JPH10326944A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH10326944A
JPH10326944A JP36028297A JP36028297A JPH10326944A JP H10326944 A JPH10326944 A JP H10326944A JP 36028297 A JP36028297 A JP 36028297A JP 36028297 A JP36028297 A JP 36028297A JP H10326944 A JPH10326944 A JP H10326944A
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JP
Japan
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type
layer
hydrogen
electrode
group
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JP36028297A
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English (en)
Inventor
Atsushi Toda
淳 戸田
Katsunori Yanashima
克典 簗嶋
Akira Ishibashi
晃 石橋
Hironori Tsukamoto
弘範 塚本
Norikazu Nakayama
典一 中山
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 II−VI族化合物半導体層上に設けられる
電極のコンタクト抵抗の低減を図るとともに、電極の寿
命の向上を図ることができる半導体装置の製造方法を提
供する。 【解決手段】 電極を設けるII−VI族化合物半導体
層をMBE法などにより成長させ、電極とII−VI族
化合物半導体層との界面やII−VI族化合物半導体層
の内部におけるダングリングボンドに水素を結合させ、
あるいは、小規模な原子の再配列を起こさせてダングリ
ングボンド密度を低減する。処理温度は、電極形成前に
少なくとも水素を含む雰囲気中で処理する場合には25
0〜500℃とし、電極形成後に少なくとも水素を含む
雰囲気中で処理する場合には310〜500℃とし、電
極形成前または後に水素プラズマ雰囲気中、真空中また
は不活性ガス雰囲気中で処理する場合には300℃以下
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体装置の製
造方法に関し、特に、II−VI族化合物半導体を用い
た半導体装置、例えば半導体レーザや発光ダイオードの
ような半導体発光素子の製造に適用して好適なものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、光ディスクや光磁気ディスクに対
する記録/再生の高密度化または高解像度化のために、
青色ないし緑色で発光可能な半導体レーザに対する要求
が高まっており、その実用化を目指して研究が活発に行
われている。
【0003】このような青色ないし緑色で発光可能な半
導体レーザの製造に用いる材料としては、亜鉛(Z
n)、マグネシウム(Mg)、カドミウム(Cd)、水
銀(Hg)、ベリリウム(Be)などのII族元素とセ
レン(Se)、イオウ(S)、テルル(Te)、酸素
(O)などのVI族元素とからなるII−VI族化合物
半導体が有望である。特に、四元系II−VI族化合物
半導体であるZnMgSSeは、結晶性に優れ、入手も
容易なGaAs基板上への結晶成長が可能であり、例え
ば青色で発光可能な半導体レーザをこのGaAs基板を
用いて製造するときのクラッド層や光導波層などに適し
ていることが知られている(例えば、Electronics Lett
ers 28(1992)1798)。
【0004】しかしながら、このII−VI族化合物半
導体を用いた半導体レーザにおいては、電極とII−V
I族化合物半導体層との界面におけるショットキー障壁
の高さが高いため(例えば、Appl. Phys. Lett. 63(199
3)2612) 、電極のコンタクト抵抗が高く、それが動作電
圧を高くしていた。また、高キャリア濃度のp型ZnS
e層を得ることが困難であることから、このp型ZnS
e層をp側電極のコンタクト層として用いるとオーミッ
クコンタクトが得られにくく、これも動作電圧を高くし
ていた。このため、従来のII−VI族化合物半導体を
用いた半導体レーザは、消費電力(電圧×電流)が高
く、これが動作時の発熱量を多くし、半導体レーザの劣
化をもたらしていた。
【0005】そこで、この問題を解決するために、p型
ZnSe層上にキャリア濃度を十分に高くすることがで
きるp型ZnTe層を成長させ、このp型ZnTe層に
p側電極をコンタクトさせる技術が提案された。しかし
ながら、このp側電極コンタクト構造では、p型ZnS
e層とp型ZnTe層との界面における価電子帯の不連
続が大きく、動作電圧をあまり低くすることができない
ため、p型ZnSe層とp型ZnTe層との間にp型Z
nSe層からp型ZnTe層に組成が徐々に変化するい
わゆるグレーディッド層を形成してp型ZnSe層とp
型ZnTe層との界面における価電子帯の不連続を実効
的になくすことにより低動作電圧化を図っていた(例え
ば、Vac. Sci. Technol. B12(1994)2480) 。また、別の
技術として、p型ZnSe層とp型ZnTe層との間に
p型ZnSe/ZnTe多重量子井戸(MQW)層を形
成してp型ZnSe層とp型ZnTe層との界面におけ
る価電子帯の不連続を実効的になくすことにより低動作
電圧化を図る方法もあった(例えば、Electronics Lett
ers 29(1993)878)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ようにp型ZnSe層とp型ZnTe層との間にグレー
ディッド層を形成することは、必ずしも容易でない。特
に、分子線エピタキシー(MBE)法によりグレーディ
ッド層を成長させることは難しい。すなわち、MBE装
置においては、分子線源(クヌーセンセル)の前方に設
けられたシャッターの開閉は可能であるが、るつぼから
出てくる分子線のフラックス量を変えることは難しく、
したがって組成を徐々に変化させることは困難が伴う。
このため、グレーディッド層を成長させることは実際に
は難しい。
【0007】また、p型ZnSe/ZnTeMQW層を
成長させる場合にも、分子線フラックス量、基板温度、
成長速度などの制御性を高くしないと、所望のp型Zn
Se/ZnTeMQW層を成長させることができない。
さらに、ZnSeおよびZnTeの格子定数はそれぞれ
5.66942Åおよび6.10Åであり、それらの間
に比較的大きな格子定数差があるため、p型ZnSe/
ZnTeMQW層の成長時にp型ZnSe層上にp型Z
nTe層を成長させると、その界面にミスフィット転位
や点欠陥が導入されてしまい、結晶性が悪化する。ま
た、このミスフィット転位や点欠陥の所に存在するダン
グリングボンドが正孔のトラップとなり、正孔がこのダ
ングリングボンドにトラップされることによりp型キャ
リア濃度が減少し、動作電圧の増加を招く。
【0008】さらに、一般に、p側電極とp型コンタク
ト層との間のコンタクト抵抗が高いと、正孔がp型コン
タクト層に容易に移動することができないため、高い電
圧、したがって大きい電力を印加する必要がある。
【0009】したがって、この発明の目的は、II−V
I族化合物半導体層上に設けられる電極のコンタクト抵
抗の低減を図ることができる半導体装置の製造方法を提
供することにある。
【0010】この発明の他の目的は、II−VI族化合
物半導体層上に設けられる電極の寿命の向上を図ること
ができる半導体装置の製造方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の第1の発明は、Zn、Mg、Cd、Hg
およびBeからなる群より選ばれた少なくとも一種のI
I族元素とSe、S、TeおよびOからなる群より選ば
れた少なくとも一種のVI族元素とにより構成されたI
I−VI族化合物半導体層上に電極を有する半導体装置
の製造方法において、II−VI族化合物半導体層を成
長させた後、電極を形成する前に、少なくとも水素を含
む雰囲気中で処理を行うようにしたことを特徴とするも
のである。
【0012】この第1の発明において、少なくとも水素
を含む雰囲気中での処理は、常温で行ってもよいが、水
素によるダングリングボンドの終端を十分に行うために
は、好適には、II−VI族化合物半導体層の成長温度
以上の温度で行う。具体的には、この少なくとも水素を
含む雰囲気中での処理は、250℃以上500℃以下の
温度で行う。ここで、処理温度の上限を500℃として
いるのは、II−VI族化合物半導体層の劣化を防止す
るためである。また、この少なくとも水素を含む雰囲気
中での処理の時間は、典型的には、2時間以内とする。
【0013】この発明の第2の発明は、Zn、Mg、C
d、HgおよびBeからなる群より選ばれた少なくとも
一種のII族元素とSe、S、TeおよびOからなる群
より選ばれた少なくとも一種のVI族元素とにより構成
されたII−VI族化合物半導体層上に電極を有する半
導体装置の製造方法において、II−VI族化合物半導
体層上に電極を形成した後、少なくとも水素を含む雰囲
気中で処理を行うようにしたことを特徴とするものであ
る。
【0014】この第2の発明において、少なくとも水素
を含む雰囲気中での処理は、常温で行ってもよいが、水
素によるダングリングボンドの終端を十分に行うために
は、好適には、II−VI族化合物半導体層の成長温度
以上の温度で行う。具体的には、この水素雰囲気中での
処理は、310℃以上500℃以下の温度で行う。ここ
で、処理温度の上限を500℃としているのは、II−
VI族化合物半導体層の劣化を防止するためである。ま
た、この少なくとも水素を含む雰囲気中での処理の時間
は、典型的には、2時間以内とする。
【0015】この発明の第3の発明は、Zn、Mg、C
d、HgおよびBeからなる群より選ばれた少なくとも
一種のII族元素とSe、S、TeおよびOからなる群
より選ばれた少なくとも一種のVI族元素とにより構成
されたII−VI族化合物半導体層上に電極を有する半
導体装置の製造方法において、II−VI族化合物半導
体層を成長させた後、水素プラズマ雰囲気中で処理を行
うようにしたことを特徴とするものである。
【0016】この第3の発明において、水素プラズマ雰
囲気中での処理は、電極を形成する前に行ってもよい
し、電極を形成した後に行ってもよい。また、この水素
プラズマ雰囲気中での処理は、典型的には、300℃以
下の温度で行う。また、この水素プラズマ雰囲気中での
処理の時間は、処理の温度によっても異なるが、典型的
には10分以内、好適には1分以内とする。さらに、ダ
ングリングボンド低減の効果をより高めるために、好適
には、この水素プラズマ雰囲気中での処理を行った後、
例えば不活性ガス雰囲気中で熱処理を2時間以内行う。
【0017】この発明の第4の発明は、Zn、Mg、C
d、HgおよびBeからなる群より選ばれた少なくとも
一種のII族元素とSe、S、TeおよびOからなる群
より選ばれた少なくとも一種のVI族元素とにより構成
されたII−VI族化合物半導体層上に電極を有する半
導体装置の製造方法において、II−VI族化合物半導
体層上に電極を形成した後、真空中または不活性ガス雰
囲気中で熱処理を行うようにしたことを特徴とするもの
である。
【0018】この第4の発明において、真空中または不
活性ガス雰囲気中での処理は、典型的には、300℃以
下の温度で行う。また、この真空中または不活性ガス雰
囲気中での処理の時間は、処理の温度によっても異なる
が、典型的には、2時間以内とする。
【0019】ここで、参考のために、水素雰囲気中に基
板を置いたときの水素ガス圧力と基板表面に対する水素
衝突速度との関係を図1に示す。また、p型II−VI
族化合物半導体層の一例としてp型ZnTe層を常温
(300K)において水素雰囲気中で処理したときの処
理時間とp型ZnTe層中における水素の拡散長2(D
t)1/2 (ただし、Dは水素の拡散係数、tは時間)と
の関係を図2に示す。これらは、水素を含む雰囲気中で
処理するときの処理時間などを決定する際の指標となる
ものである。
【0020】上述のように構成されたこの発明の第1の
発明によれば、II−VI族化合物半導体層を成長させ
た後、電極を形成する前に、少なくとも水素を含む雰囲
気中で処理を行うようにしていることにより、このII
−VI族化合物半導体層の表面または内部に存在するダ
ングリングボンドに水素を結合させてキャリアのトラッ
プとして働かないようにすることができる。これによっ
て、II−VI族化合物半導体層に対する電極のコンタ
クト抵抗の低減を図ることができる。そして、この電極
のコンタクト抵抗の低減により半導体発光素子の動作電
圧の低減を図ることができるため、電極の寿命の向上を
図ることができる。
【0021】上述のように構成されたこの発明の第2の
発明によれば、II−VI族化合物半導体層上に電極を
形成した後、少なくとも水素を含む雰囲気中で処理を行
うようにしていることにより、この電極とII−VI族
化合物半導体層との界面またはII−VI族化合物半導
体層の内部に存在するダングリングボンドに水素を結合
させてキャリアのトラップとして働かないようにするこ
とができる。これによって、II−VI族化合物半導体
層に対する電極のコンタクト抵抗の低減を図ることがで
きる。そして、この電極のコンタクト抵抗の低減により
半導体発光素子の動作電圧の低減を図ることができるた
め、電極の寿命の向上を図ることができる。
【0022】上述のように構成されたこの発明の第3の
発明によれば、II−VI族化合物半導体層を成長させ
た後、水素プラズマ雰囲気中で処理を行うようにしてい
ることにより、このII−VI族化合物半導体層の表面
または内部に存在するダングリングボンドに水素を結合
させてキャリアのトラップとして働かないようにするこ
とができる。これによって、II−VI族化合物半導体
層に対する電極のコンタクト抵抗の低減を図ることがで
きる。そして、この電極のコンタクト抵抗の低減により
半導体発光素子の動作電圧の低減を図ることができるた
め、電極の寿命の向上を図ることができる。
【0023】上述のように構成されたこの発明の第4の
発明によれば、II−VI族化合物半導体層上に電極を
形成した後、真空中または不活性ガス雰囲気中で熱処理
を行うようにしていることにより、この電極とII−V
I族化合物半導体層との界面の付近におけるII−VI
族化合物半導体層またはII−VI族化合物半導体層の
内部で原子の小規模な再配列が起き、それによってダン
グリングボンド密度が低減される。このため、ダングリ
ングボンドによるキャリアのトラップが少なくなる。こ
れによって、II−VI族化合物半導体層に対する電極
のコンタクト抵抗の低減を図ることができる。そして、
この電極のコンタクト抵抗の低減により半導体発光素子
の動作電圧の低減を図ることができるため、電極の寿命
の向上を図ることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態につい
て図面を参照しながら説明する。なお、実施形態の全図
において、同一または対応する部分には同一の符号を付
す。
【0025】まず、この発明の第1の実施形態による半
導体レーザの製造方法について説明する。この第1の実
施形態においては、図3に示すような半導体レーザを製
造する。この半導体レーザは、SCH(Separate Confi
nement Heterostructure)構造を有するものである。
【0026】この第1の実施形態においては、まず、図
示省略したIII−V族化合物半導体成長用のMBE装
置の超高真空に排気された真空容器内の基板ホルダーに
n型GaAs基板1を装着する。このn型GaAs基板
1は例えば(100)面方位を有し、n型不純物として
例えばシリコン(Si)がドープされている。このn型
GaAs基板1の厚さは例えば350μmである。
【0027】次に、このn型GaAs基板1を所定の成
長温度に加熱した後、このn型GaAs基板1上にMB
E法により、n型不純物として例えばSiがドープされ
たn型GaAsバッファ層2を成長させる。このn型G
aAsバッファ層2の厚さは例えば20nmである。こ
の場合、n型不純物であるSiのドーピングは、Siの
分子線源(クヌーセンセル)を用いて行う。なお、この
n型GaAsバッファ層2の成長は、n型GaAs基板
1を例えば580℃付近の温度に加熱してその表面をサ
ーマルエッチングすることにより表面酸化膜などを除去
して表面清浄化を行った後に行ってもよい。
【0028】次に、このようにしてn型GaAsバッフ
ァ層2が成長されたn型GaAs基板1を、図示省略し
た真空搬送路を介して、上述のIII−V族化合物半導
体成長用のMBE装置から、図4に示すII−VI族化
合物半導体成長用のMBE装置に搬送する。そして、こ
の図4に示すMBE装置において、レーザ構造を形成す
る各II−VI族化合物半導体層の成長を行う。この場
合、n型GaAsバッファ層2の表面は、その成長が行
われてから図4に示すMBE装置に搬送される間に大気
にさらされないので、清浄のまま保たれる。
【0029】図4に示すように、このMBE装置におい
ては、図示省略した超高真空排気装置により超高真空に
排気された真空容器21内に基板ホルダー22が設けら
れ、この基板ホルダー22に成長を行うべき基板が装着
される。この真空容器21内には、基板ホルダー22に
対向して複数の分子線源(クヌーセンセル)23が取り
付けられている。この場合、分子線源23としては、Z
n、Se、Mg、ZnS、Cd、Te、ZnCl2 など
の分子線源が用意されている。これらの分子線源23の
それぞれの前方にはシャッター24が開閉可能に設けら
れている。真空容器21内にはさらに、電子サイクロト
ロン共鳴(ECR)または高周波(RF)によるプラズ
マセル25が基板ホルダー22に対向して取り付けられ
ている。真空容器21内にはまた、反射型高速電子回折
(RHEED)電子銃26および蛍光スクリーン27が
取り付けられており、基板表面のRHEEDパターンを
観察することができるようになっている。真空容器21
内にはさらに、四重極質量分析計28も取り付けられて
いる。
【0030】さて、n型GaAsバッファ層2上にレー
ザ構造を形成する各II−VI族化合物半導体層を成長
させるためには、図4に示すMBE装置の真空容器21
内の基板ホルダー22に、このn型GaAsバッファ層
2が成長されたn型GaAs基板1を装着する。次に、
このn型GaAs基板1を所定の成長温度、例えば約2
50℃に設定してMBE法による成長を開始する。すな
わち、n型GaAsバッファ層2上に、n型ZnSeバ
ッファ層3、n型ZnSSeバッファ層4、n型ZnM
gSSeクラッド層5、n型ZnSSe光導波層6、活
性層7、p型ZnSSe光導波層8、p型ZnMgSS
eクラッド層9、p型ZnSSeキャップ層10および
p型ZnSeコンタクト層11を順次成長させる。
【0031】ここで、n型ZnSeバッファ層3は厚さ
が例えば20nmであり、n型不純物として例えば塩素
(Cl)がドープされている。n型ZnSSeバッファ
層4は厚さが例えば50nmであり、n型不純物として
例えばClがドープされている。n型ZnMgSSeク
ラッド層5は厚さが例えば1μmであり、n型不純物と
して例えばClがドープされている。n型ZnSSe光
導波層6は厚さが例えば45nmであり、n型不純物と
して例えばClがドープされている。このn型ZnSS
e光導波層6のVI族元素の組成比は例えばSが6%、
Seが94%である。活性層7は、例えば、厚さが6n
mのZnCdSe層からなる単一量子井戸構造を有す
る。このZnCdSe層のII族元素の組成比は例えば
Znが80%、Cdが20%であり、その格子定数はn
型GaAs基板1の格子定数よりも若干大きくなってい
る。p型ZnSSe光導波層8は厚さが例えば45nm
であり、p型不純物として例えば窒素(N)がドープさ
れている。このp型ZnSSe光導波層8のVI族元素
の組成比は例えばSが6%、Seが94%である。p型
ZnMgSSeクラッド層9は厚さが例えば1μmであ
り、p型不純物として例えばNがドープされている。p
型ZnSSeキャップ層10は厚さが例えば1μmであ
り、p型不純物として例えばNがドープされている。p
型ZnSeコンタクト層11は厚さが例えば100nm
であり、p型不純物として例えばNがドープされてい
る。
【0032】n型ZnSeバッファ層3、n型ZnSS
eバッファ層4、n型ZnMgSSeクラッド層5およ
びn型ZnSSe光導波層6のn型不純物としてのCl
のドーピングは、例えばZnCl2 をドーパントとして
用いて行う。また、p型ZnSSe光導波層8、p型Z
nMgSSeクラッド層9、p型ZnSSeキャップ層
10およびp型ZnSeコンタクト層11のp型不純物
としてのNのドーピングは、図2に示すMBE装置のプ
ラズマセル25において、窒素ガス導入管25aから導
入されるN2 ガスのプラズマ化を行い、これにより発生
されたN2 プラズマを基板表面に照射することにより行
う。
【0033】次に、上述のようにしてII−VI族化合
物半導体層の成長が終了したn型GaAs基板1をMB
E装置の外部に取り出し、図5に示す水素アニール装置
において、水素雰囲気中でアニールを行う。図5に示す
ように、この水素アニール装置においては、例えば石英
製の反応管31内に例えばカーボン製のサセプター32
が設けられ、このサセプター32上に水素アニールを行
うべき基板が保持される。この反応管31の外部にはR
Fコイル33が設けられている。この反応管31には、
水素ボンベ34から供給される水素ガスを水素純化装置
35を通して高純度化した水素ガスが供給されるように
なっている。反応管31内は例えば常圧に保持される。
この反応管31内のH2 分圧は、通常、10-6〜10-7
Torr以上であれば十分である。
【0034】さて、図5において、上述のようにしてI
I−VI族化合物半導体層の成長が終了したn型GaA
s基板1をサセプター32上に保持し、RFコイル33
に通電を行ってこのn型GaAs基板1を例えば330
℃に加熱し、この温度で所望の時間保持して水素アニー
ルを行う。ここで、水素アニール温度を330℃と比較
的高くしているのは、水素アニールによる効果を十分に
得るとともに、MBE装置から水素アニール装置への搬
送途中でn型GaAs基板1が大気にさらされることに
よりp型ZnSeコンタクト層11の表面が汚染される
おそれがあるため、このp型ZnSeコンタクト層11
の表面清浄化を行うためである。
【0035】次に、p型ZnSeコンタクト層11上に
一方向に延びる幅が例えば10μmのストライプ形状の
レジストパターン(図示せず)をリソグラフィーにより
形成した後、このレジストパターンをマスクとしてp型
ZnSSeキャップ層10の厚さ方向の途中の深さまで
ウエットエッチング法またはドライエッチング法により
エッチングする。これによって、p型ZnSSeキャッ
プ層10の上層部およびp型ZnSeコンタクト層11
がストライプ形状にパターニングされる。
【0036】次に、上述のエッチングに用いたレジスト
パターンを残したまま全面にAl23 膜を真空蒸着し
た後、このレジストパターンを、その上に形成されたA
23 膜とともに除去する(リフトオフ)。これによ
って、ストライプ部以外の部分のp型ZnSSeキャッ
プ層10上にのみAl2 3 膜からなる絶縁層12が形
成され、電流狭窄構造が形成される。
【0037】次に、ストライプ形状のp型ZnSeコン
タクト層11および絶縁層12の全面に例えばAu膜を
真空蒸着法により形成してAu電極からなるp側電極1
3を形成し、このp側電極13をp型ZnSeコンタク
ト層11とオーミックコンタクトさせる。一方、n型G
aAs基板1の裏面には、例えばIn膜を真空蒸着法に
より形成してIn電極からなるn側電極14を形成す
る。なお、p側電極13またはn側電極14を形成した
後、それらのオーミックコンタクト特性を良好にするた
めに熱処理を行ってもよい。
【0038】次に、以上のようにしてレーザ構造が形成
されたn型GaAs基板1を例えば幅600μmのバー
状に劈開して両共振器端面を形成し、さらに例えば真空
蒸着法により端面コーティングを施した後、このバーを
劈開してチップ化し、パッケージングを行う。
【0039】上述のようにして製造された半導体レーザ
において、II−VI族化合物半導体層の成長後に行っ
た水素アニールの効果を見るために、水素アニールを行
わなかった半導体レーザを別途製造し、それらの特性を
比較した。以下その結果について説明する。
【0040】この半導体レーザにおいては、n側電極1
4とp側電極13との間に所定の電圧が印加されると活
性層7に電流が注入され、この電流がしきい値電流に達
するとレーザ発振が起きる。この場合、p側電極13と
p型ZnSeコンタクト層11との界面でのコンタクト
抵抗が高いと、動作電圧は高くなる。
【0041】図6は、水素アニールを330℃で15分
間行った半導体レーザの電圧−電流特性および光出力−
電流特性の測定結果を示す。また、図7は、水素アニー
ルを行わなかった半導体レーザの電圧−電流特性および
光出力−電流特性の測定結果を示す。図6および図7の
電圧−電流特性から、水素アニールを330℃で15分
間行った半導体レーザでは電流が流れ始める電圧が約7
Vと、水素アニールを行わなかった半導体レーザで電流
が流れ始める電圧(約9V)と比較して約2V低下して
いることがわかる。また、図6および図7の光出力−電
流特性から、水素アニールを330℃で15分間行った
半導体レーザでは光出力が急激に立ち上がるレーザ発振
時の電圧は約10.5Vと、水素アニールを行わなかっ
た半導体レーザのレーザ発振時の電圧(約13.5V)
と比較して約3V低下していることがわかる。これらの
ことは、水素アニールにより、p側電極13とp型Zn
Seコンタクト層11との界面でのコンタクト抵抗が下
がり、レーザ発振時の電圧が低下したことに対応する。
すなわち、これは、水素アニールにより、p側電極13
とp型ZnSeコンタクト層11との界面におけるダン
グリングボンドに水素が結合し、この界面における界面
準位が大幅に減少し、その結果、この界面におけるショ
ットキー障壁高さが低くなるためと理解される。このよ
うにp側電極13とp型ZnSeコンタクト層11との
界面でのコンタクト抵抗が低下し、動作電圧が低下する
と、半導体レーザの消費電力(電圧×電流)が低下し、
動作時に発生する熱量も少なくなり、寿命が長くなる。
また、p型ZnSeコンタクト層11にp側電極13を
コンタクトさせた単純なp側電極コンタクト構造を用い
ても、動作電圧を十分に低くすることができるので、従
来のようにp型ZnSe/ZnTeMQW層やグレーデ
ィッド層の結晶成長を行う必要がなく、量産性、生産性
に優れている。
【0042】図8は、水素アニールを330℃で10秒
間行った半導体レーザの電圧−電流特性および光出力−
電流特性の測定結果を示す。図8から、水素アニールの
時間が10秒と短時間でも、水素アニールを行わなかっ
た半導体レーザと比較して、レーザ発振時の電圧が低下
しているのがわかる。また、水素アニールを行った半導
体レーザでは電流が流れ始める電圧が約9Vと、水素ア
ニールを行わなかった半導体レーザで電流が流れ始める
電圧とほぼ同じであるが、光出力が急激に立ち上がるレ
ーザ発振時の電圧は約11.5Vと水素アニールを行わ
なかった半導体レーザと比較して約2V低下しているこ
とがわかる。
【0043】いま、水素アニールによる半導体レーザの
動作電圧の低下分ΔVをΔV=V0−V1 と定義する。
ここで、V0 、V1 はそれぞれ水素アニールを行わなか
った半導体レーザおよび水素アニールを行った半導体レ
ーザの発振しきい値電流(約85mA)での印加電圧で
ある。図9は水素アニール時間と電圧低下分ΔVとの関
係を示す。図9より、水素アニール時間が0.01秒と
極めて短時間でも、電圧低下分ΔVとして約0.5Vが
得られ、水素アニールの効果が得られることがわかる。
この結果は、水素アニールを330℃で行った場合のも
のであるが、この水素アニールによる電圧低下の効果
は、アニール温度がII−VI族化合物半導体層の成長
温度以上、例えば250℃以上であれば、十分に得られ
る。
【0044】以上のように、この第1の実施形態によれ
ば、p側電極13が形成されるp型ZnSeコンタクト
層11まで成長させた後に水素アニールを行っているこ
とにより、p型ZnSeコンタクト層11の表面のダン
グリングボンドに水素を結合させることができ、このダ
ングリングボンドがキャリア、すなわち正孔のトラップ
として働かないようにすることができる。これによっ
て、p型ZnSeコンタクト層11に対するp側電極1
3のコンタクト抵抗の低減を図ることができるので、半
導体レーザの動作電圧の低減を図ることができ、したが
って動作時の発熱量が少なくなり、p側電極13の長寿
命化、ひいては半導体レーザの長寿命化を図ることがで
きる。
【0045】次に、この発明の第2の実施形態による半
導体レーザの製造方法について説明する。この第2の実
施形態においては、図10に示すような半導体レーザを
製造する。
【0046】この第2の実施形態においては、図10に
示すように、p型ZnSeコンタクト層11上にさらに
p型ZnSe/ZnTeMQW層15およびp型ZnT
eコンタクト層16を成長させた後、水素アニールを行
う。この水素アニールは、例えば330℃で15分間行
う。そして、その後にp型ZnSSeキャップ層10の
厚さ方向の途中の深さまでウエットエッチング法または
ドライエッチング法によりエッチングすることにより、
p型ZnSSeキャップ層10の上層部、p型ZnSe
コンタクト層11、p型ZnSe/ZnTeMQW層1
5およびp型ZnTeコンタクト層16をストライプ形
状にパターニングする。また、p側電極13は、厚さが
例えば10nmのPd膜、厚さが例えば100nmのP
t膜および厚さが例えば300nmのAu膜を真空蒸着
法により順次形成することにより形成したPd/Pt/
Au電極とする。その他のことは第1の実施形態と同様
であるので、説明を省略する。
【0047】この第2の実施形態において、水素アニー
ルを行った半導体レーザと水素アニールを行わなかった
半導体レーザとで電圧−電流特性を比較したところ、水
素アニールを行った半導体レーザでは、水素アニールを
行わなかった半導体レーザと比較して発振しきい値電流
付近で2V程度の電圧低下が見られた。これは次のよう
に理解される。すなわち、水素アニールを行わなかった
半導体レーザでは、p型ZnSe/ZnTeMQW層1
5におけるミスフィット転位の所に存在するダングリン
グボンドが正孔のトラップとなり、正孔がここにトラッ
プされることによりp型キャリア濃度が低下し、結果的
にレーザ発振に必要な電圧の上昇を招くことになるのに
対し、この第2の実施形態においては、水素アニールを
行っているので、水素がp型ZnTeコンタクト層16
の表面から内部に拡散してp型ZnSe/ZnTeMQ
W層15におけるミスフィット転位の所に存在するダン
グリングボンドボンドと結合し、結果としてこのダング
リングボンドボンドが正孔のトラップとして働かなくな
るためと考えられる。また、この水素アニールによる電
圧低下の一部は、p型ZnTeコンタクト層16の表面
のダングリングボンドに水素が結合して正孔のトラップ
として働かなくなることによるものと考えられる。
【0048】以上のように、この第2の実施形態によれ
ば、p側電極13が形成されるp型ZnTeコンタクト
層16まで成長させた後、水素アニールを行っているこ
とにより、動作電圧の低減を図ることができる。また、
p型ZnSeコンタクト層11上にp型ZnSe/Zn
TeMQW層15を介してp型ZnTeコンタクト層1
6を形成したp側電極コンタクト構造を採用したこの第
2の実施形態による半導体レーザは動作電圧がもともと
低いので、動作電圧の大幅な低減を図ることができ、p
側電極13のより一層の長寿命化、ひいては半導体レー
ザのより一層の長寿命化を図ることができる。
【0049】次に、この発明の第3の実施形態による半
導体レーザの製造方法について説明する。この第3の実
施形態により製造される半導体レーザの構造は図10に
示すと同様である。
【0050】この第3の実施形態においては、図10に
示すように、p型ZnSeコンタクト層11上にp型Z
nSe/ZnTeMQW層15およびp型ZnTeコン
タクト層16を成長させた後、第2の実施形態において
行った水素アニールを行うことなく、p型ZnSSeキ
ャップ層10の上層部、p型ZnSeコンタクト層1
1、p型ZnSe/ZnTeMQW層15およびp型Z
nTeコンタクト層16のパターニング、絶縁層12の
形成およびp側電極13の形成を順次行う。この後、例
えば1mTorr以下の圧力の水素プラズマ雰囲気中
で、300℃以下、好適には150℃程度の温度におい
て10分以内、例えば20秒間アニールを行う。ここ
で、この水素プラズマアニールを1mTorr以下の低
圧で行っているのは、アニール雰囲気中に水分が混入す
るとp側電極13のはがれが生じやすくなることから、
これを防止するためである。また、アニール温度を30
0℃以下とし、アニール時間を10分以内としているの
は、アニール温度が300℃を超え、あるいは、アニー
ル時間が10分を超えると、水素原子の導入が過剰にな
り、p型ZnTeコンタクト層16、p型ZnSe/Z
nTeMQW層15、p型ZnSeコンタクト層11な
どのp型不純物が不活性化され、その結果これらのp型
層の直列抵抗の増加が生じてしまうことがあることか
ら、これを防止するためである。このようにして水素プ
ラズマアニールを行った後、さらに、例えば窒素雰囲気
中で例えば200℃において40〜90分アニールを行
う。その他のことは第1の実施形態と同様であるので、
説明を省略する。
【0051】図11および図12は、この第3の実施形
態により製造された半導体レーザの試料を複数個用い、
水素プラズマアニール後に行うアニールの時間とこの半
導体レーザに50mAの通電を行った時の動作電圧との
関係を測定した結果を示す。ただし、図11の試料の水
素プラズマアニールは1mTorrの圧力で150℃、
20秒の条件で行い、図12の試料の水素プラズマアニ
ールは1mTorrの圧力で150℃、10秒の条件で
行った。図11および図12より、水素プラズマアニー
ル後に行うアニールの時間を40〜90分とすることに
より、動作電圧は1〜3V程度減少することがわかる。
これは次のように理解される。すなわち、この第3の実
施形態においては、水素プラズマアニールを行った後、
さらにアニールを行っていることにより、水素がp側電
極13とp型ZnTeコンタクト層16との界面からp
型ZnTeコンタクト層16の内部に拡散してp型Zn
Se/ZnTeMQW層15におけるミスフィット転位
の所に存在するダングリングボンドボンドと結合し、結
果としてこのダングリングボンドボンドが正孔のトラッ
プとして働かなくなるとともに、水素プラズマアニール
後のアニールの効果によりp型ZnSe/ZnTeMQ
W層15の内部における界面やp側電極13とp型Zn
Teコンタクト層16との界面の付近のp型ZnTeコ
ンタクト層16などで小規模な原子の再配列が起き、ダ
ングリングボンド密度が減少するためと考えられる。
【0052】以上のように、この第3の実施形態によれ
ば、p型ZnTeコンタクト層16上にp側電極13を
形成した後、水素プラズマアニールおよびその後のアニ
ールを行っていることにより、半導体レーザの動作電圧
の低減を図ることができる。また、p型ZnSeコンタ
クト層11上にp型ZnSe/ZnTeMQW層15を
介してp型ZnTeコンタクト層16を形成したp側電
極コンタクト構造を採用したこの第3の実施形態による
半導体レーザは動作電圧がもともと低いので、動作電圧
の大幅な低減を図ることができ、p側電極13のより一
層の長寿命化、ひいては半導体レーザのより一層の長寿
命化を図ることができる。
【0053】次に、この発明の第4の実施形態による半
導体レーザの製造方法について説明する。この第4の実
施形態により製造される半導体レーザの構造は図10に
示すと同様である。
【0054】この第4の実施形態においては、図10に
示すように、p型ZnSeコンタクト層11上にp型Z
nSe/ZnTeMQW層15およびp型ZnTeコン
タクト層16を成長させた後、第2の実施形態において
行った水素アニールを行うことなく、p型ZnSSeキ
ャップ層10の上層部、p型ZnSeコンタクト層1
1、p型ZnSe/ZnTeMQW層15およびp型Z
nTeコンタクト層16のパターニング、絶縁層12の
形成およびp側電極13の形成を順次行う。この後、例
えば1mTorr以下の真空中または窒素雰囲気中で、
300℃以下、好適には150〜200℃程度の温度に
おいて例えば40〜90分間アニールを行う。ここで、
このアニールを1mTorr以下の真空中または窒素雰
囲気中で行っているのは、アニール雰囲気中に水分が混
入するとp側電極13のはがれが生じやすくなることか
ら、これを防止するためである。また、アニール温度を
300℃以下とし、アニール時間を90分以内としてい
るのは、アニール温度が300℃を超え、あるいは、ア
ニール時間が90分を超えると、p型ZnTeコンタク
ト層16、p型ZnSe/ZnTeMQW層15、p型
ZnSeコンタクト層11などのp型不純物が不活性化
され、その結果これらのp型層の直列抵抗の増加が生じ
てしまうことがあることから、これを防止するためであ
る。その他のことは第1の実施形態と同様であるので、
説明を省略する。
【0055】図13は、この第4の実施形態により製造
された半導体レーザの試料を用い、p側電極13形成後
に行うアニールの時間とこの半導体レーザに50mAの
通電を行った時の動作電圧との関係を測定した結果を示
す。ただし、アニール温度は200℃である。図13よ
り、40〜90分間アニールを行うことにより、動作電
圧は1〜3V程度減少することがわかる。これは次のよ
うに理解される。すなわち、この第4の実施形態におい
ては、p側電極13形成後にアニールを行っていること
により、p型ZnSe/ZnTeMQW層15の内部に
おける界面やp側電極13とp型ZnTeコンタクト層
16との界面の付近のp型ZnTeコンタクト層16な
どで小規模な原子の再配列が起き、ダングリングボンド
密度が減少するためと考えられる。
【0056】図13より、試料によって最小の動作電圧
を得るためのアニール時間が異なるが、これはp型Zn
Teコンタクト層16の厚さに依存することが、実験的
に確かめられている。その結果を図14に示す。図14
より、p型ZnTeコンタクト層16の厚さが大きいほ
ど、最小動作電圧を得るために必要なアニール時間は長
くなることがわかる。
【0057】図15は、この半導体レーザに50mAの
通電を行ってp側電極13の寿命試験を行った結果を示
す。図15より、p側電極13形成後にアニールを行っ
たこの第4の実施形態による半導体レーザは、p側電極
13形成後にアニールを行わない場合に比べて、p側電
極13の寿命が、最大で1桁以上向上することがわか
る。
【0058】以上のように、この第4の実施形態によれ
ば、p型ZnTeコンタクト層16上にp側電極13を
形成した後、真空中または窒素雰囲気中でアニールを行
っていることにより、半導体レーザの動作電圧の低減を
図ることができる。また、p型ZnSeコンタクト層1
1上にp型ZnSe/ZnTeMQW層15を介してp
型ZnTeコンタクト層16を形成したp側電極コンタ
クト構造を採用したこの第2の実施形態による半導体レ
ーザは動作電圧がもともと低いので、動作電圧の大幅な
低減を図ることができ、p側電極13のより一層の長寿
命化、ひいては半導体レーザのより一層の長寿命化を図
ることができる。
【0059】次に、上述の第1、第2、第3または第4
の実施形態による青色ないし緑色で発光可能な半導体レ
ーザを発光素子として用いた光ディスク再生装置につい
て説明する。図16はこの光ディスク再生装置の構成を
示す。
【0060】図16に示すように、この光ディスク再生
装置は、発光素子として半導体レーザ101を備えてい
る。この半導体レーザ101としては、上述の第1また
は第2の実施形態による半導体レーザが用いられる。こ
の光ディスク再生装置はまた、半導体レーザ101の出
射光を光ディスクDに導くとともに、この光ディスクD
による反射光(信号光)を再生するための公知の光学
系、すなわち、コリメートレンズ102、ビームスプリ
ッタ103、1/4波長板104、対物レンズ105、
検出レンズ106、信号光検出用受光素子107および
信号光再生回路108を備えている。
【0061】この光ディスク再生装置においては、半導
体レーザ101の出射光Lはコリメートレンズ102に
よって平行光にされ、さらにビームスプリッタ103を
経て1/4波長板104により偏光の具合が調整された
後、対物レンズ105により集光されて光ディスクDに
入射される。そして、この光ディスクDで反射された信
号光L´が対物レンズ105および1/4波長板104
を経てビームスプリッタ103で反射された後、検出レ
ンズ106を経て信号光検出用受光素子107に入射
し、ここで電気信号に変換された後、信号光再生回路1
08において、光ディスクDに書き込まれた情報が再生
される。
【0062】この光ディスク再生装置によれば、次のよ
うな利点がある。すなわち、半導体レーザ101とし
て、動作電圧が低く、寿命が長い第1、第2、第3また
は第4の実施形態による半導体レーザを用いているの
で、この光ディスク再生装置の動作電力を小さくするこ
とができるとともに、光ディスクDおよび光ディスク再
生装置の寿命を長くすることができる。
【0063】なお、ここでは、第1、第2、第3または
第4の実施形態による半導体レーザを光ディスク再生装
置の発光素子に適用した場合について説明したが、光デ
ィスク記録再生装置や光通信装置などの各種の光装置の
発光素子に適用することが可能であることは勿論、高温
で動作させる必要のある車載用機器などの発光素子に適
用することも可能である。
【0064】以上、この発明の実施形態について具体的
に説明したが、この発明は、上述の実施形態に限定され
るものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の
変形が可能である。
【0065】例えば、上述の第1、第2、第3および第
4の実施形態において挙げた数値、構造、材料、原料、
プロセスなどはあくまでも例に過ぎず、必要に応じてこ
れと異なる数値、構造、材料、原料、プロセスなどを用
いてもよい。
【0066】具体的には、例えば、第1および第2の実
施形態においては、II−VI族化合物半導体層を成長
させた後に水素アニールを行っているが、エッチングに
よりストライプ形状を形成した後や、絶縁層12を形成
した後や、p側電極13を形成した後にこの水素アニー
ルを行うようにしてもよい。
【0067】また、第1および第2の実施形態において
は、MBE法によりII−VI族化合物半導体層を成長
させた後、n型GaAs基板1をMBE装置から水素ア
ニール装置に移して水素アニールを行っているが、場合
によっては、II−VI族化合物半導体層の成長後、M
BE装置内で水素アニールを行ってもよい。このときの
水素アニールの温度は第1および第2の実施形態におけ
るように成長温度より高くしてもよいが、成長温度と同
一であってもよい。
【0068】また、第1および第2の実施形態において
は、水素アニールにRFコイル33による加熱を用いて
いるが、この水素アニールには、ランプアニール、フラ
ッシュランプアニール、抵抗加熱、レーザアニールなど
を用いてもよい。
【0069】また、第1、第2、第3および第4の実施
形態においては、固体原料を用いたMBE法によりII
−VI族化合物半導体層を成長させているが、このII
−VI族化合物半導体層の成長には、必要に応じて、ガ
ス原料を用いたMBE法や有機金属化学気相成長(MO
CVD)法を用いてもよい。
【0070】また、第1、第2、第3および第4の実施
形態において用いられているn型ZnSSe光導波層6
およびp型ZnSSe光導波層8の代わりにそれぞれn
型ZnSe光導波層およびp型ZnSe光導波層を用い
てもよい。同様に、p型ZnSSeキャップ層10の代
わりにp型ZnSeキャップ層を用いてもよい。さら
に、活性層7は例えばZnCdSSeやZnSeにより
構成してもよい。
【0071】また、例えば、第2、第3および第4の実
施形態において、p型ZnSe/ZnTeMQW層15
のp型ZnTe層の代わりにp型BeTe層またはp型
GaAs層を用い、p型ZnTeコンタクト層16の代
わりにp型BeTeコンタクト層またはp型GaAsコ
ンタクト層を用い、n型ZnSSe光導波層6およびp
型ZnSSe光導波層8の代わりにそれぞれn型BeZ
nSe光導波層およびp型BeZnSe光導波層を用
い、n型ZnMgSSeクラッド層5およびp型ZnM
gSSeクラッド層9の代わりにそれぞれn型BeMg
ZnSeクラッド層およびp型BeMgZnSeクラッ
ド層を用いてもよい。
【0072】また、第1の実施形態においては、p側電
極13としてAu電極を用いているが、このAu電極の
代わりにPd/Pt/Au電極を用いてもよい。さら
に、場合によっては、第1の実施形態においてp側電極
13としてPd/Pt/Au電極を用いた場合あるいは
第2の実施形態において、p側電極13を構成する最下
層のPd膜に大量の水素を吸蔵させておくことにより、
p側電極13とp型コンタクト層との界面におけるダン
グリングボンドの水素による不活性化の効果を高めるこ
とが可能である。
【0073】さらに、第1、第2、第3および第4の実
施形態においては、この発明をSCH構造の半導体レー
ザの製造に適用した場合について説明したが、この発明
は、DH(Double Heterostructure)構造の半導体レー
ザはもちろん、発光ダイオードの製造に適用することが
可能であり、さらには電子走行素子(例えば、FET)
などの電子素子の製造に適用することも可能である。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の第1の
発明による半導体装置の製造方法によれば、II−VI
族化合物半導体層を成長させた後、電極を形成する前
に、少なくとも水素を含む雰囲気中で処理を行うように
していることにより、このII−VI族化合物半導体層
上に設けられる電極のコンタクト抵抗の低減を図ること
ができるとともに、電極の寿命の向上を図ることができ
る。
【0075】また、この発明の第2の発明による半導体
装置の製造方法によれば、II−VI族化合物半導体層
上に電極を形成した後、少なくとも水素を含む雰囲気中
で処理を行うようにしていることにより、この電極のコ
ンタクト抵抗の低減を図ることができるとともに、電極
の寿命の向上を図ることができる。
【0076】また、この発明の第3の発明による半導体
装置の製造方法によれば、II−VI族化合物半導体層
を成長させた後、水素プラズマ雰囲気中で処理を行うよ
うにしていることにより、このII−VI族化合物半導
体層上に設けられる電極のコンタクト抵抗の低減を図る
ことができるとともに、電極の寿命の向上を図ることが
できる。
【0077】また、この発明の第4の発明による半導体
装置の製造方法によれば、II−VI族化合物半導体層
上に電極を形成した後、真空中または不活性ガス雰囲気
中で熱処理を行うようにしていることにより、この電極
のコンタクト抵抗の低減を図ることができるとともに、
電極の寿命の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】水素ガスの圧力と水素衝突速度との関係を示す
略線図である。
【図2】常温における水素雰囲気中での処理の時間と水
素の拡散長との関係を示す略線図である。
【図3】この発明の第1の実施形態による半導体レーザ
の製造方法を説明するための断面図である。
【図4】この発明の第1の実施形態による半導体レーザ
の製造方法においてII−VI族化合物半導体層の成長
に用いられるMBE装置を示す略線図である。
【図5】この発明の第1の実施形態による半導体レーザ
の製造方法において水素アニールに用いられる水素アニ
ール装置を示す略線図である。
【図6】この発明の第1の実施形態による半導体レーザ
の製造方法において水素アニールを330℃で15分間
行った場合の電圧−電流特性および光出力−電流特性の
測定結果を示す略線図である。
【図7】この発明の第1の実施形態による半導体レーザ
の製造方法において水素アニールを行わなかった場合の
電圧−電流特性および光出力−電流特性の測定結果を示
す略線図である。
【図8】この発明の第1の実施形態による半導体レーザ
の製造方法において水素アニールを330℃で10秒間
行った場合の電圧−電流特性および光出力−電流特性の
測定結果を示す略線図である。
【図9】この発明の第1の実施形態による半導体レーザ
の製造方法における水素アニール時間と電圧低下分との
関係を示す略線図である。
【図10】この発明の第2の実施形態による半導体レー
ザの製造方法を説明するための断面図である。
【図11】この発明の第3の実施形態による半導体レー
ザの製造方法において水素プラズマアニールの後に行わ
れるアニールの時間と半導体レーザの動作電圧との関係
を示す略線図である。
【図12】この発明の第3の実施形態による半導体レー
ザの製造方法において水素プラズマアニールの後に行わ
れるアニールの時間と半導体レーザの動作電圧との関係
を示す略線図である。
【図13】この発明の第4の実施形態による半導体レー
ザの製造方法におけるアニール時間と半導体レーザの動
作電圧との関係を示す略線図である。
【図14】この発明の第4の実施形態による半導体レー
ザの製造方法におけるp型ZnTeコンタクト層の厚さ
と最小動作電圧を得るためのアニール時間との関係を示
す略線図である。
【図15】この発明の第4の実施形態による半導体レー
ザの製造方法により製造された半導体レーザのp側電極
の寿命試験を行った結果を示す略線図である。
【図16】この発明の第1、第2、第3または第4の実
施形態による半導体レーザを発光素子として用いた光デ
ィスク再生装置を示す略線図である。
【符号の説明】
1・・・n型GaAs基板、5・・・n型ZnMgSS
eクラッド層、7・・・活性層、9・・・p型ZnMg
SSeクラッド層、10・・・p型ZnSSeキャップ
層、11・・・p型ZnSeコンタクト層、13・・・
p側電極、14・・・n側電極、15・・・p型ZnS
e/ZnTeMQW層、16・・・p型ZnTeコンタ
クト層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塚本 弘範 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 中山 典一 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Zn、Mg、Cd、HgおよびBeから
    なる群より選ばれた少なくとも一種のII族元素とS
    e、S、TeおよびOからなる群より選ばれた少なくと
    も一種のVI族元素とにより構成されたII−VI族化
    合物半導体層上に電極を有する半導体装置の製造方法に
    おいて、 上記II−VI族化合物半導体層を成長させた後、上記
    電極を形成する前に、少なくとも水素を含む雰囲気中で
    処理を行うようにしたことを特徴とする半導体装置の製
    造方法。
  2. 【請求項2】 上記II−VI族化合物半導体層の成長
    温度以上の温度で上記少なくとも水素を含む雰囲気中で
    の処理を行うようにしたことを特徴とする請求項1記載
    の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 250℃以上500℃以下の温度で上記
    少なくとも水素を含む雰囲気中での処理を行うようにし
    たことを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 上記少なくとも水素を含む雰囲気中での
    処理の時間を2時間以内とすることを特徴とする請求項
    1記載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 上記II−VI族化合物半導体層はp型
    であることを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製
    造方法。
  6. 【請求項6】 Zn、Mg、Cd、HgおよびBeから
    なる群より選ばれた少なくとも一種のII族元素とS
    e、S、TeおよびOからなる群より選ばれた少なくと
    も一種のVI族元素とにより構成されたII−VI族化
    合物半導体層上に電極を有する半導体装置の製造方法に
    おいて、 上記II−VI族化合物半導体層上に上記電極を形成し
    た後、少なくとも水素を含む雰囲気中で処理を行うよう
    にしたことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 上記II−VI族化合物半導体層の成長
    温度以上の温度で上記少なくとも水素を含む雰囲気中で
    の処理を行うようにしたことを特徴とする請求項6記載
    の半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 310℃以上500℃以下の温度で上記
    少なくとも水素を含む雰囲気中での処理を行うようにし
    たことを特徴とする請求項6記載の半導体装置の製造方
    法。
  9. 【請求項9】 上記少なくとも水素を含む雰囲気中での
    処理の時間を2時間以内とすることを特徴とする請求項
    6記載の半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 上記II−VI族化合物半導体層はp
    型であることを特徴とする請求項6記載の半導体装置の
    製造方法。
  11. 【請求項11】 Zn、Mg、Cd、HgおよびBeか
    らなる群より選ばれた少なくとも一種のII族元素とS
    e、S、TeおよびOからなる群より選ばれた少なくと
    も一種のVI族元素とにより構成されたII−VI族化
    合物半導体層上に電極を有する半導体装置の製造方法に
    おいて、 上記II−VI族化合物半導体層を成長させた後、水素
    プラズマ雰囲気中で処理を行うようにしたことを特徴と
    する半導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 上記電極を形成する前に上記水素プラ
    ズマ雰囲気中での処理を行うようにしたことを特徴とす
    る請求項11記載の半導体装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 上記電極を形成した後に上記水素プラ
    ズマ雰囲気中での処理を行うようにしたことを特徴とす
    る請求項11記載の半導体装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 上記水素プラズマ雰囲気中での処理の
    時間を10分以内とすることを特徴とする請求項11記
    載の半導体装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 300℃以下の温度で上記水素プラズ
    マ雰囲気中での処理を行うようにしたことを特徴とする
    請求項11記載の半導体装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 上記水素プラズマ雰囲気中での処理を
    行った後、熱処理を2時間以内行うようにしたことを特
    徴とする請求項11記載の半導体装置の製造方法。
  17. 【請求項17】 Zn、Mg、Cd、HgおよびBeか
    らなる群より選ばれた少なくとも一種のII族元素とS
    e、S、TeおよびOからなる群より選ばれた少なくと
    も一種のVI族元素とにより構成されたII−VI族化
    合物半導体層上に電極を有する半導体装置の製造方法に
    おいて、 上記II−VI族化合物半導体層上に上記電極を形成し
    た後、真空中または不活性ガス雰囲気中で熱処理を行う
    ようにしたことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  18. 【請求項18】 300℃以下の温度で上記熱処理を行
    うようにしたことを特徴とする請求項17記載の半導体
    装置の製造方法。
  19. 【請求項19】 上記熱処理の時間を2時間以内とする
    ことを特徴とする請求項17記載の半導体装置の製造方
    法。
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