測定される。使用可能な「参照版」セットの製造方法お
よびそれらの対応する印刷品質を記載している実施例を
参照のこと。
【0058】銀をベースにした平版印刷版の銀像の色お
よび対応する印刷品質の間の相互関係がわかると、この
相互関係を本発明に従いサンプル色を参照色と適合させ
ることにより参照版と同じ種類のサンプル版の印刷品質
を確実にするために使用する。この適合は完全な自動的
比色分析(automatic colorimetry)から視覚的比較ま
での範囲の数種の方法で制定することができる。一部の
可能な方法は以下にさらに詳細に記載されている。
【0059】最も信頼のおける色適合方法は装置−非依
存性の色データ、例えば1976CIE(コミッシオン
・インターナショナレ・デ・レクライレゲ(Commission
Internationale de l'Eclairage))色空間(L*、u*、
v*)または(L*、a*、b*)による色の定量化に基づ
く(後者はCIELAB色空間とも称する)。これらの
色空間は17人の色に関して欠陥のない観察者による色
の適合および約100人の観察者に関して平均化された
スペクトルの色の相対的輝度に対する検討からの結果を
平均化することにより得られるいわゆるCIE標準観察
者データを基にした初期の1931CIE(x、y、
z)色空間から誘導される。CIELAB色空間では座
標L*はCIE明度(lightness)を表しそして座標a*
およびb*は式C*=(a*2+b*2)1/2およびh=逆正接
(b*/a*)に従う1976CIE彩度(chroma)C*お
よび1976CIE色相−角度(hue-angle)hに関連
する。
【0060】サンプル色を定量化しそして次にその座標
を色参照系に貯蔵される参照色のものと比較するより上
記の適合段階を完全に自動化してもよく、それは例えば
サンプル色を定量化するために使用される比色計と連結
されているパーソナルコンピューターの如き電子装置で
あってよい。この比較はサンプル色と各参照色との間の
色の差を計算することにより行うことができ、最良の適
合参照色は最も少ない色の差を有するものである。この
色の差は例えば下記の式: △E*=[(△L*)2+(△a*)2+(△b*)2]1/2 [式中、各々の△はサンプル色および参照色の色座標の
差である]により定義される1976CIELAB色差
(colour difference)△E*である。上記の彩度C*お
よび色相−角度hの定義に従うと、色の差を計算するた
めの上記の式は以下のように書くこともできる: △E*=[(△L*)2+(△C*)2+(△h*)2]1/2 本発明に従う方法で使用されるさらに見事であるが正確
さが少ない色参照系の態様はいわゆる「色参照カード」
(colour reference card)、すなわち複数の参照色を
表すハードコピー、である。カード上のサンプル色と参
照色との間の最良適合は単に視覚的比較により制定する
ことができる。好適な態様では、色参照カード上に参照
色の装置−非依存性色座標を装置依存性の色出力信号、
すなわち特定の印刷装置のCMYK値(シアン、マゼン
タ、イエローおよびブラック)に変換させるための変換
表を使用する色処理法により参照色が印刷される。その
ような色処理法の例は当該技術分析で既知であり、そし
て多くの再現装置、例えばディスプレイ、印刷機、コピ
ー機など、で使用されている。色を正確に再現すること
が必要な多くのパーソナルコンピューターシステムが色
処理ソフトウェア、例えば APPLE ColorSyncR および A
GFA FotoTuneR を用いて設定される。色参照カードを使
用する本発明のこの態様に関する詳細は実施例に示され
ている。
【0061】別の態様では、人間の観察者を該カード上
でのサンプル色と各参照色との間の色の差を上記の装置
−非依存性データにより測定する比色計により置換する
ことにより、色参照カードを使用する際の見事な解決法
を維持しながら、カード上でのサンプル色と参照色との
適合の正確さが高められる。参照色を正確に再現する色
参照系の他の態様はCRT類、LCD類または他のカラ
ー像ディスプレイであってよい。
【0062】どの色がサンプル色に最も良く適合するか
を制定した後に、使用者はそのようなサンプル色を有す
る版の印刷品質に関する色参照系により与えられる情報
からサンプル版の印刷品質を予測することができる。好
適な態様では、色参照系は製版法により得られる版の品
質を改良するために調整する必要がある製版法の1つも
しくは複数のパラメーターに関する情報も与える。本発
明は従って上記の確実にする方法を使用することにより
最適化しうる銀をベースにした平版印刷版の製造方法も
提供する。
【0063】
【実施例】ハロゲン化銀乳剤コーテイング溶液の製造 98.2モル%の塩化物および1.8モル%の臭化物から
なる塩臭化銀乳剤を二重−ジェット沈澱法により製造し
た。平均ハロゲン化銀粒子寸法(等しい容量を有する球
の直径)は0.38μmでありそしてロジウムイオンを
内部添加剤として含有していた。乳剤を整色的に感光し
そして1−フェニル−5−メルカプト−テトラゾールで
安定化させた。
【0064】参照版前駆体の製造 175μmの厚さを有しておりそして接着改良層が付与
されているポリエチレンテレフタレートフィルム支持体
にゼラチンを0.4g/m2の量でそして7nmの平均粒
子直径を有するコロイド状シリカを0.4g/m2の量で
含有する層でコーテイングした。接着改良層はイタコン
酸(2%)、塩化ビニリデン(88%)およびメタクリ
ル酸メチル(10%)の共重合体を含有していた。上記
のようにして製造された乳剤をこのポリエチレンテレフ
タレートフィルム支持体上に抗−ハレーション層と一緒
に、ゼラチンの量が抗−ハレーション層中で2.8g/
2となりそしてハロゲン化銀乳剤層中で1.34g/m
2となるように、コーテイングした。AgNO3として表
示されるハロゲン化銀の量は1.25g/m2でありそし
て乳剤層はさらに現像主薬、シリカ無光沢剤および15
0mg/m2の硬膜剤としてのホルムアルデヒドも含有
していた。抗−ハレーション層はさらに800nmより
小さい寸法を有するBaSO4−粒子(4g/m2)をカ
ーボンブラックと一緒に含有していた。このようにして
得られた要素を57℃で34%の相対湿度に1日間保っ
た。このサンプルに次にEP−545,453に記載さ
れている通りにして製造されたPdS核の受像層をコー
テイングした。受像層のコーテイング溶液は2mg/m
2の量の合成クレー(ラポナイト(Laponite)RRD、ラポ
ルテ・インダストリーズ・リミテッド・ロンドン(LAPOR
TE INDUSTRIES Limited,London)の商標製品を含有して
いた。この表面層は0.4g/m2のヒドロキノンも含有
しておりそして実質的に硬膜剤を含まなかった。サンプ
ルを次に57℃で34%の相対湿度において1日間貯蔵
した。
【0065】処理溶液の製造 下記のアルカリ性処理液を製造した: 無水亜硫酸ナトリウム 35g EDTA、四酢酸塩 1g 2−アミノエチル−アミノエタノール 45ml 水酸化ナトリウム 30g 1,4−ジメチル−5−(3−ブテニル)−1,2,4− トリアゾリウム−3−チオレート 0.8g 5−n.ヘプチル−2−メルカプト−3,4−オキサジアゾール 0.35g メチルヒドロキノン 2g 水で1リットルとする。
【0066】下記の中和液を製造した: SynperonicRPE−135(a) 200mg トリ−エタノールアミン 10ml 無水亜硫酸ナトリウム 4g 1−(α−(N,N−ジブチル)アセチルアミド)−5−メルカプト− 1,2,3,4−テトラゾール 800mg EDTA、四酢酸塩 1g 安息香酸ナトリウム 1g TurpinalR2NZ(b) 1g 燐酸水素ナトリウム 1.1g 燐酸二水素カリウム 38.3g クエン酸 5.4g 水酸化ナトリウム 1.05g 水で1リットルとする。
【0067】pHを5.9に調節した。
【0068】(a)SynperonicRPE−13
5はICIの商標である非−イオン性界面活性剤であ
る。
【0069】(b)TurpinalR2NZは1−ヒ
ドロキシ−エチリデン−ジホスホン酸二ナトリウム塩に
対するベルギー、ヘンケル(HENKEL)の商標である。
【0070】下記の湿し液を製造した: 水 880ml クエン酸 6g ホウ酸 8.4g 無水硫酸ナトリウム 25g エチレングリコール 100g コロイド状シリカ 28g参照版の製造および試験結果 得られた材料を5個のサンプルに分割しそして各サンプ
ルを像通りに露光しそして上記のアルカリ性処理液およ
び中和液を用いて処理し、次に水ですすぎそして乾燥す
ることにより参照印刷版を製造するための前駆体として
使用した。版番号1は製版法の全てのパラメーターの最
適な設定で製造された。他の版は製版法のパラメーター
を表1に示されているように調節して製造して、異なる
印刷品質および異なる銀像色を有する5個の参照版を得
た。断らない限り、製版および新しい処理液を30℃の
処理温度において使用する前には印刷版前駆体材料は通
常の大気条件に保たれた。版番号2ははるかに低い温度
(18℃)における処理により製造された。版番号3は
版番号1と同じに製造されたが、処理後に35℃および
80%相対湿度で10日間貯蔵された。版番号4は露光
前に予備かぶりされているため、その銀含有量の一部は
受像層に拡散することはできず、そして次に版番号1の
通りにして処理された。版番号5は少なくとも10m2
の前駆体が使用された液体で処理することにより得られ
た。
【0071】印刷品質を評価するために、参照版をAB
DICK 9860オフセット印刷機(ABディッキ・
カンパニー(DICK Co.))上に設置した。印刷操作中に、
ABDICK 1020インキを版の上に上記の湿し液
を5容量%の量に希釈することにより得られた湿し液と
一緒に適用した。安定な完全な黒色印刷が得られる前に
廃棄しなければならなかったコピーの数を数えることに
より、参照版の「インキ吸収」品質を評価した。印刷耐
性はコピーに小部分の損傷が発生する前に印刷されたコ
ピー数として評価した。試験結果は表1に示されてい
る。版番号2の印刷耐性はその劣悪なインキ吸収品質の
ために制定できなかった。
【0072】表1は参照版の印刷領域における銀像の色
の人間観察者による視覚的認知を示す。これらの参照色
をCIELAB座標でGRETAG SPM−50比色
計により反射スペクトルを45°の角度で分析して定量
化した。色参照カードは上記の通りにして該CIELA
B座標をTEKTRONIX440フェーザー(Phaser)
Rカラー印刷機の装置−特異的CMYK値(表1に挙げ
られている値)に転換させそして次に5つの参照色を得
られる銀色(表1の第1項に示されている)の原因とな
る製版パラメーターに近く印刷することにより製造し
た。このようにして得られた色参照カードを次に上記の
参照版として同様な銀をベースにした平版印刷版の印刷
品質を測定するためおよび製版法を最適化するために使
用することができる。
【0073】好適な態様を詳細に記載したが、当技術の
専門家には本発明の範囲から逸脱しないで多くの変更を
行えることは明らかであろう。一例として、未露光また
は部分的に露光された版を製版法の品質を確実にするた
めの試験版として使用してもよい。版のそのような未露
光領域は言葉本来の意味では銀「像」を含有しないが、
全部の未露光領域にわたりインキ−受容性である。該未
露光領域の銀色を版の印刷品質を確実にするための色参
照系に適合させることは本発明の方法と同等であると考
えられそして特許請求の範囲により包括されることは理
解されよう。
【0074】
【表1】
【0075】本発明の主なる特徴および態様は以下のと
おりである。
【0076】1.インキ−受容性銀像が印刷領域で形成
されるような製版法により得られる印刷および非−印刷
領域を有する平版印刷版の印刷品質を確実にする方法で
あって、該方法が該版の銀像の色を銀をベースにした平
版印刷版の印刷品質に関する情報を与える色参照系に含
有される複数の参照色に適合させる段階を含んでなる方
法。
【0077】2.色参照系が製版法により得られる版の
印刷品質を最適にするために調整する必要がある製版法
のパラメーターに関する情報も提供する上記1の方法。
【0078】3.製版法が支持体、ハロゲン化銀結晶を
含有する感光層および物理的現像核を含有する受像層を
含んでなる平版印刷版前駆体を使用する銀塩拡散転写法
である上記1の方法。
【0079】4.色参照系が複数の参照色を表す色参照
カードであり、そして版の銀像の色を複数の参照色に適
合させる段階を該色参照カード上の参照色との視覚的比
較により行う上記1の方法。
【0080】5.インキ−受容性銀像が印刷領域で形成
されるような製版法により得られる印刷および非−印刷
領域を有する平版印刷版の印刷品質を確実にするための
色参照系を製造する方法であって、該方法が複数の参照
版の銀像の色を装置−非依存性の色データにより定量化
する段階を含んでなる方法。
【0081】6.色参照系が色出力装置により複数の参
照色を再現する系であり、その装置の出力信号が参照色
の装置−非依存性の色データを該色出力装置の装置−特
異的色データに転換させることにより得られる上記5の
方法。
【0082】7.色参照系が複数の参照色を表す色参照
カードであり、該参照色が該カード上に色印刷装置によ
り印刷され、そのCMYK値が参照色の装置−非依存性
の色データを該印刷装置の装置−特異的色データに転換
させることにより得られる上記6の方法。
【0083】8.インキ−受容性銀像が印刷領域で形成
されるような製版法により得られる印刷および非−印刷
領域を有する平版印刷版の印刷品質を確実にする方法で
あって、該方法が該版の銀像の色を銀をベースにした平
版印刷版の印刷品質に関する情報を与える色参照系に含
有される複数の参照色に適合させる段階を含んでなり、
該色参照系が複数の参照版の銀像の色を装置−非依存性
の色データにより定量化することにより得られる方法。
【0084】9.版の銀像の色を複数の参照色に適合さ
せる段階が、該版の銀像の色を装置−非依存性の色座標
により定量化し、そして該版の装置−非依存性の色座標
と色参照系に含有される参照色のものとの間の色差を測
定することにより行われる上記8の方法。
【0085】10.(i)版前駆体を処理液で処理する
ことにより銀像を印刷領域で形成し、(ii)このように
して得られる版の印刷品質を、該版の銀像の色を銀をベ
ースにした平版の印刷品質に関する情報を与える色参照
系に含有される複数の参照色に適合させる段階を含んで
なる確実化方法により確実にし、そして次に、必要に応
じて、この確実化方法により与えられる情報に応じて該
製版法のパラメーターを調節して製版法により得られる
版の印刷品質を最適化する段階を含んでなる、版前駆体
から銀をベースにした平版印刷版を製造するための製版
法。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インキ−受容性銀像が印刷領域で形成さ
    れるような製版法により得られる印刷および非−印刷領
    域を有する平版印刷版の印刷品質を確実にする方法であ
    って、該方法が該版の銀像の色を銀をベースにした平版
    印刷版の印刷品質に関する情報を与える色参照系に含有
    される複数の参照色に適合させる段階を含んでなる方
    法。
  2. 【請求項2】 インキ−受容性銀像が印刷領域で形成さ
    れるような製版法により得られる印刷および非−印刷領
    域を有する平版印刷版の印刷品質を確実にするための色
    参照系を製造する方法であって、該方法が複数の参照版
    の銀像の色を装置−非依存性の色データにより定量化す
    る段階を含んでなる方法。
  3. 【請求項3】 インキ−受容性銀像が印刷領域で形成さ
    れるような製版法により得られる印刷および非−印刷領
    域を有する平版印刷版の印刷品質を確実にする方法であ
    って、該方法が該版の銀像の色を銀をベースにした平版
    印刷版の印刷品質に関する情報を与える色参照系に含有
    される複数の参照色に適合させる段階を含んでなり、該
    色参照系が複数の参照版の銀像の色を装置−非依存性の
    色データにより定量化することにより得られる方法。
  4. 【請求項4】 (i)版前駆体を処理液で処理すること
    により銀像を印刷領域で形成し、(ii)このようにして
    得られる版の印刷品質を、該版の銀像の色を銀をベース
    にした平版の印刷品質に関する情報を与える色参照系に
    含有される複数の参照色に適合させる段階を含んでなる
    確実化方法により確実にし、そして次に、必要に応じ
    て、この確実化方法により与えられる情報に応じて該製
    版法のパラメーターを調節して製版法により得られる版
    の印刷品質を最適化する段階を含んでなる、版前駆体か
    ら銀をベースにした平版印刷版を製造するための製版
    法。
JP17206598A 1997-06-09 1998-06-05 銀をベースにした平版印刷版を確実にする方法 Pending JPH1115165A (ja)

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EP19970201687 EP0884645B1 (en) 1997-06-09 1997-06-09 Method for verifying silver-based lithographic printing plates
DE97201687.7 1997-06-09

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JPS63106660A (ja) * 1986-10-23 1988-05-11 Mitsubishi Paper Mills Ltd カラ−印刷校正法
US5283157A (en) * 1993-03-22 1994-02-01 Minnesota Mining And Manufacturing Company Diffusion transfer printing plate
DE69510654T2 (de) * 1995-04-07 2000-03-02 Agfa Gevaert Nv Werkzeugsatz und Verfahren zum Diagnostisieren von schlechter Leistung einer lithographischen Druckplatte, die durch das Silbersalz-Diffusionübertragungsverfahren erzeugt wird

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DE69703792D1 (de) 2001-02-01
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