JPH11149706A - 記録再生装置及び記録再生方法 - Google Patents

記録再生装置及び記録再生方法

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JPH11149706A
JPH11149706A JP10270371A JP27037198A JPH11149706A JP H11149706 A JPH11149706 A JP H11149706A JP 10270371 A JP10270371 A JP 10270371A JP 27037198 A JP27037198 A JP 27037198A JP H11149706 A JPH11149706 A JP H11149706A
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Richard J Oliver
ジョセフ オリバー リチャード
Roger M Duvall
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 デジタルオーディオのようなデジタルデータ
を記録再生する記録再生装置及び記録再生方法におい
て、記録モードから再生モードへの切り替え(パンチア
ウト)を、継ぎ目無く速やかに行えるようにする。 【解決手段】 再生モードから記録モードへの切り替え
(パンチイン)がなされたときに、記憶装置及びバッフ
ァメモリへ記録データの供給を行うとともに、記憶装置
からバッファメモリへの再生データの転送を継続して行
う。これにより、パンチアウトがなされたときに、記録
モードから再生モードへの切り替えを、継ぎ目無く速や
かに行える。すなわち、ユーザがパンチアウトを要求し
てからオリジナルデータの再生が開始されるまでに時間
的な遅れがあったとしても、その遅れは非常に僅かなも
のとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オーディオデータ
等のデジタルデータを記録再生する記録再生装置及び記
録再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】高精細なデジタル形式を採用することに
より、映像及び音声の忠実な記録再生が実現できる。ま
た、デジタルデータには、取り扱いが容易であるという
利点もある。このようにデジタルデータには多くの利点
があり、近年、デジタルデータの記録再生装置が広く使
用されるようになってきている。
【0003】デジタルデータの記録再生装置において、
通常、デジタルデータは連続した一連のデータを単位と
して記憶装置に格納される。なお、以下の説明では、こ
のように連続した一連のデータのことを「シーケンス」
と称する。すなわち、通常、記憶装置には幾つかのシー
ケンスが格納される。
【0004】デジタルデータの記録再生装置は、記憶装
置に格納されているデータの位置を判別できるように構
成される。なお、以下の説明では、記憶装置に既に格納
されているデータのことを「オリジナルデータ」と称す
る。そして、例えば、オリジナルデータに上書きするこ
とでビデオフレーム又はオーディオストリーム等のシー
ケンスを記録する際、記録再生装置は、記憶装置内での
オリジナルデータの位置を判別して、新たに記録しよう
とする記録データにオリジナルデータを書き換える。ま
た、例えば、オリジナルデータを再生する際、記録再生
装置は、再生しようとするオリジナルデータの記憶装置
内での位置を判別して、そこから再生対象のオリジナル
データを読み出す。そして、再生されたオリジナルデー
タは、スピーカーやディスプレイ等の外部機器へ送ら
れ、音声や映像等として出力されることでユーザに利用
される。
【0005】ところで、デジタルデータを映像や音声等
として出力するためには、デジタルデータをアナログ形
式に変換しなくてくてはならない。そして、一般に、ア
ナログ−デジタル変換のサンプルピリオドは、アナログ
−デジタル変換による記録可能なデジタルデータへの変
換をどれだけ速く行えるかよって決定される。また、デ
ジタル−アナログ変換のサンプルピリオドは、デジタル
−アナログ変換による再生可能なアナログ形式への変換
をどれだけ速く行えるかによって決定される。
【0006】一方、デジタルデータが格納される記憶装
置には、磁気ディスク等の大容量記憶媒体が使用される
が、このような大容量記憶媒体に対する書き込みや読み
取りのアクセスに必要とされる時間は、典型的なサンプ
ルピリオドよりもかなり長い。そのため、再生時には記
憶装置の側の処理が遅れることとなり、記録時には、送
られてくるデータに対して記憶装置の側の処理が追いつ
かなくなる。そこで、デジタルデータの記録再生装置で
は、このような状況を緩和するために、データを記憶装
置へ転送している間や、データを記憶装置から転送して
いる間に、一時的にデータを格納するバッファメモリが
利用されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、バッフ
ァメモリを使用したとしても、デジタルデータの記録再
生装置には、記録と再生を継ぎ目無く切り替えることが
難しく、記録と再生とを切り替えるときに遅れが生じて
しまうという問題がある。例えばアナログテープレコー
ダでは、記録と再生とを任意のタイミングで直ぐに切り
替えることが容易にできるが、デジタルデータの記録再
生装置でこのような動作を実現することは、バッファメ
モリを使用したとしても容易ではない。
【0008】すなわち、デジタルデータの記録再生装置
では、例えば、オリジナルデータを編集しているとき
や、オリジナルデータに上書きして新たなデータを記録
しているときに、記録処理からオリジナルデータの再生
に切り替えると、ユーザに対して目立つほどの遅れを示
してしまう。以下、このような問題について更に詳細に
説明する。
【0009】記録処理は、通常、そのシステムによって
再生されている記録トラックから開始される。そして、
映像や音声等のデータを利用しているとき、ユーザー
は、オリジナルデータに新たなデータを上書きするよう
に記録を開始して、記録処理を行っている間、記録して
いるデータを映像や音声等として出力しておき、ある程
度経ってから記録を停止して、記録を停止したときに直
ぐにオリジナルデータの再生を続けて行う、というよう
な動作を望む場合がある。
【0010】このような動作は、パンチイン/パンチア
ウトと呼ばれる。パンチインとは、オリジナルデータの
再生を停止して、記録を開始することであり、パンチア
ウトとは、記録処理を終了して、オリジナルデータの再
生を、記録を停止した位置から再開することである。
【0011】パンチイン/パンチアウトを行うとき、ユ
ーザは、再生と、記録と、再生の再開とを切り替える。
このとき、ユーザーは、スピーカーやディスプレイ等の
外部機器では、記録したものと、パンチアウトした後に
続くオリジナルデータとが、継ぎ目無く適切に、記録か
ら再生に切り替えたことが目立たないように移行するこ
とを期待するだろう。具体的には例えば、オーディオデ
ータを扱っている場合、ユーザーは、パンチインやパン
チアウトのときに、音が途切れたりすることなく、連続
して音声が出力されることを期待するだろう。
【0012】そして、このようなパンチイン/パンチア
ウトを実現する方法として、以下に示す2つの方法が知
られている。
【0013】パンチイン/パンチアウトを実現する第1
の方法は、手動パンチアウトである。この方法におい
て、記録再生装置は、パンチアウト(記録の停止と再生
の開始)がいつ起こるかを把握しない。すなわち、ユー
ザは、パンチアウトをいつでも実行することができる。
【0014】しかしながら、手動パンチアウトでは、ユ
ーザが記録処理を止めようと決めたときから、正しい再
生データが外部機器に出力されて、ユーザによって利用
されるようになるまでの間に、目立つほどの遅れが存在
する。この遅れは、パンチアウトを行ったときに、記憶
装置の中でオリジナルデータの位置決めに時間が必要な
ために生じる。しかも、多くのチャンネルが存在すると
きには、より多くの判断が必要となり、より多くの時間
が必要となる。例えば、16のデジタルオーディオチャ
ンネルがある場合、それら16チャンネルの同期をとる
必要があるために、ユーザがパンチアウトを要求してか
ら、再生データがスピーカーから出力されるまでの間
に、数秒の遅れが生じる。
【0015】パンチイン/パンチアウトを実現する第2
の方法は、記録処理が始まる前に、シーケンス上におい
てパンチインやパンチアウトのポイントを予め定義して
おく方法である。この方法を採用したとき、記録再生装
置には、記録部分の継続時間が予め分かっている。した
がって、記録再生装置は、パンチアウトを行うとき、記
憶装置の中の再生データの開始位置を直ちに決定するこ
とができる。したがって、この方法では、パンチアウト
を行うときの処理の遅れの問題を解消することができ
る。しかも、この方法では、予め定められたパンチアウ
トポイントにおいて、記録処理から再生処理への切り替
えを行っているときに、正しい再生データをバッファメ
モリに”先取り”しておくこともできる。
【0016】しかしながら、第2の方法では、一旦、記
録が開始されたら、ユーザーはパンチアウトポイントを
変更することができないという問題がある。また、第2
の方法では、再生の再開を予め定められた位置からしか
行えないので、記録したデータから、パンチアウトポイ
ントの後に続くオリジナルデータへの移行を、継ぎ目無
く行うことはできない。
【0017】本発明は、以上のような従来の実情に鑑み
て提案されたものであり、アナログテープレコーダと同
様に、任意のタイミングでパンチアウトを行うことがで
き、しかも、パンチアウト時に記録データからオリジナ
ルデータへの移行を継ぎ目無く行うことが可能な記録再
生装置及び記録再生方法を提供することを目的としてい
る。なお、以下の説明では、時間的な遅れが殆ど生じる
ことなく、且つ記録から再生への切り替え時に継ぎ目が
生じることのないパンチアウトのことを、シームレスパ
ンチアウトと称する。すなわち、本発明は、シームレス
パンチアウトが可能な記録再生装置及び記録再生方法を
提供することを目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明に係る記録再生装
置は、デジタルデータを記録再生する記録再生装置であ
って、連続したデジタルデータが少なくとも一つは格納
される記憶装置を備えるとともに、記憶装置に接続さ
れ、上記連続したデジタルデータに関連した記録データ
及び再生データを一時的に格納するバッファメモリを備
える。このバッファメモリは、記録データを記憶装置に
供給するとともに、再生データを記憶装置から受け取る
ように構成されており、記録データを記憶装置に供給す
るときに、再生データの記憶装置からの受け取りを継続
して行う。
【0019】なお、本発明に係る記録再生装置は、バッ
ファメモリに接続され、記録データ及び再生データのう
ちの一方を出力データとして外部へ供給するマルチプレ
クサを備えていてもよい。記録再生装置が、外部から入
力された記録データを受け取るための入力用インターフ
ェースを備えている場合、このマルチプレクサは、例え
ば、バッファメモリから再生データを受け取ると共に、
入力用インターフェースを介して記録データを受け取
る。
【0020】また、本発明に係る記録再生装置は、上記
バッファメモリとして、記録データを格納する記録バッ
ファメモリと、再生データを格納する再生バッファメモ
リとを備えていてもよい。
【0021】一方、本発明に係る記録再生方法は、デジ
タルデータの記録再生方法であって、記憶装置に格納さ
れているデータを読み出して、連続したデジタルデータ
を再生する第1のステップと、記憶装置からのデータの
読み出しを継続したまま、記憶装置に記録するために入
力された入力データを転送して記録モードに入る第2の
ステップと、記憶装置からのデータの読み出しを継続し
たまま、入力データの転送を停止して、記録モードから
抜ける第3のステップとを含む。
【0022】なお、上記第1のステップにおいて更に、
記憶装置から読み出したデータをバッファメモリへ転送
するようにしてもよい。また、上記第2のステップにお
いて更に、記憶装置に記録しようとするデータを記憶装
置に転送する前に、当該データをバッファメモリに転送
し、当該バッファメモリを介して記憶装置に転送するよ
うにしてもよい。また、上記第1のステップにおいて更
に、記憶装置から読み出したデータを外部機器へ供給す
るようにしてもよい。また、上記第2のステップにおい
て更に、入力データを外部機器へ供給するようにしても
よい。また、上記第3のステップにおいて更に、記憶装
置から読み出したデータを外部機器へ供給するようにし
てもよい。
【0023】また、本発明に係る他の記録再生方法は、
デジタルオーディオデータの記録再生方法であって、記
憶装置の記録トラックに格納されたデータを読み出し
て、デジタルオーディオデータを再生する第1のステッ
プと、記憶装置の記録トラックからのデータの読み出し
を継続したまま、記録トラックにおいてパンチインを実
行する第2のステップと、記憶装置の記録トラックから
のデータの読み出しを継続したまま、上記記録トラック
においてパンチアウトを実行する第3のステップとを含
む。なお、この記録再生方法において、第1のステップ
では、記憶装置の記録トラックから読み出したデータを
バッファメモリへ転送するようにしてもよい。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0025】本発明は、記憶装置とバッファメモリとを
備えた、デジタルデータ用の記録再生装置に関する。こ
こで、記憶装置には、デジタルデータのシーケンスが少
なくとも一つは格納される。また、バッファメモリは、
記憶装置に格納されたシーケンスに関連した記録データ
及び再生データを一時的に格納するためのものである。
ここで、記録データとは、記憶装置に格納されたシーケ
ンスの一部を上書きするように記録されるデータのこと
であり、また、再生データとは、記憶装置に格納された
シーケンスを読み出して再生したデータのことである。
【0026】この記録再生装置において、バッファメモ
リは、パンチインが実行されると、オリジナルデータに
上書きする新しい記録データを記憶装置に供給する。こ
のとき、バッファメモリは、新しい記録データの記憶装
置への供給と同時に、記憶装置からの再生データの受け
取りを継続して行う。このようにして、バッファメモリ
は、パンチアウトのときに再生すべき再生データを取り
込んでおく。これにより、パンチアウトが実行されたと
き、そのパンチアウトポイントに続くシーケンスの再生
を、継ぎ目無く直ちに行うことができる。
【0027】また、本発明に係る記録再生方法は、デジ
タルデータの記録再生方法に関するものである。そし
て、本発明に係る記録再生方法では、先ず、オリジナル
データのシーケンスを記憶装置から読み出して外部機器
へ供給し、そのシーケンスを再生する。そして、オリジ
ナルデータのシーケンスの再生を行っているときに、記
録モードに移行し、そのシーケンスに関連した新しい記
録データを記憶装置に供給する(パンチイン)。このと
き、オリジナルデータのシーケンスの記憶装置からの読
み出しは継続して行う。その後、記録モードから抜け
て、記録データの記憶装置への供給を停止する(パンチ
アウト)。このときも、オリジナルデータのシーケンス
の記憶装置からの読み出しは継続して行う。
【0028】このように、本発明では、新しいデータを
記録している間も、記憶装置からオリジナルデータを読
み出し、当該オリジナルデータのバッファメモリへの転
送を継続して行う。これにより、新しいデータを記録し
ている間のどのタイミングでパンチアウトが実行されて
も、記録から再生への移行を継ぎ目無く行うことが可能
となる。なぜなら、パンチアウトの後に再生対象となる
シーケンスの再生データは、パンチアウトのときには既
にバッファメモリに取り込まれているので、ユーザーに
は気付かれない程度のごく僅かな遅れで、再生データの
外部機器への供給を開始することができるからである。
【0029】以上のように、本発明に係る記録再生装置
及び記録再生方法では、ユーザーによって要求されたと
きに任意のタイミングでシームレスパンチアウトを行う
ことが可能となっている。以下、このような本発明につ
いて、具体的な例を挙げて更に詳細に説明する。
【0030】まず、図1に、本発明に係る記録再生装置
の具体例として示すシステム100での基本的なデータ
フローダイアグラムを示す。このシステム100は、再
生や編集がなされるデジタルデータのシーケンスが格納
されている大容量記憶装置114を備える。
【0031】ビデオフレームやオーディオストリームを
含む殆どのアプリケーションにおいて、システム100
への入力データの入力レートや、システム100からの
出力データの出力レートは、大容量記憶装置114に書
き込んだり、大容量記憶装置114から読み出したりす
るときのレートよりも、遥かに速い。
【0032】例えば、オーディオデータのサンプリング
ピリオドは、通常、23μs程度である。一方、大容量
記憶装置114では、記憶媒体として例えば磁気ディス
ク等が使用されるが、記憶媒体として磁気ディスクを用
いたときの読み出し及び書き込みのサイクルタイムは、
現在のところ、およそ8ms程度である。そして、この
データレートの相違を吸収するために、バッファメモリ
が必要である。そこで、システム100では、記録デー
タを一時的に格納する記録バッファメモリ110と、再
生データを一時的に格納する再生バッファメモリ118
とを設けている。
【0033】記録バッファメモリ110と再生バッファ
メモリ118は、いずれも半導体メモリからなり、ラン
ダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memor
y)、或いはその他のメモリデバイスからなる。これら
のバッファメモリ110,118には、入力用インター
フェース及び出力用インターフェースにより要求される
レートで、デジタルデータを受け取ったり出力したりす
ることができるものを用いる。
【0034】なお、図1に示す例では、記録バッファメ
モリ110と再生バッファメモリ118の2つのバッフ
ァメモリを用いている。しかし、これらは、一つのバッ
ファメモリ用集積回路の領域を、記録用と再生用とにそ
れぞれ割り当てるようにしてもよいし、或いは、複数の
バッファメモリ用集積回路を、記録用と再生用とにそれ
ぞれ複数ずつ割り当てるようにしてもよい。
【0035】図1に示すように、このシステム100に
おいて、入力データは、大容量記憶装置114に供給さ
れる前に、記録バッファメモリ110に供給される。同
様に、大容量記憶装置114から読み出された再生デー
タは、出力データとして外部に出力される前に、再生バ
ッファメモリ118に供給される。
【0036】そして、本発明を適用したシステム100
は、再生モードから記録モードに切り替わったときに、
再生バッファメモリ118への再生データの供給を継続
して行うことを特徴とする。ここで、再生バッファメモ
リ118に供給される再生データは、大容量記憶装置1
14に格納されていたシーケンスを再生したデータであ
る。
【0037】このように、システム100では、パンチ
イン(すなわち、再生モードから記録モードへの切り替
え)が実行されたときにも、記憶装置から読み出された
オリジナルデータ(すなわち再生データ)は、大容量記
憶装置114から再生バッファメモリ118に、継続し
て供給される。また、記録モードになると、記録バッフ
ァメモリ110に記録データのストリームが入力され
る。そして、この記録データは、記録バッファメモリ1
10を介して大容量記憶装置114に供給されて、大容
量記憶装置114に書き込まれる。
【0038】このように、システム100では、大容量
記憶装置114からの読み出しと、大容量記憶装置11
4への書き込みとを同時に行う。なお、大容量記憶装置
114からの読み出しと、大容量記憶装置114への書
き込みとを同時に行うには、これらを同時に行うような
ことのない従来のシステムと比較して、大容量記憶装置
114に対して入出力するデータの帯域幅を広げる必要
がある。
【0039】また、図1に示したシステム100は、マ
ルチプレクサ122を備える。このマルチプレクサ12
2は、システム100に入力されたデータ(すなわち記
録データ)と、大容量記憶装置114から読み出された
再生データとのうちのどちらを、システム100から外
部へ出力するかを選択するためのものである。
【0040】このマルチプレクサ122は、システム1
00に入力されたデータ(すなわち記録データ)を受け
取るために、入力用インターフェースに直接接続されて
いるとともに、大容量記憶装置114から読み出された
再生データを受け取るために、再生バッファメモリ11
8を介して大容量記憶装置114に接続されている。
【0041】なお、マルチプレクサ122は、システム
100に入力されたデータ(すなわち記録データ)を、
入力用インターフェースから直接受け取るのではなく、
記録バッファメモリ110を介して受け取るようにして
もよい。このとき、マルチプレクサ122は、入力用イ
ンターフェースに直接接続されるのではなく、記録バッ
ファメモリ110に接続される。
【0042】また、このシステム100は、マルチプレ
クサ122から外部への出力として、システム100に
入力されたデータ(すなわち記録データ)と、大容量記
憶装置114から読み出された再生データとの両方を同
時に出力することも可能となっている。したがって、例
えば、記録データ及び再生データがオーディオデータの
場合、ユーザーは、記録データと再生データとを同時に
再生して聞くようなことも可能である。
【0043】つぎに、図2に、本発明に係る記録再生装
置の更に詳細な具体例として、コンピュータシステム2
00を示す。
【0044】図2に示すコンピュータシステム200
は、中心となる幾つかのハードウェア機器を接続するの
に、PCIバス(Peripheral Components Interconnect
Bus)のような汎用コンピュータバス222を使用して
いる。
【0045】そして、このコンピュータシステム200
は、バス222に接続されたコントローラ218によっ
て制御される大容量記憶装置214を備えている。この
大容量記憶装置214は、記憶媒体として例えば磁気デ
ィスク等を用い、ビデオフレームやオーディオストリー
ム等のシーケンスを格納する。ここで、大容量記憶装置
214と、当該大容量記憶装置214を制御するコント
ローラ218とは、例えばSCSI(Small Computer S
ystem Interface)等の汎用バス226を介して接続さ
れる。
【0046】このコンピュータシステム200におい
て、デジタルデータの入出力は、バス222に接続され
たデジタル信号処理ユニット230(以下、DSPユニ
ット230と称する。)を介して行われる。
【0047】DSPユニット230は、標準的なデジタ
ル信号処理の集積回路を含んでおり、特別に作製された
ハードウェア及びソフトウェアと同様、デジタルデータ
に対して、ミキシング、ゲインの計算、フィルタリン
グ、クロス・フェードなどの処理を実行する。
【0048】バッファメモリ210は、ランダムアクセ
スメモリ(RAM:Random AccessMemory)、或いはそ
の他のメモリデバイスからなる。ここで、バッファメモ
リ210には、デジタルデータの入出力や変換の際のサ
ンプルピリオドに比べて十分に速いレートで、データの
読み出し及び書き込みを同時に行えるものを用いる。そ
して、このバッファメモリ210は、バス222に接続
されており、大容量記憶装置214や中央処理装置23
4等とデータのやり取りが行えるようになされている。
【0049】なお、コンピュータシステム200は、D
SPユニット230とバッファメモリ210とを直接結
ぶインターフェースを備えていることが好ましい。DS
Pユニット230とバッファメモリ210とを直接結ぶ
ことで、バッファメモリ210から出力されるデータの
転送レートや、バッファメモリ210に入力されるデー
タの転送レートを、高く維持することができる。
【0050】中央処理装置234は、いわゆるホストC
PU(Host Central Processing Unit)であり、このコ
ンピュータシステム200の全体の動作を制御するとと
もに、大容量記憶装置214への記録、及び大容量記憶
装置214からの再生の処理を司る。この中央処理装置
234は、システム200の構成要素、すなわち大容量
記憶装置214、コントローラ218、DSPユニット
230及びバッファメモリ210を直接制御する。な
お、この中央処理装置234によって使用されるソフト
ウェアは、中央処理装置234に接続されたメモリ23
8に格納されている。
【0051】また、このコンピュータシステム200
は、コンピュータシステム200で必要とされる記憶領
域や帯域幅を減らして処理を最適化するために、大容量
記憶装置214及びバッファメモリ210でのピークメ
モリの要求が、再生プロセスと記録プロセスとで異なる
タイミングになるように構成される。
【0052】このようにすれば、例えば、再生及び記録
用バッファとして割り当ててバッファメモリの一領域を
使用するときに、その領域が、記録プロセスでのピーク
値と、再生プロセスでのピーク値との合計よりも小さく
ても、記録プロセスと再生プロセスとを同時に行うのに
十分となる。
【0053】このとき、使用されるバッファ領域の全体
量は、記録プロセスでの瞬間最大使用量と、再生プロセ
スでの瞬間最大使用量との合計として見積もる。そし
て、記録と再生を同時に行うプロセスでは、記録のとき
のピークと、再生のときのピークとが、同時には起こら
ないようにする。このようにしておけば、使用量の合計
は常に、一方のプロセスでのピーク値と、他方のプロセ
スでのピーク値未満の量との合計か、もしくは、両方の
プロセスでのピーク値未満の量の合計のいずれかとな
る。どちらの場合も、瞬間的な使用量は、常に、両方の
プロセスでの瞬間最大使用量の合計よりも小さくなる。
【0054】なお、本発明を適用したコンピュータシス
テム200では、必要な記憶領域及び帯域幅の増加を抑
制するために、大容量記憶装置214へのアクセス効率
を最適化するように、大容量記憶装置214への書き込
み、及び大容量記憶装置214からの読み出しのスケジ
ューリングを行うようにしてもよい。
【0055】記憶媒体として磁気ディスク等を使用する
大容量記憶装置214において、大きなデータの読み出
しや書き込みの処理は、バス222を使っての入出力処
理(すなわち、大容量記憶装置214からデータを読み
出して転送する処理、及び大容量記憶装置214へデー
タを転送して書き込む処理)を多数回を行うことによっ
てなされる。そこで、それぞれの入出力処理において、
記憶媒体に対するシーク距離を最小化するように、入出
力処理の順序を並び替える。これにより、大容量記憶装
置214へのアクセス効率を最適化することができる。
【0056】このようにしてアクセス効率を最適化する
際は、中央処理装置234で実行されるアプリケーショ
ンプログラムからコントローラ218に送られる、記憶
媒体へのアクセス要求を、当該要求がある程度累積する
まで、実行することなく保持しておく。その後、要求の
処理順序を決定するシステム制御プログラムであるスケ
ジューラにより、それらの要求の処理順序を、大容量記
憶装置214へのアクセス効率が最適となるように並び
替える。具体的には、読み出し/書き込みの要求の処理
順序が、それぞれの読み出し/書き込みの要求によって
アクセスされるセクタの物理的な配置に対応するよう
に、それらの要求の処理順序を並び替える。そして、読
み出し/書き込みの要求は、このように並び替えられた
上で、コントローラ218へ順次送られる。
【0057】このようにアクセス効率を最適化する際
は、具体的には例えば、読み出し/書き込みの要求の待
ち行列の実行を、所定の期間だけ行わないようにして、
読み出し/書き込みの要求を累積させる。その後、スケ
ジューラにより、それらの要求の待ち行列の順序を最適
化して、それらの要求を最適な順序でコントローラ21
8に順次送出する。なお、読み出し/書き込みの要求の
待ち行列があるときに、新たな要求が待ち行列に追加に
なる場合、その新しい要求は、待ち行列の中の最適な位
置に入れるようにする。
【0058】以上のように、読み出し/書き込みの要求
の待ち行列の処理順序を最適化することで、大容量記憶
装置214へのアクセス効率を向上させ、記憶媒体に対
する平均シーク時間を短縮することができる。
【0059】なお、図1及び図2を用いて示した本発明
の実施の形態では、大容量記憶装置に格納されるデジタ
ルデータのシーケンスを一般化して示した。このシーケ
ンスは、特に限定されるものではないが、具体的には例
えば、オーディオデータのシーケンスなどである。
【0060】ここで、処理対象となるシーケンスがオー
ディオデータの場合、それらのシーケンスは、例えば、
デジタルオーディオデータの各トラックに相当する。ま
た、各トラックは、オーディオデータの各チャンネルに
相当する。なお、オーディオデータは、動画システムに
おいて動画データと共に使われることもある。すなわ
ち、デジタルデータのシーケンスとして、動画データと
オーディオデータとが同時に大容量記憶装置に格納され
る場合もある。もちろん、本発明は、そのような場合に
も適用可能である。
【0061】なお、チャンネルの数が増えると、処理さ
れるデジタルデータの量も増えるので、本発明において
必要とされる記憶領域や帯域幅が増大する。このように
多くの記憶領域や帯域幅を必要となるような場合、上述
した最適化の手法は、バッファメモリや大容量記憶装置
の格納領域や、必要とされる帯域幅を減らすことができ
るので、全体としてのシステムのコストを減らす上で特
に有効である。
【0062】つぎに、本発明を適用した記録再生方法の
具体的な処理手順について、図2に示したコンピュータ
システム200を用いた場合を例に挙げて、図3を参照
して詳細に説明する。なお、図3は、大容量記憶装置2
14にデジタルデータのシーケンスが格納されており、
コンピュータシステム200のユーザーが、そのシーケ
ンスを編集する場合に行われる処理の手順を示してい
る。
【0063】図3に示した処理は、ステップ310に示
すように、コンピュータシステム200が、大容量記憶
装置214に格納されているオリジナルデータを読み出
して、そのデータを大容量記憶装置214からバッファ
メモリ210へ順次供給しているところから開始してい
る。なお、バッファメモリ210に供給されたデータ
は、その後、DSPユニット230を介して、出力デー
タとして、スピーカー等の外部機器に送られる。
【0064】そして、大容量記憶装置214に格納され
ているオリジナルデータを再生しているときに、任意の
タイミングにおいて、オリジナルデータに新しい記録デ
ータを上書きして、そのオリジナルデータのシーケンス
の一部を編集するために、コンピュータシステム200
のモードを記録モードに切り替えたとする。そして、こ
れにより、ステップ314に示すように、記録モードに
入ったとする。
【0065】このステップ314において、新しい記録
データは、大容量記憶装置214に格納されているオリ
ジナルデータ(すなわち編集対象のデータ)の一部を置
き換えるように記録される。なお、このときの記録デー
タの記録は、後述するように、オリジナルデータに実際
に上書きするのではなく、ポインタの変更等の処理を行
うことで、実際には編集対象の部分を上書きしないよう
にすることも可能である。これについては後で詳細に説
明するが、いずれにしろ、この新しい記録データは、編
集処理の結果として、大容量記憶装置214に格納され
ているシーケンスの一部として記録される。
【0066】このようにコンピュータシステム200が
記録モードに切り替わったときには、大容量記憶装置2
14に記録される新しい記録データを、バッファメモリ
210にも供給する。それと同時に、大容量記憶装置2
14に格納されているオリジナルデータのバッファメモ
リ210への供給も継続して行う。すなわち、オリジナ
ルデータは、編集が開始され新しい記録データの記録が
開始されても、編集対象となっている部分が大容量記憶
装置214から継続して読み出されて、バッファメモリ
210に順次送られる。
【0067】このように記録モードの間もオリジナルデ
ータのバッファメモリ210への供給を継続して行う。
これにより、記録モードから抜けるためにユーザーがパ
ンチアウトを要求するときには、そのパンチアウトポイ
ントに続くオリジナルデータのシーケンスが、バッファ
メモリ210に既に格納されている状態となる。したが
って、パンチアウトにより再生を再開したとしても、オ
リジナルデータの再生処理は、殆ど時間的に遅れること
なく開始され、再生データは外部機器に向けて直ちに出
力されることとなる。これにより、標準的なアナログテ
ープレコーダと同様、記録と再生とを継ぎ目無く切り替
えることが可能となり、シームレスパンチアウトを実現
できる。
【0068】図3において、パンチアウトは、ステップ
318に示している。記録処理の最中の任意のタイミン
グにおいて、ユーザからパンチアウトが要求されると、
コンピュータシステム200は、バッファメモリ210
への新しい記録データの供給を停止して、直ちに記録モ
ードから抜ける。このとき、大容量記憶装置214に格
納されているオリジナルデータのバッファメモリ210
への供給を継続して行う。すなわち、オリジナルデータ
は、パンチインやパンチアウトに関わらず、大容量記憶
装置214から継続して読み出されて、バッファメモリ
210に順次送られる。
【0069】そして、パンチアウトの要求に応じて、コ
ンピュータシステム200は、大容量記憶装置214か
ら読み出したオリジナルデータの出力を再開する。すな
わち、パンチアウトの要求がなされたところから、オリ
ジナルデータのシーケンスの外部機器への出力を開始す
る。ここで、パンチアウト時に再生が再開されるシーケ
ンスは、記録モードにおいて編集された部分の直ぐ後に
続く部分であり、既にバッファメモリ210に供給され
ている。したがって、パンチアウトの要求がなされたと
き、当該シーケンスの外部機器への出力の再開は、殆ど
時間的に遅れることなく、直ちに開始される。
【0070】以上のようなパンチイン及びパンチアウト
のステップは、ユーザからの要求によりシーケンスの編
集を行う毎に繰り返し行われる。すなわち、ステップ3
22に示すように、シーケンスの編集のためにトラック
に更にデータを記録するかを判別し、更に新しいデータ
の記録を行う場合には、ステップ314に戻って処理を
繰り返す。一方、新しいデータの記録を行わない場合に
は、記録処理を終了する。
【0071】ところで、パンチイン/パンチアウトによ
りオリジナルデータの一部を書き換えるときには、オリ
ジナルデータに実際に上書きするのではなく、ポインタ
の変更等の処理を行うことで、実際には編集対象の部分
を上書きしないようにすることも可能である。以下、こ
のような処理について、具体的な例を挙げて説明する。
【0072】図4に、パンチイン/パンチアウトにより
オリジナルデータの一部を書き換えるときに、実際には
編集対象の部分を上書きしないようにした場合の処理の
一例を示す。なお、本例において、編集対象となるデジ
タルデータは、少なくとも一つのオーディオトラックを
含んでいるものとしており、大容量記憶装置に格納され
ているオーディオトラックのことをオリジナルオーディ
オトラックと称する。
【0073】そして、ここでは、大容量記憶装置に格納
された音声ファイル410,420へのポインタを操作
する、いわゆるノンリニア編集技術を用いる。ここで、
音声ファイル410,420は、例えば、「.wav」フォ
ーマットのような、所定のオーディオデータ用のフォー
マットとされる。なお、「.wav」フォーマットには、従
来のオーディオデータのシーケンスも含まれる。
【0074】本例では、ユーザーからのアクセス対象
(図4中の「UserView」)として、イベントリスト41
4を用い、各オーディオトラックは、このイベントリス
ト414に登録する。ここで、図4(b)に示すよう
に、イベントリスト414に登録される各イベント41
8,422,424は、所定の継続時間を持つオーディ
オデータの一部をそれぞれ定義する。具体的には、各イ
ベントには、当該イベントが指し示す音声ファイルを特
定する「音声ファイルID」と、当該イベントが指し示
すデータ部分と音声ファイルのデータ開始位置との関係
を示す「オフセット」と、当該イベントが指し示すデー
タ部分の継続時間を示す「長さ」とが記録される。
【0075】すなわち、例えば、図4(b)の例におい
て、イベント418には、「音声ファイルID」として
「410」、「オフセット」として「0」、「長さ」と
して「10」がそれぞれ記録されている。また、イベン
ト422には、「音声ファイルID」として「42
0」、「オフセット」として「0」、「長さ」として
「10」がそれぞれ記録されている。また、イベント4
24には、「音声ファイルID」として「410」、
「オフセット」として「20」、「長さ」として「1
0」がそれぞれ記録されている。
【0076】そして、再生モードのときには、図4
(a)に示すように、オリジナルオーディオトラック
は、音声ファイル410を指し示すイベントが最初に登
録されたイベントリスト414により特定され再生され
る。
【0077】このとき、オリジナルオーディオトラック
を編集するために記録モードに入ることをユーザーが要
求したとする。すなわち、ユーザがパンチインを要求し
たとする。パンチインが要求されると、システムは、パ
ンチインポイントからパンチアウトポイントに至る編集
対象期間428の間も、音声ファイル410から再生し
た再生データのバッファメモリへの供給を継続して行
い、その一方で、編集対象期間428の部分を置き換え
る記録データが含まれた音声ファイル420を指し示す
新しいイベント422をイベントリスト414に挿入す
る。
【0078】その後、記録モードを停止して、オリジナ
ルオーディオデータの再生を再開することをユーザーが
要求したとする。すなわち、ユーザがパンチアウトを要
求したとする。パンチアウトが要求されると、システム
は、新たに記録された部分(及び編集対象期間428)
の長さを判断する。そして、イベントリスト414に新
たに登録されたイベント422に、この長さ情報を記録
する。
【0079】以上のような処理を行うことで、いわゆる
非破壊編集を行うことができる。すなわち、以上のよう
に編集処理を行った場合、オリジナルオーディオトラッ
クに対応した音声ファイル410の記録データ、及び音
声ファイル420の記録データを含めて、全ての音声フ
ァイルは更新や削除をされることなく、そのまま保持さ
れる。したがって、この技術を用いた場合には、単にイ
ベントリスト414を操作することで、編集作業を記録
も含めてやり直すようなことが可能となる。ただし、こ
の技術を適用した場合には、より多くの記憶領域を使う
こととなる。
【0080】なお、上記例では、編集時に新たに記録す
る記録データとして、既に記録してある音声ファイル4
20を使用したが、この記録データは、編集作業時に新
たに収録するようにしてもよい。具体的には例えば、ア
ナログ/デジタル変換システムに接続されたマイクロフ
ォンをシステムの入力部に接続し、編集作業時に、当該
マイクロフォンを用いて実時間で音声を収録し、当該音
声のデータを記録データとして用いるようにしてもよ
い。
【0081】以上、本発明について具体的な例を挙げて
詳細に説明してきたが、これらの具体例は要約すると、
シームレスパンチアウトを実現する記録再生装置及び記
録再生方法を示している。すなわち、本発明では、パン
チイン/パンチアウトを行うときに、上書き記録を行っ
ている間に、その編集されている部分を継続して再生す
ることで、シームレスパンチアウトを実現しており、こ
れにより、パンチアウト時にユーザーに対する応答が速
やかに行われるようにしている。しかも、本発明では、
オリジナルデータを再生した再生データと、新たに記録
する記録データとの両方を、ユーザーが同時に聞くこと
ができるという利点もある。
【0082】なお、上述した具体例は、単に本発明の原
理を説明するために示したものであって、本発明の範囲
を限定するように解釈されるべきではない。すなわち、
本発明は、上記の例に限定される訳ではなく、本発明の
効果が得られるシステムに対して広く適用可能である。
【0083】また、以上の説明では、説明を簡潔にする
ために、本発明の全ての具体例の記載までは行わなかっ
た。例えば、図2に示した以外の構成であっても、ハー
ドウェアやソフトウェアを使うことで、図3に示したス
テップを実行するコンピュータシステムを構成すること
は可能であり、そのようなコンピュータシステムでも、
本発明を実現可能であることは言うまでもない。
【0084】また、大容量記憶装置への記録のプロセス
と、大容量記憶装置からの再生のプロセスとを同時に実
行する方法も、上述した方法に限定されるものではな
く、記録プロセスと再生プロセスを同時に実行できるな
らば、上述した方法以外であっても本発明に適用するこ
とが可能である。
【0085】以上のように、本発明は上述した具体例に
限定されるものではない。したがって、本発明の範囲
は、上述した具体例によって決定されるのではなく、特
許請求の範囲の記載、或いはそれらと法的に同等とされ
るものによって決定されるべきである。
【0086】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る記録再生装置及び再生方法によれば、記録再生の対象
がデジタルデータであっても、シームレスパンチアウト
を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例におけるデータの流れを示す図で
ある。
【図2】本発明を適用した記録再生装置の一構成例を示
すブロック図である。
【図3】本発明を適用した記録再生装置によって実行さ
れる処理の具体例を示すフローチャートである。
【図4】本発明のより好ましい実施の形態におけるパン
チイン/パンチアウトを説明するための図であり、オー
ディオトラック上でのパンチイン/パンチアウトの一例
を示す図である。
【符号の説明】
100 記録再生装置、 110 記録バッファメモ
リ、 114 記憶装置、 118 再生バッファメモ
リ、 122 マルチプレクサ
フロントページの続き (72)発明者 ロジャー エム デュバル アメリカ合衆国 カリフォルニア州 92841 ガーデン グローブ ジル ドラ イブ 11442

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタルデータを記録再生する記録再生
    装置であって、 連続したデジタルデータが少なくとも一つは格納される
    記憶装置と、 上記記憶装置に接続され、上記連続したデジタルデータ
    に関連した記録データ及び再生データを一時的に格納す
    るバッファメモリとを備え、 上記バッファメモリは、上記記録データを上記記憶装置
    に供給するとともに、上記再生データを上記記憶装置か
    ら受け取るように構成されており、上記記録データを上
    記記憶装置に供給するときに、上記再生データの上記記
    憶装置からの受け取りを継続して行うことを特徴とする
    記録再生装置。
  2. 【請求項2】 上記バッファメモリに接続され、上記記
    録データ及び上記再生データのうちの一方を出力データ
    として外部へ供給するマルチプレクサを備えることを特
    徴とする請求項1記載の記録再生装置。
  3. 【請求項3】 上記バッファメモリとして、上記記録デ
    ータを格納する記録バッファメモリと、上記再生データ
    を格納する再生バッファメモリとを備えることを特徴と
    する請求項1記載の記録再生装置。
  4. 【請求項4】 外部から入力された記録データを受け取
    るための入力用インターフェースを備え、 上記マルチプレクサは、上記バッファメモリから再生デ
    ータを受け取ると共に、上記入力用インターフェースを
    介して記録データを受け取ることを特徴とする請求項2
    記載の記録再生装置。
  5. 【請求項5】 上記連続したデジタルデータはオーディ
    オデータであることを特徴とする請求項1記載の記録再
    生装置。
  6. 【請求項6】 デジタルデータの記録再生方法であっ
    て、 記憶装置に格納されているデータを読み出して、連続し
    たデジタルデータを再生する第1のステップと、 上記記憶装置からのデータの読み出しを継続したまま、
    上記記憶装置に記録するために入力された入力データを
    転送して記録モードに入る第2のステップと、上記記憶
    装置からのデータの読み出しを継続したまま、上記入力
    データの転送を停止して、記録モードから抜ける第3の
    ステップと、 を含むことを特徴とする記録再生方法。
  7. 【請求項7】 上記第1のステップにおいて、上記記憶
    装置から読み出したデータをバッファメモリへ転送する
    ことを特徴とする請求項6記載の記録再生方法。
  8. 【請求項8】 上記第2のステップにおいて、上記記憶
    装置に記録しようとするデータを記憶装置に転送する前
    に、当該データをバッファメモリに転送し、当該バッフ
    ァメモリを介して記憶装置に転送することを特徴とする
    請求項6記載の記録再生方法。
  9. 【請求項9】 上記第1のステップにおいて、上記記憶
    装置から読み出したデータを外部機器へ供給することを
    特徴とする請求項6記載の記録再生方法。
  10. 【請求項10】 上記第2のステップにおいて、上記入
    力データを外部機器へ供給することを特徴とする請求項
    6記載の記録再生方法。
  11. 【請求項11】 上記第3のステップにおいて、上記記
    憶装置から読み出したデータを外部機器へ供給すること
    を特徴とする請求項6記載の記録再生方法。
  12. 【請求項12】 上記連続したデジタルデータはオーデ
    ィオデータであることを特徴とする請求項6記載の記録
    再生方法。
  13. 【請求項13】 デジタルオーディオデータの記録再生
    方法であって、 記憶装置の記録トラックに格納されたデータを読み出し
    て、デジタルオーディオデータを再生する第1のステッ
    プと、 上記記憶装置の記録トラックからのデータの読み出しを
    継続したまま、上記記録トラックにおいて、再生モード
    から記録モードに切り替えるパンチインを実行する第2
    のステップと、 上記記憶装置の記録トラックからのデータの読み出しを
    継続したまま、上記記録トラックにおいて、記録モード
    から再生モードに切り替えるパンチアウトを実行する第
    3のステップと、 を含むことを特徴とする記録再生方法。
  14. 【請求項14】 上記第1のステップにおいて、上記記
    憶装置の記録トラックから読み出したデータをバッファ
    メモリへ転送することを特徴とする請求項13記載の記
    録再生方法。
JP10270371A 1997-09-24 1998-09-24 記録再生装置及び記録再生方法 Pending JPH11149706A (ja)

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US08/936,337 US6111709A (en) 1997-09-24 1997-09-24 Digital recorder with seamless punch-out
US08/936337 1997-09-24

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