JPH11149104A - カメラの露光量調節装置 - Google Patents

カメラの露光量調節装置

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JPH11149104A
JPH11149104A JP31703797A JP31703797A JPH11149104A JP H11149104 A JPH11149104 A JP H11149104A JP 31703797 A JP31703797 A JP 31703797A JP 31703797 A JP31703797 A JP 31703797A JP H11149104 A JPH11149104 A JP H11149104A
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JP
Japan
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filter
filter member
exposure opening
exposure
spring
Prior art date
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Pending
Application number
JP31703797A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyoshi Toma
清 當摩
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Nidec Copal Corp
Original Assignee
Nidec Copal Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】濃度の異なる複数のNDフィルタ部材の一つ
を、短時間で露光開口部に正確に挿入できるようにし
た、構成の極めて簡単なカメラの露光量調節装置を提供
すること。 【解決手段】濃度の異なる二つのNDフィルタ部材2,
3は、ばね4,5の付勢力によって、軸1bで回転さ
れ、ストッパ1c,1dによって位置決めされている。
モータ6の出力ピン6aが、フィルタ部材2,3の被押
動部2a,3aの間にあり、フィルタ部材2,3のフィ
ルタ部2b,3bは、露光開口部1aの隣接位置にあ
る。この状態からモータ6が反時計方向へ回転するとフ
ィルタ部材2が露光開口部1aに挿入され、時計方向へ
回転するとフィルタ部材3が露光開口部1aに挿入され
るようになっている。従って、選択されたフィルタ部材
が短時間で露光開口部1aの光路にセットされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮影に際して、露
光開口部から入射し、固体撮像素子や写真フィルムに当
たる被写界からの光量を調節するカメラの露光量調節装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】写真フィルムを使用する通常のカメラ
や、ビデオカメラ,デジタルカメラなどの固体撮像素子
を内蔵したカメラにおいては、レンズの焦点深度を調節
するためと、フィルムや固体撮像素子に結像される被写
界の光量を調節するために、露光開口の大きさを制御す
る絞り機構を設けることが知られている。そして、一般
に多く用いられている絞り機構としては、その構成上の
特徴から、複数の羽根を用い、虹彩のように、光軸を中
心にして連続して口径を変え得るタイプのものと、口径
の異なる複数の開口部を選択的に光路に挿入するタイプ
のものとがある。
【0003】また、最近ではレンズの性能が向上したこ
ともあって、口径が小さくても性能のよいレンズを使用
するカメラが多くなり、特にデジタルカメラの場合に
は、Fナンバが大きくて口径の小さなレンズを使用する
のが普通になっている。そして、そのような口径の小さ
なレンズを使用するカメラにおいては、絞り機構は、も
はや焦点深度の調節のためではなく、光量を調節するた
めにのみ設けられていると言っても過言ではない。
【0004】このように口径の小さいレンズを使用した
カメラに絞り機構を設ける場合には、上記した二つのタ
イプの絞り機構のうち、複数の羽根を用いるタイプのも
のは好ましくない。何故なら、構成部材が多いために公
差によるガタツキが多く、所定の小さい開口径を安定し
て得られるようにすることが難しいからである。その
点、口径の異なる複数の開口部を選択的に光路に挿入す
るタイプのものは、予め各開口部が所定の形状に製作さ
れているので有利である。
【0005】また、光量を調節する目的のために、絞り
機構を用いることなく、光路中に、濃度の異なる複数の
NDフィルタを選択的に挿入したり、連続的に濃度が変
化するNDフィルタ板(帯)を移動させ、所定の濃度が
得られた位置で停止させるようにしたものが知られてい
る。更に、上記した二つのタイプの絞り機構のうち、複
数の開口部を選択的に光路に挿入するタイプの絞り機構
と組み合わせ、一部の開口部にNDフィルタを接着等に
よって取り付けるようにしたものも知られている。この
ように、露光開口部から入射する光量を調節するために
は種々な方法が考えられているが、本発明は、主にND
フィルタを用いて調節するようにした、特に口径の小さ
なレンズを用いたカメラに適用した場合に有効なカメラ
の露光量調節装置に関する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】最近のカメラは非常に
小型化され且つ低廉化している。従って、そのようなカ
メラに用いられる露光量調節装置も、構成が出来るだけ
簡単であってコンパクトに製作できることが要求されて
いる。また、この種の露光量調節装置は、シャッタが開
く前にセットが完了していなければならないため、その
セット作動は短時間に行われることが要求され、且つN
Dフィルタを露光開口部から退避させた状態で撮影する
場合には、NDフィルタが確実に光路外の退避位置に維
持されていなければならない。
【0007】ところで、上記のように、連続的に濃度が
変化するNDフィルタ板(帯)を用い、それを移動させ
ることによって所定の濃度位置を選択するようにした場
合には、そのNDフィルタ板(帯)を駆動するための装
置が比較的複雑になり且つ所定の濃度位置で正しく停止
させるようにすることが非常に難しくなる。また、所定
の濃度位置に達するまでの時間が、選択する濃度によっ
て異なるため、シャッタの作動開始時機を、NDフィル
タの最も長いセット時間に合わせて設定しなければなら
なくなる。このことは、ターレット板(回転円板)の異
なる角度位置に、濃度のことなる複数のNDフィルタを
配置した構成の場合も同じである。
【0008】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、その目的とするところは、濃
度の異なる複数のNDフィルタ部材を選択し、短時間で
露光開口部に正確に挿入できるようにした、構成の極め
て簡単なカメラの露光量調節装置を提供することであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明におけるカメラの露光量調節装置は、光軸
を中心にした円形の露光開口部が形成されている地板
と、夫々が被押動部を有し且つ互いに濃度の異なるフィ
ルタ部を有していて両者は共通の軸に回転可能に取り付
けられ前記各フィルタ部を前記露光開口部に進退させ得
るように配置された第1NDフィルタ部材及び第2ND
フィルタ部材と、前記各フィルタ部を前記露光開口部か
ら退かせる方向に前記各NDフィルタ部材を付勢してい
る第1ばね及び第2ばねと、前記各フィルタ部が前記露
光開口部から退いた直後に前記各NDフィルタ部材の回
転を停止させる第1ストッパ及び第2ストッパと、初期
位置から二つの方向へ往復作動が可能であって該初期位
置からの作動によって第1NDフィルタ部材又は第2N
Dフィルタ部材の被押動部を押し第1ばね又は第2ばね
に抗して第1NDフィルタ部材又は第2NDフィルタ部
材のフィルタ部を前記露光開口部に臨ませる駆動手段と
を備えているようにする。また、本発明におけるカメラ
の露光量調節装置においては、好ましくは、更に、被押
動部と口径の異なる複数の開口部とを有しており前記地
板に回転可能に取り付けられている絞り部材と、初期位
置から二つの方向へ往復作動が可能であってその作動に
連動して前記絞り部材の被押動部を押し前記複数の開口
部を選択的に前記露光開口部に臨ませる第2の駆動手段
と、前記絞り部材の二つの方向への回転を夫々停止させ
る第3ストッパ及び第4ストッパとを備えているように
する。又は、夫々が被押動部を有すると共に濃度が互い
に異なり且つ第1NDフィルタ部材及び第2NDフィル
タ部材の各フィルタ部とも濃度の異なるフィルタ部を有
していて両者は共通の軸に回転可能に取り付けられ夫々
のフィルタ部を前記露光開口部に進退させ得るように配
置された第3NDフィルタ部材及び第4NDフィルタ部
材と、第3NDフィルタ部材及び第4NDフィルタ部材
をそれらのフィルタ部が前記露光開口部から退く方向に
付勢している第3ばね及び第4ばねと、第3NDフィル
タ部材及び第4NDフィルタ部材の各フィルタ部が前記
露光開口部から退いた直後に第3NDフィルタ部材及び
第4NDフィルタ部材の回転を停止させる第3ストッパ
及び第4ストッパと、初期位置から二つの方向へ往復作
動が可能であって該初期位置からの作動によって第3N
Dフィルタ部材又は第4NDフィルタ部材の被押動部を
押し第3ばね又は第4ばねに抗して第3NDフィルタ部
材又は第4NDフィルタ部材のフィルタ部を前記露光開
口部に臨ませる第2の駆動手段とを備えているようにす
る。その場合、場合によっては、第3NDフィルタ部材
及び第4NDフィルタ部材の少なくとも一方が、前記各
被押動部と同様な被押動部を有していて、前記露光開口
部に進退させることの可能な、前記露光開口部の口径よ
りも小さな口径の開口部を有する絞り部材で構成されて
いるようにする。また、本発明におけるカメラの露光量
調節装置においては、好ましくは、前記各NDフィルタ
部材が、所定の剛性を有する板状のフィルタ材で製作さ
れているようにする。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、図1〜図
3に示した第1実施例と、図4に示した第2実施例と、
図5〜図7に示した第3実施例によって説明する。尚、
各実施例間において、実質的に同じである部材及び部位
には、同じ符号を付けてある。
【0011】〔第1実施例〕先ず、第1実施例の構成を
説明する。地板1の中央部には円形の露光開口部1aが
形成されている。そして、この地板1の表面側には、軸
1bが立設され、且つ四つのストッパ1c,1d,1
e,1fが設けられている。また、二つのフィルタ部材
2,3は、互いに濃度の異なるポリエステルのNDフィ
ルタ材料で製作されており、夫々、被押動部2a,3a
と、露光開口部1aの光路に挿入されるフィルタ部2
b,3bとを有している。そして、これらのフィルタ部
材2,3は、軸1bに回転可能に取り付けられており、
図1においては、夫々ばね4,5に付勢され、ストッパ
1c,1dによって、露光開口部1aからの退避状態を
維持されている。
【0012】更に、地板1の背面側には、モータ6が取
り付けられていて、その出力ピン6aは、図示していな
い孔を貫通して地板1の表面側に突き出ており、モータ
6の非通電状態においては、図1に示すように、二つの
フィルタ部材2,3の被押動部2a,3aの間に配置さ
れている。しかし、被押動部2a,3aには接触してい
ない。尚、本実施例における二つのフィルタ部材2,3
は、所定の剛性が得られる程度の厚さを有するポリエス
テルフィルムのみで製作されているが、これを、露光開
口部1aよりも口径の大きな孔をフィルタ部2b,3b
に形成した不透明な薄板と、その孔に接着等によって取
り付けられたフィルタ材料によって構成しても差し支え
ない。
【0013】次に、本実施例の作動を説明する。図1
は、モータ6の非通電状態を示している。この状態にお
いては、二つのフィルタ部材2,3は、夫々のフィルタ
部2b,3bを露光開口部1aの隣接位置に退避させて
いる。そして、この状態は、ばね4,5の付勢力によっ
てストッパ1c,1dに接触させられていることによっ
て、振動によってもフィルタ部2b,3bを露光開口部
1aに挿入させることなく、確実に維持されている。従
って、被写界の輝度やその他の撮影条件によって、露光
開口部1aから入射する光を減光しなくてよい場合に
は、モータ6には通電されることなく、この状態で撮影
が行われる。
【0014】また、撮影条件によって、露光開口部1a
から入射する光を若干減光しなければならない場合に
は、モータ6は反時計方向へ回転される。そのため、被
押動部2aが出力ピン6aに押され、フィルタ部材2
は、ばね4の付勢力に抗して時計方向へ回転される。フ
ィルタ部材2のフィルタ部2bは、露光開口部1aの隣
接位置に配置されているので、この回転によって直ちに
露光開口部1aに進入し、露光開口部1aを覆ってい
く。このようなフィルタ部材2の回転は、被押動部2a
がストッパ1eに当接することによって停止され、フィ
ルタ部材2のセット状態が得られる。その状態が図2に
示されており、この状態で撮影が行われる。
【0015】また、撮影条件によって、露光開口部1a
から入射する光を可成り減光しなければならない場合に
は、フィルタ部材2よりも濃度の濃いフィルタ部材3を
作動させることになる。その場合には、モータ6は図1
の状態から時計方向へ回転されることになる。そのた
め、被押動部3aが出力ピン6aに押され、フィルタ部
材3は、ばね5の付勢力に抗して反時計方向へ回転され
る。このとき、フィルタ部材3のフィルタ部3bも、露
光開口部1aの隣接位置に配置されているので、直ちに
露光開口部1aに進入し、被押動部3aがストッパ1f
に当接することによって、図3に示すセット状態とな
る。そして、この状態が得られた後、撮影が行われる。
【0016】このように、本実施例においては、通電さ
れていないモータ6の初期状態において、二つのフィル
タ部材2,3のフィルタ部2b,3bが、ばね4,5の
作用とストッパ1c,1dの位置とによって露光開口部
1aの隣接位置に配置されているので、モータ6の正・
逆転のいずれかによって直ちにセット作動を完了するこ
とが可能になっている。しかも、構成部材が最小限で済
み、フィルタ部材2,3の作動量も少なくてよいから、
コスト的にもスペース的にも有利である。更に、フィル
タ部材2,3の挿入作動は、ストッパ1c,1dによっ
て停止されるので、モータ6の停止位置を厳密に制御す
る必要がなく、高価なモータを必要としない。尚、フィ
ルタ部材2,3を初期位置へ戻す場合にはモータ6を逆
転させるようにしてもよいが、シャッタを作動させるモ
ータとして周知である所謂ムービングマグネット型モー
タを用いた場合には、通電を断つだけでも、ばね4,5
の付勢力によって、初期位置へ復帰させることが可能で
ある。
【0017】〔第2実施例〕次に、図4を用いて第2実
施例を説明する。上記の第1実施例の場合には、露光開
口部における光路内に、二つのフィルタ部材を選択的に
挿入させることが可能であったが、本実施例の場合に
は、それに加えて、もう一つのフィルタ部材と、絞り部
材とを選択的に挿入できるように構成したものである。
従って、本実施例の構成説明は、付加された構成につい
てのみ行うことにする。
【0018】地板1の表面側には、軸1gが立設されて
おり、且つ四つのストッパ1h,1i,1j,1kが設
けられている。また、軸1gには、外形の類似したフィ
ルタ部材7と絞り部材8が回転可能に取り付けられてお
り、図4においては、夫々ばね9,10に付勢され、ス
トッパ1h,1iによって、露光開口部1aからの退避
状態を維持されている。フィルタ部材7は、フィルタ部
材3よりも濃度の濃いポリエステルのNDフィルタ材料
のみで製作されており、被押動部7aと、露光開口部1
aの光路に挿入されるフィルタ部7bとを有している。
【0019】また、絞り部材8は不透明な材料で製作さ
れており、被押動部8aと、露光開口部1aの光路に挿
入される遮光部8bとを有していて、遮光部8bには小
口径の開口部8cが形成されている。更に、地板1の背
面側には、モータ11が取り付けられていて、その出力
ピン11aは、図示していない孔を貫通して地板1の表
面側に突き出ている。図4はモータ11の非通電状態、
即ち初期状態を示しているが、この状態においては、出
力ピン11aは被押動部7a,8aの間に配置されてい
る。
【0020】次に、本実施例の作動を説明する。図4
は、二つのモータ6,11の非通電状態を示している。
このとき、三つのフィルタ部材2,3,7と絞り部材8
とは、夫々のフィルタ部2b,3b,7bと遮光部8b
とを、露光開口部1aから隣接位置に退避させており、
その状態を、ばね4,5,9,10の付勢力によって維
持されている。従って、第1実施例の場合と同様に、被
写界の輝度やその他の撮影条件によって、露光開口部1
aから入射する光を減光しなくてよい場合には、この状
態で撮影が行われる。また、撮影条件によって、露光開
口部1aから入射する光を減光する必要があり、その減
光の程度によって、二つのフィルタ部材2,3を選択的
に作動させる場合は、第1実施例の場合と全く同じであ
り、そのときにはモータ11には通電しないでおくこと
になる。従って、その作動説明は省略する。
【0021】被写界光が強く、フィルタ部材3を用いた
場合よりも光量を減少させたい場合には、フィルタ部材
3よりも濃度の濃いフィルタ部材7を作動させることに
なる。その場合には、モータ6には通電せず、モータ1
1にのみ通電し、時計方向へ回転させることになる。そ
のため、被押動部7aが出力ピン11aに押され、フィ
ルタ部材7は、ばね9の付勢力に抗して反時計方向へ回
転される。このとき、フィルタ部材7のフィルタ部7b
は、露光開口部1aの隣接位置に配置されているので、
直ちに露光開口部1aに進入し、被押動部7aがストッ
パ1jに当接することによって停止され、撮影が行われ
る。
【0022】露光開口部1aを通過する光量を、フィル
タ部材7を用いた場合よりも更に減少させたい場合に
は、絞り部材8を作動させることになる。その場合に
は、モータ11を反時計方向へ回転させ、出力ピン11
aによって被押動部8aを押す。そのため、絞り部材8
は、ばね10の付勢力に抗して時計方向へ回転される。
このとき、絞り部材8の遮光部8bは、露光開口部1a
の隣接位置に配置されているので、直ちに露光開口部1
aに進入し、被押動部8aがストッパ1kに当接するこ
とによって停止される。従って、露光開口部1aを通過
する光量は、開口部8cによって規制されることにな
り、その状態で撮影が行われる。
【0023】このように、本実施例は、二つのモータ
6,11に通電されていない初期状態において、三つの
フィルタ部材2,3,7のフィルタ部2b,3b,7b
と、絞り部材8の遮光部8bとが、ばね4,5,9,1
0の作用とストッパ1c,1d,1h,1iの位置とに
よって、露光開口部1aの隣接位置に配置されているの
で、モータ6,11のいずれかによって、それらのセッ
ト作動を短時間に完了させることが可能である。しか
も、本実施例のような5段階の光量調節をターレット板
を用いて行う場合に比較して、露光開口部1aを中心に
コンパクトに構成することが可能になっている。更に、
フィルタ部材2,3,7と絞り部材8の挿入作動は、ス
トッパ1e,1f,1j,1kによって停止されるの
で、高価なモータを必要としない。
【0024】尚、本実施例においては、絞り部材8を備
えているが、この絞り部材8を、フィルタ部材7よりも
濃度の濃いフィルタ部材に代えても差し支えない。ま
た、本実施例の構成において、フィルタ部材7を、フィ
ルタ部材3よりも光量を少なく規制できるが、絞り部材
8よりは規制できない絞り部材に代えてもよく、その場
合には、絞り部材8は、そのまま用いても、フィルタ部
材に代えるようにしても差し支えない。更に、本実施例
において、フィルタ部材7に代え、絞り部材を備えるよ
うにした場合は、その絞り部材よりも光量を少なく規制
できるようにするために、絞り部材8の開口部8cにフ
ィルタシートを取り付けるようにしても構わない。ま
た、第1実施例の説明で述べたフィルタ部材の変形例に
ついての説明は本実施例の各フィルタ部材の場合にも適
用される。
【0025】〔第3実施例〕図5〜図7を用いて第3実
施例を説明する。本実施例の構成は、上記の第2実施例
におけるフィルタ部材7と絞り部材8に代えて、三つの
開口部を形成した絞り部材12を設けるようにしたもの
である。従って、本実施例においては、第2実施例の構
成におけるストッパ1h,1i及びばね9,10は設け
られていない。本実施例の絞り部材12は、不透明な板
材で製作されている。そして、大,中,小の三つの開口
部12a,12b,12cと長孔12dとを有してい
て、軸1bに回転可能に取り付けられている。このう
ち、開口部12aの口径は露光開口部1aの口径より大
きく、また、長孔12dにはモータ11の出力ピン11
aが嵌合している。その他の構成は、第2実施例の場合
と同じなので説明を省略する。
【0026】次に、本実施例の作動を説明する。図5
は、二つのモータ6,11の非通電状態を示している。
このとき、二つのフィルタ部材2,3は、夫々のフィル
タ部2b,3bを、露光開口部1aから隣接位置に退避
させており、その状態を、ばね4,5の付勢力によって
維持されているが、絞り部材12は、大口径の開口部1
2aの中心を光軸に合わせ、その状態を、モータ11に
よって維持されている。尚、絞り部材12のこの位置
は、フィルタ部材2,3に比べ、多少、安定さに欠ける
が、開口部12aの口径が露光開口部1aの口径よりも
大きいので、露光開口部1aの一部を覆ってしまうよう
なことはない。
【0027】そこで、露光開口部1aから入射する光を
減光しなくてよい場合には、第1実施例及び第2実施例
の場合と同様に、この状態で撮影が行われる。また、減
光の程度によって、二つのフィルタ部材2,3を選択的
に作動させる場合は、第1実施例及び第2実施例の場合
と同じである。従って、その作動説明は省略する。ま
た、フィルタ部材3を用いた場合よりも光量を減少させ
る場合には、モータ6には通電せず、モータ11を初期
位置から反時計方向へ回転させる。それによって、絞り
部材12は時計方向へ回転され、ストッパ1jに当接す
ることによって停止する。そして、停止したときには、
図6に示すように、中口径の開口部12bの中心が光軸
位置と完全に重なっており、その状態で撮影が行われ
る。撮影後、モータ11は時計方向へ回転し、絞り部材
12は図5の位置に復帰する。
【0028】このように、中口径の開口部12bを挿入
した場合よりも、露光開口部1aを通過する光量を更に
減少させる場合には、図5において、モータ11は時計
方向へ回転し、出力ピン11aによって絞り部材12を
反時計方向へ回転させることになる。この絞り部材12
の回転はストッパ1kによって停止されるが、その停止
位置においては、図7に示すように、小口径の開口部1
2cの中心が光軸と完全に重なった状態になる。そし
て、この状態において撮影が行われ、撮影後は、モータ
11が反時計方向へ回転し、絞り部材12を図5の位置
に復帰させる。
【0029】尚、本実施例は、第2実施例の場合と同様
に、所定の被写界光を5段階に調節しているが、このよ
うな5段階調節をターレット板のみで行うように構成し
た場合に比べ、露光開口部1aを中心にコンパクトに構
成されている。また、第1実施例の説明で述べたフィル
タ部材の変形例についての説明は本実施例の場合にも適
用される。また、開口部12a,12b,12cには、
それらの少なくとも一つに、接着等によってフィルタシ
ートを取り付けていても差し支えない。更に、第1実施
例と同じ構成についての作用効果は、第1実施例の説明
で述べたことが本実施例にも適用される。
【0030】また、本実施例の構成によれば、二つのモ
ータ6,11を同時に回転させ、6段階以上の調節がで
きるようにすることも可能である。例えば、最初は図5
の状態、2番目は露光開口部1aにフィルタ部材2のみ
を挿入した状態、3番目はフィルタ部材3のみを挿入し
た状態、4番目は開口部12bのみを挿入した状態、5
番目はフィルタ部材2と開口部12bを挿入した状態、
6番目はフィルタ部材3と開口部12bを挿入した状
態、7番目は開口部12cのみを挿入した状態、8番目
はフィルタ部材2と開口部12cを挿入した状態、9番
目はフィルタ部材3と開口部12cを挿入した状態とい
うふうに制御すれば、9段階に調節することが可能にな
る。このように、組合せを種々変えることによって、6
段階以上の調節が行えるようにできることは、上記した
第2実施例の場合も同じである。
【0031】尚、上記の各実施例においては、各フィル
タ部材や絞り部材をモータによって駆動しているが、手
動で駆動することを妨げるものではない。
【0032】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、複数の
NDフィルタ部材の一つを、短時間のうちに、しかも正
確に、露光開口部に挿入でき、また、その構成が極めて
簡単であって、露光開口部を中心にしてコンパクトに製
作できるので、カメラの小型化,低コスト化に有効であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の平面図であって、モータに通電さ
れていない状態を示している。
【図2】第1実施例の平面図であって、モータによって
一方のフィルタ部材が光路に挿入されている状態を示し
ている。
【図3】第1実施例の平面図であって、モータによって
他方のフィルタ部材が光路に挿入されている状態を示し
ている。
【図4】第2実施例の平面図であって、二つのモータに
は、いずれも通電されていない状態を示している。
【図5】第3実施例の平面図であって、二つのモータに
は、いずれも通電されていない状態を示している。
【図6】第3実施例の平面図であって、図5の状態から
第2のモータに通電され、絞り部材が中口径の開口部を
露光開口部に臨ませている状態を示している。
【図7】第3実施例の平面図であって、図5の状態から
第2のモータに通電され、絞り部材が小口径の開口部を
露光開口部に臨ませている状態を示している。
【符号の説明】
1 地板 1a 露光開口部 1b,1g 軸 1c,1d,1e,1f,1h,1i,1j,1k ス
トッパ 2,3,7 フィルタ部材 2a,3a,7a,8a 被押動部 2b,3b,7b フィルタ部 4,5,9,10 ばね 6,11 モータ 6a,11a 出力ピン 8,12 絞り部材 8b 遮光部 8c,12a,12b,12c 開口部 12d 長孔

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光軸を中心にした円形の露光開口部が形
    成されている地板と、夫々が被押動部を有し且つ互いに
    濃度の異なるフィルタ部を有していて両者は共通の軸に
    回転可能に取り付けられ前記各フィルタ部を前記露光開
    口部に進退させ得るように配置された第1NDフィルタ
    部材及び第2NDフィルタ部材と、前記各フィルタ部を
    前記露光開口部から退かせる方向に前記各NDフィルタ
    部材を付勢している第1ばね及び第2ばねと、前記各フ
    ィルタ部が前記露光開口部から退いた直後に前記各ND
    フィルタ部材の回転を停止させる第1ストッパ及び第2
    ストッパと、初期位置から二つの方向へ往復作動が可能
    であって該初期位置からの作動によって第1NDフィル
    タ部材又は第2NDフィルタ部材の被押動部を押し第1
    ばね又は第2ばねに抗して第1NDフィルタ部材又は第
    2NDフィルタ部材のフィルタ部を前記露光開口部に臨
    ませる駆動手段とを備えていることを特徴とするカメラ
    の露光量調節装置。
  2. 【請求項2】 被押動部と口径の異なる複数の開口部と
    を有しており前記地板に回転可能に取り付けられている
    絞り部材と、初期位置から二つの方向へ往復作動が可能
    であってその作動に連動して前記絞り部材の被押動部を
    押し前記複数の開口部を選択的に前記露光開口部に臨ま
    せる第2の駆動手段と、前記絞り部材の二つの方向への
    回転を夫々停止させる第3ストッパ及び第4ストッパと
    を備えていることを特徴とする請求項1に記載のカメラ
    の露光量調節装置。
  3. 【請求項3】 夫々が被押動部を有すると共に濃度が互
    いに異なり且つ第1NDフィルタ部材及び第2NDフィ
    ルタ部材の各フィルタ部とも濃度の異なるフィルタ部を
    有していて両者は共通の軸に回転可能に取り付けられ夫
    々のフィルタ部を前記露光開口部に進退させ得るように
    配置された第3NDフィルタ部材及び第4NDフィルタ
    部材と、第3NDフィルタ部材及び第4NDフィルタ部
    材をそれらのフィルタ部が前記露光開口部から退く方向
    に付勢している第3ばね及び第4ばねと、第3NDフィ
    ルタ部材及び第4NDフィルタ部材の各フィルタ部が前
    記露光開口部から退いた直後に第3NDフィルタ部材及
    び第4NDフィルタ部材の回転を停止させる第3ストッ
    パ及び第4ストッパと、初期位置から二つの方向へ往復
    作動が可能であって該初期位置からの作動によって第3
    NDフィルタ部材又は第4NDフィルタ部材の被押動部
    を押し第3ばね又は第4ばねに抗して第3NDフィルタ
    部材又は第4NDフィルタ部材のフィルタ部を前記露光
    開口部に臨ませる第2の駆動手段とを備えていることを
    特徴とする請求項1に記載のカメラの露光量調節装置。
  4. 【請求項4】 第3NDフィルタ部材及び第4NDフィ
    ルタ部材の少なくとも一方が、前記各被押動部と同様な
    被押動部を有していて、前記露光開口部に進退させるこ
    との可能な、前記露光開口部の口径よりも小さな口径の
    開口部を有する絞り部材で構成されていることを特徴と
    する請求項3に記載のカメラの露光量調節装置。
  5. 【請求項5】 前記各NDフィルタ部材が、所定の剛性
    を有する板状のフィルタ材で製作されていることを特徴
    とする請求項1乃至4の何れかに記載のカメラの露光量
    調節装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6817788B1 (en) 2003-05-29 2004-11-16 Nihon Seimitsu Sokki Co., Ltd. Diaphragm device
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