JPH11292377A - シート集積処理装置 - Google Patents

シート集積処理装置

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JPH11292377A
JPH11292377A JP10273798A JP10273798A JPH11292377A JP H11292377 A JPH11292377 A JP H11292377A JP 10273798 A JP10273798 A JP 10273798A JP 10273798 A JP10273798 A JP 10273798A JP H11292377 A JPH11292377 A JP H11292377A
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sheet
gripping means
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shutter
tray
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Toyoaki Nanba
豊明 難波
Kyosuke Ko
京介 高
Yoshihisa Ogasawara
由久 小笠原
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Nisca Corp
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】機構が簡単で、低コストであり、複雑な制御を
必要としないシート排出用開口部の安全確実な遮蔽機構
を提供する。 【解決手段】シート把持手段によるシートの移送及び載
置動作のために装置面に設けられた開口部は、シートの
端部を通過させるために装置前面に設けられた水平開口
部と、水平開口部に隣接して把持手段の装置前方への載
置動作のための垂直開口部と、からなり、水平開口部
は、把持手段の待機中は閉鎖され、シートの移送及び載
置の際には開口されるように構成され、垂直開口部は、
上方の回動シャッター手段16J′と下方の昇降シャッ
タ手段16K′とからなり、回動シャッター手段は、そ
の上端を支軸にして垂下状態に回動可能に構成され、昇
降シャッター手段は、把持手段がシートの載置動作を行
うときに下降することによって開口する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機やプリンタ
等の画像形成装置から連続的に送出されてくるシート若
しくは束ねられたシート束を、所定の集積トレイ上に集
積排出するシート集積処理装置に関し、特に、シートの
横幅方向への移送とシートの集積トレイ上への載置動作
のために設けられた装置面開口部の遮蔽装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像形成後のシートを画像形成装置のシ
ート排出口からシート排出トレイへ排出するための排出
機構は、通常、駆動ローラとその駆動ローラに接触して
従属回転するフリーローラとからなる回転ローラを用い
ることが多い。シート排出トレイは、画像形成装置側を
下向きに傾斜して取り付けられており、一枚ずつ排出さ
れるシートは、画像形成装置側の位置決め整合用縦壁に
その端部を合わせて該トレイ上に集積する。また、複数
段のシート排出トレイが用意され、任意のシート排出ト
レイにシートを排出できるように構成された画像形成装
置の場合は、複数枚のシートを載置するシート排出トレ
イが、画像形成装置のシート排出口を上下に通過する際
にシート排出装置の前記傾斜によって、シートがシート
排出口側に落下したり挟まったりして、シート・ジャム
やシートの整合や重畳が乱れてしまう等の不具合が生じ
ることがある。これを防止するために、少なくともシー
ト排出口が上下動作する期間は、該シート排出口を遮蔽
するようにした駆動機構を有するシャッター装置を設け
るようにしている。
【0003】また、画像形成装置から排出された画像形
成後のシートは、上記の場合のように、そのままシート
排出トレイ上に排出されるのではなく、所定の枚数にス
タック若しくは丁合されたシートの重畳端面を整合した
後にステープル又はパンチング等の処理を行い、該処理
後のシート束を隣設するシート集積処理装置に引き渡
し、所定のシート集積トレイに排出することを可能にし
たシート集積処理装置が利用されるに至っている。
【0004】このようなシート集積処理装置において
は、ハウジング前面において上下運動する1又は2以上
のシート集積トレイが設置される関係からも、ハウジン
グ内部に位置するシート把持手段が、隣接するシート後
処理装置側から搬送されてくるシート束を把持する状態
で受け取って横方向に所定距離移動させ、それをハウジ
ング前面のシート集積トレイ上に突き出すようにして排
出する。
【0005】従って、シート集積処理装置のハウジング
前面には、シート把持手段のハウジング前方への突出及
び後退を可能にするための開口部が設けられる。このよ
うに開口部は、人間の手が入る程度の大きさとなること
から、安全性のためにも遮蔽機構が必要となる。このよ
うな遮蔽機構には、画像形成装置におけるシート排出口
と同じように、従来、駆動機構を有するシャッター装置
が用いられていた。そして、このようなシャッタ装置
は、当然のことながらシート把持手段の前記突出後退動
作に同期して開閉制御されるのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、こ
のような開口部に何らかの遮蔽手段を設けないこととす
れば、シート束の端部が該開口部に入り込んだり引っか
たりすることによって、シート・ジャムやシート束の不
揃い不整合等のトラブルが生じてしまうことがある。ま
た、人間の手が、該開口部からハウジング内部へ挿入可
能であることから安全上の問題も発生する。
【0007】さらに、例えこのような開口部に何らかの
遮蔽手段が設けられていたとしても、意図的又は非意図
的に拘わらず、シート把持手段が動作しない待機時にお
いて、人間の手や物品が開口部から装置内に挿入若しく
は入り込むこととなると、装置のトラブルはもとより、
安全上の問題は依然として残ることとなる。
【0008】一方、このような開口部において従来のよ
うな駆動機構を有する遮蔽手段を設けることとすれば、
遮蔽装置を構成する例えば駆動装置としてのモータ、駆
動力伝導ベルト、ベルトに連動するシャッター部材、シ
ャッターの位置検出器及び制御装置が必要となる。従っ
て、これら構成部材のためのコストと共に、これ等構成
部材を該装置のハウジング内に配置のためのスペースの
確保も必要となる。また、シャッター部材は、高速に動
作するシート把持手段のハウジング内外への突出後退動
作に同期した開閉制御を必要とするため、長期使用時に
おける信頼性の低下は否めない。
【0009】従って、本願発明の目的は、機構が簡単
で、低コストあり、複雑な制御を必要としないシート集
積処理装置におけるシート排出用開口部の安全確実な遮
蔽機構を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願は、このような従来
技術の課題を解決するため、以下のような構成したシー
ト排出用開口部遮蔽装置を具備するシート集積処理装置
を提供する。
【0011】すなわち、装置の一の側面方向から搬送さ
れてくるシートを受け取りそれを把持した状態で他の側
面方向に移送し、装置前方に配置された集積トレイ上に
前記シートを突き出すようにして載置するシート把持手
段と、該シート把持手段による前記シートの移送及び前
記載置動作のために装置面に設けられた開口部とを有す
るシート集積処理装置において、前記開口部は、前記シ
ートの端部を通過させるために装置前面に設けられた水
平開口部と、該水平開口部に隣接して前記把持手段の装
置前方への前記載置動作のための垂直開口部と、からな
り、前記水平開口部は、前記把持手段の待機中は閉鎖さ
れ、シートの移送及び載置の際には開口されるように構
成され、前記垂直開口部は、上方の回動シャッター手段
と下方の昇降シャッタ手段とからなり、該回動シャッタ
ー手段は、その上端を支軸にして垂下状態に回動可能に
構成され、該昇降シャッター手段は、前記把持手段がシ
ートの載置動作を行うときに下降することによって開口
するようにした。
【0012】さらに、前記回動シャッター手段は、前記
水平開口手段が閉鎖中はその回動が禁止され、前記シー
ト把持手段による前記載置動作の際は装置前面方向への
回動が解除されるようになし、前記水平開口手段は、装
置前面に設けられたパネル部材が上昇することによって
開口し、該パネルが降下することによって閉鎖するよう
に構成した。ここで、前記回動シャッター手段は、前記
パネル部材が降下位置にあるときには前記回動を禁止
し、該パネル部材の上昇によって前記回動を解除するよ
うにした。さらには、前記回動シャッター手段は、前記
把持手段が前記垂直開口部に移動するまで、その回動を
禁止すべく回動をロックするようにもした。
【0013】また、前記昇降シャッター手段は、前記シ
ート把持手段の移動動作に連動して上昇又は下降するよ
うになし、より具体的には、前記シート把持手段が装置
の一の側面側から他の側面側に移動する際に該シート把
持手段の一部が移動軌道上に配置された梃子手段を作動
させることにより昇降し、該シート把持手段が元の位置
に戻るときに該梃子手段の作動を戻すことにより下降す
るように構成した。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るシート集積処
理装置の具体例を図の記載に基づいて詳細に説明する。
【0015】まず、画像形成装置からシート処理トレイ
に排出される複数のシートを整合してステープル等の処
理を行うシート後処理装置(以下、単に「後処理装置」
という)と、該処理後のシート束を受け取り、所定のシ
ート排出トレイ(以下、「集積トレイ」という)に排出
し集積する集積処理装置とから構成されるシート処理装
置の全体を図面を参照して説明すると共に、本発明に係
る遮蔽機構の具体的実施の形態の詳細を説明する。
【0016】図1乃至図3において、シート処理装置1
は、各々が独立した筐体からなる後処理装置本体20及
び集積処理装置本体50とを備えている。
【0017】後処理装置本体20は、図3のように、複
写機2から順次排出された画像形成済みのシートSを、
後処理無しの場合には集積トレイ3に、後処理有りの場
合には処理トレイ4とに振り分け可能に搬送する前段搬
送手段5と、処理トレイ4上に受容した複数枚のシート
Sを整合させる整合手段6と、整合されたシート束S´
を把持して搬送する第1把持手段7と、第1把持手段7
に保持されたシート束S´をステープル綴じするステー
プラ8と、図4に示すように、処理トレイ4の上方で且
つ前段搬送手段5の下方に位置する補助トレイ13とを
備えている。
【0018】また、後処理装置本体20は、図3のよう
に、処理トレイ4に対するシートSの収納基準面となる
縦壁20aと、シートSが排出される開口20bと、後
述する整合部材30及び保持部材34の移動を許容する
レール溝20c,20dと、第1把持手段7の移動を許
容するレール溝20eと、第1把持手段7によって把持
してのステープル綴じ後のシート束S´の処理トレー4
から2段の集積トレイ9A、Bへの連携移動を許容する
開口20f(図1)とが形成されている。
【0019】尚、開口20fは、図1に示すように、処
理トレイ4と平行であり且つ集積トレイ9A、9Bとも
平行となっている。従って、シート束S´は処理トレイ
4から集積トレイ9A、9Bへと平行移動することとな
り、これによって集積トレイ9A、9Bへと集積される
シート束S´の整合性が良好に維持される。
【0020】集積処理装置本体50は、図3のように、
ステープラ8によって綴じられた後のシート束S´を集
積する昇降可能な集積トレイ9A、9Bと、第1把持手
段7で把持された状態で集積トレイ9A、9Bに向かっ
て搬送されたシート束S´を受け継いで把持すると共に
集積トレイ9A、9B上の所定位置まで搬送する第2把
持手段10と、図5及び図6のように、集積トレイ9
A、9B上に集積されたシート束S´の高さを検出する
シート高さ検出手段(紙面検知センサ)11と、集積ト
レイ9A、9B上にシート束を集積している途中に、オ
ペレータがシート束の全部又は一部を取り除いたことを
検出する途中取り出しセンサ14と、集積トレイ9A、
9Bを昇降作動させる昇降手段12と、図7〜図9のよ
うに、集積トレイ9A、9Bの昇降に連動するシャッタ
15とを備えている。
【0021】また、集積処理装置本体50には、図1の
ように、集積トレイ9A、9Bへと搬送されたシート束
S´の一辺が当接する位置決め整合用の縦壁50aと、
第2把持手段10の水平方向の移動を許容する水平開口
50bと、この水平開口50bに連通して第2把持手段
10の垂直方向の回動を許容する垂直開口50cとが形
成されている。
【0022】集積トレイ3は、図3のように、後処理装
置本体20の外枠上部を傾斜させたもので、その上流側
が下方に且つその下流側が上方に位置している。また、
集積トレイ3の上流側端部からは縦壁3aが形成されて
おり、この縦壁3aの上部に放出用の開口3bが設けら
れている。
【0023】前段搬送手段5は、図4に示すように、後
部側の後処理装置本体20の一側面には搬送口21が開
口し、この搬送口21は複写機2の排出口(図示せず)
に合致されている。搬送口21の下流側には搬送ローラ
対22に続いてシートSの搬送経路を上方の集積トレイ
3側の経路24Aと下方の処理トレイ4側の経路24B
とに切り換えるフラッパ23Aが配設されている。そし
て、搬送経路24Aには、搬送ローラ対25A、25B
が設けられ、搬送経路24Bには、排出ローラ26A、
26B及びセンサ17が設けられている。また、搬送経
路24Aと24Bとの間には反転経路24Cが設けら
れ、シートの表裏を反転して処理トレイ4に排出する
際、搬送経路24Aに設けた反転フラッパ23Bをシー
ト後端が通過すると搬送ローラ対25A、25Bのロー
ラ回転を逆転して、シートの搬送方向を逆転し、反転経
路24Cに供給するようになっている。尚、反転フラッ
パ23Bには、センサ23Cが取り付けられている。
【0024】処理トレイ4は、集積トレイ3の下方に位
置しこの集積トレイ3と平行に傾斜している。処理トレ
イ4にはステープラ8で綴じるために一連のシートSが
搬送ローラ対22から経路24Bの終端の排出ローラ2
6A、26Bによって排出方向Aに順次搬送される。こ
の処理トレイ4は、図3のように、傾斜した下端部がト
レイ面と直交する方向に立ち上がって形成され、その内
面が排出方向Aと直交する前後方向に延びるシートSの
一辺が当接する縦壁20aとなる。
【0025】整合手段6は、処理トレイ4上に収納した
複数枚のシート束S´を揃えるについて、その排出方向
前後は、図4のように、処理トレイ4の基準面4aに当
接することで整合が行われ、その排出方向左右は、図1
0のように、処理トレイ4の両側に配置された整合部材
30並びに昇降移動可能なシャッタ式の基準板31によ
って整合される。
【0026】整合部材30の移動機構は、処理トレイ4
の下部に幅方向に延びるレール32が設けられ、このレ
ール32の内側に円錐ローラ33によって走行可能に整
合部材30を支持する保持部材34が配置され、さら
に、一対のプーリ35A、35B間にベルト36が掛け
られ、このベルト36の途中に保持部材34の一部が固
着されている。そして、一方のプーリ35Bが整合モー
タ37(図17参照)によって駆動されて整合部材30
が移動する。
【0027】これにより、シートSが順次排出方向Aに
搬送されている間は、整合部材30は後退した開いた位
置にあり、所定枚数のシートSを受容した後に前進して
基準板31に押し付けて整合を行う。
【0028】基準板31は、図16に示すように、後処
理装置本体20の内壁に固定される固定プレート311
と、固定プレート311に保持されたシャッタソレノイ
ド312と、シャッタソレノイド312の先端に設けら
れた連結プレート313と、連結プレート313に一端
が連結された一対のアーム314と、固定プレート31
1に形成された案内溝315によってアーム314の回
動運動を直線運動に変換する連結ピン316,317を
介してアーム314の他端に連結されたシャッタプレー
ト318とを備えている。尚、シャッタソレノイド31
2は、一つのシート束S´が処理トレイ4から集積トレ
イ9A、9Bへと搬送される過程において次のシート束
S´の基となるシートSが処理トレイ4上に排紙されて
きた際には、その基となるシートSの整合を可能とする
ためにシャッタプレート318が搬送過程にあるシート
束S´の上面に当接するようにアーム314を回動させ
る。
【0029】第1把持手段7は、処理トレイ4上に整合
されたシート束S´の後端部を上下方向から挟持して排
出方向Aと直交する搬送方向Bに搬送する。また、第1
把持手段7には、図11に示すように、移動枠40に開
閉作動する上下の挟持レバー41が設けられ、詳細機構
は示していないが、束押さえソレノイド43の作動に伴
ってシート束S´の一辺を把持する。尚、挟持レバー4
1の進退動は、図17の挟持レバーモータ42の駆動に
よって行われる。
【0030】処理トレイ4の上方には搬送モータ19の
駆動によって回転する排出ローラ対26との間に、図
4、図14に示すような平板状の補助トレイ13が配置
されている。この補助トレイ13は、処理トレイ4より
長さが短く、幅も狭く、処理トレイ4の基準位置側に進
退動可能に設けられている。即ち、補助トレイ13の両
端部が上下のガイドローラ45によってスライド可能に
支持され、中央部のラック46にピニオンギヤ47が噛
合され、補助トレイモータ48の駆動に連動するピニオ
ンギヤ47の駆動によりスライド駆動される。尚、図示
の状態は補助トレイ13が進出移動している状態であ
る。
【0031】補助トレイ13は、一連のシート束S´が
処理トレイ4上に排出されている状態でシート束S´の
整合が行われている間に、次の一連のシートSが搬送さ
れる以前に進出作動して、この次のシートSを受け取る
ことで搬送中(ステープル綴じ中)のシート束S´とを
分離する。
【0032】また、補助トレイ13には、図15に示す
ように、この補助トレイ13上にシートSが載置された
とき、シートSを排出方向Aと逆の戻し方向Cに搬送す
る戻し機能を有する。この戻し機能は、排出ローラ26
Aと、排出ローラ26Aに弾接する排出ローラ26Bと
を有する。尚、排出ローラ26Bの径は、排出ローラ2
6Aよりも大きく且つ軟質材料で形成され、その外周面
が補助トレイ13上のシートSに軽く接触することでシ
ートSの先端が当て板20aに当接する戻し方向Cに送
り出ようになっている。
【0033】尚、補助トレイ13上には、1〜2枚程度
のシートSが載置されるだけであるからシートSの厚さ
変化に対応する機構は不要である。また、補助トレイ1
3の進退動のタイミングは、排出手段としての排出ロー
ラ26A、26BによるシートSの排出方向上流側に配
置され且つ排出ローラ26A、26Bによって排出され
るシートの先端が処理トレイ4上若しくは処理トレイ4
上に集積された先のシートS上に到達することを検知す
る図4の検知センサ17の検知結果に基づいて行われ
る。
【0034】即ち、処理トレイ4には、図3のように、
複数のレール溝20c,20d,20eがシートSの搬
送方向と直行する方向に延在されている。従って、処理
トレイ4上にシートSが集積されていない場合には、そ
の最初のシートSが処理トレイ4に直接排出されると、
処理トレイ4の高さに伴うシートSの先端の座屈、或い
は、上述したレール溝20c,20d,20eへの引っ
掛かり等が発生する虞がある。また、処理トレイ4上に
シートSが集積されている状態であっても次のシートS
の先端が先のシートSに当接して座屈する虞がある。さ
らに、上述したシート束S´と次のシートSとを分離し
なければならない。
【0035】そこで、検知センサ17によってシートS
の先端を検出することで補助トレイ13を進出させ、検
知センサ17によってシートSの後端を検出することで
補助トレイ13を退避させることで上述した問題が解決
される。
【0036】この際、シートSは、一組のシート束S´
に複数のシートサイズが混在することが考えられる。こ
のため、複写機2から出力されたシートサイズ情報及び
検知センサ17によるシート検知結果に基づいて補助ト
レイモータ48による補助トレイ13の退避タイミング
を、複写機2から出力されたシートサイズ情報が大きい
シートサイズである程、早くすることでシートサイズに
応じた座屈防止とすることができる。尚、シートサイズ
が混在していない場合でも、任意のシートサイズ(例え
ば、A4横長)を基準としてそれよりも大きいサイズと
なる程退避タイミングを早くしてもよい。
【0037】そして、下側の処理トレイ4上のシート束
S´が集積トレイ9A、9B側に搬送されている場合に
は、その集積トレイ9A、9Bへの搬送完了と略同時期
に補助トレイ13は没入作動されて、補助トレイ13上
のシートSが処理トレイ4上へと落とし込まれる。
【0038】図14においては、比較的サイズの大きい
シートSが処理トレイ4に搬送されている状態を示し、
この場合の補助トレイ13上のシートSは、補助トレイ
13から処理トレイ4上に垂れるように支持されてい
る。また、小さいサイズのシートSが搬送された場合に
は、補助トレイ13のみによって載置可能である。
【0039】ステープラ8は、シート束S´の端辺近傍
をステープル(綴じ針)によって綴じるものであり、処
理トレイ4の縦壁20aの集積処理装置本体50側の前
端部近傍に配設されている。
【0040】ステープラ8によって綴じるシート束S´
の綴じ位置及び綴じ数は、第1把持手段7及び第2把持
手段10の搬送に伴って行う。すなわち、1カ所で綴じ
る場合には、第1把持手段7で把持し、所定位置をステ
ープラ8に合せて搬送した状態で停止して綴じる。2箇
所綴じる場合には、第1把持手段7によって把持し搬送
し、第1の位置をステープラ8に合せて綴じた後には、
第2把持手段10に持ち替えた後に、第2の位置をステ
ープラ8に合せて綴じるものである。なお、このステー
プラ8は排出方向Aに沿って移動可能に設けて、ステー
プルによって綴じる位置が可変となるようにしてもよ
い。
【0041】集積トレイ9A、9Bは、処理トレイ4の
前方すなわち排出方向Aと直交する方向にずれて平行に
配置され、上面の測縁部には取り出し用の凹部9C、9
Dが形成されている。又各集積トレイ9A、9Bには、
用紙有無検知センサ9E、9Fが設けられている。
【0042】この集積トレイ9A、9Bは、図5及び図
6に示すように、集積処理装置本体50の側壁50L、
50Rに昇降作動するように設けられ、この集積処理装
置本体50の縦壁50aが集積基準面となっている。こ
の集積基準面の位置は、処理トレイ4における縦壁4a
の位置よりも排出方向Aに距離d(図10参照)ずれて
設定されている。
【0043】集積トレイ9A、9Bの幅方向両端部は、
コの字状の昇降枠52の側壁50L、50Rに固着支持
され、この昇降枠52は両側のローラ53が側壁50
L、50Rに設けられた縦溝54に沿って上下動可能に
案内されている。
【0044】また、集積処理装置本体50の背面側の上
部フレーム62と下部フレーム63には、プーリ55、
56が設けられ、上下のプーリ55、56間にはベルト
57が掛けられ、プーリ55の回転軸に固着された従動
ギヤ58が集積トレイモータ60の駆動ギヤ59と噛合
して上プーリ55が回転駆動される。ベルト57の途中
に昇降枠52が固定具52aによって固着され、ベルト
57の走行に伴って上下動するようになっている。
【0045】また、昇降枠52と上部フレーム62との
間には、スプリング65が取り付けられ、スプリング6
5の付勢力によって上方への担持力を得て、処理トレイ
4上のシート束S´の重量が集積トレイモータ60に過
大に作用しないような軽減機構となっている。
【0046】昇降枠52には、透過式の上トレイ位置検
知センサ61と、下トレイ位置検知センサ64とが設け
られ、側壁50Rの取り付けられた遮光板66により遮
光されているか否かにより、集積トレイ9A、9Bの位
置が検出できるようになっている。
【0047】第2把持手段10は、図12及び図13に
示すように、第1把持手段7で保持され処理トレイ4か
ら集積トレイ9A又は9B上に押し出されるように搬送
される。また、第2把持手段10は、シート束S´の上
面と下面とを平面的に押圧して挟持する上下挟持レバー
71,72を有し、開閉機構によってシート束S´の把
持・解放を行うと共に、保持したシート束S´を搬送機
構によって排出方向Aと直交する搬送方向Bに搬送す
る。さらに傾斜状態で把持したシート束S´の把持部分
を揺動機構によって水平状態に揺動すると同時に、集積
トレイ9A、9B側に若干移動するように構成されてい
る。
【0048】まず、上挟持レバー71は、揺動フレーム
73に対して基端部が第1軸74によって回動自在に枢
支され、下挟持レバー72は第2軸75によって揺動フ
レーム73に回動自在に枢支されている。第1軸74に
は第1アーム76が部分ギヤ77と一体に回動するよう
に枢支され、第1アーム76の先端ピン76aが上挟持
レバー71の溝71aに係合して開閉作動する。同様に
第2軸75には第2アーム78が枢支され、その先端ピ
ン78aが下挟持レバー72の溝72aに係合して開閉
作動すると共に、第2アーム78の枢支部にはギヤ部7
9が設けられ、このギヤ部79が第1アーム76の部分
ギヤ77に噛合し、両アーム76、78が連係して回動
するのに伴って、上挟持レバー71と下挟持レバー72
を回動するように設けられている。
【0049】部分ギヤ77の他部には、揺動フレーム7
3に支持されたピニオンギヤ80が噛合し、このピニオ
ンギヤ80と一体に回転する中間ギヤ81に、揺動フレ
ーム73が取り付けられた開閉モータ83の駆動ギヤ8
2が噛合して、開閉駆動機構が構成されている。なお、
上下挟持レバー71、72の開閉状態は、上挟持レバー
71と一体に回動する作動片84が図示しないセンサに
よって検出される。
【0050】第2把持手段10の開閉作動時には、上挟
持レバー71の部分ギヤ77の径が大きく、下挟持レバ
ー72のギヤ部79の径が小さいことで両者の開角度が
異なり、上挟持レバー71は30°程度開くのに対し
て、下挟持レバー72は90°程度下方に開くようにな
る(図13参照)。
【0051】揺動フレーム73は、下端部が揺動軸85
によって移動フレーム87に揺動自在に枢支されてい
る。移動フレーム87には揺動軸85と平行な軸88に
回転ギヤ89が支持され、回転ギヤ89の偏心位置と揺
動フレーム73の揺動軸85より上方の後部とがリンク
90によって連結され、回転ギヤ89の回転に伴いリン
ク90を介して揺動フレーム73が図12の後退位置
と、図13の突出位置とに揺動される。
【0052】回転ギヤ89の外周ギヤ部には、移動フレ
ーム87に揺動軸85とは直交する方向に枢支されたピ
ニオンギヤ91が噛合し、このピニオンギヤ91と一体
の中間ギヤ92に移動フレーム87に取り付けられた揺
動モータ94の駆動ギヤ93が噛合して揺動機構が構成
されている。
【0053】移動フレーム87の搬送機構は、移動フレ
ーム87の前後に左右に突出する走行部材95が、本体
側に固着されたガイドフレーム100に形成された前後
方向に延びるガイド溝(図示省略)に係合され、移動フ
レーム87が前後方向(搬送方向B)に移動可能に支持
されている。
【0054】ガイドフレーム100の内部には前後にプ
ーリ102がプーリ軸101(一方は図示していない)
によって枢支され、ベルト103が掛けられている。ベ
ルト103の一部にクランプ部材104によって移動フ
レーム87が固着され、一方のプーリ軸101の端部に
従動プーリ105が固着され、ガイドフレーム100の
下部に取り付けられた搬送モータ108の駆動軸の駆動
プーリ107との間に駆動ベルト106が掛けられてい
る。
【0055】そして、搬送モータ108の正転または逆
転駆動により、移動フレーム87は第2把持手段10と
共に搬送方向Bに前進または後退移動する。第2把持手
段10の初期位置(ホームポジション)は、処理トレイ
4側に寄った受取位置で、この受取位置とステープラ8
で綴じる中間停止位置と、最前進した放出位置とに移動
される。初期位置及び放出位置で第2把持手段10の開
閉作動が行われ、放出位置で揺動が行われる。
【0056】また、このような搬送機構及び第2把持手
段10の開閉機構、揺動機構が集積処理装置本体50の
カバー内に配置され、移動範囲が覆われ、カバーの上部
にスリット状の水平開口50bが開口され、この水平開
口50bに沿って第2把持手段10がシート束S´を保
持したまま移動すると共に、放出端部において揺動した
上下挟持レバー71、72が突出するものである。
【0057】シート高さ検出手段11は、図5に示すよ
うに、固定部分のフレームには、円弧状の先端部を有す
る回動検出体110が枢支され、この回動検出体110
がアクチュエータ112の作動に伴ってスプリング11
1を介して出没回動可能に設けられている。この回動検
出体110の先端部は集積トレイ9A、9B上のシート
束S´上面に接触可能であり、その回動量で処理トレイ
4上のシート束S´上面位置を検出し、処理トレイ4の
昇降移動を制御する。
【0058】各機構の作動は、コントロールユニットで
連係制御され、その制御パネルにおいてシート数、セッ
ト数、ステープルの有無、ステープル位置等がオペレー
タによって設定され、この設定に基づいて各部の駆動が
制御される。
【0059】シャッタ15は、集積トレイ9Aが水平開
口50bを通過して際、集積トレイ9Aの傾斜に伴って
集積トレイ9A上のシート束S´が水平開口50bに引
っ掛ったり、中に入り込むことを防止するもので、水平
開口50bを開閉するシャッタプレート16と、このシ
ャッタプレート16を昇降させる駆動部18とを備えて
いる。
【0060】シャッタプレート16は、図9のように、
両側部の上下に長穴16Aが設けられ、図8のように、
側壁50L、50Rに設けられたピン16Bにより、上
下に移動自在に支持されている。また、シャッタプレー
ト16には、水平開口16Cと、開口16D〜16Fが
設けられている。
【0061】開口16Dは、図9のように、長穴16G
によって軸16Hを支持され回動する可動プレート16
Jでおおわれ、図5のように、第2把持手段10の回動
動作により押し出されるようになっている。
【0062】開口16Eには、昇降プレート16Kが両
側をガイド16Lで昇降自在に支持され、第5図のよう
に、第2把持手段10の回動動作により押し下げられ
る。復帰は、バネ16Mで行われる。従って、第2把持
手段10が回動しない時は、可動プレート16Jと、昇
降プレート16Kは、閉じており安全である。
【0063】開口16Fは、センサ11とセンサ14の
回転検出体110、14Aが入出する穴である。
【0064】また、シャッタプレート16には、ラック
16Nと、開き位置検出レバー16Pと、閉じ位置検出
レバー16Qが設けられている。
【0065】一方、側壁50L、50R間には、支持フ
レーム18Aが水平に取り付けられ、駆動部18と、開
き位置検出レバー16Pを検出するセンサ18Bと、閉
じ位置検出レバー16Qを検出するセンサ18Cとが設
けられている。
【0066】駆動部18は、パルスモータ18Dと、タ
イミングプーリ18Eと、タイミングベルト18Fと、
タイミングプーリ18Gと、ラック16Nと噛み合うピ
ニオン18Hとを備えている。
【0067】シャッタプレート16は、複写動作が開始
されると、下降して水平開口16Cが水平開口50bと
一致して開き、設定された枚数の複写動作が終了すると
上昇して閉じる。
【0068】ところで、上述した各種駆動系は、図17
に示すように、CPU120、ROMやRAM等の記憶
手段121からの入出力信号によってパラレルI/O1
22が駆動制御される。
【0069】次に、シートSの後処理工程を図18乃至
図21を参照しつつ説明する。尚、一連の後処理工程を
示す図18及び図19のフローチャート及び、図20の
タイミングチャートでは、シートSを2枚(同一サイ
ズ)でシート束S´としてステープル綴じした後に集積
するものとしている。また、図中の符号Mに添えた数字
は各部の動作区分又はその動作時間を示している。
【0070】集積トレイ9A、9Bの用紙の有無検知セ
ンサ9E、9F及びトレイ位置検知センサ61、64の
状態により、2つのトレイ9A、9Bのどちらかを排出
口に移動させる。画像形成装置2の画像形成動作が開始
されると、モータ18Dが駆動され、シャッタプレート
16が下降し、開き位置検出レバー16Pをセンサ18
Bが検出すると、モータ18Dが停止する。この状態に
おいては、水平開口50bとシャッタプレート16の水
平開口16Cとが一致し、図1のように開口50bが開
いた状態となる。
【0071】フローチャートにおいて、初期設定とし
て、画像形成装置2から排出されたシートの搬送枚数N
=0とし、そしてここで先に搬送されたシートが整合完
了しているものとしてシート整合フラグを、F0=0
(整合完了)とする(S1、S2)。シートSは、画像
形成装置2から順次排出され(S3)、このとき補助ト
レイ13が突出されてここに搬送されてNが増進され、
一連の複数枚(2枚)のシートSが重ねられ(S4、S
5、S6)、次の搬送のためN=0とおく(S7)。シ
ートが整合完了しているものとすると(S8)、補助ト
レイ13が没入してシート束S´が処理トレイ4上に落
下して収容され(S9、S10)、その傾斜下方の一辺
が収納端面の基準面4aに当接して左右方向が揃えられ
る(M1:図示しない排紙センサーと搬送モータの動
作)。続いて整合部材30が移動して、シートS後辺を
押して前辺を基準板31に押しつけてシートSの前後方
向を整合させる(S11、M2:整合)。補助トレイ1
3は、当該シートSの整合中(F0=1)の、次の一連
のシートSが搬入される際に突出作動して(M3)、こ
のシートSを、下方において整合・搬送中のシートSと
分離するために保持する(S11〜S14)。
【0072】図21はシート束S´が処理トレイ4上か
ら、例えば集積トレイ9A(同図の左方向)に向けて移
送される際のシート束S´が第1把持手段7から第2把
持手段10に受け継がれるまでの行程を示している。同
図の(a)、(b)、(c)にはシート束S´の搬送が
順次進行していく状態をそれぞれ示し、第2把持手段1
0とステープラ8は、当該移動行程中に亘って固定位置
にある。
【0073】整合が行われると、第1把持手段7は初期
位置(図10の実線で示す)へ移動する(S15、M
4)。また、この時点で第2把持手段10は初期位置
(図10の実線で示す)にある(S16)。ここでシー
ト束S´が移送中か否かを示すフラグを、F1=0(非
移送中)とおく(S17)。上記整合状態でシート束S
´の後辺を第1把持手段7によって把持(ニップ)しる
(S18、S19、M5、図21の(a)に鎖線で示
す)。
【0074】基準板31(シャッタ)を上昇させて(S
20、M6)、シート束S´の新たな移送を待ち(F1=
1、S21)、シート束S´を搬送方向Bに移動可能に
した後、第1把持手段7を前進駆動させて所定量だけ前
方に移動させ、シート束S´を排出方向Aと交差する集
積トレイ9Aの方向に1カ所目のステープル位置まで移
動させて(S22、M7、図21の(a)に実線で示
す)、ステープラ8によって1カ所目を綴じる(S2
3、M8)。なお、基準板31は上昇するとシート束S
´が入り込むのを待って直に下降するが、この下降状態
で当該シート束S´を軽く押さえるようにしていて、そ
の通過を可能にしている。
【0075】続いて、第1把持手段7がさらに前方に移
動して2カ所目のステープル位置で停止する(S24、
M9、図21の(b)、図3の実線の状態)。このとき
第2把持手段10は処理トレイ4側の初期位置(図1
0、図11の実線位置)に停止して、図12の後退位置
に揺動していて、第1把持手段7の停止を待って、第2
把持手段10が傾斜状態のシート束S´の基準位置側の
一辺を、その停止した状態の姿勢のまま受け継いで把持
する(S25、M10)。
【0076】第2把持手段10による上記の把持を行っ
た後に、第1把持手段7の把持が開放されて(S26、
M11、図21の(c))、第1把持手段7は次のシート
束S´を挟持するために、挟持位置(図10の実線で示
す)へ移動し(S27)、次のシート束S´の移送を可
能にする(S28)。そしてステープラ8によって2カ
所目を綴じる(S29、M12)。上記の各ステープル位
置は、オペレータの指示に基づいて、第1把持手段7に
対してその移送量が設定される。
【0077】続いて第2把持手段10が前方の放出位置
(図10、図11の鎖線位置)にまで移動し、搬送Bへ
の搬送を終了して停止する(S30、M13)。この放出
位置で第2把持手段10は、図12に示す後退揺動位置
から図13に示す突出位置に揺動されて、第2把持手段
10による把持状態は、水平状態となると共に、搬送方
向Bと直交方向に移動される(S31、M14)。尚、第
2把持手段10が、図12の後退揺動位置から図13の
突出位置に揺動する際、第2把持手段10により、可動
プレート16Jが回動すると共に、昇降プレート16K
が下降する。
【0078】処理トレイ4上の基準位置と合致する端部
位置を第2把持手段10によって図12のように把持し
て搬送し、図13に示す状態に揺動すると把持したシー
ト束S´の端部は集積トレイ9A側に移動される。この
移動された位置は集積トレイ9における基準面50aに
略一致させている。この移動と共に把持されているシー
ト端部は水平となり(M14)、上下挟持レバー71、7
2が鎖線で示すように開放作動されて(S32、M1
5)、把持されていたシート束S´はそのまま下方に落
下放出され、集積トレイ9上に既に集積されたシート束
S´上に積み重なる。
【0079】その際、シート束S´の端部は下方に集積
されているシート束S´の端部から大きくずれることな
く、落下するシート束S´の端部が下方のシート束S´
のステープル位置に係止することもなく積み重なる。
【0080】第2把持手段10が開放作動した状態で揺
動フレーム73が後退作動し(S33、M16)、続いて
第2把持手段10が初期状態に戻るように、搬送方向B
に沿って後方に向かって移動される(S34、M17)。
その際、次のシート束S´が送り出されていても、上挟
持レバー71、72が十分に開いているので、シート束
S´は上挟持レバー71、72に干渉することはなく、
引き続き初期位置において、閉作動して次のシート束S
´を把持することが可能になる。
【0081】上記のように第2把持手段10が水平状態
に揺動されると(M14)、アクチュエータ(束押さえソ
レノイド)112が作動して、回転検出体110がシー
ト束押さえ状態となって(S35)シート高さが検出さ
れ(S36)、引き続きアクチュエータ112の作動が
解除されて、押さえ状態が開放される(S37、M1
8)。所定位置より高い場合には、集積トレイ9Aは、
昇降手段12の作動で所定レベルまで下降作動する(S
38、M19)。また、途中で集積したシート束S´がオ
ペレータにより取り出されたときには、途中取り出しセ
ンサ14の検出に伴い上昇作動される。
【0082】第2把持手段10は、前後方向への搬送時
にはカバー内で移動動作されるので、第2把持手段10
及びその搬送機構が、集積トレイ9A上のシート束S´
を取り出そうとするオペレータと干渉することはない。
また、シート束S´は把持した状態で搬送されるので、
搬送中にシート束S´の整合状態が乱れることもない。
ここで、集積トレイ9Aに、例えば所定枚数以上のシー
トが収容されたことがセンサ11によって検出される
と、図5に示すモータ60が駆動されて昇降枠52が上
昇し、下トレイ9Bが収容位置に移動すると停止する。
尚、この時、シャッタ15は閉じており、集積トレイ9
A上のシートは、水平開口50b内に入り込むことはな
い。以降、同様にして集積トレイ9Bにシート束が集積
される。
【0083】なお、上記実施の形態では、第1把持手段
7及び第2把持手段10は、平面状に押圧保持する挟持
レバーで構成しているが、ローラ状その他のもので上下
から押圧して保持するようにしてもよい。各部の搬送機
構は可変可能であり、アクチュエータも公知の機構に変
更可能である。
【0084】また、上記実施の形態では、画像形成手段
として複写機2に適用した例を示したが、この複写機2
にはデジタル方式及びアナログ方式の両方式に適用され
る他、印刷機(レーザープリンタを含む)やファクシミ
リ等の各種画像形成手段(画像記録装置)に適用するこ
とができることは勿論である。
【0085】ここで、本発明に係わる遮蔽機構の具体的
な実施形態について説明する。
【0086】図22は、集積処理装置本体50の第2の
例による実施の形態を表したシャッタ15’の裏面構造
図である。第1の例のシャッタ15と同様、駆動部18
は、パルスモータ18Dと、タイミングプーリ18E
と、タイミングベルト18Fと、タイミングプーリ18
Gと、ラック16Nと噛み合うピニオン18Hとを備え
ている。そして、その駆動部18により、シャッタプレ
ート16に代えて設けられた新たなシャッタプレート1
6’が昇降する。ここで、シャッタプレート16’は、
通常降下して水平開口50bを閉じているが、複写動作
が開始されると、駆動系18によって上昇して水平開口
50bを開くことで、第2把持手段10がその水平開口
50b内を移動可能とする。そして、第2把持手段10
が把持したシート束を集積処理装置本体50の集積トレ
イ9A、9B上に排出し、初期位置に戻ったときに、シ
ャッタプレート16’は元の位置へと下降して水平開口
50bを閉じ、手等による水平開口50b内へのアクセ
スを防止する。尚、この駆動部18の機構は既に説明し
たと同様であるため、ここでは説明をしない。
【0087】シャッタプレート16’には、第2把持手
段10の回動動作により押し出されるようにし、且つシ
ャッタプレート16’の昇降運動に応じて昇降する新た
な可動プレート16J’が、図5で示したシャッタプレ
ート16Jに代えて設けられている。
【0088】可動プレート16J’(回動シャッターと
もいう)の下方には、上下動可能な昇降プレート16
K’(昇降シャッターともいう)が設けられている。そ
して、シャッタプレート16’が、図22で示したよう
な水平開口50b(図1参照)を閉じた状態にあると
き、可動プレート16J’と昇降プレート16K’(総
称して垂直開口部ともいう)は互いにその一部が交差す
る。
【0089】昇降プレート16K’は、これに固定的に
連結されたアーム従動プレート201Aを有している。
アーム従動プレート201Aは、昇降アーム202、連
結アーム205、及び回転アーム206と、それぞれピ
ン201B、204、及びピン205Aによって、夫々
が相対的に回転するように連結されている。また、アー
ム従動プレート201Aは、昇降プレート16K’が昇
降可能な方向に延びたレール201Cに係合してそのレ
ール201Cに沿って移動可能となっている。
【0090】回転アーム206は、集積処理装置本体5
0に固定的に取り付けられた支持部材207に対して、
ピン207Aの軸を中心として回転可能となっている。
そして、ピン207Aを枢軸回転する回転アーム206
の回転動作が、連結アーム205を介して昇降アーム2
02に伝達される。ここで、昇降アーム202は、その
アームの途中で、ピン203Aを軸に回転可能に軸支さ
れているため、回転アーム206の回転は、昇降アーム
202に回転動作を与える。また、アーム従動プレート
201Aと昇降アーム202とは、ピン201Bとその
ピン201Bが移動可能な縦長の孔202Aと相互に可
動的に連結されているため、昇降アーム202の回転に
応じて、アーム従動プレート201Aがレール201C
に沿って上下動するようにピン201Bに動力が伝達さ
れる。そして、アーム従動プレート201Aが上下動の
動作を行うことにより昇降プレート16K’は昇降す
る。
【0091】図22で示した昇降プレート16K’の状
態は、丁度水平開口50bを閉じた状態を示しており、
回転アーム206は、略水平な位置となっている。一
方、図23は、回転アーム206が、図22に対して、
図から見て左回転(反時計回転)に移動することで、昇
降プレート16K’が降下し、水平開口50bを開いた
状態を示している。
【0092】ここで、回転アーム206の一辺がほぼ直
線をなした接動辺206Bを有しており、この辺が昇降
プレート16K’を閉じた際には、略水平の位置となる
ように、回転アーム206と連結アーム205及び昇降
アーム202とは構成されている。また、回転アーム2
06のピン207A側の一端は、カーブを経てほぼ90
度の折れ曲がった接動辺206Cを有している。一方、
第2把持手段10を水平開口50b方向に移動させるた
めの移動フレーム87(図12参照)には、接動辺20
6B及び206Cと当接するようにした規制部材256
と接動辺206Bにのみ当接するようにした規制部材2
55が設けられており、夫々の規制部材は、第2把持手
段10の移動に伴って、接動辺206B、206C上を
又は206C上を摺動するようにしている。そして、第
2把持手段10が、初期位置にあるときは、規制部材2
55は、図22で示した位置にあって、回転アーム20
6の左回転を規制して、その接動辺206Bを略水平に
維持させる。そして、第2把持手段10が、水平開口5
0b内を昇降プレート16K’の方向へと水平移動する
とき、規制部材255、256は夫々接動辺206B上
を摺動するが、まだ依然として回転アーム206の回転
を規制する。そして、第2把持手段10が、昇降プレー
ト16K’の位置に到達するとき、図23で示したよう
に、規制部材256のみが、ピン207A上の位置を越
え、接動辺206Cと接触して、回転アーム206を左
回転させる。この回転移動が、連結アーム205及び昇
降アーム202に伝達され、アーム従動プレート201
Aは、レール201Cに沿って下方に移動し、昇降プレ
ート16K’が降下するのである。第2把持手段10
が、昇降プレート16K’を離れて元の初期位置に戻る
と、規制部材256は、接動辺206Cを離れて接動辺
206B上を摺動し、接動辺206Bを略水平の位置に
戻させるため、昇降プレート16K’が上昇する。
【0093】図24は、上記規制部材255及び256
と、回転アーム206との関係を明らかにするための上
面図である。規制部材255と規制部材256は、回転
アーム206の延在した方向へと一体的に移動する。こ
こで、規制部材255と規制部材256とを比較する
と、規制部材256は、規制部材255に比較して、後
述する円錐ローラ253から長く延びている。そして、
図24に示したように、初期位置にあっては、規制部材
255と一部幅広の面を持つ接動辺206Bとが当接す
ることで回転アーム206の回転を規制する。一方、接
動辺206Bの他端は、その途中で規制部材255との
当接を避けるように規制部材255に対向する一辺が切
られ細くなっているため、その領域では、規制部材25
5は接動辺206Bと干渉せず回転アーム206の回転
を規制することはないが、規制部材256が接動辺20
6Bと干渉するため、規制部材256によって回転アー
ム206の回転が規制される。そして、規制部材255
及び規制部材256が一体的に接動辺206Cの方向へ
と移動すると、その途中で規制部材255による回転ア
ーム206の規制が規制部材256による規制にとって
代わられるように、接動辺206Bの形状と、規制部材
25と規制部材256間の距離が定められている。規制
部材256は、更に移動して接動辺206Bの接動辺2
06Cに接触し、既に説明したように、回転アーム20
6を回転させる。
【0094】図25は、可動プレート16J’及び昇降
プレート16K’との間がやや開いた状態を示したシャ
ッタ15’の一部切断側面図である。棒状の軸254の
両側には夫々円錐ローラ252、253がその軸上を回
転可能に取り付けられている。尚、軸254及び円錐ロ
ーラ252、253は、図13等を使用して説明した走
行部材95に代わる第2の例による走行部材95’であ
る。走行部材95’は、移動フレーム87に設けられ、
第1の例による走行部材95と同様に、第2把持手段1
0の移動を行わせる。円錐ローラ252、253の走行
のためのレール250、251は、図25の紙面に対し
て垂直に、第2把持手段10が目的とする移動を可能と
するように延びている。ここで、軸254を同軸にし
て、一方の円錐ローラの他端には既に説明した円筒状の
規制部材256が設けられ、その規制部材256の外周
の一部が回転アーム206の接動辺206B及び206
Cと当接し、回転アーム206の回転を制御する。
【0095】次に、可動プレート16J’の開閉動作に
ついて図22、図23及び図25を参照して説明する。
シャッタプレート16’は、集積処理装置本体50の側
壁50L、50R付近で、その側壁50L、50Rと平
面が平行となるように略垂直に折れ曲がった両側部のプ
レート面を有する。そして、そのプレート面の上下には
図25で示すように長穴16A’が設けられ、側壁50
L、50Rに設けられたピン16B’により、上下に移
動自在に支持されている。また、シャッタプレート1
6’には、開口16D’が設けられている。可動プレー
ト16J’は、その開口16D’を開閉するように、ピ
ン16Tを軸に回動可能にシャッタプレート16’に取
り付けられている。また、シャッタプレート16’と可
動プレート16J’との間にはバネ等による弾性部材1
6Uが設けられ、シャッタプレート16’を支持基盤と
して、開口16D’を閉じるように可動プレート16
J’に作用するため、開口16Dは通常、その可動プレ
ート16J’によって閉じている。
【0096】また、可動プレート16J’には、昇降プ
レート16K’方向に分岐して延びた止め部材16Pが
固着されている。ここで、第2把持手段10が初期位置
にあるときは、シャッタプレート16’は、水平開口5
0bを閉じる位置にあり、可動プレート16J’と延び
た止め部材16Pとの間に、対向する昇降プレート16
K’の先端部が入り込んでいる。従って、止め部材16
Pが昇降プレート16K’と干渉し、可動プレート16
J’が開くことを規制している。
【0097】図26(a)は、図22の破線A−A’で
切断し横方向から示した可動プレート16J’と昇降プ
レート16K’との関係の概要を示している。すなわ
ち、昇降プレート16K’の先端部が可動プレート16
J’と止め部材16Pとの間に入り込むことで、ピン1
6Tを軸とした可動プレート16J’の回転を妨げてい
る。
【0098】ここで、可動プレート16J’は、昇降プ
レート16K’と離間した状態であっても可動プレート
16J’が上昇途中であって、所定の離間距離内に有る
場合には、その開閉をロックする機構が設けられている
ため、外部から可動プレート16J’の開いた一端を持
ち上げて開くことを防止している。このロック機構につ
いて、図26(b)を参照して説明する。
【0099】図26(b)は、図23の破線BーB’で
切断された部分を側面からみた図である。可動プレート
16J’の開閉部分には、小片16Vが設けられてい
る。また、集積処理装置本体50本体の集積トレイ9
A、9B側の面には、可動プレート16J’が回転する
ときに小片16Vと干渉して、その回転を規制して禁止
する縦長の規制プレート16Wが固着されている。可動
プレート16J’が駆動モータ18によって駆動されて
上昇移動すると、小片16Vは規制プレート16Wに対
して上方へと移動する。そして、所定の距離まで可動プ
レート16J’が上昇すると、小片16Vは規制プレー
ト16Wと干渉しないため、可動プレート16J’の回
転が規制されることが無く、回動禁止が解除されて開口
部16D’を開くことができる。従って、開口部16
D’が開くには、シャッタプレート16は、所定の距離
以上に上昇移動しなければならないため、より外部から
のアクセスを制限することができ、かかるロック機構に
より安全性を高めることができるのである。尚、第2把
持手段10の上下挟持レバー71,72が丁度シャッタ
プレート16’手前に移動したときにこの解除を行うよ
うにしてもよい。
【0100】図27は、初期位置において、第1把持手
段7からのシート束を受け継いで把持した第2の例によ
る第2把持手段10’の側面要部拡大断面図である。一
方、図28は、第2把持手段10’が水平開口50bを
通って可動プレート16J’及び昇降プレート16K’
の位置に到達し、駆動モータ224を回転駆動させるこ
とにより、突出した状態の第2把持手段10’の側面要
部拡大断面図である。
【0101】ここで、図27及び図28を参照して、第
2把持手段10’の前進及び後退動作(いわゆる揺動運
動)のための基本的な機械的構成について説明する。
尚、各種の駆動系は、図17に示すように、CPU12
0、ROMやRAM等の記憶手段121からの入出力信
号によってパラレルI/O122が駆動制御される。ま
た、図27及び図28で示した揺動機構は、図25で示
した走行部材95’に固着された図示しない移動フレー
ムに支持され、走行部材95’の移動に伴って移動す
る。
【0102】まず、複写動作が開始されると、シャッタ
プレート16’は、駆動系18によって上昇して水平開
口50bを開き、所定のシート束を集積処理装置本体5
0の集積トレイ9A、9B上に排出し、第2把持手段1
0が初期位置に戻ったときに、下降して水平開口50b
を閉じるように制御される。
【0103】第2把持手段10’は、第1の例による第
2把持手段10の上下挟持レバー71,72に相当する
上下挟持レバー71’,72’を有する。そして、駆動
モータ224によって、この上下挟持レバー71’,7
2’の進退動作が行われる。駆動モータ224には、モ
ータの回転を伝達するギア225、226、227、及
びピニオンギア228が連結されている。そして、ピニ
オンギア228の回転と共に、同軸上を回転する回転プ
レート229には、ピン230が偏心して取り付けられ
ている。そして、このピン230に回転自在に設けられ
た従動アーム231が取り付けられている。一方、ピン
230の他端の従動アーム231には、一端がピン23
2を介して回転自在に設けられた回転アーム234が、
図示しない移動フレームに固定的に取り付けられた固定
軸233を中心にして回転自在に取り付けられている。
回転アーム234の他端には、ピン235が貫通した長
孔234Aが設けられている。そして、上下挟持レバー
71’,72’を進退揺動を行うためのプレート状の揺
動プレート237に開けられた長孔237Aに沿って、
ピン235は、その外周の一部が当接しながら移動でき
るようにしてレバー支持部材240と回転アーム234
とを連結している。
【0104】上記揺動プレート237は、図示しない移
動フレームに固定的に取り付けられている。そして、こ
の揺動プレート237には、雨垂れ状の形をした開口部
237Bが開けられている。開口部237Bの内部に
は、その一辺をバネ等の弾性部材(図示せず)によって
所定の接触圧で押し付ける阻止プレート239が設けら
れている。そして、上下挟持レバー71’,72’を支
持する支持体240から固定的に突出したピン238
が、この阻止プレート239の外辺と開口部237bの
内辺に沿って移動できるようにしている。図28で示し
たように、雨垂れ状の開口部237Bの大きな曲線部分
237Cを通って矢印方向に通過したピン238は、阻
止プレート239の弾性部材による接触圧に抗し、阻止
プレート239を開口部の一辺から押し離して更に進
み、図27で示した元の位置に戻るようになっている。
一方、矢印反対方向へは、接触した阻止プレート239
によってその進路が塞がれるため、ピン238の移動は
行われない。
【0105】次に、第2把持手段10’の上下挟持レバ
ー71’,72’の進退運動について説明する。図27
で示した上下挟持レバー71’,72’の後退位置にあ
っては、回転アーム234のピン235方向の一端は、
可動プレート16J’から遠ざかった位置に後退してい
る。一度、上下挟持レバー71’,72’がシート束を
把持して、可動プレート16J’及び昇降プレート16
K’の背面に移動すると、回転プレート229が図から
見て右回転(時計回転)するように、駆動モータ224
を回転させる。従動アーム231は、回転プレート22
9の回転に従動し、回転アーム234を固定軸233を
中心にして反時計回転させる。これによって、ピン23
5は、揺動プレート237の長孔237Aに沿って可動
プレート16J’方向に前進するため、支持体240
は、前方へと押し出される。このとき、ピン238も共
に阻止プレート239と開口部237Bによって作られ
た通路に沿って前方向に移動するが、大きな曲線部分2
37Cに沿って下方へとその進路を変える。これに伴っ
て、支持体240は、下方へと押し出されるため、上下
挟持レバー71’,72’は、上方斜め方向の把持する
向きを水平方向へと変えることとなる。
【0106】図28は、ピン238が丁度曲線部分23
7Cを通過し、上下挟持レバー71’,72’が、可動
プレート16J’を押し出して開口16D’から外に押
し出されつつ下方へとその把持向きを変える状態を示し
ている。尚、このとき、既に説明したように、昇降プレ
ート16K’は、第2把持手段10’の移動に従って下
方に下がっている。そして、更に、駆動モータ224を
回転させることで、ピン238は図28の矢印方向へと
進むため、上下挟持レバー71’,72’は、略水平の
状態となる。このとき、上下挟持レバー71’,72’
を開放することで、シート束は集積トレイ9A、9B上
へと落下する(いわゆるシート束の排出である)。
【0107】更に駆動モータ224を回転すると、ピン
235は可動プレート16J’から離れ、それに伴って
ピン238は、阻止プレート239を押しつつ、図27
で示した元の初期位置へと戻ることで、阻止プレート2
39は、その弾性部材により開口部237Bの一辺と再
度接触して、ピン235が逆方向へと戻ることを阻止す
る。これによって、上下挟持レバー71’,72’は、
図27で示した元の後退した位置へと戻り、可動プレー
ト16J’は、図26で示した弾性部材16Uによって
開口部16D’を閉じるのである。
【0108】
【発明の効果】以上のように、シート束を把持する把持
手段が移動するための開口部を制御して開閉させ、更に
は、把持手段が突出するためのシート排出用の開口部に
対して、ロック機構を設けることで、外部からのアクセ
スを防止し、安全性の高い集積処理装置を提供すること
ができた。また、シート排出用の開口部にあたる上下方
向の回動シャッターである可動プレート16J’と、昇
降シャッターである昇降プレート16K’が相互に関連
してロック機構を働かせると共に、かかる昇降シャッタ
ーを把持手段に移動に応じて昇降可能な機構とすること
で、より安全でありながら、その機構が簡単で、低コス
トであり、複雑な制御を必要としない遮蔽機構を有する
シート集積処理装置を提供することができたのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシート処理装置の前方外観斜視図
を示す。
【図2】シート処理装置の後方外観斜視図を示す。
【図3】シート処理装置の一部を破断した外観斜視図で
ある。
【図4】後処理装置本体の一部を破断した側面図であ
る。
【図5】集積処理装置本体の側面内部構造図である。
【図6】集積処理装置本体の正面内部構造図である。
【図7】集積処理装置本体の正面外観図である。
【図8】シャッタ15の裏面構造図である。
【図9】シャッタ15の機構を示した側面図である。
【図10】シート処理装置の平面断面図である。
【図11】シート処理装置の概略正面図である。
【図12】シート処理装置における第2把持手段の初期
状態の側面要部拡大断面図である。
【図13】シート処理装置における第2把持手段のシー
ト束落とし込み状態の側面要部拡大断面図である。
【図14】シート処理装置における補助トレイの斜視図
である。
【図15】シート処理装置における補助トレイの作用を
示す説明図である。
【図16】シート処理装置における基準板の拡大正面図
である。
【図17】シート処理装置の制御系のブロック図であ
る。
【図18】シート処理装置の後処理工程を示す前半のフ
ローチャートである。
【図19】シート処理装置の後処理工程を示す後半のフ
ローチャートである。
【図20】シート処理装置の後処理工程を示すタイミン
グチャートである。
【図21】シート処理装置の後処理工程におけるシート
束の処理トレイから集積トレイに移送される工程を
(a)〜(c)に時系列で示した説明図である。
【図22】第2の例によるシャッタ15’の裏面構造図
である。
【図23】シャッタ15’の裏面構造図である。
【図24】規制部材255、256及び回転アーム20
6との関係を示した平面図である。
【図25】シャッタ15’の機構を示した側面図であ
る。
【図26】シャッタ15’のロック機構によるロック及
びロック開放を示した側面図である。
【図27】後退状態にある第2の例による第2把持手段
10’の揺動機構の側面要部拡大断面図である。
【図28】前進状態にある第2の例による第2把持手段
10’の揺動機構の側面要部拡大断面図である。
【符号の説明】
S・・・シート 1・・・シート処理装置 2・・・複写機(画像形成手段) 4・・・処理トレイ 6・・・整列手段 10、10’・・・第2把持手段 15、15’・・・シャッタ 16、16’・・・シャッタプレート 16J、16J’・・・可動プレート 16K、16K’・・・昇降プレート 16P・・・止め部材、16T・・・ピン、 16U・・・弾性
部材、71・・・上挟持レバー、 72・・・下挟持レバー 201B、203A、204、205A、207A・・・
ピン 201C・・・レール、 202・・・昇降アーム、 205
・・・連結アーム 206・・・回転アーム、 229・・・回転プレート、23
1・・・従動アーム、 234・・・回転アーム、237・・・
揺動プレート、 237A・・・長孔、 237B・・・開口
部、239・・・阻止プレート、 240・・・支持体、25
5、256・・・規制部材、229・・・回転プレート
フロントページの続き (72)発明者 小笠原 由久 山梨県南巨摩郡増穂町小林430番地1 ニ スカ株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】装置の一の側面方向から搬送されてくるシ
    ートを受け取りそれを把持した状態で他の側面方向に移
    送し、装置前方に配置された集積トレイ上に前記シート
    を突き出すようにして載置するシート把持手段と、該シ
    ート把持手段による前記シートの移送及び前記載置動作
    のために装置面に設けられた開口部とを有するシート集
    積処理装置において、 前記開口部は、前記シートの端部を通過させるために装
    置前面に設けられた水平開口部と、該水平開口部に隣接
    して前記把持手段の装置前方への前記載置動作のための
    垂直開口部と、からなり、 前記水平開口部は、前記把持手段の待機中は閉鎖され、
    シートの移送及び載置の際には開口されるように構成さ
    れ、 前記垂直開口部は、上方の回動シャッター手段と下方の
    昇降シャッタ手段とからなり、該回動シャッター手段
    は、その上端を支軸にして垂下状態に回動可能に構成さ
    れ、該昇降シャッター手段は、前記把持手段がシートの
    載置動作を行うときに下降することによって開口するよ
    うに構成された、ことを特徴とするシート集積処理装
    置。
  2. 【請求項2】前記回動シャッター手段は、前記水平開口
    手段が閉鎖中はその回動が禁止され、前記シート把持手
    段による前記載置動作の際は装置前面方向への回動が解
    除されるように構成されたことを特徴とする請求項1に
    記載のシート集積処理装置。
  3. 【請求項3】前記回動シャッター手段は、前記把持手段
    が前記垂直開口部に移動するまで、その回動がロックさ
    れていることを特徴とする請求項1に記載のシート集積
    処理装置。
  4. 【請求項4】前記水平開口手段は、装置前面に設けられ
    たパネル部材が上昇することによって開口し、該パネル
    が降下することによって閉鎖する請求項1に記載のシー
    ト集積処理装置。
  5. 【請求項5】前記回動シャッター手段は、前記パネル部
    材が降下位置にあるときには前記回動を禁止し、該パネ
    ル部材の上昇によって前記回動を解除するように構成さ
    れたロック機構を有する請求項4に記載のシート集積処
    理装置。
  6. 【請求項6】前記昇降シャッター手段は、前記シート把
    持手段の移動動作に連動して上昇又は下降するように構
    成された請求項1に記載のシート集積処理装置。
  7. 【請求項7】前記連動は、前記シート把持手段が装置の
    一の側面側から他の側面側に移動する際に該シート把持
    手段の一部が移動軌道上に配置された梃子手段を作動さ
    せることにより昇降し、該シート把持手段が元の位置に
    戻るときに該梃子手段の作動を戻すことにより下降す
    る、ように構成された請求項6に記載のシート集積処理
    装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004083285A (ja) * 2002-08-22 2004-03-18 Heidelberger Druckmas Ag シート状の被印刷物の処理用の機械の運転のための方法及び装置
JP2004348127A (ja) * 2003-05-19 2004-12-09 Xerox Corp 稼働中の取り出しのための安全遮蔽機構を有するシート複写原稿作成マシン
JP2016016967A (ja) * 2014-07-10 2016-02-01 コニカミノルタ株式会社 後処理装置、およびそれを備えた画像形成システム

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