JPH11150331A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH11150331A
JPH11150331A JP31410597A JP31410597A JPH11150331A JP H11150331 A JPH11150331 A JP H11150331A JP 31410597 A JP31410597 A JP 31410597A JP 31410597 A JP31410597 A JP 31410597A JP H11150331 A JPH11150331 A JP H11150331A
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znte
semiconductor
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JP31410597A
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English (en)
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Shigetaka Tomitani
茂隆 冨谷
Osamu Taniguchi
理 谷口
Tomokimi Hino
智公 日野
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特性が良好で、信頼性が高く、かつ長寿命の
半導体発光素子などの半導体装置を提供する。 【解決手段】 II−VI族化合物半導体を用いた半導
体発光素子のp側電極コンタクト部において、p型Zn
Seコンタクト層1、p型ZnSe/ZnTeMQW層
2、p型ZnTeコンタクト層3および低欠陥密度p型
ZnTeコンタクト層4を順次積層し、低欠陥密度p型
ZnTeコンタクト層4上にp側電極5を設けた構造と
する。p型ZnTeコンタクト層3の厚さは80nm以
上、好ましくは97nm以上とする。低欠陥密度p型Z
nTeコンタクト層4の厚さは330nm以下とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体装置に関
し、特に、II−VI族化合物半導体を用いた半導体発
光素子に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】近年、青色ないし緑色で発光可能な発光
ダイオードや半導体レーザ(レーザダイオード)などの
短波長半導体発光素子は、高密度光記録光源、フルカラ
ー表示ディスプレー用光源、光化学反応処理用光源、医
療用光源などの各種の光エレクトロニクス機器用光源と
しての要求が高まっており、その研究が盛んに行われて
いる。
【0003】このような青色ないし緑色で発光可能な半
導体発光素子の製造に用いる材料としては、亜鉛(Z
n)、マグネシウム(Mg)、カドミウム(Cd)、水
銀(Hg)、ベリリウム(Be)などのII族元素とセ
レン(Se)、イオウ(S)、テルル(Te)、酸素
(O)などのVI族元素とからなるII−VI族化合物
半導体が有望である。特に、四元混晶であるZnMgS
Seは、結晶性に優れ、入手も容易なGaAs基板上へ
の結晶成長が可能であり、例えば青色で発光可能な半導
体レーザをこのGaAs基板を用いて製造する際のクラ
ッド層や光導波層などに適していることが知られている
(例えば、Electronics Letters 28(1992)p.1798) 。
【0004】従来、このII−VI族化合物半導体を用
いた半導体発光素子、特にクラッド層にZnMgSSe
層を用いた半導体発光素子は、n型GaAs基板上にバ
ッファ層を介してn型ZnMgSSeクラッド層、活性
層、p型ZnMgSSeクラッド層、p型ZnSeコン
タクト層などを分子線エピタキシー(MBE)法により
順次成長させた後、このp型ZnSeコンタクト層上に
p側電極を形成するとともに、n型GaAs基板の裏面
にn側電極を形成することにより製造するのが一般的で
あった。しかしながら、このような半導体発光素子にお
いては、p型ZnSeコンタクト層のキャリア濃度を高
くすることが難しいことなどにより、このp型ZnSe
コンタクト層にp側電極をオーミックコンタクトさせる
ことは困難であった。
【0005】そこで、この問題を解決するために、p型
ZnSeコンタクト層上にp型ZnSe/ZnTe多重
量子井戸(MQW)層(超格子層)を成長させ、さらに
その上に高キャリア濃度のものが容易に得られるp型Z
nTeコンタクト層を成長させ、その上にp側電極、特
にパラジウム(Pd)/白金(Pt)/金(Au)構造
のp側電極を形成することによりオーミックコンタクト
特性の向上を図る技術が提案された。そして、ZnCd
Se層を活性層、ZnSSe層を光導波層、ZnMgS
Se層をクラッド層とするZnCdSe/ZnSSe/
ZnMgSSeSCH(Separate Confinement Heteros
tructure) 構造の半導体レーザにおいてこのp側電極コ
ンタクト構造を採用したもので室温連続発振が達成され
(例えば、Jpn.J.Appl.Phys.33(1994)p.L938) 、その後
にさらなる改良が進められた結果、室温で100時間以
上の連続発振が達成されるに至っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本発明
者の知見によれば、上述のようなp側電極コンタクト構
造を用いた従来の半導体発光素子においては、通電中に
p側電極コンタクト構造の劣化が進行し、遂には破壊さ
れてしまうという問題があった。このため、これまで
は、特性や信頼性が悪く、寿命も短い半導体発光素子し
か得られていなかった。
【0007】したがって、この発明の目的は、特性が良
好で、信頼性が高く、かつ長寿命の半導体発光素子など
の半導体装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、従来技術が
有する上述の課題を解決すべく、種々の検討および考察
を行った。以下にその概要について説明する。
【0009】図8に、本発明者が、従来の半導体発光素
子のp型ZnSeコンタクト層201、p型ZnSe/
ZnTeMQW層202、p型ZnTeコンタクト層2
03およびp側電極204を順次積層した部分の断面構
造の透過型電子顕微鏡観察を行い、結晶欠陥の分布を調
べた結果を示す。この観察から、p側電極204が直接
接しているp型ZnTeコンタクト層203において、
1010/cm2 程度の高密度に転位や積層欠陥などの結
晶欠陥が発生しているが、p型ZnSeコンタクト層2
01中には結晶欠陥がないことがわかった。図8におい
て、符号205は貫通転位、206は積層欠陥、207
は転位芯を示す。さらに、透過型電子顕微鏡に付属した
エネルギー分散型X線分析(EDX)測定装置による測
定により、p側電極204を構成する金属、特にPdが
p型ZnTeコンタクト層203中にかなり拡散してい
るが、p型ZnSeコンタクト層201中にはほとんど
拡散していないことがわかった。
【0010】以上のことから、上述の従来のp側電極コ
ンタクト構造を用いた半導体発光素子において通電中に
p側電極コンタクト構造が破壊されてしまう問題は、次
のような原因によるものであることが明らかになった。
すなわち、上述の従来のp側電極コンタクト構造におい
ては、ZnSeとZnTeとの間に約7%もの大きな格
子不整合があることによりp型ZnSe/ZnTeMQ
W層202の近傍から転位や積層欠陥などの結晶欠陥が
発生し、これがこのp型ZnSe/ZnTeMQW層2
02上のp型ZnTeコンタクト層203を貫通し、p
側電極204との界面まで達する。このため、半導体発
光素子への通電中に、p側電極204を構成する金属、
特にPdがこの結晶欠陥を通じて容易にp型ZnTeコ
ンタクト層203中に拡散し、さらにp型ZnSe/Z
nTeMQW層202中に拡散し、これが原因となって
キャリアを不活性にするとともに、キャリア捕獲中心の
増大をもたらし、p側電極コンタクト構造の特性劣化な
どを引き起こすことによって破壊される。
【0011】さて、従来の半導体発光素子におけるp型
ZnTeコンタクト層の厚さは、40〜70nm、典型
的には50nm程度であった。本発明者は、透過型電子
顕微鏡観察などによって、p型ZnTeコンタクト層を
少なくとも80nm以上、好適には90nm以上、より
好適には97nm以上と、従来よりも厚く成長させるこ
とにより、低欠陥密度p型ZnTeコンタクト層を結晶
欠陥が多い従来のp型ZnTeコンタクト層とp側電極
との間に作り込むことができることを見い出した。図1
は、このようなp側電極コンタクト構造を形成し、その
断面構造の透過型電子顕微鏡観察を行い、結晶欠陥の分
布を調べた結果を示す。図1において、符号1はp型Z
nSeコンタクト層、2はp型ZnSe/ZnTeMQ
W層、3はp型ZnTeコンタクト層、4は低欠陥密度
p型ZnTeコンタクト層、5はp側電極、6は貫通転
位、7は積層欠陥、8は転位芯を示す。この観察から、
低欠陥密度p型ZnTeコンタクト層4においては、p
型ZnTeコンタクト層3からの貫通転位7が若干残る
が、欠陥密度が105 〜108 /cm2 程度以下に激減
していた。しかしながら、p型ZnTeコンタクト層を
410nm以上の厚さに成長させると、最上層の部分の
p型ZnTeコンタクト層に新たに双晶が発生する結
果、図2に示すように、低欠陥密度p型ZnTeコンタ
クト層4上に双晶領域p型ZnTeコンタクト層9が成
長してしまうことがわかった。ただし、図2において、
符号10が双晶を示す。これは、結晶成長が進むにつれ
て結晶層が厚くなり、実質的な結晶表面の成長温度が低
下することによる。これを防ぐためには、成長の進行に
伴い成長温度を順次高めていくことが考えられるが、こ
のようにすると基板に近い部分の結晶の質が劣化する。
したがって、低欠陥密度p型ZnTeコンタクト層4の
厚さは330nm以下が適当である。
【0012】以上のことから、特性が良好で、信頼性が
高く、かつ長寿命の半導体発光素子を得るためには、p
側電極を構成する金属が、このp側電極が接しているp
型コンタクト層中に拡散するのを防止することが重要で
あることがわかる。そして、本発明者の検討によれば、
このためには、p側電極とp型コンタクト層との間に結
晶欠陥密度が低い低欠陥密度p型コンタクト層を作り込
むことで、金属拡散を促す要素をなくし、金属の拡散を
直接的に防止することが有効である。
【0013】以上は半導体発光素子のp側電極コンタク
ト構造についてであるが、以上と同様なことは、半導体
層上に金属電極を設けた場合に、金属電極を構成する金
属の半導体層中への拡散に起因する特性や信頼性の劣
化、短寿命化などの問題がある半導体装置全般に言える
ことである。
【0014】この発明は、本発明者による以上の検討お
よび考察に基づいて案出されたものである。
【0015】すなわち、上記目的を達成するために、こ
の発明は、半導体層と、半導体層上の金属電極とを有す
る半導体装置において、半導体層と金属電極との間に低
欠陥密度半導体層が設けられていることを特徴とするも
のである。
【0016】この発明において、半導体層は、例えばI
I−VI族化合物半導体層である。より具体的には、こ
のII−VI族化合物半導体層は、Zn、Cd、Mg、
HgおよびBeからなる群より選ばれた少なくとも一種
類以上のII族元素と、S、Se、TeおよびOからな
る群より選ばれた少なくとも一種類以上のVI族元素と
からなるものである。
【0017】半導体層がII−VI族化合物半導体層で
ある場合、典型的には、このII−VI族化合物半導体
層は、このII−VI族化合物半導体層との間に格子不
整合がある異種のII−VI族化合物半導体層上に成長
されたものであり、具体的には、例えば、ZnSe層上
に成長されたZnTe層、あるいは、ZnSe層上に順
次成長されたZnSe/ZnTe多重量子井戸層および
ZnTe層である。ここで、このZnTe層の厚さは、
少なくとも80nm以上、好適には90nm以上、より
好適には97nm以上である。
【0018】半導体層がII−VI族化合物半導体層で
ある場合、このII−VI族化合物半導体層と金属電極
との間に設けられる低欠陥密度半導体層は、典型的に
は、このII−VI族化合物半導体層と同種のII−V
I族化合物半導体層である。II−VI族化合物半導体
層がZnTe層である場合、このZnTe層と金属電極
との間には、典型的には、低欠陥密度ZnTe層が設け
られる。この低欠陥密度ZnTe層の厚さは、好適には
330nm以下である。
【0019】この発明において、低欠陥密度半導体層の
欠陥密度は、好適には、105 /cm2 以上108 /c
2 以下であり、より好適には、105 /cm2 以上1
7/cm2 以下であり、さらに好適には、105 /c
2 以上106 /cm2 以下である。
【0020】ここで、転位密度と膜厚との関係について
説明しておく。転位密度Nd (x)と膜厚(x)との関
係は、おおよそ以下の関係を満足する。
【0021】 Nd (x)=a/(x−b) (1) ここで、a、bは任意の定数である。いま、ZnSe/
ZnTe系を考えると、ZnSeとZnTeとの格子定
数差は約7%程度あり、これより予想されるZnSe/
ZnTe界面での転位間隔は0.56nmである。実
際、本発明者による高分解能透過型電子顕微鏡観察から
も、この値は確認されている。したがって、ZnSe/
ZnTe界面での転位密度は3.18×1014/cm2
程度である。本発明者による高分解能透過型電子顕微鏡
観察によれば、ZnSe/ZnTe界面から約350n
m離れた部位での転位密度は6.125×1010/cm
2 であった。これらのことから、転位密度と膜厚との関
係は、 Nd (x)=2.0×10-15 /(x+0.068) (2) となる。ここで、xの単位はnmであり、Nd (x)の
単位は/cm2 である。図3に転位密度と膜厚との関係
のグラフを示す。図3からも、従来の50nm程度の膜
厚では、欠陥密度が多く、少なくとも80nm以上、好
適には97nm以上(おおよそ100nm以上)の領域
が低欠陥密度領域であることがわかる。
【0022】(1)および(2)の関係式は、成長温度
を280℃とし、かつ、成長温度が一定の場合のもので
ある。成長温度を上下させた場合には、(1)式におけ
るパラメータaのみが成長温度に依存し、 a=a0 exp(U/kT) (3) なる関係があると推定される。ここで、a0 、Uは任意
の定数、kはボルツマン定数である。ただし、関係式
(3)は、成長温度が280℃から大きくずれない範囲
でのみ適用することができるものである。実際は、aは
膜厚xにも依存するが、その影響は小さいためにここで
は無視する。関係式(3)は、成長温度が上昇すると、
転位の移動度も減少し、それにしたがって転位同士の結
合も促進されることから推定される関係式である。成長
温度が上昇すると(1)式のaが小さくなるため、欠陥
密度が低下する。ZnTe層を成長させる際に徐々に成
長温度を上昇させることにより、欠陥同士の結合も促進
され、ZnTe層がより薄い領域から低欠陥密度領域が
形成されると考えられる。
【0023】半導体装置の製造においては、その生産性
などを考慮した場合、半導体層の厚さはできる限り薄い
方がよい。したがって、半導体層の厚さが薄いうちから
低欠陥密度領域を実現するために、半導体層の成長の際
に成長温度を徐々に上昇させることは有効である。
【0024】この発明において、半導体装置には、半導
体レーザや発光ダイオードなどの半導体発光素子のほ
か、電界効果トランジスタなどのトランジスタその他の
各種のものが含まれる。
【0025】上述のように構成されたこの発明によれ
ば、半導体層と金属電極との間に低欠陥密度半導体層が
設けられていることにより、金属電極はこの低欠陥密度
半導体層と接することになるため、金属電極が接する層
において、この金属電極を構成する金属の拡散を促す要
素となる結晶欠陥が少なくなり、この金属が結晶欠陥を
通じて半導体層に拡散するのを抑えることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態につい
て図面を参照しながら説明する。
【0027】図4はこの発明の第1の実施形態による半
導体発光素子を示し、特にそのp側電極コンタクト部の
構造を示す。
【0028】図4に示すように、この第1の実施形態に
よる半導体発光素子においては、p型不純物として例え
ばNがドープされたp型ZnSeコンタクト層11、p
型不純物として同様にNがドープされたp型ZnSe/
ZnTeMQW層12、p型不純物として同様にNがド
ープされたp型ZnTeコンタクト層13およびp型不
純物として同様にNがドープされた低欠陥密度p型Zn
Teコンタクト層14が順次積層され、その上に例えば
Pd/Pt/Au構造のp側電極15が設けられてい
る。ここで、p型ZnTeコンタクト層13と低欠陥密
度p型ZnTeコンタクト層14とは本来は一体のもの
であるが、これらの層はその結晶欠陥密度が互いに大き
く異なっており、p型ZnTeコンタクト層13の欠陥
密度は例えば1010/cm2 程度であるのに対し、低欠
陥密度p型ZnTeコンタクト層14の欠陥密度は例え
ば105 〜108 /cm2 と極めて低くなっている。
【0029】この場合、p型ZnTeコンタクト層13
の厚さは97nm以上であり、p型ZnTeコンタクト
層13の厚さと低欠陥密度p型ZnTeコンタクト層1
4の厚さとの合計の厚さは427nm以下である。
【0030】図4に示す構造を形成するには、例えばM
BE法により、p型ZnSeコンタクト層11、p型Z
nSe/ZnTeMQW層12、p型ZnTeコンタク
ト層13および低欠陥密度p型ZnTeコンタクト層1
4を順次成長させる。ここで、p型ZnTeコンタクト
層13の厚さと低欠陥密度p型ZnTeコンタクト層1
4の厚さとの合計の厚さが所要の厚さになるようにす
る。この後、低欠陥密度p型ZnTeコンタクト層14
上にPd膜、Pt膜およびAu膜を順次形成してPd/
Pt/Au構造のp側電極15を形成する。
【0031】以上のように、この第1の実施形態によれ
ば、p型ZnTeコンタクト層13とp側電極15との
間に低欠陥密度p型ZnTeコンタクト層14が設けら
れていることにより、次のような利点を得ることかでき
る。すなわち、p型ZnSe/ZnTeMQW層12で
発生した転位などの結晶欠陥はp型ZnTeコンタクト
層13を伝播するが、このp型ZnTeコンタクト層1
3の厚さが80nm以上と十分に厚いことにより、これ
らの結晶欠陥はこのp型ZnTeコンタクト層13中で
各々会合し、消滅していく。このため、このp型ZnT
eコンタクト層13上に設けられた低欠陥密度p型Zn
Teコンタクト層14の欠陥密度はp型ZnTeコンタ
クト層13のそれに比べて激減している。これによっ
て、p側電極15を構成するPdなどの金属が結晶欠陥
を通じてp型ZnTeコンタクト層中13に拡散するの
を効果的に抑制することができ、このp型ZnTeコン
タクト層13中への金属の拡散量の大幅な低減を図るこ
とができる。このため、金属拡散に起因するp型ZnS
e/ZnTeMQW層12やp型ZnTeコンタクト層
13などにおけるキャリア捕獲中心の低減を図ることも
できる。
【0032】以上により、特性が良好で、信頼性が高
く、かつ長寿命の半導体発光素子を実現することができ
る。
【0033】図5はこの発明の第2の実施形態による半
導体レーザを示す。この半導体レーザはSCH構造を有
するものである。
【0034】図5に示すように、この第1の実施形態に
よる半導体レーザにおいては、n型不純物として例えば
シリコン(Si)がドープされた例えば(001)面方
位のn型GaAs基板21上に、n型GaAsバッファ
層22、n型ZnSeバッファ層23、n型ZnSSe
バッファ層24、n型ZnMgSSeクラッド層25、
n型ZnSSe光導波層26、例えばアンドープのZn
CdSe層を量子井戸層とする単一量子井戸(SQW)
構造または多重量子井戸(MQW)構造の活性層27、
p型ZnSSe光導波層28、p型ZnMgSSeクラ
ッド層29、p型ZnSSeキャップ層30、p型Zn
Seコンタクト層31、p型ZnSe/ZnTeMQW
層32、p型ZnTeコンタクト層33および低欠陥密
度p型ZnTeコンタクト層34が順次積層されてい
る。ここで、p型ZnTeコンタクト層33と低欠陥密
度p型ZnTeコンタクト層34とは本来は一体のもの
であるが、これらの層はその結晶欠陥密度が互いに大き
く異なっており、p型ZnTeコンタクト層33の欠陥
密度は例えば1010/cm2 程度であるのに対し、低欠
陥密度p型ZnTeコンタクト層34の欠陥密度は例え
ば105 〜108 /cm2 と極めて低くなっている。
【0035】ここで、n型GaAsバッファ層22は厚
さが例えば0.5μmであり、n型不純物として例えば
Siがドープされている。n型ZnSeバッファ層23
は厚さが例えば30nmであり、n型不純物として例え
ば塩素(Cl)がドープされている。n型ZnSSeバ
ッファ層24は厚さが例えば50nmであり、n型不純
物として例えばClがドープされている。n型ZnMg
SSeクラッド層25は厚さが例えば0.8μmであ
り、n型不純物として例えばClがドープされている。
n型ZnSSe光導波層26は厚さが例えば45nmで
あり、n型不純物として例えばClがドープされてい
る。p型ZnSSe光導波層28は厚さが例えば45n
mであり、p型不純物として例えばNがドープされてい
る。p型ZnMgSSeクラッド層29は厚さが例えば
1μmであり、p型不純物として例えばNがドープされ
ている。p型ZnSSeキャップ層30は厚さが例えば
400nmであり、p型不純物として例えばNがドープ
されている。p型ZnSeコンタクト層31は厚さが例
えば200nmであり、p型不純物として例えばNがド
ープされている。p型ZnSe/ZnTeMQW層32
を構成するp型ZnSe層およびp型ZnTe層にはそ
れぞれp型不純物として例えばNがドープされている。
p型ZnTeコンタクト層33の厚さは97nm以上で
あり、このp型ZnTeコンタクト層33の厚さと低欠
陥密度p型ZnTeコンタクト層34の厚さとの合計の
厚さは427nm以下である。また、これらのp型Zn
Teコンタクト層33および低欠陥密度p型ZnTeコ
ンタクト層34にはp型不純物として例えばNがドープ
されている。
【0036】p型ZnSSeキャップ層30の上層部、
p型ZnSeコンタクト層31、p型ZnSe/ZnT
eMQW層32、p型ZnTeコンタクト層33および
低欠陥密度p型ZnTeコンタクト層34は、例えば
〈110〉方向に延在するストライプ形状を有する。
【0037】このストライプ部以外の部分におけるp型
ZnSSeキャップ層30上には、例えばAl2 3
からなる絶縁層35が設けられており、これによって電
流狭窄構造が形成されている。なお、この絶縁層35と
しては例えばポリイミドを用いてもよい。
【0038】この絶縁層35およびp型ZnTeコンタ
クト層34上には、例えばPd/Pt/Au構造のp側
電極36が、p型ZnTeコンタクト層34にオーミッ
クコンタクトして設けられている。一方、n型GaAs
基板21の裏面には、例えばIn電極のようなn側電極
37がオーミックコンタクトして設けられている。
【0039】次に、上述のように構成されたこの第2の
実施形態による半導体レーザの製造方法について説明す
る。
【0040】この半導体レーザを製造するには、まず、
図示省略したIII−V族化合物半導体成長用のMBE
装置の超高真空に排気された真空容器内の基板ホルダー
にn型GaAs基板21を装着する。
【0041】次に、このn型GaAs基板21を所定の
成長温度、例えば560℃に加熱した後、このn型Ga
As基板21上にMBE法により、n型GaAsバッフ
ァ層22を成長させる。この場合、n型不純物であるS
iのドーピングは、Siの分子線源(クヌーセンセル)
を用いて行う。なお、このn型GaAsバッファ層22
の成長は、n型GaAs基板21を例えば580℃付近
の温度に加熱してその表面をサーマルエッチングするこ
とにより表面酸化膜などを除去して表面清浄化を行った
後に行ってもよい。
【0042】次に、このようにしてn型GaAsバッフ
ァ層22が成長されたn型GaAs基板21を、図示省
略した真空搬送路を介して、上述のIII−V族化合物
半導体成長用のMBE装置から、図6に示すII−VI
族化合物半導体成長用のMBE装置に搬送する。そし
て、この図6に示すMBE装置において、レーザ構造を
形成する各II−VI族化合物半導体層の成長を行う。
この場合、n型GaAsバッファ層22の表面は、その
成長が行われてから図6に示すMBE装置に搬送される
間に大気にさらされないので、清浄のまま保たれる。
【0043】図6に示すように、このMBE装置におい
ては、図示省略した超高真空排気装置により超高真空に
排気された真空容器41内に基板ホルダー42が設けら
れ、この基板ホルダー42に成長を行うべき基板が載置
される。この真空容器41内には、基板ホルダー42に
対向して複数の分子線源(クヌーセンセル)43が取り
付けられている。この場合、分子線源43としては、Z
n、Se、Mg、ZnS、Cd、Te、ZnCl2 など
の分子線源が用意されている。これらの分子線源43の
それぞれの前方にはシャッター44が開閉可能に設けら
れている。真空容器41内にはさらに、電子サイクロト
ロン共鳴(ECR)または高周波(RF)によるプラズ
マセル45が基板ホルダー42に対向して取り付けられ
ている。真空容器41内にはまた、反射型高速電子回折
(RHEED)電子銃46および蛍光スクリーン47が
取り付けられており、基板表面のRHEED像を観察す
ることができるようになっている。真空容器41内には
さらに、四重極質量分析計48も取り付けられている。
【0044】さて、n型GaAsバッファ層22上にレ
ーザ構造を形成する各II−VI族化合物半導体層を成
長させるためには、図6に示すMBE装置の真空容器4
1内の基板ホルダー42に、このn型GaAsバッファ
層22が成長されたn型GaAs基板21を装着する。
次に、このn型GaAs基板21を所定の成長温度、例
えば約280℃に設定してMBE法による成長を開始す
る。すなわち、n型GaAsバッファ層22上に、n型
ZnSeバッファ層23、n型ZnSSeバッファ層2
4、n型ZnMgSSeクラッド層25、n型ZnSS
e光導波層26、活性層27、p型ZnSSe光導波層
28、p型ZnMgSSeクラッド層29、p型ZnS
Seキャップ層30、p型ZnSeコンタクト層31、
p型ZnSe/ZnTeMQW層32、p型ZnTeコ
ンタクト層33および低欠陥密度p型ZnTeコンタク
ト層34を順次成長させる。
【0045】ここで、p型ZnSe/ZnTeMQW層
32の成長終了後、p型ZnTeコンタクト層33の成
長を開始してからは、成長温度を一定の昇温速度、例え
ば5℃/時間程度の昇温速度で徐々に上昇させるように
する。このようにすることにより、より薄いp型ZnT
eコンタクト層33を成長させるだけでその上に低欠陥
密度p型ZnTeコンタクト層34を成長させることが
できるので、p型ZnTeコンタクト層33の厚さと低
欠陥密度p型ZnTeコンタクト層34の厚さとの合計
の厚さを少なくすることができ、その分だけ成長時間の
短縮を図ることができる。
【0046】n型ZnSeバッファ層23、n型ZnS
Seバッファ層24、n型ZnMgSSeクラッド層2
5およびn型ZnSSe光導波層26のn型不純物とし
てのClのドーピングは、例えばZnCl2 をドーパン
トとして用いて行う。また、p型ZnSSe光導波層2
8、p型ZnMgSSeクラッド層29、p型ZnSS
eキャップ層30、p型ZnSeコンタクト層31、p
型ZnSe/ZnTeMQW層32、p型ZnTeコン
タクト層33および低欠陥密度p型ZnTeコンタクト
層34のp型不純物としてのNのドーピングは、図6に
示すMBE装置のプラズマセル45において、窒素ガス
導入管45aから導入されるN2 ガスのプラズマ化を行
い、これにより発生されたN2 プラズマを基板表面に照
射することにより行う。
【0047】次に、最上層の低欠陥密度p型ZnTeコ
ンタクト層34上にリソグラフィーにより例えば〈11
0〉方向に延在する所定幅のストライプ形状のレジスト
パターン(図示せず)を形成した後、このレジストパタ
ーンをマスクとして例えばウエットエッチング法により
p型ZnSSeキャップ層30の厚さ方向の途中までエ
ッチングする。これによって、p型ZnSSeキャップ
層30の上層部、p型ZnSeコンタクト層31、p型
ZnSe/ZnTeMQW層32、p型ZnTeコンタ
クト層33および低欠陥密度p型ZnTeコンタクト層
33をストライプ形状にパターニングする。このウエッ
トエッチングにおいては、例えば重クロム酸カリウム系
のエッチング液を用いる。
【0048】次に、このエッチングに用いたレジストパ
ターンをそのまま残した状態で、真空蒸着法などにより
全面に例えばAl2 3 膜を形成する。この後、このレ
ジストパターンをその上のAl2 3 膜とともに除去す
る(リフトオフ)。これによって、ストライプ形状にパ
ターニングされたp型ZnSSeキャップ層30の上層
部、p型ZnSeコンタクト層31、p型ZnSe/Z
nTeMQW層32、p型ZnTeコンタクト層33お
よび低欠陥密度p型ZnTeコンタクト層34の両側の
部分に絶縁層35が形成される。
【0049】次に、ストライプ形状の低欠陥密度p型Z
nTeコンタクト層34およびその両側の部分の絶縁層
35の全面に例えば真空蒸着法によりPd膜、Pt膜お
よびAu膜を順次形成してPd/Pt/Auからなるp
側電極36を形成する。この後、必要に応じて熱処理を
行って、このp側電極36を低欠陥密度p型ZnTeコ
ンタクト層34にオーミックコンタクトさせる。一方、
n型GaAs基板21の裏面に例えばIn電極のような
n側電極37を形成する。
【0050】次に、以上のようにしてレーザ構造が形成
されたn型GaAs基板21をバー状に劈開して両共振
器端面を形成し、さらに必要に応じて端面コーティング
を施した後、このバーを劈開してチップ化する。このよ
うにして得られるレーザチップはヒートシンク上にマウ
ントされ、パッケージングが行われ、目的とする半導体
レーザが製造される。
【0051】以上のように、この第2の実施形態によれ
ば、p型ZnTeコンタクト層33とp側電極36との
間に低欠陥密度p型ZnTeコンタクト層34が設けら
れていることにより、次のような利点を得ることかでき
る。すなわち、p型ZnSe/ZnTeMQW層32で
発生した転位などの結晶欠陥はp型ZnTeコンタクト
層33を伝播するが、このp型ZnTeコンタクト層3
3の厚さが97nm以上と十分に厚いことにより、これ
らの結晶欠陥はこのp型ZnTeコンタクト層33中で
各々会合し、消滅していく。このため、このp型ZnT
eコンタクト層33上に設けられた低欠陥密度p型Zn
Teコンタクト層34の欠陥密度はp型ZnTeコンタ
クト層43のそれに比べて激減している。これによっ
て、p側電極36を構成するPdなどの金属が結晶欠陥
を通じてp型ZnTeコンタクト層中33に拡散するの
を効果的に抑制することができ、このp型ZnTeコン
タクト層33中への金属の拡散量の大幅な低減を図るこ
とができる。このため、金属拡散に起因するp型ZnS
e/ZnTeMQW層32やp型ZnTeコンタクト層
33などにおけるキャリア捕獲中心の低減を図ることも
できる。
【0052】以上により、特性が良好で、信頼性が高
く、かつ長寿命の半導体レーザを実現することができ
る。
【0053】次に、上述の第2の実施形態による青色な
いし緑色で発光可能な半導体レーザを発光素子として用
いた光ディスク再生装置について説明する。図7にこの
光ディスク再生装置の構成を示す。
【0054】図7に示すように、この光ディスク再生装
置は、発光素子として半導体レーザ101を備えてい
る。この半導体レーザ101としては、上述の第1また
は第2の実施形態による半導体レーザが用いられる。こ
の光ディスク再生装置はまた、半導体レーザ101の出
射光を光ディスクDに導くとともに、この光ディスクD
による反射光(信号光)を再生するための公知の光学
系、すなわち、コリメートレンズ102、ビームスプリ
ッタ103、1/4波長板104、対物レンズ105、
検出レンズ106、信号光検出用受光素子107および
信号光再生回路108を備えている。
【0055】この光ディスク再生装置においては、半導
体レーザ101の出射光Lはコリメートレンズ102に
よって平行光にされ、さらにビームスプリッタ103を
経て1/4波長板104により偏光の具合が調整された
後、対物レンズ105により集光されて光ディスクDに
入射される。そして、この光ディスクDで反射された信
号光L´が対物レンズ105および1/4波長板104
を経てビームスプリッタ103で反射された後、検出レ
ンズ106を経て信号光検出用受光素子107に入射
し、ここで電気信号に変換された後、信号光再生回路1
08において、光ディスクDに書き込まれた情報が再生
される。
【0056】この光ディスク再生装置によれば、半導体
レーザ101として、寿命が長い第2の実施形態による
半導体レーザを用いているので、光ディスク再生装置の
寿命を長くすることができる。
【0057】なお、ここでは、第2の実施形態による半
導体レーザを光ディスク再生装置の発光素子に適用した
場合について説明したが、光ディスク記録再生装置や光
通信装置などの各種の光装置の発光素子に適用すること
が可能であることは勿論、高温で動作させる必要のある
車載用機器、さらには映像ディスプレイなどの発光素子
に適用することも可能である。
【0058】以上、この発明の実施形態について具体的
に説明したが、この発明は、上述の実施形態に限定され
るものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の
変形が可能である。
【0059】例えば、上述の第1または第2の実施形態
において挙げた数値、構造、材料、プロセス、エッチン
グ液などはあくまでも例に過ぎず、必要に応じて、これ
らと異なる数値、構造、材料、プロセス、エッチング液
などを用いてもよい。
【0060】具体的には、例えば、上述の第1または第
2の実施形態においては、各II−VI族化合物半導体
層の成長にMBE法を用いているが、これらのII−V
I族化合物半導体層の成長には、例えば有機金属化学気
相成長(MOCVD)法を用いてもよい。
【0061】また、上述の第2の実施形態においては、
SCH構造を有する半導体レーザにこの発明を適用した
場合について説明したが、この発明は、DH構造(Doub
le Heterostructure)を有する半導体レーザに適用する
ことも可能である。さらに、上述の第2の実施形態にお
いては、この発明を半導体レーザに適用した場合につい
て説明したが、この発明は、発光ダイオードに適用する
ことも可能である。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、半導体層と金属電極との間に低欠陥密度半導体層が
設けられていることにより、この金属電極が接する層に
金属拡散を促す要素となる結晶欠陥が少なくなるので、
金属電極を構成する金属の半導体層への拡散を直接的に
防止することかできる。これによって、特性が良好で、
信頼性が高く、かつ長寿命の半導体発光素子などの半導
体装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の原理を説明するための略線図であ
る。
【図2】この発明の原理を説明するための略線図であ
る。
【図3】転位密度とZnTe層の厚さとの関係を示すグ
ラフである。
【図4】この発明の第1の実施形態による半導体発光素
子を示す断面図である。
【図5】この発明の第2の実施形態による半導体レーザ
を示す断面図である。
【図6】この発明の第2の実施形態による半導体レーザ
の製造においてII−VI族化合物半導体層の成長に用
いられるMBE装置を示す略線図である。
【図7】この発明の第2の実施形態による半導体レーザ
を発光素子として用いた光ディスク再生装置を示す略線
図である。
【図8】従来の半導体発光素子におけるp側電極コンタ
クト部の結晶欠陥の分布を示す略線図である。
【符号の説明】
1、11、31・・・p型ZnSeコンタクト層、2、
12、32・・・p型ZnSe/ZnTeMQW層、
3、13、33・・・p型ZnTeコンタクト層、4、
14、34・・・低欠陥密度p型ZnTeコンタクト
層、5、15、36・・・p側電極、6・・・貫通転
位、7・・・積層欠陥、8・・・転位芯、10・・・双
晶、21・・・n型GaAs基板、25・・・n型Zn
MgSSeクラッド層、26・・・n型ZnSSe光導
波層、27・・・活性層、28・・・p型ZnSSe光
導波層、29・・・p型ZnMgSSeクラッド層

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体層と、 上記半導体層上の金属電極とを有する半導体装置におい
    て、 上記半導体層と上記金属電極との間に低欠陥密度半導体
    層が設けられていることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 上記半導体層はII−VI族化合物半導
    体層であることを特徴とする請求項1記載の半導体装
    置。
  3. 【請求項3】 上記II−VI族化合物半導体層は上記
    II−VI族化合物半導体層との間に格子不整がある異
    種のII−VI族化合物半導体層上に成長されたもので
    あることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 上記II−VI族化合物半導体層はZn
    Se層上に成長されたZnTe層であることを特徴とす
    る請求項2記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 上記II−VI族化合物半導体層はZn
    Se層上に順次成長されたZnSe/ZnTe多重量子
    井戸層およびZnTe層であることを特徴とする請求項
    2記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 上記ZnTe層の厚さが80nm以上で
    あることを特徴とする請求項4記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】 上記ZnTe層の厚さが80nm以上で
    あることを特徴とする請求項5記載の半導体装置。
  8. 【請求項8】 上記低欠陥密度半導体層はII−VI族
    化合物半導体層であることを特徴とする請求項1記載の
    半導体装置。
  9. 【請求項9】 上記低欠陥密度半導体層はZnTe層で
    あることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  10. 【請求項10】 上記ZnTe層の厚さが330nm以
    下であることを特徴とする請求項9記載の半導体装置。
  11. 【請求項11】 上記低欠陥密度半導体層の欠陥密度は
    105 /cm2 以上108 /cm2 以下であることを特
    徴とする請求項1記載の半導体装置。
  12. 【請求項12】 上記半導体装置は半導体発光素子であ
    ることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
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