JPH11151269A - 半身起床ベッド - Google Patents

半身起床ベッド

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JPH11151269A
JPH11151269A JP9336640A JP33664097A JPH11151269A JP H11151269 A JPH11151269 A JP H11151269A JP 9336640 A JP9336640 A JP 9336640A JP 33664097 A JP33664097 A JP 33664097A JP H11151269 A JPH11151269 A JP H11151269A
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support frame
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Nobuo Usami
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上半身支持フレーム20を起立動作させるこ
とによって利用者Aが上半身A1を起こす際に背中が摩
擦によって下側へ引っ張られるのを防止する。 【解決手段】 上半身支持フレーム20がほぼ水平な状
態では、屈曲フレーム40の第二支持部42が第一の連
結軸5を介して下半身支持フレーム30の腰支持端部3
1を第一の支持軸1とほぼ同一高さに支持しており、第
一及び第二の支持軸1,2が同じ高さであるため、下半
身支持フレーム30は水平である。屈曲フレーム40に
よって上半身支持フレーム20を起立動作させると、屈
曲フレーム40の第二支持部42が第三の支持軸3を中
心に倒れるように変位するため、下半身支持フレーム3
0はその腰支持端部31が落ち込むように第二の支持軸
2を中心に傾斜変位する。このため、利用者Aの腰部A
2が起床と共に適宜下降するので、利用者Aの背中がマ
ットレス70との摩擦によって下へ引っ張られるのを防
止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上半身を支持する
部分のフレームが起伏動作することによって使用者が上
半身を起こしたり横臥した状態で使用することのできる
半身起床ベッドに関する。
【0002】
【従来の技術】主に身体の不自由な高齢者等が利用する
ベッドの一種として、上半身を支持する部分のフレーム
が起伏動作可能な半身起床ベッドがある。従来技術によ
る半身起床ベッドは、例えば図5に示すように、基台フ
レーム101に固定的に支持された下半身支持フレーム
102と、この下半身支持フレーム102に枢軸が水平
なヒンジ103を介して連結された上半身支持フレーム
104と、この上半身支持フレーム104を前記ヒンジ
103を中心に起伏動作させる流体圧シリンダ装置10
5と、前記下半身支持フレーム102及び上半身支持フ
レーム104に敷設されたマットレス106とを備え
る。すなわちこの半身起床ベッドは、利用者Aの上半身
A1をマットレス106を介して支持する上半身支持フ
レーム104が流体圧シリンダ装置105の作動によっ
て所定の起立角度まで起立動作可能となっているので、
利用者Aはベッド上に居ながらにして食事をしたり読書
をしたりすることができ、ベッドから起き出す場合も便
利である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術においては、上半身支持フレーム104を起立動
作させることによって利用者Aが上半身A1を起こす過
程で、上半身支持フレーム104の起立動作に伴って、
利用者Aの腰部A2が前に押し出されて圧迫を受け、し
かも、利用者Aの背中がマットレス106との摩擦によ
って下へ引っ張られ、逆に上半身支持フレーム104を
倒す時には利用者Aの背中がずり上がるような摩擦を受
けるといった不快感を感じる問題が指摘される。
【0004】上半身支持フレーム104を起立動作させ
る過程で、利用者Aの背中を下へ引き込むような摩擦
は、上半身支持フレーム104の回転中心(ヒンジ10
3の軸心)よりも、利用者Aの上半身A1の起床動作に
おける回転中心(腰部A2)が上方にあることに起因し
て発生するものである。すなわち、ベッド上に横臥した
利用者Aの上半身A1における点αと、これに対応する
上半身支持フレーム104上の点βは、起立動作に伴っ
てそれぞれヒンジ103の軸心及び腰部A2を中心とす
る回転軌跡を描いて点α’及びβ’へ移動するので、点
β’は点α’に対して相対的に距離Lだけ下側へずれる
ことになり、これによって摩擦が発生するのである。
【0005】本発明は、上記のような事情のもとになさ
れたもので、その技術的課題とするところは、上半身支
持フレームを起立動作させることによって利用者が上半
身を起こす過程で背中が摩擦によって下側へ引っ張られ
るといった不快感を解消することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した技術的課題は、
本発明によって有効に解決することができる。すなわち
本発明に係る半身起床ベッドは、軸心がほぼ水平な第一
の支持軸に一端が回動自在に設けられこの第一の支持軸
を中心に起伏動作可能な上半身支持フレームと、軸心が
前記第一の支持軸とほぼ平行かつほぼ同じ高さの第二の
支持軸に回動自在に設けられた下半身支持フレームと、
軸心が前記第一の支持軸とほぼ平行で前記上半身支持フ
レームの下側に位置する第三の支持軸を中心に起伏動作
可能に設けられ前記上半身支持フレームをその背面側か
ら押圧支持する第一支持部及びこの第一支持部と反対側
にあって前記下半身支持フレームの前記上半身支持フレ
ーム側の腰支持端部に相対回動可能に連結された第二支
持部を有する屈曲フレームとを備え、この屈曲フレーム
は、前記第一支持部が前記上半身支持フレームを略水平
に支持している状態の時に前記第二支持部の先端が第一
の支持軸とほぼ同じ高さとなる屈曲形状を呈する。
【0007】本発明の構成によれば、利用者の上半身は
上半身支持フレーム上に、腰部から大腿部にかけての下
半身は下半身支持フレーム上に、マットレスを介して支
持される。上半身支持フレームが略水平に倒れた状態で
はその第一の支持軸とほぼ同じ高さにある屈曲フレーム
の第二支持部は、屈曲フレームの第一支持部及び上半身
支持フレームの起立動作に伴って第三の支持軸を中心と
する円周上を下方へ揺動し、下半身支持フレームの腰支
持端部を下方へ変位させるため、この腰支持端部上に支
持された利用者の腰部は起床過程で下方へ変位する。し
たがって、前記腰部を中心とする上半身の回転軌跡は起
床動作に伴って下方へずれ、これによって、利用者の背
中を下へ引っ張るような摩擦の発生が解消される。また
このとき、下半身支持フレームの腰支持端部が上半身支
持フレームの支点である第一の支持軸から離れるように
変位するので、上半身支持フレームの起立動作に伴う利
用者の腰部の圧迫感も解消される。
【0008】本発明において付加される一層好ましい構
成としては、下半身支持フレームの腰支持端部と反対側
に、軸心が第一及び第二の支持軸とほぼ平行かつほぼ同
じ高さの第四の支持軸を中心に回動可能な第二の下半身
支持フレームが設けられ、前記下半身支持フレームと第
二の下半身支持フレームの対向端部同士が互いに回動可
能に連結される。この構成によれば、利用者の下半身の
うち、腰から大腿部及び膝にかけては下半身支持フレー
ムで支持し、膝から下の部分は第二の下半身支持フレー
ムで支持することができ、起床動作の時には第四の支持
軸を中心として第二の下半身支持フレームが利用者の足
部を低くするように動作するので、上半身支持フレーム
の起立動作に伴う利用者の腰の下降に伴って利用者の足
が相対的に持ち上がってしまうのを防止することができ
る。
【0009】本発明において付加される一層好ましい他
の構成としては、下半身支持フレームがその中間位置で
腰部支持フレームと大腿部支持フレームに分割され、こ
の腰部支持フレームと大腿部支持フレームを互いに連結
している第五の支持軸が、屈曲フレームの第二支持部と
ほぼ対応して揺動可能な支持アームの揺動端部に取り付
けられる。この構成によれば、上半身支持フレームの起
立動作に伴って屈曲フレームの第二支持部が下方へ揺動
すると、これによる腰部支持フレームの下降変位に伴っ
て第五の支持軸も倒れるように揺動するので、下半身支
持フレームは、その中間位置(第五の支持軸による腰部
支持フレームと大腿部支持フレーム)の連結位置で下方
へ折れながら下方へ変位する。このため、利用者の腰部
を起床過程で一層顕著に下方変位させることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る半身起床ベッ
ドの好ましい第一の実施形態を示すものである。この半
身起床ベッドは、基台フレーム10と、この基台フレー
ム10上に配置された上半身支持フレーム20、下半身
支持フレーム30、屈曲フレーム40及び第二の下半身
支持フレーム50と、前記屈曲フレーム40を介して前
記上半身支持フレーム20を起伏動作させるガスリフタ
60と、前記上半身支持フレーム20、下半身支持フレ
ーム30及び第二の下半身支持フレーム50上に敷設さ
れたマットレス70とを備える。
【0011】基台フレーム10には、軸心がこの基台フ
レーム10の幅方向かつほぼ水平に延びる第一乃至第四
の支持軸1〜4が配置されており、このうち第一の支持
軸1、第二の支持軸2及び第四の支持軸4は互いにほぼ
同じ高さに配置され、第三の支持軸3は前記第一の支持
軸1のほぼ下側となる位置に配置されている。また、第
一及び第三の支持軸1,3は基台フレーム10に固定的
に設けられているのに対し、第二及び第四の支持軸2,
4は後で詳述するように可動となっている。
【0012】上半身支持フレーム20は、その基端部2
1が第一の支持軸1の周りに回動自在に取り付けられ、
すなわちこの第一の支持軸1を介して前記基台フレーム
10に起伏動作可能に取り付けられている。
【0013】下半身支持フレーム30は、上半身支持フ
レーム20側の端部を腰支持端部31、その反対側の端
部を膝裏支持端部32とし、ほぼ人体の腰部から大腿部
に対応する長さを有するものである。第二の支持軸2
は、この下半身支持フレーム30における膝裏支持端部
32寄りの部分を回動可能に支持するものであり、基台
フレーム10に水平軸33を介して揺動可能に設けられ
た支持アーム34の上端部に取り付けられることにより
可動となっている。またこの下半身支持フレーム30
は、略水平状態にある場合に前記腰支持端部31が前記
上半身支持フレーム20の基端部21(第一の支持軸
1)にほぼ水平に対向近接するようになっている。
【0014】屈曲フレーム40は、上半身支持フレーム
20をその背面側からローラ41aを介して押圧支持す
る第一支持部41と、この第一支持部41と反対側にあ
って前記下半身支持フレーム30の腰支持端部31に第
一の連結軸5を介して相対回動可能に連結された第二支
持部42とを有し、第二支持部42寄りの支点部分43
が、上半身支持フレーム20の下側に配置され第三の支
持軸3を介して前記基台フレーム10に回転可能に取り
付けられている。そしてこの屈曲フレーム40は、前記
第一支持部41が前記上半身支持フレーム20を略水平
に支持している状態では前記第二支持部42(第一の連
結軸5)が第一の支持軸1とほぼ同じ高さとなるよう
に、第三の支持軸3による支点部分43において屈曲し
た略L字形に形成されている。
【0015】第二の下半身支持フレーム50は、下半身
支持フレーム30側の端部である上脛支持端部51が前
記下半身支持フレーム30の膝裏支持端部32に第二の
連結軸6を介して相対回動可能に連結されている。第四
の支持軸4は、この第二の下半身支持フレーム50の中
間部分を回動可能に支持するものであり、基台フレーム
10に水平軸53を介して揺動可能に設けられた支持ア
ーム54の上端部に取り付けられることにより可動とな
っている。
【0016】第一の支持軸1の近傍には、図2に示すよ
うな保護板7が、第三の支持軸3を中心とする屈曲フレ
ーム40の第二支持部42の回転軌跡に沿うように設け
られ、第一及び第三の支持軸1,3の軸受部材(図示省
略)に固定されている。この保護板7は、上半身支持フ
レーム20が起立されたときに、これによって屈曲され
つつ下半身支持フレーム30の腰支持端部31と共に下
方へ変位したマットレス70が、前記上半身支持フレー
ム20の基端部21と下半身支持フレーム30の腰支持
端部31との間に噛み込まれるのを防止するものであ
る。
【0017】ガスリフタ60は、一端が略水平なリンク
ピン61aを介して基台フレーム10に回動可能に取り
付けられたシリンダ61と、このシリンダ61の他端か
ら突出し先端が略水平なリンクピン62aを介して屈曲
フレーム40の第一支持部41に連結されたロッド62
とを有する。すなわちこのガスリフタ60は、シリンダ
61内の封入ガス圧によって、このシリンダ61内のピ
ストン(図示省略)を介してロッド62が突出方向に付
勢され、屈曲フレーム40の第一支持部41を起立動作
させるものである。
【0018】以上の構成において、上半身支持フレーム
20がほぼ水平に保持された状態にあるときは、下半身
支持フレーム30及び第二の下半身支持フレーム50も
水平に保持され、上半身支持フレーム20とほぼ同一高
さになっている。これは、上半身支持フレーム20がほ
ぼ水平に倒れた状態にあるときは、屈曲フレーム40の
第二支持部42の先端が下半身支持フレーム30の腰支
持端部31の先端(第一の連結軸5)を第一の支持軸1
とほぼ同一高さに支持しており、このときにほぼ直立状
態にある支持アーム34,54上の第二及び第四の支持
軸2,4も第一の支持軸1とほぼ同一高さとなってお
り、これによって、第二の連結軸6も第一の支持軸1、
第二及び第四の支持軸2,4と互いにほぼ同じ高さにな
っているからである。したがって、利用者Aは通常のベ
ッドと同様に、マットレス70上に横臥することができ
る。なおこのとき、利用者Aは上半身A1が上半身支持
フレーム20上に位置するように横臥する。
【0019】次に、この状態から利用者Aが上半身A1
を起こそうとすると、ガスリフタ60のロッド62の突
出方向の付勢力によって、屈曲フレーム40はその第一
支持部41を起立させる方向へ、すなわち第三の支持軸
3を中心にして図中時計回りの方向へ押され、これによ
って、上半身支持フレーム20が利用者Aの背中を押し
上げるため、利用者Aは容易に上半身A1を起こすこと
ができる。
【0020】一方、上述のような屈曲フレーム40の回
動によって、その第二支持部42は第三の支持軸3を中
心に倒れるように変位する。このため、下半身支持フレ
ーム30は、第一の連結軸5を介して前記第二支持部4
2と連結された腰支持端部31が落ち込むと共にその反
対側の膝裏支持端部32が持ち上がるように第二の支持
軸2を支点として傾斜しつつ、前記腰支持端部31が上
半身支持フレーム20の支点である第一の支持軸1から
離れるように変位する。またこれによって、第二の下半
身支持フレーム50は、第二の連結軸6を介して前記膝
裏支持端部32と連結された上脛支持端部51が持ち上
がると共にその反対側の端部52が落ち込むように、第
四の支持軸4を支点として傾斜する。
【0021】すなわち図1に二点鎖線で示すように、上
半身支持フレーム20の起立動作に伴って、下半身支持
フレーム30の腰支持端部31が落ち込むので、横臥状
態にあった利用者Aの上半身A1が起こされる過程で、
上半身支持フレーム20の回転中心(第一の支持軸1)
と、利用者Aの上半身A1の回転中心である腰部A2と
の高低差を解消するように徐々に下方へ変位する。この
ため、上半身支持フレーム20の回転中心と利用者Aの
腰部A2との高低差に起因して利用者Aの背中がマット
レス70との摩擦によって下へ引っ張られることがな
く、しかも、下半身支持フレーム30の腰支持端部31
が第一の支持軸1から離れるように変位するので、上半
身支持フレーム20の起立動作に伴う利用者Aの腰部A
2の圧迫感も生じない。
【0022】またこのとき、下半身支持フレーム30の
膝裏支持端部32に連結された第二の下半身支持フレー
ム50の上脛支持端部51は、前記膝裏支持端部32と
共に上昇するが、その反対側の端部52は下降する。こ
のため、利用者Aは、上半身A1が起こされる際の腰部
A2の下降に伴って膝A3が伸びた状態のまま足A4が
相対的に持ち上げられることがないので、負担がかから
ない。しかも、下半身支持フレーム30がその腰支持端
部31が落ち込むように傾斜変位するので、上半身支持
フレーム20の起立動作の過程で腰部A2が前方へ滑る
ように押し出されるのも防止できる。
【0023】また、この起床過程では、利用者Aの上半
身A1が起こされるのに伴ってその荷重が下半身支持フ
レーム30の腰支持端部31を押し下げるように作用
し、更にこの荷重は第一の連結軸5を介して、ガスリフ
タ60による屈曲フレーム40の起床動作を補助する方
向に作用する。したがって、利用者Aが自ら起き上がろ
うとすることによって腰部A2に体重をかければ、弱い
ガス圧でもガスリフタ60による起床動作を円滑に行う
ことができる。
【0024】なお、上述の動作においては、第一の連結
軸5を介して屈曲フレーム40の第二支持部42の先端
に連結されている下半身支持フレーム30の腰支持端部
31の先端が、第三の支持軸3を中心とする回転軌跡を
描く。そしてこのような動作を許容するため、下半身支
持フレーム30の支持部である第二の支持軸2が支持ア
ーム34の揺動を伴いながら変位し、更にこれによっ
て、第二の下半身支持フレーム50の支持部である第四
の支持軸4も、支持アーム54の揺動を伴いながら変位
するようになっているものである。
【0025】図1に二点鎖線で示す起床状態から実線で
示す横臥状態へ移行させる場合は、利用者Aが背中で上
半身支持フレーム20を倒すようにすれば、その荷重は
上半身支持フレーム20から屈曲フレーム40を介して
ガスリフタ60のロッド62に作用し、このロッド62
がシリンダ61内に、内部封入ガスを圧縮しながら没入
して行き、上半身支持フレーム20、屈曲フレーム4
0、下半身支持フレーム30及び第二の下半身支持フレ
ーム50は、上述の起床動作と逆の動作を行う。すなわ
ち、支持されつつ上半身支持フレーム20が倒れて行く
のに伴って、屈曲フレーム40の第二支持部42が下半
身支持フレーム30の腰支持端部31を持ち上げるの
で、マットレス70との間に利用者Aの背中がずり上げ
られるような摩擦を生じない。
【0026】上述の起床過程で腰部A2がどれだけ下降
変位するかは、ローラ41aによる支持点Pと第三の支
持軸3の軸心を結ぶ直線(屈曲フレーム40の第一支持
部41)に対する、前記第三の支持軸3の軸心と第一の
連結軸5を結ぶ直線(屈曲フレーム40の第二支持部4
2)の角度、及び前記第二支持部42の長さ等によって
適切に設定される。
【0027】なお、上述の実施形態では、第二の下半身
支持フレーム50を、下半身支持フレーム30の支持構
造と同様に、揺動可能な支持アーム54上に第四の支持
軸4を介して支持してなる構造としたが、図3に示すよ
うに、一端が第二の連結軸6に回動可能に連結され他端
がローラ55aを介して基台フレーム10の底部上を移
動可能な傾斜支持アーム55と、一端が第四の支持軸4
に回動可能に連結され他端が前記傾斜支持アーム55に
形成された多数の凹凸55bに選択的に係合可能な調整
アーム56による支持構造とすることもできる。この構
造にすれば、傾斜支持アーム55の前記凹凸55bに対
する調整アーム56の係合位置の選択によって、第二の
下半身支持フレーム50の傾斜角度を任意に変更するこ
とができる。
【0028】図4は、本発明に係る半身起床ベッドの第
二の実施形態を示すものである。この半身起床ベッドに
おいて、上述した第一の実施形態と異なるところは、下
半身支持フレーム30がその中間位置で腰部支持フレー
ム30Aと大腿部支持フレーム30Bに分割され、第五
の支持軸7がこの腰部支持フレーム30Aと大腿部支持
フレーム30Bを互いに連結していると共に、屈曲フレ
ーム40の第二支持部42とほぼ対応して揺動可能な支
持アーム35の揺動端部に取り付けられていることにあ
る。また、この実施形態においては第二の支持軸2が第
二の連結軸6を兼ねており、支持アーム34の上端に取
り付けられている。その他の部分は第一の実施形態とほ
ぼ同様である。
【0029】すなわちこの実施形態によれば、利用者A
が横臥した状態から上半身A1を起こそうとすることに
よって、先の説明と同様に、屈曲フレーム40の第一支
持部41を介してガスリフタ60の付勢力を受けている
上半身支持フレーム20への利用者Aの背中からの押し
付け力が減少すると共に、腰部A2から下半身支持フレ
ーム30における腰部支持フレーム30Aを介して第二
支持部42に下向きに作用する荷重が増大し、屈曲フレ
ーム40が、第三の支持軸3を中心にして図中時計回り
の方向へ動作するので、利用者Aは容易に起床すること
ができる。また、これによって前記第二支持部42が第
三の支持軸3を中心に倒れるように変位すると、その先
端(第一の連結軸5)が円弧状軌跡を描くため、下半身
支持フレーム30における腰部支持フレーム30Aが、
第一の支持軸1から離れる方向(図中右側)へ変位しな
がら下降し、これに伴って、支持アーム35が前記屈曲
フレーム40の第二支持部42と対応するように水平軸
36を中心に倒れるように揺動変位するため、下半身支
持フレーム30における大腿部支持フレーム30Bは支
持アーム34上の第二の支持軸2を支点として下方へ揺
動変位する。
【0030】すなわち前記下半身支持フレーム30は、
第五の支持軸7を境に下側へ折れるようにしながら下方
へ変位するので、利用者Aの起床過程における腰部A2
の下方変位量が、図1に示す第一の実施形態のように下
半身支持フレーム30を一体としたものよりも大きくす
ることができ、このため起床の際に利用者Aの背中がマ
ットレス70との摩擦によって下へ引っ張られるといっ
た現象を一層有効に解消できる。また、図中二点鎖線で
示す起床状態から再び横臥状態に移行する時には、各フ
レームは上述と全く逆の動作をする。そしてこのような
可逆動作を確実に行なわせるには、支持アーム35を、
腰部支持フレーム30Aと平行なリンク37を介して屈
曲フレーム40と連動させるようにすれば良い。
【0031】なお、上述の各実施形態において、屈曲フ
レーム40を動作させる駆動手段としては、ガスリフタ
60のような圧力封入式の流体圧シリンダ装置のほか、
スクリュシャフトをモータで回転させることによって螺
子推進力でロッドが往復動するもの等、種々のものが適
用できる。
【0032】
【発明の効果】本発明の半身起床ベッドによると、次の
ような効果が実現される。 (1) 上半身支持フレームを起立動作させることによる起
床過程で利用者の背中が下へ引っ張られたり、逆に起床
状態から横臥状態へ移行する過程で利用者の背中がずり
上げられるといった、マットレスとの摩擦による不快感
を生じない。 (2) 上半身支持フレームの起立動作の過程で利用者の腰
部が圧迫を受けない。 (3) 上半身支持フレームの起立動作の過程で利用者の上
半身及び腰部が前方へ滑るように押し出されるのを防止
することができる。 (4) 利用者は、上半身支持フレームの起立動作による起
床の際に膝をある程度曲げた状態となるので、楽な姿勢
に起き上がることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る半身起床ベッドの好ましい第一の
実施形態の構造及び動作を示す説明図である。
【図2】上記実施形態の要部の構造及び動作を概略的に
示す説明図である。
【図3】上記実施形態の部分的な変更例を示す説明図で
ある。
【図4】本発明に係る半身起床ベッドの好ましい第二の
実施形態の構造及び動作を示す説明図である。
【図5】従来の半身起床ベッドの構造及び動作を概略的
に示す説明図である。
【符号の説明】
1 第一の支持軸 2 第二の支持軸 3 第三の支持軸 4 第四の支持軸 5 第一の連結軸 6 第二の連結軸 7 第五の支持軸 20 上半身支持フレーム 30 下半身支持フレーム 30A 腰部支持フレーム 30B 大腿部支持フレーム 31 腰支持端部 40 屈曲フレーム 41 第一支持部 42 第二支持部 50 第二の下半身支持フレーム

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸心がほぼ水平な第一の支持軸(1)に
    一端が回動自在に設けられこの第一の支持軸(1)を中
    心に起伏動作可能な上半身支持フレーム(20)と、 軸心が前記第一の支持軸(1)とほぼ平行かつほぼ同じ
    高さの第二の支持軸(2)に回動自在に設けられ人体の
    腰部から大腿部を支持する下半身支持フレーム(30)
    と、 軸心が前記第一の支持軸(1)とほぼ平行で前記上半身
    支持フレーム(20)の下側に位置する第三の支持軸
    (3)を中心に起伏動作可能に設けられ前記上半身支持
    フレーム(20)をその背面側から押圧支持する第一支
    持部(41)及びこの第一支持部(41)と反対側にあ
    って前記下半身支持フレーム(30)の前記上半身支持
    フレーム(20)側の腰支持端部(31)に相対回動可
    能に連結された第二支持部(42)を有する屈曲フレー
    ム(40)とを備え、 この屈曲フレーム(40)は、前記第一支持部(41)
    が前記上半身支持フレーム(20)を略水平に支持して
    いる状態の時に前記第二支持部(42)の先端が第一の
    支持軸(1)とほぼ同じ高さとなる屈曲形状を呈するこ
    とを特徴とする半身起床ベッド。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、 下半身支持フレーム(30)の腰支持端部(31)と反
    対側に、軸心が第一及び第二の支持軸(1,2)とほぼ
    平行かつほぼ同じ高さの第四の支持軸(4)を中心に回
    動可能な第二の下半身支持フレーム(50)が設けら
    れ、 前記下半身支持フレーム(30)と第二の下半身支持フ
    レーム(50)の対向端部(32,51)同士が互いに
    回動可能に連結されたことを特徴とする半身起床ベッ
    ド。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2の記載において、 下半身支持フレーム(30)がその中間位置で腰部支持
    フレーム(30A)と大腿部支持フレーム(30B)に
    分割され、 この腰部支持フレーム(30A)と大腿部支持フレーム
    (30B)を互いに連結している第五の支持軸(7)
    が、屈曲フレーム(40)の第二支持部(42)とほぼ
    対応して揺動可能な支持アーム(35)の揺動端部に取
    り付けられ、 第二の支持軸(2)が前記大腿部支持フレーム(30
    B)を回動可能に支持していることを特徴とする半身起
    床ベッド。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101439526B1 (ko) * 2014-04-22 2014-09-15 최영숙 병원침대

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