JPH11150190A - 半導体基板上に電気的に作動可能なフューズを製造する方法 - Google Patents

半導体基板上に電気的に作動可能なフューズを製造する方法

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JPH11150190A
JPH11150190A JP10263009A JP26300998A JPH11150190A JP H11150190 A JPH11150190 A JP H11150190A JP 10263009 A JP10263009 A JP 10263009A JP 26300998 A JP26300998 A JP 26300998A JP H11150190 A JPH11150190 A JP H11150190A
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dielectric material
opening
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ヴァイガント ペーター
Dirk Tobben
タベン ダーク
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マイクロキャビティエッチングのためのハー
ドマスクを形成するためにフォトリソグラフィステップ
を使用する必要のない電気作動可能フューズを形成する
方法を提供することである。 【解決手段】 上記課題は、半導体基板上にフューズ部
分を形成し、フューズ部分の上に誘電材料の実質的にコ
ンフォーマルな第1の層をデポジットし、第1の層の上
に誘電材料の第2の層をデポジットし、第2の層は第1
の層とは異なっており、これによりフューズ部分の上に
誘電材料の隆起部を形成し、隆起部を化学機械研磨処理
をして隆起部の上の第2の層を貫通する開口部を形成
し、等方性的方法で開口部を通して第1の層の部分をエ
ッチングしてマイクロキャビティをフューズ部分のまわ
りに形成し、第2の層の上に誘電材料の実質的にコンフ
ォーマルな第3の層をデポジットし、これにより第2の
層の開口部を閉鎖することにより解決される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体デバイスの
製造に関する。より特定すると、本発明は、半導体基板
上に電気的に作動可能なフューズを製造するための改善
された技術に関する。
【0002】
【従来の技術】フューズは集積回路において長く使用さ
れてきた。フューズは典型的にはフューズ材料から形成
されるフューズ部分を有し、このフューズ材料は様々な
メカニズムにより非導電状態になりうる。フューズがそ
の導電状態にある場合、フューズ部分を電流が流れる。
このフューズが吹き飛ぶ(blow)と、すなわち非導電性
になると、開回路が作られこの開回路にはもし流れたと
しても非常にわずかな電流しか流れない。
【0003】フューズの典型的な使用法は、例えば製造
中に集積回路のセンシティブな部分を保護し、電荷の形
成がこの集積回路のセンシティブな電子デバイスに損傷
を与えることを阻止することを含む。集積回路が製造さ
れた後でこのフューズは吹き飛ばされて電流路を切断
し、この結果できるICはこの電流路があたかも存在し
なかったかのように使用される。フューズは例えば故障
したメインメモリアレイ素子のアドレスをデコーディン
グ回路に指定するためにダイナミックランダムアクセス
メモリ(DRAM)アレイに冗長素子のアドレスビット
を記入することにも使用される。フューズによって供給
されるアドレス情報によって、冗長素子が故障したメイ
ンメモリアレイ素子に代わって使用される。
【0004】今日では多くのフューズデザインが存在す
るが、2つのタイプのフューズが広く普及している。す
なわち、レーザー作動可能フューズ(laser blowable f
use)及び電気作動可能フューズ(electrically blowab
le fuse)である。レーザ作動可能フューズの場合、こ
のフューズは典型的には集積回路の表面に又は集積回路
の表面近傍に形成される。このフューズ材料に当たった
レーザビームがこのフューズ部分を非導電性にし、これ
により電流の導通を阻止する。レーザ作動可能フューズ
は比較的製造が簡単であるが、不利な点が存在する。例
えば、このレーザ作動可能フューズは表面配向されがち
であり、これはICの設計を制限する。さらにレーザ作
動可能フューズはIC表面の大きなスペースを占有する
傾向がある。というのも、隣接するフューズ又はデバイ
スがこのフューズのあまりにも近くに配置されてはなら
ないからであり、さもなければ、フューズセッティング
作業中にレーザビームによって損傷する危険性がある。
【0005】電気作動可能フューズは、一方で、集積回
路の表面に又は集積回路の表面近傍に配置される必要は
ない。従って、電気作動可能フューズは設計者にフュー
ズ配置に関してより大きな設計上の自由を与える。一般
に、これら電気作動可能フューズはレーザ作動可能フュ
ーズよりも小型である傾向があり、このため電気作動可
能フューズは現代の高密度集積回路における使用に非常
に適している。
【0006】典型的な電気作動可能フューズでは、大抵
の場合所定の閾値を越える電流が流れた場合にフューズ
部分の状態を導電性から非導電性へと変化させる材料か
ら形成されたフューズ部分が使用され、このフューズ部
分は大抵は誘電性マイクロキャビティ、すなわち誘電層
の中の密封された中空チャンバの中に配置される。この
マイクロキャビティ自体は大抵はマルチステッププロセ
スで形成され、このマルチステッププロセスは従来は先
行技術による1回又は複数回のフォトリソグラフィステ
ップを必要とする。
【0007】議論をわかりやすくするために、図1及び
図2に電気作動可能フューズを形成する先行技術のプロ
セスを示す。まず図1を参照すると、フューズ部分10
2が基板104上に配置されているのが見える。フュー
ズ部分102は典型的にはドーピングされたポリシリコ
ン又は金属のような適当なフューズ材料から成る導体を
有する。後にすぐ明らかになる理由により、このフュー
ズ部分は大抵は窒化シリコンによって覆われている。
【0008】上述のように、フューズ部分102は、所
定の電流値を越える電流がフューズ部分102を流れた
場合に非導電状態に変化して後続の電流の導通を本質的
に阻止するように設計され構成されている。基板104
は典型的には酸化層であり、集積回路のなんらかの他の
構造物も含んでいることがある。限定としてではなくあ
くまで例として、基板104は酸化ゲートであるか又は
浅トレンチ分離(shallow trench isolation=STI)
領域の上の酸化層である。フューズ部分102の上には
もう1つの酸化層106がコンフォーマル(conforma
l)にデポジットされている。窒化シリコン層108は
この酸化層106の上にデポジットされている。
【0009】窒化シリコン層108の上にはフォトレジ
スト層110がデポジットされており開口部112を形
成するように型どられている。型どられたフォトレジス
トマスク110は次いで窒化シリコン層108をエッチ
ングしてフューズ部分102の上の酸化層106の一部
分を露出させるのに使用される。窒化シリコン層108
に開口部が形成された後で、等方性エッチングが行われ
マイクロキャビティが作られる。明らかに、窒化シリコ
ン層108はマイクロキャビティ202の等方性エッチ
ング中にハードマスクとして作用する。
【0010】図2では、マイクロキャビティ202が窒
化シリコン層108の開口部を通して酸化層106から
等方性エッチングされている。このマイクロキャビティ
エッチングは有利にはフューズ部分102のライナ材料
(liner material)及び窒化シリコン層108の両方に
対して選択性を有するエッチングプロセスを使用する。
【0011】マイクロキャビティ202の形成に続い
て、プラグ層206、例えば他の酸化層がデポジットさ
れる。このプラグ層206を形成するデポジションプロ
セスは、窒化シリコン層の開口部をプラグ材料によって
密封してマイクロキャビティ202を中空のままに残
す。この結果、フューズ部分102は実質的にプラグ層
206のデポジションの後でマイクロキャビティ202
内部に密封される。従って、フューズ部分102が吹き
飛ばされる際に形成される何らかの粒子状材料はマイク
ロキャビティ202の内部に留まり、これにより、IC
表面が粒子状材料によって汚染される可能性が最小化又
は実質的に排除される。
【0012】しかし、電気作動可能フューズ100を形
成する従来のプロセスは幾つかの不利な点を有している
ことが分かった。特に、電気作動可能フューズの先行技
術は窒化シリコン層108からハードマスクを型どるた
めに少なくとも1回のフォトリソグラフィステップを必
要とする。当業者には周知のとおり、フォトリソグラフ
ィは高価なプロセスであり、それゆえ一般的にコストの
見地からは望ましくない。さらに集積回路の密度が増大
しそのフィーチャサイズ(feature sizes)が減少する
につれて、精確なアライメントが問題になる。例とし
て、フューズ部分102の幅が小さくなり、隣接するフ
ューズ及び/又はデバイスがより接近して配置されるに
つれて、フォトレジスタ層110の開口部112のフュ
ーズ部分102との精確なアライメントはますます困難
になる。フォトリソグラフィステップにより代表される
これらの及び他の難問は電気作動可能フューズ100の
製造を過度に高価にし、多くの場合高価すぎて製造でき
なくする。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、電気
作動可能フューズの製造技術を改善することであり、と
りわけマイクロキャビティエッチングのためのハードマ
スクを形成するためにフォトリソグラフィステップを使
用する必要のない電気作動可能フューズを形成する方法
を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題は、半導体基板
上に電気的に作動可能なフューズを製造する方法におい
て、この半導体基板上にフューズ部分を形成し、所定の
電流レベルを越える電流がフューズ部分に流れる場合に
はフューズ部分は実質的に非導電性になるように構成さ
れ、フューズ部分の上に誘電材料の実質的にコンフォー
マルな第1の層をデポジットし、第1の層の上に誘電材
料の第2の層をデポジットし、第2の層は第1の層とは
異なっており、これによりフューズ部分の上に誘電材料
の隆起部を形成し、この隆起部を化学機械研磨処理をし
て隆起部の上の第2の層を貫通する開口部を形成し、実
質的には等方性的方法で開口部を通して第1の層の部分
をエッチングしてマイクロキャビティをフューズ部分の
まわりに形成し、このエッチングは実質的には第2の層
及びフューズ部分に対して選択性を有し、第2の層の上
に誘電材料の実質的にコンフォーマルな第3の層をデポ
ジットし、これにより第2の層の開口部を閉鎖すること
により解決される。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態では、基板上の
フューズ部分の上に誘電材料の第1の層及び誘電材料の
第2の層を有する誘電材料の隆起部を有する基板を設
け、所定の電流レベルを越える第1の電流がフューズ部
分に流される場合にはフューズ部分が実質的に非導電状
態に変化するように構成され、第1の層はフューズ部分
の上の第1の誘電材料の実質的にコンフォーマルな層で
あり、第2の層は第1の層の上の第2の誘電材料の実質
的にコンフォーマルな層であり、第2の誘電材料は第1
の誘電材料とは異なっている。
【0016】さらに、隆起部を化学機械研磨処理をして
この隆起部の上の第2の層を貫通する開口部を形成し、
これにより第2の層を開口部を通して露出させ、この開
口部は、次にこの開口部を通して第1の層の部分をエッ
チングしてマイクロキャビティをフューズ部分のまわり
に形成するのを容易にするように構成されており、この
エッチングは実質的には第2の層及びフューズ部分に対
して選択性を有する。
【0017】1つの実施形態では、ICにおいて使用さ
れる電気作動可能フューズの形成のための技術が提示さ
れる。このようなICはランダムアクセスメモリ(RA
M)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRA
M)、シンクロナスDRAM(SDRAM)及びリード
オンリーメモリ(ROM)を含む。他のタイプのICは
特定用途向けIC(ASIC)又は論理回路を含んでい
る。大抵の場合、複数のICはウェハ上にパラレルに形
成される。処理が終了した後で、ウェハは賽の目状に切
断されてICを分離し個々のチップになる。これらチッ
プは次にパッケージングされ、結果的に例えばコンピュ
ータシステム、セルラ電話、パーソナルデジタルアシス
タント(PDA)及び他の電子製品のようなコンシュー
マ製品において使用される最終的な製品になる。電気作
動可能フューズは、後続のマイクロキャビティエッチン
グのためのハードマスクを作るフォトリソグラフィステ
ップを使用する必要なしに形成される。1つの実施形態
では、ハードマスクの開口部は、比較的短時間の化学機
械研磨(CMP)ステップを使用してハードマスク層を
通して研磨することによって得られる。
【0018】本発明は、基板表面上の孤立した高い箇所
に作用するCMPプロセスの固有の傾向を利用してアラ
イメント問題、すなわちハードマスク開口部をその下に
あるフューズ部分にアライメントする問題を解決する。
有利なことに、高い箇所又は隆起部はコンフォーマル誘
電層デポジションを使用することによってフューズ部分
の上に形成されるので、CMPプロセスは研磨される箇
所、すなわち高い箇所付近の開口部をその下にあるフュ
ーズ部分に自動的にアライメントする。一度開口部が作
られると、次にマイクロキャビティエッチングがフュー
ズのためのマイクロキャビティを作るために使用され
る。
【0019】
【実施例】本発明の特徴を実施例に基づいて図面に関連
して詳細に説明する。図3、4、5及び6は本発明の1
つの局面による電気作動可能フューズ形成のための改善
された技術を図示している。図1及び図2の場合と同様
に、フューズ部分102も図3の基板104の上に配置
されているのが見える。先に述べたように、フューズ部
分102は有利にはポリシリコン又は金属のような適当
なフューズ材料から形成される導体から成る。幾つかの
適用例ではポリシリコンがフューズ部分102として有
利である。というのも、ポリシリコンは比較的大きなサ
ーマルバジェット(thernmal budget)を示すからであ
る。1つの実施形態では、フューズ部分102はトラン
ジスタのゲート構造を保護するために使用され、それゆ
えトランジスタのゲートを形成するのに使用されるのと
同一の層から形成される。これらの適用例のうちの幾つ
かにおいて、ケイ化タングステン又はケイ化チタンの層
がフューズ材料の層を被覆する。フューズ部分102を
カプセル化して後続のマイクロキャビティエッチングの
作用からこのフューズ部分102を保護するために窒化
シリコンライナが設けられてもよい。1つの典型的な適
用例では、フューズ構造はほぼ5000〜6000オン
グストロームの厚みを有する。
【0020】フューズ部分102及び基板104の上に
第1の誘電層302がコンフォーマルにデポジットされ
る。1つの典型的な適用例では、第1の誘電層302は
ほぼ8000〜9000オングストロームの厚みを有す
る。第1の誘電層302はフューズ部分102及び基板
104の上にコンフォーマルにデポジットされる何らか
の適当な誘電材料から形成される。1つの実施形態で
は、第1の誘電層302はホウ素-リンケイ酸ガラス
(BPSG)の層である。また第1の誘電層302はリ
ンをドーピングされたケイ酸ガラス(PSG)か又はリ
ンをドーピングされた高濃度酸化物(PHDP-oxide)
の層でもよい。第1の誘電層302は事実上何らかのド
ーピングされた酸化層又は何らかのタイプの適当なコン
フォーマルな誘電材料であればよい。とりわけ有利な実
施形態では、第1の誘電層は従来の高密度プラズマプロ
セスによってデポジットされたガラスの層である。ここ
で使用される用語では、高密度プラズマデポジション
は、ソースだけでなくデポジション及びスパッタリング
を同時に可能にするバイアスパワーも使用する低圧プラ
ズマCVDチャンバにおける材料のデポジションを指
す。IC上のより小さくより狭い間隔で存在するフィー
チャ(features)を平坦化する際には高密度プラズマフ
ィルムがコンフォーマルにフューズ部分102を被覆す
る。
【0021】第1の誘電層302の上には第2の誘電層
304がデポジットされる。この第2の誘電層の厚み
は、第1の誘電層302の内部にマイクロキャビティを
形成する後続のエッチングのためのエッチングマスクと
して十分使用できる厚みである。この第2の誘電層30
4の厚みは約1000オングストロームでよい。第2の
誘電層304は、この第2の誘電層に対する選択性を有
して第1の誘電層がエッチングされる材料から成る。つ
まり、このエッチングは第2の誘電層を除去することな
しに効果的に第1の誘電層を除去する。1つの実施形態
では、この第2の誘電層304は窒化シリコンから成
る。この第2の誘電層ではなく第1の誘電層がエッチン
グされるような他の材料を使用してもよい。
【0022】図面を見ると、第2の誘電層はコンフォー
マルに第1の誘電層の上にデポジットされている。この
ように、下にある層のトポグラフィがデポジットされた
層に反映され、結果的に基板の表面に隆起部が現れる。
下にあるフューズ部分のために、この隆起部は図3に図
示されているようにフューズ部分102の真上に形成さ
れている。非コンフォーマルにデポジットされた第2の
誘電層も利用できる。非コンフォーマルな層がデポジッ
トされる場合には、下にある層のトポグラフィはデポジ
ットされた層に反映されない。
【0023】図4では、化学機械研磨(CMP)ステッ
プが使用され、フューズ部分102の上の隆起部を研磨
して第2の誘電層304を破壊して貫き、後続のマイク
ロキャビティエッチングのために第1の誘電層302の
一部分が露出している。第2の誘電層304の開口部は
図4では開口部408として示されている。1つの実施
形態では、本発明は第1の誘電層302をCMP停止層
として使用する。言い換えれば、CMPプロセスは下に
ある第1の誘電層302が露出するやいなや、又は第1
の誘電層302が露出したすぐ後に停止する。一般的
に、CMPステップは比較的短時間である。このCMP
ステップによりスループットが改善される傾向があり、
幾つかの場合にはほぼ10〜60秒である。当業者には
理解出来るのだが、自明ではないやり方で、このCMP
ステップは次に第1の誘電層302にマイクロキャビテ
ィをエッチングするために使用されるハードマスクの形
成に使用されるのである。非コンフォーマルな第2の誘
電層を使用する実施形態では、このCMP時間は増大す
る。というのも、下にある第1の誘電層が露出するまで
により多く材料を除去しなくてはならないからである。
【0024】図5では、マイクロキャビティがハードマ
スク/第2の誘電層304の開口部408を通して第1
の誘電層302の中にエッチングされている。このマイ
クロキャビティエッチングステップは有利には第2の誘
電層304及びフューズ部分102に過度に作用しない
ように構成される。1つの実施形態では、第2の誘電層
304及びフューズ部分102をカプセル化する保護ラ
イナが窒化シリコン材料から成っている場合には、有利
にはこのマイクロキャビティエッチングはこの窒化シリ
コンに過度に作用しないエッチング用試薬を使用する。
1つの実施形態では、ウエット(例えば等方性)HFエ
ッチングがBPSG第1誘電層302によく作用する。
しかし、等方性エッチングは必須ではなく、後で密封で
きるようなマイクロキャビティが結果的に得られる限り
なにか異方性的方法でエッチング処理を行うのもよい。
【0025】図6では、第3の誘電層606が第2の誘
電層304の上にデポジットされている。第3の誘電層
606は例えば減圧CVD(LPCVD)酸化層又はL
PCVD TEOSである。第3の誘電層606はプラ
グ誘電層であり、このプラグ誘電層のデポジションプロ
セスは誘電材料でマイクロキャビティ502を充填しな
いで第2の誘電層304の開口部408を密封するよう
に構成される。これにより集積回路の残りの部分からマ
イクロキャビティ502が密封される。フューズ部分1
02が吹き飛ばされる(作動する)際に発生する何らか
の粒子状物質は有利にはマイクロキャビティ202の内
部に留まり、これによりフューズセッティングプロセス
中の粒子状物質による汚染問題が最小化又は実質的に排
除される。
【0026】図7は本発明の1つの実施形態に従って典
型的な電気作動可能フューズの形成に使用されるステッ
プを図示している。ステップ702では基板が設けられ
る。前述のように、この基板はシリコン基板であり、こ
の基板の上にはデバイスがすでに形成されている。ステ
ップ704ではフューズ部分、例えばフューズ材料から
形成された導体が形成される。ステップ706及び70
8では第1及び第2の誘電層がコンフォーマルにデポジ
ットされる。ステップ710ではCMPステップが使用
されて第2誘電層を貫いて隆起箇所が研磨され、下にあ
る第1の誘電層の一部分が露出する。ステップ712で
はマイクロキャビティエッチングステップが使用されて
ハードマスク/第2の誘電層の開口部を通して第1の誘
電層内部にマイクロキャビティがエッチングされ、その
一方でハードマスク及びフューズ部分は実質的にエッチ
ングされないままで残る。ステップ714ではプラグ層
である第3の誘電層がデポジットされてハードマスク/
第2の誘電層の開口部が閉鎖され、これにより外部から
このマイクロキャビティが密封される。
【0027】上の記述からわかるように、第2の誘電層
304からハードマスクを形成するための従来技術で使
用されるフォトリソグラフィステップは排除されてい
る。従って、フォトリソグラフィステップにまつわる高
いコスト及びアライメント問題も有利には排除される。
自明ではないやり方で、本発明は化学機械研磨(CM
P)をマスク形成技術として使用する。CMPをマスク
形成技術として使用することは自明ではない。というの
も、CMPは大抵の場合平坦化ステップと見なされてお
り、よって層に選択的なアライメントされた開口部を形
成するステップとしては見なされていないからである。
さらに、CMPを使用してハードマスクを形成すること
も自明ではない。というのも、CMPは一般的にはプロ
セスエンジニアには好ましく思われていないからであ
る。なぜなら、CMP材料除去深度は制御しにくい傾向
があり、さらにCMPプロセスは注意深く構成しないと
基板上にひっかき傷が形成されるかもしれないからであ
る。CMPステップの使用も自明ではない。というの
も、CMPは(スラリー(slurry)の形状の)粒子状物
質を発生させる傾向があり、この粒子状物質はその後で
クリーニングステップを必要とし、それゆえ一般的には
プロセスエンジニアにとっては望ましくないからであ
る。さらに大抵の製造施設はCMPツールを持っていな
い。よって、大抵のプロセスエンジニアはCMPをハー
ドマスクを作るためのプロセスとして自然には想到でき
ない。
【0028】さらに、本発明は、 基板表面上の高い箇
所又は隆起部に作用するCMPプロセスの固有の性質を
利用して、自動的にハードマスクの開口部をその下にあ
るフューズ部分にアライメントする。このため、マイク
ロキャビティ502は後続のマイクロキャビティエッチ
ングステップにおいて正確にフューズ部分102付近に
位置決めされる。
【0029】本発明の別の局面によれば、CMPステッ
プはソフトパッドを使用して処理される。つまり、下に
あるトポグラフィに局所的に「適合」しうるパッドを使
用してこのCMPステップが不注意に集積回路の他の隆
起した部分から誘電材料を除去することなしにフューズ
部分の上の隆起部又は高い箇所のみを除去することを保
証する。代替的に又は付加的に、補足的な設計規則を指
定して集積回路の他の隆起した部分から誘電材料を不注
意に除去することを阻止してもよい。CMPによって除
去してはならない隆起した領域の保護を保証するため
に、電気作動可能フューズはICの他の構造物から離れ
て位置決めされる。代替的に又は付加的に、ダミー構造
物をCMPから保護すべき構造物の周囲に配置してもよ
い。これらの付加的なダミー構造物は孤立した隆起部又
は高い箇所の代わりに隆起したプラトー(plateau)を
形成する。これはよりたやすくCMPプロセスの作用を
受けやすい。
【0030】本発明を幾つかの有利な実施形態によって
記述してきたが、本発明の範囲内に含まれる他の変形実
施形態も存在する。例として、本発明の開示は主にDR
AMに関連しているが、ここで開示された技術に従って
形成されるフューズはどんなタイプのICのフューズ応
用例にも使用され得る。例えばセンシティブなコンポー
ネントを保護するフューズ応用例及び/又はバイナリ値
を提供するフューズ応用例にも使用され得る。それゆ
え、本発明の請求項は、本発明の真の精神及び範囲に含
まれるこのような全ての変形実施形態を含むものと解釈
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】IC上の電気作動可能フューズ形成の従来技術
を示す概略図である。
【図2】IC上の電気作動可能フューズ形成の従来技術
を示す概略図である。
【図3】IC上の電気作動可能フューズ形成の改善され
た技術を本発明に従って示す概略図である。
【図4】IC上の電気作動可能フューズ形成の改善され
た技術を本発明に従って示す概略図である。
【図5】IC上の電気作動可能フューズ形成の改善され
た技術を本発明に従って示す概略図である。
【図6】IC上の電気作動可能フューズ形成の改善され
た技術を本発明に従って示す概略図である。
【図7】図6の電気作動可能フューズ形成のためのステ
ップを示す概略図である。
【符号の説明】
100 電気作動可能フューズ 102 フューズ部分 104 基板 106 酸化層 108 窒化シリコン 110 フォトレジスト層 112 開口部 202 マイクロキャビティ 204 開口部 206 プラグ層 302 第1の誘電層 304 第2の誘電層 408 開口部 502 マイクロキャビティ 606 第3の誘電層

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に電気的に作動可能なフュ
    ーズ(electricallyblowable fuse)を製造する方法に
    おいて、 前記半導体基板上にフューズ部分を形成し、所定の電流
    レベルを越える電流が前記フューズ部分に流れる場合、
    該フューズ部分は実質的に非導電性になるように構成さ
    れており、 前記フューズ部分の上に誘電材料の実質的にコンフォー
    マル(conformal)な第1の層をデポジットし、 該第1の層の上に誘電材料の第2の層をデポジットし、
    該第2の層は前記第1の層とは異なっており、これによ
    り前記フューズ部分の上に誘電材料の隆起部を形成し、 該隆起部を化学機械研磨処理して前記隆起部の上の前記
    第2の層を貫通する開口部を形成し、 実質的には等方性的方法で、前記開口部を通して前記第
    1の層の部分をエッチングしてマイクロキャビティを前
    記フューズ部分のまわりに形成し、前記エッチングは実
    質的には前記第2の層及び前記フューズ部分に対して選
    択性を有し、 前記第2の層の上に誘電材料の実質的にコンフォーマル
    な第3の層をデポジットし、これにより前記第2の層の
    前記開口部を閉鎖する、半導体基板上に電気的に作動可
    能なフューズを製造する方法。
  2. 【請求項2】 フューズ部分はポリシリコン導体を含
    む、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 フューズ部分は金属導体を含む、請求項
    1記載の方法。
  4. 【請求項4】 第1の層は酸化シリコン層であり、第2
    の層は窒化シリコン層である、請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】 第1の層はドーピングされた酸化層であ
    り、第2の層は窒化シリコン層である、請求項1記載の
    方法。
  6. 【請求項6】 第1の層はリンをドーピングされたケイ
    酸ガラス(PSG)層であり、第2の層は窒化シリコン
    層である、請求項1記載の方法。
  7. 【請求項7】 第1の層はBPSG層であり、第2の層
    は窒化シリコン層である、請求項1記載の方法。
  8. 【請求項8】 第1の層は高密度プラズマCVDプロセ
    スによってデポジットされる、請求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】 化学機械研磨処理はソフトパッドを使用
    する、請求項8記載の方法。
  10. 【請求項10】 フューズ部分は窒化シリコンライナに
    よって覆われるポリシリコン導体を含む、請求項1記載
    の方法。
  11. 【請求項11】 半導体基板はダイナミックランダムア
    クセスメモリ(DRAM)回路の製造に使用される基板
    である、請求項1記載の方法。
  12. 【請求項12】 半導体基板上に電気的に作動可能なフ
    ューズを製造する方法において、 前記半導体基板上にフューズ部分を形成し、所定の電流
    レベルを越える第1の電流がフューズ部分に流される場
    合、該フューズ部分は実質的に非導電状態になるように
    構成されており、 前記フューズ部分の上に誘電材料の実質的にコンフォー
    マルな第1の層をデポジットし、 該第1の層の上に誘電材料の実質的にコンフォーマルな
    第2の層をデポジットし、該第2の層は前記第1の層と
    は異なっており、これにより前記フューズ部分の上に前
    記第1の層及び前記第2の層から成る誘電材料の隆起部
    を形成し、 該隆起部を化学機械研磨処理して前記隆起部の上の前記
    第2の層を貫通する開口部を形成し、これにより前記第
    2の層を前記開口部を通して露出させ、 該開口部を通して前記第1の層の部分をエッチングして
    マイクロキャビティを前記フューズ部分のまわりに形成
    し、前記エッチングは実質的には前記第2の層及び前記
    フューズ部分に対して選択性を有し、 前記第2の層の上に誘電材料の実質的にコンフォーマル
    な第3の層をデポジットし、これにより前記マイクロキ
    ャビティを密封する、半導体基板上に電気的に作動可能
    なフューズを製造する方法。
  13. 【請求項13】 フューズ部分はポリシリコン導体を含
    む、請求項12記載の方法。
  14. 【請求項14】 フューズ部分は金属導体を含む、請求
    項12記載の方法。
  15. 【請求項15】 第1の層は酸化シリコン層であり、第
    2の層は窒化シリコン層である、請求項12記載の方
    法。
  16. 【請求項16】 第1の層はBPSG層であり、第2の
    層は窒化シリコン層である、請求項1記載の方法。
  17. 【請求項17】 第1の層は高密度プラズマCVDプロ
    セスによってデポジットされる、請求項16記載の方
    法。
  18. 【請求項18】 化学機械研磨処理はソフトパッドを使
    用する、請求項17記載の方法。
  19. 【請求項19】 エッチングは実質的に等方性的方法で
    処理される、請求項12記載の方法。
  20. 【請求項20】 半導体基板はダイナミックランダムア
    クセスメモリ(DRAM)回路の製造に使用される基板
    である、請求項12記載の方法。
  21. 【請求項21】 半導体基板上に電気的に作動可能なフ
    ューズを製造する方法において、 前記基板上のフューズ部分の上に誘電材料の第1の層及
    び誘電材料の第2の層から成る誘電材料の隆起部を有す
    る前記基板を設け、第1の電流が前記フューズ部分に流
    れる場合、該フューズ部分は実質的に非導電状態に変化
    するように構成されており、前記第1の層は前記フュー
    ズ部分の上の第1の誘電材料の実質的にコンフォーマル
    な層であり、前記第2の層は前記第1の層の上の第2の
    誘電材料の実質的にコンフォーマルな層であり、前記第
    2の誘電材料は前記第1の誘電材料とは異なっており、 前記隆起部に化学機械研磨処理して前記隆起部の上の前
    記第2の層を貫通する開口部を形成し、これにより前記
    第2の層を前記開口部を通して露出させ、次に該開口部
    を通して前記第1の層の部分をエッチングしてマイクロ
    キャビティを前記フューズ部分のまわりに形成するのを
    容易にするように前記開口部は構成されており、前記エ
    ッチングは実質的には前記第2の層及び前記フューズ部
    分に対して選択性を有する、半導体基板上に電気的に作
    動可能なフューズを製造する方法。
  22. 【請求項22】 開口部を通してエッチング処理をして
    マイクロキャビティを形成する、請求項21記載の方
    法。
  23. 【請求項23】 第2の層の上に誘電材料の実質的にコ
    ンフォーマルな第3の層をデポジットし、これによりマ
    イクロキャビティ内部のフューズ部分を実質的に密封す
    る、請求項22記載の方法。
  24. 【請求項24】 第1の層は酸化シリコン層であり、第
    2の層は窒化シリコン層である、請求項22記載の方
    法。
  25. 【請求項25】 半導体基板はダイナミックランダムア
    クセスメモリ(DRAM)回路の製造に使用される基板
    である、請求項21記載の方法。
JP10263009A 1997-09-19 1998-09-17 半導体基板上に電気的に作動可能なフューズを製造する方法 Withdrawn JPH11150190A (ja)

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