JPH11148321A - ダイレクト型動弁装置 - Google Patents

ダイレクト型動弁装置

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JPH11148321A
JPH11148321A JP31536597A JP31536597A JPH11148321A JP H11148321 A JPH11148321 A JP H11148321A JP 31536597 A JP31536597 A JP 31536597A JP 31536597 A JP31536597 A JP 31536597A JP H11148321 A JPH11148321 A JP H11148321A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
spring
cam
lifter
elastic body
Prior art date
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Pending
Application number
JP31536597A
Other languages
English (en)
Inventor
Ken Yamamoto
山本  憲
Takashi Nozaki
孝志 野▲崎▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
Priority to JP31536597A priority Critical patent/JPH11148321A/ja
Priority to US09/190,282 priority patent/US6032630A/en
Priority to DE19853055A priority patent/DE19853055A1/de
Publication of JPH11148321A publication Critical patent/JPH11148321A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バルブを常に高精度に作動させることができ
るようにしたダイレクト型動弁装置を提供する。 【解決手段】 カム6とバルブステム4との間に組込ん
だバルブリフタ7の閉塞端板9にねじ孔13を形成し、
そのねじ孔13に、スプリング16の弾力により回転し
つつ軸方向に移動するアジャストボルト14をねじ係合
する。バルブステム4の上端部に取付けたスプリングシ
ート21にバルブスプリング23の弾力を付与してバル
ブステム4を上方に押圧する。スプリングシート21と
バルブリフタ7の閉塞端板9間に弾性体24を組込み、
バルブ3の閉鎖状態において、カム6のベース円6aと
バルブステム4の上端間の距離が熱膨張により大きくな
ったとき、弾性体24の弾力によりバルブリフタ7を上
昇させてカム6のベース円6aに圧接させ、アジャスト
ボルト14をスプリング16の弾力により回転しつつ軸
方向に移動させてバルブステム4の上端に当接させ、カ
ム6とバルブリフタ7およびアジャストボルト14とバ
ルブステム4の対向部間に隙間が形成されるのを防止す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、カムの回転によ
りバルブを直接押し下げて開弁させるようにしたダイレ
クト型動弁装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、カムの回転によって吸気バルブ
や排気バルブを直接的に押し下げるようにしたダイレク
ト型動弁装置においては、上記カムとバルブステムの上
端間にバルブリフタを組込み、そのバルブリフタをバル
ブステムに付与されるバルブスプリングの弾力によりカ
ムに押し付け、上記カムとの接触によって押し下げられ
るバルブリフタを介してバルブステムを押し下げるよう
にしている。
【0003】上記バルブリフタとして、実開平3−86
03号公報に記載されたものが従来から知られている。
このバルブリフタは、カムとバルブとの間に組み込まれ
る案内キャップの閉塞端板の下面にナット部材を当接
し、そのナット部材にねじ係合されたアジャストボルト
の下端に係止用プレートを取付け、その係止用プレート
にリターンスプリングのばね力を付与してアジャストボ
ルトに突出方向の回転力を与え、上記アジャストボルト
の下端をバルブステムに当接させるようにしている。
【0004】上記バルブリフタを組込んだダイレクト型
動弁装置においては、カムとバルブステムの上端間の距
離が部品の製作誤差や組立て誤差により適正距離と相違
していると、リターンスプリングの弾力によりアジャス
トボルトが回転しつつ軸方向に移動して上記誤差を吸収
するため、カムとバルブリフタおよびバルブリフタとバ
ルブステムの対向部間に隙間のない最適な組立て状態を
得ることができる特徴を有する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記ダイレ
クト型動弁装置においては、バルブステムに付与される
バルブスプリングの弾力によりバルブリフタをカムに接
触させる構成であるため、バルブが吸気口あるいは排気
口を閉じる状態ではバルブスプリングの弾性力はバルブ
リフタに付与されない。また、リターンスプリングはス
ペースの上から弾力に限界があり、カムの回転にバルブ
リフタが追従しなくなり、カムのベース円とバルブリフ
タのカム接触面間に隙間が生じ、バルブを高精度に開閉
させるうえにおいて改善すべき点が残されている。
【0006】この発明の課題は、バルブを常に高精度に
作動させることができるようにしたダイレクト型動弁装
置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明においては、カムとバルブステムの上端
間に上部が閉塞するキャップ状のバルブリフタを組込ん
で軸方向にスライド自在に支持し、上記バルブリフタの
閉塞端板にねじ孔を設け、そのねじ孔に、スプリングの
押圧により回転しつつバルブステム側に移動するアジャ
ストボルトをねじ係合し、上記バルブステムの上端部に
取付けたスプリングシートにバルブスプリングの弾力を
付与してバルブステムを上方に押圧すると共に、バルブ
リフタに弾性体の弾力を付与してバルブリフタをカムに
圧接させた構成を採用している。
【0008】ここで、弾性体は、スプリングシートとバ
ルブリフタの閉塞端板間に組込むようにしてもよく、あ
るいは、シリンダヘッドに形成されたばね受け面とバル
ブリフタの閉塞端板間に組込むようにしてもよい。
【0009】また、弾性体として、皿ばねやコイルスプ
リング、あるいは波形のばね座金を用いることができ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。
【0011】図1は吸気口開閉用の動弁装置を示す。シ
リンダヘッド1に形成された吸気口2の開閉用バルブ3
は、バルブステム4を有し、そのバルブステム4はシリ
ンダヘッド1に取付けられたステムガイド5によって軸
方向にスライド自在に支持されている。
【0012】バルブステム4と、その上方に設けられた
カム6との間にはバルブリフタ7が組込まれている。バ
ルブリフタ7は上部が閉塞するキャップ状をなしてい
る。このバルブリフタ7はシリンダヘッド1に形成され
たガイド孔8内にスライド自在に挿入されている。
【0013】図2に示すように、バルブリフタ7の閉塞
端板9における上面には凹部10が形成され、その凹部
10に硬質の材料から成るシム11が嵌合されている。
【0014】また、閉塞端板9の下面には突出部12が
形成され、その突出部12に設けられたねじ孔13にア
ジャストボルト14がねじ係合されている。アジャスト
ボルト14は上端面で開口する収納孔15を有し、その
収納孔15内にスプリング16とスプリングシート17
とが組込まれ、上記スプリングシート17の下端に形成
された球形表面18が収納孔15の閉塞端と点接触して
いる。
【0015】ねじ孔13とアジャストボルト14のねじ
山は、バルブステム4からアジャストボルト14に負荷
される軸方向の押し込み力を受ける圧力側フランク19
のフランク角が遊び側フランク20のフランク角より大
きい鋸歯状とされ、その鋸歯状ねじ山のフランク角とリ
ード角の関係から、アジャストボルト14はスプリング
16の弾力によって回転しつつ下方向に移動するように
なっている。また、アジャストボルト14は、バルブス
テム4から押し込み力を受けると、その押し込み力は圧
力側フランク19で受けられてねじは回転しにくくな
り、カムの回転振動により徐々に押し込まれ方向に回転
し、押し込まれ側回転角度と突出側回転角の釣り合う位
置まで回転しつつ上方に移動するようになっている。
【0016】前記バルブステム4の上端部にはスプリン
グシート21が取付けられている。
【0017】スプリングシート21とシリンダヘッド1
に形成されたばね受け面22との間にバルブスプリング
23が組込まれている。バルブスプリング23は、バル
ブ3が吸気口2を閉じる方向にバルブステム4を押圧し
ている。
【0018】また、スプリングシート21とバルブリフ
タ7の閉塞端板9間には、上記バルブリフタ7をカム6
に押し付ける弾性体24が組込まれている。弾性体24
として、図2においては皿ばねから成るものを示した
が、これに限定されない。例えば、図3に示すように、
コイルスプリングであってもよく、あるいは、図4に示
すように、波形のばね座金であってもよい。
【0019】いま、カム6が回転し、そのカム6の突出
部6aによってバルブリフタ7が押し下げられると、ア
ジャストボルト14によりバルブステム4が押し下げら
れ、バルブ3が下降して吸気口2を開放する。カム6の
ベース円6bがシム11と対向すると、バルブスプリン
グ23の弾力によりバルブ3およびバルブリフタ7が上
昇し、吸気口2が閉じられる。
【0020】上記のようなバルブ3の開閉において、温
度変化により、カム6のベース円6bとバルブステム4
の上端間の距離が変化し、その距離が大きくなると、弾
性体24の弾力によりバルブリフタ7が押し上げられて
シム11がカム6のベース円6bに押し付けられると共
に、スプリング16の弾力によりアジャストボルト14
が回転しつつ下方向に移動してバルブステム4の上端に
当接し、上記距離の変化を吸収する。
【0021】一方、距離が小さくなると、アジャストボ
ルト14に押し込み力が作動し、アジャストボルト14
は回転しつつ上方に移動して上記距離の変化を吸収す
る。
【0022】このように、カム6のベース円6bとバル
ブステム4の上端間の距離が変化しても、アジャストボ
ルト14が軸方向に移動して上記距離の変化を吸収する
ため、カム6とシム11およびバルブステム4とアジャ
ストボルト14の対向部間にすき間が生じることがな
く、バルブ3を精度よく開閉させることができる。
【0023】図2乃至図4に示す実施の形態において
は、バルブリフタ7の閉塞端板9とスプリングシート2
1の間に、上記バルブリフタ7をカム6に押し付ける弾
性体24を組込むようにしたが、図5に示すように、バ
ルブリフタ7の閉塞端板9とシリンダヘッド1のばね受
け面22間にコイルスプリングから成る弾性体24を組
込んでバルブリフタ7をカム6に押し付けるようにして
もよい。
【0024】実施の形態ではバルブによって吸気口を開
閉させるようにしたが、バルブは排気口を開閉させるも
のであってもよい。
【0025】
【発明の効果】以上のように、この発明においては、バ
ルブの閉鎖状態において、弾性体の弾力によりバルブリ
フタが常に押し上げられてカムのベース円と接触すると
共に、アジャストボルトがスプリングの弾力により回転
しつつ下降してバルブステムの上端に当接するため、カ
ムのベース円とバルブリフタのカム接触面間およびバル
ブステムの上端とアジャストボルトの対向部間に隙間が
形成される不都合の発生はなく、バルブを常に高精度に
開閉させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るダイレクト型動弁装置の実施の
形態を示す縦断正面図
【図2】同上の要部を拡大して示す断面図
【図3】同上の弾性体の他の例を示す断面図
【図4】同上の弾性体の他の例を示す断面図
【図5】同上のダイレクト型動弁装置の他の実施の形態
を示す断面図
【符号の説明】
4 バルブステム 6 カム 7 バルブリフタ 8 ガイド孔 9 閉塞端板 13 ねじ孔 14 アジャストボルト 21 スプリングシート 23 バルブスプリング 24 弾性体

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カムとバルブステムの上端間に上部が閉
    塞するキャップ状のバルブリフタを組込んで軸方向にス
    ライド自在に支持し、上記バルブリフタの閉塞端板にね
    じ孔を設け、そのねじ孔に、スプリングの押圧により回
    転しつつバルブステム側に移動するアジャストボルトを
    ねじ係合し、上記バルブステムの上端部に取付けたスプ
    リングシートにバルブスプリングの弾力を付与してバル
    ブステムを上方に押圧すると共に、バルブリフタに弾性
    体の弾力を付与してバルブリフタをカムに圧接させたダ
    イレクト型動弁装置。
  2. 【請求項2】 前記弾性体をスプリングシートとバルブ
    リフタの閉塞端板間に組込んだ請求項1に記載のダイレ
    クト型動弁装置。
  3. 【請求項3】 前記弾性体が皿ばねから成る請求項1又
    は2に記載のダイレクト型動弁装置。
  4. 【請求項4】 前記弾性体がコイルスプリングから成る
    請求項1又は2に記載のダイレクト型動弁装置。
  5. 【請求項5】 前記弾性体が波形のばね座金から成る請
    求項1又は2に記載のダイレクト型動弁装置。
  6. 【請求項6】 前記弾性体がコイルスプリングから成
    り、そのコイルスプリングをバルブスプリングの外側に
    同心状に配置してバルブリフタの閉塞端板を押圧するよ
    うにした請求項1に記載のダイレクト型動弁装置。
JP31536597A 1997-11-17 1997-11-17 ダイレクト型動弁装置 Pending JPH11148321A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31536597A JPH11148321A (ja) 1997-11-17 1997-11-17 ダイレクト型動弁装置
US09/190,282 US6032630A (en) 1997-11-17 1998-11-13 Valve lifter
DE19853055A DE19853055A1 (de) 1997-11-17 1998-11-17 Ventilheber

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31536597A JPH11148321A (ja) 1997-11-17 1997-11-17 ダイレクト型動弁装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11148321A true JPH11148321A (ja) 1999-06-02

Family

ID=18064543

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31536597A Pending JPH11148321A (ja) 1997-11-17 1997-11-17 ダイレクト型動弁装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11148321A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7717412B2 (en) 2005-02-15 2010-05-18 Fujitsu Limited Spring-pressurizing unit and fitting-washer

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Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Effective date: 20040427

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20040511

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20041005