JPH11150954A - サイリスタ変換器の点弧方法 - Google Patents

サイリスタ変換器の点弧方法

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JPH11150954A
JPH11150954A JP31530397A JP31530397A JPH11150954A JP H11150954 A JPH11150954 A JP H11150954A JP 31530397 A JP31530397 A JP 31530397A JP 31530397 A JP31530397 A JP 31530397A JP H11150954 A JPH11150954 A JP H11150954A
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Masashi Kono
正志 河野
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Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ブリッジ構成をなすサイリスタ変換器における
サイリスタ点弧位相間隔を入力交流の周波数変動に無関
係にその所定値に維持する。 【解決手段】サイリスタ変換器入力交流のCi (i=
1,2,‥)サイクルにおける1周期Tif或いは半周期
Tihを、パルス周期をτとするクロック信号による計時
カウンタで計時し、その計時結果を前記各TifとTihと
に対応させ夫々NifとNihとし、又、所定の位相間隔を
θ0 とすれば、このθ0 に対応する時間間隔の指定値は
tif=(θ0 /360)τNif、tih=(θ0 /18
0)τNihとなり、サイクルCi での上記演算結果を次
サイクルCi+1 における時間指定値として使用し、前記
時間指定値を長くとも1周期以内に順次更新する事によ
り、前記入力交流の周波数変動に対応させるものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ブリッジ構成を
なし交直両電力間の変換を行うサイリスタ変換器の点弧
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種サイリスタ変換器として
は、周波数変動の少ない商用電源をその交流電源となす
ものが多用されており、前記変換器の各整流ブリッジを
構成するサイリスタに対する点弧制御の基準をなす所定
の点弧位相間隔を50Hz或いは60Hzの基準交流周
波数の周期に対応する時間間隔に換算し、例えば3相交
流を入力とする3相全波整流ブリッジ回路を対象として
入力交流1周期に対応する電気角360度区間の継続時
間1/50秒或いは1/60秒の1/6の時間を以て所
定の点弧位相間隔の電気角60度に対応する換算された
時間間隔の指定値とし、これを入力交流の周波数変動に
関係無く固定された指定値としてサイリスタの点弧制御
に用いるものが知られている。
【0003】なお、前記の如き制御を行う従来のサイリ
スタ変換器においてその交流入力に一時的な周波数変動
が発生した場合には、この変動に起因するサイリスタ点
弧角の変動を伴って直流出力電流の変動を来すが、通
常、サイリスタ変換器にはその出力電流に対する負帰還
制御系が付加されており、前記の如き周波数変動に起因
する直流出力電流の変動は負荷変動に伴う電流変動と同
様性格の外乱と判断され、前記負帰還制御系は変動する
出力電流がその指令値に収斂する様に自動制御して前記
の出力電流変動は終息する。
【0004】因みに、図6は前記の如き出力電流に対す
る負帰還制御系を有し所定の電気角位相間隔を対応する
固定の時間間隔により代替指定させたサイリスタ点弧制
御を行うサイリスタ変換器の基本制御ブロック図であ
る。図6において、1は電流調節器、2は余弦角演算
器、3は点弧角調節器、4はパルス増幅器、5は負荷電
流検出器、10はサイリスタ変換器、CT1 とCT2と
は計器用変流器である。
【0005】ここに、電流調節器1はPI(比例・積
分)特性等を有し、出力電流の指令値Is と前記両CT
及び負荷電流検出器5を介して得た出力電流の検出値I
d との電流偏差ΔI(ΔI=Is −Id )をその入力と
しこの電流偏差の積分値が零になる迄その出力の継続を
行うものあり、また、余弦角演算器2は前記の電流偏差
ΔIをその入力としα= COS-1(ΔI)で規定される余
弦角αを前記変換器10におけるサイリスタの点弧制御
角として演算出力するものであり、また、点弧角調節器
3は前記変換器10における各サイリスタに対しその印
加される各相入力交流電圧の所定の位相角における点弧
がなされる様にパルス増幅器4を介し前記余弦角αで指
定する点弧パルスの各相配分指定を行うものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】その各整流ブリッジを
構成するサイリスタに対する点弧制御の基準をなす所定
の点弧位相間隔を、基準交流周波数の周期に対応する固
定の時間間隔として指定する前記従来のサイリスタ変換
器においては、入力交流の周波数変動に従いその周期が
変動するため、前記の固定時間間隔に対応する点弧位相
間隔は周波数変動の比率と同率で増減し、これに伴いサ
イリスタ変換器の直流出力電圧或いは出力電流もまた変
動する。
【0007】この入力交流の周波数変動に関し、従来の
サイリスタ変換器には周波数変動の大きさとその発生頻
度の何れもが極めて小である商用電源をその交流電源と
なすものが多く、このため前記の如き固定時間間隔によ
るサイリスタ点弧制御を行う従来の変換器における直流
出力変動も実用上の支障を来すことは稀であり、且つ前
記の如き出力電流に対する負帰還制御系が機能する事に
より前記の周波数変動に起因する出力電流の変動は抑制
され終息する。
【0008】しかしながら、例えばディーゼル発電設備
或いは単独運転を行う小容量の発電設備等をその交流電
源とするサイリスタ変換器の場合には、電源系の負荷変
動に対する周波数変動比率が大となる為に、電源周波数
の大幅な急変発生時には前記負帰還制御系の調整機能を
超えた大幅な一時的出力変動を来したり、或いはサイリ
スタの転流失敗等を招いてサイリスタ変換器としての安
定した運転が阻害される危険がある。
【0009】また、サイリスタ変換器がその負荷に精密
な回転制御を要する直流回転機等を有する場合には、前
記のディーゼル発電設備等の場合は勿論のこと商用電源
をその交流電源とする場合においても、電源周波数の変
動が前記の出力電流負帰還系に対する外乱となり、この
負帰還制御系自体の固有振動数との関連如何によっては
前記直流回転機における継続的な速度脈動を来す恐れが
ある。
【0010】上記に鑑みこの発明は、交流電源における
周波数変動の発生に対してその応答性を損なうことなく
安定した運転の継続を図り得るサイリスタ変換器の点弧
方法の提供を目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明のサイリスタ変換器の点弧方法において、 1)請求項1の発明は、ブリッジ構成をなして交直両電
力間の変換を行うサイリスタ式電力変換器の点弧方法で
あって、前記ブリッジの構成相数により規定されサイリ
スタ点弧制御の基準をなす点弧位相間隔を入力交流電圧
の周波数変動に無関係にその所定値に維持する如く、前
記点弧位相間隔の所定値に対応する時間間隔の指定値
を、常時計測する入力交流の1/2周期或いは1周期の
計時結果から換算して得た値に、この換算の完了時点毎
に順次更新するものとする。
【0012】2)請求項2の発明は、請求項1に記載の
サイリスタ変換器の点弧方法において、3相交流を入力
とする3相全波整流ブリッジ回路を対象として電気角6
0度の所定の点弧位相間隔を維持する如く、3相中の任
意相の電圧立ち上がり或いは立ち下がりゼロクロス点を
起点として相回転順序に従う次相の電圧の立ち上がり或
いは立ち下がりゼロクロス点迄の電気角120度区間の
継続時間を、クロック信号による計時カウンタにて連続
する3相各相について計数計時し、これら3相各相の計
数結果の和を以て電気角360度に対応する入力交流1
周期の継続時間とし、電気角120度の1相分区間の計
時完了時点毎に、この区間とこれに先行する他の2相分
2組の電気角120度の計時完了区間の合計3区間にお
ける計数結果の和の1/6値を前記所定の位相間隔60
度に対応する換算された時間間隔の指定値として演算す
ると共にこの演算値への時間指定値の更新を行うものと
する。
【0013】3)請求項3の発明は、請求項1に記載の
サイリスタ変換器の点弧方法において、3相交流を入力
とする3相全波整流ブリッジ回路を対象として電気角6
0度の所定の点弧位相間隔を維持する如く、3相中の何
れかの相を対象としその2組の電圧立ち上がりゼロクロ
ス点間、又は2組の電圧立ち下がりゼロクロス点間で規
定される入力交流1周期に対応する電気角360度区間
継続時間を、クロック信号による計時カウンタで計数計
時し、この電気角360度区間の計時完了時点毎に、前
記計数結果の1/6値を前記所定の位相間隔60度に対
応する換算された時間間隔の指定値として演算すると共
にこの演算値への時間指定値の更新を行うものとする。
【0014】4)請求項4の発明は、請求項3に記載の
サイリスタ変換器の点弧方法において、前記の3相中の
何れかの相を対象とする電気角360度区間継続時間の
計数計時とその計数結果の1/6値を換算された所要の
時間間隔指定値となす事に代えて、前記対象相の連続す
る2組の電圧立ち上がり及び立ち下がりのゼロクロス点
間で規定される入力交流1/2周期に対応する電気角1
80度区間の継続時間の計数計時を行うと共に、この計
数結果の1/3値を前記所要の時間間隔指定値となすも
のとする。
【0015】上記の如くこの発明は、入力交流の1/2
周期或いは1周期に対応する電気角180度或いは36
0度区間の継続時間を計時カウンタにより常時計数計時
し、前記の変換器ブリッジ構成相数にて規定される所定
の電気角位相間隔に対応する時間間隔の指定値を、前記
の周期計数結果に従い電気角120度或いは180度或
いは最長360度に対応する時間毎に演算更新するもの
であり、前記の変換器入力交流電圧における周波数変動
に対して実質的に前記点弧位相間隔をその所定値に維持
する事を可能となすものである。
【0016】なお、請求項3と請求項4に記載の方法は
単相交流をその入力とする単相全波整流ブリッジ回路を
対象としても、前記の入力周波数変動時の電気角位相間
隔の維持に関して全く同様に適用出来るものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下この発明の実施例を図1〜図
5に従って説明する。なお、前述の図6を含めて前記各
図面においては同一機能の構成要素に対して同一の表示
符号を付している。先ず、図5は請求項1〜請求項4に
記載の各点弧方法を対象とし負帰還制御系を有するサイ
リスタ変換器の制御ブロック図を示すものであり、従来
技術の実施例として示した前述の図6に対して、3相交
流入力の周波数検出用の3相変圧器Tr と、周波数検出
器6とを加えたものであり、負帰還制御系による制御機
能は図6におけるものと同一である。
【0018】ここに、前記の周波数検出器6には、以下
説明する請求項1〜請求項4に記載の各点弧方法に従う
点弧制御回路が構成されるものである。次に、図1は、
請求項1に従うこの発明の第1の実施例を示すサイリス
タ点弧制御の動作波形図である。図1(a)において、
v1 とv2 とは夫々その周波数をf1 とf2 とする2組
の交流電圧であり、その周期を夫々T1 とT2 とすれ
ば、前記の両電圧がその値を零とする位相角(電気角)
θの位置(v1 →θ1 軸,v2 →θ2 軸)は、夫々の1
周期内において1/2周期に対応する180度と1周期
に対応する360度(原点)位置となる。
【0019】一方、前記2組の交流電圧v1 とv2 の変
化を時間t軸上でみれば、例えば、原点から1周期(3
60度位置)に至るに要する時間は夫々T1 とT2 とな
る。ここに、T1 =1/f1 、T2 =1/f2 であり、
従って、若しf1 >f2 ならば、T1 <T2 となる。即
ち、周波数の異なる交流電圧v1 とv2 とにおいては同
一位相角に至るに要する時間が異なる。
【0020】今、交流電圧の連続する各サイクルCi
(i=1,2,……)において、そのサイクル内での角
速度は一定であると仮定し、その1周期をなす360度
区間を時間Ti で変化するものとすれば、そのサイクル
の原点より所定の位相角θ0 に至るに要する時間ti は
下記の式(1)の如くなる。 ti =(θ0 /360)Ti …………(1) 但し、i=1,2,…… 式(1)をサイリスタ変換器との関連でみれば、その入
力交流電圧の周波数が変動する場合においても、その連
続する各サイクルCi における周期Ti の計測値を用い
式(1)に従う時間ti を演算し、サイクルCi におけ
る演算結果に従い次サイクルCi+1 における時間指定値
を前記時間ti となす事により、前記の各サイクルCi
において同一の位相角θ0 の指定を行う事が出来る。
【0021】なお、入力交流電源の慣性を考慮すれば各
サイクル間に実用上の障害を来す程の大幅な周期偏差は
発生しないものと考えられ、従って、前記の如き時間指
定値の更新を最長で1周期前の期間を対象とする演算結
果に従って行う事が実用上の支障を来す事はないと考え
られる。ここに、請求項1の方法は、前記の如き時間指
定値の更新を1周期前と1/2周期前の各演算結果に従
って行う事に対応して、式(1)における周期Ti を、
1周期に対応する周期Tifと、1/2周期に対応する周
期Tihとに分け、夫々の値をパルス周期をτとするクロ
ック信号による計時カウンタで計時し、その計時結果
(カウント数)を前記周期TifとTihとに対応させて夫
々NifとNihとし、この両値を用いて式(1)より得た
式(2)に従い所要の時間指定値tifとtihの決定を行
うものである。
【0022】 なお、三角波状をなす前記両計数値Nf とNh の時間的
な変化模様は夫々特性線Lif,Lihとして図1の(b)
と(c)に示す如くなる。
【0023】次に、図2は、請求項2に従うこの発明の
第2の実施例を示すサイリスタ点弧制御の動作波形図で
ある。図2(a)において、vU , vV , vW は夫々3
相交流のU,V,W各相電圧であり、互に電気角120
度の位相差を有するものである。また、交流電圧の連続
する各サイクルCi (i=1,2,……)をU相電圧を
基準としその電気角360度区間毎に規定し、各サイク
ルにおける各相電圧を、例えば、C1 サイクルにおいて
は、vU1−vV1−vW1の如く図示している。
【0024】前記C1 サイクルにおいて、例えばU相電
圧vU1の電圧立ち上がりゼロクロス点を起点としてこれ
を位相角のθ軸上の原点とすれば、U→V→Wの相回転
順序に従って、引き続くV相とW相の電圧立ち上がりゼ
ロクロス点は夫々120度と240度の位置となる。斯
様な各相電圧の電圧立ち上がりゼロクロス点間の位置関
係は、前記各相電圧の電圧立ち下がりゼロクロス点間に
ついても全く同様に成り立つものであり、図示の如くU
→V→Wの相回転順序と電気角120度の位相間隔を保
ちながら各サイクルCi を通して継続するものとなる。
【0025】今、パルス周期をτとするクロック信号に
よる計時カウンタを、任意相の電圧立ち上がりゼロクロ
ス点でその計数を開始させ、前記の相回転順序に従う次
相の電圧立ち上がりゼロクロス点でその計数停止とリセ
ットとを行う如く動作させ、その計時結果(カウント
数)を各サイクルCi におけるU,V,W各相について
NUi,NVi,NWiとすれば、τ(NUi+NVi+NWi)
は、サイクルCi における3相各相電圧の周波数fUi,
fVi,fWiの平均周波数fiaを有する仮想的な平均電圧
における周期Tiaと等価となる。
【0026】なお、三角波状をなす前記各相の計数値N
piの時間的な変化模様は特性線Lpiとして図2(b)に
示す如くなる。従って、3相交流における各相電圧を前
記の仮想的な平均電圧で代表すれば、その1周期をなす
360度区間を時間Tiaで変化するものとなり、そのサ
イクルの原点より、所定の位相角θ0 に至るに要する時
間tiaは下記の式(3)の如くの如くなる。
【0027】 ここに、請求項2の方法は、前述の如く3相全波整流ブ
リッジ回路を対象として所定の位相角60度を維持する
事を目的とするものであり、前記の式(3)にてθ0 =
60として得た下記の式(4)に従う動作を行わすもの
である。
【0028】 なお、図2(b)に示す如く、例えば、サイクルC1 で
W相計数値NW1の計時完了時点においては他の計数値N
U1とNV1との和Ns1w を用いて式(4)の演算を行い、
その結果を引き続くサイクルC2 におけるU相電圧区間
における位相角指定時間として用いるものであり、以下
同様に、図示の計数値Ns2u ,Ns2v 等を用い順次所要
の指定時間tiaを求め、引き続く120度電圧区間にお
ける位相各指定時間となすものである。
【0029】次に、図3は、請求項3に従うこの発明の
第3の実施例を示すサイリスタ点弧制御の動作波形図で
ある。請求項3の方法は、3相交流のU,V,W各相中
の何れか1相の電圧を対象とし、請求項1に記載の1周
期対応の時間指定値の換算演算とその更新とを行わすも
のであり、図3(a)は図2(a)と同様であり、図3
(b)はU相電圧を例として図1(b)と同様内容を図
示するものであり、また、時間指定値の換算は請求項1
に関する前記の式(2)のNifとtifに関する項に従っ
て行われる。
【0030】従って、請求項3に関する図面と演算式の
説明は請求項1に関するものと重複する為ここでは省略
する。次に、図4は、請求項4に従うこの発明の第4の
実施例を示すサイリスタ点弧制御の動作波形図である。
請求項4の方法は、3相交流のU,V,W各相中の何れ
か1相の電圧を対象とし、請求項1記載の1/2周期対
応の時間指定値の換算演算とその更新とを行わすもので
あり、図4(a)は図2(a)と同様であり、図4
(b)はU相電圧を例として図1(c)と同様の内容を
図示し、また、時間指定値の換算は請求項1に関する前
記の式(2)のNihとtihに関する項に従って行われ
る。
【0031】従って、請求項4に関する図面と演算式の
説明は請求項1に関するものと重複する為ここでは省略
する。
【0032】
【発明の効果】この発明によれば、ブリッジ構成をなし
交直両電力間の変換を行うサイリスタ式電力変換器の点
弧方法に関して、請求項1による如く、サイリスタ点弧
制御の基準をなす所定の点弧位相間隔に対応する時間間
隔の指定値を、変換器入力交流の1/2周期或いは1周
期等の特定期間から換算して得た値に前記の1周期をそ
の最も遅い時期として順次更新する事により、前記点弧
位相間隔を前記入力交流の周波数変動に関係無くその所
定値に維持する事が可能となり、また、請求項2による
如く、3相交流を入力とする3相全波整流ブリッジ回路
を対象とし、入力交流の3相各相電圧の電気角120度
区間継続時間の平均値演算を行い、所定の電気角位相間
隔60度に対応する換算された時間間隔の指定値を、3
相各相間の不平衡要素を除いた平均値にて、3相各相電
圧の電気角120度区間即ち1/3周期の完了時点毎に
順次更新する事により、前記点弧位相間隔を前記入力交
流の周波数変動に関係無くその所定値に維持する事が可
能となり、また、請求項3による如く、3相交流を入力
とする3相全波整流ブリッジ回路を対象とし、3相中の
任意の1相に関しその1周期360度区間継続時間の計
時を行い、この結果に従い前記の位相間隔60度に対応
する換算された時間間隔の指定値を、入力交流の1周期
完了時点毎に順次更新する事により、前記点弧位相間隔
を前記入力交流の周波数変動に関係無くその所定値に維
持する事が可能となり、また、請求項4による如く、請
求項3における1周期/360度区間継続時間の計時に
代えて、1/2周期/180度区間継続時間の計時と
し、且つ、前記の位相間隔60度に対応する換算された
時間間隔の指定値の更新を入力交流の1/2周期完了時
点毎とする事により、前記点弧位相間隔を前記入力交流
の周波数変動に関係無くその所定値に維持する事が可能
となる。
【0033】上記の如くこの発明は、サイリスタ点弧制
御の基準をなす点弧位相間隔を入力交流電圧の周波数変
動に無関係にその所定値に維持する事を可能にし、通常
その周波数変動の大なるディーゼル発電設備或いは単独
運転の小容量発電設備等をその電源とする場合において
もサイリスタの転流失敗等を招く事も無く、安定且つ精
度良好な出力状態の継続が可能となる。また、これに伴
い、精密な回転制御を要する直流回転機等をその負荷と
なす事も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例を示すサイリスタ点弧
制御の動作波形図
【図2】この発明の第2の実施例を示すサイリスタ点弧
制御の動作波形図
【図3】この発明の第3の実施例を示すサイリスタ点弧
制御の動作波形図
【図4】この発明の第4の実施例を示すサイリスタ点弧
制御の動作波形図
【図5】この発明の各実施例に対応するサイリスタ変換
器の制御ブロック図
【図6】従来技術の実施例に対応するサイリスタ変換器
の制御ブロック図
【符号の説明】
1 電流調節器 2 余弦角演算器 3 点弧角調節器 4 パルス増幅器 5 負荷電流検出器 6 周波数検出器 10 サイリスタ変換器 CT1,CT2 計器用変流器 Tr 3相変圧器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ブリッジ構成をなして交直両電力間の変換
    を行うサイリスタ式電力変換器の点弧方法であって、前
    記ブリッジの構成相数によって規定されサイリスタ点弧
    制御の基準をなす点弧位相間隔を入力交流電圧の周波数
    変動に無関係にその所定値に維持する如く、前記点弧位
    相間隔の所定値に対応する時間間隔の指定値を、常時計
    測する入力交流の1/2周期或いは1周期の計時結果か
    ら換算して得た値に、この換算の完了時点毎に順次更新
    する事を特徴とするサイリスタ変換器の点弧方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のサイリスタ変換器の点弧
    方法において、3相交流を入力とする3相全波整流ブリ
    ッジ回路を対象として電気角60度の所定の点弧位相間
    隔を維持する如く、3相中の任意の相の電圧立ち上がり
    或いは立ち下がりゼロクロス点を起点として相回転順序
    に従う次相の電圧の立ち上がり或いは立ち下がりゼロク
    ロス点迄の電気角120度区間の継続時間を、クロック
    信号による計時カウンタにて連続する3相各相について
    計数計時し、これら3相各相の計数結果の和を以て電気
    角360度に対応する入力交流1周期の継続時間とし、
    電気角120度の1相分区間の計時完了時点毎に、この
    区間とこれに先行する他の2相分2組の電気角120度
    の計時完了区間の合計3区間における計数結果の和の1
    /6値を前記所定の位相間隔60度に対応する換算され
    た時間間隔の指定値として演算すると共にこの演算値へ
    の時間指定値の更新を行う事を特徴とするサイリスタ変
    換器の点弧方法。
  3. 【請求項3】請求項1に記載のサイリスタ変換器の点弧
    方法において、3相交流を入力とする3相全波整流ブリ
    ッジ回路を対象として電気角60度の所定の点弧位相間
    隔を維持する如く、3相中の何れかの相を対象としその
    2組の電圧立ち上がりゼロクロス点間、或いは2組の電
    圧立ち下がりゼロクロス点間で規定される入力交流1周
    期に対応する電気角360度区間の継続時間を、クロッ
    ク信号による計時カウンタにて計数計時し、この電気角
    360度区間の計時完了時点毎に、前記計数結果の1/
    6値を前記所定の位相間隔60度に対応する換算された
    時間間隔の指定値として演算すると共にこの演算値への
    時間指定値の更新を行う事を特徴とするサイリスタ変換
    器の点弧方法。
  4. 【請求項4】請求項3に記載のサイリスタ変換器の点弧
    方法において、前記3相中の何れかの相を対象とする電
    気角360度区間継続時間の計数計時とその計数結果の
    1/6値を換算された所要の時間間隔指定値となす事に
    代えて、前記対象相の連続する2組の電圧立ち上がり及
    び立ち下がりのゼロクロス点間で規定される入力交流1
    /2周期に対応する電気角180度区間の継続時間の計
    数計時を行うと共に、この計数結果の1/3値を前記所
    要の時間間隔指定値となす事を特徴とするサイリスタ変
    換器の点弧方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2007102601A1 (ja) * 2006-03-09 2007-09-13 Shindengen Electric Manufacturing Co., Ltd. 電力変換装置及び方法並びに三角波発生回路
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CN111969871A (zh) * 2020-07-27 2020-11-20 深圳市汇川技术股份有限公司 整流控制方法、系统、设备及计算机可读存储介质

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