JPH11147655A - シート処理装置およびシート処理方法 - Google Patents

シート処理装置およびシート処理方法

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JPH11147655A
JPH11147655A JP33346497A JP33346497A JPH11147655A JP H11147655 A JPH11147655 A JP H11147655A JP 33346497 A JP33346497 A JP 33346497A JP 33346497 A JP33346497 A JP 33346497A JP H11147655 A JPH11147655 A JP H11147655A
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JP
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sheet
sheet bundle
aligning
bundle
unit
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JP33346497A
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English (en)
Inventor
Takashi Saito
隆 斉藤
Hideki Mimura
英樹 三村
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Canon Finetech Nisca Inc
Original Assignee
Nisca Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シート処理装置において、整合部材を整合後
のシート束から退避するときにシート束の整合面との負
荷を小さくし、その駆動力を低減する。 【解決手段】 整合手段31をシート束S´の整合面か
ら離間する方向に移動させながら、または移動させてか
ら退避する移動手段を設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ若しくはプリンタ装置等の画像形成装置から搬送さ
れ、画像形成後の複数枚のシートを整合手段により整合
するためのシート処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のシート処理装置では、複
写機などの画像形成装置から搬送されてきたシートを所
定枚数積み重ね、整合してステープル等の後処理を行う
ために、これらのシートを収容部上に一次的にストック
してから、一対の整合手段によりシート束に整合してい
る。
【0003】このようなシート処理装置において、収容
部上に搬送、排出された複数枚のシートを揃えるため
に、シートに対してその排出方向前後に当接する基準
面、並びに左右両側を整合する一対の整合手段を備えて
いる。その整合手段は複数枚のシートを一側方から押し
当てる移動式の整合部材と、収容部と後処理手段との間
に配置した昇降式の整合部材とからなる。したがって、
画像形成装置から搬送、排出された複数枚のシートはそ
の前後を揃えられた後、その左右方向の一方から移動式
の整合部材により押し当て、送り出され、他方の昇降式
の整合部材に突き当てられて、左右を整合される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
シート処理装置によるシートの処理方法では、移動式整
合部材により複数枚のシートを昇降式の整合部材に押し
当ててシート束を整合した後、そのシート束を後処理手
段へ送り出す場合に、昇降式の整合部材を垂直方向に退
避すると、整合部材がシート束の一方の端縁に接触され
ていて、これが大きな負荷となり、昇降式の整合部材の
駆動力が増大するという問題があった。
【0005】本発明は、このようなシートの処理におい
て、整合手段を整合後のシート束から退避するときにシ
ート束の整合面との負荷を小さくし、その駆動力を低減
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のシート処理装置およびシート処理方法にお
いては、昇降式の整合手段をシート束の端縁からシート
搬送方向に離間させながら退避させる、または離間させ
てから退避するようにして、整合手段の退避に際し、整
合手段のシート束の整合面に対する負荷を小さくし、そ
の駆動力を低減するようにしている。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るシート処理装
置およびシート処理方法の実施の形態について図を用い
て説明する。図1乃至図3において、シート処理装置1
は、後処理装置本体20と、集積処理装置本体50とを
備え、各々が独立した筐体からなる。
【0008】後処理装置本体20は、図3に示すよう
に、複写機2から順次排出された画像形成済みのシート
Sを、後処理無しの場合は集積トレイ3に、後処理有り
の場合は処理トレイ4とに振り分け可能に搬送する前段
搬送手段5と、処理トレイ4上に受容した複数枚のシー
トSを整合させる整合装置6、整合手段31と、整合さ
れたシート束S´を把持して搬送する第1把持手段7
と、第1把持手段7に保持されたシート束S´をステー
プル綴じするステープラ8と、図4に示すように、処理
トレイ4の上方で且つ前段搬送手段5の下方に位置する
補助トレイ13とを備える。
【0009】後処理装置本体20はまた、図3に示すよ
うに、処理トレイ4に対するシートSの収納基準面とな
る縦壁20aと、シートSが排出される開口20bと、
後述する整合部材30及び保持部材34の移動を許容す
るレール溝20c,20dと、第1把持手段7の移動を
許容するレール溝20eと、第1把持手段7により把持
してステップル綴じ後のシート束S´の処理トレー4か
ら2段の集積トレイ9A、Bへの連携移動を許容する開
口20f(図1)とが形成されている。なお、開口20
fは、図1に示すように、処理トレイ4と平行であり、
且つ集積トレイ9A、9Bとも平行になっている。した
がって、シート束S´は処理トレイ4から集積トレイ9
A、9Bへと平行移動することとなり、これによって集
積トレイ9A、9Bへと集積されるシート束S´の整合
性が良好に維持される。
【0010】一方、集積処理装置本体50は、図3に示
すように、ステープラ8によって綴じられた後のシート
束S´を集積する昇降可能な集積トレイ9A、9Bと、
第1把持手段7で把持された状態で集積トレイ9A、9
Bに向かって搬送されたシート束S´を受け継いで把持
すると共に集積トレイ9A、9B上の所定位置まで搬送
する第2把持手段10と、図5及び図6に示すように、
集積トレイ9A、9B上に集積されたシート束S´の高
さを検出するシート高さ検出手段(紙面検知センサ)1
1と、集積トレイ9A、9B上にシート束を集積してい
る途中に、オペレータがシート束の全部又は一部を取り
除いたことを検出する途中取り出しセンサ14と、集積
トレイ9A、9Bを昇降作動させる昇降手段12と、図
7乃至図9に示すように、集積トレイ9A、9Bの昇降
に連動するシャッタ15とを備えている。
【0011】集積処理装置本体50にはまた、図1に示
すように、集積トレイ9A、9Bへと搬送されたシート
束S´の一辺が当接する位置決め整合用の縦壁50a
と、第2把持手段10の水平方向の移動を許容する水平
開口50bと、この水平開口50bに連通して第2把持
手段10の垂直方向の回動を許容する垂直開口50cと
を形成されている。
【0012】以下、上記各部の構成について順次詳しく
説明していく。
【0013】集積トレイ3は、図3に示すように、後処
理装置本体20の外枠上部を傾斜させたもので、その上
流側が下方に且つその下流側が上方に位置している。ま
た、集積トレイ3の上流側端部から縦壁3aが形成され
ており、この縦壁3aの上部に放出用の開口3bが設け
られている。
【0014】前段搬送手段5は、図4に示すように、後
部側の後処理装置本体20の一側面に搬送口21が開口
され、この搬送口21が複写機2の排出口(図示せず)
に合致されている。搬送口21の下流側には搬送ローラ
対22に続いてシートSの搬送経路を上方の集積トレイ
3側の経路24Aと下方の処理トレイ4側の経路24B
とに切り換えるフラッパ23Aが配設されている。搬送
経路24Aには、搬送ローラ対25A、25Bが設けら
れ、搬送経路24Bには、排出ローラ26A、26B及
びセンサ17が設けられている。また、搬送経路24A
と24Bとの間には反転経路24Cが設けられ、シート
Sの表裏を反転して処理トレイ4に排出する際、搬送経
路24Aに設けた反転フラッパ23Bをシート後端が通
過すると搬送ローラ対25A、25Bのローラ回転を逆
転して、シートSの搬送方向を逆転し、反転経路24C
に供給するようになっている。なお、反転フラッパ23
Bには、センサ23Cが取り付けられている。
【0015】処理トレイ4は、集積トレイ3の下方に位
置し、この集積トレイ3と平行に傾斜している。処理ト
レイ4にはステープラ8で綴じるために一連のシートS
が搬送ローラ対22から経路24Bの終端の排出ローラ
26A、26Bによって排出方向Aに順次搬送される。
この処理トレイ4は、図3に示すように、傾斜した下端
部がトレイ面と直交する方向に立ち上がって形成され、
その内面が排出方向Aと直交する前後方向に延びるシー
トSの一辺が当接する縦壁20aとなる。
【0016】整合装置6は、処理トレイ4上に収納した
複数枚のシートSのその排出方向前後を整合するため
に、図4に示すように、処理トレイ4に基準面4aを備
え、そこにシートSを当接可能にし、その排出方向左右
を整合するために、図10に示すように、処理トレイ4
の片側一方に第1の整合手段例えばスライド式の整合部
材30を備え、シートSを片側他方に昇降可能に配置さ
れたシャッタ式の第2の整合手段31に押し当てるよう
にしている。
【0017】整合部材30の移動機構は、図4に示すよ
うに、処理トレイ4の下部に幅方向に延びるレール32
が設けられ、このレール32の内側に円錐ローラ33に
よって走行可能に整合部材30を支持する保持部材34
が配置され、さらに、図10に示すように、一対のプー
リ35A、35B間にベルト36が掛けられ、このベル
ト36の途中に保持部材34の一部が固着されている。
そして、一方のプーリ35Bが整合モータ37(図24
参照)により駆動されて整合部材30が移動する。この
ようにして、シートSが順次排出方向Aに搬送されてい
る間は、整合部材30は後退された開いた位置にあり、
所定枚数のシートSを受容した後に前進により整合手段
31に押し付けて整合を行う。
【0018】一方、整合手段31は、図16に示すよう
に、後処理装置本体20の内壁にブラケットを介して固
定された固定プレート311と、固定プレート311に
取り付けられたシャッタソレノイド312と、固定プレ
ート311に昇降可能に組み付けられ、シャッタソレノ
イド312にリンク機構を介して作動連結されたシャッ
タプレート313とからなり、シャッタプレート313
をシートSの整合された端縁からシート搬送方向に離間
させながら搬送路より退避位置へ退避する移動手段を備
える。即ち、移動手段はシャッタプレート313を少な
くともシート束端縁を整合する整合位置と、整合された
シート束のシート面と交差する方向の一方側または他方
側の何れか一方に設定された退避位置との間を移動させ
ると共に、整合位置から退避位置への移動の際、シャッ
タプレート313をシート束端縁からシート束の移送方
向へ離間させるように構成されている。
【0019】固定プレート311の両側にはシャッタプ
レート313の昇降方向を案内するために、ガイドコロ
314が2個ずつ上下に配設されている。各側、上下の
各ガイドコロ314は、図16(b)に示すように、そ
の軸心をずらして配置され、ここでは上部のガイドコロ
314と固定プレート311との離間距離が下部のガイ
ドコロ314と固定プレート311との離間距離に対し
て所定寸法分だけ少し大きく設定されている。したがっ
て上下各ガイドコロ314間を結ぶ直線を固定プレート
311の垂直面に対して斜めに設定してある。
【0020】また、シャッタソレノイド312が、図1
6(a)に示すように、固定プレート311に対し片側
一方の上部に固定され、その作動部に第1、第2、第
3、第4のリンク部材315、316、317、318
が順次連結されている。これらのリンク部材315、3
16、317、318のうち、第1、第2のリンク部材
315、316は2箇所で結合され、その一方の箇所が
固定されるとともに、その他方の箇所が固定プレート3
11に固定してあるピン319により軸支されている。
また、第2、第3のリンク部材316、317は枢支ピ
ン320により軸支されている。また、第3、第4のリ
ンク部材317、318はシャッタプレート313に固
定してあるピン321により軸支されている。この第4
のリンク部材314はまた、その一端にガイドピン32
2を備え、その他端にスリット状のガイド溝323を備
え、その略中心にピン321を挿通するための挿通穴3
24がリンク部材318の長手方向に向けて長穴状に設
けられている。
【0021】一方、シャッタプレート313が固定プレ
ート311に対向配置されるシャッタ部313Sと、そ
の両側に略直角に突出されたガイド部313Gとからな
る。シャッタ部313Sにはその略中心にピン313P
が設けられるとともに、その片側に上下方向に向けて長
穴状のガイド穴313aが形成され、ガイド部313G
には、固定プレート311両側の上下の各ガイドコロ3
14間の斜めの配列に対応させて上下方向斜めに向けて
長穴状のガイド穴313bが形成されている。このよう
に形成されたシャッタプレート313は固定プレート3
11上に重合され、両側のガイド穴312bに固定プレ
ート311両側の各ガイドコロ314が挿通されて組み
付けられるとともに、その中心のピン313Pを第4の
リンク部材318のガイド溝323に挿通され、その片
側のガイド穴313aに第4のリンク部材318のガイ
ドピン322が組み入れられる。
【0022】このシャッタプレート313は、シート処
理装置1全体の制御の中で、一つのシート束S´が処理
トレイ4から集積トレイ9A、9Bへと搬送される過程
において、整合位置と退避位置との間を昇降される。こ
こでは、その制御上、図17(1)〜(3)に示すよう
にシートSが整合された後、図7(4)に示すように、
整合部材30がシート束S´から離間されるとともに、
整合手段31のシャッタプレート313が次段への搬送
路から退避されてから、移送手段(第1把持手段7)に
よりシート束S´を搬送するようになっている。このよ
うな制御の基で、シャッタソレノイド312の起動によ
り、第1、第2、第3、第4の各リンク部材315、3
16、317、318が上方に向けて回動変移され、シ
ャッタプレート313が両側のガイド穴313bと固定
プレート311両側の各ガイドコロ314との係合によ
り案内されて、シート束S´の整合面に対し、斜め上方
に離間しながら引き上げられ、シート束S´の搬送路上
から退避される。なお、一つのシート束S´が処理トレ
イ4から集積トレイ9A、9Bへと搬送される過程にお
いて次のシート束S´の基となるシートSが処理トレイ
4上に排紙されてきた際に、その基となるシートSの整
合を可能とするために、図7(5)に示すように、シャ
ッタソレノイド312の作動により、シャッタプレート
313は搬送過程にあるシート束S´の上面に下降され
て当接される。
【0023】なお、ここでは、整合手段31を整合され
たシート束S´の端縁から斜め上方に離間させながら整
合位置から退避位置へ退避させるようにしているが、図
18に示すように、整合手段31の移動手段を変更し、
整合手段31を整合されたシート束S´の端縁から斜め
下方に離間させながら退避位置へ退避させるようにして
もよい。また、図19(a)、(b)に示すように、整
合手段31をシート束S´の側縁から離間する方向に回
転(回動)させることによりシートの搬送路から退避さ
せるようにしてもよい。この場合、その移動手段を、図
20、図21に示すように、ソレノイドSoおよびリン
ク機構Lや、モータMおよびギヤGを用いて構成するこ
とができる。
【0024】ここではまた、整合手段31を整合された
シート束S´の端縁からシート束搬送方向に離間させな
がら搬送路より退避させるようにしているが、整合手段
31を整合されたシート束S´の端縁からシート束搬送
方向に離間させてから搬送路より退避させるように変更
してもよい。その一例を図22に示している。その構成
上、整合手段31を処理トレイ4の端部においてモータ
M、モータMにより回転駆動されるピニオンP、ピニオ
ンPにより直線移動されるラックRを介して水平方向に
移動し、その移動上で整合手段31の端部をストッパー
Kに衝接させて傾動するようにした。
【0025】ここではまた、整合手段31を整合された
シート束S´の端縁から離間させて退避する駆動構造を
例示しているが、図23(1)〜(6)に示すように、
整合後のシート束S´を搬送方向とは逆方向に一旦移動
してから、整合手段31を退避させて、シート束S´を
シート搬送路に沿って搬送する方法に、制御方式を代え
ることによっても同様に、整合手段31を整合されたシ
ート束S´の端縁から離間させて退避することができ
る。
【0026】第1把持手段(移送手段)7は、処理トレ
イ4上に整合されたシート束S´の後端部を上下方向か
ら挟持して排出方向Aと直交する搬送方向Bに搬送す
る。また、第1把持手段7には、図11に示すように、
移動枠40に開閉作動する上下の挟持レバー41が設け
られ、詳細機構は示していないが、束押さえソレノイド
43の作動に伴ってシート束S´の一辺を把持する。
尚、挟持レバー41の進退動は、図24の挟持レバーモ
ータ42の駆動によって行われる。
【0027】補助トレイ13は、図4、図14に示すよ
うに、矩形状のトレイであり、処理トレイ4と搬送モー
タ19の駆動によって回転する排出ローラ対26との間
に、配置されている。この補助トレイ13は、処理トレ
イ4より長さが短く、幅も狭く、処理トレイ4の基準位
置側に進退動可能に設けられている。即ち、補助トレイ
13の両端部が上下のガイドローラ45によってスライ
ド可能に支持され、中央部のラック46にピニオンギヤ
47が噛合され、補助トレイモータ48の駆動に連動す
るピニオンギヤ47の駆動によりスライド駆動される。
尚、図示の状態は補助トレイ13が進出移動している状
態である。
【0028】この補助トレイ13は、一連のシートSが
処理トレイ4上に排出されてシート束S´の整合が行わ
れている間に、次の一連のシートSが搬送される以前に
進出作動して、この次のシートSを受け取り、搬送中
(ステップル綴じ中)のシート束S´とを分離する。
【0029】補助トレイ13にはまた、図15に示すよ
うに、この補助トレイ13上にシートSが載置されたと
き、シートSを排出方向Aと逆の戻し方向Cに搬送する
戻し機能を有している。この戻し機能は、排出ローラ2
6Aと、排出ローラ26Aに弾接する排出ローラ26B
とにより行われる。尚、排出ローラ26Bの径は、排出
ローラ26Aよりも大きく且つ軟質材料で形成され、そ
の外周面が補助トレイ13上のシートSに軽く接触する
ことでシートSの先端が当て板20aに当接する戻し方
向Cに送り出すようになっている。
【0030】なお、補助トレイ13上には、1、2枚程
度のシートSが載置されるだけであるからシートSの厚
さ変化に対応する機構は不要である。また、補助トレイ
13の進退動のタイミングは、排出手段としての排出ロ
ーラ26A、26BによるシートSの排出方向上流側に
配置され、且つ排出ローラ26A、26Bによって排出
されるシートの先端が処理トレイ4上若しくは処理トレ
イ4上に集積された先のシートS上に到達することを検
知する図4の検知センサ17の検知結果に基づいて行わ
れる。
【0031】すなわち、処理トレイ4には、図3のよう
に、複数のレール溝20c,20d,20eがシートS
の排出方向と直行する方向に延在されている。従って、
処理トレイ4上にシートSが集積されていない場合に
は、その最初のシートSが処理トレイ4に直接排出され
ると、処理トレイ4の高さに伴うシートSの先端の座
屈、或いは、上述したレール溝20c,20d,20e
への引っ掛かり等が発生する虞がある。また、処理トレ
イ4上にシートSが集積されている状態であっても次の
シートSの先端が先のシートSに当接して座屈する虞が
ある。さらに、上述したシート束S´と次のシートSと
を分離しなければならない。
【0032】そこで、検知センサ17によってシートS
の先端を検出することで補助トレイ13を進出させ、検
知センサ17によってシートSの後端を検出することで
補助トレイ13を退避させることにより上述した問題が
解決される。
【0033】この際、シートSは、一組のシート束S´
に複数のシートサイズが混在することが考えられる。こ
のため、複写機2から出力されたシートサイズ情報及び
検知センサ17によるシート検知結果に基づいて補助ト
レイモータ48による補助トレイ13の退避タイミング
を、複写機2から出力されたシートサイズ情報が大きい
シートサイズである程、早くすることでシートサイズに
応じた座屈防止を実現することができる。尚、シートサ
イズが混在していない場合でも、任意のシートサイズ
(例えば、A4横長)を基準としてそれよりも大きいサ
イズとなる程退避タイミングを早くしてもよい。
【0034】そして、下側の処理トレイ4上のシート束
S´が第1把持手段(移送手段)7によって、集積トレ
イ9A、9B側に移送されている最中は少なくとも、補
助トレイ13は複写機2側から送出されてくるシートS
を保持するが、第1把持手段7がシート束S’を第2把
持手段10に引き渡した後は、補助トレイ13は没入
(後退)作動されてシートSを下方の処理トレイ4側に
落としても良い。
【0035】これは、高速の画像形成装置から次々に搬
送されてくるシートSを、後処理装置が高速に後処理す
るためには、第1把持手段7がシート束S’を集積トレ
イ9A,9B側に移送して元の所定位置に戻るまで補助
トレイ13にシートSを保持し続けなければならないと
すると後処理の高速化が妨げられること、さらに、第1
把持手段7が、シート束S’を第2把持手段10に引き
渡して元の所定位置に戻る際に補助トレイ13がシート
Sを下方の処理トレイ4側に落としたとしても、該シー
トS’は第1把持手段7の上に載置されることとなっ
て、シート束S’の集積トレイ9A、9B側から引き離
されることとなり、逆にシートSのジャムを防止する意
味では望ましいことなのである。
【0036】このため、図3に示す通り、第1シート把
持手段7は、その上部41を平坦とし、さらにそこに高
摩擦係数のゴムシート等部材41aを張ることにより、
シートSを積極的に集積トレイ9A、9B側から引き離
すようにし、以てシート束S’が第2把持手段10に引
き渡された後に、シートSが同方向に引き込まれないよ
うにしてシートSのジャムや裏返りが生じる事態を防止
することができる。
【0037】図14においては、比較的サイズの大きい
シートSが処理トレイ4に搬送されている状態を示し、
この場合の補助トレイ13上のシートSは、補助トレイ
13から処理トレイ4上に垂れるように支持されてい
る。また、小さいサイズのシートSが搬送された場合に
は、補助トレイ13のみによって載置可能である。
【0038】ステープラ8は、シート束S´の端辺近傍
をステープル(綴じ針)によって綴じるものであり、処
理トレイ4の縦壁20aの集積処理装置本体50側の前
端部近傍に配設されている。
【0039】ステープラ8によって綴じるシート束S´
の綴じ位置及び綴じ数は、第1把持手段7及び第2把持
手段10の搬送に伴って行う。すなわち、1カ所で綴じ
る場合には、第1把持手段7で把持し、所定位置をステ
ープラ8に合せて搬送した状態で停止して綴じる。2箇
所綴じる場合には、第1把持手段7によって把持し搬送
し、第1の位置をステープラ8に合せて綴じた後には、
第2把持手段10に持ち替えた後に、第2の位置をステ
ープラ8に合せて綴じるものである。なお、このステー
プラ8は排出方向Aに沿って移動可能に設けて、ステー
プルによって綴じる位置が可変となるようにしてもよ
い。
【0040】集積トレイ9A、9Bは、処理トレイ4の
前方、すなわち排出方向Aと直交する方向にずれて平行
に配置され、上面の側縁部には取り出し用の凹部9C、
9Dが形成されている。又各集積トレイ9A、9Bに
は、用紙有無検知センサ9E、9Fが設けられている。
【0041】この集積トレイ9A、9Bは、図5及び図
6に示すように、集積処理装置本体50の側壁50L、
50Rに昇降作動するように設けられ、この集積処理装
置本体50の縦壁50aが集積基準面となっている。こ
の集積基準面の位置は、処理トレイ4における縦壁4a
の位置よりも排出方向Aに距離d(図10参照)ずれて
設定されている。
【0042】集積トレイ9A、9Bの幅方向両端部は、
コの字状の昇降枠52の側壁50L、50Rに固着支持
され、この昇降枠52は両側のローラ53が側壁50
L、50Rに設けられた縦溝54に沿って上下動可能に
案内されている。
【0043】また、集積処理装置本体50の背面側の上
部フレーム62と下部フレーム63には、プーリ55、
56が設けられ、上下のプーリ55、56間にはベルト
57が掛けられ、プーリ55の回転軸に固着された従動
ギヤ58が集積トレイモータ60の駆動ギヤ59と噛合
して上プーリ55が回転駆動される。ベルト57の途中
に昇降枠52が固定具52aによって固着され、ベルト
57の走行に伴って上下動するようになっている。
【0044】また、昇降枠52と上部フレーム62との
間には、スプリング65が取り付けられ、スプリング6
5の付勢力によって上方への担持力を得て、処理トレイ
4上のシート束S´の重量が集積トレイモータ60に過
大に作用しないような軽減機構となっている。
【0045】昇降枠52には、透過式の上トレイ位置検
知センサ61と、下トレイ位置検知センサ64とが設け
られ、側壁50Rの取り付けられた遮光板66により遮
光されているか否かにより、集積トレイ9A、9Bの位
置が検出できるようになっている。
【0046】第2把持手段10は、図12及び図13に
示すように、第1把持手段7で保持され処理トレイ4か
ら集積トレイ9A又は9B上に押し出されるように搬送
される。また、第2把持手段10は、シート束S´の上
面と下面とを平面的に押圧して挟持する上下挟持レバー
71,72を有し、開閉機構によってシート束S´の把
持・解放を行うと共に、保持したシート束S´を搬送機
構によって排出方向Aと直交する搬送方向Bに搬送す
る。さらに傾斜状態で把持したシート束S´の把持部分
を揺動機構によって水平状態に揺動すると同時に、集積
トレイ9A、9B側に若干移動するように構成されてい
る。
【0047】まず、上挟持レバー71は、揺動フレーム
73に対して基端部が第1軸74によって回動自在に枢
支され、下挟持レバー72は第2軸75によって揺動フ
レーム73に回動自在に枢支されている。第1軸74に
は第1アーム76が部分ギヤ77と一体に回動するよう
に枢支され、第1アーム76の先端ピン76aが上挟持
レバー71の溝71aに係合して開閉作動する。同様に
第2軸75には第2アーム78が枢支され、その先端ピ
ン78aが下挟持レバー72の溝72aに係合して開閉
作動すると共に、第2アーム78の枢支部にはギヤ部7
9が設けられ、このギヤ部79が第1アーム76の部分
ギヤ77に噛合し、両アーム76、78が連係して回動
するのに伴って、上挟持レバー71と下挟持レバー72
を回動するように設けられている。
【0048】部分ギヤ77の他部には、揺動フレーム7
3に支持されたピニオンギヤ80が噛合し、このピニオ
ンギヤ80と一体に回転する中間ギヤ81に、揺動フレ
ーム73が取り付けられた開閉モータ83の駆動ギヤ8
2が噛合して、開閉駆動機構が構成されている。なお、
上下挟持レバー71、72の開閉状態は、上挟持レバー
71と一体に回動する作動片84が図示しないセンサに
よって検出される。
【0049】第2把持手段10の開閉作動時には、上挟
持レバー71の部分ギヤ77の径が大きく、下挟持レバ
ー72のギヤ部79の径が小さいことで両者の開角度が
異なり、上挟持レバー71は30°程度開くのに対し
て、下挟持レバー72は90°程度下方に開くようにな
る(図13参照)。
【0050】揺動フレーム73は、下端部が揺動軸85
によって移動フレーム87に揺動自在に枢支されてい
る。移動フレーム87には揺動軸85と平行な軸88に
回転ギヤ89が支持され、回転ギヤ89の偏心位置と揺
動フレーム73の揺動軸85より上方の後部とがリンク
90によって連結され、回転ギヤ89の回転に伴いリン
ク90を介して揺動フレーム73が図12の後退位置
と、図13の突出位置とに揺動される。
【0051】回転ギヤ89の外周ギヤ部には、移動フレ
ーム87に揺動軸85とは直交する方向に枢支されたピ
ニオンギヤ91が噛合し、このピニオンギヤ91と一体
の中間ギヤ92に移動フレーム87に取り付けられた揺
動モータ94の駆動ギヤ93が噛合して揺動機構が構成
されている。
【0052】移動フレーム87の搬送機構は、移動フレ
ーム87の前後に左右に突出する走行部材95が、本体
側に固着されたガイドフレーム100に形成された前後
方向に延びるガイド溝(図示省略)に係合され、移動フ
レーム87が前後方向(搬送方向B)に移動可能に支持
されている。
【0053】ガイドフレーム100の内部には前後にプ
ーリ102がプーリ軸101(一方は図示していない)
によって枢支され、ベルト103が掛けられている。ベ
ルト103の一部にクランプ部材104によって移動フ
レーム87が固着され、一方のプーリ軸101の端部に
従動プーリ105が固着され、ガイドフレーム100の
下部に取り付けられた搬送モータ108の駆動軸の駆動
プーリ107との間に駆動ベルト106が掛けられてい
る。
【0054】そして、搬送モータ108の正転または逆
転駆動により、移動フレーム87は第2把持手段10と
共に搬送方向Bに前進または後退移動する。第2把持手
段10の初期位置(ホームポジション)は、処理トレイ
4側に寄った受取位置で、この受取位置とステープラ8
で綴じる中間停止位置と、最前進した放出位置とに移動
される。初期位置及び放出位置で第2把持手段10の開
閉作動が行われ、放出位置で揺動が行われる。
【0055】また、このような搬送機構及び第2把持手
段10の開閉機構、揺動機構が集積処理装置本体50の
カバー内に配置され、移動範囲が覆われ、カバーの上部
にスリット状の水平開口50bが開口され、この水平開
口50bに沿って第2把持手段10がシート束S´を保
持したまま移動すると共に、放出端部において揺動した
上下挟持レバー71、72が突出するものである。
【0056】シート高さ検出手段11は、図5に示すよ
うに、固定部分のフレームには、円弧状の先端部を有す
る回動検出体110が枢支され、この回動検出体110
がアクチュエータ112の作動に伴ってスプリング11
1を介して出没回動可能に設けられている。この回動検
出体110の先端部は集積トレイ9A、9B上のシート
束S´上面に接触可能であり、その回動量で処理トレイ
4上のシート束S´上面位置を検出し、処理トレイ4の
昇降移動を制御する。
【0057】各機構の作動は、コントロールユニットで
連係制御され、その制御パネルにおいてシート数、セッ
ト数、ステープルの有無、ステープル位置等がオペレー
タによって設定され、この設定に基づいて各部の駆動が
制御される。
【0058】シャッタ15は、集積トレイ9Aが水平開
口50bを通過して際、集積トレイ9Aの傾斜に伴って
集積トレイ9A上のシート束S´が水平開口50bに引
っ掛ったり、中に入り込むことを防止するもので、水平
開口50bを開閉するシャッタプレート16と、このシ
ャッタプレート16を昇降させる駆動部18とを備えて
いる。
【0059】シャッタプレート16は、図9のように、
両側部の上下に長穴16Aが設けられ、図8のように、
側壁50L、50Rに設けられたピン16Bにより、上
下に移動自在に支持されている。また、シャッタプレー
ト16には、水平開口16Cと、開口16D〜16Fが
設けられている。
【0060】開口16Dは、図9のように、長穴16G
によって軸16Hを支持され回動する可動プレート16
Jでおおわれ、図5のように、第2把持手段10の回動
動作により押し出されるようになっている。
【0061】開口16Eには、昇降プレート16Kが両
側をガイド16Lで昇降自在に支持され、図5のよう
に、第2把持手段10の回動動作により押し下げられ
る。復帰は、バネ16Mで行われる。従って、第2把持
手段10が回動しない時は、可動プレート16Jと昇降
プレート16Kは閉じており、安全である。
【0062】開口16Fは、センサ11とセンサ14の
回転検出体110、14Aが入出する穴である。
【0063】また、シャッタプレート16には、ラック
16Nと、開き位置検出レバー16Pと、閉じ位置検出
レバー16Qが設けられている。
【0064】一方、側壁50L、50R間には、支持フ
レーム18Aが水平に取り付けられ、駆動部18と、開
き位置検出レバー16Pを検出するセンサ18Bと、閉
じ位置検出レバー16Qを検出するセンサ18Cとが設
けられている。
【0065】駆動部18は、パルスモータ18Dと、タ
イミングプーリ18Eと、タイミングベルト18Fと、
タイミングプーリ18Gと、ラック16Nと噛み合うピ
ニオン18Hとを備えている。
【0066】シャッタプレート16は、複写動作が開始
されると、下降して水平開口16Cが水平開口50bと
一致して開き、設定された枚数の複写動作が終了すると
上昇して閉じる。
【0067】ところで、上述した各種駆動系は、図24
に示すように、CPU120、ROMやRAM等の記憶
手段121からの入出力信号によってパラレルI/O1
22が駆動制御される。
【0068】次に、シートSの後処理工程を図25乃至
図28を参照しつつ説明する。尚、一連の後処理工程を
示す図25及び図26のフローチャート及び、図27の
タイミングチャートでは、シートSを2枚(同一サイ
ズ)でシート束S´としてステープル綴じした後に集積
するものとしている。また、図中の符号Mに添えた数字
は各部の動作区分又はその動作時間を示している。
【0069】集積トレイ9A、9Bの用紙の有無検知セ
ンサ9E、9F及びトレイ位置検知センサ61、64の
状態により、2つのトレイ9A、9Bのどちらかを排出
口に移動させる。画像形成装置2の画像形成動作が開始
されると、モータ18Dが駆動され、シャッタプレート
16が下降し、開き位置検出レバー16Pをセンサ18
Bが検出すると、モータ18Dが停止する。この状態に
おいては、水平開口50bとシャッタプレート16の水
平開口16Cとが一致し、図1のように開口50bが開
いた状態となる。
【0070】フローチャートにおいて、初期設定とし
て、画像形成装置2から排出されたシートの搬送枚数N
=0とし、そしてここで先に搬送されたシートが整合完
了しているものとしてシート整合フラグを、F0=0
(整合完了)とする(S1、S2)。シートSは、画像
形成装置2から順次排出され(S3)、このとき補助ト
レイ13が突出されてここに搬送されてNが増進され、
一連の複数枚(2枚)のシートSが重ねられ(S4、S
5、S6)、次の搬送のためN=0とおく(S7)。シ
ートが整合完了しているものとすると(S8)、補助ト
レイ13が没入してシート束S´が処理トレイ4上に落
下して収容され(S9、S10)、その傾斜下方の一辺
が収納端縁の基準面4aに当接して左右方向が揃えられ
る(M1:図示しない排紙センサーと搬送モータの動
作)。続いて整合部材30が移動して、シートS後辺を
押して前辺を整合手段31のシャッタプレート313に
押しつけてシートSの前後方向を整合させる(S11、
M2:整合)。補助トレイ13は、当該シートSの整合
中(F0=1)、次の一連のシートSが搬入される際に
突出作動して(M3)、このシートSを、下方において
整合・搬送中のシートSと分離するために保持する(S
11〜S14)。
【0071】図28はシート束S´が処理トレイ4上か
ら、例えば集積トレイ9A(同図の左方向)に向けて移
送される際のシート束S´が第1把持手段7から第2把
持手段10に受け継がれるまでの行程を示している。同
図の(a)、(b)、(c)にはシート束S´の搬送が
順次進行していく状態をそれぞれ示し、第2把持手段1
0とステープラ8は、当該移動行程中に亘って固定位置
にある。
【0072】整合が行われると、第1把持手段7は初期
位置(図10の実線で示す)へ移動する(S15、M
4)。また、この時点で第2把持手段10は初期位置
(図10の実線で示す)にある(S16)。ここでシー
ト束S´が移送中か否かを示すフラグを、F1=0(非
移送中)とおく(S17)。上記整合状態でシート束S
´の後辺を第1把持手段7によって把持(ニップ)する
(S18、S19、M5、図21の(a)に鎖線で示
す)。
【0073】整合手段31のシャッタプレート313を
上昇させる(S20、M6)。このときシャッタプレー
ト313はシート束S´の整合面に対して斜め上方に離
間しながら上昇退避されるから、その上昇に際してシー
ト束S´との接触による負荷が小さく、その駆動力が低
減されている。このようにしてシート束S´の新たな移
送を待ち(F1=1、S21)、シート束S´を搬送方
向Bに移動可能にした後、第1把持手段7を前進駆動さ
せて所定量だけ前方に移動させ、シート束S´を排出方
向Aと交差する集積トレイ9Aの方向に1カ所目のステ
ープル位置まで移動させて(S22、M7、図21の
(a)に実線で示す)、ステープラ8によって1カ所目
を綴じる(S23、M8)。なお、整合手段31のシャ
ッタプレート313は上昇するとシート束S´が入り込
むのを待って直に下降するが、この下降状態で当該シー
ト束S´を軽く押さえるようにしていて、その通過を可
能にしている。
【0074】続いて、第1把持手段7がさらに前方に移
動して2カ所目のステープル位置で停止する(S24、
M9、図21の(b)、図3の実線の状態)。このとき
第2把持手段10は処理トレイ4側の初期位置(図1
0、図11の実線位置)に停止して、図12の後退位置
に揺動していて、第1把持手段7の停止を待って、第2
把持手段10が傾斜状態のシート束S´の基準位置側の
一辺を、その停止した状態の姿勢のまま受け継いで把持
する(S25、M10)。
【0075】第2把持手段10による上記の把持を行っ
た後に、第1把持手段7の把持が開放されて(S26、
M11、図21の(c))、第1把持手段7は次のシート
束S´を挟持するために、挟持位置(図10の実線で示
す)へ移動し(S27)、次のシート束S´の移送を可
能にする(S28)。そしてステープラ8によって2カ
所目を綴じる(S29、M12)。上記の各ステープル位
置は、オペレータの指示に基づいて、第1把持手段7に
対してその移送量が設定される。
【0076】続いて第2把持手段10が前方の放出位置
(図10、図11の鎖線位置)にまで移動し、搬送方向
Bへの搬送を終了して停止する(S30、M13)。この
放出位置で第2把持手段10は、図12に示す後退揺動
位置から図13に示す突出位置に揺動されて、第2把持
手段10による把持状態は、水平状態となると共に、搬
送方向Bと直交方向に移動される(S31、M14)。
尚、第2把持手段10が、図12の後退揺動位置から図
13の突出位置に揺動する際、第2把持手段10によ
り、可動プレート16Jが回動すると共に、昇降プレー
ト16Kが下降する。
【0077】処理トレイ4上の基準位置と合致する端部
位置を第2把持手段10によって図12のように把持し
て搬送し、図13に示す状態に揺動すると把持したシー
ト束S´の端部は集積トレイ9A側に移動される。この
移動された位置は集積トレイ9における基準面50aに
略一致させている。この移動と共に把持されているシー
ト端部は水平となり(M14)、上下挟持レバー71、7
2が鎖線で示すように開放作動されて(S32、M1
5)、把持されていたシート束S´はそのまま下方に落
下放出され、集積トレイ9上に既に集積されたシート束
S´上に積み重なる。
【0078】その際、シート束S´の端部は下方に集積
されているシート束S´の端部から大きくずれることな
く、落下するシート束S´の端部が下方のシート束S´
のステープル位置に係止することもなく積み重なる。
【0079】第2把持手段10が開放作動した状態で揺
動フレーム73が後退作動し(S33、M16)、続いて
第2把持手段10が初期状態に戻るように、搬送方向B
に沿って後方に向かって移動される(S34、M17)。
その際、次のシート束S´が送り出されていても、上挟
持レバー71、72が十分に開いているので、シート束
S´は上挟持レバー71、72に干渉することはなく、
引き続き初期位置において、閉作動して次のシート束S
´を把持することが可能になる。
【0080】上記のように第2把持手段10が水平状態
に揺動されると(M14)、アクチュエータ(束押さえソ
レノイド)112が作動して、回転検出体110がシー
ト束押さえ状態となって(S35)シート高さが検出さ
れ(S36)、引き続きアクチュエータ112の作動が
解除されて、押さえ状態が開放される(S37、M1
8)。所定位置より高い場合には、集積トレイ9Aは、
昇降手段12の作動で所定レベルまで下降作動する(S
38、M19)。また、途中で集積したシート束S´がオ
ペレータにより取り出されたときには、途中取り出しセ
ンサ14の検出に伴い上昇作動される。
【0081】第2把持手段10は、前後方向への搬送時
にはカバー内で移動動作されるので、第2把持手段10
及びその搬送機構が、集積トレイ9A上のシート束S´
を取り出そうとするオペレータと干渉することはない。
また、シート束S´は把持した状態で搬送されるので、
搬送中にシート束S´の整合状態が乱れることもない。
ここで、集積トレイ9Aに、例えば所定枚数以上のシー
トが収容されたことがセンサ11によって検出される
と、図5に示すモータ60が駆動されて昇降枠52が上
昇し、下トレイ9Bが収容位置に移動すると停止する。
尚、この時、シャッタ15は閉じており、集積トレイ9
A上のシートは、水平開口50b内に入り込むことはな
い。以降、同様にして集積トレイ9Bにシート束が集積
される。
【0082】なお、上記実施の形態では、第1把持手段
7及び第2把持手段10は、平面状に押圧保持する挟持
レバーで構成しているが、ローラ状その他のもので上下
から押圧して保持するようにしてもよい。各部の搬送機
構は可変可能であり、アクチュエータも公知の機構に変
更可能である。
【0083】また、上記実施の形態では、画像形成手段
として複写機2に適用した例を示したが、この複写機2
にはデジタル方式及びアナログ方式の両方式に適用され
る他、印刷機(レーザープリンタを含む)やファクシミ
リ等の各種画像形成手段(画像記録装置)に適用するこ
とができることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシート処理装置の前方外観斜視図
を示す。
【図2】シート処理装置の後方外観斜視図を示す。
【図3】シート処理装置の一部を破断した外観斜視図で
ある。
【図4】後処理装置本体の一部を破断した側面図であ
る。
【図5】集積処理装置本体の側面内部構造図である。
【図6】集積処理装置本体の正面内部構造図である。
【図7】集積処理装置本体の正面外観図である。
【図8】シャッタ15の裏面構造図である。
【図9】シャッタ15の機構を示した側面図である。
【図10】シート処理装置の平面断面図である。
【図11】シート処理装置の概略正面図である。
【図12】シート処理装置における第2把持手段の初期
状態の側面要部拡大断面図である。
【図13】シート処理装置における第2把持手段のシー
ト束落とし込み状態の側面要部拡大断面図である。
【図14】シート処理装置における補助トレイの斜視図
である。
【図15】シート処理装置における補助トレイの作用を
示す説明図である。
【図16】シート処理装置における整合手段を示す拡大
正面図である。
【図17】シート処理装置における制御手段に基づくシ
ートの整合および移送の工程を時系列で示す工程図であ
る。
【図18】シート処理装置における整合手段の変更例を
示す概略側面図である。
【図19】シート処理装置における整合手段の変更例を
示す概略側面図である。
【図20】図19に例示した整合手段の移動手段を示す
側面図である。
【図21】図19に例示した整合手段の移動手段を示す
側面図である。
【図22】シート処理装置における整合手段の変更例を
示す概略側面図である。
【図23】シート処理装置における制御手段に基づくシ
ートの整合および移送の工程の変更例を時系列で示す工
程図である。
【図24】シート処理装置の制御系のブロック図であ
る。
【図25】シート処理装置の後処理工程を示す前半のフ
ローチャートである。
【図26】シート処理装置の後処理工程を示す後半のフ
ローチャートである。
【図27】シート処理装置の後処理工程を示すタイミン
グチャートである。
【図28】シート処理装置の後処理工程におけるシート
束の処理トレイから集積トレイに移送される工程を
(a)〜(c)に時系列で示した説明図である。
【符号の説明】
S シート S´ シート束 1 シート処理装置 2 複写機(画像形成手段) 4 処理トレイ(収容部) 6 整合装置 7 第1把持手段(移送手段) 8 ステープラ(後処理手段) 9A、9B 集積トレイ(集積部) 10 第2把持手段(移送手段) 30 整合部材(第1の整合手段) 31 第2の整合手段 311 固定プレート 312 シャッタソレノイド 313 シャッタプレート 313S シャッタ部 313G ガイド部 313a ガイド穴 313b ガイド穴 313P ピン 314 ガイドコロ 315 第1のリンク部材 316 第2のリンク部材 317 第3のリンク部材 318 第4のリンク部材 319 ピン 320 枢支ピン 321 ピン 322 ガイドピン 323 ガイド溝 324 挿通穴

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給されるシートを収容する収容手段
    と、この収容手段に集積されたシートを束移送する移送
    手段と、前記収容手段に集積されたシートの束移送方向
    端縁に当接して、集積されたシート束の端縁を整合する
    整合手段とを備えたシート処理装置において、 前記整合手段を少なくともシート束端縁を整合する整合
    位置と、整合されたシート束のシート面と交差する方向
    の一方側または他方側の何れか一方に設定された退避位
    置との間を移動させると共に、前記整合位置から前記退
    避位置への移動の際、前記整合手段をシート束端縁から
    シート束の移送方向へ離間させる移動手段を備えたシー
    ト処理装置。
  2. 【請求項2】 前記移動手段は、前記整合手段を整合さ
    れたシート束の移送方向端縁より離間させながら移送さ
    れるシート束のシート面と交差する方向へ退避させるこ
    とを特徴とする請求項1記載のシート処理装置。
  3. 【請求項3】 前記移動手段は、前記整合手段を整合さ
    れたシート束の移送方向端縁より離間させてから移送さ
    れるシート束のシート面と交差する方向へ退避させるこ
    とを特徴とする請求項1記載のシート処理装置。
  4. 【請求項4】 前記移動手段は、前記整合手段を整合さ
    れたシート束の移送方向端縁より離間する方向に回動さ
    せてさせ、前記退避位置へ退避させることを特徴とする
    請求項1記載のシート処理装置。
  5. 【請求項5】 収容手段に集積されたシート束をシート
    移送方向に配置された第1、第2の整合手段間でシート
    束の端縁を整合した後、シート束移送方向前方側の第2
    の整合手段を移動手段によりシート束の表面と交差する
    方向へ退避させ、移送手段によりシート束を移送するシ
    ート処理装置において、 前記第1の整合手段をシート束の端縁から離間させると
    ともに前記第2の整合手段を移動手段により退避させた
    後、前記移送手段によりシート束を移送する制御手段を
    備えたことを特徴とするシート処理装置。
  6. 【請求項6】 供給されるシートを収容する収容手段
    と、この収容手段に集積されたシートを束移送する移送
    手段と、前記収容手段に集積されたシートの束移送方向
    端縁に当接して、集積されたシート束の端縁を整合する
    整合手段とを備えたシート処理装置において、 移送手段により整合したシート束を移送方向とは逆方向
    に一旦移動してから、前記整合手段を退避させた後、前
    記移送手段によりシート束を移送方向に移動させるシー
    ト処理方法。
JP33346497A 1997-05-26 1997-11-18 シート処理装置およびシート処理方法 Pending JPH11147655A (ja)

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