JPH11292376A - シート後処理装置 - Google Patents

シート後処理装置

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JPH11292376A
JPH11292376A JP10098780A JP9878098A JPH11292376A JP H11292376 A JPH11292376 A JP H11292376A JP 10098780 A JP10098780 A JP 10098780A JP 9878098 A JP9878098 A JP 9878098A JP H11292376 A JPH11292376 A JP H11292376A
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JP
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sheet
processing
post
sheet bundle
tray
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Pending
Application number
JP10098780A
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English (en)
Inventor
Toyoaki Nanba
豊明 難波
Kyosuke Ko
京介 高
Hiroshi Saegusa
浩 三枝
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Canon Finetech Nisca Inc
Sharp Corp
Original Assignee
Nisca Corp
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】画像形成装置から排出された画像形成後のシー
トをスタック若しくは丁合し、重畳されたシートの端部
を整合した後にステープル等の後処理を行う後処理手段
を用いて、シート束をシートサイズに応じて、任意の箇
所に後処理することが可能なシート後処理装置を提供す
る。 【解決手段】後処理手段を具備するシート後処理装置に
おいて、シート束のシートサイズを検出する検出手段
と、該シート束を所定の方向に搬出する搬送手段と、を
有し、前記搬送手段は、前記処理トレイ上に置かれたシ
ート束を前記シートサイズの検出結果に基づいて所定の
後処理位置に位置決めし、前記後処理手段が当該位置決
めされたシート束を後処理処理するように構成した。そ
して、この後処理処理は、選択により前記シート束の一
若しくは複数箇所行うようにし、前記検出手段によるシ
ートサイズの検出は、前記処理トレイ上の所定位置に置
かれたシート束が前記搬送手段によって移送される際
に、該シート束の端が処理トレイ上の所定位置に至るま
での搬送長に基づいて行うように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機やプリンタ
等の画像形成装置から連続的に送出されてくる画像形成
後のシートをスタック若しくは丁合し、その端部が整合
されたシート束をステープル処理(ホチキス止め)や穴
あけ、クリップ止め等の後処理機能を有するシート後処
理に関し、特に、該後処理機能を利用して、外部から差
し入れられたシート束を後処理することを可能にするシ
ート後処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置から排出された画像形成後
のシートは、該装置のシート排出トレイの上にそのまま
の状態で排出するのではなく、所定の枚数にスタック若
しくは丁合し、重畳されたシートの端部を整合した後に
自動的にステープル処理することが可能なオート・ステ
ープラを有するシート後処理装置が利用されるに至って
いる。
【0003】従来のシート処理装置においては、画像形
成装置から送出されてくるシート以外の、外部から手差
しされたシート束のステープル処理については、前記オ
ート・ステープラの他に手差しシート専用のいわゆるマ
ニュアル・ステープラを備えるか、若しくはオート・ス
テープラにこのようなマニュアル・ステープルの処理を
させるとしても、シート処理トレイ上に差し置かれたシ
ート束の所定の隅にステープルするようにしていた。
【0004】このような従来のシート処理装置の先行技
術として、特公平7−9549号又は特公平7−216
66号に開示されるステープル装置がある。このステー
プル装置は、ステープル・モードの設定によって、一つ
のステープラを用いてオート・ステープルのみならずブ
ックコピー時等のマニュアル・ステープルをも行うこと
ができるように構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、斯かる
従来のシート処理装置においては、ステープル処理を行
わせる都度、ステープル・モードを設定しなければなら
ないために操作が煩雑であり、さらにマニュアル・ステ
ープル時においては、シートサイズに応じたステープル
ができないことから、外部から差し置かれたシート束が
如何なるサイズであっても、シート束の角部の一箇所に
ステープルするようにしていたのである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るシート処理
装置は、従来技術の上記課題に鑑みて、マニュアル・ス
テープル等のマニュアルによる後処理においても、シー
ト処理トレイ上に置かれたシート束のサイズに応じて、
シート束の一若しくは必要に応じて複数箇所に後処理等
の後処理を可能するべく、画像形成装置から搬送されて
くるシートを処理トレイ上に複数枚積み重ね、端部が整
合されたシート束を後処理するための後処理手段を具備
するシート後処理装置において、シート束のシートサイ
ズを検出する検出手段と、該シート束を所定の方向に搬
出する搬送手段と、を有し、前記搬送手段は、前記処理
トレイ上に置かれたシート束を前記シートサイズの検出
結果に基づいて所定の後処理する位置に位置決めし、前
記後処理手段が当該位置決めされたシート束を後処理す
るように構成したのである。
【0007】また、シーサイズに応じて、後処理手段を
移動させるべく、後処理手段を具備するシート後処理装
置において、シート束のシートサイズを検出する検出手
段と、該シート束を所定の方向に搬出する搬送手段と、
を有し、前記後処理手段は、該シート束の前記方向の前
後に移動するための移動手段を具備し、前記処理トレイ
上に置かれたシート束の所定箇所を、前記シートサイズ
の検出結果に基づいて後処理処理するように構成したの
である。
【0008】ここで、前記後処理処理は、選択により前
記シート束の一若しくは複数箇所行うようにし、前記検
出手段によるシートサイズの検出は、前記処理トレイ上
の所定位置に置かれたシート束が前記搬送手段によって
移送される際に、該シート束の端が処理トレイ上の所定
位置に至るまでの搬送長に基づいて行うように構成し
た。また、前記検出手段によるシートサイズの検出は、
上記構成に替わり、前記処理トレイ上の所定位置に置か
れたシート束の端を検知する移動可能な検知手段から成
り、シート束の一の端から対面する他の端間での該検知
手段の移動量に基づいて行われるようにしてもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るシート処理装
置の一実施例の詳細を、図に基づいて説明する。
【0010】まず最初に、画像形成装置からシート処理
トレイに排出される複数のシートを整合してステープル
等の処理を行うシート後処理装置(以下、単に「後処理
装置」という)と、該処理後のシート束を受け取り、所
定のシート排出トレイ(以下、「集積トレイ」という)
に排出し集積する集積処理装置とから構成されるシート
処理装置の全体を図面を参照して説明すると共に、マニ
ュアル・ステープル等の後処理を可能とする本発明に係
るシート後処理装置の具体的実施の形態について詳細に
説明する。
【0011】図1乃至図3において、シート処理装置1
は、各々が独立した筐体からなる後処理装置本体20及
び集積処理装置本体50とを備えている。
【0012】後処理装置本体20は、図3のように、複
写機2から順次排出された画像形成済みのシートSを、
後処理無しの場合には集積トレイ3に、後処理有りの場
合には処理トレイ4とに振り分け可能に搬送する前段搬
送手段5と、処理トレイ4上に受容した複数枚のシート
Sを整合させる整合手段6と、整合されたシート束S´
を把持して搬送する第1把持手段7と、第1把持手段7
に保持されたシート束S´をステープル綴じするステー
プラ8と、図4に示すように、処理トレイ4の上方で且
つ前段搬送手段5の下方に位置する補助トレイ13とを
備えている。
【0013】また、後処理装置本体20は、図3のよう
に、処理トレイ4に対するシートSの収納基準面となる
縦壁20aと、シートSが排出される開口20bと、後
述する整合部材30及び保持部材34の移動を許容する
レール溝20c,20dと、第1把持手段7の移動を許
容するレール溝20eと、第1把持手段7によって把持
してのステープル綴じ後のシート束S´の処理トレー4
から2段の集積トレイ9A、Bへの連携移動を許容する
開口20f(図1)とが形成されている。
【0014】尚、開口20fは、図1に示すように、処
理トレイ4と平行であり且つ集積トレイ9A、9Bとも
平行となっている。従って、シート束S´は処理トレイ
4から集積トレイ9A、9Bへと平行移動することとな
り、これによって集積トレイ9A、9Bへと集積される
シート束S´の整合性が良好に維持される。
【0015】集積処理装置本体50は、図3のように、
ステープラ8によって綴じられた後のシート束S´を集
積する昇降可能な集積トレイ9A、9Bと、第1把持手
段7で把持された状態で集積トレイ9A、9Bに向かっ
て搬送されたシート束S´を受け継いで把持すると共に
集積トレイ9A、9B上の所定位置まで搬送する第2把
持手段10と、図5及び図6のように、集積トレイ9
A、9B上に集積されたシート束S´の高さを検出する
シート高さ検出手段(紙面検知センサ)11と、集積ト
レイ9A、9B上にシート束を集積している途中に、オ
ペレータがシート束の全部又は一部を取り除いたことを
検出する途中取り出しセンサ14と、集積トレイ9A、
9Bを昇降作動させる昇降手段12と、図7〜図9のよ
うに、集積トレイ9A、9Bの昇降に連動するシャッタ
15とを備えている。
【0016】また、集積処理装置本体50には、図1の
ように、集積トレイ9A、9Bへと搬送されたシート束
S´の一辺が当接する位置決め整合用の縦壁50aと、
第2把持手段10の水平方向の移動を許容する水平開口
50bと、この水平開口50bに連通して第2把持手段
10の垂直方向の回動を許容する垂直開口50cとが形
成されている。
【0017】集積トレイ3は、図3のように、後処理装
置本体20の外枠上部を傾斜させたもので、その上流側
が下方に且つその下流側が上方に位置している。また、
集積トレイ3の上流側端部からは縦壁3aが形成されて
おり、この縦壁3aの上部に放出用の開口3bが設けら
れている。
【0018】前段搬送手段5は、図4に示すように、後
部側の後処理装置本体20の一側面には搬送口21が開
口し、この搬送口21は複写機2の排出口(図示せず)
に合致されている。搬送口21の下流側には搬送ローラ
対22に続いてシートSの搬送経路を上方の集積トレイ
3側の経路24Aと下方の処理トレイ4側の経路24B
とに切り換えるフラッパ23Aが配設されている。そし
て、搬送経路24Aには、搬送ローラ対25A、25B
が設けられ、搬送経路24Bには、排出ローラ26A、
26B及びセンサ17が設けられている。また、搬送経
路24Aと24Bとの間には反転経路24Cが設けら
れ、シートの表裏を反転して処理トレイ4に排出する
際、搬送経路24Aに設けた反転フラッパ23Bをシー
ト後端が通過すると搬送ローラ対25A、25Bのロー
ラ回転を逆転して、シートの搬送方向を逆転し、反転経
路24Cに供給するようになっている。尚、反転フラッ
パ23Bには、センサ23Cが取り付けられている。
【0019】処理トレイ4は、集積トレイ3の下方に位
置しこの集積トレイ3と平行に傾斜している。処理トレ
イ4にはステープラ8で綴じるために一連のシートSが
搬送ローラ対22から経路24Bの終端の排出ローラ2
6A、26Bによって排出方向Aに順次搬送される。こ
の処理トレイ4は、図3のように、傾斜した下端部がト
レイ面と直交する方向に立ち上がって形成され、その内
面が排出方向Aと直交する前後方向に延びるシートSの
一辺が当接する縦壁20aとなる。
【0020】整合手段6は、処理トレイ4上に収納した
複数枚のシート束S´を揃えるについて、その排出方向
前後は、図4のように、処理トレイ4の基準面4aに当
接することで整合が行われ、その排出方向左右は、図1
0のように、処理トレイ4の両側に配置された整合部材
30並びに昇降移動可能なシャッタ式の基準板31によ
って整合される。
【0021】整合部材30の移動機構は、処理トレイ4
の下部に幅方向に延びるレール32が設けられ、このレ
ール32の内側に円錐ローラ33によって走行可能に整
合部材30を支持する保持部材34が配置され、さら
に、一対のプーリ35A、35B間にベルト36が掛け
られ、このベルト36の途中に保持部材34の一部が固
着されている。そして、一方のプーリ35Bが整合モー
タ37(図17参照)によって駆動されて整合部材30
が移動する。
【0022】これにより、シートSが順次排出方向Aに
搬送されている間は、整合部材30は後退した開いた位
置にあり、所定枚数のシートSを受容した後に前進して
基準板31に押し付けて整合を行う。
【0023】基準板31は、図16に示すように、後処
理装置本体20の内壁に固定される固定プレート311
と、固定プレート311に保持されたシャッタソレノイ
ド312と、シャッタソレノイド312の先端に設けら
れた連結プレート313と、連結プレート313に一端
が連結された一対のアーム314と、固定プレート31
1に形成された案内溝315によってアーム314の回
動運動を直線運動に変換する連結ピン316,317を
介してアーム314の他端に連結されたシャッタプレー
ト318とを備えている。尚、シャッタソレノイド31
2は、一つのシート束S´が処理トレイ4から集積トレ
イ9A、9Bへと搬送される過程において次のシート束
S´の基となるシートSが処理トレイ4上に排紙されて
きた際には、その基となるシートSの整合を可能とする
ためにシャッタプレート318が搬送過程にあるシート
束S´の上面に当接するようにアーム314を回動させ
る。
【0024】第1把持手段7は、処理トレイ4上に整合
されたシート束S´の後端部を上下方向から挟持して排
出方向Aと直交する搬送方向Bに搬送する。また、第1
把持手段7には、図11に示すように、移動枠40に開
閉作動する上下の挟持レバー41が設けられ、詳細機構
は示していないが、束押さえソレノイド43の作動に伴
ってシート束S´の一辺を把持する。尚、挟持レバー4
1の進退動は、図17の挟持レバーモータ42の駆動に
よって行われる。
【0025】処理トレイ4の上方には搬送モータ19の
駆動によって回転する排出ローラ対26との間に、図
4、図14に示すような平板状の補助トレイ13が配置
されている。この補助トレイ13は、処理トレイ4より
長さが短く、幅も狭く、処理トレイ4の基準位置側に進
退動可能に設けられている。即ち、補助トレイ13の両
端部が上下のガイドローラ45によってスライド可能に
支持され、中央部のラック46にピニオンギヤ47が噛
合され、補助トレイモータ48の駆動に連動するピニオ
ンギヤ47の駆動によりスライド駆動される。尚、図示
の状態は補助トレイ13が進出移動している状態であ
る。
【0026】補助トレイ13は、一連のシート束S´が
処理トレイ4上に排出されている状態でシート束S´の
整合が行われている間に、次の一連のシートSが搬送さ
れる以前に進出作動して、この次のシートSを受け取る
ことで搬送中(ステープル綴じ中)のシート束S´とを
分離する。
【0027】また、補助トレイ13には、図15に示す
ように、この補助トレイ13上にシートSが載置された
とき、シートSを排出方向Aと逆の戻し方向Cに搬送す
る戻し機能を有する。この戻し機能は、排出ローラ26
Aと、排出ローラ26Aに弾接する排出ローラ26Bと
を有する。尚、排出ローラ26Bの径は、排出ローラ2
6Aよりも大きく且つ軟質材料で形成され、その外周面
が補助トレイ13上のシートSに軽く接触することでシ
ートSの先端が当て板20aに当接する戻し方向Cに送
り出ようになっている。
【0028】尚、補助トレイ13上には、1〜2枚程度
のシートSが載置されるだけであるからシートSの厚さ
変化に対応する機構は不要である。また、補助トレイ1
3の進退動のタイミングは、排出手段としての排出ロー
ラ26A、26BによるシートSの排出方向上流側に配
置され且つ排出ローラ26A、26Bによって排出され
るシートの先端が処理トレイ4上若しくは処理トレイ4
上に集積された先のシートS上に到達することを検知す
る図4の検知センサ17の検知結果に基づいて行われ
る。
【0029】即ち、処理トレイ4には、図3のように、
複数のレール溝20c,20d,20eがシートSの搬
送方向と直行する方向に延在されている。従って、処理
トレイ4上にシートSが集積されていない場合には、そ
の最初のシートSが処理トレイ4に直接排出されると、
処理トレイ4の高さに伴うシートSの先端の座屈、或い
は、上述したレール溝20c,20d,20eへの引っ
掛かり等が発生する虞がある。また、処理トレイ4上に
シートSが集積されている状態であっても次のシートS
の先端が先のシートSに当接して座屈する虞がある。さ
らに、上述したシート束S´と次のシートSとを分離し
なければならない。
【0030】そこで、検知センサ17によってシートS
の先端を検出することで補助トレイ13を進出させ、検
知センサ17によってシートSの後端を検出することで
補助トレイ13を退避させることで上述した問題が解決
される。
【0031】この際、シートSは、一組のシート束S´
に複数のシートサイズが混在することが考えられる。こ
のため、複写機2から出力されたシートサイズ情報及び
検知センサ17によるシート検知結果に基づいて補助ト
レイモータ48による補助トレイ13の退避タイミング
を、複写機2から出力されたシートサイズ情報が大きい
シートサイズである程、早くすることでシートサイズに
応じた座屈防止とすることができる。尚、シートサイズ
が混在していない場合でも、任意のシートサイズ(例え
ば、A4横長)を基準としてそれよりも大きいサイズと
なる程退避タイミングを早くしてもよい。
【0032】そして、下側の処理トレイ4上のシート束
S´が集積トレイ9A、9B側に搬送されている場合に
は、その集積トレイ9A、9Bへの搬送完了と略同時期
に補助トレイ13は没入作動されて、補助トレイ13上
のシートSが処理トレイ4上へと落とし込まれる。
【0033】図14においては、比較的サイズの大きい
シートSが処理トレイ4に搬送されている状態を示し、
この場合の補助トレイ13上のシートSは、補助トレイ
13から処理トレイ4上に垂れるように支持されてい
る。また、小さいサイズのシートSが搬送された場合に
は、補助トレイ13のみによって載置可能である。
【0034】ステープラ8は、シート束S´の端辺近傍
をステープル(綴じ針)によって綴じるものであり、処
理トレイ4の縦壁20aの集積処理装置本体50側の前
端部近傍に配設されている。
【0035】ステープラ8によって綴じるシート束S´
の綴じ位置及び綴じ数は、第1把持手段7及び第2把持
手段10の搬送に伴って行う。すなわち、1カ所で綴じ
る場合には、第1把持手段7で把持し、所定位置をステ
ープラ8に合せて搬送した状態で停止して綴じる。2箇
所綴じる場合には、第1把持手段7によって把持し搬送
し、第1の位置をステープラ8に合せて綴じた後には、
第2把持手段10に持ち替えた後に、第2の位置をステ
ープラ8に合せて綴じるものである。なお、このステー
プラ8は排出方向Aに沿って移動可能に設けて、ステー
プルによって綴じる位置が可変となるようにしてもよ
い。
【0036】集積トレイ9A、9Bは、処理トレイ4の
前方すなわち排出方向Aと直交する方向にずれて平行に
配置され、上面の測縁部には取り出し用の凹部9C、9
Dが形成されている。又各集積トレイ9A、9Bには、
用紙有無検知センサ9E、9Fが設けられている。
【0037】この集積トレイ9A、9Bは、図5及び図
6に示すように、集積処理装置本体50の側壁50L、
50Rに昇降作動するように設けられ、この集積処理装
置本体50の縦壁50aが集積基準面となっている。こ
の集積基準面の位置は、処理トレイ4における縦壁4a
の位置よりも排出方向Aに距離d(図10参照)ずれて
設定されている。
【0038】集積トレイ9A、9Bの幅方向両端部は、
コの字状の昇降枠52の側壁50L、50Rに固着支持
され、この昇降枠52は両側のローラ53が側壁50
L、50Rに設けられた縦溝54に沿って上下動可能に
案内されている。
【0039】また、集積処理装置本体50の背面側の上
部フレーム62と下部フレーム63には、プーリ55、
56が設けられ、上下のプーリ55、56間にはベルト
57が掛けられ、プーリ55の回転軸に固着された従動
ギヤ58が集積トレイモータ60の駆動ギヤ59と噛合
して上プーリ55が回転駆動される。ベルト57の途中
に昇降枠52が固定具52aによって固着され、ベルト
57の走行に伴って上下動するようになっている。
【0040】また、昇降枠52と上部フレーム62との
間には、スプリング65が取り付けられ、スプリング6
5の付勢力によって上方への担持力を得て、処理トレイ
4上のシート束S´の重量が集積トレイモータ60に過
大に作用しないような軽減機構となっている。
【0041】昇降枠52には、透過式の上トレイ位置検
知センサ61と、下トレイ位置検知センサ64とが設け
られ、側壁50Rの取り付けられた遮光板66により遮
光されているか否かにより、集積トレイ9A、9Bの位
置が検出できるようになっている。
【0042】第2把持手段10は、図12及び図13に
示すように、第1把持手段7で保持され処理トレイ4か
ら集積トレイ9A又は9B上に押し出されるように搬送
される。また、第2把持手段10は、シート束S´の上
面と下面とを平面的に押圧して挟持する上下挟持レバー
71,72を有し、開閉機構によってシート束S´の把
持・解放を行うと共に、保持したシート束S´を搬送機
構によって排出方向Aと直交する搬送方向Bに搬送す
る。さらに傾斜状態で把持したシート束S´の把持部分
を揺動機構によって水平状態に揺動すると同時に、集積
トレイ9A、9B側に若干移動するように構成されてい
る。
【0043】まず、上挟持レバー71は、揺動フレーム
73に対して基端部が第1軸74によって回動自在に枢
支され、下挟持レバー72は第2軸75によって揺動フ
レーム73に回動自在に枢支されている。第1軸74に
は第1アーム76が部分ギヤ77と一体に回動するよう
に枢支され、第1アーム76の先端ピン76aが上挟持
レバー71の溝71aに係合して開閉作動する。同様に
第2軸75には第2アーム78が枢支され、その先端ピ
ン78aが下挟持レバー72の溝72aに係合して開閉
作動すると共に、第2アーム78の枢支部にはギヤ部7
9が設けられ、このギヤ部79が第1アーム76の部分
ギヤ77に噛合し、両アーム76、78が連係して回動
するのに伴って、上挟持レバー71と下挟持レバー72
を回動するように設けられている。
【0044】部分ギヤ77の他部には、揺動フレーム7
3に支持されたピニオンギヤ80が噛合し、このピニオ
ンギヤ80と一体に回転する中間ギヤ81に、揺動フレ
ーム73が取り付けられた開閉モータ83の駆動ギヤ8
2が噛合して、開閉駆動機構が構成されている。なお、
上下挟持レバー71、72の開閉状態は、上挟持レバー
71と一体に回動する作動片84が図示しないセンサに
よって検出される。
【0045】第2把持手段10の開閉作動時には、上挟
持レバー71の部分ギヤ77の径が大きく、下挟持レバ
ー72のギヤ部79の径が小さいことで両者の開角度が
異なり、上挟持レバー71は30°程度開くのに対し
て、下挟持レバー72は90°程度下方に開くようにな
る(図13参照)。
【0046】揺動フレーム73は、下端部が揺動軸85
によって移動フレーム87に揺動自在に枢支されてい
る。移動フレーム87には揺動軸85と平行な軸88に
回転ギヤ89が支持され、回転ギヤ89の偏心位置と揺
動フレーム73の揺動軸85より上方の後部とがリンク
90によって連結され、回転ギヤ89の回転に伴いリン
ク90を介して揺動フレーム73が図12の後退位置
と、図13の突出位置とに揺動される。
【0047】回転ギヤ89の外周ギヤ部には、移動フレ
ーム87に揺動軸85とは直交する方向に枢支されたピ
ニオンギヤ91が噛合し、このピニオンギヤ91と一体
の中間ギヤ92に移動フレーム87に取り付けられた揺
動モータ94の駆動ギヤ93が噛合して揺動機構が構成
されている。
【0048】移動フレーム87の搬送機構は、移動フレ
ーム87の前後に左右に突出する走行部材95が、本体
側に固着されたガイドフレーム100に形成された前後
方向に延びるガイド溝(図示省略)に係合され、移動フ
レーム87が前後方向(搬送方向B)に移動可能に支持
されている。
【0049】ガイドフレーム100の内部には前後にプ
ーリ102がプーリ軸101(一方は図示していない)
によって枢支され、ベルト103が掛けられている。ベ
ルト103の一部にクランプ部材104によって移動フ
レーム87が固着され、一方のプーリ軸101の端部に
従動プーリ105が固着され、ガイドフレーム100の
下部に取り付けられた搬送モータ108の駆動軸の駆動
プーリ107との間に駆動ベルト106が掛けられてい
る。
【0050】そして、搬送モータ108の正転または逆
転駆動により、移動フレーム87は第2把持手段10と
共に搬送方向Bに前進または後退移動する。第2把持手
段10の初期位置(ホームポジション)は、処理トレイ
4側に寄った受取位置で、この受取位置とステープラ8
で綴じる中間停止位置と、最前進した放出位置とに移動
される。初期位置及び放出位置で第2把持手段10の開
閉作動が行われ、放出位置で揺動が行われる。
【0051】また、このような搬送機構及び第2把持手
段10の開閉機構、揺動機構が集積処理装置本体50の
カバー内に配置され、移動範囲が覆われ、カバーの上部
にスリット状の水平開口50bが開口され、この水平開
口50bに沿って第2把持手段10がシート束S´を保
持したまま移動すると共に、放出端部において揺動した
上下挟持レバー71、72が突出するものである。
【0052】シート高さ検出手段11は、図5に示すよ
うに、固定部分のフレームには、円弧状の先端部を有す
る回動検出体110が枢支され、この回動検出体110
がアクチュエータ112の作動に伴ってスプリング11
1を介して出没回動可能に設けられている。この回動検
出体110の先端部は集積トレイ9A、9B上のシート
束S´上面に接触可能であり、その回動量で処理トレイ
4上のシート束S´上面位置を検出し、処理トレイ4の
昇降移動を制御する。
【0053】各機構の作動は、コントロールユニットで
連係制御され、その制御パネルにおいてシート数、セッ
ト数、ステープルの有無、ステープル位置等がオペレー
タによって設定され、この設定に基づいて各部の駆動が
制御される。
【0054】シャッタ15は、集積トレイ9Aが水平開
口50bを通過して際、集積トレイ9Aの傾斜に伴って
集積トレイ9A上のシート束S´が水平開口50bに引
っ掛ったり、中に入り込むことを防止するもので、水平
開口50bを開閉するシャッタプレート16と、このシ
ャッタプレート16を昇降させる駆動部18とを備えて
いる。
【0055】シャッタプレート16は、図9のように、
両側部の上下に長穴16Aが設けられ、図8のように、
側壁50L、50Rに設けられたピン16Bにより、上
下に移動自在に支持されている。また、シャッタプレー
ト16には、水平開口16Cと、開口16D〜16Fが
設けられている。
【0056】開口16Dは、図9のように、長穴16G
によって軸16Hを支持され回動する可動プレート16
Jでおおわれ、図5のように、第2把持手段10の回動
動作により押し出されるようになっている。
【0057】開口16Eには、昇降プレート16Kが両
側をガイド16Lで昇降自在に支持され、第5図のよう
に、第2把持手段10の回動動作により押し下げられ
る。復帰は、バネ16Mで行われる。従って、第2把持
手段10が回動しない時は、可動プレート16Jと、昇
降プレート16Kは、閉じており安全である。
【0058】開口16Fは、センサ11とセンサ14の
回転検出体110、14Aが入出する穴である。
【0059】また、シャッタプレート16には、ラック
16Nと、開き位置検出レバー16Pと、閉じ位置検出
レバー16Qが設けられている。
【0060】一方、側壁50L、50R間には、支持フ
レーム18Aが水平に取り付けられ、駆動部18と、開
き位置検出レバー16Pを検出するセンサ18Bと、閉
じ位置検出レバー16Qを検出するセンサ18Cとが設
けられている。
【0061】駆動部18は、パルスモータ18Dと、タ
イミングプーリ18Eと、タイミングベルト18Fと、
タイミングプーリ18Gと、ラック16Nと噛み合うピ
ニオン18Hとを備えている。
【0062】シャッタプレート16は、複写動作が開始
されると、下降して水平開口16Cが水平開口50bと
一致して開き、設定された枚数の複写動作が終了すると
上昇して閉じる。
【0063】ところで、上述した各種駆動系は、図17
に示すように、CPU120、ROMやRAM等の記憶
手段121からの入出力信号によってパラレルI/O1
22が駆動制御される。
【0064】次に、シートSの後処理工程を図18乃至
図21を参照しつつ説明する。尚、一連の後処理工程を
示す図18及び図19のフローチャート及び、図20の
タイミングチャートでは、シートSを2枚(同一サイ
ズ)でシート束S´としてステープル綴じした後に集積
するものとしている。また、図中の符号Mに添えた数字
は各部の動作区分又はその動作時間を示している。
【0065】集積トレイ9A、9Bの用紙の有無検知セ
ンサ9E、9F及びトレイ位置検知センサ61、64の
状態により、2つのトレイ9A、9Bのどちらかを排出
口に移動させる。画像形成装置2の画像形成動作が開始
されると、モータ18Dが駆動され、シャッタプレート
16が下降し、開き位置検出レバー16Pをセンサ18
Bが検出すると、モータ18Dが停止する。この状態に
おいては、水平開口50bとシャッタプレート16の水
平開口16Cとが一致し、図1のように開口50bが開
いた状態となる。
【0066】フローチャートにおいて、初期設定とし
て、画像形成装置2から排出されたシートの搬送枚数N
=0とし、そしてここで先に搬送されたシートが整合完
了しているものとしてシート整合フラグを、F0=0
(整合完了)とする(S1、S2)。シートSは、画像
形成装置2から順次排出され(S3)、このとき補助ト
レイ13が突出されてここに搬送されてNが増進され、
一連の複数枚(2枚)のシートSが重ねられ(S4、S
5、S6)、次の搬送のためN=0とおく(S7)。シ
ートが整合完了しているものとすると(S8)、補助ト
レイ13が没入してシート束S´が処理トレイ4上に落
下して収容され(S9、S10)、その傾斜下方の一辺
が収納端面の基準面4aに当接して左右方向が揃えられ
る(M1:図示しない排紙センサーと搬送モータの動
作)。続いて整合部材30が移動して、シートS後辺を
押して前辺を基準板31に押しつけてシートSの前後方
向を整合させる(S11、M2:整合)。補助トレイ1
3は、当該シートSの整合中(F0=1)の、次の一連
のシートSが搬入される際に突出作動して(M3)、こ
のシートSを、下方において整合・搬送中のシートSと
分離するために保持する(S11〜S14)。
【0067】図21はシート束S´が処理トレイ4上か
ら、例えば集積トレイ9A(同図の左方向)に向けて移
送される際のシート束S´が第1把持手段7から第2把
持手段10に受け継がれるまでの行程を示している。同
図の(a)、(b)、(c)にはシート束S´の搬送が
順次進行していく状態をそれぞれ示し、第2把持手段1
0とステープラ8は、当該移動行程中に亘って固定位置
にある。
【0068】整合が行われると、第1把持手段7は初期
位置(図10の実線で示す)へ移動する(S15、M
4)。また、この時点で第2把持手段10は初期位置
(図10の実線で示す)にある(S16)。ここでシー
ト束S´が移送中か否かを示すフラグを、F1=0(非
移送中)とおく(S17)。上記整合状態でシート束S
´の後辺を第1把持手段7によって把持(ニップ)する
(S18、S19、M5、図21の(a)に鎖線で示
す)。
【0069】基準板31(シャッタ)を上昇させて(S
20、M6)、シート束S´の新たな移送を待ち(F1=
1、S21)、シート束S´を搬送方向Bに移動可能に
した後、第1把持手段7を前進駆動させて所定量だけ前
方に移動させ、シート束S´を排出方向Aと交差する集
積トレイ9Aの方向に1カ所目のステープル位置まで移
動させて(S22、M7、図21の(a)に実線で示
す)、ステープラ8によって1カ所目を綴じる(S2
3、M8)。なお、基準板31は上昇するとシート束S
´が入り込むのを待って直に下降するが、この下降状態
で当該シート束S´を軽く押さえるようにしていて、そ
の通過を可能にしている。
【0070】続いて、第1把持手段7がさらに前方に移
動して2カ所目のステープル位置で停止する(S24、
M9、図21の(b)、図3の実線の状態)。このとき
第2把持手段10は処理トレイ4側の初期位置(図1
0、図11の実線位置)に停止して、図12の後退位置
に揺動していて、第1把持手段7の停止を待って、第2
把持手段10が傾斜状態のシート束S´の基準位置側の
一辺を、その停止した状態の姿勢のまま受け継いで把持
する(S25、M10)。
【0071】第2把持手段10による上記の把持を行っ
た後に、第1把持手段7の把持が開放されて(S26、
M11、図21の(c))、第1把持手段7は次のシート
束S´を挟持するために、挟持位置(図10の実線で示
す)へ移動し(S27)、次のシート束S´の移送を可
能にする(S28)。そしてステープラ8によって2カ
所目を綴じる(S29、M12)。上記の各ステープル位
置は、オペレータの指示に基づいて、第1把持手段7に
対してその移送量が設定される。
【0072】続いて第2把持手段10が前方の放出位置
(図10、図11の鎖線位置)にまで移動し、搬送Bへ
の搬送を終了して停止する(S30、M13)。この放出
位置で第2把持手段10は、図12に示す後退揺動位置
から図13に示す突出位置に揺動されて、第2把持手段
10による把持状態は、水平状態となると共に、搬送方
向Bと直交方向に移動される(S31、M14)。尚、第
2把持手段10が、図12の後退揺動位置から図13の
突出位置に揺動する際、第2把持手段10により、可動
プレート16Jが回動すると共に、昇降プレート16K
が下降する。
【0073】処理トレイ4上の基準位置と合致する端部
位置を第2把持手段10によって図12のように把持し
て搬送し、図13に示す状態に揺動すると把持したシー
ト束S´の端部は集積トレイ9A側に移動される。この
移動された位置は集積トレイ9における基準面50aに
略一致させている。この移動と共に把持されているシー
ト端部は水平となり(M14)、上下挟持レバー71、7
2が鎖線で示すように開放作動されて(S32、M1
5)、把持されていたシート束S´はそのまま下方に落
下放出され、集積トレイ9上に既に集積されたシート束
S´上に積み重なる。
【0074】その際、シート束S´の端部は下方に集積
されているシート束S´の端部から大きくずれることな
く、落下するシート束S´の端部が下方のシート束S´
のステープル位置に係止することもなく積み重なる。
【0075】第2把持手段10が開放作動した状態で揺
動フレーム73が後退作動し(S33、M16)、続いて
第2把持手段10が初期状態に戻るように、搬送方向B
に沿って後方に向かって移動される(S34、M17)。
その際、次のシート束S´が送り出されていても、上挟
持レバー71、72が十分に開いているので、シート束
S´は上挟持レバー71、72に干渉することはなく、
引き続き初期位置において、閉作動して次のシート束S
´を把持することが可能になる。
【0076】上記のように第2把持手段10が水平状態
に揺動されると(M14)、アクチュエータ(束押さえソ
レノイド)112が作動して、回転検出体110がシー
ト束押さえ状態となって(S35)シート高さが検出さ
れ(S36)、引き続きアクチュエータ112の作動が
解除されて、押さえ状態が開放される(S37、M1
8)。所定位置より高い場合には、集積トレイ9Aは、
昇降手段12の作動で所定レベルまで下降作動する(S
38、M19)。また、途中で集積したシート束S´がオ
ペレータにより取り出されたときには、途中取り出しセ
ンサ14の検出に伴い上昇作動される。
【0077】第2把持手段10は、前後方向への搬送時
にはカバー内で移動動作されるので、第2把持手段10
及びその搬送機構が、集積トレイ9A上のシート束S´
を取り出そうとするオペレータと干渉することはない。
また、シート束S´は把持した状態で搬送されるので、
搬送中にシート束S´の整合状態が乱れることもない。
ここで、集積トレイ9Aに、例えば所定枚数以上のシー
トが収容されたことがセンサ11によって検出される
と、図5に示すモータ60が駆動されて昇降枠52が上
昇し、下トレイ9Bが収容位置に移動すると停止する。
尚、この時、シャッタ15は閉じており、集積トレイ9
A上のシートは、水平開口50b内に入り込むことはな
い。以降、同様にして集積トレイ9Bにシート束が集積
される。
【0078】なお、上記実施の形態では、第1把持手段
7及び第2把持手段10は、平面状に押圧保持する挟持
レバーで構成しているが、ローラ状その他のもので上下
から押圧して保持するようにしてもよい。各部の搬送機
構は可変可能であり、アクチュエータも公知の機構に変
更可能である。
【0079】また、上記実施の形態では、画像形成手段
として複写機2に適用した例を示したが、この複写機2
にはデジタル方式及びアナログ方式の両方式に適用され
る他、印刷機(レーザープリンタを含む)やファクシミ
リ等の各種画像形成手段(画像記録装置)に適用するこ
とができることは勿論である。
【0080】ここで、本発明によるマニュアルステープ
ル処理機構の具体的な実施形態について説明する。
【0081】図22は、図1で示したシート処理装置1
の処理トレイ4上に更にトップカバー3cを設けた本発
明の実施の形態を示している。トップカバー3cは、オ
ペレータがアクセスして処理トレイ4のシートの取り出
し及びシートの差込を行えるように、後処理装置本体2
0の上部に開閉可能に取り付けられている。また、処理
装置本体20には、トップカバー3cの開閉の有無を検
知する図示しない開閉検知センサが設けられている。
尚、トップカバー3cの開閉機構及び開閉検知センサの
種類については特にここでは詳述せず、特定しない。
【0082】図23は、図10で示したシート処理装置
の平面断面図において、シート束S’が第1把持手段7
によって把持された状態を示している。ここで、シート
処理装置1の後処理装置本体20には、処理トレイ残留
センサ166及びシート検知センサ168が設けられて
いる。処理トレイ残留センサ166は、処理トレイ4上
に載置されたシートの邪魔とならないように、処理トレ
イ4のシート載置面よりも下方に取り付けられ、処理ト
レイ4上にシートが載置されているがどうかを検知す
る。一方、シート検知センサ168は、後処理装置本体
20と集積処理装置本体50とのほぼ中間に位置してお
り、第1把持手段7によって把持され、集積処理装置本
体50の方向に搬送されたシートを検知する。そして、
残留センサ166及びシート検知センサ168のシート
検知を示す信号は、図17に示すCPU120に送信さ
れて、以下に示す処理を可能とする。尚、この残留セン
サ166およびシート検知センサ168は、シートを検
知可能なものであるならば、どのようなものであっても
よい。例えば、シートが載置されたとき、あるいはシー
トが通過したときに、そのシートによって動作するリミ
ットセンサの機械的なセンサや、受発光素子を組み合わ
せたいわゆる光センサでもよい。
【0083】次に、2ヶ所以上のステープル処理を行う
場合の処理について、以下に説明する。図24は、2ヶ
所のステープルを例とした場合のシート束S’のマニュ
アルステープル処理を示したフローチャートである。2
ヶ所以上のステープルを行う場合は、かかる処理に準じ
て行えばよく、このフローチャートに基づき当業者は容
易に推考できるだろう。ここで、マニュアルステープル
処理とは、これからステープル処理を行いたいシート束
をオペレータが処理トレイ4上に載置し、既に説明した
ステープラ8を利用して、ステープル綴じを可能とさせ
るものである。
【0084】図24のフローチャートにおいて、まず、
後処理装置本体20及び集積処理装置本体50は、マニ
ュアルステープル処理を受付け可能な初期状態(スタン
バイ状態ともいう)となっている(S101)。このと
き、画像形成装置2からのシートの排出は無く、処理ト
レイ4上にシートは載置されていない。
【0085】後処理装置本体20及び集積処理装置本体
50がスタンバイ状態にあるとき、オペレータは、2ヶ
所のステープルを制御パネルを通して選択する(S10
2)ことができる。尚、フローチャートで破線で囲った
処理SM1は、そのオペレータ操作を示したものであ
る。そして、既に説明したように、各機構の作動は、コ
ントロールユニットで連係制御され、その制御パネルの
設定に基づいて各部の駆動が制御される。
【0086】次に、オペレータは、シート束を処理トレ
イ4上に載置するために、後処理装置本体20のトップ
カバーを開き(S103)、その処理トレイ4上にシー
ト束S’のセットを行う(S104)。この時、シート
束の整合の役割をする板状の整合部材30は、整合移動
前の待機状態にあるため、その整合部材30の板面ある
いは、整合部材30が処理トレイ4の側面4C(図23
参照)に奥まって待機している場合は、その側面4C
と、収納基準面となる処理トレイ4の縦壁20a(図
3、図23参照)にシートの夫々の辺を押し当ててシー
ト束S’を正しく整合することが望ましい。シート束を
整合して処理トレイ4上に載置(S104)した後、ト
ップカバー3cを閉じる(S105)と、開閉検知セン
サが検知する。このとき、開閉検知センサは、カバーが
閉じられたことにより、次に続くステープル処理が可能
となったことを示す開始信号をコントロールユニットに
送信し、コントロールユニットはトップカバーが閉じら
れたことを識別し、実際のマニュアルステープル処理を
以下の通りに続行する。
【0087】まず、処理トレイ4上にシート束S’が有
るかどうかを残留センサ166が検知すると(S10
7)、第1把持手段7を把持位置に移動し(S10
8)、上記整合状態でシート束S’の後辺を第1把持手
段7によって把持(ニップ)する(S109)。この状
態は、図23の実線で表された第1把持手段7とシート
束S’及び図21(a)の鎖線で表された第1把持手段
7及びシート束S’で示されている。また、オペレータ
によってトップカバー3cが開閉されたにも係わらず
に、シート束が処理トレイ4上にセットされていない場
合には、残留センサ166はシートを検知することがで
きず、シート処理装置1は処理を終了し、そのままスタ
ンバイ状態に戻る。
【0088】ステップS107でシート検知されると、
基準板31(シャッタ)を上昇させて(S110)、シ
ート束S’の通過を可能とさせる。次に、第1把持手段
7を図23で示した矢印Bの方向に前進移動させる(S
111)。そして、シート検知センサ168がシート束
S’の搬送方向先端を検知することで、第1把持手段7
の搬送量からシート束S’のサイズを判断する(S11
2)。このサイズの判断は、シート検知センサ168の
位置が既に固定し決められているため、そのシート検知
センサ168の位置と、シート検知センサ168がシー
ト束S’の先端検知するまでの第1把持手段7の移動距
離から計算することが可能である。
【0089】次に、処理S103で選択されたステープ
ルの選択に従い、まず、第1把持手段7は、図21の
(a)の実線で示すように、1カ所目のステープル位置
(すなわち、1カ所目のステープル位置とシート束S’
のステープル箇所が一致する位置)まで移動させる(S
113)。そして、目的とする1カ所目のステープル位
置で第1把持手段7を停止させ、シート束S’をステー
プラ8によって綴じる(S114)。
【0090】続いて、図21の(b)及び図3で示した
ように、第1把持手段7がさらに前方に移動して2カ所
目のステープル位置まで移動した後に停止する(S11
5)。このとき、第2把持手段10は処理トレイ4側の
初期位置(図10、図11の実線位置)に停止している
とともに、図12で示した後退位置に揺動している。そ
して、第1把持手段7の停止を待って、第2把持手段1
0は、傾斜状態のシート束S´の縦壁20a側の一辺
を、その停止した状態の姿勢のまま受け継いで把持する
(S116)。尚、ここでは特に図示しないが、上昇の
まま維持されていた基準板31(シャッタ)は、上記ス
テップS115又はS116の過程で元の定位置に下降
する。
【0091】第2把持手段10によってシート束S’の
把持を行った後、図21の(c)で示したように第1把
持手段7の把持は開放され(S117)、第1把持手段
7は次のシート束S´を把持するために、初期位置へ移
動して戻る(S118)。
【0092】また、シート束S’はステープラ8によっ
て2カ所目のステープラ位置で綴される(S119)。
ここで、上記の各ステープル位置は、先のオペレータの
指示に基づいて設定されたものであり、その設定に応じ
て第1把持手段7の搬送量が定まる。
【0093】続いて第2把持手段10は前方の放出位置
(図10、図11の鎖線位置)にまで移動し(S12
0)、図23で示した搬送方向Bへの搬送を終了して停
止する。この放出位置で、第2把持手段10は、図12
に示す後退揺動位置から図13に示す突出位置に揺動さ
れて、第2把持手段10による把持状態が、水平状態と
なると共に、第2把持手段10は垂直開口50cから突
出する(S121)。尚、第2把持手段10が、図12
の後退揺動位置から図13の突出位置に揺動する際に
は、第2把持手段10により、可動プレート16Jが回
動すると共に、昇降プレート16Kが下降するのは、図
8を使用して説明したと同様であるため、ここでは説明
を省略する。
【0094】以上のように、処理トレイ4上の縦壁20
a側の端部を第2把持手段10が、図12のようにシー
ト束S’を把持して搬送し、図13に示す状態に揺動す
ると、把持したシート束S´の端部が集積トレイ9A側
に移動される。この移動された位置は、集積トレイ9に
おける基準面50aに略一致している。この移動と共に
把持されているシート束S’は略水平となり、第2把持
手段10の上下挟持レバー71、72が開放作動されて
(S122)、把持されていたシート束S´はそのまま
下方に落下放出される。尚、既に集積トレイ9上に他の
シート束S´が集積されている場合は、その上に新たに
ステープル処理されたシート束が積み重なる。その際、
シート束S´の端部は下方に集積されているシート束S
´の端部から大きくずれることなく、落下するシート束
S´の端部が下方のシート束S´のステープル位置に係
止することもなく積み重なる。
【0095】第2把持手段10が開放作動した状態で、
揺動フレーム73が後退作動し(S123)、続いて第
2把持手段10が初期状態に戻るように、搬送方向Bに
沿って後方(即ち方向Bの逆方向)に向かって移動され
る(S124)。この時、次のシート束S´が第2把持
手段10の方に送り出されていても、上挟持レバー7
1、72が十分に開いているので、シート束S´は上挟
持レバー71、72に干渉することはなく、引き続き初
期位置において、その上挟持レバー71、72の閉作動
を行い次のシート束S´を把持することが可能になる。
【0096】上記のように、ステップS122で第2把
持手段10によるシート束の把持を開放すると、アクチ
ュエータ(束押さえソレノイド)112が作動して、回
転検出体110がシート束押さえ状態となって(S12
5)シート高さが検出され(S126)、引き続きアク
チュエータ112の作動が解除されて、押さえ状態が開
放される(S127)。そして、検出したシート束の高
さが、所定位置より高い場合には、集積トレイ9Aは、
昇降手段12の作動で所定レベルまで下降作動する(S
128)。また、途中で集積したシート束S´がオペレ
ータにより取り出されたときには、途中取り出しセンサ
14の検出に伴い上昇作動される。
【0097】このように、ステップS107において、
残留センサ166によってシートが検出された後ステッ
プS118の第1把持手段7を初期位置に戻すまでの過
程と、ステップS119で第2ステープルを行い、ステ
ップS128の積載されるトレイの移動を行うまでのス
テップは、図19を使用して説明したステップS19か
らステップS27(但し、ステップS21への工程は除
く)及びステップS29からステップS38までの工程
と基本的に同じである。
【0098】従って、この工程においても、第2把持手
段10及びその搬送機構が、集積トレイ9A上のシート
束S´を取り出そうとするオペレータと干渉することも
なく、また、シート束S´は把持した状態で搬送される
ので、搬送中にシート束S´の整合状態が乱れることも
ない。更には、シート束を集積トレイ上に載置する際の
集積トレイの移動や停止、及びシャッタ15の開閉動作
においても、既に説明したのと同様である。
【0099】図24で示したフローチャートは、後処理
装置本体20の処理トレイ4のシート載置面に残留セン
サ166を設けた際の各工程を示したものであったが、
一方、図25のフローチャートを参照して説明する下記
工程は、その残留センサ166を利用しない場合の例を
示すものである。
【0100】図25のフローチャートは、2ヶ所のステ
ープル処理を行う場合を例とした点において、図24と
同じである。そして、オペレータが操作するステップS
M1と、シート束S’を第1把持手段7が把持して第1
のステープル位置まで移動し(S113)てからその後
の各工程は、図24のフローチャートで示したものと同
じである。また、図25では、ステップS107の工程
が削除されているものの、その後のステップS108〜
S111までの一連の工程は同じであり、図24のシー
ト検知センサ168のシート検知処理(S112)に代
え、シート検知センサ168によるシートの検知の有無
の分岐処理(SA1)が設けられ、それに続くにシート
サイズの判断(SA2)、そして、シートの検知がされ
なかった場合の後続処理(SA3,SA4)が加わって
いる。
【0101】ステップS108〜ステップS113まで
の各工程を説明すると、後処理装置本体20のトップカ
バー3cが閉じられたことを検知すると、まず、第1把
持手段7を把持位置に移動し(S108)、整合状態に
あるシート束S’の後辺を第1把持手段7によって把持
(ニップ)する(S109)。次に、基準板31(シャ
ッタ)を上昇させて(S110)、シート束S’の通過
を可能とする。引き続き、第1把持手段7を図23で示
した矢印Bの方向に前進移動させる(S111)。この
とき、シート検知センサ168によってシート束S’が
検出されたどうかを監視する(SA1)。シート束S’
が検出されると、検出された時点での第1把持手段7の
搬送量からシート束S’のサイズを判断し(SA2)、
図24で示したステップS113以降の工程と同じ工程
に引き継がれる。また、ステップSA2において、シー
ト束の検出がされないときは、第1把持手段7によって
既に搬送した距離を表す搬送量Xが、予め定められた値
Nmaxよりも大きいか否かが判断される(SA3)。そ
して、まだ搬送量Xが値Nmaxに相当する搬送量を越え
ない場合は、更に第1把持手段7を前進移動させるため
にステップS111へと進む。一方、ステップSA2の
判断で、搬送量XがNmaxを越えた場合には、第1把持
手段7のニップを開放して初期位置に戻し(SA4)、
マニュアルステープル処理を終了する。
【0102】ここで、このNmaxの値は、後処理装置本
体20が使用を予定するシートのサイズに応じて定めら
れる。一般には、使用するシート種類のうちの最小のサ
イズのシートによってNmaxは定められる。すなわち、
その最小のシートを第1把持手段7が把持して搬送した
とき、第1把持手段7の初期位置からシート検知センサ
168が設けられている位置との間の距離と、そのシー
トの搬送方向先端部を検知した際の搬送量に相当する距
離の差よりも僅かに大きい値をNmaxとする。これによ
って、処理トレイ4上にかかる使用予定のシートが載置
されていれば、必ずステップSA1においてシートが検
出されることとなる。一方、使用予定以外の小さなシー
トやあるいはシートが載置されていない場合には、第1
把持手段7の移動距離に相当する搬送量XがNmaxを越
えることとなるため、シートが無いと判断し、処理を終
了すればよい。
【0103】従って、かかる所定の設定値Nmaxと第1
把持手段7の搬送量Xとの2つのパラメータを設けるこ
とによっても、シートの有無のチェックができることと
なるため、図24のフローチャートで使用した残留セン
サ166を必要としない。また、かかる残留センサ16
6を使用した場合であっても、その残留センサ166の
取付位置やオペレータがシートを載置する際の処理トレ
イ4上のシート位置によっては、残留センサ166の位
置との関係で、シート検出が不可能な場合も考えられ、
その際のシートの処理においても、図25で新たに追加
したステップSA1からSA4までの処理工程は有用で
ある。従って、図24の処理に、かかる処理工程SA1
からSA4を追加すること、例えば、ステップSA1を
図24のステップS111とS112の間に挿入し、ス
テップSA1からの分岐ステップSA3,SA4を含ま
せるとともに、SA3の判断の”N”の分岐を図24の
ステップS111へと接続することによって、より確実
なマニュアルステープル処理を行うことができる。
【0104】以上のように、残留センサ166を使用し
た場合と使用しない場合の異なった処理を、シート検知
センサ168が後処理装置本体20と集積処理装置本体
50との間の基準板31の近辺に設けた場合を例として
説明した。そして、このシート検知センサ168のシー
ト検知によって、シートサイズを判断し、複数のステー
プル処理を、目的とするシートの端辺位置に行うことが
できたのである。従って、シートサイズを認識できる限
り、そのシート検知センサ168の設置位置は、後処理
装置本体20と集積処理装置本体50との間に限定され
ることはなく、後処理装置本体20上に、あるいは集積
処理装置本体50上に設けられていてもよく、あるい
は、シート検知センサ168が第1把持手段7の移動と
共に移動するようにし、シート把持部分である上下の挟
持レバー41の近辺であってシート束と干渉しない部分
に設けるようにしてもよい。
【0105】ここで、シート検知センサ168が第1把
持手段7の移動と共に移動するようにした構成での新た
な処理を、残留センサ166が設けられた場合を例とし
て、図24と対比しながら、図26のフローチャートを
使用して説明する。ステップSM1及びS107の残留
センサ166が用紙を検出したかどうかの判断は、図2
4の同符号で示された処理と同じである。次に、残留セ
ンサ166がシートを検知したとき、整合部材30によ
ってシート束の一端辺を支持しながら基準板31の方向
に押し出し、その整合部材30と基準板31の両端でシ
ート束を整合する(SB1)。次に、第1把持手段7を
把持位置に移動する(SB2)。このとき、第1把持手
段7の移動に伴って移動するシート検知センサ168に
よってシート束のセンシングを行っている。従って、シ
ート検知センサ168がシート束を検知すると、基準板
31と第1把持手段7の初期位置と、その時の第1把持
手段7の初期位置からの移動量との差から、シート束の
サイズを特定する(SB3)。その後、図24と同様
に、第1把持手段7はシート束をニップし(S10
9)、基準板31を上昇させてシートの通過を可能とさ
せ(S110)、第1把持手段7は、第2把持手段10
の方向にシート束を把持しながら移動する(S11
1)。このとき、既にシートサイズが特定されているた
め、第1把持手段7の搬送量を調整して、第1把持手段
7を目的とする第1のステープル位置まで移動(S11
3)して停止し、図24のステップS114以降と同様
のステップに引き継がれる。
【0106】このように、後処理装置本体20と集積処
理装置本体50との間の固定位置に代えて第1把持手段
7のような移動箇所に設けることでも、シート束の検出
を行いそのサイズを特定することができる。そして、サ
イズが特定されることによって、オペレータが希望する
所定のシート上の位置に、複数のステープル処理を施す
ことが可能となるのである。
【0107】ここで、更に、この移動箇所として、第1
把持手段7の他に、シート整合のために用意された整合
部材30をも利用することができる。この場合、一般に
は、オペレータに対しては、マニュアルステープル処理
を行う際に、シート束をほぼ整合した状態で、その一辺
を基準板31の面に沿うように載置するよう、オペレー
タディスプレイ上で指示することが好ましい。そして、
オペレータが、この指示に従って図26で示した処理S
M1によるシート載置に引き続き、ステップSB1にお
いて、整合部材30を移動させた際、ステップSB3の
代わりに、その整合部材30に設けられたシート検知セ
ンサ168によってシート検知し、その時の整合部材3
0の移動量から、シートサイズを特定する。
【0108】他の移動箇所としては、ステープル8を移
動可能なように構成することで、その移動するステープ
ル8にシート検知センサ168を設けるようにしてもよ
い。本発明による実施の形態では、ステープル8は、集
積処理装置本体50に固定し、第1把持手段7および第
2把持手段10の移動によって、シートとステープル8
との相対的な位置を変化させて、異なった位置へのステ
ープル処理を可能としたものである。しかし、ステープ
ル8を、第1把持手段7や第2把持手段10の移動機構
と同様の移動機構を使用して、シートの端辺に沿って移
動可能なようにし、そのステープルの移動を伴いなが
ら、目的とするシートへのステープル処理を行うことも
可能である。そして、シート検知センサ168をその移
動可能なステープルに設けることで、シートを検知しそ
のサイズを特定する。より具体的に示すと、例えば、図
25のステップSB1による整合部材30や、その他の
方法によよって(例えば、オペレータ指示)、一辺が整
合されているシート束である場合には、そのステープル
の移動に伴って移動するシート検知センサ168を移動
させながらシートの他辺の検知を行い、その移動量から
シートのサイズが特定できるのである。以上のように、
シートの搬送あるいは、シートへのステープル処理にお
いて、シートとステープル位置とが相対的に変化させる
ような移動箇所を使用することによっても、複数箇所へ
のステープルを行うのに必要なシートサイズの特定を可
能とすることが容易に理解することができる。従って、
特許請求の範囲で特に限定しない限り、シート検知セン
サ168が設置される箇所は、第1把持手段7や整合部
材30、あるいは移動可能なステープルに限定されるこ
とはない。
【0109】尚、かかるマニュアルステープル処理は、
画像形成装置から画像形成されて処理トレイ4上に搬送
されたシート束が、何らのステープル処理を行わなず
に、その処理トレイ4上に載置されたままの状態で動作
を終了した場合にも適用できる。この場合、オペレータ
は、単にトップカバーを開閉するのみで良く、前述した
処理に応じて、シートサイズが特定され、その後の処理
に応じて、処理トレイ4上に載置されたシート束がステ
ープル処理がされることとなる。以上、ステープル処理
について説明したが、他のシート束処理、例えば穴あけ
(パンチング)、クリップ止め等の後処理についても適
用できることはいうまでもない。
【0110】
【発明の効果】以上のように、残留センサ166又は/
及びシート検知センサ168を使用することで、オペレ
ータが処理トレイ4上に載置したシート束のサイズを搬
送過程において特定することができるため、従来不可能
であった2ヶ所以上の複数のマニュアルステープル処理
や、あるいはそのステープル指示位置に応じた適所なス
テープルを行うことができるようになる。しかも、従来
のシート搬送過程とほぼ同様のシート搬送で、マニュア
ルステープル処理を行うことができるため、他の新たな
ステープル処理用の機構を必要としないばかりか、処理
のパフォーマンスが低下することもなく後処理の実行が
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシート処理装置の前方外観斜視図
を示す。
【図2】シート処理装置の後方外観斜視図を示す。
【図3】シート処理装置の一部を破断した外観斜視図で
ある。
【図4】後処理装置本体の一部を破断した側面図であ
る。
【図5】集積処理装置本体の側面内部構造図である。
【図6】集積処理装置本体の正面内部構造図である。
【図7】集積処理装置本体の正面外観図である。
【図8】シャッタ15の裏面構造図である。
【図9】シャッタ15の機構を示した側面図である。
【図10】シート処理装置の平面断面図である。
【図11】シート処理装置の概略正面図である。
【図12】シート処理装置における第2把持手段の初期
状態の側面要部拡大断面図である。
【図13】シート処理装置における第2把持手段のシー
ト束落とし込み状態の側面要部拡大断面図である。
【図14】シート処理装置における補助トレイの斜視図
である。
【図15】シート処理装置における補助トレイの作用を
示す説明図である。
【図16】シート処理装置における基準板の拡大正面図
である。
【図17】シート処理装置の制御系のブロック図であ
る。
【図18】シート処理装置の後処理工程を示す前半のフ
ローチャートである。
【図19】シート処理装置の後処理工程を示す後半のフ
ローチャートである。
【図20】シート処理装置の後処理工程を示すタイミン
グチャートである。
【図21】シート処理装置の後処理工程におけるシート
束の処理トレイから集積トレイに移送される工程を
(a)〜(c)に時系列で示した説明図である。
【図22】後処理装置本体20の処理トレイ4上にシー
トカバー3cが設けられたシート処理装置の前方外観斜
視図を示す。
【図23】残留センサ166およびシート検知センサ1
68が設けられたシート処理装置の平面断面図である。
【図24】マニュアルステープル処理のためのフローチ
ャートの一例である。
【図25】マニュアルステープル処理のためのフローチ
ャートの他の一例である。
【図26】マニュアルステープル処理のためのフローチ
ャートの他の一例である。
【符号の説明】
S・・・シート 1・・・シート処理装置 2・・・複写機(画像形成手段) 4・・・処理トレイ 3c・・・トップカバー 6・・・整列手段 30・・・整合部材 31・・・基準板 166・・・残留センサ 168・・・シート検知センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三枝 浩 山梨県南巨摩郡増穂町小林430番地1 ニ スカ株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像形成装置から搬送されてくるシートを
    処理トレイ上に複数枚積み重ね、端部が整合されたシー
    ト束を後処理するための後処理手段を具備するシート後
    処理装置において、 シート束のシートサイズを検出する検出手段と、 該シート束を所定の方向に搬出する搬送手段と、を有
    し、 前記搬送手段は、前記処理トレイ上に置かれたシート束
    を前記シートサイズの検出結果に基づいて所定の後処理
    位置に位置決めし、前記後処理手段が当該位置決めされ
    たシート束を後処理処理することを特徴とするシート後
    処理装置。
  2. 【請求項2】画像形成装置から搬送されてくるシートを
    処理トレイ上に複数枚積み重ね、端部が整合されたシー
    ト束を後処理するための後処理手段を具備するシート後
    処理装置において、 シート束のシートサイズを検出する検出手段と、 該シート束を所定の方向に搬出する搬送手段と、を有
    し、 前記後処理手段は、該シート束の前記方向の前後に移動
    するための移動手段を具備し、前記処理トレイ上に置か
    れたシート束の所定箇所を、前記シートサイズの検出結
    果に基づいて後処理処理することを特徴とするシート後
    処理装置。
  3. 【請求項3】前記後処理処理は、選択により前記シート
    束の一若しくは複数箇所行うように構成された請求項1
    又は2に記載のシート後処理装置。
  4. 【請求項4】前記検出手段によるシートサイズの検出
    は、前記処理トレイ上の所定位置に置かれたシート束が
    前記搬送手段によって移送される際、該シート束の端が
    処理トレイ上の所定位置に至るまでの搬送長に基づいて
    行われるように構成された請求項1乃至3に記載のシー
    ト後処理装置。
  5. 【請求項5】前記検出手段によるシートサイズの検出
    は、前記処理トレイ上の所定位置に置かれたシート束の
    端を検知する移動可能な検知手段から成り、シート束の
    一の端から対面する他の端間での該検知手段の移動量に
    基づいて行われるように構成された請求項1乃至3に記
    載のシート後処理装置。
  6. 【請求項6】前記シート後処理装置は、シート束の端を
    前記シート処理トレイ上の所定位置に押圧することによ
    り整合する整合手段を有し、前記検出手段は、前記整合
    手段に搭載されることにより前記移動可能に構成された
    請求項5に記載のシート後処理装置。
  7. 【請求項7】前記後処理処理は、後処理されるべきシー
    ト束が前記シート処理トレイ上に載置された後、後処理
    処理をスタートさせるための開始信号が入力されること
    によって行われる請求項1乃至2に記載のシート後処理
    装置。
  8. 【請求項8】前記開始信号は、後処理されるべきシート
    束が前記シート処理トレイ上に載置された後、シート処
    理トレイのカバーが閉じられたことを検知することによ
    って発生する請求項7に記載のシート後処理装置。
JP10098780A 1998-04-10 1998-04-10 シート後処理装置 Pending JPH11292376A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011003005A (ja) * 2009-06-18 2011-01-06 Canon Inc 印刷システム、印刷システムの制御方法、及びプログラム
US9817349B2 (en) 2009-06-16 2017-11-14 Canon Kabushiki Kaisha Printing system, method for controlling the printing system, and computer-readable storage medium

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9817349B2 (en) 2009-06-16 2017-11-14 Canon Kabushiki Kaisha Printing system, method for controlling the printing system, and computer-readable storage medium
JP2011003005A (ja) * 2009-06-18 2011-01-06 Canon Inc 印刷システム、印刷システムの制御方法、及びプログラム
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