JPH11130291A - シート処理装置 - Google Patents

シート処理装置

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Publication number
JPH11130291A
JPH11130291A JP9295053A JP29505397A JPH11130291A JP H11130291 A JPH11130291 A JP H11130291A JP 9295053 A JP9295053 A JP 9295053A JP 29505397 A JP29505397 A JP 29505397A JP H11130291 A JPH11130291 A JP H11130291A
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JP
Japan
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sheet
transport
tray
conveying
path
Prior art date
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Pending
Application number
JP9295053A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Saegusa
浩 三枝
Hirobumi Kaneko
博文 金子
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Canon Finetech Nisca Inc
Original Assignee
Nisca Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Nisca Corp filed Critical Nisca Corp
Priority to JP9295053A priority Critical patent/JPH11130291A/ja
Publication of JPH11130291A publication Critical patent/JPH11130291A/ja
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  • Handling Of Sheets (AREA)
  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】搬送に必要な消費電流を低減する新たなシート
処理装置を提供する。 【解決手段】シートを搬送する搬送手段と、前記搬送手
段を駆動する駆動手段と、前記駆動手段に供給する電力
を制御する制御手段とを有し、前記制御手段は、前記搬
送手段がシート搬送に必要なトルクに応じて、前記駆動
手段に供給する電力を変化させることを特徴とするシー
ト処理装置。また、前記制御手段は、搬送するシートサ
イズ、シートの厚さ又はシート束のシート枚数に応じて
前記駆動手段に供給する電力を変化させ、前記搬送手段
にシート搬送に必要なトルクを与えることを特徴とす
る。更には、シート搬送するための複数の搬送経路を有
し、前記制御手段は、各搬送経路におけるシート搬送に
必要なトルクに応じて、前記駆動手段に供給する電力を
変化させることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機等の画像形
成装置から搬送された画像形成済みのシートを排出トレ
イに排出するシート処理装置に関する。特に、本発明
は、シートの搬送経路やシートの種類等に応じて異なる
搬送トルクを発生するようにしたシート処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】複写機等の画像形成装置で画像形成した
シートを受け取り、排出トレイへ搬送するシート処理装
置は、一般にシートを分別して整理するための複数の排
出トレイを有している。そして、目的とする排出トレイ
へシートを搬送して排出するために、異なった搬送経路
が設けられている。また、表裏が正しく整えられた一束
のシートを排出トレイ上に積載するために、画像形成装
置から順次続いて受け取る複数のシートの表裏の面を逆
転させることができる搬送経路を設けたシート処理装置
も存在する。
【0003】また、シート処理装置には、搬送経路上を
シートを搬送させるために、搬送経路に沿って、シート
を両面から挟む一対の又は複数の搬送ローラ対が搬送手
段として設けられている。そして、それらの搬送ローラ
は、モータ等の駆動手段と連結され、駆動手段のトルク
が伝達されて回転することでシートを搬送する。ここ
で、搬送手段がシート搬送のために必要とするトルク
は、搬送経路の方向や、経路の曲がり等の搬送経路の形
状や状態によって異なる。また、このトルクは、搬送さ
れるシートの厚さや堅さ、さらにはサイズによっても変
化する。
【0004】更に、本願により、画像形成装置によって
画像形成したシートを、処理トレイと呼ぶトレイ上に重
ねながら一組の束を形成した後に、そのシート束を、処
理トレイからユーザが取り出し可能な一つ又は複数の排
出トレイへと移動搬送するシート処理装置を開示する。
そして、処理トレイ上に載置されたシート束のシート枚
数や、シートサイズによっても、そのシート束を移動搬
送するために必要なトルクが異なる。
【0005】ここで、従来のシート処理装置では、出来
る限り多くの搬送手段に駆動手段とベルト等によって連
結することで、一つの又は数少ない駆動手段によって、
多くの搬送手段を駆動し、廉価にしかも簡易に搬送でき
るようにしている。そして、搬送経路によって、又はシ
ートの種類や枚数によって生じる搬送のために必要なト
ルク変化に対しては、全ての場合を想定し、搬送手段が
搬送のために必要な最大のトルクを発生するように、駆
動手段に対して電力を供給するようにしている。従っ
て、搬送経路等によっては、少ないトルクで済むにも係
わらず、最大のトルクで駆動するため、全体として消費
電流が増大するとともに、平均的に多くの電流を必要と
し、大容量の電源を使用しなければならないといった問
題点を有していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、かか
る状況を鑑みてなされたものであり、搬送に必要な消費
電流を低減する新たなシート処理装置を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】従って、本発明は、シー
トを搬送する搬送手段と、前記搬送手段を駆動する駆動
手段と、前記駆動手段に供給する電力を制御する制御手
段とを有し、前記制御手段は、前記搬送手段がシート搬
送に必要なトルクに応じて、前記駆動手段に供給する電
力を変化させることを特徴とするシート処理装置を提供
する。また、前記制御手段は、搬送するシートサイズ、
シートの厚さ又はシート束のシート枚数に応じて前記駆
動手段に供給する電力を変化させ、前記搬送手段にシー
ト搬送に必要なトルクを与えることを特徴とする。更に
は、シート搬送するための複数の搬送経路を有し、前記
制御手段は、各搬送経路におけるシート搬送に必要なト
ルクに応じて、前記駆動手段に供給する電力を変化させ
ることを特徴とするシート処理装置をも提供する。
【0008】
【発明の実施の形態】ここで、本発明に係るシート処理
装置、特に搬送の為の消費電流を低減したシート処理装
置の具体例を説明する前に、画像形成装置からシート処
理トレイに排出される複数のシートに対してステープル
等の処理を行うシート後処理装置(以下、単に「後処理
装置」という)と、該処理後のシート束を受け取り、所
定のシート排出トレイ(以下、「集積トレイ」という)
に排出し集積する集積処理装置から構成されるシート処
理装置の全体を図を参照して説明することで、その内部
機構を明らかとする。
【0009】図1乃至図3において、シート処理装置1
は、各々が独立した筐体からなる後処理装置本体20及
び集積処理装置本体50とを備えている。
【0010】後処理装置本体20は、図3のように、複
写機2から順次排出された画像形成済みのシートSを、
後処理無しの場合には集積トレイ3に、後処理有りの場
合には処理トレイ4とに振り分け可能に搬送する前段搬
送手段5と、処理トレイ4上に受容した複数枚のシート
Sを整合させる整合手段6と、整合されたシート束S´
を把持して搬送する第1把持手段7と、第1把持手段7
に保持されたシート束S´をステープル綴じするステー
プラ8と、図4に示すように、処理トレイ4の上方で且
つ前段搬送手段5の下方に位置する補助トレイ13とを
備えている。また、後処理装置本体20は、図3のよう
に、処理トレイ4に対するシートSの収納基準面となる
縦壁20aと、シートSが排出される開口20bと、後
述する整合部材30及び保持部材34の移動を許容する
レール溝20c,20dと、第1把持手段7の移動を許
容するレール溝20eと、第1把持手段7によって把持
してのステップル綴じ後のシート束S´の処理トレー4
から2段の集積トレイ9A、Bへの連携移動を許容する
開口20f(図1)とが形成されている。
【0011】尚、開口20fは、図1に示すように、処
理トレイ4と平行であり且つ集積トレイ9A、9Bとも
平行となっている。従って、シート束S´は処理トレイ
4から集積トレイ9A、9Bへと平行移動することとな
り、これによって集積トレイ9A、9Bへと集積される
シート束S´の整合性が良好に維持される。
【0012】集積処理装置本体50は、図3のように、
ステープラ8によって綴じられた後のシート束S´を集
積する昇降可能な集積トレイ9A、9Bと、第1把持手
段7で把持された状態で集積トレイ9A、9Bに向かっ
て搬送されたシート束S´を受け継いで把持すると共に
集積トレイ9A、9B上の所定位置まで搬送する第2把
持手段10と、図5及び図6のように、集積トレイ9
A、9B上に集積されたシート束S´の高さを検出する
シート高さ検出手段(紙面検知センサ)11と、集積ト
レイ9A、9B上にシート束を集積している途中に、オ
ペレータがシート束の全部又は一部を取り除いたことを
検出する途中取り出しセンサ14と、集積トレイ9A、
9Bを昇降作動させる昇降手段12と、図7〜図9のよ
うに、集積トレイ9A、9Bの昇降に連動するシャッタ
15とを備えている。
【0013】また、集積処理装置本体50には、図1の
ように、集積トレイ9A、9Bへと搬送されたシート束
S´の一辺が当接する位置決め整合用の縦壁50aと、
第2把持手段10の水平方向の移動を許容する水平開口
50bと、この水平開口50bに連通して第2把持手段
10の垂直方向の回動を許容する垂直開口50cとが形
成されている。
【0014】集積トレイ3は、図3のように、後処理装
置本体20の外枠上部を傾斜させたもので、その上流側
が下方に且つその下流側が上方に位置している。また、
集積トレイ3の上流側端部からは縦壁3aが形成されて
おり、この縦壁3aの上部に放出用の開口3bが設けら
れている。
【0015】前段搬送手段5は、図4に示すように、後
部側の後処理装置本体20の一側面には搬送口21が開
口し、この搬送口21は複写機2の排出口(図示せず)
に合致されている。搬送口21の下流側には搬送ローラ
対22に続いてシートSの搬送経路を上方の集積トレイ
3側の経路24Aと下方の処理トレイ4側の経路24B
とに切り換えるフラッパ23Aが配設されている。そし
て、搬送経路24Aには、搬送ローラ対25A、25B
が設けられ、搬送経路24Bには、排出ローラ26A、
26B及びセンサ17が設けられている。また、搬送経
路24Aと24Bとの間には反転経路24Cが設けら
れ、シートの表裏を反転して処理トレイ4に排出する
際、搬送経路24Aに設けた反転フラッパ23Bをシー
ト後端が通過すると搬送ローラ対25A、25Bのロー
ラ回転を逆転して、シートの搬送方向を逆転し、反転経
路24Cに供給するようになっている。尚、反転フラッ
パ23Bには、センサ23Cが取り付けられている。
【0016】処理トレイ4は、集積トレイ3の下方に位
置しこの集積トレイ3と平行に傾斜している。処理トレ
イ4にはステープラ8で綴じるために一連のシートSが
搬送ローラ対22から経路24Bの終端の排出ローラ2
6A、26Bによって排出方向Aに順次搬送される。こ
の処理トレイ4は、図3のように、傾斜した下端部がト
レイ面と直交する方向に立ち上がって形成され、その内
面が排出方向Aと直交する前後方向に延びるシートSの
一辺が当接する縦壁20aとなる。
【0017】整合手段6は、処理トレイ4上に収納した
複数枚のシート束S´を揃えるについて、その排出方向
前後は、図4のように、処理トレイ4の基準面4aに当
接することで整合が行われ、その排出方向左右は、図1
0のように、処理トレイ4の両側に配置された整合部材
30並びに昇降移動可能なシャッタ式の基準板31によ
って整合される。
【0018】整合部材30の移動機構は、処理トレイ4
の下部に幅方向に延びるレール32が設けられ、このレ
ール32の内側に円錐ローラ33によって走行可能に整
合部材30を支持する保持部材34が配置され、さら
に、一対のプーリ35A、35B間にベルト36が掛け
られ、このベルト36の途中に保持部材34の一部が固
着されている。そして、一方のプーリ35Bが整合モー
タ37(図17参照)によって駆動されて整合部材30
が移動する。
【0019】これにより、シートSが順次排出方向Aに
搬送されている間は、整合部材30は後退した開いた位
置にあり、所定枚数のシートSを受容した後に前進して
基準板31に押し付けて整合を行う。
【0020】基準板31は、図16に示すように、後処
理装置本体20の内壁に固定される固定プレート311
と、固定プレート311に保持されたシャッタソレノイ
ド312と、シャッタソレノイド312の先端に設けら
れた連結プレート313と、連結プレート313に一端
が連結された一対のアーム314と、固定プレート31
1に形成された案内溝315によってアーム314の回
動運動を直線運動に変換する連結ピン316,317を
介してアーム314の他端に連結されたシャッタプレー
ト318とを備えている。尚、シャッタソレノイド31
2は、一つのシート束S´が処理トレイ4から集積トレ
イ9A、9Bへと搬送される過程において次のシート束
S´の基となるシートSが処理トレイ4上に排紙されて
きた際には、その基となるシートSの整合を可能とする
ためにシャッタプレート318が搬送過程にあるシート
束S´の上面に当接するようにアーム314を回動させ
る。
【0021】第1把持手段7は、処理トレイ4上に整合
されたシート束S´の後端部を上下方向から挟持して排
出方向Aと直交する搬送方向Bに搬送する。また、第1
把持手段7には、図11に示すように、移動枠40に開
閉作動する上下の挟持レバー41が設けられ、詳細機構
は示していないが、束押さえソレノイド43の作動に伴
ってシート束S´の一辺を把持する。尚、挟持レバー4
1の進退動は、図17の挟持レバーモータ42の駆動に
よって行われる。
【0022】処理トレイ4の上方には搬送モータ19の
駆動によって回転する排出ローラ対26との間に、図
4、図14に示すような平板状の補助トレイ13が配置
されている。この補助トレイ13は、処理トレイ4より
長さが短く、幅も狭く、処理トレイ4の基準位置側に進
退動可能に設けられている。即ち、補助トレイ13の両
端部が上下のガイドローラ45によってスライド可能に
支持され、中央部のラック46にピニオンギヤ47が噛
合され、補助トレイモータ48の駆動に連動するピニオ
ンギヤ47の駆動によりスライド駆動される。尚、図示
の状態は補助トレイ13が進出移動している状態であ
る。
【0023】補助トレイ13は、一連のシート束S´が
処理トレイ4上に排出されている状態でシート束S´の
整合が行われている間に、次の一連のシートSが搬送さ
れる以前に進出作動して、この次のシートSを受け取る
ことで搬送中(ステップル綴じ中)のシート束S´とを
分離する。
【0024】また、補助トレイ13には、図15に示す
ように、この補助トレイ13上にシートSが載置された
とき、シートSを排出方向Aと逆の戻し方向Cに搬送す
る戻し機能を有する。この戻し機能は、排出ローラ26
Aと、排出ローラ26Aに弾接する排出ローラ26Bと
を有する。尚、排出ローラ26Bの径は、排出ローラ2
6Aよりも大きく且つ軟質材料で形成され、その外周面
が補助トレイ13上のシートSに軽く接触することでシ
ートSの先端が当て板20aに当接する戻し方向Cに送
り出ようになっている。
【0025】尚、補助トレイ13上には、1〜2枚程度
のシートSが載置されるだけであるからシートSの厚さ
変化に対応する機構は不要である。また、補助トレイ1
3の進退動のタイミングは、排出手段としての排出ロー
ラ26A、26BによるシートSの排出方向上流側に配
置され且つ排出ローラ26A、26Bによって排出され
るシートの先端が処理トレイ4上若しくは処理トレイ4
上に集積された先のシートS上に到達することを検知す
る図4の検知センサ17の検知結果に基づいて行われ
る。
【0026】即ち、処理トレイ4には、図3のように、
複数のレール溝20c,20d,20eがシートSの搬
送方向と直行する方向に延在されている。従って、処理
トレイ4上にシートSが集積されていない場合には、そ
の最初のシートSが処理トレイ4に直接排出されると、
処理トレイ4の高さに伴うシートSの先端の座屈、或い
は、上述したレール溝20c,20d,20eへの引っ
掛かり等が発生する虞がある。また、処理トレイ4上に
シートSが集積されている状態であっても次のシートS
の先端が先のシートSに当接して座屈する虞がある。さ
らに、上述したシート束S´と次のシートSとを分離し
なければならない。
【0027】そこで、検知センサ17によってシートS
の先端を検出することで補助トレイ13を進出させ、検
知センサ17によってシートSの後端を検出することで
補助トレイ13を退避させることで上述した問題が解決
される。
【0028】この際、シートSは、一組のシート束S´
に複数のシートサイズが混在することが考えられる。こ
のため、複写機2から出力されたシートサイズ情報及び
検知センサ17によるシート検知結果に基づいて補助ト
レイモータ48による補助トレイ13の退避タイミング
を、複写機2から出力されたシートサイズ情報が大きい
シートサイズである程、早くすることでシートサイズに
応じた座屈防止とすることができる。尚、シートサイズ
が混在していない場合でも、任意のシートサイズ(例え
ば、A4横長)を基準としてそれよりも大きいサイズと
なる程退避タイミングを早くしてもよい。
【0029】そして、下側の処理トレイ4上のシート束
S´が集積トレイ9A、9B側に搬送されている場合に
は、その集積トレイ9A、9Bへの搬送完了と略同時期
に補助トレイ13は没入作動されて、補助トレイ13上
のシートSが処理トレイ4上へと落とし込まれる。
【0030】図14においては、比較的サイズの大きい
シートSが処理トレイ4に搬送されている状態を示し、
この場合の補助トレイ13上のシートSは、補助トレイ
13から処理トレイ4上に垂れるように支持されてい
る。また、小さいサイズのシートSが搬送された場合に
は、補助トレイ13のみによって載置可能である。
【0031】ステープラ8は、シート束S´の端辺近傍
をステープル(綴じ針)によって綴じるものであり、処
理トレイ4の縦壁20aの集積処理装置本体50側の前
端部近傍に配設されている。
【0032】ステープラ8によって綴じるシート束S´
の綴じ位置及び綴じ数は、第1把持手段7及び第2把持
手段10の搬送に伴って行う。すなわち、1カ所で綴じ
る場合には、第1把持手段7で把持し、所定位置をステ
ープラ8に合せて搬送した状態で停止して綴じる。2箇
所綴じる場合には、第1把持手段7によって把持し搬送
し、第1の位置をステープラ8に合せて綴じた後には、
第2把持手段10に持ち替えた後に、第2の位置をステ
ープラ8に合せて綴じるものである。なお、このステー
プラ8は排出方向Aに沿って移動可能に設けて、ステー
プルによって綴じる位置が可変となるようにしてもよ
い。
【0033】集積トレイ9A、9Bは、処理トレイ4の
前方すなわち排出方向Aと直交する方向にずれて平行に
配置され、上面の測縁部には取り出し用の凹部9C、9
Dが形成されている。又各集積トレイ9A、9Bには、
用紙有無検知センサ9E、9Fが設けられている。
【0034】この集積トレイ9A、9Bは、図5及び図
6に示すように、集積処理装置本体50の側壁50L、
50Rに昇降作動するように設けられ、この集積処理装
置本体50の縦壁50aが集積基準面となっている。こ
の集積基準面の位置は、処理トレイ4における縦壁4a
の位置よりも排出方向Aに距離d(図10参照)ずれて
設定されている。
【0035】集積トレイ9A、9Bの幅方向両端部は、
コの字状の昇降枠52の側壁50L、50Rに固着支持
され、この昇降枠52は両側のローラ53が側壁50
L、50Rに設けられた縦溝54に沿って上下動可能に
案内されている。
【0036】また、集積処理装置本体50の背面側の上
部フレーム62と下部フレーム63には、プーリ55、
56が設けられ、上下のプーリ55、56間にはベルト
57が掛けられ、プーリ55の回転軸に固着された従動
ギヤ58が集積トレイモータ60の駆動ギヤ59と噛合
して上プーリ55が回転駆動される。ベルト57の途中
に昇降枠52が固定具52aによって固着され、ベルト
57の走行に伴って上下動するようになっている。
【0037】また、昇降枠52と上部フレーム62との
間には、スプリング65が取り付けられ、スプリング6
5の付勢力によって上方への担持力を得て、処理トレイ
4上のシート束S´の重量が集積トレイモータ60に過
大に作用しないような軽減機構となっている。
【0038】昇降枠52には、透過式の上トレイ位置検
知センサ61と、下トレイ位置検知センサ64とが設け
られ、側壁50Rの取り付けられた遮光板66により遮
光されているか否かにより、集積トレイ9A、9Bの位
置が検出できるようになっている。
【0039】第2把持手段10は、図12及び図13に
示すように、第1把持手段7で保持され処理トレイ4か
ら集積トレイ9A又は9B上に押し出されるように搬送
される。また、第2把持手段10は、シート束S´の上
面と下面とを平面的に押圧して挟持する上下挟持レバー
71,72を有し、開閉機構によってシート束S´の把
持・解放を行うと共に、保持したシート束S´を搬送機
構によって排出方向Aと直交する搬送方向Bに搬送す
る。さらに傾斜状態で把持したシート束S´の把持部分
を揺動機構によって水平状態に揺動すると同時に、集積
トレイ9A、9B側に若干移動するように構成されてい
る。
【0040】まず、上挟持レバー71は、揺動フレーム
73に対して基端部が第1軸74によって回動自在に枢
支され、下挟持レバー72は第2軸75によって揺動フ
レーム73に回動自在に枢支されている。第1軸74に
は第1アーム76が部分ギヤ77と一体に回動するよう
に枢支され、第1アーム76の先端ピン76aが上挟持
レバー71の溝71aに係合して開閉作動する。同様に
第2軸75には第2アーム78が枢支され、その先端ピ
ン78aが下挟持レバー72の溝72aに係合して開閉
作動すると共に、第2アーム78の枢支部にはギヤ部7
9が設けられ、このギヤ部79が第1アーム76の部分
ギヤ77に噛合し、両アーム76、78が連係して回動
するのに伴って、上挟持レバー71と下挟持レバー72
を回動するように設けられている。
【0041】部分ギヤ77の他部には、揺動フレーム7
3に支持されたピニオンギヤ80が噛合し、このピニオ
ンギヤ80と一体に回転する中間ギヤ81に、揺動フレ
ーム73が取り付けられた開閉モータ83の駆動ギヤ8
2が噛合して、開閉駆動機構が構成されている。なお、
上下挟持レバー71、72の開閉状態は、上挟持レバー
71と一体に回動する作動片84が図示しないセンサに
よって検出される。
【0042】第2把持手段10の開閉作動時には、上挟
持レバー71の部分ギヤ77の径が大きく、下挟持レバ
ー72のギヤ部79の径が小さいことで両者の開角度が
異なり、上挟持レバー71は30°程度開くのに対し
て、下挟持レバー72は90°程度下方に開くようにな
る(図13参照)。
【0043】揺動フレーム73は、下端部が揺動軸85
によって移動フレーム87に揺動自在に枢支されてい
る。移動フレーム87には揺動軸85と平行な軸88に
回転ギヤ89が支持され、回転ギヤ89の偏心位置と揺
動フレーム73の揺動軸85より上方の後部とがリンク
90によって連結され、回転ギヤ89の回転に伴いリン
ク90を介して揺動フレーム73が図12の後退位置
と、図13の突出位置とに揺動される。
【0044】回転ギヤ89の外周ギヤ部には、移動フレ
ーム87に揺動軸85とは直交する方向に枢支されたピ
ニオンギヤ91が噛合し、このピニオンギヤ91と一体
の中間ギヤ92に移動フレーム87に取り付けられた揺
動モータ94の駆動ギヤ93が噛合して揺動機構が構成
されている。
【0045】移動フレーム87の搬送機構は、移動フレ
ーム87の前後に左右に突出する走行部材95が、本体
側に固着されたガイドフレーム100に形成された前後
方向に延びるガイド溝(図示省略)に係合され、移動フ
レーム87が前後方向(搬送方向B)に移動可能に支持
されている。
【0046】ガイドフレーム100の内部には前後にプ
ーリ102がプーリ軸101(一方は図示していない)
によって枢支され、ベルト103が掛けられている。ベ
ルト103の一部にクランプ部材104によって移動フ
レーム87が固着され、一方のプーリ軸101の端部に
従動プーリ105が固着され、ガイドフレーム100の
下部に取り付けられた搬送モータ108の駆動軸の駆動
プーリ107との間に駆動ベルト106が掛けられてい
る。
【0047】そして、搬送モータ108の正転または逆
転駆動により、移動フレーム87は第2把持手段10と
共に搬送方向Bに前進または後退移動する。第2把持手
段10の初期位置(ホームポジション)は、処理トレイ
4側に寄った受取位置で、この受取位置とステープラ8
で綴じる中間停止位置と、最前進した放出位置とに移動
される。初期位置及び放出位置で第2把持手段10の開
閉作動が行われ、放出位置で揺動が行われる。
【0048】また、このような搬送機構及び第2把持手
段10の開閉機構、揺動機構が集積処理装置本体50の
カバー内に配置され、移動範囲が覆われ、カバーの上部
にスリット状の水平開口50bが開口され、この水平開
口50bに沿って第2把持手段10がシート束S´を保
持したまま移動すると共に、放出端部において揺動した
上下挟持レバー71、72が突出するものである。
【0049】シート高さ検出手段11は、図5に示すよ
うに、固定部分のフレームには、円弧状の先端部を有す
る回動検出体110が枢支され、この回動検出体110
がアクチュエータ112の作動に伴ってスプリング11
1を介して出没回動可能に設けられている。この回動検
出体110の先端部は集積トレイ9A、9B上のシート
束S´上面に接触可能であり、その回動量で処理トレイ
4上のシート束S´上面位置を検出し、処理トレイ4の
昇降移動を制御する。
【0050】各機構の作動は、コントロールユニットで
連係制御され、その制御パネルにおいてシート数、セッ
ト数、ステープルの有無、ステープル位置等がオペレー
タによって設定され、この設定に基づいて各部の駆動が
制御される。
【0051】シャッタ15は、集積トレイ9Aが水平開
口50bを通過して際、集積トレイ9Aの傾斜に伴って
集積トレイ9A上のシート束S´が水平開口50bに引
っ掛ったり、中に入り込むことを防止するもので、水平
開口50bを開閉するシャッタプレート16と、このシ
ャッタプレート16を昇降させる駆動部18とを備えて
いる。
【0052】シャッタプレート16は、図9のように、
両側部の上下に長穴16Aが設けられ、図8のように、
側壁50L、50Rに設けられたピン16Bにより、上
下に移動自在に支持されている。また、シャッタプレー
ト16には、水平開口16Cと、開口16D〜16Fが
設けられている。
【0053】開口16Dは、図9のように、長穴16G
によって軸16Hを支持され回動する可動プレート16
Jでおおわれ、図5のように、第2把持手段10の回動
動作により押し出されるようになっている。
【0054】開口16Eには、昇降プレート16Kが両
側をガイド16Lで昇降自在に支持され、第5図のよう
に、第2把持手段10の回動動作により押し下げられ
る。復帰は、バネ16Mで行われる。従って、第2把持
手段10が回動しない時は、可動プレート16Jと、昇
降プレート16Kは、閉じており安全である。
【0055】開口16Fは、センサ11とセンサ14の
回転検出体110、14Aが入出する穴である。
【0056】また、シャッタプレート16には、ラック
16Nと、開き位置検出レバー16Pと、閉じ位置検出
レバー16Qが設けられている。
【0057】一方、側壁50L、50R間には、支持フ
レーム18Aが水平に取り付けられ、駆動部18と、開
き位置検出レバー16Pを検出するセンサ18Bと、閉
じ位置検出レバー16Qを検出するセンサ18Cとが設
けられている。
【0058】駆動部18は、パルスモータ18Dと、タ
イミングプーリ18Eと、タイミングベルト18Fと、
タイミングプーリ18Gと、ラック16Nと噛み合うピ
ニオン18Hとを備えている。
【0059】シャッタプレート16は、複写動作が開始
されると、下降して水平開口16Cが水平開口50bと
一致して開き、設定された枚数の複写動作が終了すると
上昇して閉じる。
【0060】ところで、上述した各種駆動系は、図17
に示すように、CPU120、ROMやRAM等の記憶
手段121からの入出力信号によってパラレルI/O1
22が駆動制御される。
【0061】次に、シートSの後処理工程を図18乃至
図21を参照しつつ説明する。尚、一連の後処理工程を
示す図18及び図19のフローチャート及び、図20の
タイミングチャートでは、シートSを2枚(同一サイ
ズ)でシート束S´としてステープル綴じした後に集積
するものとしている。また、図中の符号Mに添えた数字
は各部の動作区分又はその動作時間を示している。
【0062】集積トレイ9A、9Bの用紙の有無検知セ
ンサ9E、9F及びトレイ位置検知センサ61、64の
状態により、2つのトレイ9A、9Bのどちらかを排出
口に移動させる。画像形成装置2の画像形成動作が開始
されると、モータ18Dが駆動され、シャッタプレート
16が下降し、開き位置検出レバー16Pをセンサ18
Bが検出すると、モータ18Dが停止する。この状態に
おいては、水平開口50bとシャッタプレート16の水
平開口16Cとが一致し、図1のように開口50bが開
いた状態となる。
【0063】フローチャートにおいて、初期設定とし
て、画像形成装置2から排出されたシートの搬送枚数N
=0とし、そしてここで先に搬送されたシートが整合完
了しているものとしてシート整合フラグを、F0=0
(整合完了)とする(S1、S2)。シートSは、画像
形成装置2から順次排出され(S3)、このとき補助ト
レイ13が突出されてここに搬送されてNが増進され、
一連の複数枚(2枚)のシートSが重ねられ(S4、S
5、S6)、次の搬送のためN=0とおく(S7)。シ
ートが整合完了しているものとすると(S8)、補助ト
レイ13が没入してシート束S´が処理トレイ4上に落
下して収容され(S9、S10)、その傾斜下方の一辺
が収納端面の基準面4aに当接して左右方向が揃えられ
る(M1:図示しない排紙センサーと搬送モータの動
作)。続いて整合部材30が移動して、シートS後辺を
押して前辺を基準板31に押しつけてシートSの前後方
向を整合させる(S11、M2:整合)。補助トレイ1
3は、当該シートSの整合中(F0=1)の、次の一連
のシートSが搬入される際に突出作動して(M3)、こ
のシートSを、下方において整合・搬送中のシートSと
分離するために保持する(S11〜S14)。
【0064】図21はシート束S´が処理トレイ4上か
ら、例えば集積トレイ9A(同図の左方向)に向けて移
送される際のシート束S´が第1把持手段7から第2把
持手段10に受け継がれるまでの行程を示している。同
図の(a)、(b)、(c)にはシート束S´の搬送が
順次進行していく状態をそれぞれ示し、第2把持手段1
0とステープラ8は、当該移動行程中に亘って固定位置
にある。
【0065】整合が行われると、第1把持手段7は初期
位置(図10の実線で示す)へ移動する(S15、M
4)。また、この時点で第2把持手段10は初期位置
(図10の実線で示す)にある(S16)。ここでシー
ト束S´が移送中か否かを示すフラグを、F1=0(非
移送中)とおく(S17)。上記整合状態でシート束S
´の後辺を第1把持手段7によって把持(ニップ)しる
(S18、S19、M5、図21の(a)に鎖線で示
す)。
【0066】基準板31(シャッタ)を上昇させて(S
20、M6)、シート束S´の新たな移送を待ち(F1=
1、S21)、シート束S´を搬送方向Bに移動可能に
した後、第1把持手段7を前進駆動させて所定量だけ前
方に移動させ、シート束S´を排出方向Aと交差する集
積トレイ9Aの方向に1カ所目のステープル位置まで移
動させて(S22、M7、図21の(a)に実線で示
す)、ステープラ8によって1カ所目を綴じる(S2
3、M8)。なお、基準板31は上昇するとシート束S
´が入り込むのを待って直に下降するが、この下降状態
で当該シート束S´を軽く押さえるようにしていて、そ
の通過を可能にしている。
【0067】続いて、第1把持手段7がさらに前方に移
動して2カ所目のステープル位置で停止する(S24、
M9、図21の(b)、図3の実線の状態)。このとき
第2把持手段10は処理トレイ4側の初期位置(図1
0、図11の実線位置)に停止して、図12の後退位置
に揺動していて、第1把持手段7の停止を待って、第2
把持手段10が傾斜状態のシート束S´の基準位置側の
一辺を、その停止した状態の姿勢のまま受け継いで把持
する(S25、M10)。
【0068】第2把持手段10による上記の把持を行っ
た後に、第1把持手段7の把持が開放されて(S26、
M11、図21の(c))、第1把持手段7は次のシート
束S´を挟持するために、挟持位置(図10の実線で示
す)へ移動し(S27)、次のシート束S´の移送を可
能にする(S28)。そしてステープラ8によって2カ
所目を綴じる(S29、M12)。上記の各ステープル位
置は、オペレータの指示に基づいて、第1把持手段7に
対してその移送量が設定される。
【0069】続いて第2把持手段10が前方の放出位置
(図10、図11の鎖線位置)にまで移動し、搬送Bへ
の搬送を終了して停止する(S30、M13)。この放出
位置で第2把持手段10は、図12に示す後退揺動位置
から図13に示す突出位置に揺動されて、第2把持手段
10による把持状態は、水平状態となると共に、搬送方
向Bと直交方向に移動される(S31、M14)。尚、第
2把持手段10が、図12の後退揺動位置から図13の
突出位置に揺動する際、第2把持手段10により、可動
プレート16Jが回動すると共に、昇降プレート16K
が下降する。処理トレイ4上の基準位置と合致する端部
位置を第2把持手段10によって図12のように把持し
て搬送し、図13に示す状態に揺動すると把持したシー
ト束S´の端部は集積トレイ9A側に移動される。この
移動された位置は集積トレイ9における基準面50aに
略一致させている。この移動と共に把持されているシー
ト端部は水平となり(M14)、上下挟持レバー71、7
2が鎖線で示すように開放作動されて(S32、M1
5)、把持されていたシート束S´はそのまま下方に落
下放出され、集積トレイ9上に既に集積されたシート束
S´上に積み重なる。
【0070】その際、シート束S´の端部は下方に集積
されているシート束S´の端部から大きくずれることな
く、落下するシート束S´の端部が下方のシート束S´
のステープル位置に係止することもなく積み重なる。
【0071】第2把持手段10が開放作動した状態で揺
動フレーム73が後退作動し(S33、M16)、続いて
第2把持手段10が初期状態に戻るように、搬送方向B
に沿って後方に向かって移動される(S34、M17)。
その際、次のシート束S´が送り出されていても、上挟
持レバー71、72が十分に開いているので、シート束
S´は上挟持レバー71、72に干渉することはなく、
引き続き初期位置において、閉作動して次のシート束S
´を把持することが可能になる。
【0072】上記のように第2把持手段10が水平状態
に揺動されると(M14)、アクチュエータ(束押さえソ
レノイド)112が作動して、回転検出体110がシー
ト束押さえ状態となって(S35)シート高さが検出さ
れ(S36)、引き続きアクチュエータ112の作動が
解除されて、押さえ状態が開放される(S37、M1
8)。所定位置より高い場合には、集積トレイ9Aは、
昇降手段12の作動で所定レベルまで下降作動する(S
38、M19)。また、途中で集積したシート束S´がオ
ペレータにより取り出されたときには、途中取り出しセ
ンサ14の検出に伴い上昇作動される。
【0073】第2把持手段10は、前後方向への搬送時
にはカバー内で移動動作されるので、第2把持手段10
及びその搬送機構が、集積トレイ9A上のシート束S´
を取り出そうとするオペレータと干渉することはない。
また、シート束S´は把持した状態で搬送されるので、
搬送中にシート束S´の整合状態が乱れることもない。
ここで、集積トレイ9Aに、例えば所定枚数以上のシー
トが収容されたことがセンサ11によって検出される
と、図5に示すモータ60が駆動されて昇降枠52が上
昇し、下トレイ9Bが収容位置に移動すると停止する。
尚、この時、シャッタ15は閉じており、集積トレイ9
A上のシートは、水平開口50b内に入り込むことはな
い。以降、同様にして集積トレイ9Bにシート束が集積
される。
【0074】なお、上記実施の形態では、第1把持手段
7及び第2把持手段10は、平面状に押圧保持する挟持
レバーで構成しているが、ローラ状その他のもので上下
から押圧して保持するようにしてもよい。各部の搬送機
構は可変可能であり、アクチュエータも公知の機構に変
更可能である。
【0075】また、上記実施の形態では、画像形成手段
として複写機2に適用した例を示したが、この複写機2
にはデジタル方式及びアナログ方式の両方式に適用され
る他、印刷機(レーザープリンタを含む)やファクシミ
リ等の各種画像形成手段(画像記録装置)に適用するこ
とができることは勿論である。
【0076】ここで、図4を参照して、本発明に係わる
シート搬送で消費電流を低減できるシート処理装置の具
体例について説明する。
【0077】後処理装置本体20のの搬送ローラ対22
の下流側には、3つの搬送経路が設けられている。第1
の搬送経路は、搬送口21から処理トレイ4へとほぼ直
線的に水平に延びる搬送経路24Bであり、第2の搬送
経路は、搬送ローラ対22から、湾曲して上方に延びて
集積トレイ3へと続く搬送経路24Aである。そして、
第3の搬送経路は、搬送経路24Bと搬送経路24Aと
の間を湾曲して接続し、相互の経路の間でシートの移動
を可能とさせる搬送経路24Cである。また、3つの搬
送経路のいずれにシートを搬送させるかを制御するため
に、シートの経路を切り換えるためのフラッパ23Aと
フラッパ23Bが配設されている。フラッパ23Aは、
搬送口21から搬送ローラ対22に受け入れられたシー
トを搬送経路24A又は搬送経路24Bのいずれの経路
に搬送するかを切り換えるために使用される。そして、
フラッパ23Aは、搬送経路24Aの経路を開けると搬
送経路24Cの経路を閉じ、搬送経路24Cの経路を開
けると搬送経路24Aを閉じるようにしている。また、
フラッパ23Bは、フラッパ23Aの上方の、搬送経路
24Aと搬送経路24Cの合流した位置に設けられ、搬
送経路24A又は搬送経路24Cのいずれの経路にシー
トを搬送するかを切り換えるために使用される。尚、搬
送経路24A側のフラッパ23Aの面は、搬送経路24
Aが上方に延びるために湾曲した面とほぼ同じ曲面を有
し、その曲面に沿ってシートが湾曲しながら搬送され
る。
【0078】次に、シートの搬送動作について説明す
る。
【0079】搬送口21に受け入れられたシートは、ま
ず搬送ローラ対22に挟まれて、搬送ローラ対22の正
回転動作によって、搬送口21とは反対方向の下流側に
搬送される。
【0080】そのシートを、そのまま処理トレイ4へと
載置するには、搬送口21から排出ローラ26A、26
Bに直接にシートを搬送するために、フラッパ23Aを
図4で示した状態から逆回転して搬送経路24Bを開け
る。そして、搬送ローラ対22及び排出ローラ26A、
26Bの正回転動作によって、シートは各ローラに挟ま
れながら、開いた搬送経路24Bに沿って、ほぼ直線的
に延びた状態で、処理トレイ4に排出される。
【0081】一方、搬送口21で受け取ったシートを、
処理トレイ4上に位置する集積トレイ3に、そのシート
状態のまま載置するには、フラッパ23Aを図4で示し
た位置に置き、且つフラッパ23Bを左に切り換えて搬
送経路24Aを開ける。そして、搬送ローラ対22及び
搬送ローラ対25A、25Bの正回転動作を行うと、ま
ず、搬送口21に入ったシートは搬送ローラ対22に挟
まれながら、フラッパ23Aによって作られた湾曲した
面に沿って湾曲しながら上方に向かって進む。更に、シ
ートの先端は、搬送ローラ対25Aと25Bに次々に挟
まれながら、その正回転動作によって集積トレイ3の方
向へと搬送され、シートの後端が搬送ローラ対25Bを
通過して、最終的に集積トレイ3上にシートが載置され
る。
【0082】次に、搬送口21に入ったシートの表裏を
反転して処理トレイ4に排出するには、反転フラッパ2
3Aを、図4で示した位置に置き、且つフラッパ23B
を左に切り換えて搬送経路24Aを開ける。そして、搬
送ローラ対22及び搬送ローラ対25A、25Bの正回
転動作を行う。搬送口21に入ったシートは搬送ローラ
対22に挟まれながら、フラッパ23Aによって作られ
た湾曲した面に沿って湾曲して、上方に向かって進む。
そして、シートの先端は、搬送ローラ対25Aと25B
に次々に挟まれながら、その正回転動作によって集積ト
レイ3の方向へと搬送される。その後、シートの後端が
フラッパ23A及び23Bを通過すると、まず、搬送ロ
ーラ対25A、25Bのローラ回転を停止する。そし
て、フラッパ23Bを右に切り換えて搬送経路24Cを
開け、搬送経路24Aを閉じる。次に、搬送ローラ対2
5A、25Bのローラ回転を逆転して、シートの搬送方
向を逆転して反転経路24Cに供給する。このとき、排
出ローラ26A、26Bは、正回転動作を行っている。
搬送経路24Cによって湾曲しながら搬送されたシート
は、排出ローラ26A、26Bによって更に挟まれ、そ
の排出ローラ26A、26Bの正回転動作によって処理
トレイ4の方向に送られ、最終的に処理トレイ4上に載
置される。
【0083】また、搬送口21に入ったシートの表裏を
反転して集積トレイ3に排出するには、まず、反転フラ
ッパ23Aを、図4で示した状態から左回転して、搬送
経路24Bを開ける。そして、搬送ローラ対22及び排
出ローラ26A、26Bの正回転動作を行う。シートは
各ローラに挟まれながら、ほぼ直線的に延びた状態で、
処理トレイ4の方向へと搬送される。シートの後端がフ
ラッパ23Aを通過すると、排出ローラ26A、26B
の回転を停止し、フラッパ23Aを更に左に回転させ
て、搬送経路24Bを閉じる。また、フラッパ23Bを
図4で示した左に切り換えた状態とする。このとき、排
出ローラ26A、26Bに挟まれたシートが処理トレイ
4とは反対方向に逆走されたとき、そのシートは、フラ
ッパ23A及びフラッパ23Bの夫々の搬送経路24C
に対する面に沿ってそのシート後端が進み、搬送経路2
4Aへと続くようになっている。そこで、排出ローラ2
6A、26Bを逆回転し、搬送ローラ対25A、25B
を正回転する。シートは排出ローラ26A、26Bの逆
回転によって、搬送経路24Bを離れ、フラッパ23A
及び23Bの面に沿って上方に湾曲しながら、合流した
搬送経路24Aに搬送される。そして、シートが更に進
行すると、シートの後端は、搬送ローラ対25Aと25
Bに次々に挟まれながら、その正回転動作によって集積
トレイ3の方向へと搬送される。シートの後端が搬送ロ
ーラ対25Bを通過すると、最終的に集積トレイ3上に
シートが載置される。
【0084】ここで、シートを処理トレイ4、あるいは
集積トレイ3に搬送するために使用した搬送モータ19
(図17参照)は、正回転のみ可能な正転モータ19A
と正逆回転可能な反転モータ19Bから構成される。ま
た、先のシートの搬送動作で示したように、搬送ローラ
対22は、シートを下流の方向に搬送するための正回転
動作のみが可能なように、正転モータ19Aと連結され
ている。そして、正転モータ19Aの正回転動作にとも
なって、搬送ローラ対22が正回転動作を行い、画像形
成装置から搬送口21に供給されたシートを処理トレイ
4や集積トレイ3の下流方向へ搬送する。尚、正転モー
タ19Aと搬送ローラ対22間の連結はここでは詳述し
ない。
【0085】一方、反転モータ19Bは、搬送ローラ対
25A、25Bと、排出ローラ26Bを駆動する。ここ
で、先のシートの搬送動作で示したように、シートを搬
送口21から処理トレイ4へと排出するには、排出ロー
ラ26A、26Bは、正回転動作を行う必要がある。ま
た、シートを搬送口21から集積トレイ3へと排出する
には、搬送ローラ対25A、25Bは、正回転動作を行
う必要がある。しかし、このときの排出ローラ26A、
26Bの回転方向は、どの方向であってもかまわない。
次に、シートを搬送経路24Aから搬送経路24Cを通
って搬送経路24Bへと搬送するには、搬送ローラ対2
5A、25Bを逆回転にして、排出ローラ26A、26
Bを正回転動作する必要がある。一方、シートを搬送経
路24Bから搬送経路24Cを通って搬送経路24Aへ
と搬送するには、排出ローラ26A、26Bを逆回転
し、搬送ローラ対25A、25Bを正回転する必要があ
る。
【0086】従って、共通の反転モータ19Bによって
駆動される搬送ローラ対25A、25Bと排出ローラ2
6A、26Bは、反転モータ19Bが正回転するとき
に、搬送ローラ対25A、25Bが正回転する一方、排
出ローラ26A、26Bは逆回転し、反転モータ19B
が逆回転するときには、搬送ローラ対25A、25Bが
逆回転する一方、排出ローラ26A、26Bは正回転す
るように、その反転モータ19Bと連結される。尚、反
転モータ19Bと搬送ローラ対25A、25B及び排出
ローラ26A、26Bとの連結はここでは詳述しない。
【0087】ここで、正転モータ19A及び反転モータ
19Bは、供給される電流又は電力の大きさによって回
転トルクが変化するモータ、例えば、ステッピング・モ
ータを使用する。各搬送ローラ対25A、25B、そし
て排出ローラ26A、26Bがシートを搬送するために
必要なトルクは、そのシートが搬送する搬送経路や方
向、更には、シートのサイズや幅等の各種パラメータに
よって異なる。例えば、シートが搬送ローラ対22から
直接搬送経路24Bの方向へと搬送される場合には、シ
ートはほぼ直線的に延びた状態であるため、搬送経路2
4Bの摩擦力による影響が少なく、シート搬送のための
トルクは少なくて済む。一方、搬送ローラ対22から搬
送経路24Aの方向にシートを搬送する場合、シートは
フラッパ23Aによって湾曲して進むため、フラッパ2
3Aや搬送経路24Aの湾曲面との摩擦が発生し、シー
ト搬送のためのトルクを、より大きくする必要がある。
シートの表裏を反転するため、搬送経路24Cを使用し
て、搬送経路24Aから搬送経路24Bへ、あるいは搬
送経路24Bから搬送経路24Aにシートを搬送する場
合も同様である。また、搬送に必要とするシートの厚さ
によっても、搬送に必要とするトルクは変動する。この
ように、搬送経路や、シートのサイズ、厚さ等の搬送す
るためのトルクに影響するパラメータに応じて、その必
要な回転トルクを各ローラが発生するようにステッピン
グ・モータを制御する。
【0088】図22は、かかるトルク制御を行うための
ブロック図である。移動機構を司るモータのうちの正転
モータ19A、反転モータ19Bの他、図3で示した整
合されたシート束S´を把持して搬送する第1把持手段
7の進退動を駆動する挟持レバーモータ42、及び第1
把持手段7で把持されたシート束S´を受け継いで、集
積トレイ9A、9B上の所定位置まで把持して搬送する
第2把持手段10の進退動を駆動する搬送モータ108
を、ステッピング・モータとして使用し、夫々を個別に
CPU120によってトルク制御する。
【0089】図22の構成について説明すると、CPU
120のI/Oバス122には、各モータ制御用のステ
ッピング・モータ定電流駆動用ドライバ123と、CP
U120からの出力データをアナログ・データに変換す
るためのD/A変換器124が接続されている。そし
て、D/A変換器124のアナログ出力が、ドライバ1
23に接続されている。各ドライバ123の出力は、正
転モータ19A、反転モータ19B、挟持レバーモータ
42、そして搬送モータ108と接続されている。
【0090】上記構成をより明らかとするために、ドラ
イバ123の接続構成について図23を参照して説明す
る。このドライバ123は、一般に市販されているステ
ッピングモータ定電流駆動用ドライバでよく、例えば、
SANYO社整のユニポーラ定電流チョッパ方式4相ス
テッピングモータドライバである。ステッピング・モー
タドライバ123の端子a、/a、b、/bは、図21
のI/Oバス122と接続される。そして、I/Oバス
122からは、ステッピング・モータの動作パターンに
応じた信号がその端子a、/a、b、/bに入力され
る。ドライバ123の出力端子A、/A、B、/Bに
は、駆動するためのステッピング・モータが接続され
る。この図では、ステッピング・モータのコイルをL
1、L2、L3、L4で示している。また、ドライバ1
23のVref端子には、D/A変換器124からのア
ナログ信号が抵抗R1、R2によって分圧された電圧が
入力される。このVref端子は、ステッピング・モー
タへ送る出力電流I0Hを設定するために設けられた端
子である。従って、Vref端子への電圧を定めれば、
ステッピング・モータへの出力電流が一意に定まるた
め、CPU120がD/A変換器124に目的とする出
力電流を得るようにI/Oバス122からデータ出力を
行うことで、ドライバ123は、ステッピング・モータ
の定電流チョッピング動作を繰り返して行うことができ
る。
【0091】次ぎに、定電流制御を行いながら、搬送口
21で受け取ったシートを処理トレイ4又は集積トレイ
3に排出する制御フローを図24を参照して説明する。
図24の制御フローは、図18の画像形成装置2から順
次排出されるステップ(S3)と、補助トレイ13が突
出されるステップとの間に挿入することが可能である。
ここで、各ステップについて説明すると、まず、処理ト
レイ4にシートを排出するかどうかを判断する(S5
0)。もし、排出する場合は、シートを反転するかどう
かが次に判断する(S51)。シートの反転をせずにそ
のまま処理トレイ4に排出する場合は、フラッパ23A
によって搬送経路24Bを開ける(S52)。そして、
反転モータ19Bを正転させるが、この時の正転モータ
19Aの駆動電流I19A=f1(24B)とし、反転モー
タ19Bの駆動電流I19B=f2(24B)となるよう
ドライバ123を制御する(S53)。この24Bは、
搬送経路24Bが開かれ、その経路を沿ってシートが搬
送する場合のパラメータを示している。そして、f1及
びf2は、その経路での搬送の場合に必要とするトルク
を発生するための正転モータ19A及び反転モータ19
Bの駆動電流の関数である。もしステップS50で、処
理トレイ4への排出でなく、集積トレイ3への排出であ
る場合は、フラッパ23A及びフラッパ23Bによって
搬送経路24Aを開ける(S54)。そして、反転モー
タ19Bを正転させるが、このとき、シートは湾曲しな
がら搬送経路24Aを搬送するためには、直線的に搬送
する場合と比較して、より多くの回転トルクを必要とす
る。従って、正転モータ19Aの駆動電流I19A=f1
(24A)とし、反転モータ19Bの駆動電流I19B
f2(24A)となるようドライバ123を制御する
(S55)。このとき、f1(24A)>f1(24
B)、f2(24A)>f2(24B)である。尚、パ
ラメータ24Aは、先で説明したと同様に、シートを搬
送経路24Aで搬送する場合を示している。次に、ステ
ップS51でシートの反転と判断すると、まず、フラッ
パ23Aと23Bで搬送経路24Aを開く(S56)。
そして、正転モータ19Aを動作させ、反転モータ19
Bを正転させ、夫々が、I19A=f1(24A)、I19B
=f2(24A)となるようにドライバ123を制御す
る(S57)。更にシートを搬送し、その後端がフラッ
パ23Bを通過したと判断すると、正転モータ19Aと
反転モータ19Bを停止させ、フラッパ23Bを切り替
え、搬送経路24Cを開ける(S59)。それから、I
19B=f2(24C)となるように、反転モータ19B
を逆転させて(S60)、シートを搬送経路24Aから
搬送経路24Cを通り、搬送経路24Bへと搬送する。
そして、排出ローラ26A、26Bの正回転動作によっ
て、反転されたシートを処理トレイ4に排出する。尚、
シートを反転して集積トレイ3へ排出する場合の工程
は、上記工程から容易に推考できるため省略する。
【0092】以上のように、搬送経路の違いによって、
シート搬送にかかる負荷も変動するため、搬送経路をパ
ラメータとして使用し、搬送のためのトルクを発生でき
る定電流を駆動用の各モータに供給することで、よりき
め細やかな電流制御を行い、平均的には、少ない消費電
力でシート搬送を行うことができる。また、先の例で
は、3つの搬送経路の違いに大別して、駆動電流値を異
なるようにしているが、搬送路のシートの位置に応じて
よりきめ細やかに制御するようにしても良い。例えば、
シートが搬送経路24Aの湾曲した部分から抜け出し、
直線的な搬送となった状態を感知して、駆動電流値を下
げるようにすることもできる。そして、シートの位置
は、各経路におかれたセンサや、あるいは、ローラの回
転数から判断すればよい。
【0093】ここで、シート搬送は、図4の処理トレイ
4あるいは集積トレイ3へのシート排出のみではなく、
図22で示したように、第1把持手段7及び第2把持手
段10の進退動作によっても行われている。従って、図
22で示したように、その第1把持手段7及び第2把持
手段10を駆動する挟持レバーモータ42及び搬送モー
タ108の駆動電流を制御することも可能である。ここ
で、挟持レバーモータ42及び搬送モータ108にかか
る駆動トルクに影響するものは、シート束の枚数、その
シートサイズ、シートの厚さの他に、その第1把持手段
7及び第2把持手段10の状態、あるいは位置である。
既に説明したように、第1把持手段7は、処理トレイ4
の積載されたシートを把持して、そのシートを集積処理
装置本体50の方向に移動させる役割を有する。従っ
て、その目的が達成されると、その把持を開放して、シ
ートを残したまま元の位置に退動する。また、第2把持
手段10は、第1把持手段7から搬送されたシート束を
受け取り、第2集積トレイ9A、9B上に載置する役割
を有する。そして、その目的を達したら、次のシート束
を受けるために元の待機位置に退動する。よって、シー
トを把持して移動しているかどうかで、その進退動作に
必要なトルクも異なることとなる。従って、挟持レバー
モータ42及び搬送モータ108の駆動電流を夫々
G1、IG2とすると、IG1=f3(x1、y1)、IG2
=f4(x2、y2)で表す。そして、f3、f4は電
流値を示す関数であり、x1、x2はシートの枚数、y
1、y2は、各把持手段の移動動作を示すパラメータで
ある。シートの枚数は、図17のCPU120が、処理
トレイ4に積載したシートの数をカウントすることによ
って求められる。また、y1のパラメータは、例えば、
図19のフローチャートのうちの、ステップS22、S
24、そしてS27の移動動作である(但し、図18及
び図19のフローチャートは、2枚のシートをシート束
として処理する場合の例であり、それ以上の枚数nのシ
ート束を搬送する場合は、ステップS6のN=2は、N
=nに変更される)。このステップS22は、第1把持
手段7をシート束S´を排出方向A(図3参照)と交差
する集積トレイ9Aの方向に1カ所目のステープル位置
まで移動させる動作である。また、ステップ24は、第
1把持手段7をさらに前方に移動させて2カ所目のステ
ープル位置で停止させる動作である。そして、ステップ
S27は、第1把持手段7を次のシート束S´を挟持す
るために、挟持位置(図10の実線で示す)へ移動させ
る動作である。一方、y2のパラメータは、例えば、ス
テップS30、及びステップ33の移動動作である。こ
のステップS30は、第2把持手段10が前方の放出位
置(図10、図11の鎖線位置)にまで移動させる動作
であり、ステップ33は、第2把持手段10を開放作動
させた状態で後退させる動作である。
【0094】以上のように、シートの枚数と作動状態に
応じて、駆動用のモータに与える電流を変化させ、その
電流に応じたトルクをモータから発生させる。更により
細かにモータの発生トルクを制御するために、他のパラ
メータとして、シートのサイズや、シートの厚さを使用
できることは既に述べた通りである。そして、このシー
トのサイズや厚さは、シート処理装置1と接続された画
像形成装置からそれらを示すデータを受信することで識
別することができる他、シート処理装置1の内部にそれ
らを検知するためのセンサを設けるようにしてもよい。
また、上記具体例では、各パラメータを変数とした関数
によって、電流値を求めるようしたが、この関数の値
は、テーブル形式によって求めることができる。例え
ば、搬送位置や搬送動作の違いの他、シートサイズやシ
ートの厚さ、あるいはシートの枚数などを所定の範囲の
区分に分け、その区分に対応した駆動電流を定めてテー
ブル化する。そして、そのテーブル・データを記憶手段
121に記憶させ、CPU120は、そのテーブル・デ
ータから、その時の搬送状態に応じた駆動電流を検索し
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシート処理装置の前方外観斜視図
を示す。
【図2】シート処理装置の後方外観斜視図を示す。
【図3】シート処理装置の一部を破断した外観斜視図で
ある。
【図4】後処理装置本体の一部を破断した側面図であ
る。
【図5】集積処理装置本体の側面内部構造図である。
【図6】集積処理装置本体の正面内部構造図である。
【図7】集積処理装置本体の正面外観図である。
【図8】シャッタ15の裏面構造図である。
【図9】シャッタ15の機構を示した側面図である。
【図10】シート処理装置の平面断面図である。
【図11】シート処理装置の概略正面図である。
【図12】シート処理装置における第2把持手段の初期
状態の側面要部拡大断面図である。
【図13】シート処理装置における第2把持手段のシー
ト束落とし込み状態の側面要部拡大断面図である。
【図14】シート処理装置における補助トレイの斜視図
である。
【図15】シート処理装置における補助トレイの作用を
示す説明図である。
【図16】シート処理装置における基準板の拡大正面図
である。
【図17】シート処理装置の制御系のブロック図であ
る。
【図18】シート処理装置の後処理工程を示す前半のフ
ローチャートである。
【図19】シート処理装置の後処理工程を示す後半のフ
ローチャートである。
【図20】シート処理装置の後処理工程を示すタイミン
グチャートである。
【図21】シート処理装置の後処理工程におけるシート
束の処理トレイから集積トレイに移送される工程を
(a)〜(c)に時系列で示した説明図である。
【図22】シート搬送で使用される駆動用モータの電流
制御をおこなうためのブロック図である。
【図23】ステッピング・モータ定電流駆動用ドライバ
の接続関係を示した概要図である。
【図24】搬送経路の違いによって、駆動電流を変化さ
せてシートを搬送するためのフローチャートである。
【符号の説明】
S…シート 1…シート処理装置 2…複写機(画像形成手段) 4…処理トレイ 6…整合手段 7…第1把持手段 9A、9B…集積トレイ 10…第2把持手段 123...ドライバ123 124...D/A変換器

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シートを搬送する搬送手段と、 前記搬送手段を駆動する駆動手段と、 前記駆動手段に供給する電力を制御する制御手段とを有
    し、 前記制御手段は、前記搬送手段がシート搬送に必要なト
    ルクに応じて、前記駆動手段に供給する電力を変化させ
    ることを特徴とするシート処理装置。
  2. 【請求項2】前記制御手段は、搬送するシートサイズ、
    シートの厚さ又はシート束のシート枚数に応じて前記駆
    動手段に供給する電力を変化させ、前記搬送手段にシー
    ト搬送に必要なトルクを与えることを特徴とする請求項
    1に記載のシート処理装置。
  3. 【請求項3】シート搬送するための複数の搬送経路を有
    し、 前記制御手段は、各搬送経路におけるシート搬送に必要
    なトルクに応じて、前記駆動手段に供給する電力を変化
    させることを特徴とする請求項1に記載のシート処理装
    置。
  4. 【請求項4】シート搬送するための複数の搬送経路と、 前記複数の搬送経路のなかからシートを搬送すべき搬送
    経路を指定する選択手段とを有し、 前記制御手段は、前記選択手段が指定した搬送経路に応
    じて、前記駆動手段に供給する電力を変化させて、その
    搬送手段にシート搬送のための異なったトルクを与える
    ことを特徴とする請求項1に記載のシート処理装置。
  5. 【請求項5】画像形成装置から供給されるシートを受け
    入れる搬入口を有し、 前記複数の搬送経路は、 前記搬入口から供給されるシートを第1のシート排出口
    に搬送するための第1の搬送経路と、 前記搬入口から供給されるシートを第2のシート排出口
    に搬送するため、前記第1の搬送経路から湾曲して分岐
    し、前記第2のシート排出口に延びる第2の搬送経路を
    有し、 前記制御手段は、前記第1の搬送経路でシート搬送する
    ために必要とするトルクを発生するための所定の電力を
    前記駆動手段に供給し、前記第2の搬送経路でシート搬
    送するために必要とするトルクを発生するための所定の
    電力を前記駆動手段に供給することを特徴とする請求項
    3又は4に記載のシート処理装置。
  6. 【請求項6】前記搬入口から供給されるシートを前記第
    1のシート排出口又は前記第2の排出口に反転して搬送
    するため、前記第2の搬送経路と前記第1の搬送経路と
    を接続してシート搬送するための新たな第3搬送経路と
    を有し、 前記制御手段は、前記第3の搬送経路でシート搬送する
    ために必要とするトルクを発生するための所定の電力を
    前記駆動手段に供給することを特徴とする請求項5に記
    載のシート処理装置。
  7. 【請求項7】画像形成装置から供給されるシートを積載
    する処理トレイを有し、 前記搬送経路は、前記処理トレイ上に載置されたシート
    束をまとめて移動させる搬送経路を有することを特徴と
    する請求項3又は4に記載のシート処理装置。
  8. 【請求項8】前記駆動手段は、ステッピング・モータで
    あって、 前記制御手段は、ステッピングモータの駆動電流を制御
    して、トルクを可変とすることを特徴とする請求項1に
    記載のシート処理装置。
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