JPH11151584A - レーザ加工方法及びその装置 - Google Patents

レーザ加工方法及びその装置

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JPH11151584A
JPH11151584A JP9315175A JP31517597A JPH11151584A JP H11151584 A JPH11151584 A JP H11151584A JP 9315175 A JP9315175 A JP 9315175A JP 31517597 A JP31517597 A JP 31517597A JP H11151584 A JPH11151584 A JP H11151584A
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JP
Japan
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laser
processing
laser light
switch
pulse
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JP9315175A
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English (en)
Inventor
Mitsuo Sasaki
光夫 佐々木
Hiroshi Ito
弘 伊藤
Kiyoshi Oka
清 岡
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、加工対象の表面加工において加工時
の除去深さを一定に制御する。 【解決手段】QスイッチYAGレーザ発振器1から出力
されたレーザ光を各ガルバノミラースキャナ2、3によ
り偏向して加工対象5に照射して加工する場合、加工対
象5上の一か所当たりにQスイッチパルスのレーザ光を
パルス数制御部12により所定パルス数以上づつ照射す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばレーザマー
キングなどの表面処理加工に適用されるもので、Qスイ
ッチパルスのレーザ光を偏向しながら加工対象に照射し
てレーザ加工を行うレーザ加工方法及びその装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】加工対象の表面にレーザ加工を施す技術
は、レーザマーキングをはじめとして近年ニーズが増え
ている。このような加工対象の表面にレーザ加工を施す
表面加工には、その加工処理の均一性の高さが要求され
ている。例えばレーザマーキングでは、加工対象の表面
の除去深さが浅く、かつその加工処理の均一性が要求さ
れる。
【0003】このことは近年、ICパッケージの薄型化
が進み、ICチップ等のチップ素子上のエポキシ樹脂の
厚みが益々薄くなっている背景に関係している。すなわ
ち、レーザ加工を施す場合には、チップ素子に対しレー
ザ照射時のダメージを与えないために、エポキシ樹脂表
面だけにレーザ照射時の熱影響を止める必要がある。
【0004】このような背景の下、レーザマーキングの
方式は、マスクを使用するマスク投影方式と、レーザ光
を偏向ミラーで偏向して加工対象の表面に移動させてマ
ーキングを行う一筆書き方式(スキャニング方式)との
2つに大別される。
【0005】このうちマスク投影方式は、各種の加工パ
ターンに応じてそれぞれマスクが必要となり、これらマ
スクの交換や管理が必要となる。このような煩雑さから
最近は、スキャニング方式が好まれている。
【0006】図11はかかるスキャニング方式のレーザ
加工装置の構成図である。QスイッチYAGレーザ発振
器1から出力されるQスイッチパルスのレーザ光の光路
上には、互いに直交するX方向のガルバノミラースキャ
ナ2とY方向のガルバノミラースキャナ3とが配置され
ている。
【0007】これらガルバノミラースキャナ2、3によ
り偏向されたレーザ光の光路上には、集光レンズ4が配
置され、レーザ光の集光スポットを加工対象5の表面に
照射するものとなっている。
【0008】このような構成であれば、加工対象5に対
するマーキング時、QスイッチYAGレーザ発振器1か
ら出力されるQスイッチパルスのレーザ光は、各ガルバ
ノミラースキャナ2、3の動作により加工パターンに従
って偏向され、集光レンズ4を通して集光スポットとし
て加工対象5の表面上で移動する。
【0009】例えば、図12に示すように加工対象5の
表面上にマーキングパターンに従ってマーキングする場
合、QスイッチYAGレーザ発振器1をオン/オフ動作
させ、かつ集光スポットをガルバノミラースキャナ2の
動作によりX方向に移動させ、ガルバノミラースキャナ
3の動作によりY方向に移動させて、マーキングパター
ンに従った描写を行っている。
【0010】しかしながら、QスイッチYAGレーザ発
振器1から出力されるレーザ光には、図12に示すよう
にパルス出力に変動があるために、加工対象5へのレー
ザ照射時にパルス出力変動により加工表面の除去深さに
ばらつきが生じてしまう。
【0011】特にQスイッチYAGレーザ発振器1で
は、繰り返し周波数が20kHz以上になると、パルス
間の出力変動が増大し、マーキングの外観上の品質を低
下させてしまう。
【0012】一方、QスイッチYAGレーザ発振器1
は、図13に示すように2枚の対向する共振器ミラー
6、7の間にレーザロッド8を配置し、かつ各共振器ミ
ラー6、7のうち共振器ミラー7とレーザロッド8との
間に音響光学Qスイッチ素子(以下、Qスイッチ素子と
省略する)9を配置した構成となっている。
【0013】このうちレーザロッド8には、励起ランプ
10が並設され、ランプ電源11からの電力供給により
発光してレーザロッド8を励起するものとなっている。
又、Qスイッチ素子9には、高周波電力を供給するQス
イッチドライバ12が接続されている。
【0014】このような構成であれば、励起ランプ10
の発光によりレーザロッド8を励起してレーザ発振して
いる状態に、Qスイッチ素子9に高周波電力が印加され
ると、Qスイッチ素子9の内部で光学的な損失が形成さ
れてレーザ発振が停止する。このとき、レーザ発振が停
止していてもレーザロッド8の励起は行われているの
で、レーザロッド8内にはエネルギーが蓄積される。
【0015】この状態に、Qスイッチ素子9への高周波
電力の供給を停止すると、Qスイッチ素子9の内部で光
学的損失が解消されるので、レーザ発振が可能な状態に
なる。このときのレーザ出力は、レーザロッド8内に蓄
積されていたエネルギーが一度に放出されるので、パル
ス幅が短くピーク値の高いパルスとなる。
【0016】従って、Qスイッチ素子9への高周波電力
の印加と停止とを繰り返すことによって、Qスイッチパ
ルスのレーザ光が繰り返し出力される。ところで、この
ようなQスイッチYAGレーザ発振器1では、Qスイッ
チ素子9に対して高周波電力の印加と停止とを繰り返す
ときの停止の期間は、図14(a)(b)に示すようにレーザ
出力の繰り返し数に関係なく固定値to に設定されてい
る。なお、同図(a) は繰り返し周波数が低い場合であ
り、同図(b) は繰り返し周波数が高い場合である。
【0017】実際に加工する場合、Qスイッチ素子9の
繰り返し周波数を変化させても、高周波電力の停止期間
o は一定に固定され、Qスイッチ素子9への高周波電
力の印加の時間幅を変化させている。
【0018】このように高周波電力の停止期間to を固
定しているので、励起ランプ10に流れる電流が一定の
とき、レーザロッド8には、高周波電力の印加時間と同
じ割合で励起量が増減するので、レーザ出力の繰り返し
数に応じてレーザロッド8内に蓄積されるエネルギーの
量が異なる。
【0019】このため、Qスイッチ素子9の繰り返し数
が低い場合と高い場合とでは、図14(a)(b)に示すよう
にレーザ利得が異なり、かつ高周波電力印加の終了の瞬
時からQスイッチパルス発生までの時間(以下、ビルド
アップタイムと称する)も繰り返し数が低い場合(t
a )と高い場合(tb )とで異なる。
【0020】例えば、Qスイッチ素子9の繰り返し数が
高い場合では、図14(b) に示すように繰り返し数の低
い場合と比較して利得が低くなり、かつビルドアップタ
イムtb (>ta )が長くなり、Qスイッチパルス幅も
長くなるdb (>da )。
【0021】一般にQスイッチレーザでは、通常ビルド
アップタイムが性能範囲で最も長くなる高繰り返し周波
数(例えば50kHz)において高周波電力の停止期間
oを設定しているので、それよりも低い繰り返し周波
数では、高周波電力の停止期間to が過剰に長いことに
なる。
【0022】この高周波電力の停止期間to が長いと、
図14(a) に示すようにQスイッチパルスのレーザ光を
出力した後、レーザ利得が少し回復し、レーザ光出力に
引き続き、CW出力gや低レベルのパルス出力が再発す
る。
【0023】このため、加工対象にレーザ光を照射中に
Qスイッチ素子9の繰り返し周波数を変化させると、加
工に必要とするレーザ光以外に余計なレーザ光が加工対
象に照射されてしまい、加工対象に対して過剰な熱入力
が行われてしまう。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】以上のようにQスイッ
チYAGレーザ発振器1から出力されるレーザ光には、
パルス出力に変動があるため、このパルス出力変動によ
り加工表面の除去深さにばらつきが生じ、例えばマーキ
ングの外観上の品質を低下させてしまう。
【0025】又、高周波電力の停止期間to が長いと、
レーザ光出力に引き続き、cw出力gや低レベルのパル
ス出力が再発し、加工に必要とするレーザ光以外に余計
なレーザ光が加工対象に照射されてしまい、加工対象に
対して過剰な熱入力が行われてしまう。
【0026】そこで本発明は、加工対象の表面加工で加
工時の除去深さを一定に制御できるレーザ加工方法及び
その装置を提供することを目的とする。又、本発明は、
Qスイッチ素子の繰り返し周波数に応じて高周波電力の
停止期間を変化させ、余計なレーザ光を出力させないレ
ーザ加工方法及びその装置を提供することを目的とす
る。
【0027】
【課題を解決するための手段】請求項1によれば、Qス
イッチレーザ発振器から出力されるパルス状のレーザ光
を偏向しながら加工対象に照射するレーザ加工方法にお
いて、加工対象の一か所当たりにパルス状のレーザ光を
所定のパルス数以上づつ照射し、レーザ光を加工パター
ンに従って偏向して加工対象を加工するレーザ加工方法
である。
【0028】請求項2によれば、請求項1記載のレーザ
加工方法において、加工対象の一か所当たりに照射する
レーザ光による積算エネルギーを測定し、加工対象の一
か所当たりに照射するレーザ光のパルス数を制御する。
【0029】請求項3によれば、請求項1記載のレーザ
加工方法において、Qスイッチレーザ発振器内にてレー
ザ光の積算エネルギーを測定し、加工対象の一か所当た
りについて照射するレーザ光のパルス数を制御する。
【0030】請求項4によれば、請求項1記載のレーザ
加工方法において、加工対象の一か所当たりについて3
パルス以上のレーザ光を照射する。請求項5によれば、
請求項1記載のレーザ加工方法において、Qスイッチレ
ーザ発振器におけるQスイッチ素子のオフする期間を切
り替える。
【0031】請求項6によれば、請求項1記載のレーザ
加工方法において、Qスイッチレーザ発振器の繰り返し
周波数に応じてQスイッチ素子のオフする期間をそれぞ
れ切り替える。
【0032】請求項7によれば、Qスイッチレーザ発振
器から出力されるQスイッチパルスのレーザ光を加工対
象に照射するレーザ加工装置において、加工対象の一か
所当たりに照射されるレーザ光のパルス数が所定の回数
以上になるようにQスイッチレーザ発振器を動作制御す
るパルス制御手段と、加工対象の一か所当たりについて
照射されるレーザ光のパルス数が所定の回数以上に達す
ると、Qスイッチレーザ発振器から出力されるレーザ光
を偏向し、レーザ光の加工対象に対する照射位置を加工
パターンに従って移動する偏向手段と、を備えたレーザ
加工装置である。
【0033】請求項8によれば、請求項7記載のレーザ
加工装置において、加工対象の一か所当たりについて照
射するレーザ光が与える積算エネルギーを測定するエネ
ルギー測定手段と、このエネルギー測定手段により測定
された積算エネルギーに応じて加工対象の一か所当たり
について照射するレーザ光のパルス数を制御するパルス
数制御手段と、を備えた。
【0034】請求項9によれば、請求項7記載のレーザ
加工装置において、Qスイッチレーザ発振器内にてレー
ザ光の積算エネルギーを測定するエネルギー測定手段
と、このエネルギー測定手段により測定された積算エネ
ルギーに応じて加工対象の一か所当たりについて照射す
るレーザ光のパルス数を制御するパルス数制御手段と、
を備えた。
【0035】請求項10によれば、請求項7記載のレー
ザ加工装置において、Qスイッチレーザ発振器における
Qスイッチ素子のオフする期間を切り替えるオフ期間切
替手段を備えた。
【0036】請求項11によれば、請求項10記載のレ
ーザ加工装置において、オフ期間切替手段は、Qスイッ
チレーザ発振器の繰り返し周波数に応じてQスイッチ素
子のオフする期間をそれぞれ切り替える機能を有する。
【0037】請求項12によれば、請求項10記載のレ
ーザ加工装置において、オフ期間切替手段は、Qスイッ
チレーザ発振器のQスイッチ素子をオン/オフするため
のタイミング信号を作成するタイミング信号作成回路
と、このタイミング信号作成回路により作成されるタイ
ミング信号の周波数を決定するためのコンデンサ及び複
数の抵抗と、これらコンデンサ及び複数の抵抗のうち各
抵抗をQスイッチレーザ発振器の繰り返し周波数に応じ
て選択してコンデンサに接続する切替回路とを有する。
【0038】
【発明の実施の形態】(1) 以下、本発明の第1の実施の
形態について図面を参照して説明する。なお、図11と
同一部分には同一符号を付してその詳しい説明は省略す
る。図1はレーザ加工装置の構成図である。
【0039】QスイッチYAGレーザ発振器1から出力
されるQスイッチパルスのレーザ光の光路上には、X方
向及びY方向の各ガルバノミラースキャナ2、3が配置
され、かつこれらガルバノミラースキャナ2、3により
偏向されたレーザ光の光路上には、集光レンズ4が配置
されている。
【0040】スキャナドライバ20は、加工パターン記
憶部21に記憶されている加工対象5に対する加工パタ
ーンデータに従ってX方向及びY方向の各ガルバノミラ
ースキャナ2、3を駆動し、かつこれらガルバノミラー
スキャナ2、3を駆動したときの加工対象5上の走査位
置を示すスキャナポジション信号sを出力する機能を有
している。
【0041】なお、加工パターン記憶部21に記憶され
ている加工パターンデータは、加工対象5に照射される
レーザ光の集光スポットの大きさや加工対象5上に照射
される集光スポットのオーバラップを考慮して作成され
ている。
【0042】又、スキャナドライバ20は、各ガルバノ
ミラースキャナ2、3を駆動してレーザ光を加工対象5
上に走査するとき、例えばレーザ光を3パルス以上加工
対象5上の一か所に照射し、次にレーザ光の照射位置を
加工パターンに従って移動して再びレーザ光を3パルス
以上加工対象5上の一か所に照射するとき、これらレー
ザ光の集光スポットが加工対象5上でオーバラップする
ように位置決めする機能を有している。
【0043】パルス数制御部22は、QスイッチYAG
レーザ発振器1から出力されたレーザ光を加工対象5に
照射するとき、加工対象5上の一か所当たりについて照
射するレーザ光のパルス数が所定パルス数以上、例えば
3パルス以上になるようにQスイッチレーザ発振器1を
動作させるとともに制御する機能を有している。
【0044】この場合、パルス数制御部22は、スキャ
ナドライバ20から出力されるスキャナポジション信号
sを受けてレーザ光の照射位置を確認し、加工対象5上
の一か所当たりについて3パルス以上のレーザ光を出力
させる機能を有している。
【0045】次に上記の如く構成された装置の作用につ
いて説明する。加工対象5に対するマーキング時、Qス
イッチYAGレーザ発振器1は、Qスイッチパルスのレ
ーザ光を所定の繰り返し数で出力する。
【0046】このときスキャナドライバ20は、加工パ
ターン記憶部21に記憶されている加工対象5に対する
加工パターンデータに従ってX方向及びY方向の各ガル
バノミラースキャナ2、3を駆動し、かつこれらガルバ
ノミラースキャナ2、3を駆動したときの加工対象5上
の走査位置を示すスキャナポジション信号sを出力す
る。
【0047】これらガルバノミラースキャナ2、3の駆
動によりQスイッチパルスのレーザ光は、加工パターン
に従って偏向され、集光レンズ4を通して集光スポット
として加工対象5の表面上で走査される。
【0048】一方、パルス数制御部22は、スキャナド
ライバ20から出力されるスキャナポジション信号sを
受けてレーザ光の照射位置を確認し、QスイッチYAG
レーザ発振器1から出力されるレーザ光を加工対象5上
の一か所当たりについて3パルス以上に制御する。
【0049】例えば、図2に示すように加工対象5の表
面上に「V」という文字をマーキングする場合、加工対
象5上の一か所当たりについて3パルス以上、例えば5
パルスのレーザ光を照射し、次にレーザ光の照射位置を
加工パターンに従って走査し、再びレーザ光を5パルス
だけ加工対象5上の一か所に照射し、以降これを繰り返
し、「V」という文字のマーキングパターンに従った描
写を行う。
【0050】ここでは、例えば各照射位置p1 、p2
3 、p4 に対してそれぞれ5パルスから成る各レーザ
光群q1 、q2 、q3 、q4 が照射される。なお、レー
ザ光の照射位置の位置決めは、図3に示すようにパルス
数制御部22においてスキャナドライバ20から出力さ
れるスキャナポジション信号sを受けてレーザ光の照射
位置を確認することにより行い、その上でQスイッチY
AGレーザ発振器1から出力されるレーザ光を加工対象
5上の一か所当たり、例えば各照射位置p1 、p2 、p
3 、p4 において3パルス以上に制御している。
【0051】又、このとき各レーザ光の照射位置p1
2 、p3 、p4 は、各レーザ光群q1 、q2 、q3
4 での集光スポットが加工対象5上でオーバラップす
るように位置決めされている。
【0052】このように加工対象5上の一か所当たり、
例えば5パルスづつレーザ光を照射して順次加工を行う
と、その加工深さは均一化される。ここで、加工深さが
均一化される理由について説明する。
【0053】所定加工深さをHとし、1パルス当たりの
加工深さをh+αとする。このαは深さの変動分を表わ
す。加工深さは、パルス当たりのエネルギーに比例す
る。パルス間のエネルギーのばらつきが図4に示すよう
に正規分布に従うと仮定すると、1パルス加工では正規
分布に従って加工深さも変動する。
【0054】複数パルスで一か所を所定加工深さHまで
加工しようとするとき、1パルス当たりの積算した加工
深さH´は、 H´=H+α´ =(h+αm )m …(1) となる。
【0055】このとき1パルスのみでの加工と比較す
る。もし複数パルスを用いた加工での変動α´と1パル
ス当たりの変動αとが等しい結果が得られたとき、すな
わち α=α1 +α2 +α3 +α4 +…+αm …(2) のときその確率は、 P(α1 )×P(α2 )×P(α3 )×P(α4 )×…×P(αm ) P(αm ):αm 変動する確率 …(3)
となる。
【0056】従って、パルス数が増加するほど深さが変
動する確率は低下する。レーザマーキングの実験では、
おおよそ3パルス以上で加工深さの均一性が改善される
効果が認められた。
【0057】このように上記第1の実施の形態において
は、加工対象5上の一か所当たりにQスイッチパルスの
レーザ光を所定パルス数以上づつ照射し、レーザ光を加
工パターンに従って偏向して加工対象5を加工するよう
にしたので、QスイッチYAGレーザ発振器1から出力
されるレーザ光のパルス出力に変動があっても、加工表
面の除去深さが均一化され、マーキングの外観上の品質
を確保できる。 (2) 次に本発明の第2の実施の形態について図面を
参照して説明する。なお、図1と同一部分には同一符号
を付してその詳しい説明は省略する。
【0058】図5はレーザ加工装置の構成図である。Q
スイッチYAGレーザ発振器1から出力されるレーザ光
の光路上、例えばQスイッチYAGレーザ発振器1とガ
ルバノミラースキャナ2との間の光路上には、ビームス
プリッタ23が配置され、このビームスプリッタ23の
分岐光路上にミラー24を介してエネルギー測定部25
が設けられている。
【0059】このエネルギー測定部25は、加工対象5
上の一か所当たりについて照射するレーザ光が与える積
算エネルギーを測定し、その測定結果をパルス数制御部
26に送出する機能を有している。
【0060】このパルス数制御部26は、エネルギー測
定部25により測定されたレーザ光が与える積算エネル
ギーに応じて加工対象5上の一か所当たりについて照射
するレーザ光のパルス数を制御する、すなわちレーザ光
の積算エネルギーが所定の積算エネルギーに達したらレ
ーザ光の照射を停止させる機能を有している。
【0061】次に上記の如く構成された装置の作用につ
いて説明する。加工対象5に対するマーキング時、Qス
イッチYAGレーザ発振器1は、Qスイッチパルスのレ
ーザ光を所定の繰り返し数で出力する。
【0062】このときスキャナドライバ10は、上記の
如く加工パターンデータに従ってX方向及びY方向の各
ガルバノミラースキャナ2、3を駆動し、かつこれらガ
ルバノミラースキャナ2、3を駆動したときの加工対象
5上の走査位置を示すスキャナポジション信号sを出力
する。
【0063】これらガルバノミラースキャナ2、3の駆
動によりQスイッチパルスのレーザ光は、加工パターン
に従って偏向され、集光レンズ4を通して集光スポット
として加工対象5の表面上で走査される。
【0064】これと共にレーザ光は、ビームスプリッタ
13でその一部が分岐され、ミラー14で反射してエネ
ルギー測定部25に入射する。このエネルギー測定部2
5は、レーザ光を受光し、その受光信号から加工対象5
上の一か所当たりについて照射するレーザ光が与える積
算エネルギーを測定し、その測定結果をパルス数制御部
26に送出する。
【0065】このパルス数制御部26は、エネルギー測
定部25により測定されたレーザ光の積算エネルギーに
応じて加工対象5上の一か所当たりについて照射するレ
ーザ光のパルス数を制御し、レーザ光の積算エネルギー
が所定の積算エネルギーに達したらレーザ光の照射を停
止させる。
【0066】例えば、上記図2に示すように加工対象5
の表面上に「V」という文字をマーキングする場合、加
工対象5上の一か所当たりについて5パルスだけレーザ
光を照射し、このときのレーザ光が与える積算エネルギ
ーが所定の積算エネルギーに達したら、レーザ光の照射
を停止する。
【0067】これ以降、加工対象5上の一か所当たりに
ついて照射するレーザ光の積算エネルギーが所定の積算
エネルギーに達したら、レーザ光の照射を停止し、これ
を繰り返すことにより「V」という文字のマーキングパ
ターンに従った描写を行う。
【0068】このように上記第2の実施の形態において
は、加工対象5上の一か所当たりについて照射するレー
ザ光が与える積算エネルギーを測定し、この積算エネル
ギーに応じて加工対象5の一か所当たりについて照射す
るレーザ光のパルス数を制御するようにしたので、Qス
イッチYAGレーザ発振器1から出力されるレーザ光の
パルス状の出力に変動があっても、加工対象5上に投入
するエネルギーが等しくなったところ、すなわち加工表
面の除去深さが同じになるところでレーザ光の出力を停
止でき、加工表面の除去深さを均一化し、マーキングの
外観上の品質を確保できる。
【0069】なお、上記第2の実施の形態では、エネル
ギー測定部25をQスイッチYAGレーザ発振器1の外
部に設けているが、QスイッチYAGレーザ発振器1の
内部に設けてレーザ光による積算エネルギーを測定する
ようにしてもよい。 (3) 次に本発明の第3の実施の形態について図面を参照
して説明する。なお、図1と同一部分には同一符号を付
してその詳しい説明は省略する。
【0070】図6はレーザ加工装置の構成図である。Q
スイッチYAGレーザ発振器30は、2枚の対向する共
振器ミラー31、32の間にレーザロッド33を配置
し、かつ各共振器ミラー31、32のうち共振器ミラー
32とレーザロッド33との間にQスイッチ素子34を
配置した構成となっている。
【0071】又、レーザロッド33には、励起ランプ3
5が並設され、ランプ電源36からの電力供給により発
光してレーザロッド33を励起するものとなっている。
Qスイッチ素子34には、高周波電力を供給するQスイ
ッチドライバ37が接続されている。
【0072】一方、コンピュータ38は、スキャナドラ
イバ20から出力されるスキャナポジション信号sを受
けてレーザ光の照射位置を確認し、ランプ電源36を動
作制御して加工対象5上の一か所当たりに3パルス以上
のレーザ光を出力させる機能を有している。
【0073】又、コンピュータ38は、QスイッチYA
Gレーザ発振器30の繰り返し周波数に応じた2ビット
のチャンネル切替え信号CHをオフ期間切替回路39に
送出する機能を有している。
【0074】このオフ期間切替回路39は、Qスイッチ
YAGレーザ発振器30の繰り返し周波数に応じてQス
イッチ素子34のオフする期間をそれぞれ切り替える機
能を有している。
【0075】図7はオフ期間切替回路39の具体的な構
成図である。タイミング信号作成回路としてのタイマー
用IC40は、QスイッチYAGレーザ発振器30のQ
スイッチ素子34をオン/オフするためのタイミング信
号Tを作成する機能を有するもので、矩形パルスをA端
子に入力し、この矩形パルスのローレベル期間すなわち
Qスイッチ素子34をオフさせる期間(高周波電力の停
止期間)を調整し、タイミング信号TとしてQ端子から
出力する機能を有している。
【0076】このタイマー用IC40には、高周波電力
の停止期間を調整するための回路素子、すなわち時定数
を決定するコンデンサC及び複数の可変抵抗VR1 〜V
4がマルチプレクサ41を介して接続されている。
【0077】このマルチプレクサ41は、コンピュータ
38からの2ビットのチャンネル切替え信号CHを受け
て複数の可変抵抗VR1 〜VR4 から1つの可変抵抗V
1〜VR4 を選択し、この選択した可変抵抗VR1
…VR4 とコンデンサCとを接続してQスイッチ素子3
4への高周波電力の停止期間を設定する切替回路として
の機能を有するもので、各チャンネルch1 〜ch4
それぞれ可変抵抗VR1 〜VR4 が接続され、アドレス
端子(ADRS)にコンピュータ38からの切替信号CHが
入力し、出力端子(OUT )にコンデンサCを介してタイ
マー用IC40が接続されている。
【0078】このマルチプレクサ41の選択動作を説明
すると、このマルチプレクサ41は、図8に示すように
2ビットのチャンネル切替え信号CHの両方がローレベ
ルのときにチャンネルch1 を選択し、いずれか一方が
ローレベルで他方がハイレベルのときにチャンネルch
2 又はチャンネルch3 を選択し、両方がハイレベルの
ときにチャンネルch4 を選択する機能を有している。
【0079】このようにして可変抵抗VR1 〜VR4
選択する場合、Qスイッチ素子34の繰り返し周波数の
使用する範囲に応じ、例えば繰り返し周波数500Hz
〜15kHzの範囲ではチャンネルch1 の可変抵抗V
1 を選択し、繰り返し周波数15kHz〜18kHz
の範囲ではチャンネルch2 の可変抵抗VR2 を選択
し、繰り返し周波数18kHz〜25kHzの範囲では
チャンネルch3 の可変抵抗VR3 を選択し、繰り返し
周波数25kHz〜50kHzの範囲ではチャンネルc
4 の可変抵抗VR4 を選択するように設定し、Qスイ
ッチ素子34への高周波電力の停止期間を変化させるも
のとなっている。
【0080】各可変抵抗VR1 〜VR4 の抵抗値は、Q
スイッチパルスの立上がり、そのパルスが出力し終わる
までの時間特性を実際に調べ、高周波電力の停止期間を
決定するような値にする。
【0081】すなわち、例えば図9に示すようにQスイ
ッチ繰り返し周波数に対するQスイッチパルスビルドア
ップ時間に合わせ、高周波電力の停止期間が繰り返し周
波数500Hz〜15kHzの範囲では6μs、繰り返
し周波数15kHz〜18kHzの範囲では7.5μ
s、繰り返し周波数18kHz〜25kHzの範囲では
9.5μs、繰り返し周波数25kHz〜50kHzの
範囲では11μsになるように各可変抵抗VR1 〜VR
4 の抵抗値が設定されている。
【0082】次に上記の如く構成された装置の作用につ
いて説明する。加工対象5に対するマーキング時、Qス
イッチYAGレーザ発振器1は、Qスイッチパルスのレ
ーザ光を所定の繰り返し数で出力する。
【0083】このレーザ光は、加工パターンデータに従
った各ガルバノミラースキャナ2、3の駆動により偏向
され、集光レンズ4を通して集光スポットとして加工対
象5の表面上で走査される。
【0084】一方、コンピュータ38は、スキャナドラ
イバ20から出力されるスキャナポジション信号sを受
けてレーザ光の照射位置を確認し、QスイッチYAGレ
ーザ発振器1から出力されるレーザ光を加工対象5上の
一か所当たりに3パルス以上に制御する。
【0085】又、コンピュータ38は、QスイッチYA
Gレーザ発振器30の繰り返し周波数に応じた2ビット
のチャンネル切替え信号CHをオフ期間切替回路39に
送出する。
【0086】このオフ期間切替回路39は、Qスイッチ
YAGレーザ発振器30の繰り返し周波数に応じてQス
イッチ素子34のオフする期間をそれぞれ切り替える。
このオフ期間切替回路39は、図7に示すように、例え
ば繰り返し周波数500Hz〜15kHzの範囲でチャ
ンネルch1 の可変抵抗VR1 を選択し、繰り返し周波
数15kHz〜18kHzの範囲でチャンネルch2
可変抵抗VR2を選択し、繰り返し周波数18kHz〜
25kHzの範囲でチャンネルch3 の可変抵抗VR3
を選択し、繰り返し周波数25kHz〜50kHzの範
囲でチャンネルch4 の可変抵抗VR4 を選択する。
【0087】この場合、高周波電力の停止期間は、繰り
返し周波数500Hz〜15kHzの範囲で6μs、繰
り返し周波数15kHz〜18kHzの範囲で7.5μ
s、繰り返し周波数18kHz〜25kHzの範囲で
9.5μs、繰り返し周波数25kHz〜50kHzの
範囲で11μsになる。
【0088】すなわち、図10に示すように高周波電力
の停止期間to は、Qスイッチ素子34の繰り返し周波
数に応じて変化し、同図(a) に示す繰り返し周波数が低
い場合にto であるものが、同図(b) に示す繰り返し周
波数が高い場合には停止期間to よりも長いto ´に変
更設定される。
【0089】従って、QスイッチYAGレーザ発振器1
から出力されるレーザ光を加工対象5上の一か所当たり
3パルス以上照射するとき、各パルス出力の直後に余計
な発振であるCW出力や低レベルのパルス出力が出力さ
れることなく、加工対象5へのレーザ光の照射で不要な
入熱がなくなる。
【0090】このように上記第3の実施の形態において
は、オフ期間切替回路39によりQスイッチYAGレー
ザ発振器30の繰り返し周波数に応じてQスイッチ素子
34のオフする期間をそれぞれ切り替えるようにしたの
で、適正な高周波電力の停止期間を設定でき、Qスイッ
チパルスが出力完了の後、速やかに高周波電力の印加を
開始できる。
【0091】これにより、QスイッチYAGレーザ発振
器30の損失が大きくなり、余計な発振であるCW出力
や低レベルのパルス出力を出力することを防止でき、実
際に加工対象5へのレーザ光の照射で不要な入熱を防ぐ
ことができる。
【0092】特にICパッケージなどの樹脂へマーキン
グするレーザマーキングへの応用では、能率的な高速マ
ーキングのため、文字をなぞるときのレーザ光の移動速
度に比例して、印字するときにQスイッチパルス周波数
を変えることができ、過剰入熱のために樹脂が炭化する
ことがない。
【0093】又、上記第1の実施の形態と同様に、Qス
イッチYAGレーザ発振器1から出力されるレーザ光の
パルス出力に変動があっても、加工表面の除去深さが均
一化され、マーキングの外観上の品質を確保できる。
【0094】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、加
工対象の表面加工で加工時の除去深さを一定に制御でき
るレーザ加工方法及びその装置を提供できる。又、本発
明によれば、Qスイッチ素子の繰り返し周波数に応じて
高周波電力の停止期間を変化させ、余計なレーザ光を出
力させないレーザ加工方法及びその装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるレーザ加工装置の第1の実施の
形態を示す構成図。
【図2】同装置によるマーキングの加工作用を説明する
ための模式図。
【図3】同装置によるレーザ光の位置決め作用を説明す
るための模式図。
【図4】正規分布に従うとするパルス間のエネルギーの
ばらつきを示す図。
【図5】本発明に係わるレーザ加工装置の第2の実施の
形態を示す構成図。
【図6】本発明に係わるレーザ加工装置の第3の実施の
形態を示す構成図。
【図7】同装置に用いられるオフ期間切替回路の具体的
な構成図。
【図8】同装置に用いられるマルチプレクサの選択動作
を示すタイミング図。
【図9】Qスイッチ繰り返し周波数に対するQスイッチ
パルスビルドアップ時間の関係を示す図。
【図10】繰り返し周波数に応じて高周波電力の停止期
間を変化させる作用を示す図。
【図11】従来のレーザ加工装置の構成図。
【図12】同装置によるマーキングの作用を示す図。
【図13】QスイッチYAGレーザ発振器の構成図。
【図14】QスイッチYAGレーザ発振器における固定
された高周波電力の停止期間を示す図。
【符号の説明】
1…QスイッチYAGレーザ発振器、 2,3…ガルバノミラースキャナ、 4…集光レンズ、 5…加工対象、 20…スキャナドライバ、 21…加工パターン記憶部、 22…パルス数制御部、 25…エネルギー測定部、 30…QスイッチYAGレーザ発振器、 31,32…共振器ミラー、 33…レーザロッド、 34…Qスイッチ素子、 38…コンピュータ、 39…オフ期間切替回路、 40…タイマー用IC、 41…マルチプレクサ、 VR1 〜VR4 …可変抵抗、 C…コンデンサ。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Qスイッチレーザ発振器から出力される
    パルス状のレーザ光を偏向しながら加工対象に照射する
    レーザ加工方法において、 前記加工対象の一か所当たりに前記パルス状のレーザ光
    を所定のパルス数以上づつ照射し、前記レーザ光を加工
    パターンに従って偏向して前記加工対象を加工すること
    を特徴とするレーザ加工方法。
  2. 【請求項2】 前記加工対象の一か所当たりに照射する
    前記レーザ光による積算エネルギーを測定し、前記加工
    対象の一か所当たりに照射する前記レーザ光のパルス数
    を制御することを特徴とする請求項1記載のレーザ加工
    方法。
  3. 【請求項3】 前記Qスイッチレーザ発振器内にて前記
    レーザ光の積算エネルギーを測定し、前記加工対象の一
    か所当たりについて照射する前記レーザ光のパルス数を
    制御することを特徴とする請求項1記載のレーザ加工方
    法。
  4. 【請求項4】 前記加工対象の一か所当たりについて3
    パルス以上の前記レーザ光を照射することを特徴とする
    請求項1記載のレーザ加工方法。
  5. 【請求項5】 前記Qスイッチレーザ発振器におけるQ
    スイッチ素子のオフする期間を切り替えることを特徴と
    する請求項1記載のレーザ加工方法。
  6. 【請求項6】 前記Qスイッチレーザ発振器の繰り返し
    周波数に応じて前記Qスイッチ素子のオフする期間をそ
    れぞれ切り替えることを特徴とする請求項1記載のレー
    ザ加工方法。
  7. 【請求項7】 Qスイッチレーザ発振器から出力される
    Qスイッチパルスのレーザ光を加工対象に照射するレー
    ザ加工装置において、 前記加工対象の一か所当たりに照射される前記レーザ光
    のパルス数が所定の回数以上になるように前記Qスイッ
    チレーザ発振器を動作制御するパルス制御手段と、 前記加工対象の一か所当たりについて照射される前記レ
    ーザ光のパルス数が前記所定の回数以上に達すると、前
    記Qスイッチレーザ発振器から出力される前記レーザ光
    を偏向し、前記レーザ光の前記加工対象に対する照射位
    置を加工パターンに従って移動する偏向手段と、を具備
    したことを特徴とするレーザ加工装置。
  8. 【請求項8】 前記加工対象の一か所当たりについて照
    射する前記レーザ光が与える積算エネルギーを測定する
    エネルギー測定手段と、 このエネルギー測定手段により測定された前記積算エネ
    ルギーに応じて前記加工対象の一か所当たりについて照
    射する前記レーザ光のパルス数を制御するパルス数制御
    手段と、を備えたことを特徴とする請求項7記載のレー
    ザ加工装置。
  9. 【請求項9】 前記Qスイッチレーザ発振器内にて前記
    レーザ光の積算エネルギーを測定するエネルギー測定手
    段と、 このエネルギー測定手段により測定された前記積算エネ
    ルギーに応じて前記加工対象の一か所当たりについて照
    射する前記レーザ光のパルス数を制御するパルス数制御
    手段と、を備えたことを特徴とする請求項7記載のレー
    ザ加工装置。
  10. 【請求項10】 前記Qスイッチレーザ発振器における
    Qスイッチ素子のオフする期間を切り替えるオフ期間切
    替手段を備えたことを特徴とする請求項7記載のレーザ
    加工装置。
  11. 【請求項11】 前記オフ期間切替手段は、前記Qスイ
    ッチレーザ発振器の繰り返し周波数に応じて前記Qスイ
    ッチ素子のオフする期間をそれぞれ切り替える機能を有
    することを特徴とする請求項10記載のレーザ加工装
    置。
  12. 【請求項12】 前記オフ期間切替手段は、前記Qスイ
    ッチレーザ発振器のQスイッチ素子をオン/オフするた
    めのタイミング信号を作成するタイミング信号作成回路
    と、 このタイミング信号作成回路により作成される前記タイ
    ミング信号の周波数を決定するためのコンデンサ及び複
    数の抵抗と、 これらコンデンサ及び複数の抵抗のうち前記各抵抗を前
    記Qスイッチレーザ発振器の繰り返し周波数に応じて選
    択して前記コンデンサに接続する切替回路と、を有する
    ことを特徴とする請求項10記載のレーザ加工装置。
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