JPH11147380A - 感熱孔版印刷用熱可塑性樹脂フィルムおよびそれを用いた原紙 - Google Patents

感熱孔版印刷用熱可塑性樹脂フィルムおよびそれを用いた原紙

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JPH11147380A
JPH11147380A JP31876797A JP31876797A JPH11147380A JP H11147380 A JPH11147380 A JP H11147380A JP 31876797 A JP31876797 A JP 31876797A JP 31876797 A JP31876797 A JP 31876797A JP H11147380 A JPH11147380 A JP H11147380A
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JP
Japan
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film
heat
thermoplastic resin
weight
polyester
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JP31876797A
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English (en)
Inventor
Kenji Kida
健次 喜田
Hideyuki Yamauchi
英幸 山内
Hiroshi Niinumadate
浩 新沼舘
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】第1に熱可塑性樹脂からなるフィルムであ
って、該フィルムのDSC測定において少なくとも2個
以上のガラス転移温度を有し、融点のピークが実質的に
1個であることを特徴とする感熱孔版印刷用熱可塑性樹
脂フィルムである。第2に、上記のフィルムと多孔性支
持体とが接着されてなる感熱孔版印刷用原紙である。 【効果】特に感度が高く穿孔の均一性に優れ、耐カール
性が良好である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーマルヘッド、
あるいはレーザー光線、ハロゲンランプ、キセノンラン
プ、フラッシュランプ等によって穿孔製版される感熱孔
版印刷用フィルムおよび感熱孔版印刷用原紙に関するも
のであり、更に詳しくは特に感度が高く穿孔の均一性に
優れ、耐カール性の良好な感熱孔版印刷用フィルムおよ
び感熱孔版印刷用原紙に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より感熱孔版印刷用原紙(以下、単
に原紙という)としては、ポリエステル系フィルム、塩
化ビニリデン系フィルム等の熱可塑性樹脂フィルムに、
天然繊維、化学繊維または合成繊維あるいはこれらを混
抄した薄葉紙、不織布、紗等によって構成された多孔性
支持体を接着剤で貼り合わせた構造のものが知られてい
る(例えば、特開昭51−2513号公報、特開昭57
−182495号公報など)。
【0003】これらの原紙において、熱可塑性樹脂フィ
ルムが、サーマルヘッド、あるいはレーザー光線等のパ
ルス的照射、さらにはハロゲンランプ、キセノンラン
プ、フラッシュランプなどによる閃光照射や赤外線照射
によって穿孔され、多孔性支持体はインキ通過機能を有
する。サーマルヘッドを使用した製版方式は、原稿をイ
メージセンサーで読み取りこれをデジタル信号に変え、
サーマルヘッドで原稿に応じた画像を原紙のフィルム部
分にドット状に穿孔して製版を行う方式である。このよ
うなサーマルヘッドによる製版方式においては、サーマ
ルヘッドのダメージを抑えて寿命を延長するためにヘッ
ドに供給するエネルギーをできるだけ小さくすることが
望まれ、原紙に用いられるフィルムはこのような小さな
エネルギーでも穿孔すること、すなわち、高感度化が望
まれている。
【0004】しかしながら、特開昭51−2513号公
報や特開昭57−182495号公報に記載されたフィ
ルムは、感度の点においてさらに向上させることが望ま
れていた。
【0005】一方、このような感度向上を目的として、
2軸延伸ポリエステルフィルムの熱的特性を規定したフ
ィルム(特開昭62−282984号公報、特開昭62
−149496号公報))や熱収縮特性を規定したフィ
ルム(特開昭62−282983号公報、特開昭63−
160895号公報)等が提案されているが、向上は見
られるものの不十分であった。
【0006】さらには、特開平3−39294号公報に
は2つ以上の融解ピークを有するフィルムが提案されて
いる。該フィルムは、感度が向上し低エネルギーで穿孔
は起こるものの穿孔の均一性に欠け、またカールを生じ
やすく印刷機内で搬送時にしわを引き起こす問題があっ
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来のフィ
ルムでは得られなかった感度が高くしかも穿孔の均一性
に優れ、耐カール性も良好な感熱孔版印刷用フィルムお
よび感熱孔版印刷用原紙を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題に
鑑み、鋭意検討した結果、特定のDSC特性を有するフ
ィルムによって上記問題が解決されることを見出し本発
明に至った。
【0009】すなわち本発明は、第1に熱可塑性樹脂か
らなるフィルムであって、該フィルムのDSC測定にお
いて少なくとも2個以上のガラス転移温度を有し、融点
のピークが実質的に1個であることを特徴とする感熱孔
版印刷用熱可塑性樹脂フィルムである。
【0010】第2に、上記のフィルムと多孔性支持体と
が接着されてなる感熱孔版印刷用原紙である。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明における感熱孔版印刷用フ
ィルムとは、サーマルヘッド、あるいはレーザー光線、
ハロゲンランプ、キセノンランプ、フラッシュランプ等
によって穿孔製版されるものである。
【0012】本発明の熱可塑性樹脂としては、ポリエス
テル、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、そ
れぞれの共重合体、およびそれらのプレンド物が挙げら
れるが、好ましくはポリエステルおよびその共重合体ま
たはブレンド物である。ポリエステルとしては、ジカル
ボン酸成分とグリコール成分を主たる構成成分とするポ
リエステルが好ましく、ジカルボン酸としては、芳香族
ジカルボン酸、脂肪族ジカルボン酸または脂環族ジカル
ボン酸である。ここで、芳香族ジカルボン酸成分として
は例えば、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、
1,4−ナフタレンジカルボン酸、1,5−ナフタレン
ジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、4,
4′−ジフェニルジカルボン酸、4,4′−ジフェニル
エーテルジカルボン酸、4,4′−ジフェニルスルホン
ジカルボン酸等を挙げることができ、中でも好ましくは
テレフタル酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカ
ルボン酸を挙げることができる。脂肪族ジカルボン酸成
分としては例えば、コハク酸、アジピン酸、スベリン
酸、セバシン酸、ドデカンジオン酸、エイコサンジオン
酸、ダイマー酸等を挙げることができ、中でも好ましく
はアジピン酸、セバシン酸を挙げることができる。また
脂環族ジカルボン酸成分としては例えば、1,4−シク
ロヘキサンジカルボン酸等を挙げることができる。これ
らの酸成分は1種のみ用いてもよく、2種以上併用して
もよく、さらには、ヒドロキシ安息香酸等のオキシ酸を
一部共重合してもよい。また、グリコール成分としては
例えば、エチレングリコール、1,2−プロパンジオー
ル、1,3−プロパンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオー
ル、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ール、1,2−シクロヘキサンジメタノール、1,3−
シクロヘキサンジメタノール、1,4−シクロヘキサン
ジメタノール、ジエチレングリコール、トリエチレング
リコール、ポリアルキレングリコール、2,2−ビス
(4−ヒドロキシエトキシフェニル)プロパン等を挙げ
ることができる。中でもエチレングリコール、1,4−
ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,4−
シクロヘキサンジメタノールが好ましい。
【0013】本発明のフィルムはDSC測定において少
なくとも2個以上のガラス転移温度を有し、融点のピー
クが実質的に1個であることが必要である。融点のピー
クが複数存在すると穿孔が不均一となるため好ましくな
い。また、ガラス転移温度が一つしか存在しない場合に
はカールが生じやすくなるかまたは感度が低下するため
好ましくない。融点のピークの温度は、好ましくは14
0〜240℃であり、さらに好ましくは150〜230
℃である。また、ガラス転移温度は、少なくともひとつ
が70℃以上であることが好ましい。さらに、ガラス転
移温度は、少なくともひとつが50℃以下であることが
より好ましい。
【0014】本発明の熱可塑性樹脂フィルムの結晶融解
エネルギーは、20〜55J/gが好ましく、さらに好
ましくは25〜50J/g、特に好ましくは30〜50
J/gである。
【0015】本発明の熱可塑性樹脂フィルムの厚さは、
好ましく0.1〜5μmであり、さらに好ましくは0.
2〜3μm、特に好ましくは0.3〜2.5μmであ
る。
【0016】本発明の感熱孔版印刷用原紙は、上記熱可
塑性樹脂フィルムに多孔性支持体が接着されてなる。多
孔性支持体としては、特に限定されないが、和紙、合成
繊維抄造紙、熱可塑性樹脂繊維からなる各種織布、不織
布などを挙げることができ、好ましくは熱可塑性樹脂繊
維からなる不織布であり、さらに好ましくはポリエステ
ル繊維からなる不織布である。不織布に用いられるポリ
エステルとして上記のフィルムを構成するポリエステル
と同様のものを挙げることができ、好ましくは、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタ
レート、ポリ−1,4−シクロヘキサンジメチレンテレ
フタレート、エチレンテレフタレートとエチレンイソフ
タレートとの共重合体である。穿孔時の熱寸法安定性の
点から特に好ましくは、ポリエチレンテレフタレート、
ポリエチレンナフタレートである。接着には、酢酸ビニ
ル系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリエス
テル系樹脂などの接着剤を介してもよいが、接着剤を介
さないことがより好ましい。
【0017】また、多孔性支持体の目付は特に限定され
ないが、好ましくは、2〜20g/m2、さらに好まし
くは、5〜15g/m2である。また、織布としてメッ
シュ状シートの場合は、5〜100μmの太さの繊維
で、格子間隔としては10〜100μmである。ポリエ
ステル繊維からなる不織布を構成する繊維の平均径は1
〜30μm、好ましくは2〜15μm、より好ましくは
3〜12μmである。
【0018】本発明の感熱孔版印刷用原紙は、フィルム
のサーマルヘッドに接触すべき片面に、穿孔時の融着を
防止するため、シリコーンオイル、シリコーン系樹脂、
フッ素系樹脂、界面活性剤、帯電防止剤、耐熱剤、酸化
防止剤、有機粒子、無機粒子、顔料、分散助剤、防腐
剤、消泡剤等からなる薄層を設けることが好ましい。該
融着防止の薄層の厚みは好ましくは0.005μm以上
0.4μm以下、より好ましくは0.01μm以上0.
3μm以下である。
【0019】次に本発明の熱可塑性樹脂フィルムおよび
原紙の製造方法について説明する。本発明における熱可
塑性樹脂は、例えばポリエステルの場合は以下の方法で
製造することができる。例えば、酸成分をジオール成分
と直接エステル化反応させた後、この反応の生成物を減
圧下で加熱して余剰のグリコール成分を除去しつつ重縮
合させることによって製造する方法や、酸成分としてジ
アルキルエステルを用い、これとグリコール成分とでエ
ステル交換反応させた後、上記と同様に重縮合させるこ
とによって製造する方法等がある。この際、必要に応じ
て、反応触媒としてアルカリ金属、アルカリ土類金属、
マンガン、コバルト、亜鉛、アンチモン、ゲルマニウ
ム、チタン化合物等を用いることもできる。また、熱安
定剤としてリン化合物を用いることができる。
【0020】本発明における熱可塑性樹脂には必要に応
じて、難燃剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、顔料、染
料、ポリシロキサン等の消泡剤等を配合することができ
る。
【0021】さらには通常用いられているフィルムの易
滑性付与方法を採用することもできる。例えば、クレ
ー、マイカ、酸化チタン、炭酸カルシウム、カオリン、
タルク、湿式あるいは乾式シリカ、アルミナ、ジルコニ
アなどの無機粒子、アクリル酸類、スチレン等を構成成
分とする有機粒子等を配合する方法、重合反応時に添加
する触媒等を析出させる、いわゆる内部粒子による方法
等がある。
【0022】本発明において、フィルムを2軸延伸する
場合の方法は、逐次2軸延伸法、同時2軸延伸法のいず
れの方法であってもよい。逐次2軸延伸法の場合、例え
ば、ポリエステルをTダイ押し出し法によってキャスト
ドラム上に押し出すことによって未延伸フィルムとし、
次いで、縦方向、横方向の順に延伸するのが一般的であ
るが、逆に延伸してもよい。延伸温度は熱可塑性樹脂フ
ィルムのガラス転移温度と昇温結晶化温度との間である
ことが好ましい。延伸倍率は特に限定されるものではな
く、用いるフィルムポリマの種類によって適宜決定され
るが、好ましくは縦、横それぞれ2〜8倍、より好まし
くは3〜8倍が適当である。また、2軸延伸後、縦また
は横、あるいは縦横に再延伸してもかまわない。さらに
その後、2軸延伸後のフィルムを熱処理してもよい。熱
処理温度は特に限定されるものではなく、用いるフィル
ムポリマの種類によって適宜決定されるが、通常は80
〜200℃、好ましくは80〜170℃、さらに好まし
くは90〜150℃、時間は0.5〜60秒程度が適当
である。
【0023】熱処理して得られたフィルムを一旦室温程
度まで冷却した後、さらに40〜90℃の比較的低温
で、5秒から1週間程度エージングすることもできる。
【0024】フィルムのDSC測定において少なくとも
2個以上のガラス転移温度を有し、融点のピークが実質
的に1個とする方法は、いかなる方法であってもよい。
例えば、ポリマーとしてガラス転移温度が異なるが融点
は同一である複数の熱可塑性樹脂をブレンドするかブロ
ック状に共重合したものを用いる方法、ガラス転移温度
が異なる融点のピークをもつ結晶性熱可塑性樹脂と融点
のピークをもたない非晶性の熱可塑性樹脂とをブレンド
するかブロック状に共重合する方法およびこれらを組み
合わせる方法等がが挙げられる。ブレンドまたはブロッ
ク状に共重合する方法についても特に制限はない。複数
のポリマーをあらかじめ2軸混練機等を用いて溶融混合
しチップ化したものを用いることもでき、フィルム化す
る際の押出機中で混合しながら押し出すこともできる。
【0025】本発明において感熱孔版印刷用原紙とする
方法としては、上記熱可塑性樹脂フィルムと多孔性支持
体とを接着剤を用いて貼り合わせる方法でもよいが接着
剤を用いることなく貼り合わせることもできる。接着剤
としては酢酸ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン
系樹脂、ポリエステル系樹脂などが挙げられる。接着剤
を使用することなく貼り合わせる方法としては、フィル
ムと多孔性支持体をフィルムまたは多孔性支持体の融点
付近で熱融着する方法もあるが、フィルムを2軸延伸す
る際に多孔性支持体を重ね合わせて共延伸する方法が融
点に比べて低い温度で接着できフィルムの配向特性を損
なうことなく強固な接着が達成できるため好ましい。こ
のような重ね合わせて2軸延伸を行うには、多孔性支持
体としては熱可塑性樹脂繊維からなる織布、不織布が好
ましく、ポリエステル繊維からなる不織布が特に好まし
く用いられる。
【0026】2軸延伸に用いるポリエステル繊維からな
る不織布は、フィルムと同様のポリエステルを用いて、
以下のメルトブロー法やスパンボンド法などの直接溶融
紡糸法によって得られる特に個々の繊維の配向が低いも
のが特に好ましい。
【0027】このような2軸延伸に供するために好まし
い不織布は、メルトブロー法を用いる場合では、溶融し
たポリエステルポリマを口金から吐出するに際して、口
金周辺部から熱風を吹き付け、該熱風によって吐出した
ポリマを細繊度化し、ついで、しかるべき位置に配置し
たネットコンベア上に吹き付けて捕集し、ウエブを形成
して製造する。該ウエブはネットコンベアに設けた吸引
装置によって熱風と一緒に吸引されるので、個々の繊維
が完全に固化する前に捕集される。つまりウエブの繊維
同士は互いに融着した状態で捕集される。口金とネット
コンベア間の捕集距離を設定することによって、繊維の
融着度合を調整する。また、ポリマ吐出量、熱風温度、
熱風流量、コンベア移動速度等を適宜調整することによ
り、未延伸不織布の繊維の配向、ウエブの目付や単糸繊
維径を任意に設定する。また、口金から吐出されたポリ
マは、溶融状態から室温雰囲気下に急冷することによ
り、非晶質に近い、低結晶の状態で固化させることがで
きる。メルトブロー法で紡糸された繊維の中でも、熱風
の圧力で細繊度化され、無配向または低配向の状態で固
化されたものが特に好ましく用いられる。不織布を構成
する繊維は実質的に連続したものが好ましい。
【0028】同様にスパンボンド法では、2軸延伸に供
する不織布は、口金から吐出したポリマをエアエジェク
ターによって牽引し、得られたフィラメントを衝突板に
衝突させて繊維を開繊し、コンベア状に捕集してウエブ
を形成して製造する。ポリマ吐出量、コンベア速度を制
御することにより、ウエブの目付を任意に調整できる。
また、エジェクターの圧力と流量を制御することによ
り、フィラメントの分子配向状態を任意に調整できる。
圧力と流量を絞って紡糸速度を遅くすることにより、分
子配向度の低いウエブを得ることができる。また、吐出
したポリマの冷却速度を制御することにより、結晶化度
の低いウエブを得ることができる。スパンボンド法で製
造する場合、本発明の原紙を得るために2軸延伸に供す
るポリエステル不織布は、紡糸速度は2500m/分以
下で紡糸するのが好ましく、より好ましくは2000m
/分以下、特に好ましくは1500m/分以下である。
【0029】上記の配向の低いポリエステル繊維からな
る不織布をフィルムと重ね合わせて2軸延伸する方法
は、フィルムの延伸の前または途中段階で該不織布を重
ね合わせて行うこと以外は、フィルムの2軸延伸と同様
の方法を採用することができる。
【0030】また、フィルムと重ね合わせて2軸延伸す
る場合には、2軸延伸前の不織布の目付は、2軸延伸に
よって縦横の延伸倍率の積で表わされる面積倍率に反比
例して減少するため、最終的に2〜20g/m2となる
よう2軸延伸の面積倍率に応じて高めておく必要があ
り、例えば、縦方向3.5倍、横方向3.6倍の2軸延
伸して最終的に不織布部分の目付を10g/m2にする
のであれば2軸延伸前の不織布の目付を126g/m2
程度とすることにより調整できる。同様に、2軸延伸前
の不織布を構成する繊維の平均径は2軸延伸の面積倍率
の4乗根に反比例して減少するので、例えば、縦方向
3.5倍、横方向3.6倍の2軸延伸して最終的に繊維
の太さを5μmにするのであれば2軸延伸前の繊維の平
均径を9.4μm程度とすればよい。
【0031】本発明の原紙において融着防止の薄層を設
ける場合には水に溶解、乳化または懸濁した状態の塗液
を塗布し、その後水を乾燥等によって除去する方法が好
ましく用いられる。塗布は、フィルムの延伸前あるいは
延伸後、いずれの段階で行ってもよい。本発明の効果を
より顕著に発現させるためには、延伸前に塗布するのが
特に好ましい。塗布方法は特に限定されないが、ロール
コーター、グラビアコーター、リバースコーター、バー
コーター等を用いて塗布するのが好ましい。
【0032】また、変性シリコーンを主体とする薄層を
設ける前に必要に応じて、塗布面に空気中その他種々の
雰囲気中でコロナ放電処理を施しても良い。
【0033】[特性の測定方法] (1)融点(℃)、ガラス転移温度(℃)および結晶融
解エネルギー(J/g) セイコー電子工業(株)製示差走査熱量計RDC220
型を用い、試料5mgを採取し、一旦0℃以下に冷却し
た後昇温速度20℃/分で昇温し測定した。
【0034】融点は吸熱曲線のピークの温度より求め
た。ガラス転移温度は、比熱の変化によりDSC曲線が
屈曲しベースラインが平行移動する比熱の変化前後のベ
ースラインの接線から縦軸方向に等距離にある点を結ん
で得られる直線と、DSC曲線の屈曲した部分との交点
の温度とした。
【0035】結晶融解エネルギーは融解時の面積から求
めた。この面積は、昇温することによりベースラインか
ら吸収側にずれ、さらに昇温を続けるとベースラインの
位置まで戻るまでに描く曲線と、融解開始温度位置から
終了位置までを結ぶ直線とで囲まれた部分の面積(a)
である。同じDSCの条件でIn(インジウム)を測定
し、この面積(b)を28.5J/gとして次式により
求めた。
【0036】 結晶融解エネルギー=28.5×a/b (J/g) フィルムと不織布が接着剤を介することなく接着されて
いる複合体の場合には、複合体からセロハンテープで不
織布の大部分を剥がし不織布の試料として用い、フィル
ムは顕微鏡等で観察し不織布繊維を完全に取り除いて試
料とした。
【0037】(2)カール 原紙を縦横10cmの正方形にサンプリングし、50℃
の温度に保ったオーブン中に5日間熱処理した後、平ら
な台上に置きカールしたサンプルの台からの高さを測定
し以下の基準により評価した。
【0038】 ◎:高さが5mm未満のもの ○:高さが5mm以上10mm未満のもの △:高さが10mm以上20mm未満のもの ×:高さが20mm以上か、完全に円筒を形成するもの ◎、○、△が実用に供するものである。
【0039】(3)感度および穿孔の均一性 原紙を理想科学工業(株)製印刷機リソグラフ(GR2
75)に供給して、サーマルヘッド式製版方式により、
A4サイズに一辺10mmの黒ベタを全面に格子状に製
版してマスタを作成した。サーマルヘッドへの供給エネ
ルギーは、ドット当たり30μJとした。該マスタによ
り製版を行い、穿孔部を走査型電子顕微鏡で100倍に
して観察した。感度は穿孔部分の面積を測定し、1ドッ
ト当たりに換算して表した。測定は1視野当たり150
個で10視野について行い、平均値と次式で示したS/
N比を求め以下の基準で評価した。
【0040】S/N比=10×log(穿孔面積の平均
値/穿孔面積の標準偏差)2 感度:平均値が1400×10-122以上であるものを
◎、平均値が1000×10-122以上1400×10
-122未満であるものを○、平均値が500×10-12
2以上1000×10-122未満であるものを△、平
均値が500×10-122未満であるものを×とした。
【0041】穿孔の均一性:S/N比が15以上のもの
を◎、12以上15未満のものを○、8以上12未満の
ものを△、8未満のものを×とした。感度、バラツキと
も◎、○、△が実用に供するものである。
【0042】
【実施例】以下、本発明を実施例により、さらに詳細に
説明する。
【0043】実施例1 (ポリエステルAの製造)テレフタル酸ジメチル83重
量部、イソフタル酸ジメチル17重量部、エチレングリ
コール64重量部およびエステル交換反応触媒として酢
酸カルシウム・1水和物0.09重量部、重合反応触媒
として三酸化アンチモン0.03重量部を加え、150
℃から240℃に2時間かけて昇温してメタノールを系
外に留出させてエステル交換反応を行った。次いで、リ
ン酸トリメチル0.05重量部を加えた後、エチレング
リコール中に均一に分散させた平均粒子径1.2μmの
シリカ粒子を粒子として0.4重量部添加し過剰のエチ
レングリコールを系外に留出させた。その後、240℃
から徐々に昇温、減圧し最終的に285℃、50Pa重
合反応を行いポリエステルAを得た。
【0044】(ポリエステルBの製造)テレフタル酸ジ
メチル100重量部、1,4−ブタンジオール56重
量、テトラブチルチタネート0.005重量部を、15
0℃から210℃に4時間かけて昇温してメタノールを
系外に留出させてエステル交換反応を行った。次いで、
テトラブチルチタネート0.005重量部を加えた後、
210℃から徐々に昇温、減圧し最終的に260℃、5
0Paで重合反応を行いポリマーを得た。
【0045】次いで、該ポリマー100重量部と平均粒
子径1.5μmのシリカを0.4重量部とを2軸押出機
を用いて溶融混練、押し出しカットしてポリエステルB
を得た。
【0046】(製膜)得られたポリエステルAおよびポ
リエステルBを1:1の比率で混合し、回転型乾燥機を
用いて150℃で5時間真空乾燥した。得られたポリマ
ーを押出機に供給し、270℃で溶融し、T型口金より
シート状にドラム上に押出し、冷却固化して、未延伸フ
ィルムを得た。
【0047】次いで、未延伸フィルムを90℃に加熱し
て長手方向に3.5倍延伸し、さらに90℃に加熱して
幅方向に4倍延伸後、120℃で5秒間熱処理し、冷却
して厚さ1.5μmの2軸延伸フィルムを得た。
【0048】(原紙の作成)得られたフィルムの片面に
酢酸ビニル系接着剤を用いてマニラ麻を主成分とする目
付10g/m2の薄葉紙と貼り合わせ、さらにフィルム
のもう一方の面に、シリコーン系離型剤をバーコーター
を用いて0.05g/m2塗布し、原紙を作成した。
【0049】(評価)フィルムおよび原紙の特性を評価
し表1に示した。本発明のフィルムは、感度および感度
の均一性が良好であることがわかる。
【0050】比較例1 (ポリエステルCの製造)テレフタル酸ジメチル100
重量部、エチレングリコール64重量部およびエステル
交換反応触媒として酢酸カルシウム・1水和物0.09
重量部、重合反応触媒として三酸化アンチモン0.03
重量部を加え、150℃から240℃に2時間かけて昇
温してメタノールを系外に留出させてエステル交換反応
を行った。次いで、リン酸トリメチル0.05重量部を
加えた後、エチレングリコール中に均一に分散させた平
均粒子径1.2μmのシリカ粒子を粒子として0.4重
量部添加し過剰のエチレングリコールを系外に留出させ
た。その後、240℃から徐々に昇温、減圧し最終的に
290℃、50Pa重合反応を行いポリエステルCを得
た。
【0051】(製膜)ポリエステルAに代えてポリエス
テルCを用いたこと以外は実施例1と同様にして2軸延
伸フィルムを得、原紙の作成、評価を行った。結果を併
せて表2に示したが、感度が低下するとともに特に穿孔
の均一性が不良であった。
【0052】実施例2、3および比較例2、3 ポリエステルAおよびポリエステルBの混合比率を1:
1から表1に示したように変更したこと以外は実施例1
と同様にして2軸延伸フィルムを得、原紙の作成、評価
を行った。
【0053】結果を併せて表1および表2に示したが、
本発明のフィルムが感度、穿孔の均一性とも良好である
ことがわかる。
【0054】実施例4〜6および比較例4、5 (ポリエステルDの製造)2,6−ナフタレンジカルボ
ン酸ジメチル24重量部、テレフタル酸ジメチル76重
量部、エチレングリコール61重量部およびエステル交
換反応触媒として酢酸カルシウム・1水和物0.07重
量部、重合反応触媒として三酸化アンチモン0.025
重量部を加え、150℃から240℃に2時間かけて昇
温してメタノールを系外に留出させてエステル交換反応
を行った。次いで、リン酸トリメチル0.04重量部を
加えた後、エチレングリコール中に均一に分散させた平
均粒子径1.2μmのシリカ粒子を粒子として0.4重
量部添加し過剰のエチレングリコールを系外に留出させ
た。その後、240℃から徐々に昇温、減圧し最終的に
285℃、50Pa重合反応を行いポリエステルDを得
た。
【0055】(製膜)ポリエステルAに代えてポリエス
テルDを用い、混合比を表1に示したように変更したこ
と以外は実施例1と同様にして2軸延伸フィルムを得、
原紙の作成、評価を行った。結果を併せて表1および表
2に示したが、本発明のフィルムは感度、穿孔の均一性
とも良好であった。
【0056】実施例7〜9および比較例6、7 (ポリエステルEの製造)テレフタル酸ジメチル75重
量部、イソフタル酸ジメチル25重量部、エチレングリ
コール64重量部およびエステル交換反応触媒として酢
酸カルシウム・1水和物0.09重量部、重合反応触媒
として三酸化アンチモン0.03重量部を加え、150
℃から240℃に2時間かけて昇温してメタノールを系
外に留出させてエステル交換反応を行った。次いで、リ
ン酸トリメチル0.05重量部を加えた後、エチレング
リコール中に均一に分散させた平均粒子径1.2μmの
シリカ粒子を粒子として0.4重量部添加し過剰のエチ
レングリコールを系外に留出させた。その後、240℃
から徐々に昇温、減圧し最終的に285℃、50Pa重
合反応を行いポリエステルEを得た。
【0057】(ポリエステルFの製造)テレフタル酸ジ
メチル80重量部、イソフタル酸ジメチル20重量部、
1,4−ブタンジオール56重量、テトラブチルチタネ
ート0.005重量部を、150℃から210℃に4時
間かけて昇温してメタノールを系外に留出させてエステ
ル交換反応を行った。次いで、テトラブチルチタネート
0.005重量部を加えた後、210℃から徐々に昇
温、減圧し最終的に260℃、50Paで重合反応を行
いポリマーを得た。
【0058】次いで、該ポリマー100重量部と平均粒
子径1.5μmのシリカ0.4重量部とを2軸押出機を
用いて溶融混練、押し出しカットしてポリエステルFを
得た。
【0059】(製膜)得られたポリエステルEおよびポ
リエステルFを表1に示した比率で混合し、実施例1と
同様にして2軸延伸フィルムを得、原紙の作成、評価を
行った。結果を併せて表1および表2に示したが、本発
明のフィルムは感度、穿孔の均一性とも良好であった。
【0060】実施例10 (ポリエステルGの製造)2,6−ナフタレンジカルボ
ン酸ジメチル35重量部、テレフタル酸ジメチル65重
量部、エチレングリコール59重量部およびエステル交
換反応触媒として酢酸カルシウム・1水和物0.07重
量部、重合反応触媒として三酸化アンチモン0.025
重量部を加え、150℃から240℃に2時間かけて昇
温してメタノールを系外に留出させてエステル交換反応
を行った。次いで、リン酸トリメチル0.04重量部を
加えた後、エチレングリコール中に均一に分散させた平
均粒子径1.2μmのシリカ粒子を粒子として0.4重
量部添加し過剰のエチレングリコールを系外に留出させ
た。その後、240℃から徐々に昇温、減圧し最終的に
285℃、50Pa重合反応を行いポリエステルDを得
た。
【0061】(製膜)ポリエステルEに代えてポリエス
テルGを用いたこと以外は実施例7と同様にして2軸延
伸フィルムを得、原紙の作成、評価を行った。結果を併
せて表1に示したが、感度、穿孔の均一性とも良好であ
った。
【0062】比較例8 (ポリエステルHの製造)テレフタル酸ジメチル100
重量部、1,6−ヘキサンジオール85重量部、1,4
−シクロヘキサンジメタノール43重量部、エステル交
換反応触媒および重合反応触媒としてテトラブチルチタ
ネート0.02重量部を加え、150℃から240℃に
昇温してメタノールを系外に留出させてエステル交換反
応を行った。次いで、240℃から徐々に昇温、減圧し
最終的に280℃、50Pa重合反応を行いポリマーを
得た。
【0063】次いで、該ポリマー100重量部と平均粒
子径1.5μmのシリカを0.4重量部とを2軸押出機
を用いて溶融混練、押し出しカットしてポリエステルH
を得た。
【0064】(製膜)ポリエステルAに代えてポリエス
テルIを用いたこと以外は実施例1と同様にして2軸延
伸フィルムを得、原紙の作成、評価を行った。結果を併
せて表2に示したが、カール、穿孔の均一性とも不良で
あった。
【0065】実施例11 (ポリエステルIの製造)テレフタル酸ジメチル100
重量部、1,4−シクロヘキサンジメタノール25重量
部、エチレングリコール53重量部 エステル交換反応
触媒および重合反応触媒としてテトラブチルチタネート
0.02重量部を加え、150℃から240℃に昇温し
てメタノールを系外に留出させてエステル交換反応を行
った。次いで、240℃から徐々に昇温、減圧し最終的
に280℃、50Pa重合反応を行いポリマーを得た。
【0066】次いで、該ポリマー100重量部と平均粒
子径1.5μmのシリカを0.4重量部とを2軸押出機
を用いて溶融混練、押し出しカットしてポリエステルI
を得た。
【0067】(製膜)ポリエステルAに代えてポリエス
テルIを用い、混合比を表1に示したように変更したこ
と以外は実施例1と同様にして2軸延伸フィルムを得、
原紙の作成、評価を行った。結果を併せて表1に示した
が、カール、感度、穿孔の均一性とも良好であった。
【0068】比較例9 ポリエステルDとポリエステルIを1:1の比率で混合
して用いたこと以外は実施例1と同様にして2軸延伸フ
ィルムを得、原紙の作成、評価を行った。結果を併せて
表2に示したが、感度、穿孔の均一性が不良であった。
【0069】実施例12 (未延伸ポリエステル不織布の製布)孔径0.35m
m、孔数100個の矩形紡糸口金を用いて、口金温度2
90℃、吐出量30g/分で、ポリエチレンテレフタレ
ート原料(融点257℃、固有粘度0.48)をメルト
ブロー法にて紡出し、捕集距離15cmでネットコンベ
ア上に繊維を捕集して巻取った。この際、口金周辺から
吹き付ける熱風量を2.4Nm3/分とし、ネットコン
ベアに設けた吸引装置により口金直下のウエブの温度を
88℃とした。該未延伸不織布の繊維目付は140g/
2、平均繊維径は8.9μmであった。
【0070】(製膜)ポリエステルAおよびBを2.
5:1の比率で混合し、120℃オーブンで予備結晶化
し、回転型乾燥機を用いて150℃で5時間真空乾燥し
た。得られたポリマーをスクリュー径40mmの押出機
に供給し、Tダイ口金温度270℃で押出し、直径30
0mmの冷却ドラム上にキャストして、未延伸フィルム
を得た。この際、静電印加法によりワイヤー電極より7
kVの電圧を印加した。
【0071】該未延伸フィルム上に、前記の未延伸不織
布を重ね、80℃に加熱したロールに1kg/cmの圧
力でニップし85℃に加熱して長手方向に3.5倍延伸
した。 次いで、得られたシート上にメタリングバーを
用いて、シリーン系の水分散液(濃度2%)を塗布厚み
9μとなるように塗布した。
【0072】さらに、テンター式横延伸機に送り込み、
熱風により95℃に加熱し、幅方向に4.0倍延伸し、
120℃×5秒間熱処理して原紙を作成した。
【0073】得られた原紙の不織布部分の目付は12.
5g/m2、平均繊維径は4.6μmであり、フィルム
部分の厚さが1.5μm、DSC特性はガラス転移温度
が45℃、73℃、融点は218℃で結晶融解エネルギ
ーは38J/gであった。
【0074】(評価)結果は、原紙の特性はカール、感
度および穿孔の均一性とも◎であった。
【0075】
【表1】
【0076】
【表2】
【0077】
【発明の効果】本発明のフィルムは、感熱孔版原紙とし
たとき感度が高く穿孔の均一性に優れ、耐カール性も良
好となる。また、本発明の感熱孔版印刷用原紙はそのま
まで感熱孔版印刷に用いたとき、感度が高く穿孔の均一
性に優れ、耐カール性も良好である。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂からなるフィルムであっ
    て、該フィルムのDSC測定において少なくとも2個以
    上のガラス転移温度を有し、融点のピークが実質的に1
    個であることを特徴とする感熱孔版印刷用熱可塑性樹脂
    フィルム。
  2. 【請求項2】 熱可塑性樹脂がポリエステルであること
    を特徴とする請求項1に記載の感熱孔版印刷用熱可塑性
    樹脂フィルム。
  3. 【請求項3】 融点が150〜240℃であることを特
    徴とする請求項1または2に記載の感熱孔版印刷用熱可
    塑性樹脂フィルム。
  4. 【請求項4】 少なくとも一つのガラス転移温度が70
    ℃以上であることを特徴とする請求項1〜3に記載の感
    熱孔版印刷用熱可塑性樹脂フィルム。
  5. 【請求項5】 少なくとも一つのガラス転移温度が50
    ℃以下であることを特徴とする請求項1〜4に記載の感
    熱孔版印刷用熱可塑性樹脂フィルム。
  6. 【請求項6】 熱可塑性樹脂フィルムの結晶融解エネル
    ギーが20〜55J/gであることを特徴とする請求項
    1〜5に記載の感熱孔版印刷用熱可塑性樹脂フィルム。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6に記載のフィルムと多孔性
    支持体とが接着されてなる感熱孔版印刷用原紙。
  8. 【請求項8】 フィルムと多孔性支持体とが接着剤を介
    することなく接着されてなることを特徴とする請求項7
    に記載の感熱孔版印刷用原紙。
  9. 【請求項9】 多孔性支持体がポリエステル不織布であ
    ることを特徴とする請求項7または8に記載の感熱孔版
    印刷用原紙。
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